JP2689309B2 - 平版印刷機のダンプニング装置 - Google Patents

平版印刷機のダンプニング装置

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JP2689309B2
JP2689309B2 JP6236261A JP23626194A JP2689309B2 JP 2689309 B2 JP2689309 B2 JP 2689309B2 JP 6236261 A JP6236261 A JP 6236261A JP 23626194 A JP23626194 A JP 23626194A JP 2689309 B2 JP2689309 B2 JP 2689309B2
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    • B41F7/00Rotary lithographic machines
    • B41F7/20Details
    • B41F7/24Damping devices
    • B41F7/30Damping devices using spraying elements

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平版印刷機のダンプ
ニング装置に係り、特に、複数のノズルを有し、この各
ノズルからダンプニングトレインを構成する適宜のロー
ラーに湿し液をスプレーして供給し、ダンプニングトレ
インを介して刷版に湿し液を供給するダンプニング装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記の所謂ノズルスプレー式のダンプニ
ング装置は、例えば実公昭39−28072号公報、特
開昭63−72549号公報、特開平3−21452号
公報に示されるものが公知である。これらダンプニング
装置では、実公昭39−28072号公報に詳細に記載
されるように、スプレーされた湿し液が無用な箇所に飛
散し、当該箇所が錆びる等の不具合を防止するため、湿
し液の飛散を規制するカバーが設けられている。
【0003】他方、特開平3−21452号公報には、
必要に応じて、ノズルを含むスプレー機構と湿し液の供
給先であるローラー周面との間隔を調整する機構が記載
されており、特開昭63−72549号公報及び特開平
3−21452号公報には、スプレー機構を印刷機から
容易に取り外し、また印刷機に容易に取り付けることが
できる機構が記載されている。尚、実公昭39−280
72号公報には、噴霧口先端が前後移動して給水調節す
る機構が記載されているが、この機構は、噴霧口の開口
量を変更するもので、スプレー機構と湿し液の供給先で
あるローラー周面との間隔を調整する機構とは相違す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ノズルスプ
レー式のダンプニング装置は、ノズルから湿し液のスプ
レー先であるローラーに向けて、湿し液を、ローラーの
軸方向に広がる扇形にスプレーして供給するもので、複
数並設したノズルによって湿し液をローラーの軸方向に
略均等に供給できるようにするために、ノズルを含むス
プレー機構を取り付けるときは、ローラー周面とノズル
との間隔を、適正に設定する必要がある。
【0005】これに対し、実公昭39−28072号公
報及び特開昭63−72549号公報に記載された従来
のノズルスプレー式のダンプニング装置では、スプレー
機構が湿し液のスプレー先であるローラーに対して固定
式であり、取り付け後の両者の間隔調整ができない。従
って、その取り付け位置の設定には、厳密な精度が求め
られ、作業能率が低いうえ、作業者の精神的負担も大き
かった。
【0006】特開平3−21452号公報に記載された
ノズルスプレー式のダンプニング装置では、スプレー機
構が湿し液のスプレー先であるローラーに対して遠近移
動調整が可能であることから、実公昭39−28072
号公報及び特開昭63−72549号公報に記載された
装置に存在した前記課題を克服している。しかし、この
装置では、スプレー機構とカバー全体とが一体で移動す
るので、ローラー周面とカバーの先端との間隔が広がっ
て、湿し液の飛散を規制する作用が低下したり、ローラ
