JP2685371B2 - 乾燥押し花密封板の製造法 - Google Patents

乾燥押し花密封板の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、木製、プラスチックス製、金属
製、陶器製、ガラス製等の板に、乾燥押し花を装着し
て、主として装飾用に使用する、乾燥押し花密封板の製
造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乾燥押し花は、そのまま飾られたり、
紙、フィルム等の上に貼付たり、薄紙と厚紙との間、或
は、フィルムの間にに挾んだり、さらに、布に付けたり
して使用されている。乾燥押し花を、各種基材に取り付
けて使用するとき、基材が紙、布、柔らかいフィルム等
の場合、基材が柔らかであるので、如何に上手に取り付
けても、基材が揉まれたり、折り曲げられたりすれば、
乾燥押し花も、同じように揉まれ折り曲げられることに
なる。従って、基材が柔らかいときは、基材の使用に当
り、なるべく揉まれないような位置に押し花が位置する
よう工夫することで、乾燥押し花の損傷を防いでいる。
【0003】一方、基材が固い板状物である場合は、単
に糊付けするか、少なくとも片方をガラス板として、乾
燥押し花を挾み込んで使用している。この場合、乾燥押
し花は、単に挾まれているか、或は、簡単な糊付けをさ
れているだけなので、位置がずれたり、乾燥押し花が、
形を崩されたりしてしまうので、少量の花をおくことは
できても、多数の花をおくことは困難であった。
【0004】さらに、ホットメルトフィルムを使用し
て、基材に乾燥押し花を固着することも、特開昭63ー
239091号等によって知られているが、ホットメル
トフィルムを使用するかぎり、加熱工程は避けて通れな
い。従って花にとっては必ずしも好ましい処理法ではな
い。
【0005】本発明は、上記の如き従来技術の状況に対
し、乾燥押し花の損傷をなるべく軽減した乾燥押し花密
板の製造法を提供しようとするものである。さらに詳
しくは、基板に固い物を使用し、乾燥押し花を密封状態
で基板の上に固定し、固定された乾燥押し花が優美性を
長期間保持できるような、乾燥押し花密封板の製造法を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための手段として以下のものを提供する。 1.固形基板上に下フィルムを接着剤によって接着し、
下フィルムの上に乾燥押し花を載せ、乾燥押し花の上に
上フィルムを重ね、上フィルムの外面にフィルム状の樹
脂を載せ加熱加圧溶融するか、または、溶融した樹脂を
塗布或いは吹き付け樹脂被覆を形成させて基板、上フィ
ルムを被覆し、基板、乾燥押し花、上、下、フィルム
を、一体に密封固定することを特徴とする乾燥押し花密
封板の製造法。 2.固形基板上に乾燥押し花を接着剤によって接着さ
せ、乾燥押し花の上に上フィルムを重ね、上フィルムの
外面にフィルム状の樹脂を載せ加熱加圧溶融するか、ま
たは、溶融した樹脂を塗布或いは吹き付け樹脂被覆を形
成させて基板、上フィルムを被覆し、基板、乾燥押し
花、上フィルムを一体に密封固定することを特徴とする
乾燥押し花密封板の製造法
【0007】以下図面を用いて詳細説明する。図1は、
本発明乾燥押し花密封板の正面断面図である。図2は、
図1とは別の実施態様における、本発明乾燥押し花密封
板の正面断面図である。1は基板、2は接着剤、3は下
フィルム、4は乾燥押し花、5は上フィルム、6は被覆
樹脂である。
【0008】基板1は、固形の材料より選ばれる。例え
ば、各種合成樹脂の成形品或は製膜品、木製板、金属
板、陶器或は磁器の板、ガラス板、石板等があげられ
る。合成樹脂としては熱可塑性或は熱硬化性何れでも差
し支えない。これらの材料よりなる基板は、空気を全く
通さないか或は空気が通りにくい状態である。接着剤2
は、下フィルム3と基板1とを接着している。接着剤2
は下フィルム3と基板1の材質により適宜のものが使用
される。
【0009】下フィルム3は、基板1と接着し易いもの
であり、気密性があれば、広く選択することができる。
しなやかであれば、基板との接着が容易であるが、必ず
しも必須の要件ではない。従って、例えば、ポリプロピ
レン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリアクリレート等、安定なものであれば材質は何でも
よい。上フィルム5は、透明であることが必要である。
また、気密性である必要がある。若干のしなやかさがあ
る方が好ましい。また、紫外線を吸収する性質を付与さ
れていることも好ましいことである。このため、紫外線
吸収剤をフィルム中に混入したり、フィルムに塗布した
りしてあることは、好ましいことである。
【0010】上フィルム5の材質も、上記の性質を持つ
範囲で、広い範囲から選択することができる。上、下の
フィルム自体が、光に対し安定であることも、好ましい
ことであり、いわゆるフッ素系樹脂フィルムは、この点
からは好適である。また、フィルム中に抗酸化剤を混入
してあることも、好ましいことである。
【0011】乾燥押し花4の製造法は特に限定されな
い。一般的には、シリカゲルの如き乾燥剤を入れた箱の
中に、生花を紙で挾んで、通気性のクッション材と共に
重ねておき、箱内の空気を抜きながら、2乃至7日経た
後、取り出すことで製造が行われる。この場合、得られ
た乾燥押し花は、水分が減少している。乾燥が不十分で
あると、密封しても変色し易いので水分は少ないほど好
ましい。一方あまり乾燥が進みすぎると、取扱いが困難
となる。
【0012】被覆樹脂6は、上フィルム5の上から、基
板1の少なくとも上表面まですべてを包むように設けら
れている。被覆樹脂を構成するために、既にフィルム状
になっている樹脂を、上フィルムに載せ、一部を基板の
上表面或は側表面に接触させた状態で、全体に軽く圧力
を加えながら、加熱溶融して、樹脂で全体を密封するこ
とが実用的である。或は、上フィルム5の上から、一度
圧力をかけて全体を平滑にした後、溶融した樹脂を塗付
し、或は吹き付けて、全体を密封一体化することもでき
る。このため、被覆樹脂は溶媒による溶解、熱による熔
融等各種の使用条件の中から使用しやすいものが選択さ
れる。ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエステル等適
宜の系の中で適宜選択される。この被覆樹脂の中に、紫
外線吸収材が混入してあることは、好ましいことであ
る。
【0013】このようにして製造された乾燥押し花密封
板は、乾燥押し花が2枚のフィルムで挟まれており、ま
たは、上フィルムと基板に挟まれており、全体が一体に
密封されているので、乾燥押し花は外部からの引っ掻き
その他の悪影響から完全に保護されている。また、外部
から空気や水分が侵入することがないので、乾燥押し花
は長くその優美さを保持することができる。上フィル
ム、或は、被覆樹脂に紫外線吸収部剤を混入しておけ
ば、光による乾燥押し花の劣化に対しても、より長く抵
抗することができる。
【0014】製造に当り、下フィルム3を使用する場
合は、基板1に対し、接着剤で接着されるので、この部
分の工程で乾燥押し花が熱の影響を受けることはない。
下フィルムを使用しない場合は乾燥押し花を基板1上に
接着させ、その上から上フィルムを重ねるだけであるこ
とから、工程が簡単である。また、被覆樹脂の密封一体
化にあたっても、乾燥押し花は、上フィルム5で覆われ
ているので、直接溶融した被覆樹脂と接触しない。従っ
て、この工程での熱の影響は軽微である。
【0015】何れの場合も、基板は固形の材料より選ば
れているので、空気を全く通さないか或はごく僅かしか
通さない。しかも、固形なので形状は安定している。従
って一体に固定された乾燥押し花は、形態的に保護され
て安定であり、かつ、化学的にも好ましい状態におかれ
ることになる。乾燥押し花の上側は上フィルムで保護さ
れており、さらにその上を被覆樹脂で基板と一体に密封
固定されているので基板が固形でありかつ、必要により
下フィルムが存在することと相まって、極めて強固に基
板と一体化され、かつ、その状態を確保しやすくなって
いる。したがって、長期間の使用に当たっても、乾燥押
し花が損傷されたり位置をずらせたりしない。
【0016】本発明は上述の如く、長期間にわたり、乾
燥押し花の優美さを維持することが可能な押し花密封板
を得ることができるもので、簡単な手順で、乾燥押し花
に対し、熱の悪影響を極めてわずかの範囲に留めて工程
を完了することができるので、製造した乾燥押し花密封
板は長期間の使用に耐えるものである。このように本発
明は、実用性の高い、優れた効果をあげることができる
ものである。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明乾燥押し花密封板の正面断面図である。
【図2】図1とは別の実施態様における、本発明乾燥押
し花密封板の正面断面図である。
【記号の説明】1:基板 2:接着剤 3:下フィルム 4:乾燥押し花 5:上フィルム 6:被覆樹脂

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形基板上に下フィルムを接着剤によっ
    接着し、下フィルムの上に乾燥押し花を載せ、乾燥押
    し花の上に上フィルムを重ね、上フィルムの外面にフィ
    ルム状の樹脂を載せ加熱加圧溶融するか、または、溶融
    した樹脂を塗布或いは吹き付け樹脂被覆を形成させて基
    板、上フィルムを被覆し、基板、乾燥押し花、上、下フ
    ィルムを一体に密封固定することを特徴とする乾燥押し
    花密封板の製造法
  2. 【請求項2】 固形基板上に乾燥押し花を接着剤によっ
    て接着させ、乾燥押し花の上に上フィルムを重ね、上フ
    ィルムの外面にフィルム状の樹脂を載せ加熱加圧溶融す
    るか、または、溶融した樹脂を塗布或いは吹き付け樹脂
    被覆を形成させて基板、上フィルムを被覆し、基板、乾
    燥押し花、上フィルムを一体に密封固定することを特徴
    とする乾燥押し花密封板の製造法。
JP3135313A 1991-05-13 1991-05-13 乾燥押し花密封板の製造法 Expired - Fee Related JP2685371B2 (ja)

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