JP2681798B2 - 付加ポリマーの分散系に基づく、特に水性下塗に使用するのに適した水性塗料 - Google Patents

付加ポリマーの分散系に基づく、特に水性下塗に使用するのに適した水性塗料

Info

Publication number
JP2681798B2
JP2681798B2 JP63083249A JP8324988A JP2681798B2 JP 2681798 B2 JP2681798 B2 JP 2681798B2 JP 63083249 A JP63083249 A JP 63083249A JP 8324988 A JP8324988 A JP 8324988A JP 2681798 B2 JP2681798 B2 JP 2681798B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
alkyl
parts
monomer mixture
addition polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63083249A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63265974A (ja
Inventor
ブテル ロエロフ
Original Assignee
アクゾ・ナームローゼ・フェンノートシャップ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=19849821&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2681798(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by アクゾ・ナームローゼ・フェンノートシャップ filed Critical アクゾ・ナームローゼ・フェンノートシャップ
Publication of JPS63265974A publication Critical patent/JPS63265974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2681798B2 publication Critical patent/JP2681798B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/04Coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D151/00Coating compositions based on graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D151/003Coating compositions based on graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Coating compositions based on derivatives of such polymers grafted on to macromolecular compounds obtained by reactions only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は付加ポリマーの分散系に基づく水性塗料に関
する。好ましくは、この水性分散系をアルミニウムのよ
うなメタリック顔料又は金属酸化物を被覆したマイカの
ような顔料と混合して、メタリック外観の塗装を得るこ
とができる。このようにして、フロップ(flop)と呼ば
れるディファレンシャル光反射効果(differential lig
ht reflection effect)が得られる。メタリック外観を
有する塗料系の問題点は、高光沢と共に高フロップを得
ることである。
高フロップを得るためには、塗料の塗布の際にメタリ
ック顔料がよく配向され、その配向されたままに留まる
ことが必要である。高光沢を得るために、メタリック顔
料を含む塗膜に、顔料を含まないいわゆるクリヤーコー
トを塗布する。この系は一般に、下塗/クリヤーコート
系と呼ばれる。実際の実施においては、下塗を前硬化す
ることなしにクリヤーコートを吹付けるのが非常に望ま
しい。クリヤーコートは通常、有機溶剤を含んでいるの
で、下塗がクリヤーコート中の有機溶剤によって軟化さ
れるため、フロップの減少を防止するための工程が採ら
れなければならない。有機溶剤を基にした下塗が使用さ
れる場合、例えばセルロースアセトブチラートを添加剤
として使用することができる。しかしながら、この添加
剤の欠点は、下塗が非常に多量の有機溶媒を必ず含んで
いるということである。一方、水性下塗は、これはもち
ろん環境に対する害はもっとずっと少いが、架橋ポリマ
ーが造膜成分として存在しなければならないという欠点
を有している(ヨーロッパ特許B1-0038127参照)。しか
しながら、これが存在することの欠点は、塗料の造膜性
が貧弱になることであり、それは機械的性質に劣る、例
えば道路骨材に対してほとんど抵抗性のないような塗装
となって現われることである。
本発明は、下塗/クリヤーコート係において下塗とし
て使用することができ、高光沢と共に良好な機械的性質
及び高フロップを有する塗装系が得られる水性塗料を提
供する。
本発明の塗料は、付加ポリマーがエマルジョン重合に
よる2以上の工程において製造されるコポリマーであ
り、最初の工程において、アルキル基又はシクロアルキ
ル基が4〜12個の炭素原子を含むところの60〜100モル
%の(シクロ)アルキル〔つまりアルキル−又はシクロ
アルキル−〕アクリラート若しくは(シクロ)アルキル
〔つまりアルキル−又はシクロアルキル−〕メタクリラ
ート又はこれらの混合物、アルキル基又はシクロアルキ
ル基が4〜12個の炭素原子を含むところの0〜40モル%
のジアルキル又はジシクロアルキルマレアート及び/又
はジアルキル又はジシクロアルキルフマラートから成る
混合物65〜100モル%、及び共重合可能な別のモノエチ
レン性不飽和モノマー0〜35モル%からなるモノマー混
合物A60〜95重量部〔前記付加ポリマーの100重量部に対
して〕を1以上の工程でエマルジョン(共)重合し、そ
して次に、10〜60モル%のアクリル酸又はメタクリル酸
と40〜90モル%の共重合可能な別のモノエチレン性不飽
和モノマーとのモノマー混合物B5〜40重量〔前記付加ポ
リマーの100重量部に対して〕を1以上の工程でエマル
ジョン共重合して作られ、但しアクリル酸又はメタクリ
ル酸に由来するカルボン酸基は少なくとも部分的にイオ
ン化されていることによって製造されるものであること
を特徴としている。好ましくは、付加ポリマーは、モノ
マー混合物Aの80〜90重量部の共重合によってそしてモ
ノマー混合物Bの10〜20重量部の共重合によって得られ
る(いずれの量も該付加ポリマーの100重量を基準とし
て計算される)。ここにエマルジョン重量とは、水溶性
又は非水溶性開始剤の存在において、乳化剤0.1〜9重
量%(モノマーを基準として計算される)を使用して水
中でエチレン性不飽和モノマーを重合することを意味す
る。
モノマーAに使用するために適当な、4〜12個の炭素
原子を有するアルキル基又はシクロアルキル基を有する
アルキル又はシクロアルキルアクリラート若しくはアル
