JP2670406B2 - ゲート電力供給回路 - Google Patents

ゲート電力供給回路

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JP2670406B2
JP2670406B2 JP4242475A JP24247592A JP2670406B2 JP 2670406 B2 JP2670406 B2 JP 2670406B2 JP 4242475 A JP4242475 A JP 4242475A JP 24247592 A JP24247592 A JP 24247592A JP 2670406 B2 JP2670406 B2 JP 2670406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己消弧形素子等のス
イッチング動作を利用して主回路から自己消弧形素子の
ゲ―ト駆動回路にゲ―ト電力を供給するようにしたゲ―
ト電力供給回路に関する。
【0002】
【従来の技術】インバ―タ装置などの電力変換装置に自
己消弧形素子を適用することで従来に比べて電源側及び
負荷側高調波の抑制、電源力率の改善、装置の小形化な
どの利点が得られる。これまでは高電圧、大電流に耐え
られる自己消弧形素子が得られなかったが、最近はGT
Oに代表されるような高電圧、大電流用途に適した自己
消弧形素子が製造できるようになったため、大電力分野
への自己消弧形素子の応用が活発となってきた。
【0003】GTOのような自己消弧形素子を高電圧用
途に応用するときには、自己消弧形素子のゲ―ト駆動回
路の駆動電源の問題が無視できない。特に大電力分野で
おもに用いられているスイッチング素子であるGTOの
場合には大きな問題となる。なぜなら、GTOは電流制
御形素子であり、しかもタ―ンオフ時の電流増幅度が小
さいので、タ―ンオフ時には主回路電流の数分の一とい
う、非常に大きな電流をGTOのゲ―トに流さなければ
ならない。又、GTOはオン時にも、導通損失を低減す
るためにゲ―トに電流を流し続ける必要がある。そのた
めGTOのゲ―ト駆動回路の消費電力は、GTOの品種
にもよるが、ひとつのGTOにつき100W以上にも達
する。
【0004】GTOのゲ―ト駆動回路は駆動対象となる
GTOのカソ―ド及びゲ―トに直接つながるため、電気
的には駆動対象のGTOのカソ―ドと同じ電位に置かれ
る。GTOを直列接続する場合には、各々のGTOのゲ
―ト駆動回路はそれぞれ異る電位に置かれるため、各々
のゲ―ト駆動回路の電源もまた、それぞれ電位が異って
いなければならない。即ち、ゲ―ト駆動回路の電源は、
それぞれのGTO毎に互いに絶縁されなければならな
い。
【0005】従来使用されているGTOのゲ―ト駆動回
路の例を図12に示す。図12では電力変換回路を構成
する複数のGTOの中の一個のGTOとそれに付随する
スナバ回路及びゲ―ト駆動回路を示している。
【0006】図12において、GTO1が主スイッチン
グ素子であり、ダイオ―ド2とコンデンサ3とはGTO
1のスナバ回路をなし、GTO1の電圧上昇率を抑え、
タ―ンオフ時のGTOの損失を抑える。ダイオ―ド4は
フリ―ホイリングダイオ―ドであって回生モ―ドにおい
て主回路電流の通路となる。抵抗5は直流バランス抵抗
であり、多数個直列接続されるGTOの各々の直流分担
電圧を、各GTOの特性の僅かなバラツキに影響されな
いようにバランスさせる働きをする。
【0007】GTO1のゲ―トはゲ―ト駆動回路10に
よって駆動される。ゲ―トのオン・オフ信号は光フファ
イバ11によって、光信号で伝送されてゲ―ト駆動回路
10内の図示しない光受信モジュ―ルによって電気信号
に変換される。光信号を用いるので、ゲ―トのオン、オ
フ信号については各GTO1ごとの絶縁は自動的に達成
される。ゲ―ト駆動回路10の電源は、絶縁変圧器13
を経由して高周波交流電源14から供給される高周波電
力を、整流器12によって整流して直流電力とすること
で得ている。高周波交流電源14は低電位部に置かれて
各GTOで共通に使用され、各GTO1間での電位の差
は、各々のGTO1に相対する絶縁変圧器13によって
絶縁されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、GTOを多数
直列接続し、直流母線電圧が数十KVを超える変換器に
従来技術を応用するには大きな問題がある。即ち、低電
位部から絶縁変圧器を介して高周波電力を送り込むため
には、数十KVの高電圧を絶縁することができる、極端
に絶縁耐圧の大きな絶縁変圧器が多数個必要となるから
である。このような絶縁変圧器は、大きなスペ―スを必
要とするのみならず、はなはだしく高価なものとなって
しまう。そのため、スペ―ス及びコストの面で、従来技
術ではGTOを多数直列接続して高電圧用途に応用する
には問題があった。
【0009】従って、本発明の目的は、絶縁変圧器を省
略し、自己消弧形素子のオン・オフ動作を利用してゲ―
