JP2693666B2 - 停止計画作成支援装置 - Google Patents

停止計画作成支援装置

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JP2693666B2
JP2693666B2 JP20735091A JP20735091A JP2693666B2 JP 2693666 B2 JP2693666 B2 JP 2693666B2 JP 20735091 A JP20735091 A JP 20735091A JP 20735091 A JP20735091 A JP 20735091A JP 2693666 B2 JP2693666 B2 JP 2693666B2
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潤一 篠原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統を構成する設
備の点検,保守のために、電力系統の一部の設備を停止
して作業をする停止計画に関し、この停止計画の立案,
調整を効率的に行なうための参照資料を提出する停止計
画作成支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統を停止して作業する場合には、
できるだけ多くの作業を効率良く実施することが必要で
ある。一般的に1つの停止作業には、これに関連して停
止せざるを得ない他の設備や、その停止作業に便乗して
実行できる作業がある。これらをどのように組み合わせ
て停止計画として作成するかは、担当者の経験にまかさ
れていた。図20は停止計画を立案し実行していくための
組織の一例を示したもので、上位に給電所、その下位に
発電所の補修点検をする発電担当、変電所と送電機器の
補修点検をする変電担当、各種データの伝送路の補修点
検をする通信担当から構成されている。停止計画はこの
ような各担当からの要求を上位の給電所が調整し、とり
まとめる形で一般的に進められる。以下、発電担当,変
電担当,通信担当などを総称して電力所と呼び、とりま
とめ部門を給電所と呼ぶことにする。
【0003】図21は従来方式を説明する図である。計算
機1とCRT装置2とで停止計画案を作成し、計算機3
とCRT装置4とで電力系統データを参照していた。即
ち、夫々のデータについて人間が確認するための支援装
置が別個にあった。したがって、人間が行なっていた停
止計画は、図22のフローチャートに示されるようなもの
であった。まずステップS121では、給電所で電力需要や
電力系統の拡張計画などを考慮しながら、例えば送電線
の張り替え,しゃ断器の取り替えなど長期的で大型の停
止計画を立案する。次にステップS122では、電力所が例
えば鉄塔の塗装,リレーの点検など短期的な停止計画案
を追加する。ステップS123では、給電所で系統図や電力
系統データを参照することにより、停止計画の実施時に
関連して停止しなければならない設備を判断して、修正
する部分があれば停止計画案を修正する。ついでステッ
プS124では、停止範囲を拡げず、かつ停止期間を延長せ
ずに並行して実施できる他の作業を過去の経験から判断
し、停止計画を修正する。ステップS125では、S124で修
正された停止計画案の中で、作業者のスケジュール等か
ら実施が不可能なものがあれば電力所から給電所に連絡
し、再度調整してもらう。それでも調整がつかない場合
は、関係者が集まり互いのスケジュールを調整して最終
的な停止計画案を作成する(ステップS126)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した従来技
術では、停止計画案,電力系統データについて夫々限定
した範囲での支援装置が存在するのみであった。更に停
止作業そのもの、例えば鉄塔の塗装などは人間が実施す
るため、作業者のスケジュールは停止計画のスケジュー
ルに大きな影響を与える。従って、その把握が重要であ
るが、各部門に分散した人々の場合は、中央の計算機に
よる一括管理になじまず、機械化は実現していない。こ
のように多くの困難がある中で、停止計画の作成には熟
練した担当者を要し、熟練していない人が調整すると時
間がかかるばかりか、立案,調整もれや、無駄の多い計
画を立案していた。本発明は上記問題点を解決するため
になされたものであり、特に作業者スケジュールを入力
する手段として、真実を入力しやすい環境を備えたもの
とすることで実現し、停止計画案,電力系統データ及び
作業者スケジュールを、給電所,電力所に分散して持
ち、夫々関連付けをすることにより、総合的に無駄が少
なく、信頼性の高い停止計画を作成する停止計画作成支
援装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1によって本発明を説
明すると、本発明は給電所に設置する計算機システム1a
と、3つの電力所に設置する計算機システム1b,1c,1d
及びこれらを接続する伝送路からなっている。この3つ
の電力所は、図20の発電担当,変電担当,通信担当に相
当している。計算機システム1aは、電力系統の停止計画
を格納する停止計画案格納手段11a と、電力系統を構成
する設備及び各接続関係を格納する電力系統データ格納
手段12a と、停止計画を作成する際に適用する知識を格
納する知識格納手段13a と、電力系統の停止計画を実施
する場合に関連して停止しなければならない設備を判定
する関連停止判定手段14a と、前記停止計画に便乗して
実施できる作業を判定する同一停止作業を判定する同一
停止作業判定手段15a と、前記各手段からのデータを入
力しこれらのデータの関連付けをすると共に、停止計画
の立案,調整をしてCRT装置2aへの入出力を行なう手
段16a と、電力所の計算機システムと停止計画案を送信
・受信するための停止計画案送信・受信手段17a とから
構成した。
【0006】また、計算機システム1bは、電力系統の停
止計画を格納する停止計画案格納手段11b と、電力系統
を構成する設備及び各接続関係を格納する電力系統デー
タ格納手段12b と、停止計画を作成する際に適用する知
識を格納する知識格納手段13b と、停止計画を作成する
際に参照する部品の調達スケジュール,作業者のスケジ
ュールを夫々格納する手段19b ,20b 、電力系統の停止
計画を実施する場合に関連して停止しなければならない
設備を判定する関連停止判定手段14b と、前記停止計画
に便乗して実施できる作業を判定する同一停止作業を判
定する同一停止作業判定手段15b と、前記各手段からの
データを入力しこれらのデータの関連付けをすると共
に、停止計画の立案,調整をしてCRT装置2bへの入出
力を行なう手段16b と、給電所の計算機システムと停止
計画案を送信・受信するための停止計画案送信・受信手
段17b とから構成した。計算機システム1c,1dは、いず
れも計算機システム1bと同一構成であり、例えば停止計
画案格納手段11b と同一のものが、停止計画案格納手段
11c ,停止計画案格納手段11d として含まれている。
【0007】
【作用】停止計画案格納手段11a ,11b ,11c ,11d に
は夫々停止計画案が格納されており、電力系統データ格
納手段12a ,12b ,12c ,12d には停止計画に際して検
討対象となる電力系統内の設備とその接続関係が格納さ
れている。 計算機システム1aでの処理 この構成において、計算機システム1aでは、停止計画案
格納手段11a に格納されている中から特定した停止計画
案と、電力系統データ格納手段12a からのデータとを関
連停止判定手段14a へ入力し、知識格納手段13a からの
知識を適用して、その特定の停止計画案を実行する場合
に、関連して停止しなければならない設備を判定する。
更に、同一停止作業判定手段15a において、前記特定の
停止計画案を実施する場合に、これに便乗して実施する
ことのできる作業を判定する。そして関連停止判定手段
14a によって判定された設備に関する停止計画が既に格
納されている場合には、停電範囲を拡げず、かつ停電期
間を延長しないことを前提とした推奨案を提示し、また
停止計画がまだ格納されていない場合は、それらの推奨
案を作成して提示する。このようにして提示された停止
計画案は、停止計画案送信・受信手段17a から各計算機
システム1b,1c,1dへ伝送される。そして、その停止計
画案は、計算機システム1b,1c,1dの停止計画案送信・
受信手段17b ,17c ,17d によって受信され、停止計画
案格納手段11b ,11c ,11d に格納される。
【0008】 計算機システム1b,1c,1dでの処理 以下、計算機システム1b,1c,1dの作用を代表して1bに
ついて説明する。1c,1dについても同様である。停止計
画案格納手段11b に格納された停止計画案に、計算機シ
ステム1bが設置されている電力所の停止計画案が加えら
れる。そして電力系統データ格納手段12b からのデータ
と共に関連停止判定手段14b へ入力され、知識格納手段
13b からの知識を適用して、前記特定の停止計画案を実
行する場合に、関連して停止しなければならない設備を
判定する。更に、同一停止作業判定手段15b において、
前記知識格納手段13b ,部品の調達スケジュール19b ,
作業者のスケジュール20bを参照して、前記の停止計画
案を実施する場合に、これに便乗して実施することので
きる作業を判定する。そして、便乗して実施できる作業
の可能な期間を1つまたは複数判定する。
【0009】そして、関連停止判定手段14b によて判定
された設備に関する停止計画が既に格納されている場合
には、停電範囲を拡げず、かつ停電期間を延長したない
ことを前提とした推奨案を提示し、また停止計画がまだ
格納されていない場合は、それらの推奨案を作成して提
示する。このようにして提示された推奨案は人間によっ
て確認された上、停止計画案として停止計画案送信・受
信手段17b から、計算機システム1aの停止計画案送信・
受信手段17へ伝送される。このようにして再編集され、
更に便乗して実施できる停止作業には、部品の調達スケ
ジュール,作業者のスケジュールが添付され、停止計画
案格納手段11a に格納される。
【0010】 計算機システム1aでの処理 このとき3つの電力所計算機1b,1c,1dから受信した停
止計画案はまとめて格納される。11a に格納された停止
計画案は、電力系統データ格納手段12a のデータと共に
関連停止判定手段14a へ入力し、知識格納手段13a の知
識を適用して、前述したように関連して停止しなければ
ならい設備を判定する。更に、同一停止作業判定手段15
a において、便乗して実施することのできる作業を判定
する。このとき計算機システム1aから伝送された部品の
調達スケジュール,作業者のスケジュールを参照し、可
能な範囲で調整する。
【0011】そして、関連停止判定手段14a によって判
定された設備に関する停止計画が既に格納されている場
合には、停電範囲を拡げず、かつ停電期間を延長しない
ことを前提とした推奨案を提示し、また停止計画がまだ
格納されていない場合は、それらの推奨案を作成して提
示する。このようにして提示された停止計画案は、CR
T装置2aに表示され、人間によって確認された上で、停
止計画案送信・受信手段17a から計算機システム1bへ伝
送される。以上の処理により給電所,電力所で立案した
複数の停止計画案が、調整され一連の整合性のとれた停
止計画案となる。
【0012】
【実施例】以下、図1から図6の各図面を参照して、実
施例の構成を説明する。図1の計算機システム1aは給電
所、1b,1c,1dは電力所に設置されていることは前述し
た。停止計画案は電力系統全体にわたる拡張や、補修・
増強計画を基本として、これらに設備毎に定められた間
隔で実施する定期点検、更に、突発的な改修作業などを
加えて立案される。ここで、電力系統全体に係わる長期
的な計画の立案は給電所の役目、これに小さな停止計画
を追加するのが電力所の役目となっている。また複数の
電力所の要求事項を、一連の停止計画案としてとりまと
めることは給電所の役目となっている。
【0013】さて最初に給電所で担当者が作成した基本
的な停止計画案は、停止計画案格納手段11a に格納され
る。ここに格納される停止計画案の例を図2(a) に示し
た。なお、図3は停止計画の検討対象としている電力系
統図である。図2(a) の停止計画案No. 1では、停止設
備として送電線L2 の、L21とL22の区間が示されてい
る。そして作業期間は、1991年11月22日午前9:00から19
91年11月25日午前9:00までである。作業内容としては送
電線張り替えである。この場合、停電する需要家はない
ことを表している。そして、停止計画の優先度はAであ
ることを示している。停止計画案No. 2では、停止設備
として発電機G1 が示されている。停止日時は、1991年
11月25日午前8:00から1991年11月30日午後5:00までであ
る。作業内容としては発電機G1 の補修である。そし
て、停止計画の優先度はAであることを示している。
【0014】ここにあげた2つの例は、停止計画の基本
として必要であるという給電所の判断で、最も高い優先
度Aが与えられている。No. 3についても同様にして理
解できるので説明を省略する。図2(b) は計算機システ
ム1aが図2(a) をもとに出力した停止計画案を示してい
る。これもNo. 1,No. 2と同様にして理解できるので
説明を省略する。電力所の計算機システム1bの停止計画
案格納手段11b には、図2(c) に記載した停止計画案、
No. 4,No. 5,No. 6,No. 10が格納されている。図
2(d) は計算機システム1bが図2(a) をもとに出力した
停止計画案を示している。電力所の計算機システム1cの
停止計画案格納手段11c には、図2(e) に記載した停止
計画案、No. 7,No. 8,No. 9が格納されている。図
2(f) は計算機システム1cが図2(e) をもとに出力した
停止計画案を示している。電力所の計算機システム1dの
停止計画案格納手段11d には、案がなく記載していな
い。
【0015】電力系統データ格納手段12a は、電力系統
データ、例えば図3に示した電力系統のデータを図4の
形態で格納する手段である。電力系統データは設備デー
タ毎にその接続関係,属性が示される。電力系統データ
1では設備名が送電線L1 で、設備種別が送電線であ
り、これに接続している設備として、変電所A,需要家
D,需要家E,変電所B,開閉塔Fがあり、夫々の設備
との間にある開閉器、AL210 閉路,DL010 開路,EL010
閉路,BL130 閉路,FLS10 開路であり、この送電線で作
業をする場合は危険防止のため、送電線L3 を同時に停
止する、ということを表している。電力系統データ2で
は設備名が送電線L2 で、設備種別が送電線であり、こ
れに接続している設備として、変電所A,需要家D,変
電所B,開閉塔Fがあり、夫々の設備との間にある開閉
器、AL220 閉路,DL020 閉路,BL140 閉路,FLS20閉路
であることを表している。
【0016】電力系統データ3では設備名が需要家E
で、設備種別が送電線であり、これに接続している設備
として、送電線L1 があってその間にある開閉器EL010
が閉路しており、契約電力は200KW で、休業日は毎週水
曜日であることを示している。電力系統データ4,5,
6,7も同様にして理解できるため説明を省略する。電
力系統データ格納手段12b ,12c ,12d は、前記電力系
統データ格納手段12a と同一のデータを格納している。
知識格納手段13a は停止計画を作成する際に使用する知
識を格納する手段であり、例えば図5(a),(b) に示され
る知識を格納している。ここで図5(a) は停止計画を実
施する上で関連して停止しなければならない設備を判定
する知識であり、図5(b) はその停止計画の停電範囲を
拡げず、かつ停電期間を延長せずに並行して実施できる
作業を判定する知識である。知識格納手段13b ,13c ,
13d は、知識格納手段13a と同一のデータを格納してい
る。
【0017】関連停止判定手段14a は停止計画を実施す
るに際して、図5(a) の知識を使って関連して停止しな
ければならない設備を判定する手段であり、関連停止判
定手段14b ,14c ,14d は、前記関連停止判定手段14a
と同一の構成としている。同一停止作業判定手段15a は
その停止計画の停電範囲を拡げず、かつ停電期間を延長
せずに実施できる作業を、図5(b) の知識を使って判定
する手段である。同一停止作業判定手段15b ,15c ,15
d は、前記同一停止作業判定手段15a と同一の構成とし
ている。
【0018】マンマシンインタフェース16a 内の161aは
表示手段であり、作成された停止計画をこの表示手段を
介してCRT装置2aへ表示する。停電期間調整手段162a
は関連停止判定手段14a によって判定された設備に関す
る停止計画が、既に格納されている場合、停止範囲を拡
げず、かつ停電期間を延長しないことを前提とした停電
期間についての推奨案を提示する手段であり、停止計画
作成手段163aは前記とは逆に停止計画がまだ格納されて
いない場合、それらの停止計画の推奨案を作成して提示
する手段である。マンマシンインタフェース16b ,16c
,16d は、前記マンマシンインタフェース16a と同一
の構成としている。
【0019】部品の調達スケジュール格納手段19b は、
電力系統設備の補修に使われる部品の入手する年月日を
格納するもので、19c ,19d には夫々の電力所が管理す
る設備のデータが格納されている。その一例を図6(a)
に示した。ここでは作業内容として、がいし取り替えの
部品は1991年11月20日 9時に入手し、1991年12月20日17
時までの間、作業に利用できることを示している。もう
1つの事例についても同様に理解できるので説明を省略
する。作業者のスケジュール格納手段20b は、各電力所
に勤務する停止作業に従事する人々の予定を格納するも
ので、20c ,20d には夫々の電力所に勤務する人々のデ
ータが格納されている。その一例を図6(b) に示した。
【0020】一つ目の例は作業内容は航空標識塗装であ
り、その作業の可能な期間は、1991年10月 1日 9時から
1991年10月 7日17時である。二つ目の例は作業内容が開
閉器の点検であり、その作業の可能な期間は、1991年10
月 5日 9時から1991年10月12日17時までと、1991年11月
20日 9時から1991年11月25日17時までであることを示し
ている。続く三つ目,四つ目の例についても同様に理解
できるので説明を省略する。また給電所と3ケ所の電力
所は、停止計画案送信・受信手段17a ,17b ,17c ,17
d によって接続されており、夫々で作成されて停止計画
案が互いに伝送される構成となっている。
【0021】以下に図7から図10のフローチャートを参
照して、実施例の作用を説明する。図7は全体の処理内
容を示すフローチャートである。まずステップS71 で
は、給電所において発電機の補修や設備の増設などで長
期的で大型の停止計画を立案し、給電所の案として電力
所に伝送する。ステップS72 では、設備の定期点検スケ
ジュールや機能増強のための作業スケジュールを参考に
して、ステップS71 で作られた停止計画案を基本とし
て、これに便乗して実施できる作業、即ち、同一停止作
業を追加したり、その電力所独自の停止計画案を追加し
たりする。同一停止作業を追加する場合は、その可能期
間を添付して給電所に伝送する。ステップS73 では、各
電力所においてステップS72 のように作られた停止計画
案をチェックし、関連停止,同一停止作業を加えて、停
止計画の代案を作成して各電力所へ伝送する。ここでス
テップS71 とステップS73 の詳細なフローチャートを図
8(a)に、ステップS72 の詳細なフローチャートを図8
(b) に示し、更に、図8(a),(b) の一部についてはその
詳細のフローチャートを図9と図10に示した。
【0022】図8(a) において、ステップS81aでは停止
計画案を一つずつ取り出し、ステップS82aにおいて取り
出した停止計画案を実施する上で関連して停止しなけれ
ばならない設備と作業を判定する。この時、図5(a) に
示す知識を用いて図9で示すフローチャートに従って推
論する(後述する)。ステップS82aにて関連して停止し
なければならない設備が検出された場合、ステップS84a
へ進み、検出されなかった場合、ステップS85aへ進む。
ステップS84aでは、ステップS82aの推論結果について停
止計画案格納手段11a の内容をチェックし、必要な支援
を行なう。この支援は図10に示すフローチャートに従っ
て行なう(後述する)。ステップS851a ではその停止計
画の停電範囲を拡げず、かつ停電期間を延長せずにでき
る作業と、その設備を判定する。ステップS852a では、
ステップS851aで対象としている停止計画案を実行した
場合に発生する系統構成上の問題点を判定する。このと
き図5(b) に示す知識を用いて、図9で示すフローチャ
ートに従って推論する(後述する)。ステップS851a ,
S852a にて実施できる作業が検出された場合ステップS8
7aへ進み、検出されなかった場合ステップS88aへ進む。
ステップS87aは前記したステップS84aと同様に停止計画
案作成の支援をする。ステップS88aではまだチェックし
ていない停止計画案があるかを判断し、あればステップ
S81aへ戻って前記各処理を繰り返し、全ての停止計画デ
ータのチェックが完了していれば処理を終了する。次に
ステップS72 の詳細フローチャートを図8(b) に従って
説明する。
【0023】図8(b) においては、給電所で立案された
停止計画案に電力所で立案した案を加えて処理を行な
う。ステップS81bの前に、停止計画案格納手段11b には
給電所で立案されたものと、電力所で作成されたものと
が格納されているものとする。まずステップS81bでは停
止計画案を一つずつ取り出し、ステップS82bにおいてこ
の取り出した停止計画案を実施する上で関連して停止し
なければならない設備とその作業を判定する。このと
き、図5(a) に示す知識を用いて図9で示すフローチャ
ートに従って推論する(後述する)。ステップS82bにて
関連して停止しなければならない設備が検出された場
合、ステップ84b へ進み、検出されなかった場合ステッ
プS85bへ進む。ステップS84bではステップS82bの推論結
果について停止計画案格納手段11b ,11c ,11d の内容
をチェックし、必要な支援を行なう。この支援は図10に
示すフローチャートに従って行なう(後述する)。
【0024】ステップS851b ではその停止計画の停電範
囲を拡げず、かつ停電期間を延長せずにできる作業と、
その設備を判定する。ステップS852b ではステップS851
b で対象としている停止計画案を実行した場合に発生す
る系統構成上の問題点を判定する。このとき、図5(b)
に示す知識を用いて図9で示すフローチャートに従って
推論する(後述する)。ステップS851b ,S852b にて実
施できる作業が検出された場合ステップS87bへ進み、検
出されなかった場合ステップS88bへ進む。ステップS87b
では前記したステップS84bと同様に停止計画案作成の支
援をする。ステップS88bではまだチェックしていない停
止計画案があるかを判断し、あればステップS81bへ戻っ
て前記各処理を繰り返し、全ての停止計画案のチェック
が完了していればステップS89bにて、停止計画案として
挙げられている項目に関しての部品調達スケジュール,
作業者スケジュールを給電所に伝送する。
【0025】図9は停止計画案の作成に関する処理を示
すフローチャートであり、図8(a),(b) のステップS84
a,S87a,S84b,87b の処理に対応する。ステップS91
では関連して停止する設備について、停止計画案は既に
作成されて停止計画案格納手段に格納されているか否か
をチェックし、既に格納されている場合はステップS92
へ進み、格納されていない場合はステップS94 へ進む。
ステップS92 では既に格納されている停止計画案の作業
期間が、優先度の高い停止計画案の作業期間に包含され
ているかをチェックする。チェックの結果、包含されて
いなければステップS93 へ進み、結果包含されていれば
処理を終了する。ステップS93 では作業期間が許容期間
以内になるよう停止期間を自動修正し、この計画をCR
T装置に表示してオペレータに確認させる。
【0026】次に図10を用いて図8のステップS82 ,S8
5 の推論処理について説明する。ステップS101では知識
格納手段から知識を1つ取り出す。次にステップS102で
はステップS101で取り出した知識のIF部と短期記憶の
内容とを比較し、IF部が満足しているか否かを判定す
る。IF部が満足している場合はステップS103へ進み、
満足していない場合はステップS104へ進む。ステップS1
03ではIF部が満足された知識を競合する知識集合に追
加して保存する。ステップS104では全ての知識を適用し
たかを判定し、全ての知識を適用していればステップS1
05へ進み、その他の適用していない知識があればステッ
プS101へ戻って前記処理を繰り返す。ステップS105では
競合する知識集合に1つでも知識が保存されていればス
テップS106へ進み、1つもなければ図8のステップS82
及びS85 の推論処理を終了する。ステップS106では競合
する知識集合の中から所定の基準によって1つの知識を
選択し、そのTHEN部を短期記憶に対し実行し、再び
全ての知識を対象としてステップS101へ戻る。
【0027】次に具体例を示しながら、ステップS71 ,
S72 ,S73 の順に詳細に説明する。 ステップS71の説明 最初に給電所の停止計画案格納手段11a に、図2に示す
停止計画案1,停止計画案2,停止計画案3が格納され
