JP2679619B2 - 入れ子構造メッセージ検索装置 - Google Patents

入れ子構造メッセージ検索装置

Info

Publication number
JP2679619B2
JP2679619B2 JP6089284A JP8928494A JP2679619B2 JP 2679619 B2 JP2679619 B2 JP 2679619B2 JP 6089284 A JP6089284 A JP 6089284A JP 8928494 A JP8928494 A JP 8928494A JP 2679619 B2 JP2679619 B2 JP 2679619B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
code
message
signal
token
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6089284A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07296006A (ja
Inventor
哲矢 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP6089284A priority Critical patent/JP2679619B2/ja
Publication of JPH07296006A publication Critical patent/JPH07296006A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2679619B2 publication Critical patent/JP2679619B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入れ子構造メッセージ検
索装置に関し、特にマルチメディア情報および各種記憶
媒体に記憶されるマルチメディア情報を階層的に含む、
入れ子構造のメッセージを検索する際に用いられる入れ
子構造メッセージ検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、この種の入れ子構造メッセージ
検索装置は、異機種情報機器間のプロトコル(コードの
取り決め)変換および解析処理、ハイパーテキストサー
チおよびマルチメディア・データベースの検索等におい
て使用されており、ネットワークを介して行われる各種
情報機器間のマルチメディア情報の通信と検索には欠か
せないものとなっている。なお、メッセージが入れ子
(ネスト)型であるということは、検索される情報が世
界標準のOSI階層プロトコルに基づいて表現されてい
ることを意味している。即ち、当該入れ子構造メッセー
ジ検索装置を用いることにより、汎用性に富んだメッセ
ージが検索されることになる。
【0003】図8は、OSIの階層プロトコルに従った
メッセージの取扱方式、即ちMHS(メッセージ・ハン
ドリング・システム)の構文規則によって作成されたメ
ッセージ(MSG)の構成の一例を示す図である。図8
において、メッセージ116に対応するトークン117
は、ベッダ部118とボディ部119により形成されて
いる。ボディ部119は、更にヘッダ部122とボディ
部より成るトークン120(入れ子なし)と、ヘッダ部
124とボディ部125より成るトークン121(入れ
子あり)により形成されている。そしてボディ部125
は、ヘッダ部129とボディ部130より成るトークン
126(入れ子なし)と、ヘッダ部131とボディ部1
32より成るトークン127(入れ子なし)と、ヘッダ
部133とボディ部134より成るトークン128(入
れ子あり)により形成されている。また、ボディ部13
4は、更に、ヘッダ部137とボディ部138より成る
トークン135(入れ子なし)と、ヘッダ部139とボ
ディ部140より成るトークン136(入れ子なし)に
より形成されている。
【0004】このように、NL(ネストレベル)=1の
トークン117のボディ部119には、NL=2の二つ
のトークン120および121が含まれており、この内
の第1のトークン120はNL=2止りであるが、第2
のトークン121のボディ部125には、更にNL=3
のトークン126、127および128が含まれてい
る。このようなトークン121のトークン構造は、入れ
子構造のトークン列と呼ばれている。図8の場合には、
更にトークン128のボディ部134には、NL=4の
トークン135および136が含まれている。
【0005】上述のように、入れ子でトークンを含んで
いるか否かは、各トークンのヘッダ部のID(識別子)
の上位から3ビット目のNb(ネストビット)が“1”
であるか“0”であるかにより判定される。図8におい
ては、このことはIDの*印により示されている。この
*印のついているIDがボディ部に含まれるトークン
が、入れ子を含むトークン列である。トークン列の先頭
位置が指定されると、各トークンのヘッダ部に含まれる
LLコード(矩形式)またはLコード(長形式)という
ボディ長から、次のトークンの終了位置または開始位置
が判断される。トークンの終了後には、次のトークンの
ヘッダ部が存在していることが約束されているため、各
トークンの先頭のIDコードを検出することは極めて簡
単である。これにより、トークンごとのIDコードとN
Lが判明した後において、始めてそれらを使用したトー
クンの選択が可能となり、選択されたトークンのプロト
コル変換および内容検索を行うことができるようにな
る。NLが、常にトークンの先頭読み出し位置において
判明している場合には、IDコードの読み出しととも
に、当該トークンのヘッダ部検索が可能となり、検索条
件として与えられるNLとIDコードとが照合されて、
マッチしたトークンにおいては読み出しが継続して行わ
れ、また、ミスマッチしたトークンにおいては読み飛ば
しが行われる。このようにして、従来のNL判別回路に
おいては、ヘッダに付加されているボディ長を利用して
EA(エンドアドレス)の計算が行われ、読み出し中の
アドレスが当該EAに到達した時点において、メッセー
ジが終了したことが認識される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の入れ子
構造メッセージ検索装置においては、ソフトウェアによ
るトークン列の検索に際しては、当該トークン列をコン
ピュータの主記憶に格納してから順次に読み出して、ヘ
ッダ位置、処理機能およびNL等の解読が行われてい
る。しかしながら、この場合にNLごとのトークンの長
さの比較が並列ではなく順次に行われているため、NL
の追跡を行う際には、当該NLの深さが増大すると、コ
ンピュータに対する処理負荷が大きくなるという欠点が
ある。
【0007】また、トークンの検索がNLが判定された
後に行われるために、ヘッダ検索処理速度が、NL検出
処理速度よりも更に低下してしまうという状態となる。
従って、検索条件にNLおよびIDコード等の指定が含
まれている場合には、不要なトークンのボディ部をスキ
ップする処理が新たに加わることになり、処理速度が更
に低下するという欠点がある。
【0008】そして、更に、今までに取り扱われている
メッセージは、全てヘッダにボディ長が付加されている
ことが前提条件となっており、これによりメッセージを
作成する際には、必らずボディ長を調べた上でヘッダを
作成する必要があるため、不定長形式のメッセージに対