ト駆動回路へ供給する電力を主回路から得るようにした
ゲ―ト電力供給回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項(1)に係るゲ―ト電力供給回路
は、電力変換回路を構成するスイッチング素子に並列接
続される第1のコンデンサとリアクトルから成る直列回
路と、前記リアクトルに並列接続される第1のダイオ―
ドと第2のコンデンサから成る直列回路を具備し、前記
第2のコンデンサに蓄えられるエネルギを前記スイッチ
ング素子のゲ―ト駆動回路等に供給するものである。
【0011】又、本発明の請求項(2)に係るゲ―ト電
力供給回路は、電力変換回路を構成するスイッチング素
子に並列接続される第1のコンデンサとリアクトルと第
2のダイオ―ドから成る直列回路と、前記リアクトルと
第2のダイオ―ドの直列回路に並列接続される第1のダ
イオ―ドと第2のコンデンサから成る直列回路を具備
し、前記第2のコンデンサに蓄えられるエネルギを前記
スイッチング素子のゲ―ト駆動回路等に供給するもので
ある。
【0012】更に、本発明の請求項(3)に係るゲ―ト
電力供給回路は、電力変換回路を構成するスイッチング
素子に並列接続される第1のコンデンサとリアクトルか
ら成る直列回路と、前記リアクトルに並列接続される第
3のコンデンサと、前記リアクトルと第3のコンデンサ
の並列回路に並列接続される第1のダイオ―ドと第2の
コンデンサから成る直列回路を具備し、前記第2のコン
デンサに蓄えられるエネルギを前記スイッチング素子の
ゲ―ト駆動回路等に供給するものである。
【0013】更に又、本発明の請求項(4)に係るゲ―
ト電力供給回路は、電力変換回路を構成するスイッチン
グ素子に並列接続される第1のコンデンサとリアクトル
から成る直列回路と、前記リアクトルに並列接続される
第1のダイオ―ドと第2のコンデンサから成る直列回路
を具備し、前記第2のコンデンサに蓄えられるエネルギ
をチョッパ回路或いはDC/DCコンバ―タ回路を介し
て前記スイッチング素子のゲ―ト駆動回路等に供給する
ものである。
【0014】又、本発明の請求項(5)に係るゲ―ト電
力供給回路は、電力変換回路を構成するスイッチング素
子に並列接続される第1のコンデンサとリアクトルから
成る直列回路と、前記リアクトルに並列接続される第1
のダイオ―ドと第2のコンデンサから成る直列回路と、
前記第2のコンデンサに並列接続される半導体スイッチ
と抵抗とから成る直列回路を具備し、前記第2のコンデ
ンサに蓄えられるエネルギを前記スイッチング素子のゲ
―ト駆動回路等に供給し、且つ前記第2のコンデンサの
電圧が所定値に達した時に前記半導体スイッチをオンす
るようにしたものである。
【0015】更に、本発明の請求項(6)に係るゲ―ト
電力供給回路は、電力変換回路を構成するスイッチング
素子に並列接続される第1のコンデンサとリアクトルか
ら成る直列回路と、前記リアクトルに並列接続される第
1のダイオ―ドと第2のコンデンサから成る直列回路
と、前記スイッチング素子の一端に一方の端子が接続さ
れ他方の端子が前記第1のダイオ―ドと第2のコンデン
サの直列接続点に接続される抵抗とを具備し、前記スイ
ッチング素子のオフ時前記抵抗を介して前記第2のコン
デンサを充電し、前記第2のコンデンサに蓄えられたエ
ネルギを前記スイッチング素子のゲ―ト駆動回路等に供
給するものである。
【0016】
【作用】請求項(1)に係る発明においては、スイッチ
ング素子がオフの期間に第1のコンデンサに蓄えれるエ
ネルギは、スイッチング素子がオンの期間にリアクトル
を経由して第2のコンデンサに移るため、スイッチング
素子がスイッチング動作している時は第2のコンデンサ
に所定のエネルギを蓄えられるため、この第2のコンデ
ンサに蓄えられるエネルギをスイッチング素子のゲ―ト
駆動回路等に供給することができる。
【0017】請求項(2)に係る発明においては、スイ
ッチング素子がオフの期間に第1のコンデンサに蓄えれ
るエネルギは、スイッチング素子がオンの期間にリアク
トルを経由して第2のコンデンサに移るため、スイッチ
ング素子がスイッチング動作している時は第2のコンデ
ンサに所定のエネルギを蓄えることができ、この第2の
コンデンサに蓄えられるエネルギをスイッチング素子の
ゲ―ト駆動回路等に供給することができるが、この過程
においてリアクトルに振動電流が流れるため、この振動
電流はリアクトルに直列接続される第2のダイオ―ドに
よって除去できる。
【0018】請求項(3)に係る発明においては、スイ
ッチング素子がオフの期間に第1のコンデンサに蓄えれ
るエネルギは、スイッチング素子がオンの期間にリアク
トルを経由して第2のコンデンサに移るため、スイッチ
ング素子がスイッチング動作している時は第2のコンデ
ンサに所定のエネルギを蓄えることができ、この第2の
コンデンサに蓄えられるエネルギをスイッチング素子の
ゲ―ト駆動回路等に供給することができるが、この過程
においてリアクトルにスパイク電圧が現れるが、このス