ー周面にカバーの先端が当接して、ローラー周面から湿
し液を掻きとってしまうことがあり、更に、スプレー機
構の遠近移動調整を行うと、遠近移動にともなってスプ
レー機構が上下に変位する機構となっており、このた
め、ローラー周面への湿し液のスプレー角度が若干変化
し、刷面に達する湿し液の均等さや量に不都合が生じる
おそれがあった。
【0007】また一方、ノズルスプレー式のダンプニン
グ装置では、湿し液内に発生する不容物、即ちスケール
やスライムによってノズルが詰まってしまい、正常な湿
し液の供給が維持できなくなるおそれがあり、これを防
止するために、定期的及び必要に応じて、スプレー機構
を取り外して、点検、清掃及び保守(以下、点検等とす
る)する必要がある。
【0008】これに対し、実公昭39−28072号公
報に記載されたノズルスプレー式のダンプニング装置で
は、スプレー機構が、湿し液の飛散を規制するカバーと
一体に構成され、かつカバーを介して印刷機のフレーム
に取り付けられており、スプレー機構の点検等のための
取り付け、取り外しが考慮されていなかった。従って、
スプレー機構の点検等のためにこれを取り外す必要が生
じたときには、カバー及びスプレー機構の全体を一斉に
取り外す必要があり、また点検等が済んでフレームに再
度取り付けるときには、湿し液の供給先であるローラー
の周面に対する位置決めを正確にやり直す必要があり、
いずれの作業も比較的長時間を要し、かつ作業者は、作
業の間、重量物を中腰で支えていなければならず、労働
安全、精神衛生の両面で好ましくないものであった。
【0009】特開昭63−72549号公報に記載され
たノズルスプレー式のダンプニング装置では、スプレー
機構を点検等のための取り外し、再度取り付けることが
考慮されており、実公昭39−28072号公報に記載
された装置に存在した前記課題を克服している。しか
し、この装置では、湿し液やスプレー機構作動のための
電力の各供給源とスプレー機構との連結手段が、印刷機
のフレームに固定されており、スプレー機構の取り外
し、取り付けの際の自由度が著しく制限されて、比較的
扱い難いものであった。加えて、この装置では、スプレ
ー機構がカバーの内部に包含された状態に配設されてお
り、スプレー機構の取り外し、取り付けに際しては、こ
の装置を包含するカバーを適宜に処置する必要があり、
取り外し、取り付けの両作業の簡便さを欠いたものであ
った。
【0010】特開平3−21452号公報に記載された
ノズルスプレー式のダンプニング装置では、スプレー機
構の点検等のために、この機構をより簡便に取り外し、
取り付けることが考慮されている。即ち、印刷機のフレ
ームに、斜め上方が開口したU字形の受部を設けてお
き、スプレー機構の端部を、回動を規制した状態で受部
に支持させるようにしたもので、特開昭63−7254
9号公報に記載された装置に存在した前記課題を克服し
ている。しかし、この装置では、スプレー機構とカバー
とを一体で取り外し、取り付ける構成となっており、取
り外し、取り付けされる総体が大きく重量が重いばかり
でなく、重心がスプレー機構側に片寄っており、取り外
し、取り付けの際の扱いが厄介なものであった。
【0011】この発明は、以上記載の従来技術に存在し
た課題に照らしてなされたもので、スプレー機構を、湿
し液のスプレー先であるローラーの周面に対して、容易
に、かつスプレー角度を変えることなく、遠近移動調整
することができ、しかも、この遠近移動調整をしても、
カバーの作用が何ら変わることのないノズルスプレー式
ダンプニング装置を提供することを目的としたものであ
る。更に、この発明は、スプレー機構のみを簡便に取り
付け、取り外しできるようにし、点検等のためのスプレ
ー機構の取り外し、取り付けがより一層容易であるノズ
ルスプレー式の平版印刷機のダンプニング装置を提供す
ることを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る平版印刷機のダンプニング装置は、ダ
ンプニングトレインを構成するローラーの周面に対向さ
せた複数のノズルを有するスプレー機構を前記ローラー
の軸線にそって設け、スプレー機構から前記ローラーの
周面に至る空間にローラー側を開放し他を閉塞するカバ
ーを設け、前記ローラーの周面に湿し液をスプレーしダ