しては対処することができないという欠点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の入れ子構造メッ
セージ検索装置は、入れ子構造メッセージのボディ部
に、ボディ部ならびにヘッダ部の配列を含んで形成され
るメッセージを格納するメッセージ記憶手段と、前記メ
ッセージ記憶手段より読み出されるメッセージを入力し
て、所定の要求ID信号、要求NL信号、EOCコード
および複数のマスク信号を出力する検索条件記憶手段
と、前記メッセージ、要求ID信号、要求NL信号、お
よび複数種類のマスク信号と、所定のIDコードならび
にNLコードを入力して、所定の複数の動作モードに対
応する照合結果信号を出力する検索条件照合手段と、前
記メッセージを入力して、当該メッセージのヘッダ部よ
り、前記IDコードと、所定のNbおよびBLコードを
検出して前記Nbを出力するとともに、前記IDコード
ならびにBLコードを保持するID・BL保持手段と、
前記照合結果信号ならびに前記BLコードを入力して、
所定の内部アドレス信号を出力する内部アドレス発生手
段と、前記EOCコードならびに前記内部アドレス信号
を入力して加算し、前記メッセージ記憶手段に対するメ
ッセージ読み出しアドレスを生成して出力するアドレス
発生手段と、前記メッセージ、前記EOCコード、前記
内部アドレス信号および前記BLコードを入力して、メ
ッセージのボディ部のBLを参照してNL別にEAを計
算して出力するとともに、併せて当該ボディ部のBLを
参照して不定長形式の検出を行い、不定長形式の場合に
は当該不定長形式における最大値をEAとして出力し、
トークンの終了に対応する所定のリセット信号を出力す
るEA計算手段と、前記ID・BLレジスタより出力さ
れるNbを入力して保持するNb保持手段と、前記EA
計算手段より出力されるEAならびにリセット信号と、
前記Nb保持手段より出力されるNbとを入力し、前記
メッセージの読み出し位置とEAとの比較照合結果を参
照してNLのレベル判別を行い、前記NLコードを生成
して前記検索条件照合手段に送出するNL判別手段とを
備えることを特徴としている。
【0010】なお、前記NL判別手段は、複数(M)の
NLのトークン列に対応して、前記EA計算手段より出
力される各NL別のEAを入力して保持する複数(M)
のEAレジスタと、前記内部アドレスと前記NL別のE
Aレジスタの出力とをそれぞれ個別に比較する複数
(M)の比較器と、前記NL別の複数(M)の比較器の
比較出力信号または前記EA計算手段より出力されるリ
セット信号を受けて、何れか一方の信号によりリセット
される複数(M)のFBレジスタと、前記複数(M)の
FBレジスタに対応して、一方の入力端には前記Nb保
持手段より入力されるNbが共通に入力されており、他
方の入力端には、最下位の場合には所定の定レベルが接
続され、最下位以外の場合においては、それぞれ前段の
FBレジスタの出力端が接続される複数(M)の第1の
AND回路と、前記複数(M)のFBレジスタならびに
前記複数(M)の第1のAND回路に対応して、最下位
の場合には一方の入力端には所定の定レベルが接続さ
れ、最下位以外の場合においては、前記複数(M)のF
Bレジスタの出力端が隣接する入力端に振分けて接続さ
れており、それぞれの出力端が対応するNL別の前記E
Aレジスタに接続される複数(M)の第2のAND回路
と、前記複数(M)の第2のAND回路の隣接する出力
端が接続される形で入力側に接続され、当該複数(M)
の第2のAND回路の識別出力を受けてNLコード信号
を出力するエンコーダと、前記エンコーダより出力され
るNLコード信号を受けて保持するとともに、当該NL
コード信号を前記検索条件照合手段に出力するNL出力
レジスタとを備えて構成してもよい。
【0011】また、前記ID・BL保持手段は、前記メ
ッセージ記憶手段より読み出されるトークン列を入力し
て、当該トークン列に含まれるIDコードを保持すると
ともに、所定のNbを前記Nb保持手段に出力するID
保持手段と、前記メッセージ記憶手段より読み出される
トークン列を入力して、当該トークン列に含まれるBL
コードを保持するとともに、当該BLコードを、前記E
A計算手段に出力するBL保持手段とを備えて構成して
もよい。
【0012】さらに、前記検索条件照合手段は、トーク
ン列のヘッダ選択データを保持するヘッダ要求レジスタ
と、前記メッセージ記憶手段より出力されるトークン列
を入力して、当該トークン列に含まれるヘッダを検出し
て出力するヘッダ検出器と、前記検索条件記憶手段より
出力される複数(N)の要求ID信号ならびに要求NL
信号と、単一のボディ部マスク信号、IDマッチマスク
信号およびNLマッチマスク信号との入力に対応して、
前記ヘッダ要求レジスタの出力と前記ヘッダ検出器の出
力とを比較する第1の比較器と、前記複数の要求ID信
号の内の一つの要求ID信号と前記ID・BL保持手段
より出力されるIDコード信号とを比較する第2の比較
器と、前記複数の要求NL信号の内の一つの要求NL信
号と前記NL判別手段より出力されるNLコード信号と
を比較する第3の比較器と、前記第1の比較器の比較出
力と前記ボディ部マスク信号との論理和をとる第1のO
R回路と、前記第2の比較器の比較出力と前記IDマッ
チマスク信号との論理和をとる第2のOR回路と、前記
第3の比較器の比較出力と前記NLマッチマスク信号と
の論理和をとる第3のOR回路と、前記第1、第2およ
び第3のOR回路の論理和出力の論理積をとって出力す
るAND回路とを含む複数(N)の比較部と、前記複数
(N)の比較部の出力の論理和をとり、前記照合結果信
号として出力するOR回路とを備えて構成してもよい。
【0013】また、前記内部アドレス発生手段は、前記
検索条件照合手段より入力される結果照合信号による開
閉制御作用により、前記ID・BL保持手段より入力さ
れるBLコードのオン・オフを制御するスイッチ回路
と、前記スイッチ回路より出力されるBLコードと、所
定の内部アドレスの帰還アドレスとを加算して出力する
加算器と、前記加算器の加算出力を内部アドレスとして
保持し、当該内部アドレスを外部に出力するとともに、
前記加算器に帰還入力するアドレスレジスタとを備えて
構成してもよく、前記EA計算手段としては、前記メッ
セージ記憶手段より読み出されるトークン列を入力して
保持するレジスタと、前記レジスタより出力されるトー
クン列と前記検索条件記憶手段より入力されるEOCコ
ードとを比較して、両者の一致した時点において不定長
形式のトークンの終了を検出し、前記NL判別手段に対
する所定のリセット信号を出力する第1の比較器と、前
記内部アドレス発生手段より入力される内部アドレス
と、前記ID・BL保持手段より入力されるBLコード
とを加算して出力する加算器と、前記BLコードと所定
の不定長コードとを比較する第2の比較器と、所定のア
ドレス最大値と前記加算器の加算出力とを入力し、前記
第2の比較器の比較結果により制御されて、両者が一致
する場合には、前記アドレス最大値をEA(エンドアド
レス)として出力するとともに、一致しない場合には、
前記加算器の加算出力を、前記トークン列の終了するE
Aとして出力するスイッチ回路とを備えて構成してもよ
い。
【0014】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0015】図1は本発明の一実施例を示すブロック図
である。図1に示されるように、本実施例は、メッセー
ジに含まれるトークン列が格納されているメッセージメ
モリ1と、検索条件メモリ2と、アドレス発生回路3
と、検索条件照合回路4と、IDレジスタ6およびBL
レジスタ7を含むID・BLレジスタ5と、Nbレジス
タ8と、内部アドレス発生回路9と、エンドアドレスを
計算するEA計算回路10と、NL判別回路11とを備
えて構成されており、NL判別回路11には、EAレジ
スタ121 、122 、123 、………と、それぞれのE
Aレジスタに対応する比較器131 、132 、133
………と、AND回路151 、152 、153 、1
4 、………、および171 、172 、173 、1
4 、………と、FB(フラグビット)レジスタ1
1 、162 、163 ………と、プルアップ回路14
と、エンコーダ18と、NL出力レジスタ19が含まれ
ている。
【0016】図1において、検索時においては、検索開
始アドレスと検索のサイズが検索条件メモリ2に初期設
定される。アドレス発生回路3においては、検索条件メ
モリ2より出力される検索開始アドレス217と、内部
アドレス発生回路9より出力される内部アドレス206
が加算されてアドレス207が生成され、メッセージメ
モリ1に入力される。なお、上記の内部アドレス206
は、トークンの先頭から数えた読み出し位置アドレスを
意味している。メッセージメモリ1においては、アドレ
ス発生回路3より入力されるアドレス207を受けて、
メッセージに含まれるトークン列208が読み出され
て、検索条件メモリ2、検索条件照合回路4、ID・B
Lレジスタ5およびEA計算回路10に入力される。
【0017】トークン列の各トークンの先頭にあるヘッ
ダ部は、ボディ部(テキストデータ)に対する処理機能
を示すIDコードと、ボディ部の長さを示すBLコード
から成っている。これらの各トークンは、順次読み出さ
れて検出される度ごとにID・BLレジスタ5に含まれ
るIDレジスタ6とBLレジスタ7に入力されて保持さ
れる。IDレジスタ6における上位から3ビット目のビ
ットは、Nbとして、次のトークンの始まりまでNbレ
ジスタ8に入力されて保持される。
【0018】また、ボディ部の長さを示すBLコードに
ついては、OSIのメッセージ・ハンドリング・システ
ムには、短形式、長形式および不定長形式を含む3形式
があり、先頭のLLコードを表わすビット中の最上位ビ
ットが“0”の場合には短形式であるあるものと定義さ
れ、また“1”の場合には長形式であると定義されてお
り、最上位ビットが“1”であり且つ他のビットが全て
“0”の場合には、不定長形式であるものと定義されて
いる。短形式の場合には、LLコードはボディ長を示し
ているが、長形式の場合には、LLコードは、その後に
続くLコードの長さを示しており、複数のLコードはボ
ディ長自体を示している。不定長形式の場合には、ボデ
ィ長が分らないために、特別の終了信号であるEOCコ
ードによりボディ部の終了が示される。何れの場合にお
いても、BLコードはID・BLレジスタ5に含まれる
BLレジスタ7に入力されて保持される。
【0019】トークンの形式としては、ボディ部に入れ
子を含むタイプのコンストラクタ形式と、含まないタイ
プのプリミティブ形式とがある。入れ子構造のメッセー
ジのトークン列は、図8に示されるようにNL=1のト
ークン内には、NL=2のトークンが含まれており、N
L=2のトークン内には、更にNL=3のトークンが含
まれている。このように、一般に、トークンには幾つも
のNLのトークンが内部に含まれている。入れ子構造の
トークンを含むか含まないかは、Nbレジスタ8に保持
されているNbが“1”であるか“0”であるかによっ
て示される。Nbレジスタ8より出力されるNb212
は、NL判別回路11内に含まれるAND回路151
152 、153 、154 、………のそれぞれの一方の入
力端に入力される。このNbが“1”の場合には、下位
のFBレジスタ161 に“1”が設定される。更に、入
れ子構造のトークンが含まれている場合には、次段のA
ND回路152 に対する入力として、前段のFBレジス
タ161 の出力“1”とNb212とが入力されて、当
該次段のFBレジスタ162 にも“1”が設定される。
これらのFBレジスタ161 、162 、163 、………
の後に、それぞれ対応するAND回路171 、172
173 、174 、………を設けることにより、Nbにお
ける“1”と“0”との境目が判別され、当該境目の位
置からNLを一つ高くするエンコーダ18により識別す
ることが可能となる。
【0020】上昇したNLのトークンが元のNLに戻る
のは、読り取り内部アドレスがトークンの終りに到達し
た時点である。そこでBLが判明した時には、BLレジ
スタ7より出力されるBLコード205を受けて、EA
計算回路10においては、内部アドレス発生回路9より
出力されるボディ部の先頭の読み出し位置を示す内部ア
ドレス206とBLコード205との和が求められる。
そして、その計算結果によるトークンの最終アドレスを
示すNL別のEA(エンドアドレス)210は、それぞ
れ対応するNL別のEAレジスタ121 、122 、12
3 、…………に入力されて保持される。なお、不定長形
式の場合には、トークンの最終アドレスが不明であるた
めに、アドレスの最大値が各EAレジスタ121 、12
2 、123 、…………に保持される。不定長形式が仮に
NLが“3”において発生した場合においては、このト
ークンを含んでいるNLが、それぞれ“1”および
“2”のEAレジスタ121 および122 に対しても当
該アドレスの最大値が保持される。そして、内部アドレ
ス発生回路9より出力されるトークンの内部アドレス2
06と、全てのEAレジスタ121 、122 、123
…………より出力されるアドレスとが、それぞれ対応す
る比較器131 、132 、133 、…………において常
時比較されており、これら両アドレスがマッチした時に
は比較器131 、132 、133 、…………からマッチ
信号が出力されて、対応するFBレジスタ161 、16
2 、163 、…………に入力される。これにより、FB
レジスタ161 、162 、163 、…………における該
当する位置のレジスタが“0”にリセットされる。不定
長形式の場合には、検索条件メモリ2よりEOCコード
200が出力される時点において、EA計算回路10よ
り出力されるFBリセット信号211により、全てのF
Bレジスタ161 、162 、163 、…………はリセッ
トされる。FBレジスタ161 、162 、163 、……
……の次段には、それぞれ対応するAND回路171
172 、173 、…………が設けられており、これらの
AND回路により“1”と“0”との境目が判別され、
その出力を受けて、その位置からNLがどこまで下がる
かがエンコーダ18により識別される。エンコーダ18
の出力はNL出力レジスタ19に入力されて保持され
る。なお、トークンが入れ子を含まない場合においても
常にNLは“1”以上であるため、最下位のFBレジス
タ161 は、常時“1”に設定しておくことが必要であ
る。このために、最下位のFBレジスタ161 に対して
は、前段のAND回路151に対する一方の入力は、プ
ルアップ回路14より固定的に“1”レベルが入力され
るように考慮されている。
【0021】検索条件と検出されたIDコードとNLと
の照合は、検索条件照合回路4において、ID・BLレ
ジスタ5より出力されるIDコード203およびNL出
力レジスタ19より出力されるNLコード209と、検
索条件メモリ2より出力される要求ID信号201なら
びNL要求信号202等との比較照合が行われる。この
場合に、IDコードとNLに対する検索条件にミスマッ
チが生じた時にはトークンのボディ部を読み飛ばすこと
が可能となる。このミスマッチ・トークンにおけるボデ
ィ部の読み飛ばしが生じるのは、ミスマッチが生じた場
合には、ID・NLレジスタ5に含まれるBLレジスタ
7より出力されるBLコード205が内部アドレス発生
回路9に入力されて、内部アドレス発生回路9より出力
される内部アドレス206と加算されるとともに、当該
内部アドレス206がアドレス発生回路3にも入力され
て、検索条件メモリ2より出力される検索開始アドレス
217と加算されて、これによりアドレス207が、読
み取ばしアドレスとして発生されることによる。なお、
トークンが不定長形式の場合にはボディ長が不明である
ために、検索条件照合回路4においてミスマッチが生じ
ても読み飛ばしアドレスは発生されない。検索条件メモ
リ2には、メッセージの検索範囲条件として、開始アド
レスとそのサイズ、NLとIDコードに対する要求条件
および検索動作条件等が格納されている。前記検索動作
条件としては、ビット・パターンを設定することにより
検索結果の出力形式が決められており、例えば、マッチ
したトークンのヘッダ・アドレスを出力するか、マッチ
したトークンのボディ部を出力するか、IDマッチを使
用するか、NLマッチを使用するかなどの出力形式が、
ビット・パターンの形で検索条件メモリ2に格納されて
いる。
【0022】図2(a)および(b)は、それぞれトー
クン列の一例および当該トークン列に対応するNL計算
出力例を示す図である。図2(a)のトークン列の一例
においては、図面表示の関係上、ヘッダ部101、10
2、103、104、105および106等が、入れ子
の深さ(NL)が“4”に至るまでの状態において示さ
れているが、入れ子の深さが“10”にまで及ぶ状態に
おいても、同様の変化構造が繰返されるだけであるため
省略されている。しかし、最初のトークンのNLは常に
“1”である。図2(b)に示されるトークンのヘッダ
部101、102、103、104、105および10
6においては、IDの*印の有無と、IDに引続き長さ
を示すBLコード(LL1 〜LL6 )の数字が、それぞ
れNbが“1”であるか否かということと、そのトーク
ンのBLコードとが示されているものとする。即ち、第
1のトークン(ヘッダ部101)は、コンストラクタで
あり、入れ子を持つことと、ボディ長(LL1 )が64
オクテットであることが分かる。ヘッダ長を2とする
と、このトークンの全長は66オクテットどなる。即
ち、位置が67オクテットに達するとNL=1に戻るこ
とを示している。トークンの下側の数字は位置アドレス
をオクテットで示したものであり、丸で囲まれた数字
は、プリミティブトークンのEAそのものである。
【0023】図2(b)における横軸はトークン列のオ
クテット番号を示し、縦軸はNLを示している。当該縦
軸のネストレベルは、図2(a)におけるトークン列に
対応して、NL判別回路11より出力されるNLそのも
のに該当している。図2(a)のヘッダ部101を読み
取る際には、第2オクテット目において、このNLのト
ークンの終りが66オクテット目であることが分かる。
このトークンのエンドアドレス210が第1番目のEA
レジスタ121 に設定された後に、コンストラクタ(*
印あり)であるものと判断されて、次のトークン(3オ
クテット目)からはNLが一つ上昇する。
【0024】NL=2においては、プリミティブトーク
ンが3オクテット目から開始され、4オクテット目にお
いては、当該トークンが14オクテット目まで続くこと
が分かる。このトークンのエンドアドレス210は第2
番目のEAレジスタ122 に設定される。5オクテット
目から14オクテット目まではトークン順に読み取りが
行われる。オクテット数が14に達すると、第2番目の
EAレジスタ122 はリセットされる。これまでの間に
おいてはNL数はNL=2の状態のままであり、67オ
クテット目に至るまでNL=1に戻ることはない。15
オクテット(17オクテット目)においては、NL数が
更に一つ上昇してNL=3になる。
【0025】EA計算回路10においては、16オクテ
ット目のLLコードの数字“50”から、このNLのト
ークンの終わりが66(16+50=66)オクテット
目であるということが計算されて、該当するEA210
が第2番目のEAレジスタ122 に設定される。17オ
クテット目のIDには*印が付いていないので、プリミ
ティブトークンであることが分かり、18オクセット目
のLLは、ボディ部の長さが“8”であることを示して
いる。従って、26(18+8=26)オクテット目が
エンドアドレスになる。オクテット数が“26”に達す
ると、対応するトークンは終了となるが、この後には、
再度同じくNLが“3”のトークンが継続する。次いで
27オクテット目にはIDに*印があるので、当該トー
クンがコンストラクタ形式であることが分かり、28オ
クテット目のLLコードの数字38より、当該トークン
の終わりが66(28+38=66)オクテット目であ
ることが計算されて、対応して出力されるエンドアドレ
ス210が、第3番目のEAレジスタ123 に入力され
て設定される。そして、次の29オクテット目のトーク
ンにおいては、NLは、NL=3からNL=4に上昇す
る。29オクテット目に読み取られるIDには*印がな
いので、当該トークンはプリティブ形式のトークンであ
り、30オクテット目のLLコードは、ボディ部の長さ
が“36”であることを示している。従って、31オク
テット目から後は、66オクテット目までNL=4のま
まの状態となる。その後、66オクテット目までの読み
取りが行われると、第1番目から第3番目までのEAレ
ジスタ121 、122 および123 に設定されているオ
クテット数と、内部アドレス発生回路9より出力される
内部アドレス206とが一致し、当該トークンの終わり
が検出されて、それと同時にNLは“1”に復帰する。
【0026】図3(a)および(b)は、それぞれ不定
長形式を含んだトークン列の一例、および当該トークン
列に対応するNL計算出力例を示す図である。図3
(a)に示されるトークンのヘッダ部107、108、
109、110および111においても、IDの*印の
有無と、IDに引き続き長さを示すBLコード(LL1
〜LL5 )の数字がそれぞれNbが“1”であるか否か
ということと、当該トークンのBLコードとが示されて
いる。即ち、第1のトークン(ヘッダ部107)は、コ
ンストラクタであり、ボディ長(LL1 )が26オクテ
ットでヘッダ長を“2”とすると、このトークンの全長
は28オクテットとなる。即ち、内部アドレス206に
よる位置アドレスが“29”に達すると、必らずNL=
1に戻ることを示している。なお、トークンの下側の数
字は前記位置アドレスをオクテットで示したものであ
り、丸で囲まれた数字は、プリミティブトークンのEA
そのものを示している。
【0027】図3(b)における横軸はトークン列のオ
クテット番号を示し、縦軸はNLを示している。当該縦
軸のNLは、図3(a)におけるトークン列に対応し
て、NL判別回路11より出力されるNLそのものに該
当している。図3(a)のヘッダ部107を読み取った
際には、第2オクテット目において、このNLのトーク
ンの終りが29オクテット目であることが分かる。この
トークンのエンドアドレス210が第1番目のEAレジ
スタ121 に設定された後に、コンストラクタ(*印あ
り)であるものと判断されて、次のトークン(3オクテ
ット目)からはNLが一つ上昇する。
【0028】NL=2においては、プリミティブトーク
ンが3オクテット目から開始され、4オクテット目にお
いては、当該トークンが14オクテット目まで続くこと
が分かる。このトークンのEA210は第2番目のEA
レジスタ122 に設定される。5オクテット目から14
オクテット目までは、トークンはトークン順に読み取ら
れる。オクテット数が14に達すると、第2番目のEA
レジスタ122 はリセットされる。これまでの間におい
てはNLはNL=2の状態のままであり、29オクテッ
ト目に至るまでNL=1に戻ることはない。15オクテ
ット(17オクテット目)においては、NLが更に一つ
上昇してNL=3になる。
【0029】EA計算回路10においては、16オクテ
ット目のLLコードの数字“80”からは、当該トーク
ンが不定長のトークンであることが判別され、このNL
のトークンの終わりは、検索条件メモリ2より出力され
るEOCコード200が出力されるまで継続することに
なる。そして、この時点においては、EA210によ
り、第2番目のEAレジスタ122 には最大値が設定さ
れる。不定長がNL=1以外に含まれている場合には、
それ以下のNLのEAレジスタに対しても最大値が設定
される。即ち、この時には、NL=1のエンドアドレス
が設定されているEAレジスタ121 にも最大値が設定
される。17オクテット目のIDには*印が付いていな
いので、プリミティブトークンであることが分かり、1
8オクセット目のLLは、ボディ部の長さが“8”であ
ることを示している。従って、26(18+8=26)
オクテット目がEAになる。オクテット数が“26”に
達すると、対応するトークンは終了となりNL=2とな
る。NL=2のEAレジスタ122 と、NL=3のEA
レジスタ123 にはそれぞれ最大値が設定されており、
検索条件メモリ2より終了信号のEOCコード200が
出力されて、EA計算回路10よりFBリセット信号2
11が出力されるまでは当該NLは下がることなく保持
され、トークンの読み取りが継続して行われる。前記E
OCコード200が出力されるのは、ヘッダ部107の
IDコードとLLコードが共に“0”の場合であり、こ
の時点において不定長形式のトークンは終了となる。ヘ
ッダ部111に対応する65オクテット目および66オ
クテット目が“0”であるため、66オクテット目まで
読み取りが行われると当該トークンの終わりが検出され
て、第1番目から第2番目のEAレジスタ121 および
122 がリセットされ、それと同時にNLは“1”に復
帰する。
【0030】図4は、本実施例に含まれる内部アドレス
発生回路9の一実施例を示すブロック図である。図4に
示されるように、本実施例は、アドレスレジスタ20
と、加算器21と、スイッチ回路22とを備えて構成さ
れており、BLレジスタ7より出力されてスイッチ回路
22に入力されるBLコード205は、検索条件照合回
路4より入力される照合結果信号204により制御され
て、当該照合結果信号204が“0”の時においてのみ
スイッチが閉路されてオンの状態となり、その時点にお
いてスイッチ回路22を経由して、BLコード213と
して加算器21に入力される。加算器21は、現時点に
対応するアドレスレジスタ20内のアドレス内容に対し
て常に“1”を加算し、且つこれにBLコートを加算し
て、次に読み取るアドレスを生成して出力する機能を有
しており、当該BLコード213と、アドレスレジスタ
20より出力される内部アドレス206および“1”と
が加算されて出力され、次の内部アドレスとして、(現
時点の内部アドレス)+(BLコード)+1に相当する
内部アドレスが生成されて、アドレスレジスタ20に出
力される。勿論、照合結果信号204が“1”の時に
は、スイッチ回路22は開路されてオフの状態となって
おり、BLコード205が加算器21に入力されること
はない。従って、アドレスレジスタ20より出力される
内部アドレス206としては、クロックごとに一つづつ
加算されて外部に出力される。
【0031】図5は、検索条件照合回路の一実施例を示
すブロック図である。図5に示されるように、本実施例
は、ヘッダ要求レジスタ23と、ヘッダ検出部24と、
それぞれ比較器26〜28、OR回路29〜31および
AND回路32を含む複数の比較部251 〜25n と、
OR回路33とを備えて構成される。以下の説明におい
ては、比較部251 〜25n の各比較部の動作は全て同
一であるため、その内の比較部251 の動作を主体とし
て動作説明を行うものとする。
【0032】図5において、検索条件照合回路4に対し
ては、検索条件メモリ2よりは、要求ID信号201
(2011 、2012 、……、201n )、要求NL信
号202(2021 、2022 、……、202n )、ボ
ディ部マスク信号214、IDマッチマスク信号215
およびNLマッチマスク信号216が入力され、またI
Dレジスタ6よりはIDコード203が入力され、また
NL出力レジスタ19よりはNLコード109が入力さ
れ、更にメッセージメモリ1よりはトークン列208が
入力されている。
【0033】図5において、ヘッダ要求レジスタ23の
出力と、メッセージメモリ1より出力されるトークン列
108を入力とするヘッダ要求レジスタ24からの出力
は、比較器26において比較照合され、その比較結果は
OR回路29に入力される。また検索条件メモリ2より
出力される要求ID信号2011 と、IDレジスタ6よ
り出力されるIDコード203は、比較器27において
比較照合されて、その比較結果はOR回路30に入力さ
れる。そして、検索条件メモリ2より出力される要求N
L信号2021 と、NL出力レジスタ19より出力され
るNLコード209は、比較器28において比較照合さ
れて、その比較結果はOR回路31に入力される。上記
の三つのOR回路29、30および31の論理和出力
は、AND回路32に入力されて論理積がとられ、論理
積信号2171 が出力されてOR回路33に入力され
る。これらの動作については、比較部25n を含む複数
の他の比較部においても同様であり、それぞれの比較部
25i (i=1、2、3、………、n)より出力される
論理和信号217i (i=1、2、3、………、n)
は、全てOR回路33に入力されて論理和がとられ、照
合結果信号204として出力されて、内部アドレス発生
回路9に送出される。
【0034】そして、当該検索条件照合回路4において
は、ヘッダサーチモードにおいては、ボディ部マスク信
号214がOR回路29に入力することにより、比較器
26の結果がマススされ、トークンにおけるボディ部は
次々と読み飛ばされ、NLサーチモードにおいては、I
Dマスク信号215がOR回路30に入力され、比較器
27の結果がマスクされて、これによりNLに関係なく
指定IDコードを持つトークンが読み出される。逆に、
IDサーチモードにおいては、NLマスク信号216が
OR回路31に入力することにより、比較器28の結果
がマスクされるため、IDに関係なく指定NLのトーク
ンのみが読み出されて、NL・IDサーチモードにおい
ては、NLとIDコード両方についてマッチするトーク
ンが読み出される。またNLとIDコードの両方がマス
クされるモードにおいては、全てのトークンのボディが
読み出されることになる。複数の比較部251 〜25n
を設けることにより、複数の要求ID信号2011 〜2
01n と、複数の要求NL信号2021 〜202n の検
索を一括処理することが可能となる。
【0035】図6は、EA計算回路10の一実施例を示
すブロック図である。図6に示されるように、本実施例
は、比較器34および35と、レジスタ36と、加算器
37と、スイッチ回路38とを備えて構成されている。
メッセージメモリ1より入力されるトークン列208は
レジスタ36に入力されて一旦保持され、当該レジスタ
36より出力されるトークン列と、検索条件メモリ2よ
り出力されるEOCコード200とは比較器34におい
て比較照合されて、両者が一致した時点において不定長
形式のトークンの終了が検出され、比較器34よりはF
Bレジスタに対するFBリセット信号211が出力され
て、NL判別回路11に含まれるFBレジスタ161
162 、163 に送出される。また、内部アドレス発生
回路9より出力される内部アドレス206と、BLレジ
スタ7より出力されるBLコード205は、加算器37
に入力されて加算されて、当該トークンの終了するEA
が計算されて出力され、スイッチ回路38に入力され
る。また、当該加算器38に対しては、所定のアドレス
の最大値218も同時に入力されている。一方におい
て、前記BLコード205は比較器35にも入力されて
おり、比較器35においては、BLコード205と所定
の不定長コード219とが比較照合されて、トークンに
おける不定長コードが検出され、その検出出力はスイッ
チ回路38に対する切替制御信号として入力される。B
Lコード205と不定長コード219とが一致する場合
には、比較器35よりは一致信号が出力されてスイッチ
回路38に入力される。この場合は、BLコード205
は不定長であるものと判断され、スイッチ回路38にお
いては、前記切替制御信号により制御されて、最大値2
18がEA210として出力される。また、比較器35
における比較照合結果において、BLコード205と不
定長コード219とが一致しない場合には、スイッチ回
路38においては、加算器37よりの加算出力が、前記
トークンの終了するEA210として出力される。
【0036】図7(a)および(b)は、入れ子構造の
メッセージの検索処理の内容を示す図であり、図7
(a)は、メッセージ112のトークン列の一例を示し
ており、図7(b)は、当該トークン列に対応するツリ
ー構造を示す。図7(a)において、検索対象のメッセ
ージ112は、トークン列の下部に示されている番号順
に各トークンが配列されており、メッセージメモリ1に
格納されているものとする。図面表示の関係上、ブロッ
クを(15)までの表示としているが、更にプロックが
増えても同様の変化構造が繰返されるだけなので省略さ
れている。図7(a)および(b)において、ヘッダ部
の右にボディ部の付いているブロック(1)、(3)、
(5)、(7)、(9)、(10)、(11)、(1
2)、(14)および(15)は、プリミティブトーク
ンであり、*印の付いたプロック(2)、(4)、
(6)、(8)および(13)は、コンストラクタであ
るものとする。また、横線を付したブロック(11)お
よび(15)は、不定長形式ボディを持つトークンであ
ることを示している。更に、斜線の施されているプロッ
ク(7)および(10)は、今回の検索対象とするブロ
ックであるものとする。なお、検索対象とするブロック
は、他のブロックおよび更に複数個のブロックとしても
かまわない。この時の検索対象とするブロックの上限
は、図5に示される比較部251 〜25n の数により決
まる。
【0037】図7(b)のツリー構造図においては、検
索対象ブロック(7)および(10)のNL位置が示さ
れている。図7(b)に示されるように、NL位置は、
NL=1、2、3、4および5である。このように、不
定長形式を含んでいるブロックにおいても、検索対象と
なるブロック(7)(NL=4)と、ブロック(10)
(NL=5)のNLとIDは、これらを、それぞれ検索
条件メモリ2に設定することにより検索が可能となる。
検索対象の変更および検索対象の数を増やす場合におい
ても、それぞれの条件は検索条件メモリ2に設定され
る。
【0038】この設定された条件でNL・IDサーチモ
ードにおいて検索を行うと、一致しないNLおよびID
(1)、(3)、(5)、(9)、(12)および(1
4)は、ボディ部が全て読み飛ばされる。なお、NL・
IDサーチモードにおいても不定長形式(11)および
(15)は読み飛ばすことはできない。このために、斜
線(7)および(10)と、横線(11)および(1
5)が施されていないトークンのボディ部は全て読み飛
ばされるために、本検索装置における検索時間は、横線
を付した不定長形式のトークンと、斜線を付した検索対
象のトークンのみの読み出し時間に等しくなる。
【0039】本発明に適用による一改善例として、情報
処理機器のホストコンピュータ側におけるソフトウェア
によりNL検出を行う場合には、従来においては、処理
速度が1MB/secの能力があっても、NLが64レ
ベルになると、ワーストケースではあるが、処理速度が
16KB/sec程度に低下してしまうのが実情であ
る。しかし、本発明によれば、NLを常に判別すること
のできるハードウェアを内蔵させることにより、NLが
常時出力される状態が実現され、これにより、トークン
の検索がトークンの入力と同時に達成される。即ち、1
MB/secの検索処理速度が確保されるとともに、不
要トークンの読み出しをスキップするために、実質の検
索処理速度は数MB/sec以上にアップされる。しか
も、本装置においては、NLが32から64の範囲に及
んでおり、2万ゲート以下のゲートアレイにより設計す
ることができるため、現在時点のLSI技術レベルによ
り、1個のLSIチップによって容易に実現することが
できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、入れ子
構造メッセージ検索装置に適用されて、トークン列のヘ
ッダ部の解読と検索とを同時に行うことにより、当該ヘ
ッダ部においてミスマッチしたトークンのボディ部の読
み飛ばしを行い、これにより、検索条件にマッチするト
ークンの読み出しを行うことが可能となり、トークン列
メモリのアクセス回数が、全トークン列の読み出しのア
クセス回数の数分の1程度に削減されるとともに、更
に、検索条件が複雑になる状況下においても、ヘッダ部
検索処理速度がトークンの主記憶からの読み出し速度以
上になるために、メッセージ検索時間を著しく短縮する
ことができるという効果がある。
【0041】また、メッセージメモリに格納されている
トークン列のNLおよびID等の属性をトークンごとに
解読して、複数個の属性を有するトークン列の検索を容
易に行うことが可能になるとともに、不定長形式のトー
クンを含むメッセージに対する検索も可能になるという
効果がある。
【0042】更に、不定長メッセージを扱うことが可能
となることにより、ユーザーが、独自に作成したメッセ
ージを従来のメッセージ検索装置にかける場合において
も、上述のように、不定長形式のトークンを含んだメッ
セージを扱うことができるため、ヘッダの中に不定長宣
言を入れておくことにより、データ数を気にすることな
く、メッセージを作成することができ、且つメーセージ
の終了した時点において、エンドコードを入力すること
により、不定長メッセージに対しても問題なく対処する
こができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】トークン列の一例および対応するNLを示す図
である。
【図3】不定長形式におけるトークン列の一例および対
応ずるNLを示す図である。
【図4】内部アドレス発生回路を示すブロック図であ
る。
【図5】検索条件照合回路を示すブロック図である。
【図6】EA計算回路を示すブロック図である。
【図7】入れ子構造メッセージの検索処理内容を示す図
である。
【図8】従来例における入れ子メッセージのを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 メッセージメモリ 2 検索条件メモリ 3 アドレス発生回路 4 検索条件照合回路 5 ID・BLレジスタ 6 IDレジスタ 7 BLレジスタ 8 Nbレジスタ 9 内部アドレス発生回路 10 EA計算回路 11 NL判別回路 121 、122 、123 EAレジスタ 131 、132 、133 、26、27、28、34、3
5 比較器 14 プルアップ回路 151 、152 、153 、154 、171 、172 、1
3 、32 AND回路 161 、162 、163 FBレジスタ 18 エンコーダ 19 NL出力レジスタ 20 アドレスレジスタ 21、37 加算器 22、38 スイッチ回路 23 ヘッダ要求レジスタ 24 ヘッダ検出器 251 〜25n 比較部 29、30、31、33 OR回路 36 レジスタ 101〜111、118、122、124、129、1
31、133、137、139 ヘッダ部 112 メッセージ 123、130、132、134、138、140
ボディ部 126〜128、135、136 トークン

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入れ子構造メッセージのボディ部に、ボ
    ディ部ならびにヘッダ部の配列を含んで形成されるメッ
    セージを格納するメッセージ記憶手段と、 前記メッセージ記憶手段より読み出されるメッセージを
    入力して、所定の要求ID(識別子:以下、IDと云
    う)信号、要求NL(ネストレベル:以下、NLと云
    う)信号、EOC(終了:以下、EOCと云う)コード
    および複数のマスク信号を出力する検索条件記憶手段
    と、 前記メッセージ、要求ID信号、要求NL信号、および
    複数種類のマスク信号と、所定のIDコードならびにN
    Lコードを入力して、所定の複数の動作モードに対応す
    る照合結果信号を出力する検索条件照合手段と、 前記メッセージを入力して、当該メッセージのヘッダ部
    より、前記IDコードと、所定のNb(ネストビット:
    以下、Nbと云う)およびBL(ボディ部の長さ:以
    下、BLと云う)コードを検出して前記Nbを出力する
    とともに、前記IDコードならびにBLコードを保持す
    るID・BL保持手段と、 前記照合結果信号ならびに前記BLコードを入力して、
    所定の内部アドレス信号を出力する内部アドレス発生手
    段と、 前記EOCコードならびに前記内部アドレス信号を入力
    して加算し、前記メッセージ記憶手段に対するメッセー
    ジ読み出しアドレスを生成して出力するアドレス発生手
    段と、 前記メッセージ、前記EOCコード、前記内部アドレス
    信号および前記BLコードを入力して、メッセージのボ
    ディ部のBLを参照してNL別にEA(エンドアドレ
    ス:以下、EAと云う)を計算して出力するとともに、
    併せて当該ボディ部のBLを参照して不定長形式の検出
    を行い、不定長形式の場合には当該不定長形式における
    最大値をEAとして出力し、トークンの終了に対応する
    所定のリセット信号を出力するEA計算手段と、 前記ID・BLレジスタより出力されるNbを入力して
    保持するNb保持手段と、 前記EA計算手段より出力されるEAならびにリセット
    信号と、前記Nb保持手段より出力されるNbとを入力
    し、前記メッセージの読み出し位置とEAとの比較照合
    結果を参照してNLのレベル判別を行い、前記NLコー
    ドを生成して前記検索条件照合手段に送出するNL判別
    手段と、 を備えることを特徴とする入れ子構造メッセージ検索装
    置。
  2. 【請求項2】 前記NL判別手段が、複数(M)のNL
    のトークン列に対応して、前記EA計算手段より出力さ
    れる各NL別のEAを入力して保持する複数(M)のE
    Aレジスタと、 前記内部アドレスと前記NL別のEAレジスタの出力と
    をそれぞれ個別に比較する複数(M)の比較器と、 前記NL別の複数(M)の比較器の比較出力信号または
    前記EA計算手段より出力されるリセット信号を受け
    て、何れか一方の信号によりリセットされる複数(M)
    のFBレジスタと、 前記複数(M)のFBレジスタに対応して、一方の入力
    端には前記Nb保持手段より入力されるNbが共通に入
    力されており、他方の入力端には、最下位の場合には所
    定の定レベルが接続され、最下位以外の場合において
    は、それぞれ前段のFBレジスタの出力端が接続される
    複数(M)の第1のAND回路と、 前記複数(M)のFBレジスタならびに前記複数(M)
    の第1のAND回路に対応して、最下位の場合には一方
    の入力端には所定の定レベルが接続され、最下位以外の
    場合においては、前記複数(M)のFBレジスタの出力
    端が隣接する入力端にそれぞれ振分けて接続されてお
    り、それぞれの出力端が対応するNL別の前記EAレジ
    スタに接続される複数(M)の第2のAND回路と、 前記複数(M)の第2のAND回路の隣接する出力端が
    接続される形で入力側に接続され、当該複数(M)の第
    2のAND回路の識別出力を受けてNLコード信号を出
    力するエンコーダと、 前記エンコーダより出力されるNLコード信号を受けて
    保持するとともに、当該NLコード信号を前記検索条件
    照合手段に出力するNL出力レジスタとを備えて構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の入れ子構造メッセ
    ージ検索装置。
  3. 【請求項3】 前記ID・BL保持手段が、前記メッセ
    ージ記憶手段より読み出されるトークン列を入力して、
    当該トークン列に含まれるIDコードを保持するととも
    に、所定のNbを前記Nb保持手段に出力するID保持
    手段と、 前記メッセージ記憶手段より読み出されるトークン列を
    入力して、当該トークン列に含まれるBLコードを保持
    するとともに、当該BLコードを、前記EA計算手段に
    出力するBL保持手段とを備えて構成されることを特徴
    とする請求項1記載の入れ子構造メッセージ検索装置。
  4. 【請求項4】 前記検索条件照合手段が、トークン列の
    ヘッダ選択データを保持するヘッダ要求レジスタと、 前記メッセージ記憶手段より出力されるトークン列を入
    力して、当該トークン列に含まれるヘッダを検出して出
    力するヘッダ検出器と、 前記検索条件記憶手段より出力される複数(N)の要求
    ID信号ならびに要求NL信号と、単一のボディ部マス
    ク信号、IDマッチマスク信号およびNLマッチマスク
    信号との入力に対応して、前記ヘッダ要求レジスタの出
    力と前記ヘッダ検出器の出力とを比較する第1の比較器
    と、前記複数の要求ID信号の内の一つの要求ID信号
    と前記ID・BL保持手段より出力されるIDコード信
    号とを比較する第2の比較器と、前記複数の要求NL信
    号の内の一つの要求NL信号と前記NL判別手段より出
    力されるNLコード信号とを比較する第3の比較器と、
    前記第1の比較器の比較出力と前記ボディ部マスク信号
    との論理和をとる第1のOR回路と、前記第2の比較器
    の比較出力と前記IDマッチマスク信号との論理和をと
    る第2のOR回路と、前記第3の比較器の比較出力と前
    記NLマッチマスク信号との論理和をとる第3のOR回
    路と、前記第1、第2および第3のOR回路の論理和出
    力の論理積をとって出力するAND回路とを含む複数
    (N)の比較部と、 前記複数(N)の比較部の出力の論理和をとり、前記照
    合結果信号として出力するOR回路とを備えて構成され
    ることを特徴とする請求項1記載の入れ子構造メッセー
    ジ検索装置。
  5. 【請求項5】 前記内部アドレス発生手段が、前記検索
    条件照合手段より入力される結果照合信号による開閉制
    御作用により、前記ID・BL保持手段より入力される
    BLコードのオン・オフを制御するスイッチ回路と、 前記スイッチ回路より出力されるBLコードと、所定の
    内部アドレスの帰還アドレスとを加算して出力する加算
    器と、 前記加算器の加算出力を内部アドレスとして保持し、当
    該内部アドレスを外部に出力するとともに、前記加算器
    に帰還入力するアドレスレジスタとを備えて構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の入れ子構造メッセージ
    検索装置。
  6. 【請求項6】 前記EA計算手段が、前記メッセージ記
    憶手段より読み出されるトークン列を入力して保持する
    レジスタと、 前記レジスタより出力されるトークン列と前記検索条件
    記憶手段より入力されるEOCコードとを比較して、両
    者の一致した時点において不定長形式のトークンの終了
    を検出し、前記NL判別手段に対する所定のリセット信
    号を出力する第1の比較器と、 前記内部アドレス発生手段より入力される内部アドレス
    と、前記ID・BL保持手段より入力されるBLコード
    とを加算して出力する加算器と、 前記BLコードと所定の不定長コードとを比較する第2
    の比較器と、 所定のアドレス最大値と前記加算器の加算出力とを入力
    し、前記第2の比較器の比較結果により制御されて、両
    者が一致する場合には、前記アドレス最大値をEA(エ
    ンドアドレス)として出力するとともに、一致しない場
    合には、前記加算器の加算出力を、前記トークン列の終
    了するEAとして出力するスイッチ回路とを備えて構成
    されることを特徴とする請求項1記載の入れ子構造メッ
    セージ検索装置。
JP6089284A 1994-04-27 1994-04-27 入れ子構造メッセージ検索装置 Expired - Fee Related JP2679619B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6089284A JP2679619B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 入れ子構造メッセージ検索装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6089284A JP2679619B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 入れ子構造メッセージ検索装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07296006A JPH07296006A (ja) 1995-11-10
JP2679619B2 true JP2679619B2 (ja) 1997-11-19

Family

ID=13966413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6089284A Expired - Fee Related JP2679619B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 入れ子構造メッセージ検索装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2679619B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07296006A (ja) 1995-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5140644A (en) Character string retrieving system and method
US6295576B1 (en) Associative memory having a mask function for use in a network router
US5319762A (en) Associative memory capable of matching a variable indicator in one string of characters with a portion of another string
JP3141866B2 (ja) 連想記憶装置及び連想メモリ検索方法
US7386660B2 (en) CAM with automatic writing to the next free address
JP2679619B2 (ja) 入れ子構造メッセージ検索装置
JPH024026B2 (ja)
US4979101A (en) Apparatus for retrieving character strings
US4916660A (en) Nest level judging hardware device for high speed message handling systems
JP3141428B2 (ja) 数値検索装置およびその方法
JPH0652241A (ja) 入れ子構造メッセージ検索装置
JPH0315221B2 (ja)
JPH0746362B2 (ja) 文字列照合方法
EP0468402B1 (en) Character string retrieving system and method
JPS5853791B2 (ja) 文字認識装置
JPH0810453B2 (ja) 入れ子型トークン列の検索装置
JPS63187334A (ja) 文字列パタ−ンマツチング装置
EP0178651B1 (en) Data retrieving apparatus
JPH0664586B2 (ja) 文字列照合方法
US20040125633A1 (en) Priority encoder for successive encoding of multiple matches in a CAM
JP3018579B2 (ja) 名前検索処理装置
JPH04279973A (ja) 文字列比較方式
JPS6024631A (ja) 情報登録および検索方式
JPH0230542B2 (ja)
JPH0792821B2 (ja) 文字処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970701

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070801

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees