JP2683682B2 - 寄せ棟型テント - Google Patents
寄せ棟型テントInfo
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- tent
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Description
共に、短時間の設営を可能にする寄せ棟型テントに関す
る。
構造になっている。さらに寄せ棟型テントの場合には、
上記主支柱に加えて、さらに4本の副支柱が周囲に立設
されるような構成になっている。しかし、このようにテ
ントの中央に主支柱を設けることは、内部空間に障害物
を設置していることに等しいため、内部空間が実質的に
狭められる結果になっていた。
ときは、張り綱や杭の事前準備をしたり、設営中に多数
の部材を接続したりする必要がある。そのため、設営の
ために最低2〜3人の作業員は必要となり、かつ長時間
を要することは避けられなかった。
した従来の問題を解消し、内部空間を実質的に広くする
と共に、設営作業を短時間で行えるようにした寄せ棟型
テントを提供することにある。
明による寄せ棟型テントは、中心の枢支軸部に対し少な
くとも3本の梁フレームの一端を一定の角度で係止する
位置と梁フレーム同士が互いに集束する位置とに一方向
に回動可能に放射状に連結すると共に、これら梁フレー
ムの互いに隣接し合う全ての他端部間を抗張力線状材に
より連結し、さらにこれら梁フレームの他端部に柱フレ
ームを一定の角度で係止する位置と該梁フレームに対し
て折り畳まれる位置とに一方向に回動可能に連結して骨
組構造体を構成し、該骨組構造体の外側を幕体で覆った
ことを特徴とするものである。
体化された骨組構造体を使用することにより、従来必要
とされていた中央部の主支柱の設置を不要にすることが
でき、それによって内部空間を実質的に拡大することが
できるようになる。また、梁フレームなどが予め一体化
された骨組構造体によって自立構造が形成されるため、
取扱い容易なワンタッチ式の作業を可能にし、そのため
設営時間の短縮を可能にする。また、中心の枢支部にそ
れぞれ複数の梁フレームが一定の角度で係止する位置と
梁フレーム同士が互いに集束する位置とに一方向に回動
可能に連結され、これら梁フレームの互いに隣接する他
端部同士を抗張用線状材で連結しているので、いずれか
の梁フレームに局所的な荷重がかかっても、各梁フレー
ムが相対的に回動して各フレームと抗張用線状材とに対
して荷重を均一に分散させ、かつ各梁フレームや柱フレ
ームには曲げ荷重(モーメント)がかからないような柔
構造になっている。したがって、優れた耐久性を有する
だけでなく、テントを設営する地面が凹凸であったり、
傾斜していたりしていても、従来のテントであれば不安
定になって設営不可能であるが、各梁フレームと柱フレ
ームとが相対的に回動して、柱フレームの下端が凹凸や
傾斜に追従するように接地するため、安定な状態に設営
することができる。また、屋根部の幕体には、全面に実
質的に均一なテンションがかかるようになり、雨の流れ
を良好にすることができる。
第1〜4図は、本発明による寄せ棟型テントに使用され
る骨組構造体の一例を示す。これらの図に示す骨組構造
体Aは、中心の枢支部1と、この枢支部1の周囲に放射
状に枢支された4本の梁フレーム2と、これら梁フレー
ム2にそれぞれ連結された柱フレーム3と、上記4本の
梁フレーム2の端部を互いに連結する抗張用線状材4か
ら構成されている。
くとも3本設ける必要があるが、好ましくは図示の例の
ように4本設けるのがよい。枢支部1はその外周に一対
ずつのフランジ5,5を等間隔に4個所に溶接し、この
フランジ5,5に横設したピンにより上記梁フレーム2
を放射状に回動可能に連結している。この連結構造にお
いて、これら梁フレーム2は、横振れのない一方向にお
いて、第3図に実線で示すように設営のために広げた位
置と、鎖線で示すように(或いは第2図の実線で示すよ
うに)収納のために4本の梁フレームが互いに集束状態
に折り畳まれた位置とに変化するようになっている。し
かも、梁フレーム2は設営時及び収納時のいずれにおい
ても、常に枢支部1の外壁との間に隙間gを介在させ、
この隙間gのガタ内で自由に回動できる。しかし、設営
時に梁フレーム2が枢支部1対してガタを超えて傾斜し
ようとしても、梁フレーム2の端面が枢支部1の外壁面
に係止されて一定の角度に規制されるようになってい
る。
ぞれ柱フレーム3が回動可能に枢支されている。この柱
フレーム3は、設営時には、第1図に示すように梁フレ
ーム2に対して一定の角度をなして直立になり、すなわ
ち第2図に示す柱フレーム3と梁フレーム2との枢支部
にて双方のフレーム端同士が当接し合って一定角度に係
止し合って直立になる。また収納時には、第2図に示す
ように梁フレーム2の内側に平行に折り畳まれるように
なっている。すなわち、梁フレーム2と柱フレーム3と
は、横振れのない一方向において一定角度に係止する直
