JP2664996B2 - 石炭だき二段燃焼器 - Google Patents

石炭だき二段燃焼器

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JP2664996B2 JP1167032A JP16703289A JP2664996B2 JP 2664996 B2 JP2664996 B2 JP 2664996B2 JP 1167032 A JP1167032 A JP 1167032A JP 16703289 A JP16703289 A JP 16703289A JP 2664996 B2 JP2664996 B2 JP 2664996B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、石炭だきMHD発電に使用される二段燃焼器
に関する。しかしながら、本発明はこれに限らず、石炭
だきディフュザーボイラや石炭だきガスタービンにも適
用できるものである。
従来の技術 微粉炭、CWM(石炭・水混合物)又はCOM(石炭・重油
混合物)等の石炭を燃料として高温ガスを発生させて高
温熱エネルギーを動力源とする各種プラント、例えば石
炭だきMHD(Magnet Hydro Dynamics)発電プラント等の
燃焼器の従来例として、次のような二段形の燃焼器があ
る。
第3及び4図に示すように、燃焼器1は夫々、横形二
段(第3図)又は縦形二段(第4図)のMHD発電プラン
ト用燃焼器として構成されている。これらの燃焼器1は
石炭燃料の燃焼ガス中に混在する溶融した燃焼残渣(ス
ラグ)成分Sをその燃焼室内の炉壁面で遠心力作用によ
って分離・抽出する機能をもつ第1段燃焼室2aと、MHD
発電においては燃焼ガスを作動ガスとして用いるので、
その作動ガスの導電性を高めるために、酸化剤及び例え
ばカリウム化合物(具体的にはKOH水溶液又はK2CO3
等、即ち、シード剤を燃焼ガス中に噴霧蒸発させ高温ガ
スをイオン化した、燃焼ガスプラズマを製造するための
第2段燃焼室2bとに区画されている。
前者の横形二段燃焼器1においては、第1段燃焼室2a
後流側に平板オリフィス型の絞り隔壁(板)3を配置
し、更にその後流側に高温ガス通路4を介在させて第2
段燃焼室2bと別置にしている。
また、後者の縦形二段燃焼器1においては、垂直方向
同一軸上にて前記隔壁3を介して各燃焼室2a,2bを直結
し、そのうち、第2段燃焼室2bの後流(側壁)側に高温
ガス通路4を取付けている。
なお、後者の縦型二段燃焼器1の場合には、その第1
段燃焼室2aに縦形サイクロン形式が採用されており、こ
の燃焼室2a内下方に前記燃焼残渣S排出用の隔壁板3′
が付設されている。
そして、第1段燃焼室2a内には微粉炭等の燃料供給系
統5に接続して第1段燃焼室2a内にその燃料を噴射する
ためのバーナ6と、酸化剤(高温空気)供給系統7に接
続してその1次酸化剤G1が室2a内に投入されることによ
り、燃焼ガスに旋回を与えるための1次酸化剤供給用サ
イクロンノズル8とが適当な位置に配置されている。更
に燃焼室2aの底部にはスラグ排出系統9に接続して燃焼
ガスから分離される溶融スラグを捕集するためのスラグ
ポット(又は縦形サイクロン底部)10が設けられてい
る。
一方、第2段燃焼室2bには前記酸化剤供給系統7から
分岐された配管に接続して、燃焼室2b内に新たな酸化
剤、即ち2次酸化剤G2を噴射するための2次酸化剤供給
用サイクロンノズル11と、シード剤のシード供給系統12
に接続して燃焼室2b内に噴霧するためのシード噴射ノズ
ル13とが夫々適当な位置に配置されている。
一方、燃焼室2bの後流側となる側壁開口部には、構成
上、主に矩形断面形状とされた発電チャネル14を接続し
ており、このチャネル14に前述の如く燃焼室2b内で蒸発
するシード剤により生成された高温ガスプラズマを、一
様な平行流に整流して供給することとなる。なお、第3
図中、符号15はバイパス管を示す。
このように、第1段燃焼室2a内のスラグSを分離抽出
するために燃焼室内に酸化剤の強力な旋回渦流Fを形成
させることによって、燃焼ガス中の微粒子状の燃焼残渣
Sに遠心力を作用させ、燃焼室2aの内周壁に向って飛翔
させて壁面にて分離した後、溶融スラグを壁面に沿って
流下させてスラグポット(又は縦型サイクロン底部)10
で捕集する。
また、通常は石炭中(炭種によって異なるが)には、
燃焼反応生成物として15〜30%のスラグS成分が含まれ
