JP2676109B2 - 新規な有機ケイ素化合物 - Google Patents

新規な有機ケイ素化合物

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JP2676109B2
JP2676109B2 JP1066663A JP6666389A JP2676109B2 JP 2676109 B2 JP2676109 B2 JP 2676109B2 JP 1066663 A JP1066663 A JP 1066663A JP 6666389 A JP6666389 A JP 6666389A JP 2676109 B2 JP2676109 B2 JP 2676109B2
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lithium
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butyl
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恵一 横山
義文 古川
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三井石油化学工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な有機ケイ素化合物に関し、詳しく
は、インドリル置換二官能性有機ケイ素化合物に関す
る。かかる有機ケイ素化合物は、例えば、ナトリウムに
よる重合によつて、重合体を得ることができ、このよう
にして得られるポリシランは、フオトレジスト材や導電
材として有用である。即ち、本発明による有機ケイ素化
合物は、フオトレジスト材や導電材となるポリシランの
合成中間体として有用である。
従来の技術 従来、種々の有機ケイ素化合物が知られているが、し
かし、有機炭素化合物に比べれば、その研究は未だ十分
には進んでいない。例えば、従来、ケイ素原子上にアル
キル基、フェニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子等の
置換基を有する有機ケイ素化合物は種々知られているも
のの、ケイ素原子がヘテロ環にて置換されている二官能
性有機ケイ素化合物は、殆ど、知られておらず、勿論、
その製造については、何らその手法が確立されていな
い。
発明が解決しようとする課題 本発明は、ケイ素原子上にヘテロ環を置換基として有
する新規な有機ケイ素化合物、特に、インドリル置換二
官能性有機ケイ素化合物を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明によるポリシラン化合物は、一般式 (式中、R1及びR2は、それぞれ独立にアルキル基、アリ
ール基又はアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示
す。) 表わされることを特徴とする。
上記一般式(I)において、R1は、好ましくは、炭素
数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基又は
炭素数7〜13のアラルキル基を示し、具体例としては、
アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t
−ブチル、アミル、ヘキシル基等を、アリール基として
は、例えば、フェニル、トリル、メトキシフェニル基等
を、また、アラルキル基としては、例えば、ベンジル、
フェネチル、p−メチルベンジル基等を挙げることがで
きる。R2は、好ましくは、炭素数1〜12のアルキル基、
炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜13のアラルキ
ル基を示し、具体例としては、アルキル基としては、例
えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、アミル、ヘキ
シル、オクチル、ドデシル基等を、アリール基として
は、例えば、フェニル、トリル、メトキシフェニル基等
を、また、アラルキル基としては、例えば、ベンジル、
フェネチル、p−メチルベンジル基等を挙げることがで
きる。
また、Xは、好ましくは、塩素、臭素又はヨウ素を示
し、好ましくは、塩素である。
従つて、本発明による好ましい有機ケイ素化合物の具
体例として、例えば、ジクロロメチル〔2−(1−メチ
ルインドリル)〕シランや、ジクロロフェニル〔2−
(1−メチルインドリル)〕シラン等を挙げることがで
きる。
本発明によるかかる新規な有機ケイ素化合物は、不活
性雰囲気下に一般式 (式中、R1は、前記と同じである。) で表わされるN−置換インドールにアルキルリチウム、
アリールリチウム又はアラルキルリチウムを反応させ、
次いで、一般式 (式中、R2及びXは、前記と同じである。) で表わされるトリハロシランを反応させることによつて
得ることができる。
上記一般式(II)で表わされるN−置換インドールに
おいて、R1は前記と同じであり、従つて、N−置換イン
ドールとしては、例えば、N−メチルインドールやN−
フェニルインドール等を挙げることができる。更に、N
−置換インドールは、ベンゼン環上に前記したようなア
ルキル基、アリール基又はアラルキル基等を置換基とし
て有していてもよい。
また、前記アルキルリチウムとしては、例えば、メチ
ルリチウム、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、
イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブ
チルリチウム、t−ブチルリチウム、アミルリチウム、
ヘキシルリチウム等を挙げることができる。アリールリ
チウムとしては、例えば、フェニルリチウム、トリルリ
チウム、メトキシフェニルリチウム等を挙げることがで
きる。また、アラルキルリチウムとしては、例えば、ベ
ンジルリチウム、フェネチルリチウム、p−メチルベン
ジルリチウム等を挙げることができる。かかる有機リチ
ウムのなかでは、特に、t−ブチルリチウムが好ましく
用いられる。
上記反応は、不活性雰囲気下に、通常、溶剤中にて行
なわれる。溶剤としては、前記したような有機リチウム
化合物に不活性な溶剤であれば、特に、限定されるもの
ではないが、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエ
タン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系
溶剤、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、又はこれ
らの混合溶剤が好ましく用いられる。また、前記有機リ
チウムも、通常、これらと同じ不活性溶剤中にて調製さ
れ、かかる溶液として用いられる。不活性雰囲気として
は、通常、窒素、アルゴン等が好適である。
前記N置換インドールに前記したような有機リチウム
を反応させることによつて、一般式(IV) (式中、R1は、前記と同じである。) で表わされるリチウム化N置換インドール化合物を得
る。しかし、通常は、かかるリチウム化N置換インドー
ル化合物を単離することなく、これを含む反応混合物に
前記一般式(III)で表わされるトリハロシランを反応
させることによつて、本発明によるインドリル置換二官
能性有機ケイ素化合物を得ることができる。
前記一般式(III)で表わされるトリハロシランにお
いて、R2は、好ましくは、炭素数1〜12のアルキル基、
炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜13のアラルキ
ル基を示し、前述したと同様に、アルキル基としては、
例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、アミル、
ヘキシル、オクチル、ドデシル基等を、アリール基とし
ては、例えば、フェニル、トリル、メトキシフェニル基
等を、また、アラルキル基としては、例えば、ベンジ
ル、フェネチル、p−メチルベンジル基等を挙げること
ができる。
また、Xはハロゲン原子を示し、例えば、塩素、臭素
又はヨウ素であり、特に、塩素が好ましい。従つて、本
発明の方法においては、トリハロシランとして、例え
ば、メチルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラ
ン等が好ましく用いられる。
本発明においては、前記N−置換インドールと有機リ
チウムとの反応において、有機リチウムは、N−置換イ
ンドール1モルに対して、通常、1〜1.2モルの範囲で
用いられる。また、トリハロシランも、N−置換インド
ール1モルに対して、通常、1.0〜1.2モルの範囲で用い
られる。
反応温度や反応時間等は、特に、限定されるものでは
ないが、例えば、N置換インドールと有機リチウムとの
反応においては、N置換インドール溶液に有機リチウム
溶液を、通常、−100℃から25℃、好ましくは、−80℃
から−30℃の範囲の温度にて加えた後、−30℃から80
℃、好ましくは、0〜40℃の範囲の温度にて、通常、数
分乃至約10時間、好ましくは30分間乃至2時間撹拌し、
かくして、リチウム化N置換インドールを生成させる。
次いで、このリチウム化N置換インドールとトリハロ
シランとの反応においては、トリハロシランを含む反応
混合物にリチウム化N置換インドールを、通常、−100
℃から80℃、好ましくは、−80℃から30℃の範囲の温度
にて加えた後、−30℃から80℃、好ましくは、0〜50℃
の範囲の温度にて、通常、30分間乃至約40時間、好まし
くは1時間乃至20時間撹拌下に反応させる。
反応終了後、反応混合物から溶剤を減圧下に留去し、
得られた残渣を適宜の溶剤から再結晶し、或いは減圧蒸
留すれば、目的とするインドリル置換二官能性有機ケイ
素化合物を得ることができる。再結晶溶剤としては、例
えば、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素又はこれらの混
合溶剤が好適である。
本発明の方法によれば、前記N−置換インドールやト
リハロシランに対応して、例えば、ジクロロメチル〔2
−(1−メチルインドリル)〕シランや、ジクロロフェ
ニル〔2−(1−メチルインドリル)〕シラン等を得る
ことができる。
発明の効果 本発明によれば、新規なインドリル置換二官能性有機
ケイ素化合物が提供される。かかる有機ケイ素化合物
は、N−置換インドールに有機リチウムを反応させ、次
いで、トリハロシランを反応させることによつて得るこ
とができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 (ジクロロフェニル〔2−(1−メチルインドリル)〕
シランの合成) 1−メチルインドール6.30g(48ミリモル)のテトラ
ヒドロフラン溶液100mlを−78℃に冷却し、これに濃度
1.7モル/のt−ブチルリチウムのヘキサン溶液28.2m
lを加えた。25℃まで昇温させ、この温度にて2時間撹
拌したところ、懸濁液を得た。
この懸濁液を再度、−78℃まで冷却し、これをフェニ
ルトリクロロシラン10.2g(48ミリモル)のテトラヒド
ロフラン溶液(40ml)に加え、25℃まで昇温し、20時間
撹拌した。
この後、反応混合物を濾過して、不溶物を除去した
後、濾液を濃縮した。得られた油状物を減圧蒸留(0.4m
mHg)して、ジクロロフェニル〔2−(1−メチルイン
ドリル)〕シラン9.5gを得た。収率65%。
沸点 146〜148℃/0.4mmHg 赤外線吸収スペクトル(Neat法、cm-1) 3045,2925,1602,1582,1490,1460,1422,1355,1300,1110,
1075,800,730,690,580,555.1 H−核磁気共鳴吸収スペクトル(CDCl3溶液、δ(pp
m)) 3.87(3H,s,NCH3),6.89(1H,s,C=CH),6.9−7.9(9H,
m,aromatic H). マススペクトル(m/e) 305(M+). 実施例2 (ジクロロメチル〔2−(1−メチルインドリル)〕シ
ランの合成) 実施例1において、フェニルトリクロロシランに代え
て、メチルトリクロロシランを用いた以外は、実施例1
と同様にして反応を行なつた。
反応終了後、反応混合物を濾過して、不溶物を除去し
た後、濾液を濃縮した。得られた油状物を減圧蒸留(0.
4mmHg)して、ジクロロメチル〔2−(1−メチルイン
ドリル)〕シラン5.7gを得た。収率49%。
融点 60〜62℃ 沸点 93〜95℃/0.4mmHg 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法、cm-1) 3050,2920,1545,1460,1338,1270,1000−1160,740−780.1 H−核磁気共鳴吸収スペクトル(CDCl3溶液、δ(pp
m)) 1.17(3H,s,SiCH3),3.97(3H,s,NCH3),6.94(1H,s,C
=CH),6.9−7.7(4H,m,aromatic H). マススペクトル(m/e) 243(M+).

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1及びR2は、それぞれ独立にアルキル基、アリ
    ール基又はアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示
    す。) 表わされることを特徴とする有機ケイ素化合物。
  2. 【請求項2】ジクロロメチル〔2−(1−メチルインド
    リル)〕シラン。
  3. 【請求項3】ジクロロフェニル〔2−(1−メチルイン
    ドリル)〕シラン。
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