JP2689336B2 - コンピュータシステムに於けるアダプタ用アドレス変換装置 - Google Patents
コンピュータシステムに於けるアダプタ用アドレス変換装置Info
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- JP2689336B2 JP2689336B2 JP63190061A JP19006188A JP2689336B2 JP 2689336 B2 JP2689336 B2 JP 2689336B2 JP 63190061 A JP63190061 A JP 63190061A JP 19006188 A JP19006188 A JP 19006188A JP 2689336 B2 JP2689336 B2 JP 2689336B2
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- cpu
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Description
【発明の詳細な説明】 〔概要〕 本発明は、コンピュータシステムのメモリ(主記憶装
置)とアダプタを介して接続したI/O装置間とのデータ
転送を行うのに、メモリとアダプタ間に簡易なアドレス
変換機能を有するRAMを用いることにより、メモリとI/O
装置間のデータ転送の性能の向上をはかるようにしたコ
ンピュータシステムに於けるアダプタ用アドレス変換装
置に関し、 I/O装置類からメモリへのデータ転送に対しては、特
殊な機能を必要とせず、単純に転送開始番地とい転送語
数を指定するだけでよく、I/O装置類のDMA機能が簡単化
でき、かつ、I/O装置を接続したアダプタとメモリ間の
データの転送におけるオーバーヘッドを最小にし、さら
に、装置の低価化および性能の向上をはかることを目的
とし、 主制御を行うCPUと、このCPUからの論理アドレスを物
理アドレスに変換するMMUと、このMMUで変換された物理
アドレスに従ってプログラムやデータが保持されるメモ
リと、このメモリとI/O装置との間にデータ転送を行う
機能を有するアダプタと、このアダプタからのI/O装置
のアドレスを変換しそれに従ってプログラムやデータを
前記メモリに保持させるアドレス変換機能を有するRAM
とからなり、前記CPUが、アダプタにメモリとI/O装置と
の間でデータ転送を行わせる場合、MMUを使用してメモ
リ上の転送領域のアドレスリストを得、そのアドレスリ
ストをRAMに与え、アダプタからのI/O装置のアドレスは
RAMに与えられた前記アドレスリストに従って変換され
てメモリに与えられるように構成したコンピュータシス
テムに於けるアダプタ用アドレス変換装置である。
置)とアダプタを介して接続したI/O装置間とのデータ
転送を行うのに、メモリとアダプタ間に簡易なアドレス
変換機能を有するRAMを用いることにより、メモリとI/O
装置間のデータ転送の性能の向上をはかるようにしたコ
ンピュータシステムに於けるアダプタ用アドレス変換装
置に関し、 I/O装置類からメモリへのデータ転送に対しては、特
殊な機能を必要とせず、単純に転送開始番地とい転送語
数を指定するだけでよく、I/O装置類のDMA機能が簡単化
でき、かつ、I/O装置を接続したアダプタとメモリ間の
データの転送におけるオーバーヘッドを最小にし、さら
に、装置の低価化および性能の向上をはかることを目的
とし、 主制御を行うCPUと、このCPUからの論理アドレスを物
理アドレスに変換するMMUと、このMMUで変換された物理
アドレスに従ってプログラムやデータが保持されるメモ
リと、このメモリとI/O装置との間にデータ転送を行う
機能を有するアダプタと、このアダプタからのI/O装置
のアドレスを変換しそれに従ってプログラムやデータを
前記メモリに保持させるアドレス変換機能を有するRAM
とからなり、前記CPUが、アダプタにメモリとI/O装置と
の間でデータ転送を行わせる場合、MMUを使用してメモ
リ上の転送領域のアドレスリストを得、そのアドレスリ
ストをRAMに与え、アダプタからのI/O装置のアドレスは
RAMに与えられた前記アドレスリストに従って変換され
てメモリに与えられるように構成したコンピュータシス