パイク電圧はリアクトルに並列接続される第3のコンデ
ンサによって除去できる。
【0019】請求項(4)に係る発明においては、スイ
ッチング素子がオフの期間に第1のコンデンサに蓄えれ
るエネルギは、スイッチング素子がオンの期間にリアク
トルを経由して第2のコンデンサに移るため、スイッチ
ング素子がスイッチング動作している時は第2のコンデ
ンサに所定のエネルギを蓄えられるため、この第2のコ
ンデンサに蓄えられるエネルギをスイッチング素子のゲ
―ト駆動回路等に供給する場合、チョッパ回路或いはD
C/DCコンバ―タ回路を介して前記スイッチング素子
のゲ―ト駆動回路等に供給することによって、ゲ―ト駆
動回路等に高精度の安定した電力を供給することができ
る。
【0020】請求項(5)に係る発明においては、スイ
ッチング素子がオフの期間に第1のコンデンサに蓄えれ
るエネルギは、スイッチング素子がオンの期間にリアク
トルを経由して第2のコンデンサに移るため、スイッチ
ング素子がスイッチング動作している時は第2のコンデ
ンサに所定のエネルギを蓄えられるため、この第2のコ
ンデンサに蓄えられるエネルギをスイッチング素子のゲ
―ト駆動回路等に供給する場合、通常第2のコンデンサ
に蓄えられるエネルギよりゲ―ト駆動回路等で消費する
エネルギの方が少いようにしているため、第2のコンデ
ンサの電圧は徐々に上昇し過電圧にある恐れがある。こ
のため、第2のコンデンサの電圧が所定値に達した時に
第2のコンデンサに並列接続される半導体スイッチと抵
抗とから成る直列回路を構成する前記半導体スイッチを
オンすることによって第2のコンデンサのエネルギは前
記抵抗で消費されるため、第2のコンデンサの過電圧を
抑制出来る。
【0021】請求項(6)に係る発明においては、スイ
ッチング素子がオフの期間に第1のコンデンサに蓄えれ
るエネルギは、スイッチング素子がオンの期間にリアク
トルを経由して第2のコンデンサに移るため、スイッチ
ング素子がスイッチング動作している時は第2のコンデ
ンサに所定のエネルギを蓄えられることが出来る。しか
しスイッチング素子がスイッチング動作を開始する前の
オフ状態の時には第2のコンデンサに蓄えられるエネル
ギは非常に小さいため、スイッチング素子がオフ状態の
時に抵抗を介して第2のコンデンサを充電し、スイッチ
ング素子のスイッチング動作開始以前に第2のコンデン
サに予め所定のエネルギを蓄えておくことができる。
【0022】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す構成図であり
図において、1は主回路の自己消弧形素子(以下GTO
1と記す)であり、スナバダイオ―ド2とスナバコンデ
ンサ3の直列回路から成るスナバ回路及びフリ―ホイ―
リングダイオ―ド4及び直流バランス抵抗5をGTO1
に並列に接続する。第1のコンデンサ6の一端をGTO
1のアノ―ドに接続し、他端を第1のダイオ―ド7のア
ノ―ドに接続する。リアクトル8の一端を第1のダイオ
―ド7のアノ―ドに接続し、他端をGTO1のカソ―ド
に接続する。第2のコンデンサ9の一端と第1のダイオ
―ド7のカソ―ドを接続し、第2のコンデンサ9の他端
をGTO1のカソ―ドに接続する。GTO1のスイッチ
ング動作時に第2のコンデンサ9に蓄えられるエネルギ
をゲ―ト駆動回路10に供給する。ゲ―ト駆動回路10
は、光ファイバ11からの光信号によってゲ―ト信号を
発生し、GTO1のゲ―ト信号となる。前述のように構
成した図1のゲ―ト電力供給回路の動作を図2を参照し
て説明する。
【0023】GTO1がオフしている間に、第1のコン
デンサ6は第1のダイオ―ド7、第2のコンデンサ9を
通して、ほぼGTO1の直流分担電圧まで充電されてい
る。図2の時点Aにおいて、GTO1がタ―ンオンを開
始する。時点AからGTO1のアノ―ド・カソ―ド間電
圧VAKが下がり、これと共に第1のコンデンサ6の電荷
は第1のコンデンサ6→GTO1→リアクトル8→第1
のコンデンサ6の経路で放電し、第1のコンデンサ6の
電圧VC6は下がり始める。第1のコンデンサ6の放電が
終わって第1のコンデンサ6の電圧が零になり、リアク
トル8の電流IL8は最大値に達する。引き続きリアクト
ル8の電流が第1のコンデンサ6を逆方向に充電し、時
点Bに至る。時点Bで第1のコンデンサ6の電圧が第2
のコンデンサ9の電圧と等しくなり、第1のダイオ―ド
7が導通を開始し、第1のダイオ―ド7の電流ID7が立
ち上がる。第1のダイオ―ド7が導通すると、リアクト
ル8の電流は第2のコンデンサ9と第1のコンデンサ6
とに分流することになる。この状態で第2のコンデンサ
9と第1のコンデンサ6の電流の比は静電容量の比と等
しくなる。第2のコンデンサ9の容量は、ゲ―ト駆動回
路10への供給電圧の変動を抑えるために、第1のコン
デンサ6よりも非常に大きな値とするから、リアクトル
8の電流のほとんどは第2のコンデンサ9に流れ込む。
即ち、時点B以降、リアクトル8の持っているエネルギ
はほとんど第2のコンデンサ9に流れ込む。時点Cで第
1のダイオ―ド7の電流は零になる。
【0024】時点Cにおいて、第1のコンデンサ6は逆
方向に充電されている。このエネルギは時点C以降、リ
アクトル8との間で振動的にやりとりされているうち
に、GTO1の導通損失等の形で徐々に消費され、時点
DでGTO1がタ―ンオフし、第1のコンデンサ6が再
び充電されるまで振動が続く。この損失の形で消費され
るエネルギElossは、第1のコンデンサ6の容量をC6
、第2のコンデンサ9の電圧の最高値をVc9とする
と、 Eloss=C6 ・(Vc9)2 /2 となる。通常、Vc9の値はゲ―ト駆動回路10の電源電
圧として好適な十数V程度の低い値である。第1のコン
デンサ6がGTO1の直流分担電圧VD まで充電されて
いるときに得たエネルギEc6は、 Ec6=C6 ・(VD)2 /2 である。これらの式より、第1のコンデンサ6が逆充電
されることで失われるエネルギの率が分る。代表的な値
として、VD =3000[V],Vc9=15[V]とす
れば、失われるエネルギのパ―センテ―ジは、 (Eloss/Ec6)×100=(Vc9/VD)2 ×100 =(15/3000)2 ×100 =0.0025[%] このように、エネルギロスとしては、ほとんど無視でき
るほど小さく、実用上問題になるものとは考えられな
い。
【0025】とはいえ、用途によっては、時点C以降に
第1のコンデンサ6とリアクトル8との間に流れる振動
電流が問題となる場合も考えられる。図3はこの点を考
慮して為された本発明の第2の実施例を示す構成図であ
る。この図3の実施例は、図1に示す実施例のリアクト
ル8に図示極性で第2のダイオ―ド15を直列に接続し
たものである。
【0026】以下、図3に示す第2の実施例の動作を図
4を参照して説明する。図4の時点Aから、時点Cまで
は、図1の実施例と全く同じ動作をする。時点Cより先
では第2のダイオ―ド15の作用によって動作が異って
くる。
【0027】即ち、第1のコンデンサ6は逆充電される
が、この電荷がリアクトル8を通って放電しようとして
も、リアクトル8に直列に接続されている第2のダイオ
―ド15によっ放電は阻止される。そのため、第1のコ
ンデンサ6の逆充電電荷はGTO1が再びオフし始める
時点Dまでそのまま保持され、振動電流は流れることは
ない。時点D以降、GTO1に流れていた電流が、第1
のコンデンサ6、第1のダイオ―ド7、第2のコンデン
サ9と流れて第1のコンデンサ6が再充電される際に、
逆充電電荷は第2のコンデンサ9に流れ込むことにな
る。
【0028】さて、図1の実施例では、リアクトル8に
印加される電圧の最大値は、GTO1が分担する直流分
担電圧VD とほぼ等しい。このことは以下のように説明
できる。GTO1のタ―ンオン時間は10μs 程度と、
第1のコンデンサ6の放電回路の時定数と比べて短い。
そのためGTO1のタ―ンオンが完了した時点では、第
1のコンデンサ6の電圧はGTO1がオフしている間に
充電された値VD をそのまま保つと考えられる。しかる
に、リアクトル8に印加される電圧は、第1のコンデン
サ6の電圧からGTO1の電圧を差し引いたものである
から、GTO1のタ―ンオンが完了した時点では、第1
のコンデンサ6の電圧がそのままリアクトル8に印加さ
れることになる。従って、リアクトル8に印加される電
圧は、GTO1のタ―ンオンが完了した時点で最大とな
り、その値はGTO1の直流分担電圧VD とほぼ等し
い。直流分担電圧VD は、通常3000V程度の高電圧
であり、このような高電圧の印加に耐えられるようなリ
アクトルは、サイズ・コストとともに大きくならざるを
得ない。
【0029】そこで、リアクトル8に印加される電圧を
抑える工夫を施したのが、本発明の第3の実施例であ
る。図5は本発明の第3の実施例を示す構成図であり、
この実施例は、図1の実施例におけるリアクトル8に、
並列に第3のコンデンサ16を接続したものである。
【0030】以下、図5に示す第3の実施例の動作を図
6を参照して説明する。図6の時点Aにおいて、GTO
1はタ―ンオンを開始する。この時点Aにおいては第1
のコンデンサ6はGTO1の直流分担電圧まで充電され
ていて、第3のコンデンサ16の電荷は零である。時点
AからGTO1のアノ―ド・カソ―ド間電圧VAKが下が
りだし、これと共に第1のコンデンサ6の電荷はGTO
1を通って第3のコンデンサ16に移る。第1のコンデ
ンサ6の電圧と第3のコンデンサ16の電圧の差がGT
O1の電圧VAKと等しいのだから、時点EでGTO1の
電圧VAKがほぼ零と見做せるようになるときには第1の
コンデンサ6と第3のコンデンサ16の電圧とは相等し
くなり、従って、リアクトル8の電圧VL8もまた相等し
くなる。時点Eから第1のコンデンサ6の電荷はGTO
1を経由してリアクトル8を流れて放電し、第1のコン
デンサ6の電荷はそのまま並列接続されているリアクト
ル8を通って放電する。時点Bで第1のコンデンサ6及
び第3のコンデンサ16の放電は同時に終わり、第1の
コンデンサ6及び第3のコンデンサ16の電圧は零にな
る。時点Bにおいて、リアクトル8の電流IL8は最大値
に達する。時点Bにおいて、第1のコンデンサ6及び第
3のコンデンサ16の電圧は第2のコンデンサ9の電圧
と等しくなり、第1のダイオ―ド7が導通を開始する。
第1のダイオ―ド7が導通すると、リアクトル8の電流
は第2のコンデンサ9と第1のコンデサ6と第3のコン
デンサ16とに分流することになる。この状態での第2
のコンデンサ9と第1のコンデンサ6と第3のコンデン
サ16の電流の比は静電容量の比と等しくなる。第2の
コンデンサ9の容量は、ゲ―ト駆動回路10への供給電
圧の変動を抑えるために、第1のコンデンサ6及び第3
のコンデンサ16よりも非常に大きい値するのだから、
リアクトル8の電流のほとんどは第2のコンデンサ9に
流れ込む。即ち、時点B以降、リアクトル8の持ってい
るエネルギはほとんど第2のコンデンサ9に流れ込む。
時点Cで第1のダイオ―ド7の電流ID7は零になる。時
点Cにおいて、第1のコンデンサ6及び第3のコンデン
サ16は逆方向に充電されている。このエネルギは時点
C以降、リアクトル8との間で振動的にやりとりされる
うちにGTO1の導通損失などの形で徐々に消費され、
時点DでGTO1がタ―ンオフし、第1のコンデンサ6
が再び充電されるまで振動が続く。
【0031】ここで第3のコンデンサ16を付け加える
ことで、リアクトル8の電圧がどの程度に抑えられるか
を示す。リアクトル8に印加される電圧の最大値は、時
点Eでの第3のコンデンサ16電圧Vc16(E)と相等し
く、これは以下のようにして計算される。
【0032】GTO1がタ―ンオンに要する時間は高々
10μs 程度と極短いので、この期間にリアクトル8に
流れる電流の影響は無視できる。そのため、第1のコン
デンサ6に蓄えられていた電荷がそのまま第3のコンデ
ンサ16に移動して、GTO1のタ―ンオンが完了した
時点Eで、第1のコンデンサ6の電圧と第3のコンデン
サ16の電圧とが相等しくなると考えてよい。従って、
時点Aでの第1のコンデンサ6の電荷をQc6(A) とし時
点Eでの第1のコンデンサ6の電荷をQc6(E)同じく第
3のコンデンサ16の電荷をQc16(E)とすれば、 Qc6(A) =Qc6(E) +Qc16(E)
【0033】しかるに、コンデンサの電荷は電圧と静電
容量の積であるから、第1のコンデンサ6の時点Aでの
電圧を直流分担電圧VD とし、時点Eでの第1のコンデ
ンサ6の電圧をVc6(E) 、同じく第3のコンデンサ16
の電圧をVc16(E)とすれば、 VD ・C6 =Vc6(E) ・C6 +Vc16(E)・C16
【0034】すでに述べた通り、第1のコンデンサ6の
電圧と第3のコンデンサ16の電圧の差はGTO1の電
圧に等しいのだから、時点Eにおいて、GTO1の電圧
VAKが零と見做せることを考えれば、 Vc6(E) =Vc16(E) これらの2つの式から Vc16(E)=[C6 /(C16+C6 )]・VD となる。即ち、リアクトル8に印加される電圧の最大値
は、図1に示す実施例に比較して、第3のコンデンサ1
6と第1のコンデンサ6とで分圧された値まで低減され
る。例えば、第3のコンデンサ16の値を第1のコンデ
ンサ6と相等しい値とするならば、リアクトル8に印加
される電圧の最大値は、図1の実施例に対して半分の値
となる。
【0035】ただし、第3の実施例では、リアクトル8
の最大印加電圧を抑えることはできるが、そのかわりエ
ネルギ効率は低下する。さきほどの計算で求めたVc6
(E) およびVc16(E)の値より、時点Eにおける第1のコ
ンデンサ6及び第3のコンデンサ16に蓄えられている
エネルギの和は、 ETOT(E)=(C6 ・Vc6(E )2 /2)+(C16・Vc16(E)2 /2) =(C6 ・VD 2 )[C6 /(C16+C6 )] もともと、C6 に蓄えれていたエネルギが ETOT(A)=(C6 ・VD 2 /2) であることを考えれば、時点Aで蓄えられていたもとの
エネルギの内 [C6 /(C16+C6 )] だけしか残っていないことがわかる。それ以外のエネル
ギはGTO1で損失となっている。この損失は、電力変
換器ト―タルでの損失に比べれば、ごくわずかなもので
しかないが、GTO1の損失増加としては、その影響は
無視できない。このため、第3の実施例は、GTO1の
損失の多少の増加は問題ないが、リアクトル8の最大印
加電圧を抑えたい用途に適した実施例といえる。
【0036】これまでの実施例では、第2のコンデンサ
9の電圧をそのままゲ―ト駆動回路10の電源電圧とし
て用いているが、これに対して第2のコンデンサ9の電
圧を数百V程度の電圧として、ゲ―ト駆動回路10との
間にチョッパ回路或いはDC/DCコンバ―タ回路を設
けて、ゲ―ト駆動回路10の電源電圧として好適な十数
V程度の電圧の電源を得るようにしたのが、図7に示し
た本発明の第4の実施例である。
【0037】図7の実施例は、図1の実施例において、
第2のコンデンサ9とゲ―ト駆動回路10との間にDC
