JP2679793B2 - 船外機のチルト装置 - Google Patents

船外機のチルト装置

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JP2679793B2 JP63004937A JP493788A JP2679793B2 JP 2679793 B2 JP2679793 B2 JP 2679793B2 JP 63004937 A JP63004937 A JP 63004937A JP 493788 A JP493788 A JP 493788A JP 2679793 B2 JP2679793 B2 JP 2679793B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、船尾板に取付けられて船外機をチルトアッ
プするために用いる船外機のチルト装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 一般にこの種のチルト装置aは、第5図に示したよう
に、船尾板bにボルト・ナット等により固着されて該船
尾板bの板面から直角に延びる一対のスターンブラケッ
ト1を有している。各スターンブラケット1は船尾板b
の上端と外側面とに接触するように略L字形を呈してい
る。両スターンブラケット1の船内側端部1A間にはピン
3が支持されている。それぞれのスターンブラケット1
間には略L字形のスイベルブラケット2が配置され、該
スイベルブラケット2はその上端側がピン3により上下
方向に回動し得るように枢支されている。またスイベル
ブラケット2は図示しないロック機構により両スターン
ブラケット1にロックされるようになっている。スイベ
ルブラケット2の船尾板b側とは反対の側には、船外機
取付部2Aが設けられている。船外機取付部2Aには固定軸
支持孔2Bが形成されている。該固定軸支持孔2Bには固定
軸cが挿入されていて、該固定軸cに船外機dが旋回自
在に取付けられるようになっている。各スターンブラケ
ット1の下端付近には複数の支えピン挿入孔1Bが形成さ
れていて、所望の支えピン挿入孔1Bに支えピン4を挿入
し、該支えピン4にスイベルブラケット2の支えピン当
接部2Cを当接させることにより船外機dの傾斜角が設定
されるようになっている。
このようなチルト装置aにおいて、船外機dをチルト
アップする時は、図示しないがロック機構のロックをロ
ック解除機構により解除してから行うようになってい
る。
ところが、船外機d付の船においては、進行中に水中
に存在するか或いは浮遊するかしている障害物に船外機
dが衝突した場合、小形の船外機dの場合はさほど問題
にはならないが、大形の船外機dの場合はスピードも速
く、衝撃エネルギーも大きいため大きな衝撃力が船外機
d及びチルト装置aに掛かり、該船外機d及びチルト装
置aの構成部品を破壊する虞れがあった。この破壊に耐
えるように構成部品を強度的に確保するためには、それ
ぞれの部品を大形化したり、高強度の材料を用いたりす
る必要があり、コスト高になる問題点があった。
そこで、従来のチルト装置aでは、第6図に示したよ
うに、両スターンブラケット1の下方に下端ピン5を支
持させ、該下端ピン5にショックアブソーバ6のシリン
ダ部6Aの下端部を枢支させ、該ショックアブソーバ6の
ピストンロッド6Bの先端を上端ピン7を介してスイベル
ブラケット2に枢着し、障害物に船外機dが衝突したと
きの衝撃力を該ショックアブソーバ6で吸収するように
していた。この場合のショックアブソーバ6としては、
オリフィスタイプとショックアブソーババルブタイプが
あり、オリフィスタイプは後進運転時に船外機の姿勢を
一定に保持することができないため上記と同様のロック
機構を必要とする。またショックアブソーババルブタイ
プはチルトアップを可能とするために、上下室のオイル
の出入れを自由にする通路と該通路を開閉するバルブと
が備わっている。
[発明が解決しようとする課題] このように障害物に船外機dが衝突したときにその衝
撃力をショックアブソーバ6で吸収するようにしたチル
ト装置aでは、作業者が手で船外機dをチルトアップす
る際、ショックアブソーバ6はオリフィスタイプ及びシ
ョックアブソーババルブタイプ共にオイル中でピストン
を動作させるか、オイルを移動させる必要があるため、
特に大形船外機の場合、自重が重く、ショックアブソー
バを使用しないチルト装置aでもかなりの労力を要する
上に、ショックアブソーバ6のオイルの流動抵抗が加わ
り、大変な労力が必要となる問題点があった。
本発明の目的は、障害物に船外機が衝突したときにそ
の衝撃力をショックアブソーバで吸収,緩和できると共
に船外機をチルトアップする場合、ショックアブソーバ
