JP2679948B2 - 碍子装置用の電界緩和金具 - Google Patents

碍子装置用の電界緩和金具

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JP2679948B2
JP2679948B2 JP2287594A JP2287594A JP2679948B2 JP 2679948 B2 JP2679948 B2 JP 2679948B2 JP 2287594 A JP2287594 A JP 2287594A JP 2287594 A JP2287594 A JP 2287594A JP 2679948 B2 JP2679948 B2 JP 2679948B2
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信義 鬼頭
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は碍子装置用の電界緩
和金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、変電所においては例えば鉄塔か
ら変圧器へ送電線を導くため、鉄塔と変圧器との間に送
電線を支持する支持碍子装置が設置されている。この支
持碍子装置の上部の構成を図9及び図10により説明す
ると、図示しない支持台の上面に立設固定された支持碍
子2の上端部には平面正方形状の支持板21が水平に固
定され、この支持板21には送電線Lを把持するクラン
プ8,8が取り付けられている。さらに、前記支持板2
1には複数の支持アーム22を介して支持板21の付近
に発生する電界を緩和して、コロナ放電を抑制するため
のほぼ四角環状のシールドリング23が水平状態に支持
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上述した電線支持碍
子装置は、支持板21と、その外側方に支持アーム22
を介してシールドリング23が水平に支持されているの
で、降雪地域ではシールドリング23内のエリアに雪が
積もり易い。この場合シールドリング23と支持板21
との間には空間ぶは形成されているが、雪がこの空間を
ブリッジ状に跨ぐため、積雪エリアは極めて広くなる。
このため、雪の重量による支持碍子2の機械的破壊を防
ぐべく雪下ろし作業を行う必要が生じるという問題があ
った。又、シールドリング23を支持するアーム22は
冠雪重量を受けるため長くすることができず、このた
め、支持板21が必然的に大きくなって、前述したブリ
ッジ現象が起きやすい。
【0004】しかも、冠雪がない場合でも広い面積の支
持板21の下面に向かって強風が斜めに吹き上げると、
支持碍子2が大きな曲げモーメントを受ける。この曲げ
モーメントが強い場合には支持碍子2が折損する恐れも
ある。
【0005】又、図9に示すように送電線Lはシールド
リング23の上方に支持され、かつ地震等の対策から弛
みが与えられている。このため、送電線が風圧等により
揺動した場合に送電線Lとシールドリング23が接触し
易く、接触した場合には部分放電が発生し電波障害を誘
発するという問題があった。
【0006】この発明の目的は上記従来の問題点を解消
して冠雪量を抑制して雪下ろし作業を不要又は軽減する
ことができるとともに、支持碍子の折損を防止でき、さ
らに電線とシールドリングとの接触を回避して部分放電
を防止することができる碍子装置用の電界緩和金具を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の発明は
上記目的を達成するため、電線支持碍子の上部に取り付
けられる電線支持板と、該電線支持板の両端部に対し垂
直面内に位置するようにそれぞれ取り付けられたシール
ドリングとにより構成するという手段をとっている。
【0008】又、請求項2記載の発明は、請求項1にお
いて、シールドリングの上部を山形状に形成するという
手段をとっている。又、請求項3記載の発明は、請求項
1又は2において、支持板の両端部に取付リブを折り曲
げ形成し、該取付リブにはシールドリングの対向する内
周面間に架設した連結板を取り付けるという手段をとっ
ている。
【0009】
【作用】 請求項1記載の発明は、電線を支持する支持
板の両端部に対し該支持板付近に発生する電界を緩和す
るためのシールドリングが上下方向に支持されているの
で、支持板に支持された電線に対し近接してシールドリ
ングが配置される。このため、シールドリング自身の上
面の冠雪を受ける面積が小さくなるばかりでなく、その
重量が軽減される。
【0010】又、支持板に支持された電線とシールドリ
ングは水平方向に所定距離隔てて配置されているので、
電線が風圧や地震等により揺動しても電線がシールドリ
ングに接触することはなく、接触による部分放電が防止
される。
【0011】さらに、支持板及びシールドリングの風圧
面積も低減されるので、風圧により支持碍子の基端部が
受ける曲げモーメントが低減され、支持碍子の折損が防
止される。
【0012】又、請求項2記載の発明は、シールドリン
グの上面が山形状に形成されているので、請求項1記載
の発明の作用に加えて、シールドリングの上面への冠雪
が阻止され全冠雪量が低減される。
【0013】さらに、請求項3記載の発明は、支持板の
両端部に取付リブを形成したので、請求項1又は2記載
の発明の作用に加えて、支持板に対するシールドリング
の取付作業が容易となる。
【0014】
【実施例】 以下、この発明を具体化した一実施例を図
1〜図4に基づいて説明する。図4に示すように、支持
台1の上面には複数の長幹碍子2が直列に立設固定され
ている。各支持碍子2の上下両端部にはキャップ金具
3,4が嵌合固定され、ボルト及びナットにより互いに
締め付け固定されている。
【0015】前記支持碍子2の最上部のキャップ金具3
には、図1に示すように電線支持板5が水平状態でボル
ト6及びナット7により締め付け固定されている。この
支持板の左右両側上面には送電線Lを支持する電線クラ
ンプ8,8が取着されている。この電線クランプ8,8
は送電線Lを挟着する上下一対の挟着金具9,10と、
前記支持板5の下面側から上方に貫通して両挟着金具
9,10を支持板5に締め付け固定する二本のボルト1
1とにより構成されている。
【0016】前記支持板5の左右両側端部には上方に指
向するように取付リブ5aが折り曲げ形成されている。
この取付リブ5aには支持板5の外側近傍に発生する電
界を緩和するためのシールドリング13が支持されてい
る。このシールドリング13の対向する内周面間には連
結板14の両端部が水平方向に溶接固定され、該連結板
14が前記取付リブ5aに接合された状態でボルト15
及びナット16により締め付け固定されている。前記両
シールドリング13は垂直面内に位置するように、かつ
送電線Lと平行に装設されている。
【0017】次に、前記のように構成した電線支持碍子
装置についてその作用を説明する。今、送電線Lに電流
が流れると、この電流により電線クランプ8,8及び支
持板5が課電金具となるので、それらの近傍空間におい
て電界の集中が生じる。この局部電界はシールドリング
13,13の間に支持板5及び電線クランプ8,8等が
配置されているので緩和され、課電金具のコロナ放電が
防止される。
【0018】前記実施例では支持板5の両端部にシール
ドリング13,13が上下方向に取り付けられているの
で、シールドリング13,13の上面の冠雪面積が低減
される。又、支持板5は送電線L及びシールドリング1
3の荷重を支持するのに必要な最小限の大きさのものを
使用すればよいので、支持板5の面積を低減して、その
上面への冠雪重量を減少することができる。特に、この
実施例では支持板5とシールドリング13との間にブリ
ッジ冠雪の原因となる水平方向の隙間が形成されないの
で、支持板5及びシールドリング13の冠雪面積が大幅
に減少する。このため、支持板5上での全冠雪量が低減
されて、雪下ろし作業が多くの場合不要となる。なお、
碍子装置の冠雪は絶縁特性を低下するが、冠雪量が少な
い場合には、雪下ろし作業が不要である。
【0019】又、前記実施例では支持板5の面積が小さ
いので、下方から吹き上げる風による支持碍子2への曲
げモーメントも小さく、支持碍子2が折損することもな
い。さらに、前記実施例では送電線Lとシールドリング
13が水平方向に離隔されているので、送電線Lが風圧
等により上下方向に揺動しても送電線Lとシールドリン
グ13との接触が阻止されて、接触による部分放電が阻
止され、電波障害を防止することができる。
【0020】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することができる。 (1)図5に示すようにシールドリング13の上部に雪
の滑降を許容する山形部13aを形成すること。この場
合には山形部13aの上面への冠雪が阻止され、冠雪重
量が前記実施例と比較してさらに減少する。
【0021】(2)図6に示すように支持板5の左右両
端部に形成した取付リブ5aを下向きに形成すること。
この実施例では支持板5上面の両端部の冠雪が側方に落
下し易く、冠雪量を低減することができる。
【0022】(3)図7に示すように支持板5の両端部
を単に平面とし、この取付部にシールドリング13の対
向する内周面間に溶接した水平状の連結板14を取り付
けること。この実施例では支持板5の加工が容易とな
る。
【0023】(4)図8に示すように、シールドリング
13の上部を支持板5の内方に向かって傾斜するように
形成すること。この場合には電線クランプ8,8に生じ
る電界を一層緩和することができるとともに、シールド
リング13の傾斜部の傾斜角を雪の滑降角度にすること
により、支持板5への冠雪量をさらに低減することもで
きる。
【0024】(5)図示しないが、支持板5とシールド
リング13,13とを予め溶接等により連結すること。 (6)図示しないが、シールドリング13,13を中空
状のもので形成し、その外径を中実のシールドリングの
外径よりも大きくすること。
【0025】この明細書において電線支持板は前記実施
例の平板状のもの以外に、雪が落ち易いように棒材を組
み合わせて格子状にした板、碁盤目状にした板、あるい
は板材に肉盗みを設けた支持板等を含むものとする。
【0026】又、この明細書において支持板にシールド
リングを垂直面内に位置するように取り付けるとは、シ
ールドリングが垂直方向成分をもって例えば垂線から9
0度の範囲内で傾斜しているものも含むことを意味す
る。
【0027】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1記載の
発明は、碍子装置上への冠雪量を抑制して雪下ろし作業
を不要又は軽減すことができるとともに、支持碍子の折
損を防止でき、さらに電線とシールドリングとの接触を
回避して部分放電を防止することができる。
【0028】又、請求項2記載の発明はシールドリング
の上面が山形状に形成されているので、請求項1記載の
発明の効果に加えて、シールドリングへの冠雪を阻止し
て全冠雪量をさらに低減することができる効果がある。
【0029】又、請求項3記載の発明は支持板の両端部
に取付リブを形成したので、請求項1又は2記載の発明
の効果に加えて、支持板に対するシールドリングの取付
作業を容易に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の電界緩和金具を有する電線支持碍
子装置の部分正面図である。
【図2】 電線支持碍子装置の平面図である。
【図3】 要部の分解斜視図である。
【図4】 電線支持碍子装置の正面図である。
【図5】 この発明の別の実施例を示す要部の分解斜視
図である。
【図6】 この発明の別の実施例を示す正面図である。
【図7】 この発明の別の実施例を示す正面図である。
【図8】 この発明の別の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図9】 従来の電線支持碍子装置の正面図である。
【図10】 従来の電線支持碍子装置の平面図である。
【符号の説明】
2…支持碍子、5…支持板、5a…取付リブ、8…電線
クランプ、13…シールドリング、13a…山形部、1
4…連結板。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線支持碍子の上部に取り付けられる電
    線支持板と、該電線支持板の両端部に対し垂直面内に位
    置するようにそれぞれ取り付けられたシールドリングと
    により構成した碍子装置用の電界緩和金具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、シールドリングの上
    部は山形状に形成されている碍子装置用の電界緩和金
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、支持板の両端
    部には取付リブが折り曲げ形成され、該取付リブにはシ
    ールドリングの対向する内周面間に架設した連結板を取
    り付けた碍子装置用の電界緩和金具。
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CN104376933A (zh) * 2014-11-11 2015-02-25 国家电网公司 具有优化伞形结构的800kV直流绝缘子

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