JP2691170B2 - 搬送システム - Google Patents

搬送システム

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JP2691170B2
JP2691170B2 JP1151147A JP15114789A JP2691170B2 JP 2691170 B2 JP2691170 B2 JP 2691170B2 JP 1151147 A JP1151147 A JP 1151147A JP 15114789 A JP15114789 A JP 15114789A JP 2691170 B2 JP2691170 B2 JP 2691170B2
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和義 古賀
勝彦 染岡
幸則 吉田
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  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば物品を運搬する際に衝撃から物品を
保護するため物品を包んだり、包装容器と物品との間の
空所に詰めたりして使用する梱包用材料等の搬送に適す
る搬送システムに関する。
〔従来の技術〕
物品を輸送する場合に、運搬中の衝撃により物品が損
傷するのを防止するため、物品を緩衝材で包んだり、包
装容器と物品との間に緩衝材を詰めることは、特に壊れ
やすい物品、重量のある物品などに従来から多用されて
いる。その緩衝材には種々のものがあるが、合成樹脂製
シートで立体構造を作りその中に空気を封入した素子を
複数個連結したもの(以下空気封入式梱包用材料とい
う)は、優れたエアクッション効果を持つ上、軽量で安
価であるため特に利用されている。
この空気封入式梱包用材料で物品を梱包する場合、梱
包用材料製造機で製造された空気封入式梱包用材料を、
梱包に必要な所定の長さに切断した後、人手により、又
はモータを駆動源とするベルトコンベヤを使用して、任
意の梱包作業場へ配送していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の人手による配送方法にあっては、ビニル袋等に
空気封入式梱包用材料を詰めて各梱包作業場へ持ち運ぶ
ものであるが、この梱包用材料は重量は軽いが極めてか
さばるため作業性が悪く、また梱包作業場の周辺に一定
の量の梱包用材料を保管しなければならないため、梱包
作業に必要なスペースが大きく、かつ作業の動線が広が
るため人間工学的に能率が悪く、又梱包作業の進行に遅
れることなく必要な量の梱包用材料を補充して行くため
のストック量の現場管理が非常に困難であるという問題
点があった。
またベルトコンベヤによる配送方法にあっては、空気
封入式梱包用材料が軽いため、ベルトコンベヤのガイド
や、任意の作業場へ搬送するための転換部に引っ掛かっ
たり、梱包用材料の静電気作用でベルトコンベヤ上に詰
まってしまうといった障害がしばしば発生し、人手によ
り障害を除かなければならず、梱包作業の効率が悪く、
又人手による配送方法の場合と同様に梱包用材料の一時
貯蔵に大きなスペースを必要とすると共に、そのストッ
ク量の現場管理が困難であるという問題点があった。
本発明は、上記のような梱包用材料に一例を見るよう
に、物品を搬送して一つの集積場所に一時的に貯蔵し、
その被搬送物を次の工程に移すような場合に、集積場所
のスペースを極力小さくすると共に、次の工程に必要な
被搬送物のストック量を過不足なく管理することのでき
る搬送システムを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本発明においては、主パ
イプと主パイプの所定位置から分岐した複数の分岐用パ
イプとからなり、主パイプと各分岐用パイプとの分岐箇
所に流路転換装置を備え、各分岐用パイプの端部に検知
装置を配設させたレーンストックを有し、長尺形状の被
搬送物を圧縮空気により搬送する搬送システムであり、
各流路転換装置は主パイプと分岐用パイプとの間の分岐
部に回転可能に支持された転換レバーを有し、転換レバ
ーは軸支部に連なる幅広の部分を備え、転換レバーの両
側面は流路に相応する平面又は曲面を形成し、各分岐用
パイプは流路転換装置の下流側に遮断弁を有し、各レー
ンストックの下端は開放されており、検知装置で被搬送
物の供給要否を検知し、供給要の発信をした分岐用パイ