を作動させずに少ない労力でチルトアップを行うことが
できる船外機のチルト装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本発明の構成を実施例に
対応する第1図ないし第4図を参照して説明すると、請
求項(1)の本発明は、船尾板bに固定されるスターン
ブラケット1の上部に船外機dを旋回自在に保持するス
イベルブラケット2が前記船外機dのチルトアップ時に
チルトアップ可能に枢支され、前記スイベルブラケット
2と前記スターンブラケット1との枢支点より後方の該
スイベルブラケット2の上部にショックアブソーバ6の
上端が上端ピン7により枢支され、前記スターンブラケ
ット1の下部には支えピン4が取付けられ、前記スイベ
ルブラケット2の下部には支えピン当接部2Cが設けら
れ、前記支えピン4に前記支えピン当接部2Cを当接させ
て前記スターンブラケット1に対して前記スイベルブラ
ケット2を傾斜させるようになっている船外機のチルト
装置において、 前記スターンブラケット1に対して固定的に案内部8B
が設けられ、該案内部8Bに前記ショックアブソーバ6の
下端ピン5を案内させることにより該ショックアブソー
バ6を全体的に昇降させる案内をするガイド機構12と、 前記船外機dの非チルトアップ時に前記ショックアブ
ソーバ6が全体的に昇降しないように該ショックアブソ
ーバ6を前記スターンブラケット1側にロックするロッ
ク機構13と、 前記船外機dのチルトアップ時に前記ロック機構13の
ロックを解除するロック解除機構14とを具備しているこ
とを特徴としている。
また、請求項(2)の本発明は、前記ショックアブソ
ーバ6を全体的にチルトアップ方向に付勢するショック
アブソーバチルトアップ用付勢手段11が設けられている
ことを特徴としている。
[作 用] このようなチルト装置aにおいては、船の前進中には
ショックアブソーバ6が全体的に昇降しないようにスタ
ーンブラケット1側にロック機構13でロックして障害物
に船外機dが衝突した場合の衝撃力を該ショックアブソ
ーバ6で吸収,緩和する。また、船外機dをチルトアッ
プする場合には、ロック機構のロックを解除してショッ
クアブソーバ6を全体的に船外機dと共にチルトアップ
する。このようにすると、ショックアブソーバ6を作動
させずにチルトアップが行え、少ない労力でチルトアッ
プ操作が行える。
また、ショックアブソーバチルトアップ用付勢手段11
によって船外機dのチルトアップ操作が更に少ない労力
で行える。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第4図を参照し
て詳細に説明する。尚、第5図及び第6図と同一部分ま
たは相当部分に同一符号をつけて示している。
本実施例のチルト装置aにおいては、ショックアブソ
ーバ6とその両側のスターンブラケット1との間にそれ
ぞれ配置された一対の案内部材8Aを有している。各案内
部材8Aは連結部8Cにより連結され、各案内部材8Aと各連
結部8Cとによりショックアブソーバホルダー8が形成さ
れている。各案内部材8Aの外側部にはボス部8Dがそれぞ
れ形成され、各ボス部8Dにはそれぞれネジ孔8D1が形成
されている。ショックアブソーバホルダー8は、スター
ンブラケット1を貫通するボルト9を各ボス部8Dのネジ
孔8D1に螺着することによりそれぞれのスターンブラケ
ット1に固定されている。各案内部材8Aには案内部とし
ての案内溝8Bが相互に対向するようにそれぞれ形成され
ている。各案内溝8Bは上下方向に延びて略逆のくの字形
に形成されている(第2図参照。)。各案内溝8Bにはシ
ョックアブソーバ6の下端部付近を貫通してショックア
ブソーバ6に固着された下端ピン5の両端がそれぞれ挿
入されている。該ショックアブソーバ6は各案内溝8Bを
案内として全体的に上下に移動できるようになってい
る。各案内部材8の上端部付近にはそれぞれ10によりシ
ョックアブソーバチルトアップ用付勢手段としてのショ
ックアブソーバチルトアップ用バネ11の上端が掛け止め
され、各ショックアブソーバチルトアップ用バネ11の下
端はそれぞれ下端ピン5に掛け止めされている。ショッ
クアブソーバ6はこれらショックアブソーバチルトアッ
プ用バネ11によりチルトアップ方向に付勢されている。
これらの各案内部材8A,各案内溝8B,下端ピン5により、
船外機dのチルトアップ時にショックアブソーバ6を全
体的に昇降させる案内を行うガイド機構12が構成されて
いる。
ショックアブソーバ6は、船外機dを前進駆動すると
きのように船外機dをチルトアップしない時には、全体
的に昇降しないようにロック機構13によりロックされる
ようになっている。また、ショックアブソーバ6は、該
