JP2681902B2 - 白熱電球の製造方法 - Google Patents

白熱電球の製造方法

Info

Publication number
JP2681902B2
JP2681902B2 JP6972088A JP6972088A JP2681902B2 JP 2681902 B2 JP2681902 B2 JP 2681902B2 JP 6972088 A JP6972088 A JP 6972088A JP 6972088 A JP6972088 A JP 6972088A JP 2681902 B2 JP2681902 B2 JP 2681902B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
lead rod
light bulb
incandescent light
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6972088A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01243367A (ja
Inventor
徹 小田垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Original Assignee
Ushio Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ushio Denki KK filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP6972088A priority Critical patent/JP2681902B2/ja
Publication of JPH01243367A publication Critical patent/JPH01243367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2681902B2 publication Critical patent/JP2681902B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ダイレクトシール構造の白熱電球の製造方
法に関する。
〔技術の背景〕 白熱電球は、光源あるいは熱源等として種々の分野に
用いられているが、その封止構造の相違によって、一般
に、ダイレクトシール構造のものと、箔シール構造のも
のとに大別される。
前者のダイレクトシール構造の白熱電球は、リード棒
の表面がガラス製封体のガラスに直接溶着された構造の
シール部を有する白熱電球であり、部品の点数が少なく
て製造が簡単である利点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、リード棒は、一般に、金属材料を線引き加工
して得られるため、その表面には通常その長手方向に伸
びる多数の溝(以下「線引き溝」ともいう。)が発生す
る。
斯かる線引き溝を有するリード棒を直接ガラス製封体
のガラスに溶着してダイレクトシール構造のシール部を
形成すると、当該線引き溝に起因してガラス製封体の気
密性が不十分となり、その結果、例えば封入ガスの圧力
が比較的小さい減圧タイプの白熱電球においては、ガラ
ス製封体内に外部から酸素が進入してフィラメント材料
である例えばタングステンが酸化されその酸化物がガラ
ス製封体の内壁に付着して早期に黒化する現象が発生
し、また例えば封入ガスの圧力が比較的高い加圧タイプ
の白熱電球においては、封入ガスのリードが生じて使用
寿命が短かくなる問題点がある。
本発明は以上の如き事情に基づいてなされたものであ
って、その目的は、ダイレクトシール構造を採用した白
熱電球の製造方法において、簡単な手段で気密性の高い
シール部を形成することができる白熱電球の製造方法を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、ガラス製封体
と、線引き加工して得られたリード棒の表面が前記ガラ
ス製封体のガラスに溶着された形成されてシール部とを
備えてなるダイレクトシール構造の白熱電球を製造する
方法において、前記リード棒の少なくとも前記ガラス製
封体のガラスに溶着させる部分の表面に、線引き加工に
より発生した長手方向に伸びる線引き溝に交差し、当該
線引き溝よりも深い横溝を研磨手段により形成する工程
を含むことを特徴とする。
〔作用〕
リード棒の表面に形成した特定の横溝の存在により、
シール部におけるリード棒の線引き溝による気体通路が
遮断され、その結果シール部の気密性が十分となる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を説明す
る。
本発明においては、例えばモリブデン等の金属材料を
線引き加工して得られたリード棒の少なくともガラス製
封体のガラスに溶着させる部分の表面を、例えばサンド
ペーパーを用いてリード棒の長手方向と交差する方向に
研磨し、もって線引き加工により発生した長手方向に伸
びる線引き溝に交差する横溝を形成する。第1図は線引
き溝を形成した後のリード棒の表面の概略を示す説明図
であり、10はリード棒、20は線引き溝、30は横溝であ
る。
横溝30は、シール部の形成後において線引き溝20によ
る気体通路を効率的に遮断する観点から、短めのものを
ランダムに形成するのが好ましい。
また、横溝30は、線引き溝20よりも深く形成すること
が必要とされる。
横溝30の形成手段としては、研磨手段であって、所望
の形状の横溝30を形成することができる手段であれば特
に限定されない。具体的には、上記のようなサンドペー
パーによる研磨手段、グラインダーによる研磨手段、金
属製のヤスリ等を用いることができる。なかでもサンド
ペーパーによる研磨手段は、線径が0.3〜0.6程度の細い
リード棒10の表面にも、リード棒10の曲がり等の変形を
伴わずに簡単でかつ効率的に所望の横溝30を形成できる
点で好ましい。
また、横溝30は、リード棒10の少なくともガラス製封
体のガラスに溶着させる部分の表面を含む領域に形成さ
れていればよい。
以上のようにして横溝30を形成したリード棒10を用い
て、当該リード棒10の横溝30を形成した表面にガラス製
封体のガラスを直接溶着してダイレクトシール構造のシ
ール部を形成する。第2図は完成した白熱電球の一例を
示し、40はガラス製封体、41はシール部、50は例えばタ
ングステン製のフィラメントである。
ダイレクトシール構造のシール部41の形成において
は、熱的に耐久性の優れた気密性を得るために、ガラス
製封体40の材質およびリード棒10の材質として、互いに
熱膨張係数の近似したものを選択することが肝要であ
る。具体的一例においては、ガラス製封体40の材質とし
てアルミナシリカガラス(熱膨張係数;45×10-7(℃)
-1)を用い、リード棒10の材質としてモリブデン(熱膨
張係数;52×10-7(℃)-1)を用いることができる。
以上の実施例によれば、シール部41を形成する前にお
いて、リード棒10の少なくともガラス製封体40のガラス
に溶着させる部分の表面に、線引き加工により発生した
長手方向に伸びる線引き溝20に交差し、当該線引き溝20
よりも深い横溝30を形成するので、当該リード棒10の当
該横溝30を有する表面にガラス製封体40のガラスを直接
溶着してダイレクトシール構造のシール部41を形成する
と、リード棒10の線引き溝20に起因する気体通路が当該
線引き溝20よりも深い横溝30の存在により遮断され、そ
の結果シール部41の気密性が十分なものとなる。
従って、ガラス製封体40の内部に外部から酸素が進入
するおそれがなくてフィラメント50の酸化による黒化現
象の発生を抑制することができ、また、ガラス製封体40
の封入ガスが外部にリークするおそれがなく使用寿命の
長い白熱電球を得ることができる。
以上本発明を一実施例に基づいて説明したが、本発明
は上記実施例に限定されず、白熱電球の具体的構成は種
々変更が可能である。例えば一端封止型の構造、両端封
止型の構造のいずれであってもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、リード棒の少
なくともガラス製封体のガラスに溶着させる部分の表面
に、線引き加工により発生した長手方向に伸びる線引き
溝に交差し、当該線引き溝よりも深い横溝を形成したう
えで、当該リード棒の横溝を有する表面にガラス製封体
のガラスを溶着してダイレクトシール構造のシール部を
形成するので、上記特定の横溝の存在により、シール部
におけるリード棒の線引き溝による気体通路が遮断さ
れ、気密性の十分なシール部を形成することができる。
結局、きわめて簡単な方法により、気密性の十分なダ
イレクトシール構造のシール部を形成することができ、
酸化による黒化現象を防止し、使用寿命の長い白熱電球
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はリード棒の表面を概略的に示す説明図、第2図
は完成した白熱電球の具体的一例を示す説明図である。 10…リード棒、20…線引き溝 30…横溝、40…ガラス製封体 41…シール部、50…フィラメント

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス製封体と、線引き加工して得られた
    リード棒の表面が前記ガラス製封体のガラスに溶着され
    て形成されたシール部とを備えてなるダイレクトシール
    構造の白熱電球を製造する方法において、 前記リード棒の少なくとも前記ガラス製封体のガラスに
    溶着させる部分の表面に、線引き加工により発生した長
    手方向に伸びる線引き溝に交差し、当該線引き溝よりも
    深い横溝を研磨手段により形成する工程を含むことを特
    徴とする白熱電球の製造方法。
JP6972088A 1988-03-25 1988-03-25 白熱電球の製造方法 Expired - Fee Related JP2681902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6972088A JP2681902B2 (ja) 1988-03-25 1988-03-25 白熱電球の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6972088A JP2681902B2 (ja) 1988-03-25 1988-03-25 白熱電球の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01243367A JPH01243367A (ja) 1989-09-28
JP2681902B2 true JP2681902B2 (ja) 1997-11-26

Family

ID=13410953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6972088A Expired - Fee Related JP2681902B2 (ja) 1988-03-25 1988-03-25 白熱電球の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2681902B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005013759A1 (de) * 2005-03-22 2006-09-28 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Lampe mit Stromzuführung und Elektrode

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01243367A (ja) 1989-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4481442A (en) Low-pressure mercury vapor discharge lamp, particularly U-shaped fluorescent lamp, and method of its manufacture
US4243907A (en) Lamp having reduced width press-seal
JPH04229942A (ja) 囲み部を設けた放電ランプとその製造方法
US3448320A (en) Electric lamp and method of manufacture
JP3648184B2 (ja) 放電ランプアークチューブおよび同アークチューブの製造方法
US5986403A (en) Method for making a capped electric lamp by using reduced internal pressure to collapse glass
JP2681902B2 (ja) 白熱電球の製造方法
US4469983A (en) Electric lamp with an envelope seal designed as pinch seal, and a device and method for its manufacture
US3535577A (en) Tubular electric incandescent lamp with filament and current supply wires spaced from tube walls
US3636398A (en) Subminiature electric lamp having a composite envelope
US3462209A (en) Method of making vacuum type electric incandescent lamps
US3237045A (en) Bent end electric lamp having lead wires anchored at ends of bend and provided with expansion portion
JPH10154485A (ja) メタルハライドランプ
US3351802A (en) Single ended, quartz type incandescent lamp
US3716285A (en) Method of manufacturing subminiature electric lamps
US3564681A (en) Method of manufacturing electric incandescent lamp and mount structure therefor
JP2705012B2 (ja) ヒータランプの製造方法
JP3167355B2 (ja) シングルエンド2重ランプ
JPH1050255A (ja) 放電ランプ及び放電ランプ用のカソード組立体の作製方法
JPS5832327A (ja) ボタンステム電子管
US3271613A (en) Stress-relieved seal structure for arcuate fluorescent lamp or the like
US2042143A (en) Enveloe for electric discharge devices
JP4273589B2 (ja) 電球
JPH0151018B2 (ja)
JPH0574420A (ja) 金属蒸気放電灯

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees