JP2668154B2 - ジャイロ装置 - Google Patents
ジャイロ装置Info
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Description
置)に関する。
を有する振動質量部(1−1),(1−1)と、これ等
の夫々に連結した撓み部(1−2),(1−2)と、量
撓み部(1−2),(1−2)の各遊端を連結する基部
(1−3)と、この基部(1−3)より両撓み部(1−
2),(1−2)間の空隙内を両者に非接触で伸びる連
結部(1−4)とより構成する。
連結部(30−2)と、それから上下に伸延する短冊状の
ヒンジ(30−1),(30−3)と、該2個のヒンジ部
(30−1),(30−3)の遊端を一体的に連結、結合す
る基部又は延環部(30−4)とから構成される。ヒンジ
(30)は全体として一枚の板からワイヤカット等の方法
で製作することが望ましい。ヒンジ部(30−1),(30
−3)には、音叉(1)の入力軸(Z−Z)まわりに入
力する角速度Ωによる音叉(1)、従って、ヒンジ(3
0)に生ずる撓みを検出するための圧電素子(31−
1),(31−2)が夫々固定される。又、ヒンジ(30)
の連結部(30−2)は、音叉(1)の連結部(1−4)
のコ字状凹部(1−4a)に嵌合している。
面の両端に、一端が閉じているほぼ円形状の筒状体(41
−1),(41−2)の開口部の内面を接着剤等により夫
々気密に固定する。この場合、円環部(30−4)、筒状
体(41−1),(41−2)の軸は、夫々音叉軸或いは入
力軸(Z−Z)に一致するようになされている。筒状体
(41−1),(41−2)の夫々の閉端(41−1a),(41
−2a)を、円筒状の弾性部材(42−1),(42−2)を
介し、下端部が夫々取付基台(44)に固定されているL
字型金具(43−1),(43−2)の上端部に固定する。
尚、上記構成において、音叉(1)の重心が、ヒンジ
(30)の両ヒンジ部(30−1),(30−3)の中心、即
ち連結部(30−2)の中心に一致するように、音叉
(1)の各部は設計されていることは勿論である。尚、
(4a),(4a)は、夫々音叉(1)の両撓み部(1−
2),(1−2)の基部(1−3)の近傍に設けた音叉
(1)の駆動用の圧電素子で、電圧源(5a)に接続され
ている。
の説明図で、その主要部を第4図の軸(Z−Z)方向か
ら見たものである。同図に示す如く、このジャイロ装置
に、角速度Ωが軸(Z−Z)まわりに加わると、それに
対応したコリオリの力FCが両振動質量部(1−1),
(1−1)に互に平行且つ反対方向に発生し、これによ
るトルクが、ヒンジ(30)の連結部(30−2)を介して
ヒンジ部(30−1),(30−3)に、同図に示す如く、
S字状の曲げ変形を生ぜしめる。この場合、圧電素子
(31−1),(31−2)は、その分極方向が同図で+,
−で示したように、互いに逆方向になるように、夫々ヒ
ンジ部(30−1),(30−3)に固定されているので、
両圧電素子(31−1),(31−2)を短絡して一つの出
力(45)とし、これを電圧源(5a)よりの電圧と共にデ
モジュレータ等の電気回路部(7)で同期整流すること
により、入力角速度Ωを検出し、従ってジャイロ装置を
得ることが出来る。
Y)方向に加速度が作用した場合には、圧電素子(31−
1)と(31−2)とに誘起される電圧は互いに逆符号と
なり、これ等より出力ではない。
ヒンジ(30)を熱恒弾性材で作ることが望ましい。
周波数と、音叉(1)の入力軸(Z−Z)まわりの慣性
能率と、ヒンジ部(30−1),(30−3)の入力軸(Z
−Z)まわりのトルクバネ定数及び円環部(30−4)、
筒状体(41−1),(41−2)の入力軸(Z−Z)のま
わりの慣性能率で決定される入力軸(Z−Z)まわりの
自由角共振周波数とを略々等しい値に選定することが望
ましい。
振動方向は入力軸(Z−Z)と直角な軸(Y−Y)方向
と一致していなければならないが、従来のジャイロ装置
にあっては、音叉の加工精度に限界があり、各振動質量
部(1−1)の重心が(Y−Z)平面上からズレて、ヒ
ンジ部(30−1),(30−3)に撓みが生じ、検出用圧
電素子(31−1),(31−2)から、入力軸(Z−Z)
回りの角速度Ωに無関係な電圧(以下ヌル電圧)が出力
されてしまうという問題があった。また、温度変化等に
より電気回路部(7)のゲインが変わると、ヌル電圧に
比例して、電気回路部(7)からの出力(バイアス値)
が変化するため、広い温度範囲での使用が困難であっ
た。
置を提供せんとするものである。
叉(1)と該音叉に生ずるコリオリの力FCによるモーメ