テムに於けるアダプタ用アドレス変換装置である。
本発明は、コンピュータシステムのメモリ(主記憶装
置)とアダプタを介して接続したI/O装置間とのデータ
転送を行うのに、メモリとアダプタ間に簡易なアドレス
変換機能を有するRAMを用いることにより、メモリとI/O
装置との間のデータ転送の性能の向上をはかるようにし
たコンピュータシステムに於けるアダプタ用アドレス変
換装置に関するものである。
置)とアダプタを介して接続したI/O装置間とのデータ
転送を行うのに、メモリとアダプタ間に簡易なアドレス
変換機能を有するRAMを用いることにより、メモリとI/O
装置との間のデータ転送の性能の向上をはかるようにし
たコンピュータシステムに於けるアダプタ用アドレス変
換装置に関するものである。
近年コンピュータシステムの巨大化に伴い、主メモリ
の管理に仮想記憶方式が用いられるようになってきてい
る。この仮想記憶方式は、CPUと主メモリとの間に、ア
ドレス変換装置(通常MMU:Memory Management Unitと呼
ばれる)を置き、CPUから出力されるアドレス(論理ア
ドレスと称される)をメモリアクセス用のアドレス(物
理アドレスと称される)に変換することにより、プログ
ラムに対して、主メモリ以上の記憶空間を提供するもの
である。この仮想記憶方式により、物理的なメモリはペ
ージサイズと呼ばれる単位ごとに管理される。CPUから
見えるアドレス空間(論理空間と称される)は、実際に
はこのページサイズ単位に分割され、主メモリ上や磁気
ディスクのような二次記憶媒体上に離散的に存在する。
の管理に仮想記憶方式が用いられるようになってきてい
る。この仮想記憶方式は、CPUと主メモリとの間に、ア
ドレス変換装置(通常MMU:Memory Management Unitと呼
ばれる)を置き、CPUから出力されるアドレス(論理ア
ドレスと称される)をメモリアクセス用のアドレス(物
理アドレスと称される)に変換することにより、プログ
ラムに対して、主メモリ以上の記憶空間を提供するもの
である。この仮想記憶方式により、物理的なメモリはペ
ージサイズと呼ばれる単位ごとに管理される。CPUから
見えるアドレス空間(論理空間と称される)は、実際に
はこのページサイズ単位に分割され、主メモリ上や磁気
ディスクのような二次記憶媒体上に離散的に存在する。
したがって、CPUがプログラムに従ってI/O装置と主メ
モリとの間でデータ転送を行う場合、プログラムでは連
続的なメモリ領域であっても、物理的にはページサイズ
単位に分裂したメモリ領域に対してI/O起動を行うこと
になる。したがって、I/O装置と主メモリとの間でデー
タ転送を行う場合、物理的に不連続なメモリ領域を連続
的に見せる技術が必要とされている。
モリとの間でデータ転送を行う場合、プログラムでは連
続的なメモリ領域であっても、物理的にはページサイズ
単位に分裂したメモリ領域に対してI/O起動を行うこと
になる。したがって、I/O装置と主メモリとの間でデー
タ転送を行う場合、物理的に不連続なメモリ領域を連続
的に見せる技術が必要とされている。
〔従来の技術〕 仮想記憶方式において物理メモリ上で不連続な領域を
転送するために、従来行われてきた手段としては、以下
の4つの手段がある。
転送するために、従来行われてきた手段としては、以下
の4つの手段がある。
(1) ページ単位に起動する方法…CPUから見える物
理メモリ上の記憶空間をページと呼ばれる単位の大きさ
に分割し、そのページ単位にI/O起動を行う方法であ
る。
理メモリ上の記憶空間をページと呼ばれる単位の大きさ
に分割し、そのページ単位にI/O起動を行う方法であ
る。
(2) データチェインを使用する方法…転送アドレス
と転送語数の組からなるリストをページ数分だけ用意
し、このリストを解釈できる機能を有するアダプタを設
けて、I/O起動を行う方法である。
と転送語数の組からなるリストをページ数分だけ用意
し、このリストを解釈できる機能を有するアダプタを設
けて、I/O起動を行う方法である。
(3) アドレスリストを使用する方法…ページごとの
先頭アドレスの組からなるリストを用意し、このアドレ
スリストを解釈できる機能を有するアダプタを設けて、