ンプニングトレインを介して刷版に湿し液を供給するダ
ンプニング装置において、カバーをローラー側とスプレ
ー機構側との間で伸縮可能に設けると共に、カバーのス
プレー機構側とスプレー機構を前記ローラー周面に対し
て遠近移動する移動調整手段を設け、カバーのローラー
側を前記ローラーの周面に対して位置決めして設けると
ともに、カバーのスプレー機構側とスプレー機構を移動
調整手段に連結して設けた構成となっている。
【0013】そして、上記構成において、カバーが、ロ
ーラー側とスプレー機構側の2体を摺動可能に嵌合させ
て設けたカバーであり、また、カバーが、ローラー側と
スプレー機構側との間に蛇腹を配設したカバーであり、
さらに、カバーのスプレー機構側とスプレー機構を同一
の移動調整手段に連結して設けた構成となっている。
【0014】さらに、スプレー機構をカバーのスプレー
機構側を介して移動調整手段に連結し、また、スプレー
機構を取り外し、取り付け可能に連結した構成となって
いる。
【0015】
【作 用】前記構成において、移動調整手段を作動さ
せて、スプレー機構を、湿し液のスプレー先であるダン
プニングトレインを構成するローラーの周面に対して遠
近いずれかの方向に移動し、湿し液が前記ローラーの軸
方向に均一に供給できる位置に調整する。この移動にあ
わせて、カバーのスプレー機構側を、スプレー機構と一
緒に又は別々に、スプレー機構の移動方向と同じ方向に
移動し、スプレー機構からスプレーされる湿し液の飛散
を規制できる位置に調整、停止する。
【0016】カバーは、カバーのスプレー機構側の移動
にともなって伸縮し、カバーのローラー側の位置が、前
記湿し液のスプレー先であるローラーの周面に対する位
置を変えることがなく、スプレー機構からスプレーされ
る湿し液の飛散を、変わりなく規制する。カバーがロー
ラー側とスプレー機構側の2体を摺動自在に嵌合したカ
バーであるときは、スプレー機構側がローラー側に対し
て摺動移動することによって、カバーの伸縮が行われ
る。
【0017】カバーがローラー側とスプレー機構側の間
に蛇腹を配設したカバーであるときは、蛇腹の伸縮によ
って、カバーの伸縮が行われる。スプレー機構の連結部
を操作し、点検等又は交換その他必要に応じて、スプレ
ー機構のみ、取り外しまた取り付ける。スプレー機構を
取り付けた後、必要に応じ、移動調整手段を作動して前
記の通り位置の調整をする。
【0018】
【実 施 例】次に、この発明の実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、平版オフセット印刷機に
配設した、この発明の実施例であるダンプニング装置D
Aの正面断面図、第2は、図1のイ−イ矢視における一
部省略一部断面図である。
【0019】図中、1は2つのカバー部材からなるカバ
ー、3は前記2つのカバーを連結する移動調整手段、5
はカバー1に取り付けられたスプレー機構、R1はダン
プニングトレインDTを構成するローラー(以下、被ス
プレーローラーR1とする)である。なお、INはイン
キング装置(部分)、PCは版胴、BCはブランケット
胴、ICは圧胴(又は他のブラケット胴:部分)、Wは
走行紙である。
【0020】また、図3は、図2のローロ矢視図、図4
は、図3のハ−ハ矢視図で、いずれも移動調整手段3の
詳細を示す図であり、図5は、図2の矢印ニで示す部分
の一部断面図、図6は、図2のホーホ矢視断面図、図7
は、図6のヘ矢視図で、いずれもスプレー機構5をカバ
ー1に取り付ける取り付け部の詳細を示す図である。
【0021】カバー1は、ブラケット26を介してフレ
ームFに取りつけられた支持部材27に、ブロック12
を介して取り付けられたローラー側カバー11と、ロー
ラー側カバー11と嵌合させられたスプレー機構側カバ
ー16とからなる。ローラー側カバー11は、被スプレ
ーローラーR1との近接側及びその反対側が開口した形
状であり、ブラケット26の取り付け長孔によって、被
スプレーローラーR1に対して位置決めされ、固定され
ている。
【0022】また、ローラー側カバー11の閉塞された
一側は、その一部が蝶番13によって開閉可能に設けら
れ、その可動部材11aは、適宜の保持手段14、例え
ばローラー側カバー11の長手方向両側の少なくとも一
方に設けられたラッチ機構やファスナー機構によって、
閉塞状態が維持されるようになっている。
【0023】スプレー機構側カバー16は、一側が開口
され、この開口部によってローラー側カバー11に前記
反対側の外側から摺動可能に嵌合され、後に説明する移
動調整手段3を介してローラー側カバー11に連結され
ている。また、スプレー機構側カバー16の開口した一
側の反対側には、後に説明するスプレー機構5のノズル
52をのぞかせるノズル用穴が設けられると共に、長手
方向両端にブロック17が設けられ、かつこのブロック
17とスプレー機構側カバー16とを貫通させて排出口
が設けられている。この排出口には、コネクター28を
介して着脱容易に排出管29が連結され、スプレー機構
5からスプレーされた湿し液の余分を回収して排出する
のに供されるようになっている。
【0024】更に、前記ブロック17には、スプレー機
構5を取り付けるための雌ねじ穴18が設けられている
(図5)。また更に、スプレー機構側カバー16の長手
方向の中央位置には、後に説明するスプレー機構5をカ
バー1で仮保持するための仮支持雄ねじバー19の一端
が、ブラケット20、ピン21を介して回動自在に取り
付けられており、この仮支持雄ねじバー19の自由端側
の雄ねじ部には、操作用凸部を有するナット、例えば蝶
ナット22が螺合されている(図6)。
【0025】移動調整手段3は、カバー1の長手方向両
側に設けられている。移動調整手段3は図3,図4に示
すように、ローラー側カバー11のブロック12に取り
付けられたガイドバー31、このガイドバー31を締付
けボルト32の操作によって挟持、解放可能な2つ割れ
部33aが設けられると共に、スプレー機構側のカバー
16のブロック17に取り付けられたブロック33、こ
のブロック33に回転可能に、かつ軸方向には移動を規
制されて取り付けられ、ローラー側カバー11のブロッ
ク12に設けられた雌ねじ穴15に螺合された調整雄ね
じバー34とからなっている。
【0026】スプレー機構5は図5に示すように断面が
L字形のブロック55,55に両端を閉鎖された断面矩
形の矩形管51、この矩形管51に取り付けられた複数
のノズル52,52…、ノズル52の噴出口を閉鎖する
弁体(図示せず)を開閉作動させるために各ノズル52
毎に設けられたソレノイド部53、このソレノイド部5
3及びソレノイド部53への電気配線を保護するカバー
54とからなっている。
【0027】矩形管51には、平行な2面を貫通する穴
が設けられ、ここにノズル52が取り付けられる。即
ち、一方の穴から先端に噴出口が設けられたノズル52
の頭部が突出され、他方の穴からノズル52の尾部が突
出され、それぞれシール材66,67によってシールさ
れて取り付けられている。更に、矩形管51には、湿し
液源(図示せず)から湿し液の加圧供給を受けるための
受給口が設けられている。この受給口には、コネクター
68を介して着脱容易に湿し液供給管69が連結されて
いる(図2)。
【0028】また、矩形管51の外側には、かバー54
を取り付けるための取り付け部56が設けられ、この取
り付け部56の、矩形管53の長手方向中央にあたる位
置には図6,図7に示すように、前記スプレー機構側カ
バー16の長手方向の中央位置に取り付けられた仮支持
雄ねじバー19と係合するU字形の切欠きを設けられた
係合部57が設けられている。また更に、取り付け部5
6の一部を矩形状に張り出させ、ここにソレノイド部へ
の電気配線の電力受入部70(例えばレセプタクル)が
設けられている(図2)。この電力受入部70には、コ
ネクター71(例えばプラグ)を介して着脱容易に電力
供給線72が連結されている。
【0029】ノズル52は、矩形管51内に収まる胴部
の四方に、湿し液をノズル内に取り入れる取り入れ口5
2aが設けられており、かつ矩形管51の他方の穴から
突出した尾部に、ソレノイド部53が取り付けられてい
る。このソレノイド部53は、励磁されて、ノズル52
の噴出口を圧縮スプリング(図示せず)の付勢力で閉鎖
している弁体(図示せず)を付勢力に抗する向きに移動
させる。
【0030】カバー54は、矩形管51に設けられた取
り付け部56にねじ止めされて、ソレノイド部53とソ
レノイド部53への電気配線を保護している。L字形の
ブロック55,55は、図5に示すように、それぞれ、
