JP2694324B2 - 起振機軸受への潤滑油供給方法及びその潤滑油供給方法に使用される起振機 - Google Patents
起振機軸受への潤滑油供給方法及びその潤滑油供給方法に使用される起振機Info
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- JP2694324B2 JP2694324B2 JP8999894A JP8999894A JP2694324B2 JP 2694324 B2 JP2694324 B2 JP 2694324B2 JP 8999894 A JP8999894 A JP 8999894A JP 8999894 A JP8999894 A JP 8999894A JP 2694324 B2 JP2694324 B2 JP 2694324B2
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- oil
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、起振機軸受への潤滑油
供給方法及びその潤滑油供給方法に使用される起振機に
関する。
供給方法及びその潤滑油供給方法に使用される起振機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の起振機としては、図3
(イ)に示す様な起振機が存在する。
(イ)に示す様な起振機が存在する。
【0003】即ち、上記起振機15は、クレーン18等に懸
吊され、且つチャッキング装置16を介して掴持された打
込杭16を所定の地盤等に打込むためのものであり、その
構成は、同図(ロ)に示す様に、クレーン18等に懸吊さ
れる起振機1内に離間して設けられた一対の軸受23を介
して該軸受23間に偏芯重錘19が軸支され、しかも該偏芯
重錘19の下方には、該偏芯重錘19の一部が浸る位置に油
面27a が形成されるべく所定量の潤滑油27が貯留されて
なり、しかも前記軸受23の夫々には、一対の軸受カバー
21が取付けられ、且つ該軸受カバー21の夫々には、前記
貯留された潤滑油27を前記軸受23に供給して排出するた
めの案内用油路22及び還元用油路22a が設けられ、且つ
前記一対の軸受23の一方側には、該軸受23に軸支された
偏芯重錘19を、前記起振機15の上蓋15a に取付けられた
電動機20を介して回転させるための電動機用プーリー24
及び偏芯重錘回転用プーリー25の夫々が設けられてな
り、しかも前記電動機用プーリー24及び偏芯重錘回転用
プーリー25にはプーリーベルト26が掛け渡されてなると
共に、前記起振機15の一方側には、前記電動機用プーリ
ー24及び偏芯重錘回転用プーリー25を保護するための保
護カバー28が取付けられてなるものである。
吊され、且つチャッキング装置16を介して掴持された打
込杭16を所定の地盤等に打込むためのものであり、その
構成は、同図(ロ)に示す様に、クレーン18等に懸吊さ
れる起振機1内に離間して設けられた一対の軸受23を介
して該軸受23間に偏芯重錘19が軸支され、しかも該偏芯
重錘19の下方には、該偏芯重錘19の一部が浸る位置に油
面27a が形成されるべく所定量の潤滑油27が貯留されて
なり、しかも前記軸受23の夫々には、一対の軸受カバー
21が取付けられ、且つ該軸受カバー21の夫々には、前記
貯留された潤滑油27を前記軸受23に供給して排出するた
めの案内用油路22及び還元用油路22a が設けられ、且つ
前記一対の軸受23の一方側には、該軸受23に軸支された
偏芯重錘19を、前記起振機15の上蓋15a に取付けられた
電動機20を介して回転させるための電動機用プーリー24
及び偏芯重錘回転用プーリー25の夫々が設けられてな
り、しかも前記電動機用プーリー24及び偏芯重錘回転用
プーリー25にはプーリーベルト26が掛け渡されてなると
共に、前記起振機15の一方側には、前記電動機用プーリ
ー24及び偏芯重錘回転用プーリー25を保護するための保
護カバー28が取付けられてなるものである。
【0004】即ち、上記構成からなる起振機15は、図4
(イ),(ロ)に示す様に、偏芯重錘19の回転時に、前
記起振機15内に貯留された潤滑油27を該偏芯重錘19によ
って掻き揚げ、しかも掻き揚げた潤滑油27を、回転する
偏芯重錘19の遠心力を介して前記起振機15の内壁上方へ
と飛散(矢印J)させ、その後飛散した潤滑油27が起振
機15の内壁に沿ってたれる(矢印K)のを利用すること
で、同図(ハ)に示す様に、起振機15の下方に設けられ
た軸受23の案内用油路22に前記潤滑油27を導入し、且つ
還元用油路22a から排出(矢印L)するという循環を有
することで偏芯重錘19の回転による軸受23の磨耗や発熱
を抑えていた。
(イ),(ロ)に示す様に、偏芯重錘19の回転時に、前
記起振機15内に貯留された潤滑油27を該偏芯重錘19によ
って掻き揚げ、しかも掻き揚げた潤滑油27を、回転する
偏芯重錘19の遠心力を介して前記起振機15の内壁上方へ
と飛散(矢印J)させ、その後飛散した潤滑油27が起振
機15の内壁に沿ってたれる(矢印K)のを利用すること
で、同図(ハ)に示す様に、起振機15の下方に設けられ
た軸受23の案内用油路22に前記潤滑油27を導入し、且つ
還元用油路22a から排出(矢印L)するという循環を有
することで偏芯重錘19の回転による軸受23の磨耗や発熱
を抑えていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記構成
からなる起振機に於いては下記の様な問題点があった。
からなる起振機に於いては下記の様な問題点があった。
【0006】即ち、上記構成からなる起振機を使用する