プと主パイプとの空気流路を流路転換装置て連携させ、
主パイプからレーンストックへ長尺形状の被搬送物を搬
送するようにしたものである。
〔作用〕
本発明においては、いずれかのレーンストックの検知
装置が作動して供給要の信号が発せられると、そのレー
ンストックに接続された分岐用パイプに属する流路転換
装置が切り換えられ遮断弁が開かれてその分岐用パイプ
と主パイプとの間にのみ空気流路が形成され、圧縮空気
により主パイプに送り込まれた長尺形状の被搬送物は流
路転換装置の転換レバーにより分岐用パイプの方へ流路
を転換され、遮断弁を通ってレーンストックまで搬送さ
れ、レーンストックの下端が開放されていることにより
舞い上がるようなことなく安定して一時貯留され、次の
工程からの要求に応じて取り出される。ストック量が減
少して再び検知装置が供給要の信号を発すると、上述と
同様の動作が繰り返される。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を図面について説明する。
第1図は本発明を梱包用材料の搬送に適用した実施例
の構成配置図であり、1は梱包用材料製造機、2はその
出口側に配置されたベルトコンベヤ、3は合成樹脂製の
空気封入式梱包用材料で、空気封入式梱包用材料3は梱
包用材料製造機1により、柔軟な合成樹脂製のシートか
ら部分的に熱圧着により四面体等の立体構造素子4が複
数個互いに連結されるように形成され、各立体構造素子
4内には空気が封じ込まれており、外部から力が加わっ
たときクッション機能を有するようになっており、所定
の長さ或いは所定の素子個数を持ったものに切断されて
ベルトコンベヤ2上に順次整列される。
5は梱包用材料製造機1のベルトコンベヤ2に隣接し
て配置されたエジェクター、6はその駆動源であるブロ
ワーで、ベルトコンベヤ2上に順次繰り出されて整列す
る空気封入式梱包用材料3を吸い込みエジェクター5よ
り噴出させるようになっている。7はエジェクター5に
接続された搬送用主パイプで、例えば内径110mm程度の
円形のアルミニウム管又は鋼管を使用することができ
る。8a、8b、8cは主パイプ7中に挿入され搬送物を主パ
イプより分岐させるための流路転換装置、9a、9b、9c、
9dはそれぞれ流路転換装置8a、8b、8cの分岐側および主
パイプ7の端末に接続された分岐用パイプ、10a、10b、
10cは流路転換装置8a、8b、8cと分岐用パイプ9a、9b、9
cとの間に挿入され分岐用パイプ中の空気の流路を開放
したり閉止したりするための遮断弁、11a、11b、11cは
搬送物の走行状態を目視できるように流路転換装置8a、
8b、8cの部分に接続されている透明パイプ、12a、12b、
12c、12dはそれぞれ分岐用パイプ9a、9b、9c、9dの端部
に接続され搬送されてきた空気封入式梱包用材料を適量
ストックするためのレーンストック、13a、13b、13c、1
3dはそれぞれレーンストックの下方に配置された作業
台、14は制御装置である。
第2図は転換装置の縦断面図を示し、15は流路転換装
置本体で、この部分において搬送物が向きを変えられる
ため本体内面と接触することが多いので、搬送物が損傷
しないよう内面は特に滑らかに仕上げられている。16は
転換レバーで、A方向から搬送されてきた梱包用材料を
B方向又はC方向に分岐させる部材であり、軸17を中心
として回転できるようになっている。18、19は本体15の
内部の両側に設けられたストッパーで、B方向に分岐さ
れる場合にはストッパー18上に転換レバー16が位置し
(実線位置)、C方向に分岐される場合にはストッパー
19上に転換レバー16が位置する(一転鎖点位置)ように
なっている。20は梱包用材料の搬送状況を目視すること
ができるように設けられた覗き窓、7は主パイプ、9は
分岐用パイプ、11は透明パイプである。
第3図a、bは流路転換装置の転換レバーの一例のそ
れぞれ正面図、平面図で、軸支部21、主部22、先端部23
より形成され、それらの両側面24、25は転換時に形成す
る流路が搬送物に対して抵抗がないような平面又は曲面
を持っており、軸支部21は流路転換装置の第2図に示す
軸17上に支持され、主部22は流路を画成するため広い面
に形成され、先端部23は軽量化のため細く且つリブ構造
をなし、また流路転換装置の第2図に示すストッパー18
又は19上に支持されるようになっている。転換レバーは
軽量化を図るため例えばアルミニウム鋳物(商品名シル
ミン)で形成するのが有利である。この転換レバーは、
図には示していないが軸支部21に固定された軸をプラン
ジャーマグネットで動作させることにより回転させ、圧
縮空気の流路を切り換えることができる。
第4図はレーンストックの構造の一例を示す斜視図を
示し、26は分岐用パイプの端末で、例えば内径110mm程
度のアルミニウム管又は鋼管で形成され、27はレーンス
トックの胴体上部で、例えばアルミニウムにより全周に
亘って被うように形成され、28は胴体下部で下方に近く
に従いすぼまっており、例えばアルミニウムにより網状
に形成されている。分岐用パイプ端末26より噴出する空
気は、胴体上部27が全周に亘って被われているため下方
に導かれ、その結果軽量の梱包用材料がレーンストック
内で舞い上がることなく胴体下部28の方へ落下し、また
胴体下部28が全体的に網状になってるため噴出空気は分
散してレーンストック外へ放出され、作業者に直接強い
噴出空気がかかることがなく、また網を通して作業室内
を見渡すことができるため、設備としての違和感をなく
すことができる。29は検知装置としての下限センサー
で、レーンストック内の梱包用材料のレベルを検出し、
このセンサーがオフになると梱包用材料が製造機から自
動的に搬送されるようにするために使用される。30は満
量センサーで、同様にレーンストック内の梱包用材料の
レベルを検出し、このセンサーがオンになると梱包用材
料の搬送が停止される。31は静電気除去テープで、例え
ば接地された導電性繊維テープより形成され、帯電した
梱包用材料が接近したり接触すると除電するようになっ
ており、搬送中に帯電した梱包用材料がレーンストック
の外周等に付着してしまい満量センサーが正しく動作し
ないといった事故を防止し、梱包用材料をレーンストッ
ク内に正しくストックすることができる。32は梱包用材
料の取出口で、作業者はここから適宜梱包用材料を取り
出し、作業台13a〜13d上で梱包を行う。
次に第1図の搬送システムの動作を第5図の流れ図に
ついて説明する。
本発明による搬送システムを動作させる場合には、ま
ずシステムのスイッチをオンにし、自動運転か手動運転
かによって自動・手動スイッチを自動又は手動に切り換
える。通常は自動運転が選択され、保守修理或いは特殊
な運転の場合は手動に切り換えられ、キーボードにて各
機器の所望の動作を入力する。
以下自動運転の場合について説明すると、上述の操作
によってシステムは待機状態におかれるが、今レーンス
トック12a内の梱包用材料が空でその下限センサー29が
オフであると、梱包用材料の供給を中央へ請求する信号
が発せられたことになり、制御装置14によってブロワー
6、ベルトコンベヤ2、梱包用材料製造機1はオンさ
れ、レーンストック12aに属する流路転換装置8aの転換
レバー16が主パイプ7より分岐用パイプ9aへの流路を形
成するように変位し、遮断弁10aが開き、レーンストッ
ク12aへの梱包用材料の供給を開始し、梱包用材料製造
機1により作られた空気封入式梱包用材料3は例えば3
〜12mの長さに切断されてベルトコンベヤ2よりエジェ
クター5内に送り込まれ、主パイプ7、流路転換装置8
a、遮断弁10a、分岐用パイプ9aを通り、レーンストック
12aの入口で静電気除去テープ31により除電されレーン
ストック12a内に順次貯留される。なおこの際他のレー
ンストック12b、12cに属する流路転換装置8b、8cの転換
レバー16は変位せず主パイプ7側の流路を形成し、遮断
弁10b、10cは閉じたままで、分岐流路は形成されず、圧
縮空気はレーンストック12aへの流路に集中して流れ、
効率よく梱包用材料を搬送することができる。
レーンストック12aが梱包用材料で満量となり、その
満量センサー30がオンになると、その信号により制御装
置14は梱包用材料の供給を停止する指令を発し、ブロワ
ー6、ベルトコンベヤ2の運転を停止し、レーンストッ
ク12aに属する流路転換装置8aの転換レバー16を元の位
置、すなわち主パイプ7側に復帰させ、遮断弁10aを再
び閉じる。次いで他のレーンストック12b、12c、12dか
らの供給要求があるか否かの問合わせを行い、もしあれ
ば、例えばレーンストック12cの下限センサー29がオフ
であると、レーンストック12cについて前述と同様の操
作を行い、供給要求がなければ梱包用材料製造機1の運
転を停止し、システムは待機状態となる。なお複数のレ
ーンストックの下限センサーがオフの状態にある場合に