矩形管51の両端をL字を形成する一方側の背部で閉鎖
させるられるとともに、L字を形成する他方側の腹部に
座ぐり穴55aが設けられ、かつこの他方側の背部から
座ぐり穴55aと同一の中心を有し座ぐり穴55aに貫
通する雌ねじ穴55bが設けられ、ここに、スプレー機
構5をスプレー機構側カバー16のブロック17に取り
付けるための取り付けねじ58が係合されている。雌ね
じ穴55bは、前記ブロック17の雌ねじ穴18と同じ
雌ねじが設けられている。
【0031】取り付けねじ58は、L字形のブロック5
5の他方側の厚さより長い脚部設けられ、その先端
に、前記座ぐり穴55aの深さよりも短か雄ねじ部が
設けられるとともに、残る脚部は、前記雌ねじ部55b
の谷径よりも小径に形成されている。
【0032】スプレー機構5は、取り付けねじ58がス
プレー機構側カバー16のブロック17の雌ねじ穴18
に締めつけられることによって、カバー1に取り付けら
れるが、この取り付けにあたっては、スプレー機構側カ
バー16のノズル用穴とノズル52との間をシール材6
5によってシールされるようになっている。また、以上
記載の構成において、移動調整手段3の締付ボルト3
2、調整雄ねじバー34及びスプレー機構5の取り付け
ねじ58は、図示の六角穴付きの形態にかえて、頭部に
操作凸部を設けた、例えば蝶ボルト(図示せず)のよう
な形態にしてもよい。
【0033】次に、この実施例の作動について説明す
る。図1に示す平版オフセット印刷機では、版胴PCに
装着された刷版(図示せず)に、ダンプニング装置DA
によって湿し液を供給すると共に、インキング装置IN
によってインキを供給し、この刷版上の画線を、ブラケ
ットBCに装着されたブラケット(図示せず)面を介し
て、ブランケット胴BCと圧胴ICとの間に通された走
行紙Wに印刷する。
【0034】この印刷において、ダンプニング装置DA
では、ソレノイド部53が適宜の制御のもとに作動させ
られ、ノズル52の噴出口が断続的に開閉される。そし
て、噴出口が開かれたときに、加圧供給されている湿し
液が、その加圧力によって噴出口から噴出される。ノズ
ル52の噴出口から噴出された湿し液は、この噴出口と
対向する位置にある被スプレーローラーR1に向かって
飛散し、ダンプニングトレインDTを介して刷版に供給
される。
【0035】ところで、ダンプニング装置DAでは、ス
プレー機構5におけるノズル52は、被スプレーローラ
ーR1と所定の距離にあるときに、被スプレーローラー
R1の軸線方向に略均等に必要量の湿し液が供給される
ように、湿し液の飛散量、飛散角度等が定められて配設
されており、ノズル52と被スプレーローラーR1との
距離が適正でないときには、刷版に供給される湿し液の
量が、多く又は少なくなったり、また部分的に多い部分
と少ない部分とが生じたりする。そこで、このような不
都合が起きないように、ダンプニング装置DAを組み付
けるときに、または必要に応じて、移動調整手段3によ
って、ノズル52と被スプレーローラーR1との距離を
適正に調整する。
【0036】即ち、締付ボルト32を緩め、2つ割れ部
33aによるガイドバー31の挟持を解放し、それか
ら、調整雄ねじバー34を適宜の向きに回動する。する
と、調整雄ねじバー34は、支持部材27、ブラケット
26を介してフレームFに対して固定されているブロッ
ク12の雌ねじ穴15に従って、軸方向に変位し、ブロ
ック33、ブロック17を介してスプレー機構5全体
を、被スプレーローラーR1に対して一斉に遠近移動さ
せる。
【0037】この調整操作は、スプレー機構5の長手方
向両側が略均等に移動するように、両側の移動調整手段
3,3を、一斉に又は少しずつ交互に操作する。また、
この調整手段3の操作に従って、ブロック33、ブロッ
ク17を介して、カバー1のスプレー機構側カバー16
も一緒に移動し、カバー1が、ローラー側カバー11と
スプレー機構側カバー16との嵌合重複部分において伸
縮する。ノズル52と被スプレーローラーR1との距離
が適正となったら、締付ボルト32を締め、2つ割れ部
33aにガイドバー31を挟持させて、スプレー機構5
を位置決めする。また、スプレー機構側カバー16は、
この位置決めによって、位置決めされる。
【0038】他方、ノズル52を、定期的にまたは何ら