場合には、該起振機をクレーン等に懸吊した状態で偏芯
重錘を回転させて一定周期の上下振動を発生させること
で、掴持した打込杭を所定の地盤等に打込むことが出来
るものであるが、如何せん、前記起振機は、その不使用
時や長期の保管時に於いて、図5に示す様に、保護カバ
ーで覆われた電動機用プーリー及び偏芯重錘回転用プー
リーが上側となる様に台車やパレット等に横倒し状態で
載置されるものである。
場合には、該起振機をクレーン等に懸吊した状態で偏芯
重錘を回転させて一定周期の上下振動を発生させること
で、掴持した打込杭を所定の地盤等に打込むことが出来
るものであるが、如何せん、前記起振機は、その不使用
時や長期の保管時に於いて、図5に示す様に、保護カバ
ーで覆われた電動機用プーリー及び偏芯重錘回転用プー
リーが上側となる様に台車やパレット等に横倒し状態で
載置されるものである。
【0007】従って、上記の様に、横倒し状態で長期間
保管されることにより、電動機用プーリー及び偏芯重錘
回転用プーリーと反する側の一方の軸受は潤滑油内に常
時浸されることとなるが、前記電動機用プーリー及び偏
芯重錘回転用プーリー側の他方の軸受は完全に潤滑油か
ら切り離されることになる。
保管されることにより、電動機用プーリー及び偏芯重錘
回転用プーリーと反する側の一方の軸受は潤滑油内に常
時浸されることとなるが、前記電動機用プーリー及び偏
芯重錘回転用プーリー側の他方の軸受は完全に潤滑油か
ら切り離されることになる。
【0008】よって、完全に潤滑油から切り離された他
方の軸受からは、前記一方の軸受側へと潤滑油が流れ出
し(矢印M)、所謂、油下がり状態となる。
方の軸受からは、前記一方の軸受側へと潤滑油が流れ出
し(矢印M)、所謂、油下がり状態となる。
【0009】従って、上記の様に、他方の軸受が油下が
り状態となった起振機をクレーン等に懸吊して駆動させ
ると、前記他方の軸受は潤滑油がきれた状態で偏芯重錘
の回転を受けることとなり軸受の焼きつきや極度の磨耗
を生じるという極めて重大な問題が生じていた。
り状態となった起振機をクレーン等に懸吊して駆動させ
ると、前記他方の軸受は潤滑油がきれた状態で偏芯重錘
の回転を受けることとなり軸受の焼きつきや極度の磨耗
を生じるという極めて重大な問題が生じていた。
【0010】然して、本発明は上記の問題を全て解決す
るものであり、起振機をクレーン等から取り外して一方
の軸受を下側にして該起振機を横倒しにして長期間保管
し、その後前記横倒しにされた起振機を再びクレーン等
に懸吊した場合であっても、他方の軸受に焼きつきや極
度の磨耗を全く生じさせることなく、瞬時に起振機を駆
動させて所定の打込杭の打込み作業を効率良く行うこと
が出来る極めて優れた起振機軸受への潤滑油供給方法及
びその潤滑油供給方法に使用される起振機を提供するこ
とを課題とするものである。
るものであり、起振機をクレーン等から取り外して一方
の軸受を下側にして該起振機を横倒しにして長期間保管
し、その後前記横倒しにされた起振機を再びクレーン等
に懸吊した場合であっても、他方の軸受に焼きつきや極
度の磨耗を全く生じさせることなく、瞬時に起振機を駆
動させて所定の打込杭の打込み作業を効率良く行うこと
が出来る極めて優れた起振機軸受への潤滑油供給方法及
びその潤滑油供給方法に使用される起振機を提供するこ
とを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために全く新しい起振機軸受への潤滑油供給方法
及びその潤滑油供給方法に使用される起振機を発明し、
以下の手段を講じたものである。
決するために全く新しい起振機軸受への潤滑油供給方法
及びその潤滑油供給方法に使用される起振機を発明し、
以下の手段を講じたものである。
【0012】即ち、本発明は、クレーン等に懸吊されて
使用される起振機本体1aには、離間して設けられた一対
の軸受9を介して該軸受9間で回転自在に軸支された偏
芯重錘2が設けられ、且つ該偏芯重錘2の回転時に、前
記起振機本体1a内に貯留された潤滑油13を該偏芯重錘2
によって掻き揚げ、しかも掻き揚げた潤滑油13を、回転
する偏芯重錘2の遠心力を介して前記起振機本体1a内に
飛散させて前記軸受9に供給する起振機軸受への潤滑油
供給方法に於いて、前記クレーン等から起振機1を取り
外して前記一方の軸受9を下側にして該起振機1を横倒
しにし、その後起振機本体1a内に設けられた油溜室6に
起振機本体1a内に貯留された潤滑油13を所定量溜め、そ
の後前記横倒しにされた起振機1を再びクレーン等に懸
吊することで前記油溜室6の潤滑油13を前記起振機本体
1a内の他方の軸受9へと案内供給する方法にある。
使用される起振機本体1aには、離間して設けられた一対
の軸受9を介して該軸受9間で回転自在に軸支された偏
芯重錘2が設けられ、且つ該偏芯重錘2の回転時に、前
記起振機本体1a内に貯留された潤滑油13を該偏芯重錘2
によって掻き揚げ、しかも掻き揚げた潤滑油13を、回転
する偏芯重錘2の遠心力を介して前記起振機本体1a内に
飛散させて前記軸受9に供給する起振機軸受への潤滑油
供給方法に於いて、前記クレーン等から起振機1を取り
外して前記一方の軸受9を下側にして該起振機1を横倒
しにし、その後起振機本体1a内に設けられた油溜室6に
起振機本体1a内に貯留された潤滑油13を所定量溜め、そ
の後前記横倒しにされた起振機1を再びクレーン等に懸
吊することで前記油溜室6の潤滑油13を前記起振機本体
1a内の他方の軸受9へと案内供給する方法にある。
【0013】又、上記起振機軸受への潤滑油供給方法を
実施するための装置として本発明は、クレーン等に懸吊
されて使用される起振機本体1aには、離間して設けられ
た一対の軸受9を介して該軸受9間で回転自在に軸支さ
