JP2672868B2 - 磁気ディスクジャケット - Google Patents

磁気ディスクジャケット

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JP2672868B2
JP2672868B2 JP28028889A JP28028889A JP2672868B2 JP 2672868 B2 JP2672868 B2 JP 2672868B2 JP 28028889 A JP28028889 A JP 28028889A JP 28028889 A JP28028889 A JP 28028889A JP 2672868 B2 JP2672868 B2 JP 2672868B2
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magnetic disk
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浩 池田
毅 大谷
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気ディスクジャケット、更に詳しくは、磁
気ディスクのクリーニング性の向上を図った磁気ディス
クジャケットに関する。
〔従来の技術〕 従来の磁気ディスクジャケットは、ケースと、該ケー
スに収納された磁気ディスクの表面をクリーニングする
ように上記ケースの表面に部分溶着されたライナーとを
備えて構成されている。
上記ライナーは、ケース内面への溶着態様によってそ
の膨み具合を適宜調整することによりクリーニング性能
が改善され、あるいはライナーから塵埃等が発生しない
ようになされている。
また、例えば、3.5インチの磁気ディスク用の磁気デ
ィスクジャケットの場合には、ライナーとケースの内面
との間にリフターが取り付けられており、該リフターに
よってライナーを磁気ディスクの表面へ部分的に膨出さ
せて、この膨出部によって磁気ディスクの表面をクリー
ニングするようにしている他、上記対策が採られてい
る。
〔発明が解決しようする課題〕
しかしながら、従来の磁気ディスクジャケットは、単
に、ライナーの膨み具合を調整してクリーニング性能を
改善し、ライナーのケース内面への溶着態様によってラ
イナーに内包される塵埃等の発生を防止したものである
に過ぎず、このような手段ではクリーニング機能を向上
させるには限界があった。
従って、本発明の目的は、ライナーに塵埃等の除去手
段を新たに付与してクリーニングの性能を向上させると
共に、経時的に安定したクリーニング性能を維持するこ
とができる磁気ディスクジャケットを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、ライナーのクリーニングの性能につい
て種々検討した結果、特定の化合物をライナーに所定量
含有させることによって上記課題を解決し得ることを知
見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、ケー
スの内面に部分溶着され、該ケース内に収納された磁気
ディスクの表面をクリーニングするライナーを備えた磁
気ディスクジャケットにおいて、上記ライナーに、25℃
における粘度が100〜3000センチストークス(cSt)で且
つアミノ基、メルカプト基及びエポキシ基のうちの一種
が導入された変性鎖状ポリジメチルシロキサンを上記ラ
イナー1g当り0.001〜0.05g含有させたことを特徴とする
磁気ディスクジャケットを提供するものである。
以下、本発明の磁気ディスクジャケットについて詳述
する。
本発明の磁気ディスクジャケットは、種々のサイズの
磁気ディスクジャケットに適用することができ、本発明
が適用される各サイズの磁気ディスクジャケットは、基
本的には従来の各サイズの磁気ディスクジャケットと同
様に構成されるものである。ここでは、例えば3.5イン
チの磁気ディスクジャケットに適用した場合について第
1図を参照しながら本発明を説明する。
本発明の磁気ディスクジャケットは、第1図に示す如
く、一方のケース1内面(一方のハーフケース内面)11
にリフター2を設け且つ他方のケース1内面(他方のハ
ーフケース内面)12に上記リフター2を対向させた突起
12Cを設けたケース1と、該ケース1に収納された磁気
ディスク(図示せず)の両面を主にリフター2と上記突
起12Cとの間でクリーニングするように上記ケース1の
各内面に部分溶着されたライナー3、3とを備えて構成
されている。
また、上記一方のハーフケース11は、中央部に上記磁
気ディスクのハブが臨む中央孔11Aを有すると共に該中
央孔11Aに隣接する磁気ヘッドが臨む孔11Bを有してい
る。そして、上記ライナー3は、第1図(a)に示す如
く、上記孔11Bに相当する部分を欠いた略C字形状を呈
し、他方のハーフケース12に溶着されたライナー3とで
上記磁気ディスクの両面の記録領域を挟み、上記磁気デ
ィスクの両面をクリーニングすることができる幅に成形
されている。
而して、本発明の磁気ディスクジャケットは、そのラ
イナー3に、25℃における粘度が100〜3000センチスト
ークス(cSt)で且つアミノ基、メルカプト基及びエピ
キシ基のうち一種が導入された変性鎖状ポリジメチルシ
ロキサンを含有させたものである。
25℃における粘度は、100〜3000cStであり、より好ま
しくは500〜2000cStである。25℃における粘度が100cSt
未満では粘度が小さすぎて上記化合物が磁気ディスクに
移行し、磁気ディスクを汚染する虞れがあり、また、25
℃における粘度が3000cStを超えるとクリーニング効果
が極めて乏しくなる虞れがある。
アミノ基、メルカプト基及びエポキシ基のうち一種が
導入された上記変性鎖状ポリメチルシロキサンは、下記
一般式(I)で表される化合物が好ましい。
ここで、 R:CH3またはOCH3 X:C6H6NH2、C3H6NHC2H4NH2、C3H6SH及び のうち何れかである。また、上記一般式において、mと
nは反応条件によって変わり、一概に規定できないが、
一般にm+n≦500で、m/n≧20である。このような変性
鎖状ポリジメチルシロキサンは、R及びXが何れもメチ
ル基である鎖状ポリジメチルシロキサン(以下、「未変
性鎖状ポリジメチルシロキサン」という)に比してライ
ナー3との結合力が強く、磁気ディスクへ移行し難く、
初期の含有量を安定的に保有することができ、経時的に
安定したクリーニングに性能を維持することができる。
本発明の磁気ディスクジャケットは、ライナーに上記
化合物を、ライナー1g当り0.001〜0.05g、より好ましく
は0.003〜0.02g含有させたものである。含有量が0.01ア
未満では上記化合物を含有させる意義がなく、また、含
有量が0.05gを超えると多すぎて上記化合物が磁気ディ
スクへ移行し、却ってライナー3によるクリーニングの
性能を阻害する虞れがある。
上述の如く、上記変性鎖状ポリジメチルシロキサンを
ライナー3に所定量含有させることにより、ライナー3
自体によるクリーニング性能と相俟って磁気ディスクの
表面に付着する塵埃等を一層効果的に除去すると共に、
ライナー3から磁気ディスクへ移行せず安定したクリー
ニング性能を維持することができる。しかも、上記化合
物によってライナー3内に内包された塵埃等をライナー
3から遊離しないようにライナー3内に固定することが
できる。尚、未変性鎖状ポリジメチルシロキサンを変性
鎖状ポリジメチルシロキンサンと同様にライナー3に含
有させたものであってもライナー3によるクリーニング
性能は従来のものよりも格段に優れたものである。
〔作用〕
本発明の磁気ディスクジャケットによれば、ライナー
が回転する磁気ディスクに接触する間に、ライナーに含
有させた変性鎖状ポリジメチルシロキサンを介して磁気
ディスクの表面に付着した塵埃等を除去する。
〔実施例〕
次に、本発明を下記実施例に基づいて具体的に説明す
る。尚、本発明は下記実施例に何等制限されるものでは
ない。
実施例1〜3 変性鎖状ポリジメチルシロキサン(m+n=200、m/n
=40。アミン当量1700g/mol;東芝シリコーン(株)製)
(以下、適宜「薬品」という)を第1表及び第2表に示
す如く変化させてライナー3に含有させて実施例品1〜
3を作成した。
作成された実施例品1〜3について下記要領でクリー
ニングの性能試験及びシリコーン油の磁気ディスクへの
移行性に関する試験を行い、それぞれの結果を第1表及
び第2表に示した。
比較例1〜5 ライナー3に上記鎖状ポリジメチルシロキサンを第2
表に示す如く含有量を変化させて比較例品1〜5を作成
し、実施例品1〜3と同様の試験を行い、それぞれの結
果を第1表に示した。
参考例1〜3 未変形鎖状ポリジメチルシロキサンを第1表及び第2
表に示す如く実施例品1〜3と同様に変化させてライナ
ー3に含有させて参考例品1〜3を作成し、実施例品1
〜3と同様の試験を行い、それぞれの結果を第1表及び
第2表に示した。
クリーニングの性能試験 本試験は、磁気ヘッドが臨む孔11に拡大カメラを臨ま
せて、孔11内に位置する実施例品及び参考例品を各磁気
ディスクの表面に残存する塵埃等の数を1個ずつ計数す
ることによって各ライナーのクリーニングの性能を検査
するものであり、具体的には次の如く行った。
まず、磁気ディスクを24rpmの回転速度で回転させ、
この際、磁気ディスクが1回転する間に上記孔11に現れ
た磁気ディスク表面をカメラで25回連続的に撮影してこ
れらの各撮影部位に残存する塵埃等を1個ずつ計数して
各撮影部位における塵埃等の残存数を検査して磁気ディ
スクの表面全体の計数値を加算する。
尚、第1表における各数値は、薬品処理を施さないラ
イナーを有する磁気ディスクジャケットの磁気ディスク
面における塵埃の存在量を100としたときの相対値であ
る。従って、数値が小さい程磁気ディスク面における塵
埃の存在量が少なくクリーニングの性能に優れているこ
とを表している。
第1表に示すクリーニングの性能試験の測定結果によ
れば、その相対値が実施例品1〜3では16〜24と低く、
クリーニング性能に優れているが、薬品の粘度及び含有
量のいずれかが本発明の範囲から逸脱した比較例品1〜
5は、いずれもクリーニング性に劣り、また、薬品が磁
気ディスクの表面へ移行していることが判る。
また、参考例品1〜3では、相対値が19〜23と低く実
施例品とほぼ同等の低い値を示し、シリコーン油の変
性、未変性共にクリーニング性に優れていることが判
る。
シリコーン油の磁気ディスクへの移行性試験 本試験は、磁気ディスクジャケットに挿入された磁気
ディスクを一定環境下で一定時間回転させた後、実施例
品及び参考例品の各磁気ディスクと磁気ヘッドとの動摩
擦計数を測定し、その数値の大小からシリコーン油の磁
気ディスクへの移行性を検査するものであり、具体的に
は次の如く行った。
まず、40℃、80%RHの環境下において10日間磁気ディ
スクを300rpmの回転速度で回転させる。次に、磁気ディ
スクを磁気ディスクジャケットから取り出し、25℃、50
%RHの環境下において磁気ディスクを300rpmの回転速度
を保ちつつ回転させながら磁気ヘッドを磁気ディスクの
両面から30gの荷重で圧接させる。この時、300rpmの回
転速度を保つためにはモーターに通ずる電流を増加する
必要があるが、その電流値の増加分から動摩擦力を逆算
して求め、この動摩擦力からの動摩擦計数を計算する。
尚、第2表における各数値は、薬品処理を施さないラ
イナーに有する磁気ディスクジャケットを用いて試験を
行った磁気ディスクの動摩擦係数を100としたときの相
対値である。従って、数値が100に近いほど薬品の移行
性が低いことを表している。
第2表に示すシリコーン油の磁気ディスクへの移行性
試験の測定結果によれば、その相対値は実施例品1〜3
ではほぼ100に等しいが、参考例品1〜3では111〜115
と高い数値になっており、未変性シリコーン油に比して
変性シリコーン油は磁気ディスクへの移行性が低いこと
が判る。従って、実施例品1〜3はライナー3に含有さ
れた変性シリコーン油を安定的に保有することができ、
経時的に安定したクリーニング性能を維持し得ることが
判る。
〔発明の効果〕 本発明の磁気ディスクジャケットは、ライナーがアミ
ノ基、メルカプト基及びエポキシ基のうち一種が導入さ
れた変性鎖状ポリジメチルシロキサンを含有するため、
ライナーの塵埃等に対するクリーニング性能が一層優れ
且つ含有物の磁気ディスクへの移行性が低く経時的に安
定したクリーニング性能を維持することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本発明の磁気ディスクジャケッ
トの一実施例のハーフケースの内面を示す平面図で、同
図(a)はリフターを有するハーフケースを示す図、同
図(b)はライナーを取り付ける前の他方のハーフケー
スを示す図である。 1;ケース、3;ライナー
フロントページの続き (72)発明者 新家 昌彦 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王 株式会社情報科学研究所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースの内面に部分溶着され、該ケース内
    に収納された磁気ディスクの表面をクリーニングするラ
    イナーを備えた磁気ディスクジャケットにおいて、上記
    ライナーに、25℃における粘度が100〜3000センチスト
    ークス(cSt)で且つアミノ基、メルカプト基及びエポ
    キシ基のうちの一種が導入された変性鎖状ポリジメチル
    シロキサンを上記ライナー1g当り0.001〜0.05g含有させ
    たことを特徴とする磁気ディスクジャケット。
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