JP2684212B2 - 反応性乳化剤及び水分散型樹脂組成物 - Google Patents
反応性乳化剤及び水分散型樹脂組成物Info
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Description
る。
乳化剤を用い、得られる重合体フィルムの耐水性改善や
エマルションを破壊してポリマーを取り出す際に排水中
に乳化剤が残り河川汚濁の問題を解消するために反応性
乳化剤を用いてポリマー中に組み込もうとする技術があ
る。
を含む第四級アンモニウム塩などがある(特開昭60−78
4947号公報)。
材や塗料を塗布する場合、下地のアクやシミが塗装表面
に滲み出し塗装面の外観を著しく損なうことがある。こ
れを防止するためたとえば、テトラアルキルアンモニウ
ム塩やアルキルアミン酢酸塩を乳化剤として用いた合成
樹脂エマルションをアク止め塗装用樹脂エマルションと
して使用する技術などがある(特開昭63−225669号公
報)。
定性が満足できるものではなく、特に得られた重合体エ
マルションから作製された重合体フィルムの耐水性及び
接着性が十分でないという問題点がある。
アルキルアンモニウム塩やアルキルアミン酢酸塩を乳化
剤として用いた合成樹脂エマルションでは樹脂エマルシ
ョンの貯蔵安定性が十分でないなどという問題点があ
る。
であり、さらに重合体エマルションから作製された重合
体フィルムが改善された耐水性及び接着性を有する、反
応性乳化剤及びこれとエチレン性不飽和単量体との乳化
重合物からなる水分散型樹脂組成物、及び樹脂エマルシ
ョンの貯蔵安定性が良好であるアク止め用水分散型樹脂
組成物を開発すべく鋭意研究した結果本発明に達した。
ぞれ炭素数1〜10のアルキル基である。R4は炭素数5〜
25の直鎖もしくは分岐鎖を有する飽和脂肪族炭化水素基
である。)で示されるアミンイミド化合物(A)からな
る反応性乳化剤;及び一般式 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3はそれ
ぞれ炭素数1〜10のアルキル基である。R5は炭素数6〜
28の飽和もしくは不飽和の直鎖もしくは分岐鎖を有する
脂肪族炭化水素基、またはフェニル基もしくは置換フェ
ニル基である。)で示されるアミンイミド化合物(B)
からなる反応性乳化剤、及び一般式(1)で示されるア
ミンイミド化合物(A)及び/または一般式(2)で示
されるアミンイミド化合物(B)とこれと共重合可能な
エチレン性不飽和単量体(C)との乳化重合物からなる
ことを特徴とする水分散型樹脂組成物;及び請求項3ま
たは4記載の乳化重合物からなることを特徴とするアク
止め用水分散型樹脂組成物である。
素数1〜10のアルキル基としては直鎖または分岐のアル
キル基、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、ヘキシル、2−エ
チルヘキシル、オクチル基などがあげられる。これらの
うちで好ましいものはメチル、エチル及び、n−イソプ
ロピル基である。
しくは分岐鎖を有する飽和脂肪族炭化水素基としては、
アミル、イソアミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、
2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ドデシル、トリ
デシル、テトラデシル、ヘプタデシル、ヘキサデシル、
オクタデシル、エイコシル、ドコシル基などがあげられ
る。これらのうちで好ましいものは、炭素数7〜15の直
鎖もしくは分岐鎖を有する飽和脂肪族炭化水素基であ
る。
しくは不飽和の直鎖もしくは分岐鎖を有する脂肪族炭化
水素基としてはヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エ
チルヘキシル、ノニル、デシル、ドデシル、トリデシ
ル、テトラデシル、ヘプタデシル、ヘキサデシル、オク
サデシル、オレイル、エイコシル、ドコシル、テトラコ
シル基などがあげられる。これらのうちで好ましいもの
は、炭素数10〜18の飽和もしくは不飽和の直鎖もしくは
分岐鎖を有する脂肪族炭化水素基である。置換フェニル
基としては、炭素数1〜18のアルキルフェニル基(クレ
ジル、エチルフェニル、n−ブチルフェニル、t−ブチ
ルフェニル、オクチルフェニル、ノニルフェニル、ドデ
シルフェニルなど)、アリールフェニル基(ビフェニ
ル、クミルフェニル、スチレン化フェニルなど)、アラ
ルキルフェニル基(ベンジルフェニルなど)などがあげ
られる。これらのうちで好ましいものは、炭素数1〜18
のアルキルフェニル基である。
えば、 などがあげられる。
えば、 などがあげられる。
化合物は(メタ)アクリル酸エステルと非対称ジアルキ