ており、このスラグSの成分は、SiO2,AlO3,Ca,FeOから
なり、このうち主成分はSiO2とAlO3であり、SiO2は全体
の約60%を占めている。
以上のようなMHD発電においては約2500〜3000゜Kの高
温ガスプラズマを生成して発電チャネル14へ供給する必
要があるが、しかしながら、スラグ主成分であるシリカ
(SiO2)は約2000℃(2270゜K)で1atmの蒸気圧(蒸気
圧相当の温度)を示し、このことは燃焼ガス温度2000℃
以上の雰囲気においてはSiO2は気化し、燃焼ガス中に蒸
発同伴されることを意味する。因に他の成分(AlO3,Ca,
…)は比較的蒸気圧が高く、約2700℃以上で1atmとされ
ている。
従って、燃焼室内でスラグを除去するためには燃焼火
炎温度を約1800〜1900℃以下に抑制し、スラグS成分を
溶融ミストないしは固体微粒子の状態で燃焼ガス中から
分離抽出する必要がある。このためにMHD発電用燃焼器
では、第3及び4図に示すように、第1段燃焼室2aにお
ける燃料用酸化剤の投入量、即ち1次酸化剤G1の酸素当
量比φ(=酸素供給量/燃料が完全燃焼に要する理論酸
素量)を0.6〜0.7とし、還元雰囲気下で、つまり燃料過
多な条件で燃焼させることにより燃焼火炎温度を約1900
℃以下に抑制してスラグS成分の蒸発同伴を防止し、第
1段燃焼室2a内でスラグSを除去する。その後、第2段
燃焼室2bで新たに2次酸化剤G2を供給して、第1段燃焼
室2aでの未燃ガスを2次燃焼させて2700℃(約3000゜
K)の高温ガスプラズマを製造するものである。
なお、このような二段燃焼の燃焼条件において、前述
の如く第1段燃焼室2aでは酸素当量比をφ=0.6〜0.7と
し、第2燃焼室2bでは2次酸素を供給して総合した酸素
当量比をφ′≒1.0として燃焼させる必要がある。この
ことにより、第1段燃焼室2aでの1次酸化剤G1の供給量
と第2段燃焼室2bでの2次酸化剤G2の供給量との比は、
〔G2/(G1+G2)〕⇒0.3〜0.35に設定されている。
発明が解決しようとする課題 以上のように、均質な高導電性のプラズマを製造する
ためには、燃焼器の性能として第1段燃焼室2aにおいて
石炭の燃焼残渣Sをできる限り高い効率で分離除去する
ことと、併せて第2段燃焼室2b又は発電チャネル14への
高温ガス通路4における壁面からの熱損失と高温作動ガ
スの圧力損失とを、できる限り減少して熱効率を高める
ことが実用化への重要な課題となっている。
ところが、従来技術による二段燃焼器1の構成は、第
3図の横形二段、第4図は縦形二段のどちらの方式も、
第1段燃焼室2aで燃焼残渣Sを分離するために形成させ
た強力な旋回流Fを第2段燃焼室2bで一旦消去して発電
チャネル14へ高温ガスを供給するよう、その手段として
燃焼室2a又は2bに直交する高温ガス通路4を設けた構造
となる。
このため、構造が複雑となり、しかも高温ガス通路4
壁面からの熱損失と作動ガスの圧力損失とが増大する不
都合がある。
課題を解決するための手段 本発明は、従来のこのような課題を解決するために、
燃焼室内に酸化剤により旋回渦流を形成させ、その遠心
力作用によって燃焼残渣を分離除去する機能をもつ第1
段燃焼室と、更に新たな酸化剤及びシード剤を供給して
高温ガスプラズマを製造する第2段燃焼室と、該高温ガ
スプラズマが供給される発電チャネルとを具備してなる
石炭だき燃焼装置において、各第1段燃焼室、第2段燃
焼室、及び発電チャネルを同一軸上に配置すると共に、
第1段燃焼室に設けた1次酸化剤供給用サイクロンノズ
ルと偏心率の異なる2字酸化剤供給用サイクロンノズル
を該1次酸化剤供給用サイクロンノズルと逆の旋回方向
に向けて第2段燃焼室に配設したものである。
作用 このような手段によれば、第1段燃焼室において、1
次酸化剤供給用サイクロンノズルより、燃焼残査を分離
除去可能に強力な旋回渦流が発生し、その渦流は前記ノ
ズルに一軸上に配置した第2段燃焼室内に直接導入でき
るので、器壁の熱損失及び圧力損失を低減することがで
きる。
また、第2段燃焼室において、第1段燃焼室に設けた
1次酸化剤供給用サイクロンノズルと偏心率の異なる2
次酸化剤供給用サイクロンノズルが該1次酸化剤供給用
サイクロンノズルと逆の旋回方向に向けて配設されてい
るので、このノズルより逆旋回流が発生して前記旋回渦
流のモーメンタム(運動エネルギ)を消去し、未燃ガス
への2次酸化剤の混合を効果的に行うと共に、第2段燃
