JP2689119B2 - 舶用ディーゼルエンジンの回転制御システム - Google Patents
舶用ディーゼルエンジンの回転制御システムInfo
- Publication number
- JP2689119B2 JP2689119B2 JP62329645A JP32964587A JP2689119B2 JP 2689119 B2 JP2689119 B2 JP 2689119B2 JP 62329645 A JP62329645 A JP 62329645A JP 32964587 A JP32964587 A JP 32964587A JP 2689119 B2 JP2689119 B2 JP 2689119B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- speed
- rotation speed
- control device
- lever
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は船内外機等の船舶推進機を構成する舶用ディ
ーゼルエンジンの回転制御システムに関する。 [従来の技術] 舶用ディーゼルエンジンは、エンジンへ燃料を供給す
る噴射ポンプと、噴射ポンプの燃料供給量を制御する噴
射量制御装置とを有して構成されている。 従来の舶用ディーゼルエンジンは、エンジンの異常状
態を操船者に知らせるため、エンジンの運転状態を検出
する各種検出器を備えており、それら検出器からの異常
信号に基づいて警報ランプやブザーを駆動させるように
なっている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記の如く警報ランプやブザーが駆動
されたとしても、エンジン音等の騒音がある、操船
者がランプの見えないところに位置している、操船者
がランプを注視していない等にあっては、警報に気づか
ず大事を招くおそれがある。 本発明は、エンジンの異常運転状態発生時に、この異
常状態を操船者に確実に体感できるように知らせ、かつ
エンジン自体も保護可能とすることを目的とする。 [課題を解決するための手段] 本発明は、エンジンへ燃料を供給する噴射ポンプと、
噴射ポンプの燃料供給量を制御する噴射量制御装置とを
有してなる舶用ディーゼルエンジンの回転制御システム
であって、エンジンの回転速度を操作するコントロール
レバーと、コントロールレバーの設定位置を検出するレ
バー位置検出センサと、エンジンの運転状態を検出する
エンジン状態検出器と、レバー位置検出センサとエンジ
ン状態検出器の検出結果に基づき、噴射量制御装置を駆
動制御して噴射ポンプの燃料供給量を制御する主制御装
置とを有してなり、主制御装置は、エンジンの通常運転
時の通常モードで、コントロールレバーの操作位置に対
応するエンジン設定回転速度が得られるように、燃料供
給量を制御し、エンジンの異常を検出した異常時モード
で、警報を発し、コントロールレバーの操作位置に対応
するエンジン設定回転速度が所定の回転速度以上であれ
ば、実際のエンジン回転速度が上記所定の回転速度以上
であることを条件に、燃料供給量を低減し、実際のエン
ジン回転速度をダウンさせ、エンジンが異常時モードか
ら正常復帰したリセットモードで、リセット操作を条件
に、エンジンの回転速度を異常時モードの所定の回転速
度よりアップ可能とするように制御するようにしたもの
である。 [作用] 通常モード、異常モード、リセットモードを有し、異
常モードではコントロールレバー位置によるエンジンの
設定回転速度が所定の回転速度以上であれば、実際のエ
ンジン回転速度が上記所定の回転速度以上であることを
判断し、燃料供給量に低減するようにしたので、乗船者
自らコントロールレバーが高回転側にあるという認識の
もとでエンジン回転速度を下げることができ、より確実
にエンジンの異常を体感できる。 またこの時、エンジンの回転速度がダウンするから、
エンジン自体も過酷な運転条件で異常状態を続けること
がなく保護される。 [実施例] 第1図は本発明の一実施例を示す制御系統図、第2図
は噴射量制御装置を示す模式図、第3図〜第5図は制御
手順を示す流れ図である。 第1図において、10は船内外機であり、船内にディー
ゼルエンジン11を設置し、船外に推進ユニット12を配置
している。13は船尾板である。 ディーゼルエンジン11は、燃料を供給する噴射ポンプ
14と、この噴射ポンプ14の燃料供給量を制御する噴射量
制御装置(ガバナアクチュエータ)15とを有している。
16は噴射ノズル、17は噴射配管、18は冷却水ポンプ、19
は冷却水配管、20は出力軸である。 推進ユニット12は、エンジン11の出力を伝達されてプ
ロペラ21を駆動する。なお、この船内外機10は、推進ユ
ニット12をチルトアップ・ダウン可能とするチルトシリ
ンダ装置22を備えている。 また船内外機10は、エンジン11の回転速度を操作する
ためのコントロールレバー23を備えており、レバー23の
設定位置を検出するレバー位置検出センサ(ポテンショ
メータ)24を備えている。検出センサ24の検出結果は主
制御装置25に転送され、主制御装置25は上記レバー23に
て設定したエンジン11の回転速度が得られるように後述
する如く噴射量制御装置15を駆動制御する。 また船内外機10は、エンジン11の運転状態を検出する
ためのエンジン検出器として、回転センサ26、水温スイ
ッチ27、油圧スイッチ28、冷却水量スイッチ29を備えて
いる。回転センサ26はフライホイールリングギア30Aに
対面してエンジン11の実際の回転速度を検出する。水温
スイッチ27はエンジン11の冷却水の水温が予め定めた異
常状態に達した時にオン信号を出力する。油圧スイッチ
28はエンジン11の潤滑油の油圧が予め定めた異常状態に
達した時にオン信号を出力する。冷却水量スイッチ29は
冷却水ポンプ18が圧送する冷却水量が予め定めた異常状
態に達した時にオン信号を出力する。上記各検出器の検
出結果は主制御装置25に転送される。 また船内外機10は、チルトシリンダ装置22の作動状態
を検出するため、チルト角度センサ30を備えている。セ
ンサ30は推進ユニット12のチルト角度を検出し、この検
出信号を主制御装置25に転送する。 なお主制御装置25は、例えばマイクロコンピュータか
らなり、入出力部31、CPU(中央処理装置)32、ROM(書
込専用メモリ)33、RAM(書込読出可能メモリ)34を有
している。また船内外機10は、エンジン11の異常、チル
トシリンダ装置22の異常を知らせるため、ランプ、ブザ
ー等からなる警報器35を備えている。 しかしてこの実施例の主制御装置25は、回転センサ2
6、水温スイッチ27、油圧スイッチ28、冷却水量スイッ
チの各検出器が予め定めたエンジン11の異常状態、また
はチルト角度センサ30の検出結果がチルトシリンダ装置
22の異常状態を検出したことを条件に、噴射量制御装置
15を駆動制御して噴射ポンプ14の燃料噴射量を低減制御
し、この結果としてエンジン11の回転速度を後述する如
くにダウンさせるようになっている。 なお、この実施例の噴射量制御装置15は、第2図に示
す如く、主制御装置25にて駆動されるリニアDCモータ36
を有し、モータ36の移動をリンク37を介して公知のコン
トロールラック38に伝えるようになっている。 次に、上記実施例の制御内容について説明する。 通常モード(第3図参照) エンジン11の通常の運転状態では、コントロールレバ
ー23が操作されると、これに連動するレバー位置検出セ
ンサ24の出力を受けた主制御装置25がコントロールレバ
ー23の現在の操作位置に対応するエンジン回転速度N1を
演算する。主制御装置25はこの速度N1が得られるように
噴射量制御装置15を駆動制御する。さらに主制御装置25
は、回転センサ26から転送されてくるエンジン11の実際
の回転速度N2と上記コントロールレバー23にて設定され
た速度N1とを比較し、この差が零となるように噴射量制
御装置15を駆動制御する。 異常時モード(第4図参照) 前述の各検出器(26〜30)から転送される検出信号に
基づき主制御装置25がエンジン11、チルトシリンダ装置
22の異常発生を検知した場合には、まず、警報器35がラ
ンプ点灯、ブザー鳴動等にて警報を発する。 次に、主制御装置25は、コントロールレバー23にて設
定した速度N1が予め定めた回転速度N3(例えば1500rp
m)以上か判断し、速度N1が速度N3以下であれば通常運
転を続ける。速度N1が速度N3以上であれば、実際のエン
ジン回転速度N2が上記速度N3以上であることを条件に、
噴射量制御装置15を燃料供給量の低減側に駆動制御し、
実際の速度N2を回転ダウンさせる。ところで、上記実際
の速度N2を回転ダウンさせる場合には、予め主制御装置
25に定めた低減率(−dN/dt)にて徐々にダウンさせ、
結果として船舶の急激な挙動変化が操船者に危険を及ぼ
すのを回避するようにしている。 上記により実際の速度N2が予め定めた速度N3にまで
ダウンした後は、コントロールレバー23の位置を速度N3
に相当する位置以下に下げない限り、実際の速度N2が速
度N3より低くなった場合には噴射量制御装置15を燃料供
給量の増加側に駆動制御し実際の速度N2を回転アップし
て上記予め定めた速度N3を維持する。 なお、第4図の流れ図から理解されるように、各検出
器(26〜30)の異常状態を検出し続けている限り、コン
トロールレバー23を予め定めた速度N3に相当する位置よ
りも低い位置から高くなる位置に設定替えしても、上記
、の制御が働き実際の速度N2は予め定めた速度N3に
維持される。 リセットモード(第5図参照) 各検出器(26〜30)が上記の異常時モードにおける
検出状態から正常復帰した時でも、コントロールレバー
23の位置が前記速度N3以上の速度Nxに相当する位置に設
定されている場合には、エンジン回転速度がN3からNxに
急上昇する暴走を防止するため、通常運転への復帰条件
としてリセット操作を必要としている。すなわち、主制
御装置25は上記の異常時モードから正常復帰した時に
は、リセット操作しない限り、エンジン回転速度が上記
速度N3よりアップしないようにしている。リセット操作
としては、船内外機10の前後進シフト位置を中立設定す
るか、コントロールレバー23を速度N3よりも低い速度N4
(例えば800rpm)に相当する位置にまで低下させる等が
ある。 次に、上記実施例の作用について説明する。 上記実施例によれば、通常モード、異常モード、リセ
ットモードを有し、異常モードではコントロールレバー
23位置によるエンジンの設定回転速度が所定の回転速度
以上であれば、実際のエンジン回転速度が上記所定の回
転速度以上であることを判断し、燃料供給量を低減する
ようにしたので、乗船者自らコントロールレバー23が高
回転側にあるという認識のもとでエンジン回転速度を下
げることができ、より確実にエンジンの異常を体感でき
る。またこの時、エンジン11の回転速度がダウンするか
ら、エンジン自体も過酷な運転条件で異常状態を続ける
ことがなく保護される。すなわち、エンジン11の異常運
転状態発生時に、この異常状態を操船者に確実に知ら
せ、かつエンジン自体も保護することができる。 [発明の効果] 以上のように本発明によれば、エンジンの異常運転状
態発生時に、この異常状態を操船者に確実に体感できる
ように知らせ、かつエンジン自体も保護することができ
る。
ーゼルエンジンの回転制御システムに関する。 [従来の技術] 舶用ディーゼルエンジンは、エンジンへ燃料を供給す
る噴射ポンプと、噴射ポンプの燃料供給量を制御する噴
射量制御装置とを有して構成されている。 従来の舶用ディーゼルエンジンは、エンジンの異常状
態を操船者に知らせるため、エンジンの運転状態を検出
する各種検出器を備えており、それら検出器からの異常
信号に基づいて警報ランプやブザーを駆動させるように
なっている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記の如く警報ランプやブザーが駆動
されたとしても、エンジン音等の騒音がある、操船
者がランプの見えないところに位置している、操船者
がランプを注視していない等にあっては、警報に気づか
ず大事を招くおそれがある。 本発明は、エンジンの異常運転状態発生時に、この異
常状態を操船者に確実に体感できるように知らせ、かつ
エンジン自体も保護可能とすることを目的とする。 [課題を解決するための手段] 本発明は、エンジンへ燃料を供給する噴射ポンプと、
噴射ポンプの燃料供給量を制御する噴射量制御装置とを
有してなる舶用ディーゼルエンジンの回転制御システム
であって、エンジンの回転速度を操作するコントロール
レバーと、コントロールレバーの設定位置を検出するレ
バー位置検出センサと、エンジンの運転状態を検出する
エンジン状態検出器と、レバー位置検出センサとエンジ
ン状態検出器の検出結果に基づき、噴射量制御装置を駆
動制御して噴射ポンプの燃料供給量を制御する主制御装
置とを有してなり、主制御装置は、エンジンの通常運転
時の通常モードで、コントロールレバーの操作位置に対
応するエンジン設定回転速度が得られるように、燃料供
給量を制御し、エンジンの異常を検出した異常時モード
で、警報を発し、コントロールレバーの操作位置に対応
するエンジン設定回転速度が所定の回転速度以上であれ
ば、実際のエンジン回転速度が上記所定の回転速度以上
であることを条件に、燃料供給量を低減し、実際のエン
ジン回転速度をダウンさせ、エンジンが異常時モードか
ら正常復帰したリセットモードで、リセット操作を条件
に、エンジンの回転速度を異常時モードの所定の回転速
度よりアップ可能とするように制御するようにしたもの
である。 [作用] 通常モード、異常モード、リセットモードを有し、異
常モードではコントロールレバー位置によるエンジンの
設定回転速度が所定の回転速度以上であれば、実際のエ
ンジン回転速度が上記所定の回転速度以上であることを
判断し、燃料供給量に低減するようにしたので、乗船者
自らコントロールレバーが高回転側にあるという認識の
もとでエンジン回転速度を下げることができ、より確実
にエンジンの異常を体感できる。 またこの時、エンジンの回転速度がダウンするから、
エンジン自体も過酷な運転条件で異常状態を続けること
がなく保護される。 [実施例] 第1図は本発明の一実施例を示す制御系統図、第2図
は噴射量制御装置を示す模式図、第3図〜第5図は制御
手順を示す流れ図である。 第1図において、10は船内外機であり、船内にディー
ゼルエンジン11を設置し、船外に推進ユニット12を配置
している。13は船尾板である。 ディーゼルエンジン11は、燃料を供給する噴射ポンプ
14と、この噴射ポンプ14の燃料供給量を制御する噴射量
制御装置(ガバナアクチュエータ)15とを有している。
16は噴射ノズル、17は噴射配管、18は冷却水ポンプ、19
は冷却水配管、20は出力軸である。 推進ユニット12は、エンジン11の出力を伝達されてプ
ロペラ21を駆動する。なお、この船内外機10は、推進ユ
ニット12をチルトアップ・ダウン可能とするチルトシリ
ンダ装置22を備えている。 また船内外機10は、エンジン11の回転速度を操作する
ためのコントロールレバー23を備えており、レバー23の
設定位置を検出するレバー位置検出センサ(ポテンショ
メータ)24を備えている。検出センサ24の検出結果は主
制御装置25に転送され、主制御装置25は上記レバー23に
て設定したエンジン11の回転速度が得られるように後述
する如く噴射量制御装置15を駆動制御する。 また船内外機10は、エンジン11の運転状態を検出する
ためのエンジン検出器として、回転センサ26、水温スイ
ッチ27、油圧スイッチ28、冷却水量スイッチ29を備えて
いる。回転センサ26はフライホイールリングギア30Aに
対面してエンジン11の実際の回転速度を検出する。水温
スイッチ27はエンジン11の冷却水の水温が予め定めた異
常状態に達した時にオン信号を出力する。油圧スイッチ
28はエンジン11の潤滑油の油圧が予め定めた異常状態に
達した時にオン信号を出力する。冷却水量スイッチ29は
冷却水ポンプ18が圧送する冷却水量が予め定めた異常状
態に達した時にオン信号を出力する。上記各検出器の検
出結果は主制御装置25に転送される。 また船内外機10は、チルトシリンダ装置22の作動状態
を検出するため、チルト角度センサ30を備えている。セ
ンサ30は推進ユニット12のチルト角度を検出し、この検
出信号を主制御装置25に転送する。 なお主制御装置25は、例えばマイクロコンピュータか
らなり、入出力部31、CPU(中央処理装置)32、ROM(書
込専用メモリ)33、RAM(書込読出可能メモリ)34を有
している。また船内外機10は、エンジン11の異常、チル
トシリンダ装置22の異常を知らせるため、ランプ、ブザ
ー等からなる警報器35を備えている。 しかしてこの実施例の主制御装置25は、回転センサ2
6、水温スイッチ27、油圧スイッチ28、冷却水量スイッ
チの各検出器が予め定めたエンジン11の異常状態、また
はチルト角度センサ30の検出結果がチルトシリンダ装置
22の異常状態を検出したことを条件に、噴射量制御装置
15を駆動制御して噴射ポンプ14の燃料噴射量を低減制御
し、この結果としてエンジン11の回転速度を後述する如
くにダウンさせるようになっている。 なお、この実施例の噴射量制御装置15は、第2図に示
す如く、主制御装置25にて駆動されるリニアDCモータ36
を有し、モータ36の移動をリンク37を介して公知のコン
トロールラック38に伝えるようになっている。 次に、上記実施例の制御内容について説明する。 通常モード(第3図参照) エンジン11の通常の運転状態では、コントロールレバ
ー23が操作されると、これに連動するレバー位置検出セ
ンサ24の出力を受けた主制御装置25がコントロールレバ
ー23の現在の操作位置に対応するエンジン回転速度N1を
演算する。主制御装置25はこの速度N1が得られるように
噴射量制御装置15を駆動制御する。さらに主制御装置25
は、回転センサ26から転送されてくるエンジン11の実際
の回転速度N2と上記コントロールレバー23にて設定され
た速度N1とを比較し、この差が零となるように噴射量制
御装置15を駆動制御する。 異常時モード(第4図参照) 前述の各検出器(26〜30)から転送される検出信号に
基づき主制御装置25がエンジン11、チルトシリンダ装置
22の異常発生を検知した場合には、まず、警報器35がラ
ンプ点灯、ブザー鳴動等にて警報を発する。 次に、主制御装置25は、コントロールレバー23にて設
定した速度N1が予め定めた回転速度N3(例えば1500rp
m)以上か判断し、速度N1が速度N3以下であれば通常運
転を続ける。速度N1が速度N3以上であれば、実際のエン
ジン回転速度N2が上記速度N3以上であることを条件に、
噴射量制御装置15を燃料供給量の低減側に駆動制御し、
実際の速度N2を回転ダウンさせる。ところで、上記実際
の速度N2を回転ダウンさせる場合には、予め主制御装置
25に定めた低減率(−dN/dt)にて徐々にダウンさせ、
結果として船舶の急激な挙動変化が操船者に危険を及ぼ
すのを回避するようにしている。 上記により実際の速度N2が予め定めた速度N3にまで
ダウンした後は、コントロールレバー23の位置を速度N3
に相当する位置以下に下げない限り、実際の速度N2が速
度N3より低くなった場合には噴射量制御装置15を燃料供
給量の増加側に駆動制御し実際の速度N2を回転アップし
て上記予め定めた速度N3を維持する。 なお、第4図の流れ図から理解されるように、各検出
器(26〜30)の異常状態を検出し続けている限り、コン
トロールレバー23を予め定めた速度N3に相当する位置よ
りも低い位置から高くなる位置に設定替えしても、上記
、の制御が働き実際の速度N2は予め定めた速度N3に
維持される。 リセットモード(第5図参照) 各検出器(26〜30)が上記の異常時モードにおける
検出状態から正常復帰した時でも、コントロールレバー
23の位置が前記速度N3以上の速度Nxに相当する位置に設
定されている場合には、エンジン回転速度がN3からNxに
急上昇する暴走を防止するため、通常運転への復帰条件
としてリセット操作を必要としている。すなわち、主制
御装置25は上記の異常時モードから正常復帰した時に
は、リセット操作しない限り、エンジン回転速度が上記
速度N3よりアップしないようにしている。リセット操作
としては、船内外機10の前後進シフト位置を中立設定す
るか、コントロールレバー23を速度N3よりも低い速度N4
(例えば800rpm)に相当する位置にまで低下させる等が
ある。 次に、上記実施例の作用について説明する。 上記実施例によれば、通常モード、異常モード、リセ
ットモードを有し、異常モードではコントロールレバー
23位置によるエンジンの設定回転速度が所定の回転速度
以上であれば、実際のエンジン回転速度が上記所定の回
転速度以上であることを判断し、燃料供給量を低減する
ようにしたので、乗船者自らコントロールレバー23が高
回転側にあるという認識のもとでエンジン回転速度を下
げることができ、より確実にエンジンの異常を体感でき
る。またこの時、エンジン11の回転速度がダウンするか
ら、エンジン自体も過酷な運転条件で異常状態を続ける
ことがなく保護される。すなわち、エンジン11の異常運
転状態発生時に、この異常状態を操船者に確実に知ら
せ、かつエンジン自体も保護することができる。 [発明の効果] 以上のように本発明によれば、エンジンの異常運転状
態発生時に、この異常状態を操船者に確実に体感できる
ように知らせ、かつエンジン自体も保護することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す制御系統図、第2図は
噴射量制御装置を示す模式図、第3図〜第5図は制御手
順を示す流れ図である。 10……船内外機、 11……ディーゼルエンジン、 14……噴射ポンプ、 15……噴射量制御装置、 23……コントロールレバー、24……レバー位置検出セン
サ、 25……主制御装置、 26……回転センサ、 27……水温スイッチ、 28……油圧スイッチ、 29……冷却水量スイッチ。
噴射量制御装置を示す模式図、第3図〜第5図は制御手
順を示す流れ図である。 10……船内外機、 11……ディーゼルエンジン、 14……噴射ポンプ、 15……噴射量制御装置、 23……コントロールレバー、24……レバー位置検出セン
サ、 25……主制御装置、 26……回転センサ、 27……水温スイッチ、 28……油圧スイッチ、 29……冷却水量スイッチ。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.エンジンへ燃料を供給する噴射ポンプと、噴射ポン
プの燃料供給量を制御する噴射量制御装置とを有してな
る舶用ディーゼルエンジンの回転制御システムであっ
て、 エンジンの回転速度を操作するコントロールレバーと、
コントロールレバーの設定位置を検出するレバー位置検
出センサと、エンジンの運転状態を検出するエンジン状
態検出器と、 レバー位置検出センサとエンジン状態検出器の検出結果
に基づき、噴射量制御装置を駆動制御して噴射ポンプの
燃料供給量を制御する主制御装置とを有してなり、 主制御装置は、 エンジンの通常運転時の通常モードで、コントロールレ
バーの操作位置に対応するエンジン設定回転速度が得ら
れるように、燃料供給量を制御し、 エンジンの異常を検出した異常時モードで、警報を発
し、コントロールレバーの操作位置に対応するエンジン
設定回転速度が所定の回転速度以上であれば、実際のエ
ンジン回転速度が上記所定の回転速度以上であることを
条件に、燃料供給量を低減し、実際のエンジン回転速度
をダウンさせ、 エンジンが異常時モードから正常復帰したリセットモー
ドで、リセット操作を条件に、エンジンの回転速度を異
常時モードの所定の回転速度よりアップ可能とするよう
に制御することを特徴とする、舶用ディーゼルエンジン
の回転制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62329645A JP2689119B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 舶用ディーゼルエンジンの回転制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62329645A JP2689119B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 舶用ディーゼルエンジンの回転制御システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01177439A JPH01177439A (ja) | 1989-07-13 |
JP2689119B2 true JP2689119B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=18223657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62329645A Expired - Lifetime JP2689119B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 舶用ディーゼルエンジンの回転制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2689119B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010044359A1 (ja) | 2008-10-16 | 2010-04-22 | ヤンマー株式会社 | エンジン回転数制御装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5766102B2 (ja) * | 2011-11-22 | 2015-08-19 | 本田技研工業株式会社 | 船外機の制御装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58172436A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-11 | Toyota Motor Corp | デイ−ゼルエンジンの燃料噴射制御装置 |
-
1987
- 1987-12-28 JP JP62329645A patent/JP2689119B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010044359A1 (ja) | 2008-10-16 | 2010-04-22 | ヤンマー株式会社 | エンジン回転数制御装置 |
JP2010096090A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Yanmar Co Ltd | エンジン回転数制御装置 |
CN102187077B (zh) * | 2008-10-16 | 2013-10-09 | 洋马株式会社 | 发动机转速控制装置 |
US8712671B2 (en) | 2008-10-16 | 2014-04-29 | Yanmar Co., Ltd. | Engine RPM control device |