/DCコンバ―タ回路17を設けたもので、その他の構
成は図1の構成と同じものである。
【0038】DC/DCコンバ―タ回路17は、第2の
コンデンサ9の電圧が入力電圧として印加される制御回
路18、制御回路18によって駆動されるトランジスタ
19a ,19b は、トランジスタ19a がオンの時には
19b がオフ、トランジスタ19b がオンの時には19
a がオフとなるように交互にスイッチング動作を行っ
て、変圧器20の一次巻線に交流電圧を印加する。変圧
器20によって2つの適当な電圧に変圧された後に、整
流器21a ,21b によって直流に変換され、コンデン
サ22a ,22b によって平滑されて、ゲ―ト駆動回路
10に好適な2種類の絶縁された直流電源として供給す
る。
【0039】この際、制御回路18は、DC/DCコン
バ―タ回路17の出力電圧を監視し、常に定められた電
圧を維持するようにトランジスタ19a ,19b のそれ
ぞれのオン・オフ時間比を制御する機能を持っている。
【0040】この第4の実施例では、これまでの実施例
とは異り、ゲ―ト駆動回路10に2つの直流電圧を供給
している。スイッチング素子の中でもGTOの場合は、
オン時にはゲ―トをカソ―ドに対して正側に、オフ時に
は負側に駆動するために、ゲ―ト駆動回路10が正負の
2つの電源を必要とする。第4の実施例はこのような用
途に好適なものである。
【0041】又、DC/DCコンバ―タ回路17を設け
ることによって、電力変換器における異常事態に対処す
る能力が高められる効果がある。以下この理由を説明す
る。本発明のゲ―ト電力供給回路はコンデンサに蓄えら
れたスイッチング素子の直流分担電圧がおおもとの電力
源となっているため、なんらかの事故によって電力変換
器の直流母線電圧が失われた場合には、事故が復旧する
か或いは運転の継続を断念するまでは、ゲ―ト電力は第
2のコンデンサ9に蓄えられたエネルギだけから供給を
続けなければならない。このような異常事態に陥った場
合、第2のコンデンサ9の電圧は平常時に比べて大幅に
低下すると考えられる。第2のコンデンサ9の電圧をそ
のままゲ―ト駆動回路10に供給している場合には、第
2のコンデンサ9の電圧低下はゲ―ト駆動回路10の異
常動作を招く恐れが大きい。ところが、すでにDC/D
Cコンバ―タ回路17の動作を説明した時に述べたよう
に、DC/DCコンバ―タ回路17は、出力電圧を一定
とするように内部のトランジスタ19a ,19b のオン
・オフ時間比を制御するようになっている。そのため、
DC/DCコンバ―タ回路17を経由してゲ―ト駆動回
路10に電力を供給しているならば、たとえ第2のコン
デンサ9の電圧が大幅に低下した場合でも、DC/DC
コンバ―タ回路17の出力電圧は平常時と変わらないレ
ベルを維持することが可能である。このように、DC/
DCコンバ―タ回路17の出力電圧調整能力によって、
ゲ―ト電力供給回路が異常事態に対処する能力は高めら
れる。 本発明の第4の実施例では、第2のコンデンサ
9とゲ―ト駆動回路10との間にDC/DCコンバ―タ
回路17を設けているが、同様の電圧変換機能を果すこ
とができるならば、DC/DCコンバ―タ回路17に限
らずチョッパ回路等を用いても同様の効果が得られるこ
とは言うまでもない。
【0042】第2のコンデン9の電圧は第1のコンデン
サ6より供給される電力とゲ―ト駆動回路10の消費す
る電力とがバランスしている限り、平均的には一定の電
圧となる。しかし、実際には、第1のコンデンサ6より
供給される電力はスイッチング素子の直流分担電圧の変
動、部品定数の誤差や経年変化などの要因よって変動す
るし、ゲ―ト駆動回路10の消費する電力も同様に変動
する。そのため、第1のコンデンサ6より供給される電
力はさまざまな変動要因を考慮した上で、余裕を見込ん
で、ゲ―ト駆動回路10の消費電力よりもやや多めに設
定することになる。なぜならば、もしも第1のコンデン
サ6より供給される電力が不足すれば、第2のコンデン
サ9の電圧は低下していき、やがてはゲ―ト駆動回路1
0が誤動作するからである。このような理由で、第1の
コンデンサ6より供給される電力はゲ―ト駆動回路10
が消費する電力よりも平均的には大きく設定されるの
で、そのままでは第2のコンデンサ9の電圧は徐々に上
昇していき、やがてはゲ―ト駆動回路10の電源電圧と
して好適な範囲を逸脱してしまう。
【0043】図8に示す本発明の第5の実施例は、第2
のコンデンサ9の過電圧を防止した実施例であり、この
実施例は、図1の実施例において、第2のコンデンサ9
に抵抗23とスイッチング素子24から成る直列回路を
並列に接続したものである。図8に示す第5の実施例に
おいて、第2のコンデンサ9の電圧が過電圧になったと
判断した時点において半導体スイッチ24をオンさせる
と、抵抗23によって第2のコンデンサ9に蓄えられた
エネルギが消費され、第2のコンデンサ9の電圧が下り
これによって第2のコンデンサ9の過電圧は抑制するこ
とができる。これまで述べてきた通り、本発明は、GT
O1の直流分担電圧まで充電されたコンデンサに蓄えら
れた高電圧の静電エネルギを、GTO1自身のスイッチ
ングによって、低い電圧のエネルギに変換してゲ―ト駆
動回路10の電力源とするものである。そのため、前述
実施例においては、GTO1がスイッチングを開始する
前は第2のコンデンサ9の電圧は非常に低い値である。
従って、GTO1がスイッチングを開始する前に、ある
程度の電圧を必要とする場合は、図9に示す本発明の第
6の実施例を用いれば良い。図9の実施例は、図1の実
施例においてGTO1のアノ―ドとカソ―ドの間に抵抗
25,26から成る分圧回路を設け、この分圧回路の分
圧点に第3のダイオ―ド27のアノ―ドを接続し、カソ
―ドを第2のコンデンサ9の一端に接続したものであ
る。
【0044】このように構成することによって、電力変
換回路の直流母線に電圧が印加されると、抵抗25,2
6から成る分圧回路にも電圧が印加され、初期状態では
分圧回路から第3のダイオ―ド27を介して第2のコン
デンサ9が充電されることになる。第3のダイオ―ド2
7はGTO1がオンしている状態で、分圧抵抗25によ
って、第2のコンデンサ9の電力を消費することがない
ように入れられているが、この分圧抵抗25の抵抗値は
極めて高いため省略しても良い。
【0045】なお、図1の実施例ではGTO1に並列に
入っている直流バランス抵抗5が、図9の本発明の第6
の実施例では入っていない。これは、分圧回路の抵抗2
5,26が直流バランス抵抗5の働きをなすためであ
る。むろん、抵抗25,26とは別に直流バランス抵抗
5を設けてもかまわないが、部品点数を削減することで
スペ―ス及びコストの点で有利となり、信頼性が向上す
ることを考えれば、直流バランス抵抗5を削減する方が
より有利であると考えられる。
【0046】図10は、本発明の第7の実施例を示す構
成図であり、この実施例は図8の本発明の第5の実施例
と、図9に示す本発明の第6の実施例を組合わせたもの
で、この場合は分圧回路の抵抗26を省略することがで
き、図8の本発明の第5の実施例の効果と、図9に示す
本発明の第6の実施例の効果を合せ持つものである。こ
の場合も、前述同様に第3のダイオ―ド27は省略して
も良い。
【0047】図11は、本発明の第8の実施例を示す構
成図で、この実施例は図7の本発明の第4の実施例と、
図9に示す本発明の第6の実施例を組合わせたものであ
り、この場合も図7の本発明の第4の実施例の効果と、
図9に示す本発明の第6の実施例の効果を合せ持つもの
である。
【0048】尚、以上の説明では、スイッチング素子と
してGTOを用いた例を述べているが、本発明はスイッ
チング素子をGTOに限定するものではなく、他の自己
消弧形素子であっても良い。
【0049】更に、前述説明ではスイッチング素子をG
TOとしているため10をゲ―ト駆動回路としている
が、スイッチング素子がトランジスタ等の場合にも適用
できるものであるから本発明が適用出来る回路をゲ―ト
駆動回路等とする。
【0050】更に又、本発明の名称をゲ―ト電力供給回
路としているが、前述と同様に本発明はスイッチング素
子がトランジスタ等の場合にも適用できるものであるか
ら、ゲ―ト電力供給回路はトランジスタ等のようなスイ
ッチング素子を制御する回路も含まれるものとする。
【0051】
【発明の効果】以上説明のように、本発明による請求項
(1)に記載のゲ―ト電力供給回路によれば、主回路に
置かれるスイッチング素子のスイッチング動作を利用し
て、主回路側からエネルギを得るために、スイッチング
素子のオフの期間に第1のコンデンサに蓄えれるエネル
ギを、スイッチング素子がオンの期間にリアクトルを経
由して第2のコンデンサに移し、この第2のコンデンサ
に蓄えられるエネルギを利用するものであるから、従来
技術で必要としていた多数の高耐圧の絶縁変圧器が不要
となり、自己消弧形素子で構成される変換回路の小形
化、低コスト化が出来る。
【0052】又、本発明による請求項(2)に記載のゲ
―ト電力供給回路によれば、請求項(1)に係る発明の
効果のほかに、ゲ―ト電力供給回路を構成するリアクト
ルに流れる振動電流を抑制することができる。
【0053】更に、本発明による請求項(3)に記載の
ゲ―ト電力供給回路によれば、請求項(1)に係る発明
の効果のほかに、ゲ―ト電力供給回路を構成するリアク
トルに発生するスパイク電圧を抑制することができる。
【0054】更に又、本発明による請求項(4)に記載
のゲ―ト電力供給回路によれば、請求項(1)に係る発
明の効果のほかに、スイッチング素子のゲ―ト駆動回路
等に安定したエネルギを供給できる。
【0055】又、本発明による請求項(5)に記載のゲ
―ト電力供給回路によれば、請求項(1)に係る発明の
効果のほかに、ゲ―ト電力供給回路を構成する第2のコ
ンデンサの過電圧を抑制することができる。
【0056】更に、本発明による請求項(6)に記載の
ゲ―ト電力供給回路によれば、請求項(1)に係る発明
の効果のほかに、ゲ―ト電力供給回路を構成する第2の
コンデンサにスイッチング素子のスイッチング動作開始
以前に、予め所定のエネルギを蓄えておくことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲ―ト電力供給回路の一実施例を示す
構成図。
【図2】[図1]に示すゲ―ト電力供給回路の動作を説
明するための動作波形図。
【図3】本発明のゲ―ト電力供給回路の第2の実施例を
示す構成図。
【図4】[図3]に示すゲ―ト電力供給回路の動作を説
明するための動作波形図。
【図5】本発明のゲ―ト電力供給回路の第3の実施例を
示す構成図。
【図6】[図5]に示すゲ―ト電力供給回路の動作を説
明するための動作波形図。
【図7】本発明のゲ―ト電力供給回路の第4の実施例を
示す構成図。
【図8】本発明のゲ―ト電力供給回路の第5の実施例を
示す構成図。
【図9】本発明のゲ―ト電力供給回路の第6の実施例を
示す構成図。
【図10】本発明のゲ―ト電力供給回路の第7の実施例
を示す構成図。
【図11】本発明のゲ―ト電力供給回路の第8の実施例
を示す構成図。
【図12】従来のゲ―ト電力供給回路の構成図。
【符号の説明】
1 ……自己消弧形素子、 2 ……スナバダイオ―ド、 3 ……スナバコンデンサ 4 ……フリ―ホイリングダイオ―ド、 5 ……直流バランス抵抗、 6 ……第1のコンデンサ、 7 ……第1のダイオ―ド、 8 ……リアクトル、 9 ……第2のコンデンサ、 10 ……ゲ―ト駆動回路、 11 ……光ファイバ、 12 ……整流器、 13 ……絶縁変圧器、 14 ……高周波交流電源、 15 ……第2のダイオ―ド、 16 ……第3のコンデンサ、 17 ……DC/DCコンバ―タ回路、 18 ……DC/DCコンバ―タ制御回路、 19 ……トランジスタ、 20 ……変圧器、 21 ……整流器、 22 ……コンデンサ、 23 ……抵抗、 24 ……半導体スイッチ、 25 ……分圧抵抗、 26 ……分圧抵抗、 27 ……第3のダイオ―ド、

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力変換回路を構成するスイッチング
    素子に並列接続される第1のコンデンサとリアクトルか
    ら成る直列回路と、前記リアクトルに並列接続される第
    1のダイオ―ドと第2のコンデンサから成る直列回路を
    具備し、前記第2のコンデンサに蓄えられるエネルギを
    前記スイッチング素子のゲ―ト駆動回路等に供給するこ
    とを特徴とするゲ―ト電力供給回路。
  2. 【請求項2】 前記リアクトルに第2のダイオ―ドを
    直列に接続したことを特徴とする請求項1に記載のゲ―
    ト電力供給回路。
  3. 【請求項3】 前記リアクトルに第3のコンデンサを
    並列に接続したことを特徴とする請求項1に記載のゲ―
    ト電力供給回路。
  4. 【請求項4】 電力変換回路を構成するスイッチング
    素子に並列接続される第1のコンデンサとリアクトルか
    ら成る直列回路と、前記リアクトルに並列接続される第
    1のダイオ―ドと第2のコンデンサから成る直列回路を
    具備し、前記第2のコンデンサに蓄えられるエネルギを
    チョッパ回路或いはDC/DCコンバ―タ回路を介して
    前記スイッチング素子のゲ―ト駆動回路等に供給するこ
    とを特徴とするゲ―ト電力供給回路。
  5. 【請求項5】 電力変換回路を構成するスイッチング
    素子に並列接続される第1のコンデンサとリアクトルか
    ら成る直列回路と、前記リアクトルに並列接続される第
    1のダイオ―ドと第2のコンデンサから成る直列回路
    と、前記第2のコンデンサに並列接続される半導体スイ
    ッチと抵抗とから成る直列回路を具備し、前記第2のコ
    ンデンサに蓄えられるエネルギを前記スイッチング素子
    のゲ―ト駆動回路等に供給し、且つ前記第2のコンデン
    サの電圧が所定値に達した時に前記半導体スイッチをオ
    ンするようにしたことを特徴とするゲ―ト電力供給回
    路。
  6. 【請求項6】 電力変換回路を構成するスイッチング
    素子に並列接続される第1のコンデンサとリアクトルか
    ら成る直列回路と、前記リアクトルに並列接続される第
    1のダイオ―ドと第2のコンデンサから成る直列回路
    と、前記スイッチング素子の一端に一方の端子が接続さ
    れ他方の端子が前記第1のダイオ―ドと第2のコンデン
    サの直列接続点に接続される抵抗を具備し、前記スイッ
    チング素子のオフ時前記抵抗を介して前記第2のコンデ
    ンサを充電し、前記第2のコンデンサに蓄えられるエネ
    ルギを前記スイッチング素子のゲ―ト駆動回路等に供給
    することを特徴とするゲ―ト電力供給回路。
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