れた偏芯重錘2が設けられ、且つ該偏芯重錘2の回転時
に、前記起振機本体1a内に貯留された潤滑油13を該偏芯
重錘2によって掻き揚げ、しかも掻き揚げた潤滑油13
を、回転する偏芯重錘2の遠心力を介して前記起振機本
体1a内に飛散させて前記軸受9に供給する起振機1に於
いて、懸吊状態時における起振機本体1a内の軸受9より
上方には、前記クレーン等から取り外され、且つ前記一
方の軸受9を下側にして前記起振機1を横倒しにした
際、前記起振機本体1a内に貯留された潤滑油13を、油導
入口6aを介して所定量溜めることが出来る油溜室6が設
けられ、しかも該油溜室6には、横倒しにされた前記起
振機1を再びクレーン等に懸吊した際、前記油溜室6に
溜めた潤滑油13を、油排出口6bを介して前記起振機本体
1a内の他方の軸受9へと案内供給する油溜室油案内体7
が設けられた点にある。
実施するための装置として本発明は、クレーン等に懸吊
されて使用される起振機本体1aには、離間して設けられ
た一対の軸受9を介して該軸受9間で回転自在に軸支さ
れた偏芯重錘2が設けられ、且つ該偏芯重錘2の回転時
に、前記起振機本体1a内に貯留された潤滑油13を該偏芯
重錘2によって掻き揚げ、しかも掻き揚げた潤滑油13
を、回転する偏芯重錘2の遠心力を介して前記起振機本
体1a内に飛散させて前記軸受9に供給する起振機1に於
いて、懸吊状態時における起振機本体1a内の軸受9より
上方には、前記クレーン等から取り外され、且つ前記一
方の軸受9を下側にして前記起振機1を横倒しにした
際、前記起振機本体1a内に貯留された潤滑油13を、油導
入口6aを介して所定量溜めることが出来る油溜室6が設
けられ、しかも該油溜室6には、横倒しにされた前記起
振機1を再びクレーン等に懸吊した際、前記油溜室6に
溜めた潤滑油13を、油排出口6bを介して前記起振機本体
1a内の他方の軸受9へと案内供給する油溜室油案内体7
が設けられた点にある。
【0014】更に、前記軸受9の少なくとも何れか一方
の該軸受9近傍には、該軸受9へと供給される潤滑油13
を、該軸受9部近傍で一旦留めて該軸受9に供給可能な
油留体8が設けられた点にある。
の該軸受9近傍には、該軸受9へと供給される潤滑油13
を、該軸受9部近傍で一旦留めて該軸受9に供給可能な
油留体8が設けられた点にある。
【0015】
【作用】上記構成からなる起振機軸受への潤滑油供給方
法に於いては、クレーン等に懸吊されて使用される起振
機本体1aには、離間して設けられた一対の軸受9を介し
て該軸受9間で回転自在に軸支された偏芯重錘2が設け
られ、且つ該偏芯重錘2の回転時に、前記起振機本体1a
内に貯留された潤滑油13を該偏芯重錘2によって掻き揚
げ、しかも掻き揚げた潤滑油13を、回転する偏芯重錘2
の遠心力を介して前記起振機本体1a内に飛散させて前記
軸受9に供給する起振機軸受への潤滑油供給方法に於い
て、前記クレーン等から起振機1を取り外して前記一方
の軸受9を下側にして該起振機1を横倒しにし、その後
起振機本体1a内に設けられた油溜室6に起振機本体1a内
に貯留された潤滑油13を所定量溜め、その後前記横倒し
にされた起振機1を再びクレーン等に懸吊することで前
記油溜室6の潤滑油13を前記起振機本体1a内の他方の軸
受9へと案内供給することから、起振機1を一方の軸受
9を下側にして長期間横倒しで保管した場合であって
も、使用時に起振機1をクレーン等に懸吊するだけで油
下がり状態となった他方の軸受9へと潤滑油13を案内供
給することが可能となり、よって懸吊後すぐに起振機1
を駆動させても油切れによる他方の軸受9の焼きつきや
磨耗を確実に防止することが出来る。
法に於いては、クレーン等に懸吊されて使用される起振
機本体1aには、離間して設けられた一対の軸受9を介し
て該軸受9間で回転自在に軸支された偏芯重錘2が設け
られ、且つ該偏芯重錘2の回転時に、前記起振機本体1a
内に貯留された潤滑油13を該偏芯重錘2によって掻き揚
げ、しかも掻き揚げた潤滑油13を、回転する偏芯重錘2
の遠心力を介して前記起振機本体1a内に飛散させて前記
軸受9に供給する起振機軸受への潤滑油供給方法に於い
て、前記クレーン等から起振機1を取り外して前記一方
の軸受9を下側にして該起振機1を横倒しにし、その後
起振機本体1a内に設けられた油溜室6に起振機本体1a内
に貯留された潤滑油13を所定量溜め、その後前記横倒し
にされた起振機1を再びクレーン等に懸吊することで前
記油溜室6の潤滑油13を前記起振機本体1a内の他方の軸
受9へと案内供給することから、起振機1を一方の軸受
9を下側にして長期間横倒しで保管した場合であって
も、使用時に起振機1をクレーン等に懸吊するだけで油
下がり状態となった他方の軸受9へと潤滑油13を案内供
給することが可能となり、よって懸吊後すぐに起振機1
を駆動させても油切れによる他方の軸受9の焼きつきや
磨耗を確実に防止することが出来る。
【0016】又、起振機軸受への潤滑油供給方法に使用
される起振機に於いては、懸吊状態時における起振機本
体1a内の軸受9より上方には、前記クレーン等から取り
外され、且つ前記一方の軸受9を下側にして前記起振機
1を横倒しにした際、前記起振機本体1a内に貯留された
潤滑油13を、油導入口6aを介して所定量溜めることが出
来る油溜室6が設けられ、しかも該油溜室6には、横倒
しにされた前記起振機1を再びクレーン等に懸吊した
際、前記油溜室6に溜めた潤滑油13を、油排出口6bを介
して前記起振機本体1a内の他方の軸受9へと案内供給す
る油溜室油案内体7が設けられてなることから、複雑な
機構を全く有することなく簡単に上記油溜室6、油導入
口6a、油排出口6b及び油溜室油案内体7の夫々を起振機
本体1aの上蓋1bに一体的に設けることが出来るだけでな
く、駆動前の起振機1の他方の軸受9へと油溜室6に溜
めた潤滑油13を該他方の軸受9の上方より効率良く案内
供給することから、起振機1の駆動前に前記油溜室6に
溜めた潤滑油13を他方の軸受9へ瞬時に、且つ十分な量
を確実に供給すると共に、起振機1の製造コストを極め
て低く設定することが出来ると共に、起振機1のメンテ
ナンスフリーを実現することが出来る。
される起振機に於いては、懸吊状態時における起振機本
体1a内の軸受9より上方には、前記クレーン等から取り
外され、且つ前記一方の軸受9を下側にして前記起振機
1を横倒しにした際、前記起振機本体1a内に貯留された
潤滑油13を、油導入口6aを介して所定量溜めることが出
来る油溜室6が設けられ、しかも該油溜室6には、横倒
しにされた前記起振機1を再びクレーン等に懸吊した
際、前記油溜室6に溜めた潤滑油13を、油排出口6bを介
して前記起振機本体1a内の他方の軸受9へと案内供給す
る油溜室油案内体7が設けられてなることから、複雑な
機構を全く有することなく簡単に上記油溜室6、油導入
口6a、油排出口6b及び油溜室油案内体7の夫々を起振機
本体1aの上蓋1bに一体的に設けることが出来るだけでな
く、駆動前の起振機1の他方の軸受9へと油溜室6に溜
めた潤滑油13を該他方の軸受9の上方より効率良く案内
供給することから、起振機1の駆動前に前記油溜室6に
溜めた潤滑油13を他方の軸受9へ瞬時に、且つ十分な量
を確実に供給すると共に、起振機1の製造コストを極め
て低く設定することが出来ると共に、起振機1のメンテ
ナンスフリーを実現することが出来る。
【0017】更に、前記軸受9の少なくとも何れか一方
の該軸受9近傍には、該軸受9へと供給される潤滑油13
を、該軸受9部近傍で一旦留めて該軸受9に供給可能な
油留体8が設けられてなることから、軸受9へと導入さ
れる潤滑油13を他へ逃がすことなく集中して軸受9のみ
に供給することが出来る。
の該軸受9近傍には、該軸受9へと供給される潤滑油13
を、該軸受9部近傍で一旦留めて該軸受9に供給可能な
油留体8が設けられてなることから、軸受9へと導入さ
れる潤滑油13を他へ逃がすことなく集中して軸受9のみ
に供給することが出来る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。
する。
【0019】図1(イ)に於いて、1はクレーン等に懸
吊された状態の起振機を示すと共に、1aは内部に所定量
の潤滑油13を貯留した起振機本体を示す。
吊された状態の起振機を示すと共に、1aは内部に所定量
の潤滑油13を貯留した起振機本体を示す。
【0020】2は前記起振機本体1a内に離間して設けら
れた一対の軸受9を介して該軸受9間に軸支された偏芯
重錘を示すと共に、軸の一端には偏芯重錘回転用プーリ
ー11が取付けられてなる。
れた一対の軸受9を介して該軸受9間に軸支された偏芯
重錘を示すと共に、軸の一端には偏芯重錘回転用プーリ
ー11が取付けられてなる。
【0021】尚、上記偏芯重錘2の端部は、予め前記起
振機本体1a内に貯留された潤滑油13に浸されてなると共
に、13a はクレーン等に懸吊された際の起振機本体1a内
の潤滑油13の油面を示す。
振機本体1a内に貯留された潤滑油13に浸されてなると共
に、13a はクレーン等に懸吊された際の起振機本体1a内
の潤滑油13の油面を示す。
【0022】3は上記起振機本体1aの上蓋1bに取付けら
れた電動機を示し、該電動機の回転軸には電動機用プー
リー10が取付けられ、しかも該電動機用プーリー10と偏
芯重錘回転用プーリー11とはプーリーベルト12を介して
連結されてなる。
れた電動機を示し、該電動機の回転軸には電動機用プー
リー10が取付けられ、しかも該電動機用プーリー10と偏
芯重錘回転用プーリー11とはプーリーベルト12を介して
連結されてなる。
【0023】4は前記一対の軸受9の夫々に外嵌された
軸受カバーを示し、該軸受カバー4の夫々には、外嵌し
た軸受9に前記潤滑油13を案内供給するための案内用油
路5及び該軸受9に供給された潤滑油13を起振機本体1a
内へと還元すべく排出する還元用油路5aが設けられてな
る。
軸受カバーを示し、該軸受カバー4の夫々には、外嵌し
た軸受9に前記潤滑油13を案内供給するための案内用油
路5及び該軸受9に供給された潤滑油13を起振機本体1a
内へと還元すべく排出する還元用油路5aが設けられてな
る。
【0024】6は上記起振機本体1aの上蓋1bに挿通され
たパイプ状の油導入口6aと該上蓋1bに穿設された油排出
口6bとを備える油溜室を示し、前記上蓋1bの上部に設け
られてなる。
たパイプ状の油導入口6aと該上蓋1bに穿設された油排出
口6bとを備える油溜室を示し、前記上蓋1bの上部に設け
られてなる。
【0025】尚、上記油溜室6が設けられた上蓋1bの裏
面側には、前記パイプ状の油導入口6aが挿通され、且つ
前記電動機用プーリー10及び偏芯重錘回転用プーリー11
側の軸受9側へ向かって下方向に傾斜した油溜室油案内
体7が設けられてなる。
面側には、前記パイプ状の油導入口6aが挿通され、且つ
前記電動機用プーリー10及び偏芯重錘回転用プーリー11
側の軸受9側へ向かって下方向に傾斜した油溜室油案内
体7が設けられてなる。
【0026】8は前記一対の軸受カバー4の上部に立設
され、且つ前記軸受9へと供給される潤滑油13を、該軸
受9部で一旦留めて該軸受9に供給する油留体8を示
す。
され、且つ前記軸受9へと供給される潤滑油13を、該軸
受9部で一旦留めて該軸受9に供給する油留体8を示
す。
【0027】14は前記電動機用プーリー10及び偏芯重錘
回転用プーリー11を覆うべく起振機本体1aに取付けられ
た保護カバーを示す。