立の位置と、実質的に平行に折り畳まれる位置とに回動
可能になっている。さらに梁フレーム2の他端部には、
第1図に破線で示すように、隣接する同士の間を連結す
るように抗張用の線状材4が設けられている。
レーム2,柱フレーム3は、いずれも圧縮強度に優れた
材料から構成されている。その材料としては、例えば
鋼,アルミニウム,チタン,繊維強化樹脂などが好まし
く使用される。また、抗張用の線状材4としては、繊維
ロープ,ワイヤロープ,或いはチェンなどが使用可能で
ある。しかし、軽量化の観点からは繊維ロープが好まし
い。なかでも低伸度かつ高強度の特性をもつ芳香族ポリ
アミド繊維ロープが最適である。また、この線状材4に
は、その中間部にターンバックルなどを配置して、その
長さ(張力)を調節できるようにしておくことが望まし
い。
営するには、第5図〜第8図のような工程によって行う
とよい。まず、第2図のように折り畳んだ状態の骨組構
造体Aを、第5図のように、4本の梁フレーム2を適当
な角度に広げて、地上に立て掛ける。このとき、各梁フ
レーム2,2間の線状材4は弛緩状態になっていてよ
い。
ある2本の梁フレーム2,2に連結する柱フレーム3,
3を広げて立設させる。このとき、各梁フレーム2,2
間の線状材4がほぼ緊張状態になるようにするとよい。
こののち、さらに第7図のように、残り2本の対向位置
関係にある梁フレーム2,2に連結する柱フレーム3,
3を広げて立設させる。次いで、このように完全に立設
状態になった骨組構造体Aの外側に幕体7を被せ、さら
に張り綱8を張り掛けて、第8図のようなテントTに完
成する。
Aを設営したのちに幕体7を被せるようにしたが、この
幕体7を被せるのは、必ずしも最後である必要はなく、
第5図の骨組構造体Aの組み立て初期に被せるか、若し
くは初めから一体化させるようにしてもよい。いずれに
しても、テントTの設営に当り、上述のような骨組構造
体Aを使用すれば、構成部材が予め一体化されているた
め、ワンタッチの単純な作業で骨組みを設営することが
できる。したがって、作業者が一人であっても容易に作
業をすることができ、しかも短時間で設営することがで
きる。
央に主支柱を設けなくてもよいから、内部空間を実質的
に拡大することができる。さらに上記骨組構造体Aは、
第8図のようなテントTに設営された状態において、枢
支部1と各梁フレーム2との連結部分に常に隙間gを介
在させていて、回動自在になっているため柔構造になっ
ている。すなわち、梁フレーム2が枢支部1に対しロッ
クされた剛構造にはならず、枢支部1と梁フレーム2と
の相対的な回動によって力を逃がす柔構造になっている
のである。そのため、屋根部の自重が放射状に配置され
た梁フレーム2を介して四辺の線状材4の抗張用によっ
て支持されるようになり、その結果屋根部の幕面全体に
常に均一なテンションが与えられる状態になる。したが
って、このテントの屋根部は、梁部分が少ないにもかか
わらず雨水を良好に流すようになる。
れかの梁フレーム2に局所的な荷重がかかっても、各梁
フレーム2が相対的に回動して、各フレーム2と抗張用
線状材4に対して荷重を均一に分散させる。したがっ
て、優れた耐久性を有するだけでなく、テントの設営地
面が凹凸であったり傾斜していても、柱フレーム3の下
端が凹凸や傾斜に追従するように接地し、安定な状態に
設営することができる。また、梁フレーム2には大きな
曲げ荷重がかからないため、梁フレーム2の構造材に断
面積の小さなものを使用しても十分に屋根荷重を支える
ことができるようになり、軽量化が可能になる。以上
は、骨組構造体Aを1個だけ使用する場合について説明
したが、本発明の骨組構造体は、これを1ユニットとし
て複数個を組み合わせて使用することもできる。
その連結部分での屋根部における雨水の流れを良好にす
ることが必要である。このような水流れの対策として
は、柱フレーム3を伸縮構成にするとか、或いは高さ調
節用のフレームを継ぐようにするモディファイを行う。
第9図は、1本の柱フレーム3’を伸縮自在にして伸長
するか、或いは調節用フレームを継ぐことによって、残
り3本の柱フレーム3よりも高くし、この高くした柱フ
レーム3’に連結する梁フレーム2’を水平にするよう
にしたものである。このような構造の骨組構造体Aをベ
ースにした4個のテントT’を「田」の字形に組み合わ
せることによって、第11図のような内部空間の非常に
広い連結テントを形成することができる。このときの屋
根部における雨水の流れは矢印で示すようになる。
2本の柱フレーム3’を、同じく伸縮自在にして伸長す
るか、或いは調節用フレームを継ぐことによって、残り
2本の柱フレーム3よりも高くし、この高くした柱フレ
ーム3’に連結した2本の梁フレーム2’を水平になる
ようにしたものである。このような構造の骨組構造体A
をベースにした4個のテントT’を「田」の字形に組み
合わせることによって、第12図のような連結テントを
形成することができる。このときの屋根部における雨水