船外機dを停止して船外機dをチルトアップする時に
は、ロック解除機構14によりロック機構13のロックを解
除することができるようになっている。
ロック機構13は、第4図に示したように略U字形を呈
するロック部材15を有している。ロック部材15は、ショ
ックアブソーバ6と、各案内部材8Aとの間に位置する2
個のロックレバー15Aと、各ロックレバー15Aを下端で連
結する連結部15Bとを有している。各ロックレバー15Aは
略逆のくの字形に形成されており、下方の辺部の下面に
は複数の係止凹部15Eが形成されている。各ロックレバ
ー15Aの下端部付近にはそれぞれ枢支ピン貫通孔15Fが形
成され、各枢支ピン貫通孔15Fに各案内部材8Aと各スタ
ーンブラケット1をそれぞれ貫通するボルト16Aが緩く
貫通されて各ボルト16Aとその先端に螺着されたナット1
6Bによりロック部材15が各案内部材8A及び各スターンブ
ラケット1に枢支されて回動できるようになっている。
ロック部材15の連結部15Bには2個のロック部材回動用
バネ18の一端がそれぞれ掛け止めされ、各ロック部材回
動用バネ18の他端はそれぞれピン17を介してショックア
ブソーバホルダー8の連結部8Cの上部に掛け止めされて
いる。従って、ロック部材15は各ロック部材回動用バネ
18により各ボルト1A6を中心に第2図に示す時計方向に
付勢されている。ショックアブソーバ6と案内部材8Aと
の間に位置する下端ピン5の部分には、各ロックレバー
15Aの複数の係止凹部15Eの位置の1つに係合させるため
断面略三角形状の爪部5Aがそれぞれ形成されている。即
ち、下端ピン5のこれら爪部5Aが各レバー15Aの係止凹
部15Eに係合させることにより、船外機dの非チルトア
ップ時にショックアブソーバ6が全体的の昇降を行わな
いようにロックが行われるようになっている。ロック部
材15は、ロック機構13のロックが解除されて下端ピン5
が各案内溝8Bの上端まで移動した際に、各ロック部材回
動用バネ18によって回動させられるが、このロック部材
15の回動を規制する回動規制ストッパー部8Eが各案内部
材8Aに形成されている。各ロックレバー15Aの上端に
は、各案内部材8Aが回動規制ストッパー部8Eに当接した
際に下端ピン5の下降を阻止するための下端ピン下降阻
止ストッパー部15Cがそれぞれ形成されている。
ロック解除機構14はロック部材15をロック解除操作す
るためのリリースレバー20を有し、該リリースレバー20
は一方の案内部材8Aのショックアブソーバ6側に位置す
る突起8A1に植設されたピン19によって一方の案内部材8
Aに対して回動自在に枢支されている。該リリースレバ
ー20には押圧コロ21が回動自在に支持されており、リリ
ースレバー20は駆動手段22によって第2図に示すイ点か
らロ点までピン19を中心として回動できるようになって
いる。押圧コロ21はイ点からロ点に移動する際に一方の
ロックレバー15Aに形成された押圧コロ係入凹部15Dに係
入されるようになっている。このように押圧コロ21がイ
点からロ点まで移動されると、ロック部材15の下端ピン
下降阻止ストッパー部15Cがハ位置からニ位置まで移動
して下端ピン5の爪部5Aに対する係止凹部15Eの係合を
外してロック機構13のロックを解除するようになってい
る。駆動手段22はリリースレバー20に下端が回動自在に
枢支された駆動ロッド23を有し、該駆動ロッド23の上端
は駆動レバー24に枢支されている。駆動レバー24は一方
の案内部材8Aの外側に位置する突起8A2にピン26により
枢支されている。駆動レバー24は該駆動レバー24と一方
の案内部材8Aの突起8A3に植設されたピン27との間に張
設された引張りバネ28により第3図に示す反時計方向に
付勢されている。駆動レバー24にはハンドル25が取付け
られている。
次に上記実施例における各構成部分の操作及び動作に
ついて述べる。先ず、船が進行中の場合は、ショックア
ブソーバチルトアップ用バネ11に抗して下端ピン5を案
内溝8Bの下方に位置させ、ショックアブソーバ6をロッ
ク機構13でロックしておく、即ち、ショックアブソーバ
6の該下端ピン5の爪部5Aをロックレバー15Aのそれぞ
れの係止凹部15Eに係止させることによりショックアブ
ソーバ6をロックしておく。この時、支えピン4にスイ
ベルブラケット2の支えピン当接部2Cを当接させて、船
外機dを取付けたスイベルブラケット2を船尾板bに対
して所定の傾斜角で傾斜させる。この場合、船を前進さ
せる時は、船外機dの推力に対する反力により該船外機
dがスイベルブラケット2に押し付けられるので、該船
外機dを一定の姿勢に保持させることができる。
また、船を後進させる場合は、船外機dの推力に対す
る反力によってショックアブソーバ6が上方に跳ね上げ
られようとするが、該ショックアブソーバ6がロック機
構13でショックアブソーバホルダー8にロックされるの
で、この場合も船外機dを一定の姿勢に保持させること
ができる。
船を前進させている際に水中に存在するか或いは浮遊
するかしている障害物に船外機dが衝突した場合には、
衝撃力がショックアブソーバ6によって吸収,緩和され
ながら、ショックアブソーバ6のピストンロッド6Bが突
出して船外機dはチルトアップされた時と同じ状態にな
って障害物を乗り越えて行くので、船外機d及びチルト
装置aを破壊する虞れがない。次いで衝撃力がなくなる
と、船外機dはその自重によりチルトダウンする方向に
移動するが、この時ショックアブソーバ6のリターンバ
ルブ(図示せず。)の働きによりピストンロッド6Bが後
退する方向へ動作して船外機dはゆっくりと障害物に衝
突する前の位置へ戻る。
また、船外機dをチルトアップする場合は、上記のよ
うにロック機構13でショックアブソーバ6をショックア
ブソーバホルダー8にロックしてから、先ずハンドル25
を引張りバネ28に抗して上方に回動する。このようにハ
ンドル25を上方に回動すると、駆動レバー24,駆動ロッ
ド23を介してリリースレバー20が第2図に示す反時計方
向に回動させられて押圧コロ21がイ点からロ点まで移動
する。この時、各ロックレバー15Aの下端ピン下降阻止
ストッパー部15Cは各ロック部材チルトアップ用バネ18
に抗して押圧コロ21によって押されてハ位置からニ位置
まで移動し、ロック機構13のロックが解除される。この
状態で、船外機dをチルトアップすると、先ずショック
アブソーバチルトアップ用バネ11の付勢力によりショッ
クアブソーバ6がスイベルブラケット2と共に上方へ回
動させられ、これに合わせて作業者がスイベルブラケッ
ト2を上方へ回動すると、ショックアブソーバ6が下端
ピン5と各案内溝8Bとの案内作用で案内されつつ全体的
にチルトアップされる。従って、この場合には、ショッ
クアブソーバチルトアップ用バネ11の付勢力によって船
外機dのチルトアップの助勢をするので、ショックアブ
ソーバ6を用いないチルト装置において船外機dをチル
トアップする際に要する力より小さい力で船外機dをチ
ルトアップすることができる。下端ピン5が各案内溝8B
の上端まで移動するように船外機dをチルトアップする
と、各ロックレバー15Aが更に第2図に示す反時計方向
に回動されて、押圧コロ21がロックレバー15Aの押圧コ
ロ係入凹部15Dから外れる。このように押圧コロ21が押
圧コロ係入凹部15Dから外れると、引張りバネ28の付勢
力により押圧コロ21がロ点からイ点まで戻り、各ロック
レバー15Aが各ロック部材回動用バネ18の作用により第
2図に示す時計方向に回動されてそれぞれロックレバー
用ストッパー部8Eに当った位置で位置決め固定される。
この状態になると、各ロックレバー15Aの下端ピン下降
阻止ストッパー部15Cが下端ピン5の下に位置し、ショ
ックアブソーバ6が下降しないように該下端ピン下降阻
止ストッパー部15Cで支えられる。従って、ハンドル25
を操作してロック機構13のロックを解除した後は他の操
作を行うことなく船外機dを持上げるだけで船外機dの
チルトアップが行える。このようにしてチルトアップさ
れた船外機dは各下端ピン下降阻止ストッパー部15Cに
よって下方に落ちることがなく、故障修理等の作業を安
全に行える。
船外機dをチルトダウンする場合には、先ず、船外機
dを上方に僅かに持上げてからハンドル25を上方に移動
してロック解除機構14を作動させ、ロックレバー15Aの
各下端ピン下降阻止ストッパー部15Cをハ位置からニ位
置まで移動する。このように各下端ピン下降阻止ストッ
パー部15Cがハ位置からニ位置まで移動すると、下端ピ
ン5がフリーになって船外機dがチルトダウンし、この
時各ロックレバー15Aが第2図に示す反時計方向に回動
されることにより押圧コロ21が一方のロックレバー15A
の押圧コロ係入凹部15Dから外れて引張りバネ28の付勢
力によりロ点からイ点まで戻る。この動作に追従して各
ロックレバー15Aはロック部材回動用付勢バネ18により
第2図で反時計方向に回動され、係止凹部15A1が下端ピ
ン5の爪部5Aに係止されて、ショックアブソーバ6がシ
ョックアブソーバホルダー8にロックされる。従って、
ハンドル25を操作して各ロックレバー15Aの下端ピン下
降阻止ストッパー部15Cから下端ピン5を外した後は他
の操作を行うことなく自動的に船外機dのチルトダウン
が行われる。このように船外機dをチルトアップしたり
チルトダウンしたりする時には、ショックアブソーバ6
が作動しないので、それを操作する際に少ない労力です
む。
なお、上記実施例においては、スターンブラケット1
とショックアブソーバホルダー8とを別体としてそれぞ
れを各ボルト9により一体化しているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、スターンブラケット1とシ
ョックアブソーバホルダー8とを一体に形成してもよ
い。
また、各ロックレバー8Aの代りに各スターンブラケッ
ト1を用い、これらのスターンブラケットの内面に案内
溝8Bを設けようにしてもよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明の請求項(1)記載のチルト装
置によれば、船外機のチルトアップ時には、ショックア
ブソーバを全体的にチルトアップさせるように構成した
ので、ショックアブソーバを作動させずに船外機のチル
トアップを従来より小さな力で行うことができる。船外
機の非チルトアップ時にはショックアブソーバをロック
機構でスターンブラケット側にロックしたので、ショッ
クアブソーバの全体的な上昇を防止でき、且つ、船外機
に障害物が衝突したのときの衝撃力を該ショックアブソ
ーバで吸収,緩和することができる。
また、本発明の請求項(2)記載のチルト装置によれ
ば、ショックアブソーバチルトアップ用付勢手段により
ショックアブソーバが全体的にチルトアップ方向に付勢
されているので、船外機のチルトアップ操作を更に少な
い労力で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の船外機のチルト装置の一実施例を示す
正面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は第
1図のIII−III線矢視図、第4図は第1図ないし第3図
に示す本発明の実施例の要部部品の斜視図、第5図は従
来の一般的な船外機のチルト装置を示す側面図、第6図
は従来の船外機のチルト装置を示す縦断面図である。 1……スターンブラケット、2……スイベルブラケッ
ト、2C……支えピン当接部、4……支えピン、5……下
端ピン、6……ショックアブソーバ、8……ショックア
ブソーバホルダー、8B……案内部(案内溝)、11……シ
ョックアブソーバチルトアップ用付勢手段(ショックア
ブソーバチルトアップ用バネ)、12……ガイド機構、13
……ロック機構、14……ロック解除機構、a……チルト
装置、b……船尾板、d……船外機。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船尾板に固定されるスターンブラケットの
    上部に船外機を旋回自在に保持するスイベルブラケット
    が前記船外機のチルトアップ時にチルトアップ可能に枢
    支され、前記スイベルブラケットと前記スターンブラケ
    ットとの枢支点より後方の該スイベルブラケットの上部
    にショックアブソーバの上端が上端ピンにより枢支さ
    れ、前記スターンブラケットの下部には支えピンが取付
    けられ、前記スイベルブラケットの下部には支えピン当
    接部が設けられ、前記支えピンに前記支えピン当接部を
    当接させて前記スターンブラケットに対して前記スイベ
    ルブラケットを傾斜させるようになっている船外機のチ
    ルト装置において、 前記スターンブラケットに対して固定的に案内部が設け
    られ、該案内部に前記ショックアブソーバの下端ピンを
    案内させることにより該ショックアブソーバを全体的に
    昇降させる案内をするガイド機構と、 前記船外機の非チルトアップ時に前記ショックアブソー
    バが全体的に昇降しないように該ショックアブソーバを
    前記スターンブラケット側にロックするロック機構と、 前記船外機のチルトアップ時に前記ロック機構のロック
    を解除するロック解除機構とを具備していることを特徴
    とする船外機のチルト装置。
  2. 【請求項2】前記ショックアブソーバを全体的にチルト
    アップ方向に付勢するショックアブソーバチルトアップ
    用付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項
    (1)記載の船外機のチルト装置。
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JPS57130893A (en) * 1981-01-31 1982-08-13 Sanshin Ind Co Ltd Tilt lever returning device for outer-ship machine

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