JP2679446B2 - 金属管被覆光ファイバケーブルの製造方法及びその装置 - Google Patents

金属管被覆光ファイバケーブルの製造方法及びその装置

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JP2679446B2 JP3132910A JP13291091A JP2679446B2 JP 2679446 B2 JP2679446 B2 JP 2679446B2 JP 3132910 A JP3132910 A JP 3132910A JP 13291091 A JP13291091 A JP 13291091A JP 2679446 B2 JP2679446 B2 JP 2679446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属管被覆光ファイバケ
ーブルの製造方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信ケーブルの出現に伴い、
光ファイバ又は光ファイバ束(以下単に「光ファイバ」
と呼ぶ)を金属管で外装したケーブル所謂金属管被覆光
ファイバケーブルが提案されている。この金属管被覆光
ファイバケーブルとしては、光ファイバが金属管に密着
すること無く、緩やかに装填される構造のものが知られ
ている。この構造において、ケーブルに張力又は側圧が
作用すると、光ファイバにはその力が伝達されないの
で、光の伝送効率を低下させることがない。
【0003】金属管被覆光ファイバケーブルは、上記の
ような光伝送効率上好ましい構造とするためには、敷設
後や事後の加工時において生じる張力又は温度を予想し
た上で、金属管の長さに対する光ファイバの長さの割
合、即ち余長率を予め所定値となるように、金属管被覆
光ファイバケーブルを製造する必要がある。この余長率
を所定値にししつ金属管被覆光ファイバケーブルを連続
的に製造する技術が特開昭61−17447号に開示さ
れている。
【0004】この技術では、金属ストリップ12を金属
管にダイス24で引抜き成形する際に、光ファイバ18
に所定の式で定まる後方張力を印加し、テンション装置
26により牽引される金属管被覆光ファイバケーブル1
1をリール46で巻き取る。ケーブル11がリール46
に巻き取られると、チューブ14は弾性的なスプリング
バック現象により収縮する。しかし、光ファイバ18に
は所定の後方張力が印加されているので、チューブ14
の収縮による圧縮歪みは光ファイバ18には残留しな
い。このため、光の減衰は生じないようになっている。
【0005】ここで、所定の式とは、ケーブル製造後
に、光ファイバ内の残留応力を実質的にゼロにするため
のもので、光ファイバが成形ダイスに進入する際の光フ
ァイバの後方張力歪みを、成形ダイスの出口側でのチュ
ーブの弾性的な張力歪みに等しくするという条件の下に
規定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、上
述のように、所定の式は、光ファイバが成形ダイスに進
入する際の光ファイバの後方張力歪みを、成形ダイスの
出口側でのチューブの弾性的な張力歪みに等しくすると
いう条件の下に規定されている。
【0007】ところで、ケーブル11を引出すのに要す
る力は、テンション装置26によって加えられている。
このテンション装置26は、ケーブル11と巻取ドラム
との摩擦力を利用している。従って、この摩擦力により
チューブ14及び光ファイバ18に、引張り力が作用す
ることになる。そして、チューブ14と巻取ドラムとの
間の摩擦係数は、光ファイバ18とチューブ14との間
の摩擦係数とは一般的に異なるので、チューブ14及び
光ファイバ18の歪みは、成形ダイス通過時とは異なっ
た値になる。そこで、チューブ14及び光ファイバ18
の歪みの関係、即ち余長率は、本来的には、チューブ1
4と巻取ドラムとの間の摩擦係数及び光ファイバ18と
チューブ14との間の摩擦係数を考慮に入れて、テンシ
ョン装置26出側でのチューブ14及び光ファイバ18
について決定すべきであるのに、上記従来技術ではこの
点の配慮がなされていない。
【0008】また、ケーブル11が巻取ドラムに巻かれ
た際、張力を印加された光ファイバ18はチューブ14
の内側周面にくっついて巻かれるので、チューブ14の
中心軸で考えたチューブ14の周長さと、光ファイバ1
8の周長さとの間に差が生ずるので、余長を検討する場
合、この周長差も考慮する必要があるが、上記従来技術
ではこの点の配慮がなされていない。
【0009】更に、上記従来技術では、余長を、許容値
の範囲内で、一定に制御することを目的にしている。し
かし、光ファイバケーブルの敷設状態により、または光
ファイバケーブルを用いて更に撚体を形成する場合に
は、余長を正、または負に制御しておくことが望ましい
場合があるが、この点についての配慮もなされていな
い。本発明は上記のような問題点を解消できるようにし
た金属管被覆光ファイバケーブルの製造方法及びその装
置を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の金属管被覆光フ
ァイバケーブルの製造方法は、金属ストリップから金属
管を成形する成形工程と、前記金属管内に光ファイバ又