の流れは矢印で示すようになる。
に少なくとも3本の梁フレームを放射状に回動可能に設
け、その梁フレームの端部同士を抗張用線状材で連結す
る骨組構造体を構成したから、中央部の主支柱を無くす
ことができ、内部空間を実質的に拡大することができ
る。また、梁フレームなどを一体連結した骨組構造体に
したから自立構造を形成し、取扱い容易なワンタッチ式
の設営作業が可能になる。したがって、テントの設営時
間を短縮することができる。
造になっていて、いずれかの梁フレームに局所的な荷重
がかかっても、各梁フレームが相対的に回動し、各フレ
ームと抗張用線状材に対して荷重を均一に分散させるた
め、優れた耐久性を有するだけでなく、テントの設営地
面が凹凸であったり傾斜していても、柱フレームの下端
が凹凸や傾斜に追従するように接地して安定な状態に設
営することができる。また、梁フレームが相対回動して
屋根部の荷重を線状材の抗張力で受けるようにするた
め、屋根部の幕体全面に常に均等にテンションをかけた
状態にすることができ、雨水の水流れを良好にする。ま
た、梁フレームの小型化によって軽量化を可能にする。
立設したときの斜視図である。
略して示す正面図である。
を一部破断して示す正面図である。
を設営する工程を順次示した説明図である。
体の斜視図である。
ントの斜視図である。
テントの斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 中心の枢支軸部に対し少なくとも3本の
梁フレームの一端を一定の角度で係止する位置と梁フレ
ーム同士が互いに集束する位置とに一方向に回動可能に
放射状に連結すると共に、これら梁フレームの互いに隣
接し合う全ての他端部間を抗張力線状材により連結し、
さらにこれら梁フレームの他端部に柱フレームを一定の
角度で係止する位置と該梁フレームに対して折り畳まれ
る位置とに一方向に回動可能に連結して骨組構造体を構
成し、該骨組構造体の外側を幕体で覆った寄せ棟型テン
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2401092A JP2683682B2 (ja) | 1990-12-10 | 1990-12-10 | 寄せ棟型テント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2401092A JP2683682B2 (ja) | 1990-12-10 | 1990-12-10 | 寄せ棟型テント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04213671A JPH04213671A (ja) | 1992-08-04 |
JP2683682B2 true JP2683682B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=18510950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2401092A Expired - Lifetime JP2683682B2 (ja) | 1990-12-10 | 1990-12-10 | 寄せ棟型テント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2683682B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5862826A (en) * | 1991-11-21 | 1999-01-26 | Gremont; Boris | Canopy structure |
US5673720A (en) * | 1993-04-15 | 1997-10-07 | Cuthill; John R. | Collapsible structure having biaxially tensioned cover |
JP5716226B2 (ja) * | 2010-12-13 | 2015-05-13 | テイセン産業株式会社 | 寄せ棟型テント |
JP6910942B2 (ja) * | 2017-12-19 | 2021-07-28 | 高 井伊 | タープ |
CN114592749B (zh) * | 2020-12-07 | 2024-06-21 | 培轸产业株式会社 | 组合型大型帐篷框架 |
-
1990
- 1990-12-10 JP JP2401092A patent/JP2683682B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04213671A (ja) | 1992-08-04 |
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Legal Events
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