ルヒドラジンと一般式 〔式中R4は一般式(1)で示されるものと同じ脂肪族
炭化水素基である。〕で示される1,2−エポキシアルカ
ンとを反応させることによって得ることができる。
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドキシプロピルなどがあげられ
る。これらのうちで好ましいものは、(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、
(メタ)アクリル酸2ヒドロキシエチル、(メタ)アク
リル酸2−ヒドキシプロピルである。
キルヒドラジンにおいて、アルキル基は同一または異な
る炭素数1〜10の、直鎖または分岐のアルキル基であ
り、たとえば非対称のジメチルヒドラジン、ジエチルヒ
ドラジン、イソプロピルヒドラジン、ジ−n−ブチルヒ
ドラジン、ジイソブチルヒドラジン、ジオクチルヒドラ
ジンなどがあげられる。これらのうち好ましいのは同一
または異なる炭素数1〜5の、直鎖または分岐のアルキ
ル基であり、特に好ましいのは非対称のジメチルヒドラ
ジンである。
ては、たとえば、1,2−エポキシオクタン、1,2−エポキ
シデカン、1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキシテト
ラデカン、1,2−エポキシヘキサデカン、1,2−エポキシ
オクタデカン、1,2−エポキシエイコサン、1,2−エポキ
シテトラコサンなどがあげられる。これらのうちで好ま
しいものは、炭素数10〜18の1,2−エポキシアルカンで
ある。
化合物は(メタ)アクリル酸エステルと非対称ジアルキ
ルヒドラジンと一般式 〔式中R5は一般式(2)で示されるものと同じ脂肪族
炭化水素基、またはフェニル基もしくは置換フェニル基
である。〕で示されるグリシジルエーテル化合物とを反
応させることによって得ることができる。
ラジンとしては一般式(1)と同様の(メタ)アクリル
酸エステルと非対称ジアルキルヒドラジンがあげられ
る。
ものと同じ脂肪族炭化水素基であるグリシジルエーテル
化合物としては、たとえば、オクチルグリシジルエーテ
ール、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、デシル
グリシジルエーテル、ドデシルグリシジルエーテル、ト
リデシルグリシジルエーテル、テトラデシルグリシジル
エーテル、オクタデシルグリシジルエーテル、エイコシ
ルグリシジルエーテル、テトラコシルグリシジル、オレ
イルグリシジルエーテルなどがあげられる。これらのう
ちで好ましいものは炭素数10〜18の飽和もしくは不飽和
の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素基を有するグリシ
ジルエーテル化合物である。R5が一般式(2)で示され
るものと同じフェニルまたは置換フェニル基であるグリ
シジルエーテル化合物としては、フェニルグリシジルエ
ーテル、クレジルグリシジルエーテル、t−ブチルフェ
ニルグリシジルエーテル、オクチルフェニルグリシジル
エーテル、ノニルフェニルグリシジルエーテル、ドデシ
ルフェニルグリシジルエーテル、ビフェニルグリシジル
エーテル、クミルフェニルグリシジルエーテル、スチレ
ン化フェニルグリシジルエーテル、ベンジルフェニルグ
リシジルエーテルなどがあげられる。これらのうちで好
ましいものは、炭素数1〜18のアルキルフェニルグリシ
ジルエーテルである。
合物は必要により溶剤の存在下に、(メタ)アクリル
酸エステル、非対称ジアルキルヒドラジン及び1,2−エ
ポキシ化合物もしくはグリシジルエーテル化合物の3者
を同時に反応させる方法、1,2−エポキシ化合物もし
くはグリシジルエーテル化合物と非対称ジアルキルヒド
ラジンを反応させてから(メタ)アクリル酸エステルを
反応させる方法などがあげられる。
を阻害しなければ特に制限されず、たとえばアルコー
ル、ケトン、エーテル、芳香族炭化水素、アミド、ニト
リルなど及びこれらの二種以上の混合物があげられる。
これらのうちで好ましいものはアルコールである。
〜500%好ましくは50〜300%である。
など)雰囲気下で行われる。
及び核磁気共鳴(NMR)スペクトルでその構造を確認す
ることができる。
いう。)は、一般式(1)で示されるアミンイミド化合
物(A)及び/または一般式(2)で示されるアミンイ
ミド化合物(B)と、これと共重合可能なエチレン性不
飽和単量体(C)の乳化重合により製造することができ
る。アミンイミド化合物(A)及び/または一般式
(2)で示されるアミンイミド化合物(B)とこれと共
重合可能なエチレン性不飽和単量体(C)としては疎水
性エチレン性不飽和単量体(I)、及び親水性エチレン
性不飽和単量体(II)があげられる。(I)としては下
記の単量体があげられる。
ン酸、フマル酸、イタコン酸など〕エステル系単量体; 炭素数1〜20のアルキル基を有する(メタ)アクリル
酸エステル〔たとえば(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソブチ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシルな
ど〕;グリコール(エチレングリコール、プロピレング
リコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オールなど)の(メタ)アクリル酸ジエステル;(メ
タ)アクリル酸グリシジル;マレイン酸、イタコン酸、
フマル酸などのジまたはモノアルキルエステルなど。
ビニルベンゼンなど。
アリルマレイン酸エステルなど。
ミドなど。
ン酸など及びそれらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウ
ム塩、アミン塩など)。
ル、プロピレングリコール(メタ)アクリル酸モノエス
テル、ポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸モノ
またはジエステル、ポリエチレングリコール低級アルキ
ルエーテル(メタ)アクリル酸エステルなど。
おける一般式(1)で示されるアミンイミド化合物は除
く〕; N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシプロピル)ア
ミンメタクリルイミド、N,N,N−トリメチルアミンメタ
クリルイミドなど アミンイミド化合物(A)及び/またはアミンイミド
化合物(B)と、これと共重合可能なエチレン性不飽和
単量体(C)としては(I)、及び(I)と(II)の併
用系が用いられる。
ミンイミド化合物(A)及び/またはアミンイミド化合
物(B)と、これと共重合可能なエチレン性不飽和単量
体(C)の使用量は全単量体の合計重量に基づいて、通
常(A)及び/または(B)が0.1〜20%、(C)が80
〜99.9%、好ましくは(A)及び/または(B)が0.5
〜10%、(C)が90〜99.5%である。(A)及び/また
は(B)が0.1%未満では本発明の組成物の乳化安定性
が悪くなる。また(A)及び/または(B)が20%を越
えると本発明の組成物の乾燥塗膜の耐水性が低下する。
ド化合物(A)及び/または一般式(2)で示されるア
ミンイミド化合物(B)を乳化剤として使用し、pH調整
剤や、必要により重合連鎖移動剤の存在下、種々の重合
開始方法により(A)及び/または(B)と共重合可能
なエチレン性不飽和単量体(C)を水系媒体中で乳化重
合することにより得られる。
ホウ酸、炭酸など)、その塩(炭酸水素ナトリウム、酢
酸ナトリウム、塩化ナトリウム、トリポリリン酸ナトリ
ウムなど)、及び塩基〔アルカリ金属の水酸化物(水酸
化カリウム、水酸化ナトリウムなど)、水酸化アンモニ
ウム、アミンなど〕があげられる。
デシルメルカプタン、テトラデシルメルカプラン、ヘキ
サデシルメルカプラン、2−メルカプトエタノールな
ど)、二硫化キサントゲン、硫黄、ニトロソ化合物、ア
ミンなどがあげられる。
は、水のほかにメタノール、イソプロパノール、アセト
ン、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテルなどの有機溶
剤を併用してもよい。
法、加熱による方法及び開始剤を使用する方法などがあ
げられる。開始剤を使用する方法において、開始剤とし
てはアゾ化合物〔アゾビスイソブチロニトリル、2,2′
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、アゾビ
スシアノ吉草酸、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)ハイドロクロライド、2,2−アゾビス(2−アミジ
ノプロパン)アセテートなど〕、無機過酸化物〔過酸化
水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナ
トリウムなど〕、有機過酸化物〔過酸化ベンゾイル、ジ
−t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサ
イド酸パーオキサイド、ジ(2−エトキシエチル)パー
オキシジカーボネート〕及びレドックス触媒〔アルカリ
金属の亜硫酸塩もしくは重亜硫酸塩、亜硫酸アンモニウ
ム、L−アスコルビン酸、エリソルビン酸などの還元剤
とアルカリ金属の過硫酸塩、過硫酸アンモニウム、過酸
化物などの酸化剤の組合せよりなるもの〕及びこれらの
2種以上があげられる。
て他の乳化剤、たとえば、アルキル硫酸エステル塩、ア
ルキルアリールスルホン酸塩、アルキルリン酸エステル
塩あるいは脂肪酸塩などのアニオン界面活性剤、アルキ
ルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩などのカチオ
ン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、あるい
はプルロニック型などの非イオン界面活性剤、カルボン
酸塩型(アミノ酸型、ベタイン型など)あるいはスルホ
ン酸塩型などの両性界面活性剤を併用することができる
が、多量では本発明の目的に反することになるので、本
発明の乳化剤の重量の50%以下が好ましい。
がる。従って一般式(1)及び一般式(2)の化合物に
酸を加えて親水性を上げ乳化性を助けることもできる。
酸としては有機または無機の酸たとえば、塩酸、リン
酸、硫酸、硝酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、
(メタ)アクリル酸、蓚酸、クエン酸、マレイン酸、イ
タコン酸、アジピン酸などがあげられる。酸の量はアミ
ンイミド基のモルに対して通常0.3〜1.5倍モルである。
酸の添加時期は乳化重合の前でもよいし後でもよいが、
通常乳化重合の前に行う。
定化の目的で保護コロイド剤、たとえば部分鹸化ポリビ
ニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロースなどを使用することができるが、多
量に使用すると本発明の目的に反するので本発明の乳化
剤の重量に基づいて20%以下が好ましい。
重合法、連続式重合法のいずれでも可能である。公知の
重合方法としては一括仕込法、単量体添加法、単量体エ
マルション添加法などがあげられる。
類、乳化状態などによって異なるが、通常−5〜100
℃、好ましくは10〜90℃である。
整剤、造膜助剤、防腐剤、凍結安定剤、架橋剤、可塑
剤、粘着剤、帯電防止剤、顔料、染料などの添加剤を加
えてもよい。
下本発明のアク止め用樹脂組成物という)として有用で
ある。本発明のアク止め用水分散型樹脂組成物を使用す
る場合において、天然または合成の木質面や壁面などの
基材に本発明のアク止め用樹脂組成物を塗布し、更にこ
の上に壁材(たとえば、繊維壁材、砂壁材、プラスチッ
ク壁材、木粉壁材)や屋内及び屋外用塗料、吹き付け塗
料などを施工してもよい。また、長時間の使用により基
材から滲み出たアクやシミ、タバコのヤニなどより汚れ
た木質面で壁面上に本発明のアク止め用樹脂組成物を塗
布した後、上記水性の壁材や塗料などの仕上げ材を塗布
してもよい。また本発明のアク止め用樹脂組成物を壁材
や塗料に添加して使用してもよい。
接塗布する場合は、乾燥塗膜として0.01mm〜1mm、好ま
しくは0.01mm〜0.5mmである。乾燥塗膜が0.01m未満では
アク止め効果が十分でなく、1mmを越える場合は特別の
利点がなく経済的ではない。
材や塗料の塗布方法と同様でよく、たとえば刷毛、ロー
ラー、スプレー、こてなどを用いて塗布すればよい。
用いることがあるので、壁材や塗料に使用される粒状骨
材(たとえば、天然砂、いろ砂、木粉、軽石、樹脂粒片
など)、粉末状充填材(たとえば炭酸カルシウム、クレ
ー、マイカ、タルクなど)、繊維類、すさなどをアク止
め効果に支障を来さない範囲で併用してもよい。
これに限定されるものではない。
スコにメタクリル酸メチル55g、非対称ジメチルヒドラ
ジン30g、及びイソプロピルアルコール62gを仕込み、撹
拌しながら50〜60℃に加熱した。同温度で1,2−エポキ
シデカン78gを2時間かけて滴下したのち、引続き60〜7
0℃で6時間撹拌を行った。イソプロピルアルコールを
除いて白色のアミンイミド化合物(AI−3)を定量的収
率で得た。これを本発明の反応性乳化剤1とする。
55g、非対称ジメチルヒドラジン30g、及びイソプロピル
アルコール72gを仕込み、撹拌しながら60〜70℃に加熱
した。同温度で1、2−エポキシドデカン92gを1時間
かけて滴下した後、引続き60〜70℃で8時間撹拌を行っ
た。イソプロピルアルコールを除いて、白色のアミンイ
ミド化合物(AI−4)を定量的収率で得た。これを本発
明の反応性乳化剤2とする。
gの存在下に、メタクリル酸メチル37g、非対称ジメチル
ヒドラジン20g及び1,2−エポキシヘキサンデカン80gと
を反応させ、イソプロピルアルコールを除いて白色のア
ミンイミド化合物(AI−6)を定量的収率で得た。これ
を本発明の反応性乳化剤3とする。
gの存在下に、メタクリル酸メチル37g、非対称ジメチル
ヒドラジン20g及び1,2−エポキシオクタデカン89gとを
反応させ、イソプロピルアルコールを除いて白色のアミ
ンイミド化合物(AI−7)を定量的収率で得た。これを
本発明の反応性乳化剤4とする。
55g、非対称ジメチルヒドラジン30g、及びイソプロピル
アルコール62gを仕込み、撹拌しながら60〜70℃に加熱
した。同温度でデシルグリシジルエーテル107gを2時間
かけて滴下したのち、引続き60〜70℃で6時間撹拌を行
った。イソプロピルアルコールを除いて白色のアミンイ
ミド化合物(AI−12)を定量的収率で得た。これを本発
明の反応性乳化剤5とする。
55g、非対称ジメチルヒドラジン30g、及びイソプロピル
アルコール80gを仕込み、撹拌しながら60〜70℃に加熱
した。同温度でドデシルグリシジルエーテル122gを1時
間かけて滴下した後、引続き60〜70℃で8時間撹拌を行
った。イソプロピルアルコールを除いて、白色のアミン
イミド化合物(AI−13)を定量的収率で得た。これを本
発明の反応性乳化剤6とする。
gの存在下に、メタクリル酸メチル37g、非対称ジメチル
ヒドラジン20g及びテトラデシルグリシジルエーテル90g
とを反応させ、イソプロピルアルコールを除いて白色の
アミンイミド化合物(AI−14)を定量的収率で得た。こ
れを本発明の反応性乳化剤7とする。
gの存在下に、メタクリル酸メチル37g、非対称ジメチル
ヒドラジン20g及びノニルフェニルグリシジルエーテル9
2gとを反応させ、イソプロピルアルコールを除いて白色
のアミンイミド化合物(AI−18)を定量的収率で得た。
これを本発明の反応性乳化剤8とする。
却器を反応器にイオン交換水270g、本発明の乳化剤(1
〜4)9g、酢酸0.8g、2,2−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)ハイドロクロライド0.9gを仕込み、窒素置換
後、撹拌下に70〜80℃でスチレン90gとアクリル酸ブチ
ル90gの混合モノマーを滴下ロートより2時間にわたり
滴下し重合を行い、モノマー転化率99%以上の乳白色の
良好な重合体エマルションをである本発明の組成物を得
た。乳化重合性及び本発明の組成物である重合体エマル
ションから作製したフィルムの耐水性、接着性、エマル
ションの機械的安定性及び凍結安定性を調べた。テスト
結果を表−1に示す。
却器を反応器にイオン交換水216g、本発明の乳化剤(5
〜8)8.4g、及びアゾビスシアノ吉草酸0.7gを仕込み、
窒素置換後、撹拌下に90〜95℃でメタクリル酸メチル80
gとアクリル酸イソブチル60gの混合モノマーを滴下ロー
トより3時間にわたり滴下し重合を行い、モノマー転化
率99%以上の乳白色の良好な重合体エマルションである
本発明の組成物を得た。乳化重合性及び本発明の組成物
である重合体エマルションから作製したフィルムの耐水
性、接着性、エマルションの機械的安定性及び凍結安定
性を調べた。テスト結果を表−2に示す。
シュの金網で濾過し、残渣を水で洗浄後乾燥して得た凝
固物重量を、仕込モノマー重量に対する%であらわし
た。
ガラス状に拡げ、20℃にて24時間乾燥し更に60℃にて8
時間乾燥して0.2mmの厚さのフィルムを作製した。この
フィルムの耐水性をJIS−KG6828の水滴試験法により試
験した。
たフィルムのガラス/フィルム(綿布で補強)の40℃に
於ける180゜剥離強度を引張り速度100mm/分にて測定し
た。
カーに採り、ホモミキサーにて10,000rpmで30分撹拌
し、生成した凝固物を150メッシュの金網で濾別し、冷
水で洗浄後乾燥した。この乾燥重量を採取エマルション
中の固形分重量に対する%にてあらわした。
ス瓶に採り密閉し、−10℃×12時間、35℃×12時間を1
サイクルとしてエマルションが凍結破壊するまでの回数
を測定した。
ク止め用樹脂組成物とし、これらについてアクやシミの
防止試験と貯蔵安定性試験を行った。その結果を表−3
に示す。
を塗工し乾燥した。乾燥した壁面にインスタントコーヒ
ー水溶液及びタバコ抽出液を塗布し室温にて乾燥した。
本発明の樹脂組成物を厚さ約100μm(乾燥後)になる
ように刷毛で塗布し室温にて乾燥後、市販の家庭用水性
塗料(ロックペイント(株)製)を均一に塗り室温にて
乾燥した。塗面を観察し下地からのタバコのコーヒーの
アクやシミの滲み出しの有無を明度(L値)の測定によ
り判定した。L値の大きいほど汚れや滲み出しの少ない
ことを表わす。
液を3回塗布(100g/m2)した。
中で煮沸抽出した液を3回塗布した。
行った。
の乳化重合を行うと、乳化重合安定性のよい重合体エマ
ルションが作製できる。
ョンは安定性に優れ、長期保存、凍結融解性も改善され
る。
り出す場合には、排水中に乳化剤がほとんど流出しない
などの効果も奏する。
造にも利用できる。
覆物は優れた帯電防止性、耐水性及び接着性を示す。
ドの熱分解による架橋が起こり、得られたフィルムある
いは被覆物の耐溶剤性や耐水性が著しく向上する。
は、接着、塗布、電着、含浸などの方法で、木材、金
属、紙、布などのほかにコンクリートなどの無機系物質
にも適用できる。
は、水性塗料、接着剤、紙加工用、繊維加工用、繊維改
質用、フロアポリッシュ用、土壌侵食防止用、コンクリ
ート、モルタル混和用などの用途に利用できる。
または合成の木質面などに壁材や塗料を塗る場合、下地
のアクやシミが塗装表面に滲み出すことを防止する効果
を有する。
どのアクに対し優れた防止効果を有する。本発明のアク
止め用樹脂組成物は貯蔵安定性が良好であり、長期にわ
たる貯蔵期間中においても分離や沈降などの発生がな
い。
に含まれるため、乳化剤の経日によるブリードアウトが
ない。従ってアク止め効果の持続性がよく、また上塗り
の場合の密着性も良好である。
塗布する場合、塗装面の耐水性や接着性が優れている。
溶剤型と比べ、作業時における危険性の防止や作業環境
の改善などに効果を奏する。
Claims (5)
- 【請求項1】一般式 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3はそれぞ
れ炭素数1〜10のアルキル基である。R4は炭素数5〜25
の直鎖もしくは分岐鎖を有する飽和脂肪族炭化水素基で
ある。)で示されるアミンイミド化合物からなる反応性
乳化剤。 - 【請求項2】一般式 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3はそれぞ
れ炭素数1〜10のアルキル基である。R5は炭素数6〜28
の飽和もしくは不飽和の直鎖もしくは分岐鎖を有する脂
肪族炭化水素基、またはフェニル基もしくは置換フェニ
ル基である。)で示されるアミンイミド化合物からなる
反応性乳化剤。 - 【請求項3】一般式 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3はそれぞ
れ炭素数1〜10のアルキル基である。R4は炭素数5〜25
の直鎖もしくは分岐鎖を有する飽和脂肪族炭化水素基で
ある。)で示されるアミンイミド化合物(A)及び/ま
たは 一般式 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3はそれぞ
れ炭素数1〜10のアルキル基である。R5は炭素数6〜28
の飽和もしくは不飽和の直鎖もしくは分岐鎖を有する脂
肪族炭化水素基、またはフェニル基もしくは置換フェニ
ル基である。)で示されるアミンイミド化合物(B)と
これと共重合可能なエチレン性不飽和単量体(C)との
乳化重合体からなることを特徴とする水分散型樹脂組成
物。 - 【請求項4】(A)及び/または(B)と(C)の使用
量が全単量体の合計重量に基づいて、(A)及び/また
は(B)が0.1〜20%、(C)が80〜99.9%である請求
項3記載の組成物。 - 【請求項5】請求項3または4記載の乳化重合物からな
ることを特徴とするアク止め用水分散型樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1091596A JP2684212B2 (ja) | 1988-08-02 | 1989-04-10 | 反応性乳化剤及び水分散型樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19303088 | 1988-08-02 | ||
JP63-193030 | 1988-08-02 | ||
JP1091596A JP2684212B2 (ja) | 1988-08-02 | 1989-04-10 | 反応性乳化剤及び水分散型樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02164430A JPH02164430A (ja) | 1990-06-25 |
JP2684212B2 true JP2684212B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=26433044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1091596A Expired - Lifetime JP2684212B2 (ja) | 1988-08-02 | 1989-04-10 | 反応性乳化剤及び水分散型樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2684212B2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-10 JP JP1091596A patent/JP2684212B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02164430A (ja) | 1990-06-25 |
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