は光ファイバ束を装填する工程とを有する金属管被覆光
ファイバケーブルの製造方法において;前記製造方法
は、金属管に対する光ファイバ又は光ファイバ束の長さ
を調節する余長調整工程を有し;この余長調整工程は、
前記金属管並びにこの金属管内部に装填される光ファイ
バ又は光ファイバ束を牽引手段により牽引し且つそれら
の張力を徐々に減少させる張力可変行程と、前記光ファ
イバ又は光ファイバ束の張力を調節する光ファイバ張力
調整工程と、前記金属ストリップ又は金属管の張力を調
整する金属管張力調整工程とを有し;金属管に対する光
ファイバ又は光ファイバ束の長さの比を、当該比に寄与
する成分(ε)を以下の関係式に基づき求めて、これを
調節することを特徴とする金属管被覆光ファイバケーブ
ルの製造方法。
【0011】
【数7】 ここで、εSSは前記張力可変行程直前における金属管の
歪み;εFSは前記張力可変行程直前における光ファイバ
又は光ファイバ束の歪み;εFOは前記張力可変行程中に
おける光ファイバ又は光ファイバ束の非常に小さな所定
の歪みの値;μS は前記牽引手段と金属管との間の摩擦
係数;μF は金属管と光ファイバ又は光ファイバ束との
間の摩擦係数;である。
【0012】そして、必要により牽引手段としての回転
ドラムに巻回される金属管と光ファイバとの周長差を考
慮して金属管に対する光ファイバ又は光ファイバ束の長
さの比に寄与する成分(ε)を調節する。更に、必要に
より、牽引手段通過後又は回転ドラムに巻取り後の金属
管の張力を調節することにより、余長率を所望の値に調
節する。
【0013】
【作用】上記のように、牽引手段と金属管との間の摩擦
係数及び金属管と光ファイバ又は光ファイバ束との間の
摩擦係数を考慮して、金属管に対する光ファイバ又は光
ファイバ束の長さの比(ε)を調節するので、実態に即
して余長率を調節することができる。
【0014】また、必要により牽引手段としての回転ド
ラムに巻回される金属管と光ファイバとの周長差を考慮
して金属管に対する光ファイバ又は光ファイバ束の長さ
の比(ε)を調節することにより、余長率を正しく調節
することができる。
【0015】更に、必要により、牽引手段通過後又は回
転ドラムに巻取り後の金属管の張力及び光ファイバ又は
光ファイバ束の張力を調節することにより、余長率を所
望の値に調節することができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す全体構成図で
ある。
【0017】図に示すように、金属管被覆光ファイバケ
ーブルの製造装置は、金属ストリップ1を成形し両側端
を突合わせて金属管に成形する第1組立体3と第2組立
体4とからなる組立体2と、第1組立体3と第2組立体
4との間に設けられ、成形された金属管内に光ファイバ
5を導入する光ファイバ導入手段6と、組立体2の後段
に設けられた、例えばレーザ溶接手段である、溶接手段
7を有する。
【0018】溶接手段7の後段には計測部8と絞り手段
9が連設されている。この絞り手段9とケーブル巻取機
10との間に、張力可変手段11と金属管張力調整手段
13とからなる牽引手段を有する。
【0019】この張力可変手段11と、金属管張力調整
手段13と、組立体2の前段に設けられた金属ストリッ
プ1の張力調整手段14及び光ファイバ5の張力調整手
段15とにより、光ファイバの金属管に対する相対長
さ、即ち余長を調節する余長制御手段を構成している。
【0020】組立体2を構成する第1組立体3は、連続
して一列に並べられた複数、例えば5組の成形ローラ対
31a〜31eからなる。各成形ローら対31a〜31
eは順次異なる成形面を有し、連続して送られる金属ス
トリップ1を、図2aの断面図に示すように、頂部に縦
方向の隙間16を有するほぼU字型の金属管1aに加工
する。
【0021】第2組立体4も連続して一列に並べられた
複数、例えば5組の成形ローラ対41a〜41eからな
り、図3a〜cに示すように、前段の成形ローラ対41
a〜41dの上側ローラは順次幅が小さくなるフィン1
7を有する。そしてフィン17の金属管1aの隙間16
を係合させて、隙間16が金属管1aの頂点にくるよう
に位置決めしながら、隙間16の間隔を小さくし、最終
段の成形ローラ対41eで隙間16を突合わせ、図2b
に示すように、突合部18でほぼ完全に閉じられた金属
管1bを形成する。
【0022】光ファイバ導入手段6は、図4の部分断面
図に示すように、光ファイバ5を案内して金属管1bに
導入する導入チューブ61と、この導入チューブ61に
チューブコネクタ62で連結された不活性ガス供給チュ
ーブ63とを有する。
【0023】導入チューブ61は、使用するレーザ光に
対する反射率の高い金属、例えば銅又は銅合金からな
り、金属管1bの内径より小さな外径に形成されてい
る。この導入チューブ61は第1組立体3と第2組立体
4との間で金属間1の隙間16から挿入され、その先端
はレーザ溶接手段7を通り、計測部8の渦流探傷機81
の手前に位置している。レーザ溶接手段7は、図5に示
すように、金属管1bを位置決めする位置決め部71と
レーザ溶接部72とからなる。
【0024】位置決め部71は、例えば2組のガイドシ
ュー73、74と、ガイドシュー73、74間に設けら
れたCCDシームモニタ及びガイドシュー73、74の
位置を垂直方向と水平方向に微調整するマイクロメータ
76を有する。レーザ溶接手段7の後段に設けられた計
測部8は、サポートロールスタンド82と、速度計83
及び渦流探傷機81とを有し、溶接状態等を調べる。絞
り手段9はローラダイスからなり、溶接されて密封され
た金属管1cの外径を所定の径に絞り、光ファイバ5の
外径に対応した細い金属管1dにする。
【0025】絞り手段9の出側に設けられた張力可変手
段11は、図6a、bに示すように、例えば一対のドラ
ム11a、11bを有するキャプスタンからなる。一方
のドラム11aの表面は平滑に形成され、他方のドラム
11bの表面には複数の溝が形成され、金属管1dが重
なることなしに複数回巻回されている。そして、少なく
とも一方のドラムがモータ機構により回転駆動される。
また、金属管張力調整手段13も、一対のロール13
a、13bを有するダンサロールスタンドからなり、こ
れらのロールは回転自在であり、一方のロール13bの
位置を矢印方向に移動してロール13a、13b間の反
力を変えることにより、キャプスタン11の出側におけ
る金属管被覆ファイバケーブル12の張力を調整する。
【0026】なお、牽引手段に、図7に示すように、キ
ャプスタン11a、11bの前段に金属管1dを引張る
手段19を設け、キャプスタン入側の金属管1dの張力
を任意に可変できるようにしてもよい。
【0027】この引張手段として、例えば無限軌道型の
キャプスタンを使用し、金属管1dを挟持した状態で引
張ることにより、金属管1dを成形スケジュールで必要
とする張力で引張ることができる。そして、無限軌道型
のキャプスタンの送り速度を調整することにより、キャ
プスタン11aに送られる金属管1dの張力を任意に制
御することができる。
【0028】また、組立体2に送られる金属ストリップ
1の張力と、導入チューブ61の光ファイバ導入口に送
られる光ファイバ5の張力を調整する張力調整手段1
4、15はそれぞれダンサスタンドからなる。このダン
サスタンド14、15は金属ストリップ1と光ファイバ
5に係合するプーリ14a、15aにかかる錘を動かす
ことにより張力を可変する。次に、上記のように構成さ
れた製造装置により金属管被覆光ファイバケーブル12
を製造するときの動作を製造工程にしたがって説明す
る。 (1)成形工程
【0029】金属ストリップ1をダンサスタンド14で
所定張力に調整しながら、組立体2に金属ストリップを
連続して供給する。組立体2の第1組立体3は送られた
金属ストリップ1を頂部に長さ方向の隙間16を有する
金属管1aに成形する。この金属管1aが第2組立体4
に送られ、隙間16が第2組立体4の成形ローラ対41
a、41bのフィン17に順次係合しながら隙間16を
狭め、最終段の成形ローラ対41eで隙間16を突合わ
せ、突合部18で完全に閉じられた金属管1dを成形す
る。 (2)光ファイバケーブル挿入工程
【0030】一方、ダンサスタンド15で所定張力に調
整された光ファイバ5は、第1組立体3と第2組立体4
との間で金属管1aの隙間16から挿入されている導入
チューブ61を通して連続供給される。同時に導入チュ
ーブ61に連結された不活性ガス供給チューブ63から
フアルゴンガスを供給し導入チューブ61内に送る。
【0031】なお、ゲルを導入する場合には、光ファイ
バ導入手段6の不活性ガス供給チューブ63からゲルを
供給することにより、一本の導入チューブを利用して金
属管1d内にゲルを導入することもできる。 (3)溶接工程
【0032】この導入チューブ61に挿入されている金
属管1bは、例えばレーザ溶接手段7に送られる。この
レーザ溶接手段7に送られた金属管1bは成形ローラ対
41a、41bのフィン17により位置決めされている
から、突合せ部18を完全にレーザ照射手段から照射さ
れるレーザ光の位置に合せることができる。
【0033】導入チューブ61は、溶接位置及び/又は
その近傍で、溶接面とは反対側の金属管内面に弾性的に
圧接されており、熱の影響を抑え、また溶接スパッタの
堆積による溶接阻止を抑制している。また、ゲルやガス
の通入により、熱の影響を更に抑えることができる。
【0034】また、図8に示すように、サポートロール
スタンド82のサポートロール82a、82bの及び最
終成形ロール41eを両支点とし、位置決め部71をパ
スラインに対して、一定距離(ただし、弾性限界の範囲
内に限る)上方又は下方に金属管1bを配置させ、金属
管1bが非常に小さな三角形の2辺を構成するようにす
る。
【0035】この時、サポートロールスタンド82と最
終成形ロール41eの間にある金属管1bには、軽度の
張力が付されることになる。このことは、位置決め部7
1が後述の金属ストリップの張力調整手段14同様、金
属管(特に1c、1d)の張力を調節する手段として機
能することを意味している。また、これにより、レーゾ
溶接位置(図中×印)における金属管1bの振動が抑制
される。
【0036】このようにして、突合せ部18の位置が調
整された金属管1bがレーザ溶接部72に送られる。レ
ーザ溶接部72は金属管1bの突合せ部18にガスシー
ル手段78でアルゴンガスを供給しながら、レーザ照射
手段77からのレーザ光を照射して突合せ部18を溶接
する。この溶接部の内面は、導入チューブ61内流さ
れ、その先端から吹き出して逆流したアルゴンガスによ
りシールされている。 (4)計測、絞り工程
【0037】このようにして突合せ部18の溶接が行わ
れ密封された金属管1cは計測部8に送られる。計測部
8において、金属管1cはサポートロールスタンド82
で支持されながら速度計83で、通過速度即ち溶接速度
が計測され、渦流探傷機81で溶接状態が検査される。
【0038】渦流探傷機81を通過した金属管1cは絞
り手段9で、内蔵する光ファイバケーブル5の外径に対
応する所定の径に縮径され、金属管被覆光ファイバケー
ブル12になる。この絞り手段9で金属管1cを縮径す
るときに、金属管1cには渦流探傷機81の直前まで導
入チューブ61が一本だけ挿入されているだれけである
から、金属管1cを細くすることができ、簡単に縮径す
ることができる。 (5)牽引・巻取工程 絞り手段9で縮径された金属管被覆光ファイバケーブル
12は、張力可変手段11と金属管張力調整手段13を
通り、ケーブル巻取機10に巻き取られる。
【0039】張力可変手段11のドラムは、モータ機構
を伴い前述の通り回転駆動されるが、金属管張力調製手
段13のロールは回転自在で、ロール間の反力を変える
ことにより、張力可変手段11の出側における金属管張
力とケーブル巻取機10の入側金属管張力を調節する。
【0040】この金属管被覆光ファイバケーブル12を
巻き取るときに、密封・縮径された金属管1dと光ファ
イバケーブル5を係合させておく必要がある。そこで、
連続運転に先立って、溶接されて密封されたきな金属管
1dを手動により張力可変手段11のキャプスタン11
a、11bに所定回数巻き付けてから牽引し、その先端
を金属管張力調整手段13を通してケーブル巻取機10
に取付ける。この状態で、光ファイバケーブル5の先端
をキャプスタン11aの手前まで通し、この位置で金属
管を潰すことにより、金属管1dの内側に光ファイバケ
ーブル5を係合させる。その後、キャプスタン11を駆
動しながら金属管1dを巻取ることにより、金属管1d
と共に光ファイバケーブル5が導入チューブ61から引
き出され、金属管被覆光ファイバケーブル12になって
巻き取られる。 (6)余長制御工程 余長制御工程の説明に先立って、本発明での余長制御の
原理について説明する。余長制御に寄与する成分として
次の3つを考慮している。 ε1 ;牽引手段としてのキャプスタン前段での制御によ
り決定される成分金属管及び又は金属ストリップの張
力、光ファイバの張力が直接の制御パラメータ ε2 ;牽引手段としてのキャプスタン後段での制御によ
り決定される成分キャプスタン通過後の金属管の張力が
直接の制御パラメータ ε3 :キャプスタン自体により決定される成分巻き付き
長さの差により、余長を減ずる作用をする成分次に上記
各成分について説明する。先ず、ε1 について図9によ
り説明する。ここで、εSSは、キャプスタン前段で金属
管及び又は金属ストリップに生じている歪みで、εSS
εSL+εSB+αであり、εSL;金属管に印加される成形
加工のための張力に起因する歪み。成形加工には金属ス
トリップを金属管に成形する加工と、その金属管を縮径
する加工とがある。
【0041】回転ドラムのを有するキャプスタンの上流
に無限軌道キャプスタンを設ける場合には、金属管に印
加される成形加工のための張力印加の役割の一部を無限
軌道キャプスタンに果たさせることができる。 εSB;金属ストリップに対しダンサースタンドにより印
加される張力に起因する歪み。 α;その他の製造装置、特にパスライン位置を調整手段
71を上方または下方に調節することにより金属管に生
じる張力に起因する歪みである。また、εFSはキャプス
タン前段で光ファイバに生じている歪みで、εFS=εFL
+εFB+βであり、
【0042】εFL;金属管や光ファイバ導入チューブな
どとの接触により光ファイバ又は光ファイバ束に印加さ
れる摩擦力、金属管内に光ファイバ(束)以外の物例え
ば充填材を装填する場合において光ファイバ(束)の相
対運動に対してて生ずる粘性抵抗その他金属管被覆光フ
ァイバケーブルの製造過程で生じる張力に起因する歪
み。 εFB;光ファイバ又は光ファイバ束に対しダンサースタ
ンドにより印加される張力に起因する歪み。 β;その他の製造装置、特にパスライン位置調整手段を
上方または下方に調節することにより光ファイバ(束)
に生じる張力に起因する歪みである。但し、εFL以外の
ものに限る。
【0043】そして、上記εSS及びεSBは、キャプスタ
ンに巻かれる角度θに対応してεS1及びεF が指数関数
的に減少する。この場合、光ファイバの金属管に対する
摩擦係数μF が、金属管のキャプスタンに対する摩擦係
数μS より大きいことにより、θがθM になったとき
に、εF が余長率に殆ど寄与しない程度に小さいεFO
なる。この点でのεS1がε1 となる。これらの状態を以
下の数式に示す。
【0044】
【数8】 次に上記εS1にεS2が加算された状態を図10により説
明する。
【0045】εSEは、バックテンションによる上記εSS
に対応するものであり、キャプスタンに巻かれる角度θ
の増加即ち角度(2nπ−θ)の減少に従ってεS2が指
数関数的に増加する。そして、θが上記のθM になった
ときに、εS1がε1 に、またεS2がε2 になる。ε1
ε2 が加算されたものが、εS で示されている。こうし
て、εを制御することができる。これらの状態を以下の
数式に示す。
【0046】
【数9】 次に、ε3 について図11により説明する。
【0047】ここで、dは金属管の外径、tは金属管の
厚さ、fは光ファイバ又は光ファイバ束の外径、Dは回
転ドラムの直径、Lは金属管の中心軸(金属管の巻き付
け長さ)、lは光ファイバの中心軸(光ファイバの巻き
付け長さ)である。このε3 を以下の数式に示す。
【0048】
【数10】 なお、Dがt、f、dに比べて、相当に大きいときに
は、上記ε3 を無視できる。
【0049】なお本発明におけるこれらの式は、余長率
に寄与する成分を規定するものであって、それ自体が直
接余長率を規定する場合のみに本発明を限定するもので
はない。例えば、キャプスタン11の後段に金属管に塑
性加工を施す矯正ロール群を設置すると、金属管は加工
後縮む。すると、この矯正ロール群の採用により余長制
御が可能になる。このような場合であっても、最終的な
余長率には、上記式で定まる成分が含まれるのであっ
て、ただ矯正ロール群による成分が付加されたに過ぎな
い。次に、余長制御工程について説明する。
【0050】金属管光ファイバケーブル12をキャプス
タン11a、11bに巻き付けて引張ると、金属管光フ
ァイバケーブル12の金属管1dとキャプスタン11
a、11bとの間の摩擦力により張力が働く。この摩擦
力は巻き始めで大きく、その後次第に小さくなるため、
張力も巻き始めで大きく、巻き数に応じて次第に小さく
なる。そして金属管1dの巻き付け部には、この張力に
対応した伸びが生じる。即ち、当初は大きな伸び状態に
あるが、それが徐徐に小さな伸び状態となり、その過程
で金属管と回転ドラムとの間に滑りが生じる。
【0051】例えば通常運転時に、幅4mm、厚さ0.1
mmのステンレス鋼ストリップ1を使用し、外径1.3mm
の金属管1cに加工した後、外径1.0mmの金属管1d
に絞った場合、キャプスタン11aの入側における金属
管1cの張力約20kgf になるように、張力調整手段1
4で金属ストリップ1の張力を調整すると、この張力に
より金属管1dには+0.30%の伸びが生じる。この
とき、例えば外径が125μm の光ファイバ5の張力を
張力調整手段15で調整し、キャプスタン11aの入側
で約25gfの張力が作用するようにすると、+0.03
%の伸びが生じる。
【0052】ある条件下におけるこの金属管1dのキャ
プスタン11a、11bにおける巻付回数に対する、金
属管1dと光ファイバ5の伸びの関係を、横軸にキャプ
スタン11a、11bに対する巻付回数をとり、縦軸に
は金属管1dの伸び率%をとって図12に示す。図12
において、曲線Eは金属管1dの伸び率の変化特性、曲
線Fは光ファイバ5の伸び率の変化特性を示す。曲線E
で示すように、金属管1dをキャプスタン11a、11
bに6回巻き回すと、金属管1dが張力調整手段13に
送られるときの伸びは最終的に非常に小さくなる。ま
た、曲線Fで示すように、光ファイバ5は1回半巻き回
した状態で伸びは殆ど零になってしまう。
【0053】このように、1回半巻き付けて光ファイバ
5の伸びが零になったときに、金属管1dには+0.1
9%の伸びがある。そして、金属管1dがキャプスタン
11a、11bに6回巻き付いた直後には、金属管1d
の張力が殆ど零のなるので、金属管1dの伸びもほぼ零
になる。すなわち、6回巻き付いた後には、1回半巻き
付けたときより、金属管1dは0.19%縮むことにな
る。一方、光ファイバ5の張力は巻付回数が1回半の後
には殆ど零であるから、その後の伸びに変化がなく長さ
も変らない。このため、6回巻き付けたときには、光フ
ァイバ5が金属管1dより相対的に0.19%長くな
る。
【0054】一方、キャプスタン11a、11bに巻き
付ける金属管1dと、金属管1dの内壁に係合する光フ
ァイバ5との間には巻付径に差がある。このため、例え
ばキャプスタン11a、11bの径が約500mmのとき
には、光ファイバ5は金属管1dに対して+0.09%
相当の伸びを有する。この伸び量0.09%が、上記の
0.19%と相殺され、結果として光ファイバ5は金属
管1dより0.10%長くなる。
【0055】次に、ある条件の下で、金属管1dのキャ
プスタン11aの入側における張力は上記図12の場合
と同じ状態とし、張力調整手段15で光ファイバ5の張
力を変えてキャプスタン11aの入側における張力を高
めた場合の、光ファイバ5の伸びの変化特性の一例を図
13に曲線F1で示す。この場合、光ファイバ5をキャ
プスタン11a、11bに3回半巻き付けたときに、張
力がほぼ零になっている。一方、金属管1dの伸びは3
回半巻き付けたときに0.09%である。この金属管1
dの伸び0.09%と、巻き付径差による光ファイバ5
の伸び0.09%を相殺すると、金属管1dと光ファイ
バ5の伸びは同じになり、両者の長さの差、すなわち余
長は0%になる。
【0056】図13の場合と逆に、ある条件の下で、光
ファイバ5のキャプスタン11aの入側における張力を
変えずに、張力調整手段14で金属ストリップ1の張力
を加えて、金属管1dのキャプスタン11aの入側にお
ける張力を高めた場合の、金属管1dの伸びの変化特性
を図14の曲線E1に示す。
【0057】また、金属管1dのキャプスタン11aの
入側における張力は図12の場合と全く同じにして、金