ていたとする。まずステップS71 の処理を図8(a) を使
って説明する。 (ステップS71 ,ステップS81a)ステップS81aでは停止
計画案No. 1を取り出す。 (ステップS71 ,ステップS82a)このステップは関連し
て停止しなければならない設備を判定する処理であり、
図5(a) の知識2のIF部が、停止計画案No. 1を満足
する。その結果、THEN部として91-11-22 9:00 の前
日までにバイパスケーブル設置をしなければならない、
という判定結果を得る。 (ステップS71 ,ステップS84a)送電線L2 のバイパス
ケーブル設置の停止計画案がないことを、図9のフロー
チャートによって判定、ステップS94 によって図11(a)
のようにCRT装置に表示される。図11(a) の最下行に
示したメッセージに関して、Yと入力すればその通りの
停止計画案No.101が作成される。
【0028】(ステップS71 ,ステップS85a)停電範囲
を拡げず、かつ停電期間を延長せずにできる作業の有無
を、現在給電所で把握している停止計画案の中から探
す。該当するものがないため次のステップS88aに進み、
全ての停止計画データをチェックしたか調べる。停止計
画案No. 2,No. 3が残っているために、ステップS81a
に戻り図8(a) を繰り返す。No. 2についても同様に処
理を行ない、関連して実施しなければならない停止設備
はなく、停電範囲,停電期間を拡げずにできる作業もな
いことが判定されるため、No. 3について続いて説明す
る。 (ステップS71 ,ステップS81a)ステップS81aでは停止
計画案No. 3を取り出す。 (ステップS71 ,ステップS82a)このステップは関連し
て停止しなければならない設備を判定する処理であり、
図5(a) の知識1と図4の電力系統データ1を使用す
る。ここで知識1のIF部が、図2(a) No. 3の停止計
画案と、図4の電力系統データ1とを満足するため、T
HEN部として91-10-10 9:00 - 91-10-10 17:00に危険
防止のため、送電線L3 を停止しなければならない、と
いう判定結果を得る。
【0029】(ステップS71 ,ステップS84a)送電線L
3 に関する停止計画案がないことを、図9のフローチャ
ートによって判定し、ステップS94 によって図11(c) の
ようにCRT装置に表示される。図11(c) の最下行に示
したメッセージに関して、Yと入力すればその通りの停
止計画案No.102が作成される。 (ステップS71 ,ステップS85a)停電範囲を拡げず、か
つ停電期間を延長せずにできる作業の有無を、現在給電
所で把握している停止計画案の中から探す。該当するも
のがないため次のステップS88aに進み、全ての停止計画
データをチェックしたか調べる。全ての停止計画案につ
いて処理を行なったため、ステップS71 の処理を終了す
る。以上をまとめると図2(b) に示した2つの停止計画
案No.101,No.102とが給電所の案に追加されたことにな
る。
【0030】ステップS72の説明 次に、ステップS72 の処理を図8(b) を使って説明す
る。前述したようにこのステップは電力所の計算機シス
テムの機能である。図20では電力所は3個所としている
ため、ここでも同様に考える。最初に一つ目の電力所計
算機システム、図1の1bを考える。停止計画案格納手段
11b には給電所から伝送された停止計画案No. 1,No.
2,No. 3,No.101,No.102と一つ目の電力所が立案し
たNo. 4,No. 5,No. 6,No. 10が格納されているも
のとする。 (ステップS72 ,ステップS81b)ステップS81bでは停止
計画案No. 1を取り出す。 (ステップS72 ,ステップS82b,S84b)関連して停止し
なければならない設備があり、その停止計画案No.101が
登録されているため次のステップへ進む。
【0031】(ステップS72 ,ステップS85b)停電範囲
を拡げず、かつ停電期間を延長せずにできる作業を探
す。該当するものがないので次のステップへ進む。ステ
ップS88bに進み、全ての停止計画案をチェックしたか調
べる。停止計画案が残っているために、ステップS81bに
戻り、図8(b) を繰り返す。 (ステップS72 ,ステップS81b)ステップS81bでは停止
計画案No. 2を取り出す。 (ステップS72 ,ステップS82b,S84b)関連して停止し
なければならない設備はないため次のステップへ進む。 (ステップS72 ,ステップS85b)停電範囲を拡げず、か
つ停電期間を延長せずにできる作業の有無を、現在給電
所で把握している停止計画案の中から探す。図5(b) の
知識4と、図4(a) の電力系統データ5から発電機G1
停止時に停止可能な設備として送電線L5 が判定され
る。
【0032】(ステップS72 ,ステップS87b)そして、
図9にて、S91 てに停止計画案がNo. 5として既に作成
されていることが判定される。そして、作業期間がNo.
2の範囲に入っていないため、ステップS93 にて図6
(a) の部品の調達スケジュールを参照して、図11(b) の
ようにCRTに表示する。図11(b) の最下行に示したメ
ッセージに関してYと入力すれば、その通りの停止計画
案が作成される。次にステップS88bに進み、全ての停止
計画データをチェックしたか調べる。停止計画案が残っ
ているために、ステップS81bに戻る。 (ステップS72 ,ステップS81b)ステップS81bでは停止
計画案No. 3を取り出す。 (ステップS72 ,ステップS82b,S84b)関連して停止し
なければならない設備は、停止計画案No.102として既に
登録済みであるため、次のステップへ進む。
【0033】(ステップS72 ,ステップS85b)停電範囲
を拡げず、かつ停電期間を延長せずにできる作業の有無
を、現在給電所で把握している停止計画案の中から探
す。図5(b) の知識5から停止計画案No.4が判定され
る。。 (ステップS72 ,ステップS87b)そして、No. 4の作業
期間がNo. 3の作業期間に入っていないため、ステップ
S93 にて図6(a) の部品の調達スケジュールを参照し
て、図11(d) のようにCRTに表示する。この場合部品
の調達スケジュールがNo. 3を満足しないため、No.3
とNo. 4を同時に実施しようとすると、難着雪リングの
調達スケジュールを変更する必要がある。図11(d) の最
下行に示したメッセージに関してNと入力すれば、No.