I/O起動を行う方法である。
先頭アドレスの組からなるリストを用意し、このアドレ
スリストを解釈できる機能を有するアダプタを設けて、
I/O起動を行う方法である。
(4) CPUとメモリ間に有するMMUを利用する方法…第
4図に示すように、CPU1とメモリ3との間にMMU2を接続
するとともに、I/O装置4を接続したアダプタ5を、CPU
1とMMU2との接続点に接続して、I/O装置4からメモリ3
へのデータのDMA(Direct Memory Access)転送も、CPU
1からメモリ3へのデータ転送と同様にアドレスをアク
セスするのにMMU2を経由させる方法である。この方法で
はI/O装置側のDMA転送機構に特別な仕組みを必要としな
いため、I/O装置側のDMA転送機構を単純化できる。この
場合のオーバーヘッドは、CPU1とメモリ3との間に接続
したMMU2の処理時間に依存する。
4図に示すように、CPU1とメモリ3との間にMMU2を接続
するとともに、I/O装置4を接続したアダプタ5を、CPU
1とMMU2との接続点に接続して、I/O装置4からメモリ3
へのデータのDMA(Direct Memory Access)転送も、CPU
1からメモリ3へのデータ転送と同様にアドレスをアク
セスするのにMMU2を経由させる方法である。この方法で
はI/O装置側のDMA転送機構に特別な仕組みを必要としな
いため、I/O装置側のDMA転送機構を単純化できる。この
場合のオーバーヘッドは、CPU1とメモリ3との間に接続
したMMU2の処理時間に依存する。
前記従来の第(1)項に記載したような方法では、I/
Oの起動回数がページ数に比例するので、オーバーヘッ
ドが大きくなる。また、ブロック長を有しないデバイス
(キャラクタディスプレイ,プリンタなど)にしか対応
できない。すなわち、特定のデバイスにしか対応できな
い、などの課題がある。
Oの起動回数がページ数に比例するので、オーバーヘッ
ドが大きくなる。また、ブロック長を有しないデバイス
(キャラクタディスプレイ,プリンタなど)にしか対応
できない。すなわち、特定のデバイスにしか対応できな
い、などの課題がある。
また、前記従来の第(2)項に記載したような方法で
は、I/O装置を接続したアダプタごとに、チェインリス
トを解釈できる機能をもたせる必要がある。また、ペー
ジごとにチェインリストをアクセスするので、オーバー
ヘッドが生じる、などの課題がある。
は、I/O装置を接続したアダプタごとに、チェインリス
トを解釈できる機能をもたせる必要がある。また、ペー
ジごとにチェインリストをアクセスするので、オーバー
ヘッドが生じる、などの課題がある。
また、前記従来の第(3)項に記載した方法では、I/
O装置を接続したアダプタごとに、アドレスリストを解
釈できる機能をもたせる必要がある。また、ページごと
にアドレスリストをアクセスするので、オーバーヘッド
が生じる、などの課題がある。
O装置を接続したアダプタごとに、アドレスリストを解
釈できる機能をもたせる必要がある。また、ページごと
にアドレスリストをアクセスするので、オーバーヘッド
が生じる、などの課題がある。
また、前記従来の第(4)項に記載した方法では、MM
Uはページとセグメントの2階層から構成される傾向で
あり、オーバーヘッドが大きくなっている。また、この
方法では、MMU2をCPU1とアダプタ5とが共用しているの
で、CPU1およびアダプタ5からメモリ3にデータ転送を
行う際にアドレスのアクセスが衝突するおそれがあるの
で、そのどちらかが譲り合いを行わなければならず、そ
れだけデータ転送の性能が落ちる。さらに、最近のCPU
は、CPUチップ内にMMUを内蔵する傾向にあり、このよう
なCPUではI/O装置4を接続したアダプタ5を接続する端
子がないので、この内蔵されたMMUをメモリとI/O装置間
のデータのDMA転送におけるアドレスのアクセスに使用
することができない、などの課題があった。
Uはページとセグメントの2階層から構成される傾向で
あり、オーバーヘッドが大きくなっている。また、この
方法では、MMU2をCPU1とアダプタ5とが共用しているの
で、CPU1およびアダプタ5からメモリ3にデータ転送を
行う際にアドレスのアクセスが衝突するおそれがあるの