キル又はシクロアルキルメタクリラートの例としては、
ブチルアクリラート、ブチルメタクリラート、2−エチ
ルヘキシルアクリラート、2−エチルヘキシルメタクリ
ラート、オクチルアクリラート、オクチルメタアクリラ
ート、イソボルニルアクリラート、イソボルニルメタク
リラート、ドデシルアクリラート、ドデシルメタクリラ
ート、シクロヘキシルアクリラート、及びシクロヘキシ
ルメタクリラートを挙げることができる。モノマー混合
物Aは70〜95、特に80〜95モル%の前記アルキル又はシ
クロアルキルアクリラート若しくはアルキル又はシクロ
アルキルメタクリラートを含むことが好ましい。モノマ
ーAに使用するために適当な、4〜12個の炭素原子を有
するアルキル基又はシクロアルキル基を有するジアルキ
ル又はジシクロアルキルマレアート及び/又はジアルキ
ル又はジシクロアルキルフマラートの例としては、ジブ
チルマレアート、ジブチルフマラート、2−エチルヘキ
シルマレアート、2−エチルヘキシルフマラート、オク
チルマレアート、イソボルニルマレアート、ドデシルマ
レアート、及びシクロヘキシルマレアートを挙げること
ができる。
最大限35、好ましくは5〜20モル%をモノマー混合物
Aの中に使用することができる適当なモノマー状エチレ
ン性不飽和化合物としては、アルキル基に4個より少い
炭素原子を有するアルキルアクリラート又はアルキルメ
タクリラート、例えばメチルメタクリラート、メチルア
クリラート、エチルアクリラート、エチルメタクリラー
ト、プロピルアクリラート、プロピルメタクリラート、
イソプロピルアクリラート;アルキル基に4個より少い
炭素原子を有するアルキルマレアート及びフマラート、
例えばジメチルマレアート、ジエチルマレアート、ジエ
チルフマラート、及びジプロピルマレアート;エーテル
基を有するアクリラート又はメタクリラート、例えば2
−メトキシエチルメタクリラート、2−エトキシエチル
メタクリラート、3−メトキシプロピルアクリラート;
ヒドロキシアルキルアクリラート又はメタクリラート、
例えば2−ヒドロキシエチルアクリラート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリラート、2−ヒドロキシプロピルア
クリラート、2−ヒドロキシプロピルメタクリラート、
4−ヒドロキシブチルアクリラート、6−ヒドロキシヘ
キシルアクリラート、p−ヒドロキシシクロヘキシルア
クリラート、p−ヒドロキシシクロヘキシルメタクリラ
ート、ヒドロキシポリエチレングリコールアクリラート
又はメタクリラート、ヒドロキシポリプロピレングリコ
ールアクリラート又はメタクリラート及びそれらの対応
アルコキシ誘導体;エポキシアクリラート又はメタクリ
ラート、例えばグリシジルアクリラート、グリシジルメ
タクリラート;モノビニル芳香族炭化水素、例えばスチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ビニルナ
フタレン;またアクリルアミド及びメタクリルアミド、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、N−メチロー
ルアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド;N
−アルキルアクリルアミド又はメタクリルアミド、例え
ばN−イソプロピルアクリルアミド、N−イソプロピル
メタクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N
−t−オクチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメ
タクリレート;例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニルのようなモノマー、及び例えば1モルのイ
ソシアナトエチルメタクリレートと1モルのブチルアミ
ン、1モルのベンジルアミン、1モルのブタノール、1
モルの2−エチルヘキサノール、及び1モルのメタノー
ルのそれぞれとの反応生成物のような1以上のウレア又
はウレタン基を含むモノマーを挙げることができる。こ
れらの化合物の混合物も使用することができる。最初の
工程においては、架橋されていないポリマーが作られる
べきであるので、モノマー混合物A中のモノマーは、相
互に反応するいかなる基も含まない。
アクリル酸又はメタクリル酸に加えてモノマー混合物
Bに使用することができるモノエチレン性不飽和化合物
としては、モノビニル芳香族炭化水素、例えば、スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、及びビニル
ナフタレン;ニトリル、例えばアクリロニトリル、メタ
クリロニトリル;アクリル酸エステル又はメタクリル酸
エステル、例えばメチルメタクリラート、メチルアクリ
ラート、エチルアクリラート、エチルメタクリラート、
プロピルアクリラート、プロピルメタクリラート、イソ
プロピルアクリラート、ブチルアクリラート、ブチルメ
タクリラート、2−ヒドロキシエチルアクリラート、2
−ヒドロキシエチルメタクリラート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリラート、2−ヒドロキシプロピルメタクリ
ラート、4−ヒドロキシブチルアクリラート、6−ヒド
ロキシヘキシルアクリラート、p−ヒドロキシシクロヘ
キシルアクリラート、2−エチルヘキシルアクリラー
ト、2−メトキシエチルメタクリラート、2−エトキシ
エチルメタクリラート、3−メトキシプロピルアクリラ
ート;ヒドロキシポリエチレングリコールアクリラート
又はメタクリラート、ヒドロキシポリプロピレングリコ
ールアクリレート又はメタクリラート及びそれらの対応
するアルコキシ誘導体;クロトン酸及びイタコン酸のよ
うなエチレン性不飽和モノカルボン酸、及び塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルピロリド
ン、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アルキル
アクリルアミド又はメタクリルアミド、例えばN−イソ
プロピルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミ
ド、N−t−オクチルアクリルアミドを挙げることがで
きる。これらの化合物の混合物も使用することができ
る。モノマー混合物Bは15〜50、特に20〜40モル%のア
クリル酸又はメタクリル酸及び50〜85、特に60〜80モル
%の共重合できる別のエチレン性不飽和モノマーを含む
のが好ましい。モノマー混合物Bの共重合は一般に、30
〜450、好ましくは60〜350の酸価、及び0〜450、好ま
しくは60〜300のヒドロキシ価を有するコポリマーを生
成する。酸価及びヒドロキシル価は共にコポリマーのg
当りKOHのmgで表わされる。場合により、異るモノマー
混合物A及び/又はBを逐次使用することができる。
エマルジョン重合において使用する好ましい乳化剤は
アニオン性又は非イオン性である。アニオン性乳化剤に
は、ラウリン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、オレ
イン酸カリウム、デシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸
ナトリウム、及びロジン酸ナトリウムがある。非イオン
性乳化剤には、線状及び分枝アルキル及びアルキルアリ
ールポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリ
コールエーテル及びチオエーテル、アルキルフェノキシ
ポリ(エチレンオキシ)エタノール、例えば1モルのノ
ニルフェノールと5〜12モルのエチレンオキシドとの付
加物、又はこの付加物の硫酸アンモニウム塩がある。ま
た、乳化重合においては、通常のラジカル開始剤を通常
の量において使用することができる。適当なラジカル開
始剤には、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過
硫酸カリウム、ビス(2−エチルヘキシル)ペルオキシ
ジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシジカーボネ
ート、t−ブチルペルピバラート、t−ブチルヒドロペ
ルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、ジベンゾイル
ペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、2,2−アゾ
ビスイソブチロニトリル、及び2,2′−アゾビス−2−
メチルブチロニトリルがある。例えば、ヒドロペルオキ
シドと組合わせて使用することができる適当な還元剤
は、アスコルビン酸、スルホキシル酸ナトリウム、ホル
ムアルデヒド、チオ硫酸塩、重硫酸塩、ヒドロサルフェ
ート(hydrosulfate)、水溶性アミン、例えばジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレ
ンペンタミン、N,N′−ジメチルエタノールアミン、N,N
−ジエチルエタノールアミン、及び還元性塩、例えばコ
バルト、鉄、ニッケル、及び銅の硫酸塩を挙げることが
できる。場合により鎖長調節剤、例えばn−オクチルメ
ルカプタン、ドデシルメルカプタン、3−メルカプトプ
ロピオン酸も使用することができる。
モノマー混合物の共重合は一般に、大気圧下、40〜10
0℃、好ましくは60〜90℃の温度で、窒素のような不活
性ガスの雰囲気において行なわれる。しかしながら、場
合により、共重合は圧力を高めて40〜100℃又はそれ以
上の温度でも行われることができる。
本発明によればアクリル酸及び/又はメタクリル酸に
由来するカルボキシル基は、カルボキシル基の当量当り
0.5〜1.5、好ましくは0.8〜1.3当量のイオン化剤の添加
によって少くとも40〜100%イオン化される。カルボキ
シル基のための適当なイオン化剤としては、アンモニア
及びアミン、例えばN,N−ジメチルエタノールアミン、
N,N−ジエチルエタノールアミン、トリエチルアミン、
及びモルホリンを挙げることができる。カルボキシル基
のイオン化は、重合の後に行なわれるのが好ましい。
本発明の分散系から得られる塗膜は、物理的に乾燥す
ることによって硬化できる。しかしながら、付加ポリマ
ーがヒドロキシル基を含みそして水性分散系がヒドロキ
シル基と反応する硬化剤を含む場合には、塗膜は硬化さ
れることができる。適当な硬化剤の例には、アルデヒ
ド、例えばホルムアルデヒドとアミノ基又はアミド基を
含む化合物、例えばメラミン、ウレア、N,N′−エチレ
ンウレア、ジシアノジアミド,及びベンゾグアナミンと
の反応によって得られるN−メチロール及び/又はN−
メチロールエーテル基を含むアミノプラストがある。得
られた化合物は、1〜6個の炭素原子を有するアルコー
ル、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノー
ル、アミルアルコール、ヘキサノール、又はそれらの混
合物で完全に又は部分的にエーテル化されているのが好
ましい。メラミンの分子当り4〜6個のメチル基を有
し、少くとも3個のメチロール基がブタノールでエーテ
ル化されたメチロールメラミン、又はブタノールでエー
テル化されたホルムアルデヒドとN,N′−エチレンジウ
レアとの縮合生成物を使用する場合に、最も好ましい結
果を得ることができる。他の好ましい硬化剤の例には水
分散性のブロックされたポリイソシアネート、例えばメ
チルエチルケトキシムでブロックされたイソシアネート
基を含む、ポリイソシアネートとヒドロキシカルボン
酸、例えばジメチロールプロピオン酸との付加物があ
る。
本発明の分散系は、任意の望ましい方法、例えばロー
ラーコーティング、吹付、ブラシ、ふりかけ、フローコ
ーティング、浸漬、(静電)吹付、又は電気泳動による
方法で基材へ塗布されることができる。適当な基材は木
材、金属、及び合成材料で作ることができる。
硬化は周囲温度で、場合により硬化時間を減少させる
ために温度を高めて行われることができる。場合により
その組成物は、より高い温度、例えば60〜160℃で、ベ
ーキングオーブン中で、10〜60分間かけてベーキングさ
れることができる。
本発明の付加ポリマーの水性分散系は、高光沢メタリ
ック外観の塗料(いわゆる下塗/クリヤーコート系)に
適用するのに非常に適している。この目的のために、本
発明の水性分散系を、いわゆる“非箔(non leafin
g)”アルミニウムペースト又は他の何らかのメタリッ
ク顔料と組合せて下塗に使用する。さらに、該下塗は通
常の添加剤及び補助剤、例えば他の顔料、分散剤染料、
有機溶剤、及び硬化反応の促進剤を含むことができる。
好ましい有機溶剤としては、エーテル基を含むアルコー
ル、例えばブトキシエタノール、1−メトキシ−プロパ
ノール−2、1−エトキシ−プロパノール−2、1−プ
ロポキシ−プロパノール−2、1−ブトキシ−プロパノ
ール−2、及び1−イソブトキシ−プロパノール−2;ア
ルコール、例えばメタノール及びヘキサノール;ジオー
ル、例えばエチレングリコール及びジエチレングリコー
ルを挙げることができる。適用できる顔料は酸性、中性
又は塩基性であることができる。場合により、顔料を前
処理して性質を改良することができる。適当な顔料の例
には、メタリック顔料、例えばアルミニウム及びステン
レススチール;真珠様顔料、例えば酸化鉄及び/又は二
酸化チタンのような金属酸化物で被覆されたマイカ;無
機顔料、例えば二酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラッ
ク、シリカ、カオリン、タルク、硫酸バリウム、ケイ酸
鉛、クロム酸ストロンチウム、及び酸化クロム;有機顔
料、例えばフタロシアニン顔料がある。本発明の水性分
散系を使用すると、下塗がクリヤーコートでスプレイさ
れた後にクリヤーコートで軟化されるのを防止すること
ができ、その結果、メタリック効果が失なわれない。メ
タリック効果が所望されない場合、金属顔料の代わりに
他の適当な任意タイプの顔料を使用することができる。
本発明の水希釈性分散系は、そのまま又はアルキッド
樹脂、ポリエステル、又はポリウレタンのような水希釈
性材料と組合せてメタリック下塗において使用すること
ができる。
本発明の分散系に基づく下塗と組合せて使用されるク
リヤーコートは例えば、通常のアクリラート/メラミン
組成物のクリヤーベーキングラッカーであることができ
る。この系は一般に、ベーキングオーブン中80〜160℃
の温度で20〜30分間硬化される。
本発明を次の実施例及び比較例においてさらに説明す
るが、それらは本発明の範囲を制限するものと解釈され
るべきではない。
分散系の平均粒子径は、動的光散乱によって測定され
た。このとき分散系は水で約0.1重量%の固形分まで希
釈された。粘度はB型粘度計(Brookfield viscomete
r)で測定された。固形分は、30分間かけて130℃で加熱
しながらASTM法D 1644-59に従って測定される。通常の
適当な乳化剤の代表例として、9分子のエチレンオキシ
ドと1分子のノニルフェノールとの付加物の硫酸アンモ
ニウムの30重量%水溶液がすべての実施例において使用
された。フロップは、M.A.T.(メタリック アピアラン
ス テスター)によって測定された。フロップ>30は高
く、20のフロップは低い。自動車用ラッカーとしては、
30は許容できるフロップ値であり、25は明らかに許容で
きない。
M.A.T.によってフロップを測定するときに、光源Lか
ら発生する光ビームが、法線に対して角αで、塗膜で被
覆されたプレートに当てられる。法線の方向に反射され
た光は、光電子増倍管によって受けられ、そしてそれが
電気信号、反射へ変換する。反射が角αの増加につれて
減少する程度は、塗膜中の顔料粒子の配向に依存してい
る。顔料粒子がより広い角αについても、測定セルへ光
をより多く反射することができればできる程、反射の減
少は少く、アルミニウムの配向性は減少することにな
る。反射Rと角αのコサインの積が角αに対してプロッ
トされる。その曲線は式 R.cos α=C.10F を満足することが分った。ここでFはフロップを表わ
し、Cは定数を表わす。この式を対数プロットすると直
線が得られ、その傾きはフロップを示し、y軸での切片
は定数Cを示す。
実施例1 工程1におけるコポリマーの製造 スターラー、温度計、還流コンデンサー、及び滴下ロ
ウ斗A,B,及びCを備えた2lフラスコに次の成分を入れ
た。
脱鉱物質水 510g モノマー混合物I(表I参照) 2.0g 乳化剤 1.33g 滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物I 253.0g 脱鉱物質水 128g 過硫酸アンモニウム 0.78g 乳化剤 2.92g 滴下ロウ斗Cに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 20g 過硫酸アンモニウム 0.24g 脱気後、フラスコ及び滴下ロウ斗両方の内容物を窒素
雰囲気下において、フラスコの内容物を85℃まで熱し
た。次に、滴下ロウ斗Cの内容物を2分間かけてそのフ
ラスコへ導入した。フラスコの内容物を85℃で30分間保
持した後、滴下ロウ斗A及びBの内容物を4時間かけて
一定の速度でそのフラスコへ導入した。その後、フラス
コの内容物をさらに2時間85℃に保持した。
工程2におけるコポリマーの製造 滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物II(表I参照) 45g 滴下ロウ斗Bに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 45g 乳化剤 0.75g 過硫酸アンモニウム 0.225g メタホウ酸ナトリウム (NaBO2・4H2O) 0.225g 45分間かけて、その2つの滴下ロウ斗の内容物を工程
1のポリマー分散系を入れたフラスコへ一定速度で導入
した。このときフラスコの内容物を85℃の温度に保持し
た。続いて、フラスコの内容物をさらに2時間この温度
で保持した。反応は窒素雰囲気下で行なわれた。
反応終了後、フラスコの内容物を周囲温度まで冷却
し、その後、次の成分を順次滴々と加えた。
脱鉱物質水 500g ブトキシエタノール 17g N,N−ジメチルエタノールアミン 6.75g と脱鉱物質水150gとの混合物 得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例2 実施例1を繰り返した。ただし、モノマー混合物Iの
代わりにモノマー混合物III(表I参照)を使用した。
得られたポリマー分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例3 実施例1を繰り返した。ただしモノマー混合物Iの代
わりにモノマー混合物IV(表I参照)を使用した。
得られたポリマー分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例4 実施例1を繰り返した。ただしモノマー混合物Iの代
わりにモノマー混合物V(表I参照)を使用した。
得られたポリマー分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例5 実施例1を繰り返した。ただしモノマー混合物Iの代
わりにモノマー混合物VI(表I参照)を使用した。
得られたポリマー分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例6 実施例1を繰り返した。ただしモノマー混合物Iの代
わりにモノマー混合物VII(表I参照)を使用した。
得られたポリマー分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例7 工程1におけるコポリマーの製造 スターラー、温度計、還流コンデンサー、及び滴下ロ
ウ斗A,B,C及びDを備えた2lフラスコに次の成分を入れ
た。
脱鉱物質水 419g モノマー混合物VIII(表1参照) 2.0g 乳化剤 1.33g 滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物VIII 210.8g 滴下ロウ斗Bに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 120g アクリルアミド 12.2g 乳化剤 2.42g 滴下ロウ斗Cに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 120g 過硫酸アンモニウム 0.66g 滴下ロウ斗Dに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 20g 過硫酸アンモニウム 0.24g 脱気後、フラスコ及び滴下ロウ斗両方の内容物を窒素
雰囲気下において、フラスコの内容物を85℃まで熱し
た。次に、滴下ロウ斗Dの内容物を2分間かけてそのフ
ラスコへ導入した。フラスコの内容物を85℃で30分間保
持した後、滴下ロウ斗A,B及びCの内容物を3時間かけ
て一定の速度でそのフラスコへ導入した。その後、フラ
スコの内容物をさらに2時間その温度に保持した。
工程2におけるコポリマーの製造 滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物I 37.5g 滴下ロウ斗Bに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 113g 乳化剤 0.63g 過硫酸アンモニウム 0.15g 30分間かけて、その2つの滴下ロウ斗の内容物を工程
1のポリマー分散系を入れたフラスコへ一定速度で導入
し、フラスコの内容物を85℃の温度に保持した。続い
て、フラスコの内容物をさらに2時間この温度で保持し
た。反応は窒素雰囲気下で行なわれた。
工程3におけるコポリマーの製造 滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物II 37.5g 滴下ロウ斗Bに次の成分を入れた。
脱鉱物質水 113g 乳化剤 0.63g 過硫酸アンモニウム 0.19g メタホウ酸ナトリウム 0.9g 30分間かけて、その2つの滴下ロウ斗の内容物を工程
2のポリマー分散系を入れたフラスコへ一定速度で導入
し、フラスコの内容物を85℃の温度に保持した。その
後、フラスコの内容物をさらに2時間この温度で保持し
た。反応は窒素雰囲気下で行なわれた。反応終了後、フ
ラスコの内容物を周囲温度まで冷却し、その後、次の成
分を順次、滴々と加えた。
脱鉱物質水 299g ブトキシエタノール 17g N,N−ジメチルエタノールアミン 5.63g と脱鉱物質水150gとの混合物 得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例8 実施例7を繰り返した。ただし、工程1において、モ
ノマー混合物VIIIの208.4gを210.8g(滴下ロウ斗A)の
代わりに使用し、メタクリルアミドの14.5gを12.2g(滴
下ロウ斗B)の代わりに使用した。
得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例9 実施例7を繰り返した。ただし、工程2において、モ
ノマー混合物Iの37.5gの代わりにモノマー混合物IIIの
37.5gを使用した。
得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例10 実施例7を繰り返した。ただし工程1において、フラ
スコに次の成分を入れた。
脱鉱物質水 464g モノマー混合物VIII 2.0g 乳化剤 1.33g 滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物VIII 225.0g 滴下ロウ斗Bに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 120g アクリルアミド 13.0g 乳化剤 2.67g 滴下ロウ斗Cに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 120g 過硫酸アンモニウム 0.66g 滴下ロウ斗Dに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 20g 過硫酸アンモニウム 0.24g 工程2において、滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物IX(表I参照) 32.0g 滴下ロウ斗Bに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 97g 過硫酸アンモニウム 0.16g 乳化剤 0.53g 工程3において、滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物II 48.0g 滴下ロウ斗Bに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 145g 乳化剤 0.8g 過硫酸アンモニウム 0.24g メタホウ酸ナトリウム 0.24g 反応終了後、次の成分を順次、反応器へ滴々と加え
た。
脱鉱物質水 342g n−ブタノール 54g N,N−ジメチルエタノールアミン 72g と脱鉱物質水100gとの混合物 得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例11 実施例1の工程1が繰り返された。ただし、フラスコ
に次の成分を入れた。
脱鉱物質水 327g モノマー混合物X(表I参照) 2.0g 乳化剤 1.33g 滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物X(表I参照) 238.0g 滴下ロウ斗Bに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 100g 過硫酸アンモニウム 0.72g 乳化剤 2.67g 滴下ロウ斗Cに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 20g 過硫酸アンモニウム 0.24g この実施例における第2工程は実施例7の工程2と同
様な方法で行なわれた。このとき、もちろん、フラスコ
には第1工程に従って製造された分散系を入れ、そして
滴下ロウ斗Aには32.0gのモノマー混合物XI(表1参
照)を入れた。
滴下ロウ斗Bに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 60g 過硫酸アンモニウム 0.48g 乳化剤 0.53g 工程2において重合反応終了後、フラスコの内容物へ
184gの脱鉱物質水を加えた後、工程3を行った。
工程3 工程3を実施例7の工程3と同様な方法で行った。た
だし、滴下ロウ斗Aに次の成分を入れた。
モノマー混合物II(表I参照) 48g 滴下ロウ斗Bに次の成分の均質な混合物を入れた。
脱鉱物質水 60g 乳化剤 0.8g 過硫酸アンモニウム 0.24g メタホウ酸ナトリウム 0.24g 反応終了後、次の成分を順次、滴々と加えた。
脱鉱物質水 558g n−ブタノール 53g N,N−ジメチルエタノールアミン 7.2g と脱鉱物質水100gとの混合物 得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
実施例12 実施例11を繰り返した。ただしモノマー混合物Xの代
わりにモノマー混合物XII(表I参照)を使用した。
得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
比較例1 実施例11を繰り返した。ただしモノマー混合物Xの代
わりにモノマー混合物XIII(表I参照)を使用した。
得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
比較例2 実施例11を繰り返した。ただしモノマー混合物Xの代
わりにモノマー混合物XIV(表I参照)を使用した。
得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
比較例3 実施例10を繰り返した。ただしモノマー混合物VIIIの
代わりにモノマー混合物XIII(表I参照)を使用した。
得られた分散系の性質は表IIに与えられる。
表 I モノマー組成 I ブチルメタクリラート 0.50モル ブチルアクリラート 0.35モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル メチルメタクリラート 0.10モル II メタクリル酸 0.23モル ブチルアクリラート 0.33モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.24モル メチルメタクリラート 0.20モル III ブチルメタクリラート 0.50モル 2−エチルヘキシル アクリラート 0.20モル ブチルアクリラート 0.15モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル メチルメタクリラート 0.10モル IV ブチルメタクリラート 0.45モル ブチルアクリラート 0.35モル 1モルのイソシアナトエチル メタクリラートと1モルの 2−エチルヘキサノール−1 との付加物 0.05モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル メチルメタクリラート 0.10モル V ブチルメタクリラート 0.50モル ブチルアクリラート 0.35モル グリシジルメタクリラート 0.05モル メチルメタクリラート 0.10モル VI ブチルメタクリラート 0.625モル ブチルアクリラート 0.225モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル メチルメタクリラート 0.10モル VII ブチルメタクリラート 0.75モル ブチルアクリラート 0.10モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル メチルメタクリラート 0.10モル VIII ブチルメタクリラート 0.50モル ブチルアクリラート 0.35モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル IX スチレン 0.50モル メチルメタクリラート 0.20モル 2−ヒドロキシエチル アクリラート 0.30モル X ブチルアクリラート 0.45モル ブチルメタクリラート 0.40モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル メチルメタクリラート 0.10モル XI スチレン 0.20モル ブチルメタクリラート 0.30モル メチルメタクリラート 0.45モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル XII ブチルアクリラート 0.40モル ブチルメタクリラート 0.45モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル アクリロニトリル 0.05モル XIII メチルメタクリラート 0.45モル ブチルアクリラート 0.50モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル XIV メチルメタクリレート 0.40モル 2−ヒドロキシプロピル メタクリラート 0.05モル ブチルアクリラート 0.50モル アクリロニトリル 0.05モル 下塗組成物 実施例1〜12及び比較例1〜3の水性分散系すべてに
ついて、下塗組成物は次のように製造された。
22gのアルミニウムペースト(Silberline 5000AR、商
標)と40gのブトキシエタノールとの混合物を前記実施
例のいずれか1つの350gの水性ポリマー分散系(固形分
約18wt.%)と7gのヘキサメトキシメチルメラミンとの
混合物へ撹拌しながら加えた。
下塗組成物を、N,N−ジメチルエタノールアミンの添
加によってpH7.5とし、7:1の重量比の水とブトキシエタ
ノールとの混合物で吹付粘度(DIN−カップNo.4におい
て溶出時間35秒)まで希釈した。すべての下塗組成物の
固形分は16〜18wt.%の範囲にあった。
相対湿度65%の雰囲気で下塗塗料をスチールテストパ
ネル(Bonder 130)の上へ膜厚15〜20μm(乾燥状態)
に吹付けた。得られたテストパネルをベーキングオーブ
ン中60℃の温度で15分間予備乾燥した。次に、これらの
テストパネルを部分的に被覆し、残りの部分を慣用のク
リヤーコートで吹付によって再塗装した(乾燥状態で膜
厚40〜45μm)。このクリヤーコートはいわゆる2成分
アクリラート/ポリイソシアネート塗料であり、そのポ
リイソシアネートはヘキサメチレンジイソシアネート3
モルと水1モルとの付加物であった。ベーキングオーブ
ン中120℃で20分間かけて硬化した後、有機溶媒及び水
の両方に対して優れた耐性を有する高光沢のメタリック
塗装が得られた。メタリック塗装について、下塗及びク
リヤーコート塗布した下塗の両方のフロップを測定した
(表III参照)。クリヤーコートの塗布によるフロップ
の低下は、フロップを減少させるクリヤーコートによる
下塗の軟化の尺度である。
本発明の水性分散係に基づく下塗のフロップ値(実施
例1〜12)は非常に高い。クリヤーコートの塗布による
フロップの低下は少い。従って、約30の高フロップが維
持される。フロップ値は公知の水性下塗及び下塗/クリ
ヤーコート系の値に匹敵するか又はそれよりも優れてい
る。比較例からの分散系に基づく下塗及び下塗/クリヤ
ーコート系のフロップ値は明らかに標準以下である。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】付加ポリマーの分散系に基づく水性塗料に
    おいて、該付加ポリマーがエマルジョン重合による2以
    上の工程において製造されるポリマーであって、アルキ
    ル基又はシクロアルキル基が4〜12個の炭素原子を含む
    ところの60〜100モル%のアルキル又はシクロアルキル
    アクリラート若しくはアルキル又はシクロアルキルメタ
    クリラート又はこれらの混合物、アルキル基又はシクロ
    アルキル基が4〜12個の炭素原子を含むところの0〜40
    モル%のジアルキル又はジシクロアルキルマレアート及
    び/又はジアルキル又はジシクロアルキルフマラートか
    ら成る物65〜100モル%、及び共重合可能な別のモノエ
    チレン性不飽和モノマー0〜35モル%からなるモノマー
    混合物A60〜95重量部[前記付加ポリマーの100重量部に
    対して]を1以上の工程でエマルジョン(共)重合し、
    そして次に、10〜60モル%のアクリル酸又はメタクリル
    酸と40〜90モル%の共重合可能な別のモノエチレン性不
    飽和モノマーとのモノマー混合物B5〜40重量部[前記付
    加ポリマーの100重量部に対して]を1以上の工程でエ
    マルジョン共重合して作られるポリマーであり、但しア
    クリル酸又はメタクリル酸に由来するカルボン酸基は少
    なくとも部分的にイオン化されていることを特徴とする
    水性塗料。
  2. 【請求項2】前記、モノマー混合物Aが70〜95モル%の
    アルキル又はシクロアルキルアクリラート若しくはアル
    キル又はシクロアルキルメタクリラート又はこれらの混
    合物を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項の塗
    料。
  3. 【請求項3】前記モノマー混合物Aが80〜95モル%のア
    ルキル又はシクロアルキルアクリラート若しくはアルキ
    ル又はシクロアルキルメタクリラート又はこれらの混合
    物を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項の塗
    料。
  4. 【請求項4】前記モノマー混合物Bが15〜50モル%のア
    クリル酸及び/又はメタクリル酸を含むことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項の塗料。
  5. 【請求項5】前記モノマー混合物Bが20〜40モル%のア
    クリル酸及び/又はメタクリル酸を含むことを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項の塗料。
  6. 【請求項6】前記付加ポリマーが前記モノマー混合物A
    の80〜90重量部及び前記モノマー混合物Bの10〜20重量
    部の共重合によって得られることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項乃至第5項のいずれか1項の塗料。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第1項乃至第6項のいずれ
    か1項の塗料に基づく水性下塗塗料。
  8. 【請求項8】1以上の顔料を含む特許請求の範囲第7項
    の下塗塗料。
  9. 【請求項9】1つの顔料がメタリックである特許請求の
    範囲第8項の下塗塗料。
  10. 【請求項10】顔料が有機物及び/又は無機物である特
    許請求の範囲第8項の下塗塗料。
  11. 【請求項11】付加ポリマーがエマルジョン重合による
    2以上の工程において製造されるポリマーであって、ア
    ルキル基又はシクロアルキル基が4〜12個の炭素原子を
    含むところの60〜100モル%のアルキル又はシクロアル
    キルアクリラート若しくはアルキル又はシクロアルキル
    メタクリラート又はこれらの混合物、アルキル基又はシ
    クロアルキル基が4〜12個の炭素原子を含むところの0
    〜40モル%のジアルキル又はジシクロアルキルマレアー
    ト及び/又はジアルキル又はジシクロアルキルフマラー
    トから成る物65〜100モル%、及び共重合可能な別のモ
    ノエチレン性不飽和モノマー0〜35モル%からなるモノ
    マー混合物A60〜95重量部[前記付加ポリマーの100重量
    部に対して]を1以上の工程でエマルジョン(共)重合
    し、そして次に、10〜60モル%のアクリル酸又はメタク
    リル酸と40〜90モル%の共重合可能な別のモノエチレン
    性不飽和モノマーとのモノマー混合物B5〜40重量部[前
    記付加ポリマーの100重量部に対して]を1以上の工程
    でエマルジョン共重合して作られるポリマーであり、但
    しアクリル酸又はメタクリル酸に由来するカルボン酸基
    は少なくとも部分的にイオン化されていることを特徴と
    する付加ポリマーの水性分散系。
JP63083249A 1987-04-07 1988-04-06 付加ポリマーの分散系に基づく、特に水性下塗に使用するのに適した水性塗料 Expired - Lifetime JP2681798B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL8700809 1987-04-07
NL8700809 1987-04-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63265974A JPS63265974A (ja) 1988-11-02
JP2681798B2 true JP2681798B2 (ja) 1997-11-26

Family

ID=19849821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63083249A Expired - Lifetime JP2681798B2 (ja) 1987-04-07 1988-04-06 付加ポリマーの分散系に基づく、特に水性下塗に使用するのに適した水性塗料

Country Status (9)

Country Link
US (1) US4973621A (ja)
EP (1) EP0287144B2 (ja)
JP (1) JP2681798B2 (ja)
KR (1) KR880012685A (ja)
AT (1) ATE62921T1 (ja)
BR (1) BR8801631A (ja)
CA (1) CA1327861C (ja)
DE (1) DE3862504D1 (ja)
ES (1) ES2023484T5 (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5219900A (en) * 1987-07-02 1993-06-15 Imperial Chemical Industries Plc Coatings
ES2040832T3 (es) * 1988-09-09 1993-11-01 Akzo N.V. Revestimiento con efecto termocromico.
US5635564A (en) * 1988-12-09 1997-06-03 Basf Lacke + Farben, Ag Preparation of a multicoat coating, water-thinnable coating compositions, water-thinnable emulsion polymers and preparation of water-thinnable emulsion polymers
DE3841540A1 (de) * 1988-12-09 1990-06-13 Basf Lacke & Farben Verfahren zur herstellung eines mehrschichtigen ueberzuges, wasserverduennbare beschichtungszusammensetzungen, wasserverduennbare emulsionspolymere und verfahren zur herstellung von wasserverduennbaren emulsionspolymeren
DE69013024D1 (de) * 1989-02-13 1994-11-10 Akzo Nv Flüssigkristallpigment, Methode zur Herstellung und Verwendung in Bekleidungen.
JP2637574B2 (ja) * 1989-10-13 1997-08-06 株式会社日本触媒 エマルション型塗料用組成物
US5120889A (en) * 1989-12-14 1992-06-09 National Starch And Chemical Investment Holding Corporation Method for manufacturing binder for lead storage battery glass (fiber) mats
DE3942804A1 (de) * 1989-12-23 1991-06-27 Basf Lacke & Farben Verfahren zur herstellung eines mehrschichtigen ueberzuges
DE69106172D1 (de) * 1990-03-06 1995-02-09 Akzo Nobel Nv Wässrige Hybridpolymerdispersion und Beschichtungszusammensetzung.
DE4009000A1 (de) * 1990-03-21 1991-09-26 Basf Lacke & Farben Verfahren zur herstellung einer mehrschichtigen reparaturlackierung
ES2102373T3 (es) * 1990-07-13 1997-08-01 Basf Corp Composicion de laca de base metalica acuosa.
NO922508L (no) * 1991-06-28 1992-12-29 Morton Coatings Inc Hurtigtoerkende vannbasert vegmerkingsmaling
JPH09505631A (ja) * 1994-04-30 1997-06-03 ワッカー−ケミー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 水性コーティング組成物及び観察される色が視角に依存する多層塗り塗装系の製造方法
US6107244A (en) * 1997-10-15 2000-08-22 Nashua Corporation Verification methods employing thermally--imageable substrates
ATE258212T1 (de) 1998-06-23 2004-02-15 Akzo Nobel Nv Wässrige beschichtungszusammensetzung mit eimem additionspolymer und einem rheologiemodifiziermittel
CN1211444C (zh) * 1999-12-23 2005-07-20 阿克佐诺贝尔股份有限公司 包含加聚物和聚氨酯的水性涂料组合物
KR100746464B1 (ko) 1999-12-23 2007-08-03 아크조 노벨 엔.브이. 부가 중합체 및 폴리우레탄을 포함하는 수성 코팅 조성물
JP2001240791A (ja) * 2000-02-25 2001-09-04 Nippon Paint Co Ltd 複合塗膜形成方法
WO2001072909A2 (en) * 2000-03-28 2001-10-04 Ppg Industries Ohio, Inc. Aqueous dispersions of polymeric microparticles and coating compositions containing same
US6518338B2 (en) 2001-05-08 2003-02-11 Basf Corporation Fast drying alkyd basecoat refinish composition
US6794442B2 (en) 2001-06-21 2004-09-21 Basf Corporation Fast drying basecoat refinish composition
JP2005519164A (ja) 2002-03-07 2005-06-30 アクゾ ノーベル コーティングス インターナショナル ビー ヴィ アセタール官能性バインダーを含むコーティング組成物
US7473442B2 (en) 2005-09-14 2009-01-06 Ppg Industries Ohio, Inc. Multi-component, waterborne coating compositions, related coatings and methods
CL2007003131A1 (es) * 2006-11-01 2008-07-04 Lucite Int Inc Metodo para fabricar un articulo que comprende formular composicion acrilica que tiene un agente de transferencia con grupo que reacciona con isocianato y luego unir a una composicion que contiene isocianato; articulo; metodo que mejora la eficiencia
DE102007035366A1 (de) * 2007-07-27 2009-01-29 Bayer Materialscience Ag Wässrige Polymerisat-Sekundärdispersionen zur Herstellung von Beschichtungen
EP2143743A1 (en) 2008-07-08 2010-01-13 Akzo Nobel Coatings International B.V. Use of derivatives of dianhydrohexitol in the preparation of resins
EP3009248A1 (en) 2014-10-13 2016-04-20 RECTICEL Automobilsysteme GmbH Method for producing an elastomeric skin having a grained surface
JP7297188B2 (ja) * 2018-09-14 2023-06-26 シーカ・ジャパン株式会社 プライマー組成物
CA3219277A1 (en) 2021-06-15 2022-12-22 Allnex Netherlands B.V. Waterborne coating composition

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4151143A (en) * 1977-08-19 1979-04-24 American Cyanamid Company Surfactant-free polymer emulsion coating composition and method for preparing same
US4329266A (en) * 1979-09-29 1982-05-11 Kansai Paint Co., Ltd. Water-dispersed coating composition comprising an acrylic graft polymer containing carboxyl groups, hydroxyl and/or amide groups
US4465803A (en) * 1979-12-29 1984-08-14 Kansai Paint Co., Ltd. Aqueous emulsion composition
GB2073609B (en) * 1980-04-14 1984-05-02 Ici Ltd Coating process
US4468498A (en) * 1980-06-12 1984-08-28 Rohm And Haas Company Sequential heteropolymer dispersion and a particulate materal obtainable therefrom, useful in coating compositions as a thickening and/or opacifying agent
DE3147008A1 (de) * 1981-11-27 1983-06-01 Röhm GmbH, 6100 Darmstadt Verfahren zur herstellung von waessrigen, hochkonzentrierten bimodalen kunststoffdispersionen
JPS6045696A (ja) * 1983-08-22 1985-03-12 日本ゼオン株式会社 紙塗被組成物
FR2557574B1 (fr) * 1983-12-30 1986-11-21 Norsolor Sa Dispersion aqueuse de polymere de stabilite amelioree, son procede de fabrication et son application a la formulation de peintures
JPS62179551A (ja) * 1986-01-28 1987-08-06 アクゾ・ナ−ムロ−ゼ・フエンノ−トシヤツプ 付加ポリマ−の水性分散物及び該水性分散物の安定剤の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0287144B1 (en) 1991-04-24
DE3862504D1 (de) 1991-05-29
EP0287144A1 (en) 1988-10-19
ES2023484B3 (es) 1992-01-16
BR8801631A (pt) 1988-11-08
US4973621A (en) 1990-11-27
ES2023484T5 (es) 1999-05-01
KR880012685A (ko) 1988-11-28
ATE62921T1 (de) 1991-05-15
EP0287144B2 (en) 1999-03-03
JPS63265974A (ja) 1988-11-02
CA1327861C (en) 1994-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2681798B2 (ja) 付加ポリマーの分散系に基づく、特に水性下塗に使用するのに適した水性塗料
CA1340621C (en) Preparation of a multicoat coating, aqueous coating compositions, water-thinnable polyacrylate resins and preparation of water thinnable polyacrylates resins
EP0071070B1 (de) Verfahren zur Herstellung einer wässrigen Copolymerisat-Dispersion und Verwendung der Dispersion
US4730020A (en) Water-dilutable coating compositions for base coats for wet-on-wet application of clear coat on base coat
US3883453A (en) Coating compositions containing acrylic polymers polymerized in the presence of cellulose acetate butyrate
US3862071A (en) Aqueous Thermosetting Acrylic Enamel Containing Metallic Flake Pigment
CA2278285C (en) Aqueous metallic coating composition and method for forming topcoat
US4329266A (en) Water-dispersed coating composition comprising an acrylic graft polymer containing carboxyl groups, hydroxyl and/or amide groups
EP0071071B2 (de) Verfahren zur Herstellung einer wässrigen Copolymerisat-Dispersion und Verwendung dieser Dispersion
AU752913B2 (en) Aqueous coating composition comprising an addition polymer and a rheology modifier
JPH05507962A (ja) 後増量した陰イオン系アクリル分散液
US4226901A (en) Method for metallic finish coating
CA1295891C (en) Method of painting
WO1992014555A1 (en) Improving coating weatherability by uv radiation exposure
US5275847A (en) Process for producing a multi-layer coating using aqueous coating compound aqueous coating compounds
US5514746A (en) Process for the production of a multicoat coating, aqueous coating compositions, water-thinnable poly-acrylate resins and process for the preparation of water-thinnable polyacrylate resins
US5393570A (en) Process for the production of a multicoat coating, aqueous coating compositions, water-thinnable polyacrylate resins and process for the production of water-thinnable polyacrylate resins
US4273695A (en) Ethylene-acrylic enamels
US6391973B1 (en) Curable coating composition with improved stability
JPS63179913A (ja) 付加ポリマーの水性分散系
US7550206B2 (en) Phosphonic acid-modified microgel dispersion
JP4904624B2 (ja) 塗料用組成物
EP0070498A1 (de) Wässrige Kunststoff-Dispersion, Verfahren zu ihrer Herstellung und Verwendung dieser Dispersion
JPS5933032B2 (ja) メタリツク仕上げ方法
JPS6339297B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 11