4は変更されずNo. 3とは独立の停止計画案となる。次
にステップS88bに進み、全ての停止計画データをチェッ
クしたか調べる。停止計画案が残っているため、ステッ
プS81bに戻る。No.101,No.102,No. 5,No. 10につい
ても同様に処理を行ない、関連して実施しなければなら
ない停止設備はなく、停電範囲,停電期間を拡げずにで
きる作業もないことが判定されるため、説明を省略す
る。またNo. 4については、No. 3の処理と同様に、関
連して停止させなければならない設備として、No.103が
作成される。
【0034】引き続いて、停止計画案No. 6についてス
テップS81bから処理を行なう。 (ステップS72 ,ステップS81b)ステップS81bでは停止
計画案No. 6を取り出す。 (ステップS72 ,ステップS82b,S84b)関連して停止し
なければならない設備はないため次のステップへ進む。 (ステップS72 ,ステップS85b)停電範囲を拡げず、か
つ停電期間を延長せずにできる作業の有無を、現在給電
所で把握している停止計画案の中から探す。図5(b) の
知識3と、図4の電力系統データ6から、同時に停止可
能な設備として送電線L2 が判定される。 (ステップS72 ,ステップS87b)そして、図9のステッ
プS91 にて、送電線L2 に関する停止計画案がNo. 1と
して既に作成されていることが判定される。そして、N
o. 6の作業期間がNo. 1の作業期間に入っていないた
め、ステップS93 にて図6(b) の作業者スケジュールを
参照して、図11(e) のようにCRTに表示する。図11
(e) の最下行に示したメッセージに関してEと入力し、
作業日時を91-11-22 9:00 - 91-11-22 17:00とすればそ
の通りの停止計画案が作成され、停止計画案No. 6は、
図2(d) に記載したような変更案となる。次にステップ
S88bに進み、全ての停止計画データをチェックしたか調
べる。全ての停止計画案を処理したため、ひとつ目の電
力所ステップS72 の処理を終了する。
【0035】次に、二つ目の電力所・計算機システム、
即ち、図1の1cを考える。図示していない停止計画案格
納手段11c には、停止計画案No. 1,No. 2,No. 3,
No.101 ,No.102と、二つ目の電力所が立案したNo.
7,No. 8,No. 9が格納されているものとする。 (ステップS72 ,ステップS81b)ステップS81bでは停止
計画案No. 1を取り出す。 (ステップS72 ,ステップS82b,S84b)関連して停止し
なければならない設備があり、その停止計画案No.101が
登録されているため次のステップへ進む。 (ステップS72 ,ステップS81b)停電範囲を拡げず、か
つ停電期間を延長せずにできる作業の有無を、現在給電
所で把握している停止計画案の中から探す。図5(b) の
知識5から、同時に停止可能な設備として送電線L2 が
判定される。 (ステップS72 ,ステップS87b)そして、図9のステッ
プS91 にて、送電線L2 に関する停止計画案がNo. 8と
して既に作成されていることが判定される。そして、停
止計画案No. 8がNo. 1の作業期間の範囲に入っていな
いため、ステップS93 にて図6(b) の作業者スケジュー
ルを参照して、図11(f) のようにCRTに表示する。図
11(f) の最下行に示したメッセージに関してNと入力す
れば、No. 8は変更されずNo. 1とは独立の停止計画案
となる。ステップS88bに進み、全ての停止計画案をチェ
ックしたか調べる。停止計画案が残っているために、ス
テップS81bの戻り、図8(b) を繰り返す。
【0036】No. 2についても同様に処理を行ない、関
連して実施しなければならない停止設備はなく、停電範
囲,停電期間を拡げずにできる作業もないことが判定さ
れるので、No. 3について続いて説明する。 (ステップS72 ,ステップS81b)ステップS81bでは停止
計画案No. 3を取り出す。 (ステップS72 ,ステップS82b,S84b)関連して停止し
なければならない設備は、既に停止計画案No.102として
登録済みであるため次のステップへ進む。 (ステップS72 ,ステップS85b)停電範囲を拡げず、か
つ停電期間を延長せずにできる作業の有無を、現在給電
所で把握している停止計画案の中から探す。図5(b) の
知識3から停止計画案No.7が判定される。 (ステップS72 ,ステップS87b)そして、停止計画案N
o. 3とNo. 7の作業期間が一致しているため、CRT
への表示をせず処理を終了する。次にステップS88bに進
み、全ての停止計画データをチェックしたか調べる。停
止計画案が残っているために、ステップS81bに戻る。N
o. 7,No. 8,No. 9,No.101,No.102についても同
様に処理を行ない、更に関連して実施しなければならな
い停止設備はなく、停電範囲,停電期間を拡げずにでき
る作業もないことが判定されるので、説明を省略する。
全ての停止計画案を処理したため、二つ目の電力所ステ
ップS72 の処理を終了する。
【0037】最後に三つ目の電力所計算機システム、図
1の1dを考える。記載されていない停止計画案格納手段
11d には停止計画案No. 1,No. 2,No. 3,No.101,
No.102 が格納されているものとする。即ち、自らの電
力所では立案した停止計画案がない。この場合は給電所
での処理としてステップS71 で説明した通りとなるため
説明を省略する。図8(b) のフローチャートの最後のス
テップとして、停止計画案に関係する、図6(a),(b) に
示した部品の調達スケジュール,作業者スケジュールを
給電所に伝送する。以上ステップS71 ,ステップS72 の
処理の結果、当初、No. 1からNo. 10までの10個の停止
結果であったものが、No. 1,No. 2,No. 3,No.10
1,No.102,No. 4,No. 5の変更案,No. 6の変更
案,No.103,No. 7,No. 8,No. 9,No. 10の合計13
個の停止計画案となる。
【0038】ステップS73の説明 このステップでは、ステップS71 とステップS72 で作成
された、言い替えると給電所と、3個所の電力所で作成
された、上記11個の停止計画案を処理する。この処理は
給電所で行なわれ、図8(a) のフローチャートに従って
行なわれる。停止計画案No. 1,No. 2,No. 3,No.1
01,No. 4,No. 5の変更案,No. 6の変更案,No.10
3,No. 7,No. 8について、更に関連して停止しなけ
ればならない設備、停電範囲を拡げず、かつ停電期間を
延長せずにできる作業はないため、説明を省略する。こ
こではNo.102,No. 9,No. 10について、ステップS73
での処理を説明する。 (ステップS73 ,ステップS81a)ステップS81aでは停止
計画案No.102を取り出す。 (ステップS73 ,ステップS82b,S84b)関連して停止し
なければならない設備はないため次のステップへ進む。 (ステップS73 ,ステップS851a )停電範囲を拡げず、
かつ停電期間を延長せずにできる作業を探す。該当する
ものがないので次のステップへ進む。 (ステップS73 ,ステップS852b )系統構成に停止計画
が与える問題点を判定する。図5(b) の知識6と、電力
系統データ7とから、停止計画案No.102,No. 9,No.
