JP2685118B2 - 偏光解析器 - Google Patents
偏光解析器Info
- Publication number
- JP2685118B2 JP2685118B2 JP13822294A JP13822294A JP2685118B2 JP 2685118 B2 JP2685118 B2 JP 2685118B2 JP 13822294 A JP13822294 A JP 13822294A JP 13822294 A JP13822294 A JP 13822294A JP 2685118 B2 JP2685118 B2 JP 2685118B2
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- JP
- Japan
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- light
- incident
- photodetector
- mirror
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光の偏光面の向きの
違いに対して出力が異なる偏光解析器に関するものであ
る。
違いに対して出力が異なる偏光解析器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】可視・赤外線の波長領域では透明な結晶
の複屈折を利用する方式や配向した高分子膜の二色性を
利用したものなど高性能な偏光子が実現されているが、
透明な固体材料の存在しない105nm 以下の真空紫外線・
軟X線の波長領域では、これらの原理に基づく方法が全
く使用出来ない。
の複屈折を利用する方式や配向した高分子膜の二色性を
利用したものなど高性能な偏光子が実現されているが、
透明な固体材料の存在しない105nm 以下の真空紫外線・
軟X線の波長領域では、これらの原理に基づく方法が全
く使用出来ない。
【0003】その代わりに、図4に示すように、鏡によ
る反射の際にp偏光(入射光の電気ベクトルが反射面と
平行)とs偏光(入射光の電気ベクトルが反射面と垂
直)に対して反射率が異なることを利用して、光を鏡に
対して斜めに入射し、その反射光を偏光特性のない検出
器で受光する方法がある [例えば、A.J.Barth et.al.,S
PIE733,265(1986)]。
る反射の際にp偏光(入射光の電気ベクトルが反射面と
平行)とs偏光(入射光の電気ベクトルが反射面と垂
直)に対して反射率が異なることを利用して、光を鏡に
対して斜めに入射し、その反射光を偏光特性のない検出
器で受光する方法がある [例えば、A.J.Barth et.al.,S
PIE733,265(1986)]。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来図4に示
すような方式では、入射光と鏡の間及び鏡と光検出器間
という複数箇所の光軸調整を行う必要があった。
すような方式では、入射光と鏡の間及び鏡と光検出器間
という複数箇所の光軸調整を行う必要があった。
【0005】また、真空紫外線のような波長領域では鏡
の反射率が小さいので、入射した光強度の多くが鏡自体
による吸収で失われてしまい、更に後段の光検出器の効
率も一般に低いので、入射光の利用効率が悪くなるとい
う欠点があった。
の反射率が小さいので、入射した光強度の多くが鏡自体
による吸収で失われてしまい、更に後段の光検出器の効
率も一般に低いので、入射光の利用効率が悪くなるとい
う欠点があった。
【0006】そこで、この発明の目的は光学系を簡略化
してその機構と光軸調整を単純化し、入射光の利用効率
を高めて信号強度の増大をもたらすことを目的とするも
のである。
してその機構と光軸調整を単純化し、入射光の利用効率
を高めて信号強度の増大をもたらすことを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明は偏光を解析することを目的に入射光に
対して光検出器の受光面が斜めになるように配置した偏
光解析器を提案するものである。
めに、この発明は偏光を解析することを目的に入射光に
対して光検出器の受光面が斜めになるように配置した偏
光解析器を提案するものである。
【0008】この発明の機構は、図1に示すように回転
側容器4内に入射光6に対し入射角が0でないように配
置された光検出器1と、その入射角を同じ値に保ったま
ま光検出器を入射光軸の周りに回転させるための機構2
から構成される。
側容器4内に入射光6に対し入射角が0でないように配
置された光検出器1と、その入射角を同じ値に保ったま
ま光検出器を入射光軸の周りに回転させるための機構2
から構成される。
【0009】
【作用】光検出器に入射する光の一部は表面からの反射
によって失われるが、その反射率はs偏光とp偏光との
間で差が生ずるため、表面を透過して光検出器の感度領
域に侵入する光の強度にもs偏光とp偏光との間で差が
生じ、偏光特性を持つ。
によって失われるが、その反射率はs偏光とp偏光との
間で差が生ずるため、表面を透過して光検出器の感度領
域に侵入する光の強度にもs偏光とp偏光との間で差が
生じ、偏光特性を持つ。
【0010】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例に基づいて説
明すると、図2はこの発明を採用したエリプソメータを
示すものであり、ホトビームを反射鏡(Auミラー)に
67.5°で入射させ、この装置はその入射光軸の周りに回
転することができる(回転角α)。なお、回転部には磁
気シールが用いられている。
明すると、図2はこの発明を採用したエリプソメータを
示すものであり、ホトビームを反射鏡(Auミラー)に
67.5°で入射させ、この装置はその入射光軸の周りに回
転することができる(回転角α)。なお、回転部には磁
気シールが用いられている。
【0011】この反射光を測定するアナライザとして半
導体フォトダイオードが用いられ、このフォトダイオー
ドは上記反射光に対してθをもつて斜め配置され、更に
反射光軸の周りに回転できる(回転角β)。
導体フォトダイオードが用いられ、このフォトダイオー
ドは上記反射光に対してθをもつて斜め配置され、更に
反射光軸の周りに回転できる(回転角β)。
【0012】幾つかのαとβの組み合わせの下で測定す
ることにより、サンプルの複素反射率、更にこれから複
素屈折率及び入射光の偏光特性を完全に決定することが
できる。
ることにより、サンプルの複素反射率、更にこれから複
素屈折率及び入射光の偏光特性を完全に決定することが
できる。
【0013】ショットキー型GaAsPフォトダイオー
ドをアナライザとして用いて測定した入射ビームのスト
ークスパラメータの一例を図3に示す。
ドをアナライザとして用いて測定した入射ビームのスト
ークスパラメータの一例を図3に示す。
【0014】入射ビームはほぼ水平に直線偏光している
ことが分かる。Auについての複素屈折率の測定結果も
既存のデータに近い値が得られ、この発明による測定が
正しいことが確かめられた。
ことが分かる。Auについての複素屈折率の測定結果も
既存のデータに近い値が得られ、この発明による測定が
正しいことが確かめられた。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、偏光解析器の構成が
単純化し、入射光の利用効率を高めることができる。
単純化し、入射光の利用効率を高めることができる。
【図1】 この発明の原理説明図
【図2】 この発明を採用したエリプソメータの一例を
示す図
示す図
【図3】 同上の実施例で得られたショットキー型Ga
AsPフォトダイオードをアナライザとして入射ビーム
のストークスパラメータを示す図
AsPフォトダイオードをアナライザとして入射ビーム
のストークスパラメータを示す図
【図4】 従来技術の原理説明図
1は光検出器 2は回転軸受け 3は固定側容器 4は回転側容器 5は光検出器の信号出力 6は入射光 7は偏光解析器回転軸 8はミラー
Claims (1)
- 【請求項1】 入射光に対してその受光面が斜めに配置
された光検出器と、斜めに配置された光検出器を入射光
軸の回りに回転するための機構とを備えたことを特徴と
する偏光解析器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13822294A JP2685118B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 偏光解析器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13822294A JP2685118B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 偏光解析器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07318726A JPH07318726A (ja) | 1995-12-08 |
JP2685118B2 true JP2685118B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=15216951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13822294A Expired - Lifetime JP2685118B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 偏光解析器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2685118B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP13822294A patent/JP2685118B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07318726A (ja) | 1995-12-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |