JP2668097B2 - 植物生育用資材とその製造法 - Google Patents
植物生育用資材とその製造法Info
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Description
苗用培地を初め、その移植用本田又は直植え専用床など
としても有益な植物生育用資材と、その製造法に関す
る。
用育苗培土の各種製品が市販されているが、その何れも
植物の生育にとって、土が不可欠であると云う一般的な
考え方に基き、その土を主原料として、これにチツソや
ケイカル、リン酸、苦土、その他の化学肥料を混入させ
ている。
して、ピートモスを混入させた育苗培土でも、全く同様
の考え方に依拠している。又、製品としての軽量化を図
るため、土に代るバーミキユライトを使用した育苗培土
も見受けられるが、これでも上記化学肥料を混入させて
いることに変りはない。つまり、有機物資材のみから成
る育苗培土は、未だ市販されていない現状である。
生育用有機肥料としては、言うまでもなく堆肥が公知で
あるが、その現状では土壌微生物による醗酵作用を促進
させ、腐敗してしまうことを防ぐために、消石灰や醗酵
剤、醗酵菌、硫安、化学肥料などを混入させたり、炭素
率(C/N比)を最適な約30〜40に調整すべく、そ
のチツソ資材として下水道の汚泥や動物の糞尿などを混
入させたり、更に含水率を最適な約50〜60%に保持
すべく、オガ屑や籾殻、粉砕バークなどの植物又は/及
びバーミキユライトや粉末ゼオライトなどの鉱物を混入
させたりして、その何れにしても醗酵熱(堆肥の品温)
−約60〜80℃に完熟(熟成)させている通例であ
る。
育苗培土はあくまでも非金属鉱物の土を主原料としてい
るため、輸送や取扱い上重く、不便であることは勿論、
土壌としての品質安定性や物理性に劣る。その物理性を
改善するためには、例えばピートモスの混入やその他の
人工的なコントロールによって、透水性や通気性を向上
させなければならない。
を重視しており、人工的に混入する化学肥料によって、
その土に植物生育用の肥料成分を与えるものであるた
め、その成分の過多による茎の徒長や、逆な過少による
肥料切れを起しやすく、前者の抑制が困難であると共
に、後者の追肥も非常に煩らわしく、その投入時期と量
を誤ることになる。
い、稲籾枯細菌病の原因になる関係上、育苗培土として
は炭化しない限り、そのままでは使用しないことが一般
常識とされている。
育用の肥料として考えられており、そのため肥料成分の
高い上記チツソ資材を混入したり、又有害菌を死滅させ
るべく、ガス消毒したり、或いは化学肥料を多く混入さ
せたりする結果、土壌微生物における生息体系のバラン
ス又は食物連鎖を乱し、却って肥料切れを起しやすくな
る。
奪い、低温化させるものと考えられており、そのためこ
のような資材を使用せず、上記チツソ資材や醗酵剤、醗
酵菌などを混入して、その醗酵作用を促進させている
が、その炭素率(C/N比)の人為的な調整も著しく困
難である。
での約60〜80℃と高く(高温醗酵)、そのため完熟
状態に至るまでの所要時間が長くなり、多大の労力も要
する。又、植物の高温障害を起す心配があるため、育苗
培土として用いられていないことは勿論、本田への追肥
としても完熟状態で使用されている。醗酵熱は土壌微生
物の活動によって発生するが、その分解の終了した完熟
状態での使用は、微生物の活発な働きを期待しない意味
であり、肥料切れや腐敗の悪臭発散などを招くことにも
なる。
の抜本的な解決を企図しており、そのために植物生育用
資材として、各種薬用草木から薬用成分を抽出した残渣
物又は各種食品原料の草木から食用成分を抽出した残渣
物と、その残渣物の含水率を低く調整作用すベき、籾殻
やオガ屑、粉砕バーク、ピートモス、その他の透水性及
び通気性に富む粒状有機物とを混ぜ合わせて醗酵堆肥化
すると共に、その醗酵作用が持続する約40〜60℃の
未完熟状態において包装袋へ収納することにより、60
℃以上に完熟しないように抑制したことを特徴とする。
各種薬用草木から薬用成分を抽出した残渣物又は各種食
品原料の草木から食用成分を抽出した残渣物と、その残
