JP2696219B2 - 情報保護方法 - Google Patents

情報保護方法

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JP2696219B2
JP2696219B2 JP63080001A JP8000188A JP2696219B2 JP 2696219 B2 JP2696219 B2 JP 2696219B2 JP 63080001 A JP63080001 A JP 63080001A JP 8000188 A JP8000188 A JP 8000188A JP 2696219 B2 JP2696219 B2 JP 2696219B2
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徹也 力石
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東洋通信機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の属する分野) 本発明は情報保護方法,殊にプログラム或はデータを
所望の暗号手段によって暗号化し正当な利用者のみが暗
号化したプログラム或はデータを復号化して使用するこ
とができる情報保護方法に関する。
(従来技術) 現在,コンピュータを動作させるのに不可欠なプログ
ラム或はデータはこれをフロッピーディスク等の記憶媒
体に書き込んで保存し,必要なときに読み出して使用す
るのが一般的であるが,フロッピーディスクに書き込ん
だプログラム或はデータは簡単に他のフロッピーディス
クにコピーすることができるため第三者に盗用されてし
まう虞れがある。
従来,第三者の盗用を防止し情報,例えばプログラム
を保護する方法としては,そのプログラムを所望の暗号
手段によって暗号化した後にフロッピーディスクに書き
込んで保存し,これを使用するときには使用するプログ
ラムの暗号手段に対応した復号手段に基づいて作成した
復号化プログラムを書き込んだROMカートリッジをコン
ピュータのROMカートリッジスロットに挿入しその復号
化プログラムによって暗号化したプログラムを元に復号
化して使用できるようにした方法がある。
この方法によれば,フロッピーディスクに保存したプ
ログラムを第三者が不正に他のフロッピーディスクにコ
ピーしてもこれには暗号化したプログラムがコピーされ
るため第三者は,コピーしたフロッピーディスクから元
のプログラムを得ることが困難であり,盗用を防止して
プログラムを保護することができる。
しかしながら,この方法では第三者が暗号化したプロ
グラムに対応するROMカートリッジを入手してROMカート
リッジスロットに挿入すればフロッピーディスクの暗号
化したプログラムを容易に実行することができるためフ
ロッピーディスクを厳重に保管しなければならなかっ
た。
(発明の目的) 本発明は,上述した事情に鑑みてなされたものであっ
て,第三者がROMカートリッジ等の復号手段を入手して
も暗号化したプログラム或はデータ等の情報を使用する
ことが困難な情報保護方法を提供することを目的とす
る。
(発明の概要) 上述の目的を達成する為本発明の情報保護方法は例え
ば,プログラムを所要数に分割し,分割プログラム夫々
にその次に実行する分割プログラムを指定するための選
択情報を付加すると共にこれ等各々を所望の暗号手段に
よって暗号化し,暗号化した各々の分割プログラムをプ
ログラムの実行順に並べてフロッピーディスクに書き込
んで保存する。
又,この暗号化したプログラムを使用する場合は,暗
号化した分割プログラム各々の暗号手段に応じた復号手
段を夫々所定の転送部に選択的に接続することによっ
て,各々の分割プログラム毎に選択情報に応じた転送部
を指定し,指定した転送部に接続した復号手段によって
暗号化した分割プログラムを復号化し元のプログラムを
得るように手段を講ずる。
(実施例) 以下,本発明を図面に示した実施例に基づいて詳細に
説明する。
第1図は本発明に係る暗号手段の一実施例を示すフロ
ーチャート図である。
先ず,保護するプログラムをメモリに書き込み,キー
ボードからそのプログラムを分割する数を入力し,その
入力数に従って保護するプログラムをメモリアドレスに
よって分割して前記入力した数の分割プログラムを得
る。次にキーボードから,分割プログラムを各々に対し