回転用プーリー11を覆うべく起振機本体1aに取付けられ
た保護カバーを示す。
【0028】本実施例における起振機は以上の構成から
なるが、次にかかる起振機を用いる場合について説明す
る。
なるが、次にかかる起振機を用いる場合について説明す
る。
【0029】先ず、図1(イ)に示す様に、上記構成か
らなる起振機1をクレーン等に懸吊して駆動させると、
回転する偏芯重錘2が起振機本体1a内に貯留された潤滑
油13を該偏芯重錘2によって掻き揚げ、しかも掻き揚げ
た潤滑油13を、回転する偏芯重錘2の遠心力を介して前
記起振機本体1aの内壁上方へと飛散(矢印A)させるこ
とで、飛散した潤滑油13が起振機本体1aの内壁に沿って
たれる(矢印B)のを利用し、夫々の軸受カバー4の案
内用油路5に前記潤滑油13を導入することが出来る。
らなる起振機1をクレーン等に懸吊して駆動させると、
回転する偏芯重錘2が起振機本体1a内に貯留された潤滑
油13を該偏芯重錘2によって掻き揚げ、しかも掻き揚げ
た潤滑油13を、回転する偏芯重錘2の遠心力を介して前
記起振機本体1aの内壁上方へと飛散(矢印A)させるこ
とで、飛散した潤滑油13が起振機本体1aの内壁に沿って
たれる(矢印B)のを利用し、夫々の軸受カバー4の案
内用油路5に前記潤滑油13を導入することが出来る。
【0030】尚、上記軸受カバー4の案内用油路5に潤
滑油13が導入される際に於いて、該軸受カバー4の上部
には、該軸受カバー4を介して前記軸受9へと供給され
る潤滑油13を、該軸受9部近傍で一旦留めて該軸受9に
供給する油留体8が立設されてなることから、軸受9へ
と導入される潤滑油13を他へ逃がすことなく集中して軸
受9のみに供給することが出来る。
滑油13が導入される際に於いて、該軸受カバー4の上部
には、該軸受カバー4を介して前記軸受9へと供給され
る潤滑油13を、該軸受9部近傍で一旦留めて該軸受9に
供給する油留体8が立設されてなることから、軸受9へ
と導入される潤滑油13を他へ逃がすことなく集中して軸
受9のみに供給することが出来る。
【0031】次に、上記の如くクレーン等に懸吊された
起振機1を、該クレーン等から取り外し、図1(ロ)に
示す様に、電動機用プーリー10及び偏芯重錘回転用プー
リー11側の軸受9が上側となるべく一方の軸受9を下側
として前記起振機1を横倒しにして保管すると、上側に
位置する他方の軸受9は油下がりとなるが、前記起振機
本体1aの上蓋1bの上部に設けられた油溜室6には、挿通
されたパイプ状の油導入口6aを介して貯留された潤滑油
13が導入(矢印C)されて溜まる(矢印D)こととな
る。
起振機1を、該クレーン等から取り外し、図1(ロ)に
示す様に、電動機用プーリー10及び偏芯重錘回転用プー
リー11側の軸受9が上側となるべく一方の軸受9を下側
として前記起振機1を横倒しにして保管すると、上側に
位置する他方の軸受9は油下がりとなるが、前記起振機
本体1aの上蓋1bの上部に設けられた油溜室6には、挿通
されたパイプ状の油導入口6aを介して貯留された潤滑油
13が導入(矢印C)されて溜まる(矢印D)こととな
る。
【0032】尚、この時、横倒しになった起振機1内の
潤滑油13の油面13b は油導入口6aより上方位置にある。
潤滑油13の油面13b は油導入口6aより上方位置にある。
【0033】その後、前記起振機1をクレーン等に懸吊
すると、図2に示す様に、前記油溜室6に溜まった潤滑
油13c は、上蓋1bの上部に設けられた油排出口6bより前
記上蓋1bの裏面側に設けられた油溜室油案内体7上に排
出(矢印E)されると共に、該油溜室油案内体7の傾斜
を介して他方の軸受9側へと案内(矢印F)されて他方
の軸受カバー4の上方より排出(矢印G)され、しかも
該軸受カバー4の案内用油路5に導入(矢印H)される
ことになるが、この時、対向する一方の軸受9には、軸
受カバー4の上方に立設する油留体8によって留まった
潤滑油13が、該軸受カバー4の案内用油路5に導入(矢
印I)されることになる。
すると、図2に示す様に、前記油溜室6に溜まった潤滑
油13c は、上蓋1bの上部に設けられた油排出口6bより前
記上蓋1bの裏面側に設けられた油溜室油案内体7上に排
出(矢印E)されると共に、該油溜室油案内体7の傾斜
を介して他方の軸受9側へと案内(矢印F)されて他方
の軸受カバー4の上方より排出(矢印G)され、しかも
該軸受カバー4の案内用油路5に導入(矢印H)される
ことになるが、この時、対向する一方の軸受9には、軸
受カバー4の上方に立設する油留体8によって留まった
潤滑油13が、該軸受カバー4の案内用油路5に導入(矢
印I)されることになる。
【0034】従って、起振機1をクレーン等から取り外
して一方の軸受9を下側にして該起振機1を横倒しにし
て長期間保管し、その後前記横倒しにされた起振機1を
再びクレーン等に懸吊した場合であっても、他方の軸受
9に焼きつきや極度の磨耗を全く生じさせることなく、
瞬時に起振機1を駆動させて所定の打込杭の打込み作業
を効率良く行うことが出来るのである。
して一方の軸受9を下側にして該起振機1を横倒しにし
て長期間保管し、その後前記横倒しにされた起振機1を
再びクレーン等に懸吊した場合であっても、他方の軸受
9に焼きつきや極度の磨耗を全く生じさせることなく、
瞬時に起振機1を駆動させて所定の打込杭の打込み作業
を効率良く行うことが出来るのである。
【0035】尚、上記実施例に於いて、クレーン等に懸
吊されて使用される起振機本体には離間して設けられた
一対の軸受を介して該軸受間で回転自在に軸支された偏
芯重錘が設けられてなるが、該偏芯重錘の数量や取付け
箇所も決して限定されず、又偏芯重錘に潤滑油を効率良
く掻き揚げるための掻き揚げ体(図示せず)が具備され
ていてもよく、この場合には起振機の構造を変更するこ