属管張力調整手段13でキャプスタン11a、11bの
出側の金属管1dの張力を高めたときの、金属管1dの
伸びの変化特性を図14の曲線E2に示す。そして、キ
ャプスタン11a、11bの入側と出側の張力を高めた
場合を図14の曲線E3に示す。
【0058】このように、金属管1dのキャプスタン1
1a、11bの入側と出側の張力のいずれか一方、ある
いは双方を所定の値に高めめることにより、光ファイバ
5の長さを金属管1dの長さより所望量だけ長くするこ
とができる。例えば、曲線E3に示した場合には、金属
管1dをキャプスタン11a、11bに1回半巻き付け
たときに、金属管1dの伸びは+0.26%となり、光
ファイバ5の巻付径による伸びの0.09%を相殺して
も、キャプスタン出側で光ファイバ5を金属管1dより
0.17%長くすることができる。
【0059】次に、図13に示す場合より光ファイバ5
のキャプスタン入側における張力をさらに高くして、光
ファイバ5の伸びの変化特性を図15の曲線F2に示す
ようにすると、光ファイバ5の長さを金属管1dの長さ
より短くすることができる。この場合には、光ファイバ
5の伸びが5回巻き回したときに零になり、このときの
金属管1dの伸びは+0.04%となる。この伸び+
0.04%が光ファイバ5の巻付径差分0.09%で相
殺され、結果として光ファイバ5を金属管1dより0.
04%短くすることができる。
【0060】このように、複数回金属管被覆光ファイバ
ケーブル12を巻き付けたキャプスタン11a、11b
と、金属ストリップ1の張力調整製手段14と、光ファ
イバ5の張力調整手段15と、場合によってはキャプス
タン11a、11bの出側の金属管張力調製手段13と
を総合的に調製することにより、金属管1dに対する光
ファイバ5の長さを任意に調製することができる。な
お、位置決め部71を調整することにより、金属ストリ
ップ1の張力調整手段14と同様に、金属管1c、1d
の張力を調整すると、余長制御を更に高精度に調整でき
る。この場合の位置決め部71の余長制御上の機能は金
属ストリップ1の張力調製手段14による余長制御機能
と同一であり、あえて言及しない。
【0061】更に、上記実施例は絞り手段9の後段に直
接張力可変手段11のキャプスタン11a、11bと金
属管張力調整手段13からなる牽引手段を設け、金属管
被覆光ファイバケーブル12を牽引しながら、キャプス
タン11a、11bの入側と出側の金属管1dの張力と
キャプスタン入側の光ファイバ5の張力を、キャプスタ
ン11a、11bと張力調整手段14、15、13で調
整して余長を制御する場合について説明したが、キャプ
スタン11a、11bの前段に設けられた無限軌道型の
キャプスタン19によりキャプスタン11a入側の金属
管1dの張力を任意に変えるようにしてもよい。
【0062】例えば、光ファイバ5の長さを金属管1d
の長さより短くする場合、図15の例では、形成スケジ
ュールの関係からキャプスタン11a入側における金属
管1dの張力をあまり小さくすることができないため
に、光ファイバ5の入側張力を高めているが、光ファイ
バの張力をあまり高めることは好ましくない。そこで引
張り手段19で金属管1dのキャプスタン11a入側張
力を下げることにより、相対的に光ファイバ5の張力を
高めたと同じ作用をさせることができ、光ファイバ5に
無理な力を加えずに余長を制御することができる。
【0063】上記のように、金属管及び/又は金属スト
リップの張力調整手段として、上流側のダンサースタン
ド14、中段での位置決め手段71、(任意だが)キャ
タピラ型キャプスタン19、キャプスタン11自体、及
びダンサーロール13があるので、必要により、これら
を適宜組合わせて、金属管及び/又は金属ストリップの
張力を調整することができる。
【0064】なお、光ファイバ5を製造した後、更に後
工程で例えば撚体にする等の二次加工をする場合、目的
とした余長値とずれてくるおそれが有り、この場合にも
余長制御の必要性が生ずる。このようなときに、あらか
じめ余長値のずれを考慮して上記余長制御を行うことに
より、二次加工後の適正な余長を有する光ファイバケー
ブルを得ることができる。
【0065】また、上記実施例は、1本の光ファイバを
金属管内に導入する場合について説明したが、複数本の
光ファイバからなる光ファイバ束も同様にして導入する
ことができる。次に、5つのケースについての具体例を
次表に示す。
【0066】
【表1】 ここで、金属管被覆光ファイバケーブルは、その内径が
8mm、外径10mmである。そして、ケース1及び3で
は、ゲルが導入され、残りのケース2、4及び5では不
活性ガスが導入されている。なお、実操業値でのεは、
製造開始後、1km地点でのサンプリング値である。ま
た、表中のTFL、TFB及びTSB、TSEは、それぞれ原理
説明に置けるεFL、εFB及びεSB、εSEに比例する張力
値である。ここに、参考までに表1での各ケースについ
て、ε1 〜ε3 、及びεの導出の詳細を次に示す。
【0067】
【数11】
【0068】
【数12】
【0069】
【数13】
【0070】
【数14】
【0071】
【数15】
【0072】
【発明の効果】本発明の金属管被覆光ファイバケーブル
の製造方法及びその装置は上記のようなもので、牽引手
段と金属管との間の摩擦係数及び金属管と光ファイバ又
は光ファイバ束との間の摩擦係数を考慮して、金属管に
対する光ファイバ又は光ファイバ束の長さの比(ε)を
調節するので、実態に即して余長率を調節することがで
きる。
【0073】また、必要により牽引手段としての回転ド
ラムに巻回される金属管と光ファイバとの周長差を考慮
して金属管に対する光ファイバ又は光ファイバ束の長さ
の比(ε)を調節することにより、余長率を正しく調節
することができる。更に、必要により、牽引手段通過後
又は回転ドラムによる巻取り後の金属管の張力を調節す
ることにより、余長率を所望の値に調節することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成図。
【図2】成形工程での金属管の断面の変形状態を示す説
明図。
【図3】第2組立体の成形ローラ対の説明図。
【図4】光ファイバ導入手段の説明図。
【図5】位置決め手段の説明図。
【図6】張力可変手段及び張力調整手段の平面図と側面
図。
【図7】引張り手段と張力可変手段の説明図。
【図8】溶接位置での金属管の位置決め状態を示す説明
図。
【図9】ε1 の求め方の原理説明図。
【図10】ε1 +ε2 の求め方の原理説明図。
【図11】ε3 の求め方の原理説明図。
【図12】余長制御の動作説明図。
【図13】余長制御の動作説明図。
【図14】余長制御の動作説明図。
【図15】余長制御の動作説明図。
【符号の説明】
1…金属ストリップ、1a、1b、1c、1d…金属
管,2…成形手段、5…光ファイバ張力調整手段、6…
光ファイバ導入手段、7…溶接手段、9…絞り手段、1
1…張力可変手段、12…金属管被覆光ファイバケーブ
ル、13…金属管張力調整手段、14…金属ストリップ
張力調整手段、15…光ファイバ張力調整手段、19…
引張り手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップから金属管を成形する成
    形工程と、前記金属管内に光ファイバ又は光ファイバ束
    を装填する工程とを有する金属管被覆光ファイバケーブ
    ルの製造方法において、前記製造方法は、金属管に対す
    る光ファイバ又は光ファイバ束の長さを調節する余長調
    整工程を有し、この余長調整工程は、前記金属管並びに
    この金属管内部に装填される光ファイバ又は光ファイバ
    束を牽引手段により牽引し且つそれらの張力を徐々に減
    少させる張力可変行程と、前記光ファイバ又は光ファイ
    バ束の張力を調節する光ファイバ張力調整工程と、前記
    金属ストリップ又は金属管の張力を調整する金属管張力
    調整工程とを有し、金属管に対する光ファイバ又は光フ
    ァイバ束の長さの比を、当該比に寄与する成分(ε)を
    以下の関係式に基づき求めて、これを調節することを特
    徴とする金属管被覆光ファイバケーブルの製造方法。 【数1】 ここで、εSSは前記張力可変行程直前における金属管の
    歪み;εFSは前記張力可変行程直前における光ファイバ
    又は光ファイバ束の歪み;εFOは前記張力可変行程中に
    おける光ファイバ又は光ファイバ束の非常に小さな所定
    の歪みの値;μS は前記牽引手段と金属管との間の摩擦
    係数;μF は金属管と光ファイバ又は光ファイバ束との
    間の摩擦係数;である。
  2. 【請求項2】 前記牽引手段は、光ファイバ又は光ファ
    イバ束を装填する金属管を巻付ける回転ドラムを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の金属管被覆光ファイ
    バケーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】 牽引される金属ストリップから金属管を
    成形する成形工程と、前記金属管内に光ファイバ又は光
    ファイバ束を装填する工程とを有する金属管被覆光ファ
    イバケーブルの製造方法において、前記製造方法は、金
    属管に対する光ファイバ又は光ファイバ束の長さを調節
    する余長調整工程を有し、この余長調整工程は、回転ド
    ラムにより、前記金属管並びにこの金属管内部に装填さ
    れる光ファイバ又は光ファイバ束を巻き回し且つそれら
    の張力を徐々に減少させる張力可変行程と、前記光ファ
    イバ又は光ファイバ束の張力を調節する光ファイバ張力
    調整工程と、前記金属ストリップ又は金属管の張力を調
    整する金属管張力調整工程とを有し、金属管に対する光
    ファイバ又は光ファイバ束の長さの比を、当該比に寄与
    する成分(ε)を以下の関係式に基づき求めて、これを
    調節することを特徴とする金属管被覆光ファイバケーブ
    ルの製造方法。 【数2】 ここで、εSSは前記張力可変行程直前における金属管の
    歪み;εFSは前記回転ドラムへ巻き回しが開始する直前
    における光ファイバ又は光ファイバ束の歪み;εFOは前
    記張力可変行程中における光ファイバ又は光ファイバ束
    の非常に小さな所定の歪みの値;μS は前記回転ドラム
    と金属管との間の摩擦係数;μF は金属管と光ファイバ
    又は光ファイバ束との間の摩擦係数;dは金属管の外
    径;tは金属管の厚さ;fは光ファイバ又は光ファイバ
    束の外径;Dは前記回転ドラムの直径;である。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3の関係式の右辺に、更に
    次の項が加えられていることを特徴とする金属管被覆光
    ファイバケーブルの製造方法。 【数3】 ここで、εSEは前記前方張力可変工程を通過した直後に
    おける金属管の歪み;εFSは前記張力可変行程直前にお
    ける光ファイバ又は光ファイバ束の歪み;εFOは前記張
    力可変行程中における光ファイバ又は光ファイバ束の非
    常に小さな所定の歪みの値;μS は前記牽引手段と金属
    管との間の摩擦係数;μF は金属管と光ファイバ又は光
    ファイバ束との間の摩擦係数;nは金属管並びに光ファ
    イバ又は光ファイバ束の回転ドラムへの巻き付き回数;
    である。
  5. 【請求項5】 金属ストリップから金属管を成形する成
    形手段と、前記金属管内に光ファイバ又は光ファイバ束
    を装填する手段とを有する金属管被覆光ファイバケーブ
    ルの製造装置において、前記製造装置は、金属管に対す
    る光ファイバ又は光ファイバ束の長さを調節する余長調
    整手段を有し、この余長調整手段は、前記金属管並びに
    この金属管内部に装填される光ファイバ又は光ファイバ
    束を牽引し且つそれらの張力を徐々に減少させる張力可
    変手段と、前記光ファイバ又は光ファイバ束の張力を調
    節する光ファイバ張力調整手段と、前記金属ストリップ
    又は金属管の張力を調整する金属管張力調整手段とを有
    し、金属管に対する光ファイバ又は光ファイバ束の長さ
    の比を、当該比に寄与する成分(ε)を以下の関係式に
    基づき求めて、これを調節することを特徴とする金属管
    被覆光ファイバケーブルの製造装置。 【数4】 ここで、εSSは前記張力可変手段が作用する直前におけ
    る金属管の歪み;εFSは前記張力可変手段が作用する直
    前における光ファイバ又は光ファイバ束の歪み;εFO
    前記張力可変手段作用中における光ファイバ又は光ファ
    イバ束の非常に小さな所定の歪みの値;μS は前記張力
    可変手段と金属管との間の摩擦係数;μF は金属管内面
    と光ファイバ又は光ファイバ束との間の摩擦係数;であ
    る。
  6. 【請求項6】 前記張力可変手段は、回転ドラムを有す
    るキャプスタンを有することを特徴とする請求項5に記
    載の金属管被覆光ファイバケーブルの製造装置。
  7. 【請求項7】 牽引される金属ストリップから金属管を
    成形する成形手段と、前記金属管内に光ファイバ又は光
    ファイバ束を装填する手段とを有する金属管被覆光ファ
    イバケーブルの製造装置において、前記製造装置は、金
    属管に対する光ファイバ又は光ファイバ束の長さを調節
    する余長調整手段を有し、この余長調整手段は、回転ド
    ラムにより、前記金属管並びにこの金属管内部に装填さ
    れる光ファイバ又は光ファイバ束を巻き回し且つそれら
    の張力を徐々に減少させる張力可変手段と、前記光ファ
    イバ又は光ファイバ束の張力を調節する光ファイバ張力
    調整手段と、前記金属ストリップ又は金属管の張力を調
    整する金属管張力調整手段とを有し、金属管に対する光
    ファイバ又は光ファイバ束の長さの比を、当該比に寄与
    する成分(ε)を以下の関係式に基づき求めて、これを
    調節することを特徴とする金属管被覆光ファイバーケー
    ブルの製造装置。 【数5】 ここで、εSSは前記張力可変行程直前における金属管の
    歪み;εFSは前記回転ドラムへ巻き回しが開始する直前
    における光ファイバ又は光ファイバ束の歪み;εFOは前
    記張力可変行程中における光ファイバ又は光ファイバ束
    の非常に小さな所定の歪みの値;μS は前記回転ドラム
    と金属管との間の摩擦係数;μF は金属管と光ファイバ
    又は光ファイバ束との間の摩擦係数;dは金属管の外
    径;tは金属管の厚さ;fは光ファイバ又は光ファイバ
    束の外径;Dは前記回転ドラムの直径;である。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7の関係式の右辺に、更に
    次の項が加えられていることを特徴とする金属管被覆光
    ファイバケーブルの製造装置。 【数6】 ここで、εSSは前記張力可変行程直前における金属管の
    歪み;εFSは前記張力可変行程直前における光ファイバ
    又は光ファイバ束の歪み;εFOは前記張力可変行程中に
    おける光ファイバ又は光ファイバ束の非常に小さな所定
    の歪みの値;μS は前記牽引手段と金属管との間の摩擦
    係数;μF は金属管と光ファイバ又は光ファイバ束との
    間の摩擦係数;nは金属管並びに光ファイバ又は光ファ
    イバ束の回転ドラムへの巻き付き回数;である。
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