で、そのどちらかが譲り合いを行わなければならず、そ
れだけデータ転送の性能が落ちる。さらに、最近のCPU
は、CPUチップ内にMMUを内蔵する傾向にあり、このよう
なCPUではI/O装置4を接続したアダプタ5を接続する端
子がないので、この内蔵されたMMUをメモリとI/O装置間
のデータのDMA転送におけるアドレスのアクセスに使用
することができない、などの課題があった。
本発明は、前記のような課題に鑑みて創案されたもの
であり、I/O装置類からメモリへのデータ転送における
アドレスのアクセスに対しては、特殊な機能を必要とせ
ず、単純に転送開始番地と転送語数を指定するだけでよ
く、I/O装置類のDMA機能が簡単化でき、かつ、I/O装置
を接続したアダプタとメモリ間のデータ転送におけるオ
ーバーヘッドを最小にし、さらに装置の低価格化および
性能の向上をはかったコンピュータシステムに於けるア
ダプタ用アドレス変換装置を提供することを目的とす
る。
であり、I/O装置類からメモリへのデータ転送における
アドレスのアクセスに対しては、特殊な機能を必要とせ
ず、単純に転送開始番地と転送語数を指定するだけでよ
く、I/O装置類のDMA機能が簡単化でき、かつ、I/O装置
を接続したアダプタとメモリ間のデータ転送におけるオ
ーバーヘッドを最小にし、さらに装置の低価格化および
性能の向上をはかったコンピュータシステムに於けるア
ダプタ用アドレス変換装置を提供することを目的とす
る。
本発明において前記のような課題を解決するための手
段を、実施例に対応する第1図を用いて説明すると、主
制御を行うCPU1と、このCPU1からの論理アドレスを物理
アドレスに変換するMMU2と、このMMU2で変換された物理
アドレスに従ってプログラムやデータが保持されるメモ
リ3と、このメモリ3とI/O装置4との間にデータ転送
を行う機能を有するアダプタ5と、このアダプタ5から
のI/O装置のアドレスを変換しそれに従ってプログラム
やデータを前記メモリ3に保持させるアドレス変換機能
を有するRAM6とからなり、前記CPU1が、アダプタ5にメ
モリ3とI/O装置4との間でデータ転送を行わせる場
合、MMU2を使用してメモリ3上の転送領域のアドレスリ
ストを得、そのアドレスリストをRAM6に与え、アダプタ
5からのI/O装置のアドレスはRAM6に与えられた前記ア
ドレスリストに従って変換されてメモリ3に与えられる
ように構成したコンピュータシステムに於けるアダプタ
用アドレス変換装置としたものである。
段を、実施例に対応する第1図を用いて説明すると、主
制御を行うCPU1と、このCPU1からの論理アドレスを物理
アドレスに変換するMMU2と、このMMU2で変換された物理
アドレスに従ってプログラムやデータが保持されるメモ
リ3と、このメモリ3とI/O装置4との間にデータ転送
を行う機能を有するアダプタ5と、このアダプタ5から
のI/O装置のアドレスを変換しそれに従ってプログラム
やデータを前記メモリ3に保持させるアドレス変換機能
を有するRAM6とからなり、前記CPU1が、アダプタ5にメ
モリ3とI/O装置4との間でデータ転送を行わせる場
合、MMU2を使用してメモリ3上の転送領域のアドレスリ
ストを得、そのアドレスリストをRAM6に与え、アダプタ
5からのI/O装置のアドレスはRAM6に与えられた前記ア
ドレスリストに従って変換されてメモリ3に与えられる
ように構成したコンピュータシステムに於けるアダプタ
用アドレス変換装置としたものである。
前記のような手段により、CPU1が、アダプタ5にI/O
装置4とメモリ3との間でデータ転送を行わせる場合、
転送開始アドレス(論理アドレス)および転送語数から
MMU2を使用して、実際にこの転送領域が存在するメモリ
3上の転送領域(物理アドレス)のアドレスリストを得
て、そのアドレスリストをRAM6に与える。メモリ3上で
は転送領域は複数のページにまたがるので、n個のアド
レス群(アドレスリスト)として与えられる。そして、
アダプタ5からのI/O装置4のアドレスは、RAM6に与え
られた前記アドレスリストに従って変換されてメモリ3
に与えられてI/O装置4とメモリ3との間でデータ転送
を行なう。アダプタ5がI/O装置4からメモリ3へのデ
ータ転送を終了すると、CPU1はRAM6に獲得していたアド