となく、大量の潤滑油を起振機内で循環させて起振機の
各部をより強力に冷却することが出来るという効果があ
る。
吊されて使用される起振機本体には離間して設けられた
一対の軸受を介して該軸受間で回転自在に軸支された偏
芯重錘が設けられてなるが、該偏芯重錘の数量や取付け
箇所も決して限定されず、又偏芯重錘に潤滑油を効率良
く掻き揚げるための掻き揚げ体(図示せず)が具備され
ていてもよく、この場合には起振機の構造を変更するこ
となく、大量の潤滑油を起振機内で循環させて起振機の
各部をより強力に冷却することが出来るという効果があ
る。
【0036】更に、上記実施例に於いて、起振機は電動
機用プーリー及び偏芯重錘回転用プーリー側の軸受が上
側となるべく一方の軸受を下側にして横倒しで保管する
ことで電動機用プーリー及び偏芯重錘回転用プーリーの
破損を回避してなるが、必ずしも電動機用プーリー及び
偏芯重錘回転用プーリー側の軸受を上側にする必要はな
く、電動機用プーリー及び偏芯重錘回転用プーリー側の
軸受を下側として横倒しで保管してもよく、要は起振機
本体に、一方の軸受を下側にして起振機を横倒しにした
際、該起振機本体内に設けられた油溜室に潤滑油を所定
量溜め、その後前記の如く横倒しにした起振機を再びク
レーン等に懸吊した際、前記油溜室の潤滑油を前記起振
機本体内の他方の軸受へと案内供給することができれば
よい。
機用プーリー及び偏芯重錘回転用プーリー側の軸受が上
側となるべく一方の軸受を下側にして横倒しで保管する
ことで電動機用プーリー及び偏芯重錘回転用プーリーの
破損を回避してなるが、必ずしも電動機用プーリー及び
偏芯重錘回転用プーリー側の軸受を上側にする必要はな
く、電動機用プーリー及び偏芯重錘回転用プーリー側の
軸受を下側として横倒しで保管してもよく、要は起振機
本体に、一方の軸受を下側にして起振機を横倒しにした
際、該起振機本体内に設けられた油溜室に潤滑油を所定
量溜め、その後前記の如く横倒しにした起振機を再びク
レーン等に懸吊した際、前記油溜室の潤滑油を前記起振
機本体内の他方の軸受へと案内供給することができれば
よい。
【0037】更に、上記実施例に於いて、軸受に潤滑油
を供給する手段として、軸受カバーには潤滑油の案内用
油路が設けられ、且つ該案内用油路から前記軸受に供給
された潤滑油は前記軸受カバーに設けられた還元用油路
より排出される構成にしてなるが、必ずしも軸受カバー
に案内用油路及び還元用油路の双方が設けられてなくと
もよく、例えば、軸受そのものに案内用油路及び還元用
油路の夫々が設けられていてもよく、この場合には、軸
受カバーを有しないより安価な起振機を生産することが
出来る。
を供給する手段として、軸受カバーには潤滑油の案内用
油路が設けられ、且つ該案内用油路から前記軸受に供給
された潤滑油は前記軸受カバーに設けられた還元用油路
より排出される構成にしてなるが、必ずしも軸受カバー
に案内用油路及び還元用油路の双方が設けられてなくと
もよく、例えば、軸受そのものに案内用油路及び還元用
油路の夫々が設けられていてもよく、この場合には、軸
受カバーを有しないより安価な起振機を生産することが
出来る。
【0038】更に、上記実施例に於いて、軸受カバーに
は、一つの案内用油路と一つの還元用油路が設けられて
なるが、一つの軸受カバー又は一つの軸受けの少なくと
も何れか一方に、二つ以上の案内用油路と二つ以上の還
元用油路が設けられていてもよく、この場合には、軸受
への潤滑油の供給量及び循環量を増大させて軸受の焼き
つきや磨耗をより確実に防止することが出来るだけでな
く、起振機をクレーン等に懸吊した際の該起振機の駆動
開始を瞬時に行うことが出来る。
は、一つの案内用油路と一つの還元用油路が設けられて
なるが、一つの軸受カバー又は一つの軸受けの少なくと
も何れか一方に、二つ以上の案内用油路と二つ以上の還
元用油路が設けられていてもよく、この場合には、軸受
への潤滑油の供給量及び循環量を増大させて軸受の焼き
つきや磨耗をより確実に防止することが出来るだけでな
く、起振機をクレーン等に懸吊した際の該起振機の駆動
開始を瞬時に行うことが出来る。
【0039】更に、上記実施例に於いて、起振機の上蓋
には該上蓋に挿通されたパイプ状の油導入口と該上蓋に
穿設された油排出口とを備えた油溜室が設けられてな
り、しかも前記上蓋の裏面側には、前記パイプ状の油導
入口が挿通され、且つ電動機用プーリー及び偏芯重錘回
転用プーリー側の軸受側へ向かって下方向に傾斜した油
溜室油案内体が設けられてなるが、要は横倒し状態の起
振機をクレーン等に懸吊した際、他方の軸受に潤滑油を
自然供給することが出来る構成であれば、必ずしも上記
構成に限定されるものではなく、例えば、起振機本体の
内壁部に他方の軸受に潤滑油を自然供給することが出来
る油溜室と油溜室油案内体が設けられていてもよい。
には該上蓋に挿通されたパイプ状の油導入口と該上蓋に
穿設された油排出口とを備えた油溜室が設けられてな
り、しかも前記上蓋の裏面側には、前記パイプ状の油導
入口が挿通され、且つ電動機用プーリー及び偏芯重錘回
転用プーリー側の軸受側へ向かって下方向に傾斜した油
溜室油案内体が設けられてなるが、要は横倒し状態の起
振機をクレーン等に懸吊した際、他方の軸受に潤滑油を
自然供給することが出来る構成であれば、必ずしも上記
構成に限定されるものではなく、例えば、起振機本体の
内壁部に他方の軸受に潤滑油を自然供給することが出来
る油溜室と油溜室油案内体が設けられていてもよい。
【0040】更に、上記実施例に於いて、軸受カバーの
上部には、前記軸受へと供給される潤滑油を、該軸受部
近傍で一旦留めて該軸受に供給する油留体が立設されて
なるが、例えば、該油留体が起振機本体の内壁部に固着
されていてもよく、又油留体の有無も必ずしも本発明の
必須の要件でないのは言うまでもない。
上部には、前記軸受へと供給される潤滑油を、該軸受部
近傍で一旦留めて該軸受に供給する油留体が立設されて
なるが、例えば、該油留体が起振機本体の内壁部に固着
されていてもよく、又油留体の有無も必ずしも本発明の
必須の要件でないのは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】叙上の様に、本発明は、クレーン等から
起振機を取り外して一方の軸受を下側にして該起振機を
横倒しにし、その後起振機本体内に設けられた油溜室に
起振機本体内に貯留された潤滑油を所定量溜め、その後
前記横倒しにされた起振機を再びクレーン等に懸吊する
ことで前記油溜室の潤滑油を前記起振機本体内の他方の
軸受へと案内供給することから、起振機を一方の軸受を
下側にして長期間横倒しで保管した場合であっても、使
用時に起振機をクレーン等に懸吊するだけで油下がり状
態となった他方の軸受へと潤滑油を案内供給することが
可能となり、よって懸吊後すぐに起振機を駆動させても
油きれによる他方の軸受の焼きつきや磨耗を確実に防止
することが出来る。
起振機を取り外して一方の軸受を下側にして該起振機を
横倒しにし、その後起振機本体内に設けられた油溜室に
起振機本体内に貯留された潤滑油を所定量溜め、その後
前記横倒しにされた起振機を再びクレーン等に懸吊する
ことで前記油溜室の潤滑油を前記起振機本体内の他方の
軸受へと案内供給することから、起振機を一方の軸受を
下側にして長期間横倒しで保管した場合であっても、使
用時に起振機をクレーン等に懸吊するだけで油下がり状
態となった他方の軸受へと潤滑油を案内供給することが
可能となり、よって懸吊後すぐに起振機を駆動させても
油きれによる他方の軸受の焼きつきや磨耗を確実に防止
することが出来る。
【0042】又、起振機軸受への潤滑油供給方法に使用
される起振機に於いては、懸吊状態時における起振機本
体内の軸受より上方に、クレーン等から取り外され、且
つ一方の軸受を下側にして前記起振機を横倒しにした
際、前記起振機本体内に貯留された潤滑油を、油導入口
を介して所定量溜めることが出来る油溜室が設けられ、
しかも該油溜室には、横倒しにされた前記起振機を再び
クレーン等に懸吊した際、前記油溜室に溜めた潤滑油
を、油排出口を介して前記起振機本体内の他方の軸受へ
と案内供給する油溜室油案内体が設けられてなることか
ら、複雑な機構を全く有することなく簡単に上記油溜
室、油導入口、油排出口及び油溜室油案内体の夫々を起
振機本体の上蓋に一体的に設けることが出来るだけでな
く、駆動前の起振機の他方の軸受へと油溜室に溜めた潤
滑油を他方の軸受の上方より効率良く案内供給すること
から、起振機の駆動前に前記油溜室に溜めた潤滑油を他
方の軸受へ瞬時に、且つ十分な量を確実に供給すると共
に、起振機の製造コストを極めて低く設定することが出
来ると共に、起振機のメンテナンスフリーを実現するこ
とが出来る。
される起振機に於いては、懸吊状態時における起振機本
体内の軸受より上方に、クレーン等から取り外され、且
つ一方の軸受を下側にして前記起振機を横倒しにした
際、前記起振機本体内に貯留された潤滑油を、油導入口
を介して所定量溜めることが出来る油溜室が設けられ、
しかも該油溜室には、横倒しにされた前記起振機を再び
クレーン等に懸吊した際、前記油溜室に溜めた潤滑油
を、油排出口を介して前記起振機本体内の他方の軸受へ
と案内供給する油溜室油案内体が設けられてなることか
ら、複雑な機構を全く有することなく簡単に上記油溜
室、油導入口、油排出口及び油溜室油案内体の夫々を起
振機本体の上蓋に一体的に設けることが出来るだけでな
く、駆動前の起振機の他方の軸受へと油溜室に溜めた潤
滑油を他方の軸受の上方より効率良く案内供給すること
から、起振機の駆動前に前記油溜室に溜めた潤滑油を他
方の軸受へ瞬時に、且つ十分な量を確実に供給すると共
に、起振機の製造コストを極めて低く設定することが出
来ると共に、起振機のメンテナンスフリーを実現するこ
とが出来る。
【0043】更に、前記軸受の少なくとも何れか一方の
該軸受近傍には、該軸受へと供給される潤滑油を、該軸
受部近傍で一旦留めて該軸受に供給可能な油留体が設け
られてなることから、軸受へと導入される潤滑油を他へ
逃がすことなく集中して軸受のみに供給することが出来
るという格別な効果を有するに至った。
該軸受近傍には、該軸受へと供給される潤滑油を、該軸
受部近傍で一旦留めて該軸受に供給可能な油留体が設け
られてなることから、軸受へと導入される潤滑油を他へ
逃がすことなく集中して軸受のみに供給することが出来
るという格別な効果を有するに至った。
【図1】本発明に於ける起振機軸受への潤滑油供給方法
に使用される起振機を示し、同図(イ)はクレーン懸吊
時の要部断面側面図,同図(ロ)は横倒し時の要部断面
側面図。
に使用される起振機を示し、同図(イ)はクレーン懸吊
時の要部断面側面図,同図(ロ)は横倒し時の要部断面
側面図。
【図2】本発明の起振機を示し、同図(イ)はクレーン
懸吊時の要部断面側面図,同図(ロ)はクレーン懸吊時
の要部断面側面図。
懸吊時の要部断面側面図,同図(ロ)はクレーン懸吊時
の要部断面側面図。
【図3】従来の起振機の使用状態を示し、同図(イ)は
クレーン懸吊時の斜視図,同図(ロ)はクレーン懸吊時
の要部断面側面図。
クレーン懸吊時の斜視図,同図(ロ)はクレーン懸吊時
の要部断面側面図。
【図4】従来の起振機の使用状態を示し、同図(イ)は
要部断面正面図,同図(ロ)は要部断面側面図、同図
(ハ)は軸受近傍の要部断面側面図。
要部断面正面図,同図(ロ)は要部断面側面図、同図
(ハ)は軸受近傍の要部断面側面図。