は、先にオフになった順位にしたがって供給が開始され
るが、手動運転に切り換えて特定のレーンストックに優
先して供給を行うようにすることもできる。
上述の実施例ではレーンストックが4基のものについ
て説明したが、4基に限定されるものではなく任意の基
数に適用することができる。またエジェクターを介して
主パイプ中に送り込む空気封入式梱包用材料の長さは、
梱包すべき物品の大きさ、形状等によって適切な値に選
定することができ、主パイプ、分岐用パイプの径につい
ても梱包用材料の大きさに応じて定めることができ、上
述の例に限定されるものではない。
〔発明の効果〕
本発明によれば以下に列挙するような効果を得ること
ができる。
(1)分岐用パイプの端部に排泄した検知装置が供給要
の信号を発したとき直ちに被搬送物のレーンストックへ
の搬送が行われるから、各レーンストックには常に必要
な量の被搬送物が適正に供給され、次の工程にも円滑に
進むことができ、全体の効率を高めることが出来る。
(2)長尺形状の被搬送物も流路転換装置の転換レバー
により円滑に向きを変えられて主パイプから分岐用パイ
プへ送り込まれ、遮断弁により搬送を行うレーンストッ
クにのみ圧縮空気が供給され、搬送を行わないレーンス
トックへの圧縮空気の流れは完全に閉止されるから、各
レーンストックの下端が開放されていても、無駄な圧縮
空気の流れは遮断され、圧縮空気の駆動源であるブロワ
ーの容量を小さくすることができ、流路転換装置は厳密
な気密構造を考慮することなく長尺形状の被搬送物の方
向転換に最適な、しかも簡単な構造とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の構成配置図、第2図は本発明
の流路転換装置の一例の縦断面図、第3図a、bは第2
図の流路転換装置の転換レバーのそれぞれ正面図、平面
図、第4図は本発明のレーンストックの一例の斜視図、
第5図は本発明の動作を説明するための流れ図である。 1……梱包用材料製造機 3……空気封入式梱包用材料 5……エジェクター 6……ブロワー 7……主パイプ 8a、8b、8c……流路転換装置 9a、9b、9c、9d……分岐用パイプ 12a、12b、12c、12d……レーンストック 14……制御装置 29……下限センサー(検知装置)
フロントページの続き (72)発明者 吉田 幸則 福岡県福岡市博多区博多駅中央街8―36 博多ビル シーメンス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−272720(JP,A) 実開 昭62−20038(JP,U) 特公 昭39−25427(JP,B1) 実公 昭60−2099(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主パイプと主パイプの所定位置から分岐し
    た複数の分岐用パイプとからなり、主パイプと各分岐用
    パイプとの分岐箇所に流路転換装置を備え、各分岐用パ
    イプの端部に検知装置を配設させたレーンストックを有
    し、長尺形状の被搬送物を圧縮空気により搬送する搬送
    システムであり、各流路転換装置は主パイプと分岐用パ
    イプとの間の分岐部に回転可能に支持された転換レバー
    を有し、転換レバーは軸支部に連なる幅広の部分を備
    え、転換レバーの両側面は流路に相応する平面又は曲面
    を形成し、各分岐用パイプは流路転換装置の下流側に遮
    断弁を有し、各レーンストックの下端は開放されてお
    り、検知装置で被搬送物の供給要否を検知し、供給要の
    発信をした分岐用パイプと主パイプとの空気流路を流路
    転換装置で連携させ、主パイプからレーンストックへ長
    尺形状の被搬送物を搬送するようにしたことを特徴とす
    る搬送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS602099U (ja) * 1983-06-20 1985-01-09 日本酸素株式会社 多重壁を有するトリチウム反応容器
JPH0313466Y2 (ja) * 1985-07-23 1991-03-27
JP2510572B2 (ja) * 1987-04-27 1996-06-26 株式会社 松井製作所 粉粒体材料の輸送供給装置

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