10を同時には作業できない、ことが判定される。そして
ステップS87aでは、図11(g) に示したようにCRTに表
示する。図11(g) の最下行に示したメッセージに関して
Eと入力し、No. 10の作業期間を、91-10-11 9:00 - 91
-10-11 17:00のように変更すれば、図2(f) の通りの停
止計画案が作成される。
【0039】次にステップS88bに進み、全ての停止計画
データをチェックしたか調べる。停止計画案が残ってい
るために、ステップS88bに戻る。以上の処理により、残
っているNo. 9,No. 10ついては、更に関連して停止し
なければならない設備、停電範囲を拡げず、かつ停電期
間を延長せずにできる作業,系統構成上の問題点はない
ため、説明を省略する。以上ステップS71 ,ステップS7
2 の処理の結果、当初No. 1からNo. 10までの10個の停
止結果であったものが、調整されて、No. 1,No. 2,
No. 3,No.101,No.102,No. 4,No. 5の変更案,N
o. 6の変更案,No.103,No. 7,No. 8,No. 9,No.
10の(変更案)合計13個の停止計画案となった。
【0040】以上述べたように、電力系統データ,部品
の調達スケジュール,作業者のスケジュールに関連付け
をしながら、給電所と電力所に設置された計算機システ
ムによって停止計画案の作成をすることができる。特に
3個所に分かれた電力所の、しかも中央で管理しづらい
作業者のスケジュールを必要な部分のみ、無理なく入手
し、停止計画案の作成に活用することができ、正確で無
理のない停止計画案作成が可能となった。上記実施例で
は給電所と3個所の電力所は、電力系統データ格納手段
に同一のデータを格納しているとして説明したが、電力
系統全体を分解して、夫々の電力所が管轄とする電力系
統の電力系統データを格納する構成によっても、本発明
を実施できる。その実施例について以下に説明する。
【0041】まず、全体構成を図1と同じとし、その中
で停止計画案格納手段と電力系統データ格納手段と知識
格納手段に格納される内容を変更して説明する。図12は
停止計画の対象とする電力系統を表しており、点線で3
つに分割、即ち、範囲1,範囲2,範囲3に分割されて
いる。そして夫々は、図1の電力系統データ格納手段12
b ,12c ,12d に電力系統データとして、図4と同様の
形態で分割されて格納されている。また給電所の電力系
統データ格納手段12a は、電力系統データ格納手段12b
,12c ,12d の全てを格納している。図13は停止計画
案であり、次のように停止計画案格納手段に格納されて
いる。停止計画案格納手段11a には停止計画案No. 1002
と停止計画案No. 1003が格納されており、停止計画案格
納手段11b に停止計画案No. 1001が格納されており、停
止計画案格納手段11c には停止計画案がなく、停止計画
案格納手段11d には停止計画案No. 1004が格納されてい
る。また、知識格納手段13a には図14の知識1001が格納
されている。知識格納手段13b ,13c ,13d には、図6
に示した停止計画案に関する知識は格納されていないも
のとする。
【0042】以上の構成で図7に示したフローチャート
に従って処理を実行すると、次のようになる。ステップ
S71 では停止計画案No. 1002と、停止計画案No. 1003が
給電所から電力所に伝送される。ステップS72 では電力
所にて停止計画案No. 1001と停止計画案No. 1004が、給
電所の停止計画案No. 1002と停止計画案No. 1003に加え
られて給電所に伝送される。ステップS73 では知識1001
にて、停止計画案No.1001,No. 1002,No. 1003,No. 1
004を実行すると全停需要家が宣言されていないにもか
かわらず、全停需要家が発生し、それらの停止計画案は
同時に実行できないことが判定される。そして図15のよ
うにCRT装置に出力する。ここでEを指示して修正を
加えればその通りに停止計画案は作成される。
【0043】本発明の実施例では給電所と3個所の電力
所は、図1のように伝送路で接続されている。これを図
16のように電力所間、即ち、停止計画案送信・受信手段
17b,17c ,17d の間を伝送路で接続する構成としても
実施できる。その実施例について次に説明する。本発明
の実施例として説明した図1の構成の内、停止計画案送
信・受信手段17b ,17c ,17d を接続する伝送路を図16
のように変更する他、停止計画案格納手段と電力系統デ
ータ格納手段と知識格納手段に格納される内容を変更し
て説明する。図12は停止計画の対象とする電力系統を表
しており、点線で3つに分割、即ち、範囲1,範囲2,
範囲3に分割されている。そして夫々は、図1の電力系
統データ格納手段12b ,12c ,12d に電力系統データと
して、図4と同様の形態で分割されている。また給電所
の電力系統データ格納手段12a は、電力系統データ格納
手段12b ,12c ,12d の全てを格納している。図17は停
止計画案であり、次のように停止計画案格納手段に格納
されている。停止計画案格納手段11a には停止計画案が
なく、停止計画案格納手段11b には停止計画案No. 2001
が格納されており、停止計画案格納手段11c ,11d には
停止計画案がないものとする。また、知識格納手段13a
には停止計画案No. 2001,No. 2002に関する知識はな
く、知識格納手段13b ,13c ,13d には、図18に示した
知識2001,知識2002が格納されているものとする。
【0044】以上の構成で図7に示したフローチャート
に従って処理を実行すると次のようになる。ステップS7
1 では給電所では停止計画案がなく、電力所に伝送され
るものはない。ステップS72 では、図12に範囲2で示し
た部分を管轄とする電力所にて次の処理が行なわれる。
まず知識2001にて、停止計画案2001と電力系統データ20
01とから、停止設備は開閉器AL220 であり、AL220