かの事態に対応して、点検等をするときは、スプレー機
構5を取り外す。即ち、スプレー機構5の取り付けねじ
58を緩めて、スプレー機構側カバー16のブロック1
7の雌ねじ穴18から外す、このとき取り付けねじは、
雌ねじ穴18から外れた雄ねじ部が、ブロック55の座
ぐり穴55a内に収まり、かつ雄ねじ部のねじ山の径が
ブロック55の雌ねじ穴55bの谷径よりも大径である
ことから、ブロック55に係合した状態で残留し、落下
や紛失のおそれがほとんどない。
【0039】スプレー機構5の長手方向両側の取り付け
ねじ58を外すと、スプレー機構5は、スプレー機構側
カバー16の仮支持雄ねじバー19及びこれに螺合する
蝶ナット22とスプレー機構5の係合部によって、係合
部57、蝶ナット22、仮支持雄ねじバー19、ピン2
1、ブラケット20を介して、スプレー機構側カバー1
6に仮支持されている状態になる。そこで、蝶ナット2
2を緩めたうえ、仮支持雄ねじバー19を、ピン21を
軸に回動して係合部57のU字形の切欠きから外し、ス
プレー機構5を取り外す。スプレー機構5の取り付け
は、この取り外し操作を逆に行うことによる。
【0040】前記仮支持雄ねじバー19及びこれに螺合
する蝶ナット22と係合部57との係合によるスプレー
機構5の仮支持機構は、スプレー機構5の取り外し、取
り付けを作業者1人で行うときに、極めて有効である。
即ち、取り付けねじ58,58を一人で同時に操作して
外すことは、スプレー機構5が長いときには不可能であ
り、まず一方、次に他方と順次1個づつ外すことになる
が、この場合、他方を外すときに、既に取り付けねじ5
8を外してある一方を支えながら行うのは非常に困難で
ある。
【0041】前記仮支持機構は、この困難を一掃し、ス
プレー機構5の取り付け、取り外しを作業者1人で容易
に行い得るようにしている。スプレー機構5の再取り付
け後、ノズル52と被スプレーローラーR1との距離を
調整する必要のあるときは、前記した調整手順に従って
移動調整手段3を操作して行う。
【0042】この発明は、以上記載の実施例に限定され
るものではない。即ち、カバーを、ローラー側とスプレ
ー機構側との間に蛇腹を配設して一体に構成し(図示せ
ず)、カバーの伸縮を蛇腹によって許容する構成として
もよい。また、スプレー機構の移動調整手段に対する連
結を、カバーを介さずに直接連結し、スプレー機構側カ
バーをスプレー機構を介して移動調整手段に連結する構
成(図示せず)にしてもよい。更に、スプレー機構とカ
バーとの双方を、それぞれ別個の移動調整手段に連結
し、スプレー機構とカバーとをそれぞれ別個に、かつ移
動調整の際に相互に干渉しないように、適宜の順に従っ
て移動調整する構成(図示せず)としてもよい。
【0043】また更に、スプレー機構とカバーとを別個
の移動調整手段に連結し、双方の移動調整手段を、作用
位置と不作用位置との間を移動可能に設けた歯車等によ
って連動・不連動切換可能に設け、状況に応じて、連動
・不連動を選択して操作できる構成(図示せず)として
もよい。要は、特許請求の範囲を逸脱しない設計上の改
変を含むものである。
【0044】
【発明の効果】以上記載の通りであり、この発明は、ス
プレー機構を移動調整可能にすると共に、スプレーされ
る湿し液の飛散を規制するカバーを伸縮可能にしたの
で、スプレー機構と湿し液のスプレー先であるローラー
周面との間隔を、極めて容易に、かつ湿し液のローラー
周面に対するスプレー角度を変えることなく、調整する
ことができるようになった。従って、刷版へ均等かつ適
量の湿し液を精度よく供給できるようになり、良好な印
刷品質を確保、維持できるようになった。
【0045】また、スプレーされる湿し液の飛散を規制
し無用な飛散を防止しているカバーを、スプレー機構の
移動にあわせて伸縮することができ、スプレー機構を移
動しても、湿し水の無用な飛散によって印刷機を汚した
り錆びらせたりする不具合がなくなり、この不具合に対
するメンテナンスコストを無くすことができるようにな
った。
【0046】更に、この発明は、スプレー機構のみを、
極めて容易に取り外し、取り付け可能にしたので、ノズ
ルを含むスプレー機構のみを取り外して、その点検、清
掃および保守を楽に行い、かつ復旧することができるよ
うになり、この作業における作業者の負担を著しく軽く