KR101546054B1 (ko) * | 2008-10-16 | 2015-08-20 | 얀마 가부시키가이샤 | 엔진 회전수 제어 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01177439A (ja) | 1989-07-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10577068B1 (en) | Systems and methods for monitoring underwater impacts to marine propulsion devices | |
US5711742A (en) | Multi-speed marine propulsion system with automatic shifting mechanism | |
US10137971B2 (en) | Systems and methods for automatically controlling attitude of a marine vessel with trim devices | |
US7844374B2 (en) | Watercraft steering system | |
US4908766A (en) | Trim tab actuator for marine propulsion device | |
US10118681B1 (en) | System and method for automatically controlling trim position of a marine drive unit | |
US20050199169A1 (en) | Steering assist system for boat | |
US4787867A (en) | Trim tab actuator for marine propulsion device | |
US4861291A (en) | Marine engine protection device | |
US7931513B2 (en) | Marine propulsion system | |
US20110281477A1 (en) | Outboard motor and marine vessel including the same | |
US8046121B2 (en) | Watercraft steering device and watercraft | |
US9868501B1 (en) | Method and system for controlling propulsion of a marine vessel | |
JP2006224695A (ja) | 船舶用転舵装置 | |
US4842559A (en) | Position control system for a marine propulsion device | |
US4762079A (en) | Trim tab actuator for marine propulsion device | |
JP2689119B2 (ja) | 舶用ディーゼルエンジンの回転制御システム | |
WO2005115834A1 (en) | Method of steering a boat with double outboard drives and boat having double outboard drives | |
JP2001507780A (ja) | トランスミッションのための制御システムおよびそれに適合されたトランスミッション | |
US11230359B2 (en) | Power steering system for an outdrive engine and method for controlling same | |
JP5810881B2 (ja) | 船外機の衝突管理装置、方法及びプログラム | |
US11767093B2 (en) | Control device of marine propulsion device, control method thereof, and marine vessel | |
JP5562694B2 (ja) | 船舶用推進システムおよび船舶 | |
JP3712780B2 (ja) | 船舶の推進機関 | |
EP3050793A1 (en) | Engine control device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829 Year of fee payment: 11 |