渣物の含水率を低く調整作用すべき、籾殻やオガ屑、粉
砕バーク、ピートモス、その他の透水性及び通気性に富
む粒状有機物とを混ぜ合わせて、その醗酵作用が持続す
る約40〜60℃の未完熟状態に堆肥化すると共に、そ
の醗酵作用が持続する過程での無機質化などに起因する
体積減少分量だけ上記粒状有機物、若しくはパーライト
や吸水性ポリマー、その他の粒状無機物、又はバーミキ
ユライトやゼオライト、その他の粒状非金属鉱物を補充
することにより、60℃以上に完熟しないように抑制す
ることを特徴とするものである。
原料がすべて土壌微生物の食料となる有機物であり、し
かもその微生物の活動上最適な住居となる団粒構造に堆
肥化されているため、従来のように土を主原料として、
これに高成分の化学肥料や有害菌の殺菌用薬品などを混
入させる方法に比し、その土壌微生物の食物連鎖又は生
息体系のバランスを乱すおそれがなく、その豊富な根圏
微生物相の造成により、発根力が強く、活着が良い最高
の植物生育状態を得ることができる。
残渣物や各種食品原料の草木から食用成分を抽出した残
渣物は、多種類の土壌微生物を活動させることに役立
つ。そして、その植物繊維である草木の残渣物とこれに
混ぜ合わされた粒状有機物が微生物の食料なると難も、
これらは植物生育用の肥料成分を殆んど有さす、その土
壌としての化学性が極めて低く抑えられているため、従
来のような肥料切れや肥焼けを起すことがなく、却って
植物を病気や冷害などに対する防禦機能の高い頑強な健
康体に生育させることができるのである。
適な住環境とを整備して、その微生物を活発に働かしさ
えすれば、醗酵作用が自づと適正に営なまれるため、従
来のようにチツソ資材として、下水道の汚泥や家畜の糞
尿、醗酵剤などを投入することにより、醗酵作用を促進
させたり、炭素率(C/N比)を人工的に調整したりす
る必要がなく、その意味からも本発明の植物生育用資材
を容易に製造することができる。
心での約40〜60℃に低く保たれ、その醗酵作用の持
続する未完熟状態において包装袋に収納されることによ
り、60℃以上に完熟しないように抑制されているた
め、植物移植用本田や直植え専用床へ、その追肥用とし
て使う場合にはもとより、その育苗用培土として使う
も、約60〜80℃の完熟状態にて使用される従来の堆
肥と異なって、種子焼けの高温障害や肥料切れ、悪臭の
発散などを招来するおそれがない。その使用上開封さ
れ、外気に触れて低温化することになるからであり、そ
の使用中にも土壌微生物が再度活発に醗酵作用を営なむ
こととなる。
れに混ぜ合わされた粒状有機物は何れも軽く、しかも産
業廃棄物として安く大量に入手できるため、植物生育用
資材の製造コストダウンを図れるほか、その混ぜ合わせ
上の調整や運搬、管理なども極めて容易に行なえる。
その醗酵が持続する過程での無機質化などによって、植
物生育用資材としての体積が経時的に減少すると共に、
完熟状態に近づくことになる。この点、本発明ではその
減少した分量だけ上記粒状有機物、若しくはパーライト
や吸水性ポリマーなどの粒状無機物、又はバーミキユラ
イトやゼオライトなどの粒状非金属鉱物を補充するよう
になっており、そうすれば土壌微生物が依然として活動
を持続し得る醗酵作用の未完熟状態に保たれ、その60
℃以上に完熟することが抑制されるため、本発明の植物
生育用資材を半永久的に使用継続することができる。
ての上記各種粒状物は、全国どこでも容易・安価に入手
できるほか、すべて軽量であるため、これを補充したと
しても、依然として輸送や取扱い上の便利さを維持で
き、又粒状物であるため、上記土壌微生物の住環境に係
る団粒構造を少しも阻害するおそれがない。
と、その植物生育用資材の製造に当り、本発明では図1
のように、土壌微生物の食料となり得る各種薬用草木か
ら薬用成分を抽出した残渣物(A)又は各種食品原料の
草木から食用成分を抽出した残渣物(A)と、籾殻やオ
ガ屑、ピートモス、その他の粒状有機物(B)とを用
い、その植物繊維である草木の残渣物(A)と粒状有機
物(B)とを混ぜ合わせて、醗酵熱−約40〜60℃に
堆積醗酵(常・低温醗酵)させるのである。但し、その
醗酵熱は堆肥における内部中心での数値であり、従来と