レスリストを開放する。
装置4とメモリ3との間でデータ転送を行わせる場合、
転送開始アドレス(論理アドレス)および転送語数から
MMU2を使用して、実際にこの転送領域が存在するメモリ
3上の転送領域(物理アドレス)のアドレスリストを得
て、そのアドレスリストをRAM6に与える。メモリ3上で
は転送領域は複数のページにまたがるので、n個のアド
レス群(アドレスリスト)として与えられる。そして、
アダプタ5からのI/O装置4のアドレスは、RAM6に与え
られた前記アドレスリストに従って変換されてメモリ3
に与えられてI/O装置4とメモリ3との間でデータ転送
を行なう。アダプタ5がI/O装置4からメモリ3へのデ
ータ転送を終了すると、CPU1はRAM6に獲得していたアド
レスリストを開放する。
〔実施例〕 第1図は本発明の一実施例の構成図であり、1は主制
御を行うCPU、2はCPU1からの論理アドレスを物理アド
レスに変換するMMU、3はこのMMU2で変換された物理ア
ドレスにしたがってプログラムやデータが保持されるメ
モリ、4は磁気ディスクなどのI/O装置、5は前記メモ
リ3とI/O装置4との間でデータ転送を行う機能を有す
るアダプタ、6はこのアダプタ5からのI/O装置のアド
レスを変換しそれに従ってプログラムやデータを前記メ
モリ3に保持させるアドレス変換機能を有するRAMであ
り、このRAM6には後述するようにアドレスリストが与え
られる。
御を行うCPU、2はCPU1からの論理アドレスを物理アド
レスに変換するMMU、3はこのMMU2で変換された物理ア
ドレスにしたがってプログラムやデータが保持されるメ
モリ、4は磁気ディスクなどのI/O装置、5は前記メモ
リ3とI/O装置4との間でデータ転送を行う機能を有す
るアダプタ、6はこのアダプタ5からのI/O装置のアド
レスを変換しそれに従ってプログラムやデータを前記メ
モリ3に保持させるアドレス変換機能を有するRAMであ
り、このRAM6には後述するようにアドレスリストが与え
られる。
すなわち、CPU1が、アダプタ5にI/O装置4とメモリ
3との間でデータ転送を行わせる場合、転送開始アドレ
スおよび転送語数からMMU2を使用して、実際にこの転送
領域が存在するメモリ3上の転送領域のアドレスリスト
を得て、そのアドレスリストをRAM6に与える。メモリ3
上では転送領域は複数のページにまたがるので、n個の
アドレス群(アドレスリスト)として与えられる。そし
て、アダプタ5からのI/O装置4のアドレスは、RAM6に
与えられた前記アドレスリストに従って変換されたメモ
リ3に与えられてI/O装置4とメモリ3との間でデータ
転送を行う。アダプタ5がI/O装置4からメモリ3への
データ転送を終了すると、CPU1はRAM6に獲得していたア
ドレスリストを開放する。
3との間でデータ転送を行わせる場合、転送開始アドレ
スおよび転送語数からMMU2を使用して、実際にこの転送
領域が存在するメモリ3上の転送領域のアドレスリスト
を得て、そのアドレスリストをRAM6に与える。メモリ3
上では転送領域は複数のページにまたがるので、n個の
アドレス群(アドレスリスト)として与えられる。そし
て、アダプタ5からのI/O装置4のアドレスは、RAM6に
与えられた前記アドレスリストに従って変換されたメモ
リ3に与えられてI/O装置4とメモリ3との間でデータ
転送を行う。アダプタ5がI/O装置4からメモリ3への
データ転送を終了すると、CPU1はRAM6に獲得していたア
ドレスリストを開放する。
さらに、第2図および第3図に従って説明する。
この例ではページサイズを4KB(キロバイト)、メモ
リ3の容量を4MB(メガバイト)、アドレス変換機能を
有するRAM6のアドレスリストのエントリ数を256個とし
ている。従って、256×4KB=1MBまで、CPU1は一度にI/O
装置4とメモリ3との間でDMA転送を行なわせることが
できる。通常UNIXなどのマルチタスクOS(Operating Sy
stem)を使用した場合、一回の転送単位は1KB〜32KB程
度であるので、前記CPU1が一度に1MBまでI/O装置4とメ
モリ3との間でDMA転送を行なわせることができれば十
分である。この例ではアダプタ5が出力するアドレスの
うち、上位1MB(00000000〜000FFFFF(16))に対してRAM
6によってアドレス変換が行われるようにしている。
リ3の容量を4MB(メガバイト)、アドレス変換機能を
有するRAM6のアドレスリストのエントリ数を256個とし
ている。従って、256×4KB=1MBまで、CPU1は一度にI/O
装置4とメモリ3との間でDMA転送を行なわせることが
できる。通常UNIXなどのマルチタスクOS(Operating Sy
stem)を使用した場合、一回の転送単位は1KB〜32KB程
度であるので、前記CPU1が一度に1MBまでI/O装置4とメ
モリ3との間でDMA転送を行なわせることができれば十
分である。この例ではアダプタ5が出力するアドレスの
うち、上位1MB(00000000〜000FFFFF(16))に対してRAM
6によってアドレス変換が行われるようにしている。
CPU1が、CPUアドレス空間の00010000(16)番地(論理
アドレス)から16KBの領域に対してI/Oを行なうとする
と、まず、CPU1は、CPUアドレス空間の00010000(16)番
地から16KBの領域に対応するメモリ3上のアドレスリス
トをMMU2から得る。そのアドレスリストの一例を第3図
に示す。続いてCPU1は、転送領域のページ数を計算す
る。この例の場合は、00010000(16)番地から16KBである
ので、ページ数は4個となる。
アドレス)から16KBの領域に対してI/Oを行なうとする
と、まず、CPU1は、CPUアドレス空間の00010000(16)番
地から16KBの領域に対応するメモリ3上のアドレスリス
トをMMU2から得る。そのアドレスリストの一例を第3図
に示す。続いてCPU1は、転送領域のページ数を計算す
る。この例の場合は、00010000(16)番地から16KBである
ので、ページ数は4個となる。
CPU1は、RAM6の256個のエントリの中から使用中でな
く、かつ、4個連続するエントリを得る。このRAM6のエ
ントリはCPU1が管理している。この例ではエントリ番号
128から131の4個を得る。CPU1は、得られたエントリに
対し、アドレスリスト中の各アドレスをページサイズ
(4KB)で割った値をRAM6に第3図に示すように書き込
む。
く、かつ、4個連続するエントリを得る。このRAM6のエ
ントリはCPU1が管理している。この例ではエントリ番号
128から131の4個を得る。CPU1は、得られたエントリに
対し、アドレスリスト中の各アドレスをページサイズ
(4KB)で割った値をRAM6に第3図に示すように書き込
む。
CPU1は、I/O装置4が接続されたアダプタ5に対し、D
MA転送用のアドレスと転送語数を与える。ここで、与え
るアドレスは、この例の場合、エントリ番号が128なの
で、128×ページサイズ=00080000(16)となる。
MA転送用のアドレスと転送語数を与える。ここで、与え
るアドレスは、この例の場合、エントリ番号が128なの
で、128×ページサイズ=00080000(16)となる。
アダプタ5は、00080000(16)から16KBに対してDMA転
送を行なう。00080000(16)から16KBに対しては、RAM6に
よってアドレス変換を受けるので、その結果として、I/
O装置4が接続されたアダプタ5は、メモリ3上の分散
された領域をアクセスすることになる。
送を行なう。00080000(16)から16KBに対しては、RAM6に
よってアドレス変換を受けるので、その結果として、I/
O装置4が接続されたアダプタ5は、メモリ3上の分散
された領域をアクセスすることになる。
以上説明したように、本発明によれば、I/O装置類か
らメモリへのデータ転送に対しては、特殊な機能を必要
とせず、単純に転送開始番地と転送語数を指定するだけ
でよいことになり、I/O装置類のDMA機能が簡単化でき、
かつ、I/O装置を接続したアダプタとメモリ間のデータ
転送におけるオーバーヘッドを低減することができ、さ
らに、装置の低価格化および性能の向上に寄与するとこ
ろが大きい。
らメモリへのデータ転送に対しては、特殊な機能を必要
とせず、単純に転送開始番地と転送語数を指定するだけ
でよいことになり、I/O装置類のDMA機能が簡単化でき、
かつ、I/O装置を接続したアダプタとメモリ間のデータ
転送におけるオーバーヘッドを低減することができ、さ
らに、装置の低価格化および性能の向上に寄与するとこ
ろが大きい。
第1図は本発明の一実施例の構成図、 第2図および第3図はアドレス変換の説明図、 第4図は従来例の構成図である。 1……CPU、 2……MMU、 3……メモリ、 4……I/O装置、 5……アダプタ、 6……アドレス変換機能を有するRAM。
Claims (1)
- 【請求項1】主制御を行うCPU(1)と、 このCPU(1)からの論理アドレスを物理アドレスに変
換するMMU(2)と、 このMMU(2)で変換された物理アドレスに従ってプロ
グラムやデータが保持されるメモリ(3)と、 このメモリ(3)とI/O装置(4)との間にデータ転送
を行う機能を有するアダプタ(5)と、 このアダプタ(5)からのI/O装置(4)のアドレスを
変換しそれに従ってプログラムやデータを前記メモリ
(3)に保持させるアドレス変換機能を有するRAM
(6)とからなり、 前記CPU(1)が、前記アダプタ(5)にメモリ(3)
とI/O装置(4)との間でデータ転送を行わせる場合、
前記MMU(2)を使用してメモリ(3)上の転送領域の
アドレスリストを得、そのアドレスリストを前記RAM
(6)に与え、アダプタ(5)からのI/O装置(4)の
アドレスはRAM(6)に与えられた前記アドレスリスト
に従って変換されてメモリ(3)に与えられるように構
成したことを特徴とするコンピュータシステムに於ける
アダプタ用アドレス変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63190061A JP2689336B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | コンピュータシステムに於けるアダプタ用アドレス変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63190061A JP2689336B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | コンピュータシステムに於けるアダプタ用アドレス変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0239344A JPH0239344A (ja) | 1990-02-08 |
JP2689336B2 true JP2689336B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=16251696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63190061A Expired - Lifetime JP2689336B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | コンピュータシステムに於けるアダプタ用アドレス変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2689336B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3446653B2 (ja) | 1999-03-26 | 2003-09-16 | 日本電気株式会社 | データ転送装置 |
US20080028181A1 (en) * | 2006-07-31 | 2008-01-31 | Nvidia Corporation | Dedicated mechanism for page mapping in a gpu |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP63190061A patent/JP2689336B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0239344A (ja) | 1990-02-08 |
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