JP2669424B2 - あんま器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は人体を圧迫する球面
体を基盤に突設したあんま器の改良に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】この種のあんま器は、本発明者が長年に
わたり、研究開発し、木製の台盤上に同じく木製の転球
体を突設した基本的構造から現在市販されている合成樹
脂の中空基体上に球面体を突設する構造に逐次変化した
が、現存の中空基体は上下の部材を互いに嵌合させて接
着剤により固定するため、製作に手数を要し、接着剤が
剥離する場合もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
のあんま器に比べ、製作が簡単で、接着剤を用いること
なく確実に結合され、長期間の使用によっても分離破損
することのないあんま器を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の手段は次のとお
りである。

【０００５】低い椀形の下側半部材と同形上側半部材を
互いに嵌合して構成される中空基体と、人体への押圧球
面体を突設し、前記中空基体に設けた空洞部に入る球面
体支持部材とから構成され、中空基体の下側半部材と上
側半部材の周縁に囲まれた前記空洞部の周囲に上下両半
部材と一体で互いに係合する係止爪と係合孔とを先端部
に設けた緩合枠板を一体に突設し、球面体支持部材の左
右両端に突出した軸を緩合枠板の孔に貫通し、球面体支
持部材を中空基体に起伏可能に支持させたあんま器。

【０００６】

【発明の実施の形態】図示具体例において、Ａは中空基
体、（図５）Ｂは押圧球面体１の支持部材（図１）であ
る。中空基体Ａは硬質合成樹脂製の椀形下側半部材２
と、椀形の上側半部材３とから成り立ち、互いに嵌合す
る縁部４，５があり、下側半部材２には押圧球面体支持
部材Ｂが起立位置及び倒した位置で安定させるための緩
合枠板６を一体に起立形成し、上側半部材３は緩合枠板
６に適合してその上縁７に接する縁８を有する緩合枠板
９を一体に形成して緩合枠板６、９の内側に空洞部１０
が生じる。本発明においては、上側半部材の緩合枠板９
に内向きの係止爪１２を素材の弾性をもたせて吊下形成
し、下側半部材２には上下両半部材を嵌め合せたときに
係止爪１２が係止する係合孔１３を緩合枠板６に形成し
て止着するようにしてある。又球面体支持部材Ｂの左右
両端に軸２１を突出させ、この軸２１が緩合枠板６の孔
２２に貫挿し、球面体支持部材Ｂを中空基体Ａに起伏可
能に支持させる。尚図中１４は図１の実施例に形成した
ねじ止め孔である。１５は支持部材Ｂの起伏操作摘みを
示す。

【０００７】

【効果】本発明によれば、接着剤その他の接合手段を用
いることなく、単に係止爪と係合孔を設けるだけで上半
部材と下半部材とが確実に結合され、しかも不慮に外れ
るおそれがなく、堅牢で組立容易なあんま器を得る。特
に本発明においては、中空基体Ａが２つの椀形半部材
２、３から成り立ち、その各々の半部材の内側に緩合枠
板６、９があって、その一方に係止爪１２を他方に係合
孔１３を設けてあるから、一旦係合した後は中空基体の
周縁は互いに衝き合わされて固定され結合作用は強固と
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の上半部材の平面図。

【図２】図１のＸ−Ｘ′線断面図。

【図３】下半部材の平面図。

【図４】図３のＹ−Ｙ′線断面図。

【図５】上半部材と下半部材を組合せた側面図。

【図６】図５のＺ−Ｚ′線縦断側面図。

【符号の説明】

Ａ 中空基体 Ｂ 球面体支持部材 １ 押圧球面体 ２ 下側半部材 ３ 上側半部材 ４、５ 周縁 ６、９ 緩合枠板 １２ 係止爪 １３ 係合孔

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 低い椀形の下側半部材（２）及び同形の
   上側半部材（３）を互いに嵌合して構成される中空基体
   （Ａ）と、人体への押圧球面体（１）を突設し、前記中
   空基体（Ａ）に設けた空洞部（１０）に入る球面体支持
   部材（Ｂ）とから構成され、前記上下の半部材（３）
   （２）の内側に緩合枠板（９）（６）を一体に設け、上
   側半部材（３）の緩合枠板（９）の周面に、下側半部材
   （２）の緩合枠板（６）の周面に開設した係合孔（１
   ３）に嵌まる係止爪（１２）を突設し、両緩合枠板
   （６）（９）によって前記空洞部（１０）を形成し、球
   面体支持部材（Ｂ）の左右両端に突出した軸（２１）を
   一方の緩合枠板（６）の孔（２２）に貫挿し、球面体支
   持部材（Ｂ）を中空気体（Ａ）に起伏可能に支持させた
   あんま器。