の比較から言えば、未完熟状態の堆肥を意味する。
切使用しておらず、上記した各種草木の残渣物(A)を
土壌微生物の食料として、各種微生物の食物連鎖又は生
息体系のバランスを保ち、その活発的な働きを持続させ
るようになっているわけであり、上記バランスを乱しや
すい化学肥料や薬品の投与などの人為的な調整を要しな
い意味において、土壌としての化学性が極めて低く抑制
されている点に特徴がある。又、醗酵作用についてもこ
れを促進すべき炭素率(C/N比)の人工的な調整が全
く不要であり、醗酵剤や醗酵菌、その他の薬品も一切混
入していない点に特徴がある。
枯死してしまい、土壌微生物も吸着しないと考えられて
おり、そのために少しでも肥料成分の高い資材が投与さ
れている通例であるが、これではその肥料成分の調整や
投与の時期・量を定めることが難しく、その管理を誤る
と植物の生育上、却って肥料切れや肥焼けの状態を惹起
する結果となる。
わば肥満児に相当し、運動不足や病気しやすい身体を作
ることとなる。植物の根についても、動かずに食餌でき
るとすれば、その毛根を伸ばそうとせず、表皮細胞の薄
い軟弱・過保護な生育状態になるわけである。
考え方ではこれを植物にとっての有害菌と有益菌や、好
気性と嫌気性に各々区別し、その有害菌を殺したり、或
いは無菌状態に保つため、ガス消毒や薬品の投与を行な
っている。
におけるバランスを人工的に乱してしまい、却って植物
の生育に悪影響を及ぼし、半永久的な効果を期待でき
ず、病気や冷害に対して防禦機能のない植物を生育する
に至るのである。
考え方では含水率のほか、炭素率(C/N比)が重視さ
れており、その炭素含有率−約30〜40に調整しなけ
れば、腐敗を招くと看做されており、そのために下水道
の汚泥や動物の糞尿、その他のチツソ資材を投入し、そ
の高い醗酵熱−約60〜80℃に腐熟化した完熟状態の
堆肥として製造されている。その醗酵熱は堆肥における
内部中心での数値を意味する。
葉や昆虫の糞・死骸、その他の多種多様な有機物の風化
であり、又醗酵作用とは土壌微生物の活発な生存状態を
意味し、その微生物の生活上上記糞や死骸などの発生す
ることは当然であるとの考え方に立脚して、土壌そのも
のを多種多様な微生物の住居と食料から形作り、これを
提供することによって、微生物の食物連鎖又は生息体系
のバランスを常時最良の状態に保つため、土を一切使わ
ず、その代りを上記した各種草木の残渣物(A)に担わ
せている。
仮定した場合、人間は利己的な考え方に基き、これを殺
そうとして、薬剤を散布する。そうすると、蛙は全滅す
るか、その蛙の食料であった昆虫が大発生し、或いは蛙
を食料とした蛇や、更に蛇を食料とした馳や鷲などの生
存も左右され、その生息体系のバランスが崩れることに
なる。
るが、このことは土壌中の肉眼に見えない微生物の世界
でも同様であり、人工的な化学肥料や薬品などの投与に
よって、惹き起されることに変りがない。従来のよう
に、微生物を好気性と嫌気性や、有害菌と有益菌に各々
区別し、その有害菌などの死滅を図る考え方こそ、人間
本意の利己主義であり、微生物の食物連鎖又は生息体系
のバランスを悪化する。醗酵作用もこれ抜きには語れな
い。
N比)の調整が不可欠であり、そのために上記肥料成分
の高い各種チツソ資材を混入して、完熟状態に醗酵させ
ているが、上記本発明の考え方から各種微生物の生活に
最良の住居と食料さえ用意すれば、醗酵作用は自づと適
正に、且つ半永久的に持続されることになる。
の残渣物(A)が、あらゆる土壌微生物の住居と食料を
提供しているのである。その意味から、食料にならない
非金属鉱物の土を使用せず、その微生物の食料になる植
物繊維有機物として、漢方薬などの製薬メーカーにおい
て製薬上各種薬用草木から薬用成分が抽出されることに
より産業廃棄物と化した残渣物(A)か、又はビールや
コーヒー、酒、その他 の食品製造メーカーにおいて、そ
の食品製造上各種食品原料の草木から食用成分(栄養分
・滋養分)が抽出されることにより、やはり産業廃棄物
として排出される残渣物(A)を採用している。
程や食品の製造過程において、その原料の草木がエキス
の抽出上粉砕され、もはや原形をとどめず、肥料成分も
殆んどない植物繊維のみになっているため、植物生育用
資材の素として非常に使いやすく、又多種多様な土壌微
生物の食料となる養分は広く含まれており、その微生物
にとっての食餌しやすい性状となっているからでもあ
る。
物生育用資材として醗酵堆肥化する場合、隙間のない堆
積状態になるため、保水力と保温性に優れる一方、透水
性と通気性並びに緩衝性がない。その結果、腐熟しやす
い。
軽量であるため、堆肥化する際の取扱いや輸送上便利で
あり、更に産業廃棄物として、これを安価に且つ大量に
入手することが容易であって、植物生育用資材の製造コ
ストダウンも図れるからである。
草木の残渣物(A)は、動物性の化学肥料に比し、植物
生育用資材としての肥料成分を殆んど含有しない植物繊
維であり、土壌としての化学性が低く抑制されている結
果、植物は食料を求めて、その根を積極的に伸ばさざる
を得ず、効果的な根張り状態を得られると共に、あたか
も原始人のように頑強な健康体として生育することにな
る。
生物の住居と看做した場合、上記の通気性と透水性、緩
衝性がないことは、土壌としての物理性に劣り、微生物
を活発に働かせることができない。
富む籾殻やオガ屑、粉砕バーク、ピートモス、その他の
粒状有機物(B)を混入させ、これによって上記植物繊
維残渣物(A)の含水率を低下させるのである。これら
は上記残渣物(A)に比して、腐熟し難いと難も、やは
り有機物であるため、微生物の食料となり得る。しか
も、粒状物であるため、植物生育用資材の全体を団粒構
造化することとなり、その結果微生物を永く活発に働か
せることができ、延いては醗酵作用の持続にも役立つの
である。
性の籾殻が最も効果的であり、これをそのままで又は適
当に粉砕加工して使用することが好ましい。
肥料成分がなく、そのため従来から育苗培土としてはも
とより、本田への追肥用としても使われていないが、そ
の植物生育用の肥料成分がないからこそ、上記したよう
に植物の活力的な根張りと、頑強な健康体としての生育
状態を得られるのである。
り、腐熟し難いため、その透水性や通気性、緩衝性に富
むこととも相俟って、又微生物が速やかに食餌し難いこ
ととも相俟って、その微生物の住居として好適な団粒構
造を半永久的に保持することができる。
水力が殆んどないため、上記保水力の高い植物繊維残渣
物(A)の含水率を低下させるべき、効果的な調整材と
して働くことになり、醗酵作用を適正に行なわせること
ができるのである。
様に大変軽量であるため、輸送や取扱い上やはり便利で
あり、更に日本での主食品として、しかも廃棄されてい
る現状であるため、その大量を容易に且つ安価に入手す
ることができ、植物生育資材の量産効果を最大限に期待
し得るからである。
物(A)と粒状有機物(B)は、その土壌の物理性につ
いて相反する関係の性質を有し、それにも拘らず何れも
有機物として、植物生育用の肥料成分が殆んどない点で
は、相共通する。
(B)とを混ぜ合わせるに当たっては、その粒状有機物
(B)を約40〜70%とし、残部を植物繊維の残渣物
(A)とする体積比率のもとに混ぜ合わせ、戸外(田
畑)や室内、バツグ内において約40〜60℃の未完熟
状態に堆肥化する。その堆肥としての内部中心温度を、
従来よりも低い約40〜60℃の醗酵熱として、その醗
酵作用の持続状態に保つのである。
記数値のみならず、資材全体を100%と仮定した場合
に、その粒状有機物(B)を約40%、上記残渣物
(A)を約60%とする比率から、同じく粒状有機物
(B)を約90%、残渣物(A)を約10%とする比率
までの許容範囲において、自由に調整することができ
る。
を採用する時には、これを多量に混入すればする程、資
材の全体的なチツソ成分が奪われるので、これを残渣物
(A)の含有するチツソ成分などとの関係において、そ
の籾殻の混入比率を適当に選定すれば良い。何れにして
も、その混入比率の選定によって、上記団粒構造を自由
自在に調整管理することができ、その意味からも本発明
の植物生育用資材を簡便に製造し得ることとなる。
完熟状態に高温醗酵させた堆肥と異なり、その醗酵熱が
約40〜60℃の未完熟状態として、相当に低く維持さ
れている。上記のように本発明の場合、醗酵作用が微生