て暗号手段の種類を選択すると共にその各々の暗号手段
に応じた復号手段を指定する情報を入力する。このキー
入力に基づいて各分割プログラムは,その実行順に次に
実行する分割プログラムの有無を判断する即ち,最後に
実行する分割プログラムか否かを判断する。この判断に
よって,次に実行する分割プログラムが有る場合はその
分割プログラムに,次に実行する分割プログラムの復号
手段を指定する選択情報を付加すると共に,これをキー
入力時に選択した暗号手段によって暗号化する。又,最
後に実行する分割プログラムの場合はその分割プログラ
ムをキー入力時に選択した暗号手段によって暗号化す
る。このような手順に従って,暗号化した分割プログラ
ムはメモリからその実行順にフロッピーディスクに記録
して保存する。
次に,暗号化したプログラムを復号化する場合につい
て説明する。
復号化する場合は,予め第2図に示すような暗号化し
たプログラムを元に復号化する復号手段D1及びD2を選択
的に接続するAO乃至Anの転送部を具えると共に各分割プ
ログラムの選択情報に従って所定の転送部を選択する拡
張装置1を設ける。
この拡張装置1を使用し,上述の如くフロッピーディ
スクに保存した暗号化プログラムを復号化するには,第
3図に示すフローチャートの手順に従えば良い。先ず,
暗号化した分割プログラム各々の暗号手段に応じた復号
手段D1及びD2を夫々前記分割プログラムの選択情報に応
じた転送部に接続する。次に,フロッピーディスクから
上述の如く保存したプログラムをメモリに書き込み,キ
ーボードから最初に実行する暗号化した分割プログラム
の先頭番地及びこれに応じた選択情報を入力する。キー
入力した後,指定した先頭番地の暗号化分割プログラム
は,選択情報に応じた転送部の復号手段によって復号化
し元の分割プログラムをメモリに書き込む。その後,元
の分割プログラムはこれに選択情報が含まれているか否
かを判断する。選択情報を含んでいる場合は,その情報
に応じて上述のキー入力した後の手順と同様に次に実行
する暗号化分割プログラムを前記選択情報に応じた転送
部の復号手段によって復号化して元の分割プログラムを
メモリに書き込み,再び選択情報が含まれているか否か
を判断する。又,選択情報を含んでいない場合は復号化
の手順を終了し,元の分割プログラムを復号化した順に
実行する。
第4図は,以上説明した手順で動作するコンピュータ
システムの一実施例を示す構成図である。
同図に於いて2は各種プログラムに従って演算処理す
るCPU,3はプログラム或はデータを記憶するためのメモ
リ,4はこれ等内部と外部との間のプログラム或はデータ
を転送入出力するための入出力部であって,これ等を互
いにアドレスライン,データライン及びコントロールラ
インによって接続してコンピュータ5を構成する。更
に,このコンピュータ5はプログラムの実行状態に従っ
て画面表示するためのCRT6,キー入力するためのキーボ
ード7,プログラムを記録するフロッピーディスク8をア
クセスするためのフロッピーディスクドライブ9,暗号化
するプログラムを書き込んだ暗号化ROM10,11,及び復号
化プログラムを書き込んだ復号化ROM12及び13を接続す
るための拡張装置14各々を具え,これ等各々と入出力部
4との間を所要のラインによって接続してコンピュータ
システムを構成する。又,拡張装置14は復号化ROM12及
び13を選択的に接続する転送部15−0乃至15−3によっ
て構成する。
上述したコンピュータシステムは以下の如く動作す
る。
ここでは,保護するプログラムPを分割プログラムP1
乃至P3として3分割し,互いに異なる暗号手段に基づい
てプログラミングした暗号化プログラムAS及びBSを夫々
暗号化ROM10及び11に書き込む。又,暗号化プログラムA
Sに対応する復号化プログラムADを復号化ROM12に書き込
み,これを転送部15−1に接続すると共に,暗号化プロ
グラムBSに対応する復号化プログラムBDを復号化ROM13
に書き込み,これを転送部15−3に接続する場合につい
て説明する。
プログラムPを暗号化する場合は第1図に示すフロー
チャートに基づいてプログラミングした暗号作成プログ
ラムSをフロッピーディスク8からメモリ3にロードし
て暗号作成プログラムSを実行する。これによってCPU2
は,プログラムPをメモリ3にロードしキーボード7か
らプログラムPを分割する数3を入力しプログラムPを
ロードしたメモリ領域内に於いて3分割するように分割
プログラムP1乃至P3各々のアドレス範囲を定める。その
後キーボード7から分割プログラムP1及びP3夫々に対し
て暗号化ROM10を選択すると共に分割プログラムP2に対
して暗号化ROM11を選択し,復号化ROM12及び13を夫々転
送部15−1および15−3に接続することに対応した情報
を入力する。これによってCPU2は転送部15−3を指定す
る選択情報S1をメモリ3の空いているメモリ領域に書き
込み,暗号化ROM10から暗号化プログラムASをメモリ3
にロードした後実行すると共に,分割プログラムP1と選
択情報S1とを所定の暗号手段によって暗号化した暗号分
割プログラムC1を作成しかつこれをメモリ3の空いてい
る領域に書き込む。又,CPU2は転送部15−1を指定する
選択情報S2をメモリ3の空いている領域に書き込み,暗
号化ROM11から暗号化プログラムBSをメモリ3にロード
した後実行すると共に,分割プログラムP2と選択情報S2
とを所定の暗号手段によって暗号化した暗号分割プログ
ラムC2を作成し,これを暗号分割プログラムC1の次のメ
モリ領域内に書き込む。更に,CPU2は暗号化ROM10から暗
号化プログラムASをメモリ3にロードした後実行すると
共に,分割プログラムP3を所定の暗号手段によって暗号
化した暗号分割プログラムC3を作成し,これを暗号分割
プログラムC2の次のメモリ領域内に書き込む。
このようにメモリ3のメモリ領域内に書き込んだ暗号
分割プログラムC1乃至C3はキーボード7を操作すること
によってフロッピーディスク8にセーブして保存する。
次に,上述のように暗号化したプログラムPを元に復
号化する場合について説明する。
先ず,復号化ROM12及び13を夫々転送部15−1及び15
−3に接続し,フロッピーディスク8からメモリ3に第
3図に示すフローチャート図に基づいてプログラミング
した解読処理プログラムDをロードして復号処理プログ
ラムDを実行する。これによってCPU2は,フロッピーデ
ィスク8から暗号分割プログラムC1乃至C3をメモリ3に
ロードし,キーボード7から始めに実行する暗号分割プ
ログラムC1の先頭番地を入力すると共にそれに対応する
転送部15−1を指定することによって復号化ROM12から
メモリ3に復号化プログラムADを書き込みそれを実行
し,暗号分割プログラムC1を元に復号化して選択情報S1
を付加した分割プログラムP1を得てその選択情報S1を除
いた分割プログラムP1をメモリ3の空いている領域に書
き込む。次に,CPU2は選択情報S1によって転送部15−3
を指定し復号化ROM13からメモリ3に復号化プログラムB
Dを書き込みそれを実行し,暗号分割プログラムC2を元
に復号化して選択情報S2を付加した分割プログラムP2を
得てその選択情報S2を除いた分割プログラムP2を上述の
選択プログラムS1を除いた分割プログラムP1の次のメモ
リ領域内に書き込む。更に,CPU2は選択プログラムS2に
よって転送部15−1を指定し復号化ROM12からメモリ3
に復号化プログラムADを書き込みそれを実行し,暗号分
割プログラムC3を元に復合化して分割プログラムP3を得
てそれを上述の選択情報S2を除いた分割プログラムP2の
次のメモリ領域内に書き込む。
このように復号化した後CPU2は,メモリ3の分割プロ
グラムP1乃至P3をその順に実行する。
従って,上述の如く説明した方法によれば第3者が復
号化ROM12及び13を入手したとしても夫々を転送部15−
1及び15−3以外に接続すると暗号分割プログラムC1乃
至C3は,それ等夫々に対応した復号化ROMを接続した転
送部を指定し得ないため元の分割プログラムP1乃至P3を
得ることができない即ち,プログラムPの不正使用を防
止できる。
尚,上述の実施例では分割プログラムを暗号化する場
合所望の暗号化プログラムを書き込んだ暗号化ROMを用
いたが,本発明はこれに限る必要はなく,例えば第5図
に示すように所望の暗号手段に基づいてプログラミング
した暗号化プログラムを書き込んだROM16,その暗号化プ
ログラムに従って実行処理をするためのCPU17,コンピュ
ータからの分割プログラムを記憶するためのRAM18及び
コンピュータと接続するための入出力部19とを具えた暗
号化装置20を用いても良い。これは,コンピュータから
RAM18に所要の分割プログラムを転送することによっ
て,これに応じた暗号分割プログラムをROM16の暗号化
