JP2670640B2 - 導波管型終端器 - Google Patents
導波管型終端器Info
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- JP2670640B2 JP2670640B2 JP2284910A JP28491090A JP2670640B2 JP 2670640 B2 JP2670640 B2 JP 2670640B2 JP 2284910 A JP2284910 A JP 2284910A JP 28491090 A JP28491090 A JP 28491090A JP 2670640 B2 JP2670640 B2 JP 2670640B2
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- waveguide
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は矩形導波管内にマイクロ波吸収体を設けた高
電力用の導波管型終端器に関する。
電力用の導波管型終端器に関する。
従来、この種の導波管型終端器は、第2図(a),
(b)の側面図,平面図に示すように、一端を金属板で
短絡し他端にフランジを設けて外部とのインターフェイ
スとした矩形導波管1と、矩形導波管内の両方のE面端
部と片方のH面端部に固定された2個のマイクロ波吸収
体2A,2Bと、矩形導波管1にマイクロ波吸収体2A,2Bを接
着して固定する接着剤4とから構成されていた。
(b)の側面図,平面図に示すように、一端を金属板で
短絡し他端にフランジを設けて外部とのインターフェイ
スとした矩形導波管1と、矩形導波管内の両方のE面端
部と片方のH面端部に固定された2個のマイクロ波吸収
体2A,2Bと、矩形導波管1にマイクロ波吸収体2A,2Bを接
着して固定する接着剤4とから構成されていた。
上述した従来の導波管型終端器は、矩形導波管内にマ
イクロ波吸収体を接着剤によって固定しているので、接
着剤の素材の性質として熱伝導率が良好で、かつ、耐熱
性に優れたものを用いる必要がある。このような接着剤
として例えばエイブルボンド789−4のようなものがあ
る。しかしながらこのような接着剤を使用した場合に、
熱伝導性、耐熱性では優れた性能を有する一方、接着剤
固着後の硬度が金属と同等程度のものとなる。ここで高
電力を入力した場合にマイクロ波吸収体の温度上昇によ
る熱が接着剤を介し導波管に伝達され放熱される。この
場合にマイクロ波吸収体と接着剤および導波管との固有
の線膨張係数の相違により強度の弱い吸収体が破損する
という欠点があった。
イクロ波吸収体を接着剤によって固定しているので、接
着剤の素材の性質として熱伝導率が良好で、かつ、耐熱
性に優れたものを用いる必要がある。このような接着剤
として例えばエイブルボンド789−4のようなものがあ
る。しかしながらこのような接着剤を使用した場合に、
熱伝導性、耐熱性では優れた性能を有する一方、接着剤
固着後の硬度が金属と同等程度のものとなる。ここで高
電力を入力した場合にマイクロ波吸収体の温度上昇によ
る熱が接着剤を介し導波管に伝達され放熱される。この
場合にマイクロ波吸収体と接着剤および導波管との固有
の線膨張係数の相違により強度の弱い吸収体が破損する
という欠点があった。
本発明の導波管型終端器は、一端が短絡された矩形導
波管内の端面部に固定された少なくとも2個のマイクロ
波吸収体を有する導波管型終端器において、それぞれの
マイクロ波吸収体を導波管外部より少なくとも2本以上
の金属ねじで固定し、前記金属ねじのうち導波管開口側
の2本の金属ねじが導波管のマイクロ波進行方向の軸に
沿って管内波長λgの約1/4λgの間隔で配置されてい
る。
波管内の端面部に固定された少なくとも2個のマイクロ
波吸収体を有する導波管型終端器において、それぞれの
マイクロ波吸収体を導波管外部より少なくとも2本以上
の金属ねじで固定し、前記金属ねじのうち導波管開口側
の2本の金属ねじが導波管のマイクロ波進行方向の軸に
沿って管内波長λgの約1/4λgの間隔で配置されてい
る。
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図(a),(b),(c)は本発明の第1の実施
例のそれぞれ側面図,平面図およびA−A断面図を示
す。第1図の実施例は一端を金属板にて短絡された矩形
導波管1、2個のマイクロ波吸収体2A,2B、矩形導波管
1の外面より挿入され、マイクロ波吸収体2A,2Bを固定
するための金属ねじ3A〜3Dから構成されている。
例のそれぞれ側面図,平面図およびA−A断面図を示
す。第1図の実施例は一端を金属板にて短絡された矩形
導波管1、2個のマイクロ波吸収体2A,2B、矩形導波管
1の外面より挿入され、マイクロ波吸収体2A,2Bを固定
するための金属ねじ3A〜3Dから構成されている。
次に本実施例の主として金属ねじの配置と動作を説明
する。マイクロ波吸収体2A,2Bを固定している金属ねじ3
A〜3Dのうち、最も導波管開口側の金属ねじ3A,3Bは、矩
形導波管1の管軸方向で管内波長をλgとすると、約1/4
λgの間隔をもって取り付けられている。(λg)は矩形
導波管1内のマイクロ波における中心周波数での管内波
長)通常、金属ねじによりマイクロ波吸収体を固定して
いる場合には、導波管内部に金属ねじによるサセプタン
スが生じ、VSWRの劣化を起こすが、VSWRに最も影響を与
える導波管開口側の2本の金属ねじ3A,3Bは、約1/4λg
の間隔で設けられているので、それぞれねじのサセプタ
ンスは相殺し合いVSWRの劣化を生じない。一方マイクロ
波吸収体を固定している金属ねじのうち短絡面に近い方
の金属ねじ3C,3Dは、その近辺のマイクロ波の電界が吸
収されているので、金属ねじ3C,3DによるVSWRの劣化は
ない。
する。マイクロ波吸収体2A,2Bを固定している金属ねじ3
A〜3Dのうち、最も導波管開口側の金属ねじ3A,3Bは、矩
形導波管1の管軸方向で管内波長をλgとすると、約1/4
λgの間隔をもって取り付けられている。(λg)は矩形
導波管1内のマイクロ波における中心周波数での管内波
長)通常、金属ねじによりマイクロ波吸収体を固定して
いる場合には、導波管内部に金属ねじによるサセプタン
スが生じ、VSWRの劣化を起こすが、VSWRに最も影響を与
える導波管開口側の2本の金属ねじ3A,3Bは、約1/4λg
の間隔で設けられているので、それぞれねじのサセプタ
ンスは相殺し合いVSWRの劣化を生じない。一方マイクロ
波吸収体を固定している金属ねじのうち短絡面に近い方
の金属ねじ3C,3Dは、その近辺のマイクロ波の電界が吸
収されているので、金属ねじ3C,3DによるVSWRの劣化は
ない。
次に本発明の第2の実施例を第2図(a),(b),
(c)の側面図,平面図およびA−A断面図を参照して
説明する。第2図の実施例は、一端を金属板にて短絡さ
れた矩形導波管1、マイクロ波吸収体2A,2B、ラジエー
ター7A,7B、矩形導波管外部よりマイクロ波吸収体2A,2B
を固定するための金属棒5A〜5D、なお、マイクロ波吸収
体に設けられた、金属棒5A〜5Dを取り付けるための位置
決めの穴がある。金属棒5A〜5Dとラジエーター7Aとの間
に取り付けられている金属ばね6から構成されている。
ここでマイクロ波吸収体2A,2Bを固定している金属棒5A
〜5Dのうち、導波管開口側の金属棒5A,5Bは第1の実施
例と同様に1/4λgの間隔を有しているので金属棒5A,5B
のサセプタンスが相殺される。また、金属棒5C,5D近辺
はマイクロ波の電界が吸収されているので、VSWRを劣化
させない。
(c)の側面図,平面図およびA−A断面図を参照して
説明する。第2図の実施例は、一端を金属板にて短絡さ
れた矩形導波管1、マイクロ波吸収体2A,2B、ラジエー
ター7A,7B、矩形導波管外部よりマイクロ波吸収体2A,2B
を固定するための金属棒5A〜5D、なお、マイクロ波吸収
体に設けられた、金属棒5A〜5Dを取り付けるための位置
決めの穴がある。金属棒5A〜5Dとラジエーター7Aとの間
に取り付けられている金属ばね6から構成されている。
ここでマイクロ波吸収体2A,2Bを固定している金属棒5A
〜5Dのうち、導波管開口側の金属棒5A,5Bは第1の実施
例と同様に1/4λgの間隔を有しているので金属棒5A,5B
のサセプタンスが相殺される。また、金属棒5C,5D近辺
はマイクロ波の電界が吸収されているので、VSWRを劣化
させない。
マイクロ波吸収体2A,2Bは金属棒5A〜5Dとラジエータ
ー7Aとの間に金属ばね6を介して固定されているため
に、長期間にわたる使用でも安定して矩形導波管1内に
固定される。このような固定方法によればマイクロ波吸
収体はラジエーター7Aにより金属ばね6,金属棒5A〜5Dを
介して矩形導波管1内に押し付けられるためにきわめて
簡単に固定される。
ー7Aとの間に金属ばね6を介して固定されているため
に、長期間にわたる使用でも安定して矩形導波管1内に
固定される。このような固定方法によればマイクロ波吸
収体はラジエーター7Aにより金属ばね6,金属棒5A〜5Dを
介して矩形導波管1内に押し付けられるためにきわめて
簡単に固定される。
以上説明したように本発明は、従来接着剤で固定して
いたマイクロ波吸収体と、矩形導波管とを、矩形導波管
の幅広面より金属ねじ又は金属棒を挿入し、押し付ける
ことにより固定しているので、高電力を入力した場合に
起こる吸収体,接着剤および矩形導波管の個々の線膨張
係数の相違による吸収体破損を防止できる効果がある。
さらに吸収体を固定している金属ねじを導波管軸に沿っ
て約1/4λgの間隔をもって設けているので、それぞれの
金属ねじによるサセプタンスが相殺され、VSWRの劣化を
防止できるという効果がある。また、金属棒はマイクロ
波吸収体に設けられている取り付け穴に固定されるの
で、高電力を入力した際に最も高温となるマイクロ波吸
収体部のうち、矩形導波管管壁に接していない面を効率
よく冷却できるという効果もある。
いたマイクロ波吸収体と、矩形導波管とを、矩形導波管
の幅広面より金属ねじ又は金属棒を挿入し、押し付ける
ことにより固定しているので、高電力を入力した場合に
起こる吸収体,接着剤および矩形導波管の個々の線膨張
係数の相違による吸収体破損を防止できる効果がある。
さらに吸収体を固定している金属ねじを導波管軸に沿っ
て約1/4λgの間隔をもって設けているので、それぞれの
金属ねじによるサセプタンスが相殺され、VSWRの劣化を
防止できるという効果がある。また、金属棒はマイクロ
波吸収体に設けられている取り付け穴に固定されるの
で、高電力を入力した際に最も高温となるマイクロ波吸
収体部のうち、矩形導波管管壁に接していない面を効率
よく冷却できるという効果もある。
第1図(a),(b),(c)および第2図(a),
(b),(c)はそれぞれ第1および第2の実施例の側
面図,平面図,A−A断面図、第3図は従来の導波管終端
器の側面図,平面図である。 1……矩形導波管、2A,2B……マイクロ波吸収体、3A〜3
D……金属ねじ、4……接着剤、5A〜5D……金属棒、6
……金属ばね、7A,7B……ラジエーター。
(b),(c)はそれぞれ第1および第2の実施例の側
面図,平面図,A−A断面図、第3図は従来の導波管終端
器の側面図,平面図である。 1……矩形導波管、2A,2B……マイクロ波吸収体、3A〜3
D……金属ねじ、4……接着剤、5A〜5D……金属棒、6
……金属ばね、7A,7B……ラジエーター。
Claims (1)
- 【請求項1】一端が短絡された矩形導波管内の端面部に
固定された少なくとも2個のマイクロ波吸収体を有する
導波管型終端器において、それぞれのマイクロ波吸収体
を導波管外部より少なくとも2本以上の導波管外壁から
突き出ない金属棒で固定し、前記金属棒のうち導波管開
口側の2本の前記金属棒が導波管のマイクロ波進行方向
の軸に沿って管内波長λgの約1/4λgの間隔で配置さ
れており、前記矩形導波管の幅広面に取り付けられたラ
ジェーターの面と前記金属棒の頭部とが金属バネを介し
て接触していることを特徴とする導波管型終端器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2284910A JP2670640B2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | 導波管型終端器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2284910A JP2670640B2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | 導波管型終端器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04158601A JPH04158601A (ja) | 1992-06-01 |
JP2670640B2 true JP2670640B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=17684635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2284910A Expired - Fee Related JP2670640B2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | 導波管型終端器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2670640B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112310585A (zh) * | 2020-09-17 | 2021-02-02 | 北京无线电测量研究所 | 一种v频段波导负载 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111342172A (zh) * | 2020-03-17 | 2020-06-26 | 电子科技大学 | 一种紧凑型大平均功率匹配负载 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62147904U (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-18 | ||
JPS6464401A (en) * | 1987-09-04 | 1989-03-10 | Nec Corp | Axial ratio compensator |
JPH0249206U (ja) * | 1988-09-30 | 1990-04-05 |
-
1990
- 1990-10-23 JP JP2284910A patent/JP2670640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112310585A (zh) * | 2020-09-17 | 2021-02-02 | 北京无线电测量研究所 | 一种v频段波导负载 |
CN112310585B (zh) * | 2020-09-17 | 2021-12-03 | 北京无线电测量研究所 | 一种v频段波导负载 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04158601A (ja) | 1992-06-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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