物の活力的な生存そのものを意味するとの考え方に立脚
し、その炭素率(C/N比)を調整すべきチツソ資材と
して、従来のように下水道の汚泥や動物の糞尿などを一
切混入しておらず、上 記植物繊維の残渣物(A)と粒状
有機物(B)とを使用しているに過ぎないため、又それ
にも拘らず微生物の働きやすい環境(団粒構造)が造成
されているため、上記低い醗酵熱のもとに醗酵作用を持
続させることができるのであり、このことも本発明の特
徴をなす。
く、腐熟し難い硬質な籾殻などは醗酵熱を奪い去り、低
温化させるものと考えられているため、その長時間と多
大の労力によって完熟状態に至るまで高温醗酵させてい
る。その結果、もはや微生物は活動せず、腐敗状態での
悪臭を放つと共に、肥料切れなども起しやすい。
壌微生物の活動終了に近く、未完熟は言わばその前工程
であって、何れも微生物の活力に劣るため、その最も腐
熟醗酵しやすい植物繊維の残渣物(A)と、これと全く
逆な性質の粒状有機物(B)とを混ぜ合わせて、堆積醗
酵させることにより、その低い醗酵熱−約40〜60℃
の未完熟状態に維持している。このような常・低温醗酵
は、実際上適宜の時機に堆肥を切り返し操作することに
より、実施可能である。
おいて、図2のように一定単位量づつビニール袋や麻
袋、その他の通気孔(1)が多数開口分布された包装袋
(C)へ収納することにより、その60℃以上に完熟し
ないように抑制した製品として出荷するのである。
て、上記包装袋(C)が開封されることにより、外気に
触れて低温化することは勿論、その使用中灌水されるこ
ともあるため、育苗培土として使うも、種子の焼けてし
まうおそれなく、又移植用本田や直植え専用床へ追肥す
るも、その植物の高温障害や肥料切れ、腐敗臭の発散な
どを起すおそれがない。
としての在庫中、未完熟状態として 依然微生物の活動に
よる醗酵作用過程にあり、そのため完熟状態に近づくこ
とになる一方、上記植物繊維の残渣物(A)や粒状有機
物(B)が無機質化されることになり、又製品全体の重
量や圧力なども作用するので、図3のようにその体積も
徐々に減少する。その体積減少比率は、約6ケ月の経過
によって、約10〜20%である。
け上記籾殻やオガ屑、粉砕バーク、ピートモスなどの粒
状有機物(B)を補充するのである。そうすれば、その
新規に補充された粒状有機物(B)により、60℃以上
に完熟することが抑制されて、未完熟状態に言わば復元
されるため、上記完熟状態に近づくに連れて休眠する土
壌微生物が再度活動し、その醗酵作用を持続することに
なる。その結果、本発明の植物生育用資材を半永久的に
在庫することができ、又使用することもできる。その増
量材としてもありふれているため、上記製品を購入した
デイーラーやユーザーにおいて、自由自在に補充するこ
とができることになる。
イトや吸水ポリマー、その他の粒状無機物又はバーミキ
ユライトやゼオライト、その他の粒状非金属鉱物を増量
材とし、これを約50%の体積比率を最大限度として、
上記と同様に補充してもさしつかえない。
%の体積比率のもとに使用するも、その粒状物であるこ
とに変りがないため、土壌微生物の活動に有効な住居と
しての団粒構造を維持することができ、その微生物の食
料を上記した各種草木の残渣物(A)から得られるの
で、微生物は支障なく働き、醗酵作用を営なむことにな
るからである。そして、その増量材の何れも土ではな
く、従って上記した輸送や取扱い上の軽量さも達成でき
るのである。
各種薬用草木の残渣物(A)と、粒状有機物(B)とし
ての籾殻とを約50%づつの体積比率に混せ合わせ、醗
酵堆 肥化した植物生育用資材を本発明者が三重県農業技
術センターに搬入し、その成分の分析試験を受けた結果
は表1に示す通りである。又、上記残渣物(A)につい
てのみ、その植物に対する肥料成分の分析試験を受けた
結果は、表2に示す通りである。
素が籾殻の成分であり、その余のすべてが植物繊維残渣
物(A)の成分をなすが、その残渣物(A)の成分中炭
素や粗脂肪、粗繊維が土壌微生物の有効な食料になって
いると考えられる。
ことに役立ち、透水係数や最大容水量、容積重の高い数
値は、土壌としての優れた物理性を意味し、微生物の生
活上有効な団粒構造に維持されていることが明らかであ
る。
に、その粒状物における大小混合状態の良好さは、土壌
としての団粒構造化に寄与しているものと評価され、そ
の全体として多種多様な微生物の生活上、最高の住環境
が形作られている。
値を比較すると、籾殻の混入によって植物の肥料成分が
相当奪われていることが明らかであり、その土壌として
の化学性が低く抑制されている結果、頑強な植物の生育
に役立っていると考えられる。
生育用資材を用いて、各種植物を栽培した結果、次の評
価を得ることができた。 (1) 従来のバーミキユライトを使った専用床土に播
種したブロツコリーの苗 は、45日間経過するや肥料切
れを起したが、本発明の植物生育用資材を 培土として使
った場合、その苗は180日間経過するも、肥料切れや
その 他の異常を生じなかった。 (2) 従来の水稲育苗床土では、根の密集繁茂したマ
ツトが完成するまでに、 20〜25日間を要し、その2
5日以降になると、徒長や肥料切れを起し たため、植付
けに対応できる期間は僅か5日間である。 これに反し
て、本発明の植物生育用資材を水稲育苗床土として使っ
た場 合、そのマツト完成までの所要期間が10〜13田
こ短縮され、約50日 間は徒長や肥料切れを起さない結
果、上記植付け対応期間が約40日間の 延長となった。 (3) 従来の水稲育苗床土では、25日間経過する
と、苗葉が黄色化し、床土 が腐敗すると共に、根が赤く
変色し始めたが、本発明の植物生育用資材を 水稲苗床土
として使った場合、その25日間経過するも、葉色が全
く変化 せず、根は白く、床土に腐敗などの変化も起らな
かった。 (4) 従来の水稲育苗法では、育苗箱にて浸種→発芽
→播種を行なって後、そ の育苗箱を出芽器の内部に移し
入れ、その暗室下において箱積みし、約3 0℃に加温す
ることにより出芽させると共に、引続き光の受け入れ可
能な シート内へ棚積みし、約25℃に加温することによ
り緑化させ、最後にそ の育苗箱を上記出芽器からビニー
ルハウスへ移し入れ、その平置き状態の もとに硬化させ
ている。 つまり、上記箱積み出芽の設定温度(30℃)
と、棚積み緑化の設定温 度(25℃)は、何れもサーモ
スタツトの使用による出芽器の室内温度を 意味し、その
ため比較的に高い数値である。 (5) これに反して、本発明の植物生育用資材を使っ
て水稲育苗する場合、上 記設定温度を約20〜22℃に
低下させることができた。その理由として は、植物生育
用資材の原料自身が保温力に富むほか、醗酵熱−約40
〜6 0℃の未完熟な醗酵作用を持続しているからである
と考えられ、その意味 から出芽器における室内温度の変
化に左右されず、又光熱費を著しく低減 できるほか、有
機米と同様な有機苗として、その販売上の付加価値も与
え ることができる。 (6) 又、上記と同じ理由によって、従来のような出
芽器内での強制的な出芽 や強制的な緑化を行なう必要が
なく、上記播種後の育苗箱をそのまま直接 にビニールハ
ウスヘ移し入れて、そのビニールハウス内において箱積
み出 芽させた後、その育苗箱の平置き状態において緑化
と硬化を行なわせるこ ともできる。 ビニールハウス内で
の自然に近い条件のもとで、出芽と緑化を行なわせ るこ
とができる結果、更に一層丈夫な健苗を得られるほか、
育苗箱の移し 入れ回数を1回省略できるので、労務管理
費の節減にもなる。 (7) そして、その同じ育苗箱を用いた条件のもと
で、本発明の植物生育用資 材を用いた上記育苗法と、従
来の育苗法とを比較した場合、その育苗床土 としての使
用量と収穫箱数の関係は次の通りであった。 つまり、従
来の育苗法ではその育苗床土の18〜20Kg(小袋重
量) を使って収穫できた箱数が5〜7箱であり、同じく
育苗床土の800〜9 50Kg(大袋重量)を使って収
穫できた箱数が250〜300箱であっ たに対し、本発
明の上記育苗法ではその植物生育用資材の10〜13K
g (小袋重量)を使うことにより収穫できた箱数が7〜
9箱であり、同じく 資材の450〜600Kg(大袋重
量)を使うことにより収穫できた箱数 が380〜450
箱であった。