プログラムに従って作成しこれをRAM18の空いているメ
モリ領域に書き込むと共にその暗号分割プログラムをコ
ンピュータに転送するものである。これによれば暗号化
プログラムをコンピュータのメモリに書き込む必要がな
いため第三者から暗号手段の盗用を防止する上で都合が
良いであろう。又,上述の暗号化装置20はROM16に所望
の復号手段に基づいてプログラミングした復号化プログ
ラムを書き込み,これを所定の転送部に接続することに
よって暗号化プログラムを元に復号化することができる
復号化装置とすれば,第三者から復号手段の盗用を防止
する上で都合が良いであろう。
又,上述の説明では拡張装置に復合化ROM等の復合手
段を選択的に接続したが本発明はこれに限る必要はな
く,復号手段を選択的に接続可能な場所を複数具えると
共にその場所を選択情報に応じて指定するものであれば
良い。例えばコンピュータの入出力部に復号手段を選択
的に接続し,選択情報に応じて所定の入出力部のポート
アドレスを指定するようにしても良い。
更に,本発明は上述のように所望の暗号化手段によっ
て暗号化した分割プログラムを元のプログラムの実行順
に保存したが,これに限る必要はない。又,暗号化した
分割プログラムを所要数合成しこれを再び所望の暗号手
段によって暗号化すれば暗号強度を増す上で都合が良い
であろう。
本発明の実施例ではコンピュータにモニタ,キーボー
ド及びフロッピーディスクドライブを接続したがこれに
限らず利用者の目的に沿う種々の外部装置を選択すれば
良い。又,暗号化するものはプログラム以外にデータで
あっても良く,これを記録するものもフロッピーディス
ク以外に磁気テープ或はRAMカード等の記録媒体であれ
ば良いこと自明であろう。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように,保護するプログラム或
はデータを所要数に分割した後,各々のプログラム或は
データを所望の暗号手段によって暗号化して保存し,プ
ログラム或いはデータを使用する場合は所要の解読手段
を所定の転送部に接続することによってプログラムの実
行或はデータのアクセスを可能にしたものであるから,
復号手段を入手しただけの第三者による不正使用を防止
し,情報を保護する上で効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプログラムを暗号化する場合の一
実施例を示すフローチャート図,第2図は本発明に係る
拡張装置の一実施例を示す構成図,第3図は本発明に係
る暗号化したプログラムを元に復号化する場合の一実施
例を示すフローチャート図,第4図は本発明に係るコン
ピュータシステムの一実施例を示す構成図,第5図は暗
号化装置の他の実施例を示す構成図である。 AO乃至An……転送部,D1,D2……復号手段,1……拡張装
置,2……CPU,3……メモリ,4……入出力部,5……コンピ
ュータ,6……CRT,7……キーボード,8……フロッピーデ
ィスク,9……フロッピーディスクドライブ,10,11……暗
号化ROM,12,13……復号化ROM,14……拡張装置,15−0乃
至15−3……転送部,16……ROM,17……CPU,18……RAM,1
9……入出力部,20……暗号化装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を所要数に分割し、該分割した情報の
    うち所要のものを各々所望の暗号手段によって暗号化
    し、暗号化した分割情報をこれら各々の暗号手段に対応
    した復号手段にて複合化する方法であって、 前記所要の分割情報を暗号化する際に、その次の分割情
    報を暗号化する暗号手段に対応した復号手段を選択する
    ための選択情報を付加し、暗号化した分割情報を復号化
    する際に、前記選択情報に対応する復号手段にて該選択
    情報を含む分割情報の次の分割情報を復号化するものに
    於いて、 暗号化した情報を復号化する際に、分割情報各々の暗号
    手段に対応した復号手段と、所要の復号手段を選択的に
    接続する複数の転送部とを具え、選択情報に対応した転
    送部を指定し、その転送部に接続した復号手段によって
    復号化したことを特徴とする情報保護方法。
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