は他の電力所で管轄されている送電線L2 に接続してお
り、停止計画案No. 2001を他の電力所へ伝送することが
判定される。
【0045】上記場合と異なり、停止計画案2002が事前
に伝送されていたとすると、知識2002にて、停止計画案
2001,停止計画案2001と電力系統データ6とから、停止
設備は開閉器AL220 であり、AL220 は他の電力所で
管轄されている送電線L2 に接続しており、送電線L2
の停止計画案は既に入手しており、作業期間が一致して
いないことから、停止計画案2001と停止計画案2001の作
業期間を一致させる提案をすることが判定される。そし
て図19のようにCRT装置に出力する。ここでYを指示
すればその通りに停止計画案は作成される。以上実施例
として3つの例を説明した。そこでは給電所と3個所の
電力所をモデルとして説明したが、その数には限定され
るものではない。また給電所,電力所という2階層とし
たが、これも3階層以上としても実現できることはもち
ろんである。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば電力
系統データ,部品の調達スケジュール,作業者のスケジ
ュールに関連付けをしながら、中央のとりまとめ担当者
と地方の作業担当者に与えられた計算機システムによっ
て、機械的に停止計画案の作成をすることができる。地
方の作業担当者のスケジュールは、中央の担当者にとっ
ては従来入手しづらく、スムーズな停止計画調整ができ
ない問題点があったが、本発明により作業者のスケジュ
ールを必要な部分のみ、無理なく入手し、停止計画案の
作成に活用することができ、正確で無理のない停止計画
案作成が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による停止計画作成支援装置の一実施例
の機能ブロック図。
【図2】停止計画案の例を示す図。
【図3】停止計画案の例を示す図。
【図4】停止計画案の例を示す図。
【図5】停止計画案の例を示す図。
【図6】停止計画案の例を示す図。
【図7】電力系統図。
【図8】電力系統データの格納例図。
【図9】電力系統データの格納例図。
【図10】停止計画案を作成するに際し、関連して停止
させる設備や便乗して行なう作業を判定する知識例図。
【図11】停止計画案を作成するに際し、関連して停止
させる設備や便乗して行なう作業を判定する知識例図。
【図12】部品及び作業者のスケジュール例を示す図。
【図13】全体的な処理内容を示すフローチャート。
【図14】図13のステップS71 とS73 の詳細のフローチ
ャート。
【図15】図13のステップS72 の詳細のフローチャー
ト。
【図16】停止計画案を実施する場合に関連して停止し
なければならない設備と作業を判定するフローチャー
ト。
【図17】関連して停止しなければならない設備が検出
されたとき、それに対して支援を行なうフローチャー
ト。
【図18】CRTに表示されるメッセージ例図。
【図19】CRTに表示されるメッセージ例図。
【図20】CRTに表示されるメッセージ例図。
【図21】CRTに表示されるメッセージ例図。
【図22】CRTに表示されるメッセージ例図。
【図23】停止計画の対象である電力系統。
【図24】停止計画案格納手段に格納された停止計画
案。
【図25】知識格納手段に格納された知識。
【図26】CRT装置への出力例図。
【図27】他の実施例の構成図。
【図28】停止計画格納手段に格納された停止計画案。
【図29】知識の格納例図。
【図30】CRT装置への出力例図。
【図31】停止計画案を作成する組織の一例を示す図。
【図32】従来の停止計画支援システムの機能例を示す
図。
【図33】従来、人間が実施している停止計画案作成の
流れを示す図。
【符号の説明】
1a,1b 電子計算機 11a ,11b 停止計画案格納手段 12a ,12b 電力系統データ格納手段 13a ,13b 知識格納手段 14a ,14b 関連停止判定手段 15a ,15b 同一停止作業判定手段 19b 部品の調達スケジュール格納手段 20b 作業者のスケジュール格納手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−51327(JP,A) 特開 平2−311129(JP,A) 特開 昭64−43029(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の給電所,電力所が階層構造をな
    し、電力系統の監視・制御を行なうシステムに設置さ
    れ、電力系統を構成する設備の停止計画を作成支援する
    装置において、上位の階層に位置する給電所には、上位
    で決められた長期的で大型の停止計画を格納する停止計
    画案格納手段を備え、下位の階層に位置する電力所には
    下位で要求される小型の停止計画、及び部品の調達スケ
    ジュール,人的計画を格納する停止計画案格納手段を備
    えると共に、上記の給電所,電力所には以下の手段によ
    って作成した停止計画を互いに伝送する手段を備えたこ
    とを特徴とする停止計画作成支援装置。 電力系統を構成する設備、及び各接続関係を格納す
    る電力系統データ格納手段 停止計画を作成する際に適用する知識を格納する知
    識格納手段 電力系統の停止計画を実施する場合に、関連して停
    止しなければならない設備を判定する関連停止判定手段 電力系統の停止計画を実施する場合に、その停止計
    画に便乗して実施できる作業を判定する同一停止作業判
    定手段 前記各手段からのデータを入力しこれらのデータの
    関連付けをすると共に、停止計画の立案,調整をしてC
    RT装置への入出力を行なうマンマシン・インタフェー
    ス手段
JP20735091A 1991-07-24 1991-07-24 停止計画作成支援装置 Expired - Fee Related JP2693666B2 (ja)

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