では、その構成上各種薬用草木から薬用成分を抽出した
残渣物(A)又は各種食品原料の草木から食用成分を抽
出した残渣物(A)と、その残渣物(A)の含水率を低
く調整作用すべき、籾殻やオガ屑、粉砕バーク、ピート
モス、その他の透水性及び通気性に富む粒状有機物
(B)とを混ぜ合わせて醗酵堆肥化すると共に、その醗
酵作用が持続する約40〜60℃の未完熟状態において
包装袋(C)に収納することにより、60℃以上に完熟
しないように抑制した製品であるため、冒頭に述べた従
来技術の課題を悉く改良できる効果がある。
育用資材の原料がすべて土壌微生物の食料となる有機物
であり、しかもその微生物の活動上最適な住居となる団
粒構造に堆肥化されているため、従来のように土を主原
料として、これに高成分の化学肥料や有害菌の殺菌用薬
品などを混入させる方法に比し、その土壌微生物の食物
連鎖又は生息体系のバランスを乱すおそれがなく、その
豊富な根圏微生物相の造成により、発根力が強く、活着
が良い最高の植物生育状態を得ることができる。
(B)が、多種多様な土壌微生物を活動させる食料にな
ると雖も、これらは植物生育用の肥料成分が殆んど無
く、その土壌としての化学性が極めて低く抑えられてい
るため、従来のような肥料切れや肥焼けを起すことがな
く、却って植物を病気や冷害などに対する防禦機能の高
い頑強な健康体に生育させ得る効果がある。
適な住環境である団粒構造とを整備して、その微生物を
活発に働かしさえすれば、醗酵作用が自づと適正に営な
まれるため、従来のようにチツソ資材として、下水道の
汚泥や家畜の糞尿、醗酵剤などを投入することにより、
人工的に醗酵作用を促進させたり、炭素率(C/N比)
を調整したりする必要がなく、又未完熟状態として醗酵
作用の常時進行中に保たれているため、その効果を半永
久的に期待できる効果もある。
度が約40〜60℃に低く保たれた未完熟状態で包装さ
れているため、これを開封して植物移植用本田や直植え
専用床へ、その追肥用として使う場合にはもとより、そ
の育苗用培土として使うも、種子焼けなどの高温障害を
招来するおそれがない。
用草木から薬用成分を抽出した残渣物(A)又は各種食
品原料の草木から食用成分を抽出した残渣物(A)と、
その 残渣物(A)の含水率を低く調整作用すべき、籾殻
やオガ屑、粉砕バーク、ピートモス、その他の透水性及
び通気性に富む粒状有機物(B)とを混ぜ合わせて、そ
の醗酵作用が持続する約40〜60℃の未完熟状態に堆
肥化するようになっているため、その各種植物繊維残渣
物(A)と粒状有機物(B)か何れも軽量であり、安く
大量に入手できることとも相俟って、本発明における植
物生育用資材の量産効果を最大限に発揮させ得るほか、
その混ぜ合わせ比率の調整なども極めて容易に行なえる
効果があり、その製造や管理上特別の熟練を要すること
もない。
生物の活動中に維持されているため、その製品の体積は
経時的に減少することになるが、この点本発明ではその
減少した分量だけ上記粒状有機物(B)、若しくはパー
ライトや吸水性ポリマーなどの粒状無機物、又はバーミ
キユライトやゼオライトなどの粒状非金属鉱物を増量材
として、新規に補充するようになっているため、その堆
肥として微生物の活動を終了する完熟状態になることが
抑制され、その新規な増量材の補充により依然醗酵作用
の未完熟状態に保って、土壌微生物の活動を半永久的に
持続させることができるのである。
物は、全国どこでも容易・安価に入手できるほか、すべ
て軽量であるため、これを補充したとしても、依然とし
て輸送や取扱い上の便利さを維持でき、又粒状物である
ため、上記微生物の住環境に係る団粒構造を少しも阻害
するおそれがなく、植物生育用資材として有効な透水性
と通気性を、その植物に与え得る効果もある。
す説明図である。
る。
態を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】各種薬用草木から薬用成分を抽出した残渣
物(A)又は各種食品原料の草木から食用成分を抽出し
た残渣物(A)と、その残渣物(A)の含水率を低く調
整作用すべき、籾殻やオガ屑、粉砕バーク、ピートモ
ス、その他の透水性及び通気性に富む粒状有機物(B)
とを混ぜ合わせて醗酵堆肥化すると共に、 その醗酵作用が持続する約40〜60℃の未完熟状態に
おいて包装袋(C)へ収納することにより、60℃以上
に完熟しないように抑制したことを特徴とする植物生育
用資材。 - 【請求項2】各種薬用草木から薬用成分を抽出した残渣
物(A)又は各種食品原料の草木から食用成分を抽出し
た残渣物(A)と、その残渣物(A)の含水率を低く調
整作用すべき、籾殻やオガ屑、粉砕バーク、ピートモ
ス、その他の透水性及び通気性に富む粒状有機物(B)
とを混せ合わせて、その醗酵作用が持続する約40〜6
0℃の未完熟状態に堆肥化すると共に、 その醗酵作用が持続する過程での無機質化などに起因す
る体積減少分量だけ上記粒状有機物(B)、若しくはパ
ーライトや吸水性ポリマー、その他の粒状無機物、又は
バーミキユライトやゼオライト、その他の粒状非金属鉱
物を補充することにより、60℃以上に完熟しないよう
に抑制することを特徴とする植物生育用資材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4176250A JP2668097B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 植物生育用資材とその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4176250A JP2668097B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 植物生育用資材とその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067029A JPH067029A (ja) | 1994-01-18 |
JP2668097B2 true JP2668097B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=16010284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4176250A Expired - Lifetime JP2668097B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 植物生育用資材とその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2668097B2 (ja) |
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JP4540168B2 (ja) * | 2000-02-04 | 2010-09-08 | 東急建設株式会社 | 緑化基層用資材および緑化基層工法 |
JP4532683B2 (ja) * | 2000-06-30 | 2010-08-25 | 住友林業株式会社 | 植物育成培地用資材 |
CN104973893B (zh) * | 2015-07-03 | 2018-02-06 | 黑龙江省林业科学研究所 | 一种用于蓝靛果忍冬的嫩枝扦插基质及其配制方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02153889A (ja) * | 1988-12-05 | 1990-06-13 | Moriie Nakajima | 微生物培養材及びその製造方法、使用方法 |
JPH0431380A (ja) * | 1990-05-28 | 1992-02-03 | Itoutetsu Shoten:Kk | 純植物性堆肥及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP4176250A patent/JP2668097B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH067029A (ja) | 1994-01-18 |
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