することができるようになった。また、スプレー機構の
みの予備品を備えることにより、突発的な不具合が発生
したときも、極めて容易に、不具合品と予備品とを交換
できるようになり、機械の稼動率低下を防止することが
できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】平版オフセット印刷機に配設したこの発明のダ
ンプニング装置の実施例を示す正面断面図である。
【図2】図1のイ−イ矢視における一部省略一部断面図
である。
【図3】図2のロ−ロ矢視図である。
【図4】図3のハ−ハ矢視図である。
【図5】図2の矢視ニで示す部分の一部断面図である。
【図6】図2のホ−ホ矢視断面図である。
【図7】図6のヘ矢視図である。
【符号の説明】
1…カバー、3…移動調整手段、5…スプレー機構、1
1…ローラー側カバー、11a…可動部材、12…ブロ
ック、13…蝶番、14…保持手段、15…雌ねじ穴、
16…スプレー機構側カバー、17…ブロック、18…
雌ねじ穴、19…仮支持雄ねじバー、20…ブラケッ
ト、21…ピン、22…蝶ナット、26…ブラケット、
27…支持部材、28…コネクター、29…排出管、3
1…ガイドバー、32…締付ボルト、33…ブロック、
33a…2つ割れ部、34…調整雄ねじバー、51…矩
形管、52…ノズル、52a…取り入れ口、53…ソレ
ノイド部、54…カバー、55…ブロック、55a…座
ぐり穴、55b…雌ねじ穴、56…取り付け部、57…
係合部、58…取り付けねじ、65…シール材、66…
シール材、67…シール材、68…コネクター、69…
湿し液供給管、70…電力受入部、71…コネクター、
72…電力供給線、DA…ダンプニング装置、DT…ダ
ンプニングトレイン、R1…ダンプニングトレインを構
成するローラー(被スプレーローラー)、IN…インキ
ング装置(部分)、PC…版胴、BC…ブランケット
胴、IC…圧胴(又は他のブランケット胴:部分)、W
…走行紙。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンプニングトレインを構成するローラ
    ーの周面に対向させた複数のノズルを有するスプレー機
    構を前記ローラーの軸線にそって設け、スプレー機構か
    ら前記ローラーの周面に至る空間にローラー側を開放し
    他を閉塞するカバーを設け、前記ローラーの周面に湿し
    液をスプレーしダンプニングトレインを介して刷版に湿
    し液を供給するダンプニング装置において、 カバーをローラー側とスプレー機構側との間で伸縮可能
    に設けると共に、カバーのスプレー機構側とスプレー機
    構を前記ローラー周面に対して遠近移動する移動調整手
    段を設け、 カバーのローラー側を前記ローラーの周面に対して位置
    決めして設け、 カバーのスプレー機構側とスプレー機構を移動調整手段
    に連結して設けたことを特徴とする、平版印刷機のダン
    プニング装置。
  2. 【請求項2】 カバーが、ローラー側とスプレー機構側
    の2体を摺動可能に嵌合させて設けたカバーであること
    を特徴とする請求項1記載の平版印刷機のダンプニング
    装置。
  3. 【請求項3】 カバーが、ローラー側とスプレー機構側
    との間に蛇腹を配設したカバーであることを特徴とする
    請求項1記載の平版印刷機のダンプニング装置。
  4. 【請求項4】 カバーのスプレー機構側とスプレー機構
    を同一の移動調整手段に連結して設けたことを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載の平
    版印刷機のダンプニング装置。
  5. 【請求項5】 スプレー機構をカバーのスプレー機構側
    を介して移動調整手段に連結して設けたことを特徴とす
    る請求項4記載の平版印刷機のダンプニング装置。
  6. 【請求項6】 スプレー機構を取り外し、取り付け可能
    に連結したことを特徴とする、請求項1、請求項2、請
    求項3、請求項4、請求項5のいずれかに記載の平版印
    刷機のダンプニング装置。
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