【図5】従来の起振機の保管状態を示す要部断面側面
図。
図。
1…起振機 1a…起振機本体 1b…上蓋 2…偏芯重錘 3…電動機 4…軸受カバー 5…案内用油路 5a…還元用油路 6…油溜室 6a…油導入口 6b…油排出口 7…油溜室油案内体 8…油留体 9…軸受
Claims (3)
- 【請求項1】 クレーン等に懸吊されて使用される起振
機本体(1a)には、離間して設けられた一対の軸受(9) を
介して該軸受(9) 間で回転自在に軸支された偏芯重錘
(2) が設けられ、且つ該偏芯重錘(2) の回転時に、前記
起振機本体(1a)内に貯留された潤滑油(13)を該偏芯重錘
(2) によって掻き揚げ、しかも掻き揚げた潤滑油(13)
を、回転する偏芯重錘(2) の遠心力を介して前記起振機
本体(1a)内に飛散させて前記軸受(9) に供給する起振機
軸受への潤滑油供給方法に於いて、前記クレーン等から
起振機(1) を取り外して前記一方の軸受(9) を下側にし
て該起振機(1) を横倒しにし、その後起振機本体(1a)内
に設けられた油溜室(6) に起振機本体(1a)内に貯留され
た潤滑油(13)を所定量溜め、その後前記横倒しにされた
起振機(1) を再びクレーン等に懸吊することで前記油溜
室(6) の潤滑油(13)を前記起振機本体(1a)内の他方の軸
受(9) へと案内供給することを特徴とする起振機軸受へ
の潤滑油供給方法。 - 【請求項2】 クレーン等に懸吊されて使用される起振
機本体(1a)には、離間して設けられた一対の軸受(9) を
介して該軸受(9) 間で回転自在に軸支された偏芯重錘
(2) が設けられ、且つ該偏芯重錘(2) の回転時に、前記
起振機本体(1a)内に貯留された潤滑油(13)を該偏芯重錘
(2) によって掻き揚げ、しかも掻き揚げた潤滑油(13)
を、回転する偏芯重錘(2) の遠心力を介して前記起振機
本体(1a)内に飛散させて前記軸受(9) に供給する起振機
(1) に於いて、懸吊状態時における起振機本体(1a)内の
軸受(9) より上方には、前記クレーン等から取り外さ
れ、且つ前記一方の軸受(9) を下側にして前記起振機
(1) を横倒しにした際、前記起振機本体(1a)内に貯留さ
れた潤滑油(13)を、油導入口(6a)を介して所定量溜める
ことが出来る油溜室(6) が設けられ、しかも該油溜室
(6) には、横倒しにされた前記起振機(1) を再びクレー
ン等に懸吊した際、前記油溜室(6) に溜めた潤滑油(13)
を、油排出口(6b)を介して前記起振機本体(1a)内の他方
の軸受(9) へと案内供給する油溜室油案内体(7) が設け
られてなることを特徴とする起振機。 - 【請求項3】 前記軸受(9) の少なくとも何れか一方の
該軸受(9) 近傍には、該軸受(9) へと供給される潤滑油
(13)を、該軸受(9) 部近傍で一旦留めて該軸受(9) に供
給可能な油留体(8) が設けられた請求項2記載の起振
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8999894A JP2694324B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 起振機軸受への潤滑油供給方法及びその潤滑油供給方法に使用される起振機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8999894A JP2694324B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 起振機軸受への潤滑油供給方法及びその潤滑油供給方法に使用される起振機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07292668A JPH07292668A (ja) | 1995-11-07 |
JP2694324B2 true JP2694324B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=13986276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8999894A Expired - Fee Related JP2694324B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 起振機軸受への潤滑油供給方法及びその潤滑油供給方法に使用される起振機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2694324B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102206940B (zh) * | 2010-03-31 | 2012-08-22 | 上海工程机械厂有限公司 | 一种振动锤的振动室轴承冷却润滑系统 |
CN109944245A (zh) * | 2017-12-20 | 2019-06-28 | 刘文伟 | 一种震动打桩机 |
CN108547940A (zh) * | 2018-06-06 | 2018-09-18 | 无锡坤龙工程机械有限公司 | 一种液压振动打桩机用半自动润滑系统 |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP8999894A patent/JP2694324B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07292668A (ja) | 1995-11-07 |
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