ントを検出する検出部とを有するジャイロ装置に於い
て、音叉の各振動質量部(1−1)にその重心(G)の
位置を調整用する調整手段(1−5)を設けると共に、
筒状体に透孔(41−3)を穿ち、調整手段を筒状体の外
部より調整し得るようになしたことにより従来の課題を
解決したジャイロ装置が得られる。
通り、(Y−Z)平面に垂直な軸(X−X)方向にネジ
孔(1−6)をきり、同径のネジ(1−5)が軸(X−
X)方向に移動できるようにすることにより、各振動質
量部の重心を(Y−Z)平面上に位置させ、その振動方
向を軸(Y−Y)方向に調整することにより、ヒンジ部
(30−1),(30−3)に生じる入力軸(Z−Z)回り
の角速度Ωに無関係な撓みをなくすと共に、筒状体(41
−2)に、例えばネジの中心を通り軸(X−X)に平行
な方向に穴を開けることにより組立終了後にネジの調整
が出来るようにする。
図である。同図に於て、第4図と同一符号は互に同一素
子を示すものとし、それらの詳細説明は、これを省略す
る。
1)の重心位置調整用の調整手段の一例としてのネジで
ある。この例では、音叉(1)の各振動質量部(1−
1)に、その中心を通り、軸(X−X)方向にネジ孔
(1−6)(第2図C参照)を設け、これにネジ(1−
5)を螺入し、軸(X−X)方向へ移動できるようにな
す。
の原理を説明するための略線図で、その主要部を第1図
の軸(Z−Z)方向から見たものである。
(G),(G)が(X−X)方向にずれていない良品の
場合である(ネジ(1−5)は省略してある)。
1),(1−1)の重心(G),(G)が軸(X−X)
方向に於て互にズレている場合、それ等の振動によっ
て、軸(Z−Z)まわりにトルクが生じ、ヒンジ部(30
−1),(30−3)が同図の点線図示の如くたわみ、検
出用圧電素子(31−1),(31−2)から音叉(1)の
共振周波数と同周波数の不要な出力電圧が生じてしま
う。
(1−5)を各振動質量部(1−1)に対して移動する
ことによって、両振動質量部(1−1),(1−1)の
重心(G),(G)を軸(X−X)方向に於て一致させ
ることで、両振動質量部(1−1),(1−1)の振動
によるヒンジ部(30−1),(30−3)の撓みをなくす
ことができる。尚、両ネジ(1−5),(1−5)の位
置の微少な移動を可能にするため、両ネジ孔(1−
6),(1−6)のネジ山間のピッチはできるだけ小さ
いほうが望ましい。
決定した後は、接着剤等によってネジ(1−5)がゆる
まないようにすることが望ましい。
整することにより、音叉(1)の両振動質量部(1−
1),(1−1)の質量アンバランス及び音叉(1)の
共振周波数等も微調整することができ、ジャイロ装置の
高精度化が期待できる。
の孔にピン等を挿入し、重心(G),(G)の位置を調
節した後、ピンを固定するようになしてもよい。
叉(1)が円環部(30−4)及び2個の筒状体(41−
1),(41−2)の内部に収納されている構造のため、
組立前に、重心位置調整手段(1−5),(1−5)を
用いて、両振動質量部(1−1),(1−1)の重心
(G),(G)の位置を軸(X−X)方向に移動し、
(Y−Z)平面上に於いて一致させたとしても、組立終
了後になんらかの要因(ネジの緩み、ネジの接着剤の未
乾燥、筒状体の接着具合い等)によって振動質量部(1
−1),(1−1)の重心(G),(G)の位置が狂っ
た場合に、再調整が難しいという恐れがある。
一部を除いた上面図である第3図に示す如く、音叉
(1)の両振動質量部(1−1),(1−1)を覆う側
の筒状体(41−2)を貫通して軸(X−X)方向に伸び
る透孔(41−3),(41−3)を夫々設け、これ等の透
孔(41−3),(41−3)に筒状体(41−2)の外部よ
りネジまわし等の治具を挿通し、両振動質量部(1−
1),(1−1)に設けたそれ等の重心(G),(G)
の位置を調整する手段としてのネジ(1−5),(1−
5)に係合し得るようになしてある。尚、各透孔(41−
3)は、必ずしも軸(X−X)と平行でなくともよい。
何故ならば、透孔(41−3)の目的は、それを介して治
具が筒状体(41−2)の外部よりその内部の各ネジ(1
−5)と係合し選ればよいものがあるからである。例え
ば、各透孔(41−3)は筒状体(41−2)の中心に向か
うように設けてもよい。
量部(1−1),(1−1)の重心(G),(G)の位
置が組立前とずれたとしても、透孔(41−3),(41−
3)を通じて、ネジまわし等を、筒状体(41−2)の外
部よりその内部のネジ(1−5),(1−5)に係合さ
せ、それ等を回動し、両振動質量部(1−1),(1−
1)の重心(G),(G)を、再び第2図Aに示す如
く、軸(X−X)方向に於いて一致、換言すれば(Y−
Z)平面上に持ち来すことが出来る。
後、例えば鉛テープ栓部材等の封止部材を用いて、両透
孔(41−3),(41−3)を密封すれば、筒状体(41−
2)等内を気密に保持することができる。
くの変化変更が当該業者により容易にできることは、明
らかであろう。
軸(Z−Z)回りの角速度Ωが零の場合に、検出用圧電
素子からの出力が完全に零となるので、電気的にバイア
ス値を補正してやる必要がないため、電気回路部の簡略
化及びジャイロ装置のコストダウンが計れるという効果
がある。
ばかでななく、左右の振動質量部の質量のアンバラン
ス、音叉の共振周波数なども微調整が簡単となり、高精
度化できるという大きな効果もある。
路部のゲインが変化しても、バイアス値が変化しないた
め、より広い温度範囲での使用が可能となった。
は、最終的な組立後にも、その調整を行うことが可能で
あるため、重心(G),(G)の位置が組立時のいろい
ろな影響を受けて狂うことを補正できる。即ち、ネジの
緩みや各部材の変形などによる重心位置ずれを容易に再
調整することが出来るという効果がある。これによっ
て、ジャイロ装置の性能が製品によってバラつくことが
なく、高精度化が均一的に図れるようになる。
た斜視図、第2図はその原理説明に供する略線図、第3
図は第1図の要部の一部を除いた平面図、第4図は従来
のジャイロ装置の一部を除いた斜視図、第5図は第4図
の原理説明図である。 図に於て、(1)は音叉、(30)はヒンジ、(41−
1),(41−2)は筒状体、(1−5)は重心位置調整
用ネジ、(1−6)はネジ孔、(41−3)は透孔を夫々
示す。
Claims (2)
- 【請求項1】筒状体内に収納された音叉と、害音叉に生
ずるコリオリの力によるモーメントを検出する検出部と
を有するジャイロ装置に於いて、 上記音叉の振動質量部に音叉の振動面と直交する方向に
調整手段を設け、上記振動質量部の重心の位置を微調整
できるようになし、 上記筒状体に透孔を穿ち、上記調整手段を上記筒状体の
外部より調整し得るようになしたことを特徴とするジャ
イロ装置。 - 【請求項2】上記透孔を調整後封止部材により密封する
ようになしたことを特徴とする上記特許請求の範囲第1
項記載のジャイロ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2156173A JP2668154B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | ジャイロ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2156173A JP2668154B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | ジャイロ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0447213A JPH0447213A (ja) | 1992-02-17 |
JP2668154B2 true JP2668154B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=15621950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2156173A Expired - Lifetime JP2668154B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | ジャイロ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2668154B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10132573A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-22 | Kinseki Ltd | 屈曲振動圧電振動子及びその調整方法 |
-
1990
- 1990-06-14 JP JP2156173A patent/JP2668154B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0447213A (ja) | 1992-02-17 |
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