焼室内に流れの淀み域を形成し、未燃ガスを第2段燃焼
室内に閉じ込めて燃焼を促進させ、かつ第2段燃焼室後
流部における高温ガスの流れを主流ガスの後流への流動
によってほぼ均一な軸方向速度分布に整流し、これより
均質な高温ガスプラズマを発生することが可能である。
実施例 以下第1及び2図を参照して、本発明の一実施例につ
いて詳述する。なお、これらの図において第3及び4図
に示したものと同一の部分には同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
しかして本発明によれば、第1図(a),(b)に示
すように第1段燃焼室2a、第2段燃焼室2b、及び発電チ
ャネル14は同一軸上に配置されている。
即ち、横形の第1段燃焼室2a後流側の水平方向同一軸
上に、やはり横形の第2段燃焼室2bを隔壁板3を介して
配置し、その燃焼室2b後流側にも連続して発電チャネル
14を配置させたものである。
従って、従来の如き高温ガス通路4は廃止されてい
る。
そして、第2段燃焼室2b内には、第1段燃焼室2aに設
けた1次(酸化剤供給用)サイクロンノズル8と偏心率
の異なる2次(酸化剤供給用)サイクロンノズル11が該
1次サイクロンノズル8の逆と旋回方向に向けて配設さ
れており、これらのサイクロンノズル8,11の噴射方向
は、各第1及び2段燃焼室2a,2bの軸線方向に対して直
交させて設けられる。
また、各燃焼室2a,2b及び隔壁3は基本的には例えば
耐熱鋼等を用いた水冷二重壁構造(図示せず)とされて
いる。
なお、好適には第1段燃焼室2aの微粉炭供給用のバー
ナ6の周囲には、酸化剤供給系統7の途中から新たに分
岐された補助酸化剤供給系統16が接続され、かつ前記バ
ーナ6からの燃料及び補助酸化剤供給系統16からの補助
空気の混合体に予旋回を与え、かつ燃焼を良好にするよ
う、スワラ17が取付けられることが望ましい。
しかしながら、本実施例によれば、前記補助酸化剤供
給系統16及びスワラ17の設定は本旨ではなく、後述する
旋回渦流のモーメンタムMj1が、1次ノズル8にて所定
の大きさに保持できる場合には必ずしも設ける必要はな
く、単なる設計事項にとどまるものである。
更に、好適には第2段燃焼室2bの前記2次サイクロン
ノズル11の内部に、シード剤がノズル11からの2次酸化
剤により効果的に随伴されるよう、シード噴射ノズル13
が取付けられることが望ましい。
次にその作用について述べる。
第2図(a)〜(c)に示すように、第1及び2燃焼
室2a,2b、発電チャネル14を同一軸上に配置させること
でコンパクトに一体化するため、しかも第1段燃焼室2a
の1次サイクロンノズル8に対して、第2段燃焼室2bの
2次サイクロンノズル11を逆旋回方向に配設するため、
第1段燃焼室2aで発生させた主流ガスとなる旋回渦流F
を第2段燃焼室2b内にて熱損失や圧力損失をほとんど生
じず打消すことが可能となる。
即ち、まず、燃焼残渣(スラグ)Sの分離・除去につ
いて説明すると、第1段燃焼室2a内に補助酸化剤供給系
統16からの1次酸化剤の一部をスワラ17で旋回を与えつ
つ、バーナ6から噴霧する燃料と混合させるので、この
段階で予旋回が行なわれる。その後、1次サイクロンノ
ズル8からは、1次酸化剤G1である高温空気が約60〜80
m/sの高速で吹き出し第1段燃焼室2a内に強力な旋回渦
流Fを形成させ、燃料(微粉炭)と酸化剤を混合し燃焼
反応を促進すると同時に、燃焼火炎中の残渣Sを旋回流
Fの遠心力作用によって燃焼室壁面に衝突させる。
この場合、前述の如く第1段燃焼室2a及び隔壁3夫々
が耐熱鋼使用の水冷二重構造であることからその冷却効
果によって燃焼残渣Sは、室2aの後流側にて周壁に付着
してその熱抵抗により自己バランスし、薄膜状のセルフ
コーティングを形成する。
この結果、器壁表面がスラグSの融点(約1300〜1500
℃)となっており、従ってスラグSを溶融状態にしてス
ラグポット10へ流動させることができる。
次に、第1段燃焼室2aの旋回渦流Fの第2段燃焼室2b
におけるフローパターンについて説明すると、残渣Sの
分離・除去された旋回渦流Fは、隔壁3の中央スリット
部から直接、第1段燃焼室2aと同一軸上の第2段燃焼室
2b内へ導入される。
このとき、第2段燃焼室2b内には、1次サイクロンノ
ズル8と逆旋回方向の2次サイクロンノズル11から2次
酸化剤G2が吹き出し、速度約120〜150m/sの高速で吹き
込まれ第1段燃焼室2aの旋回流Fと衝突する。
この衝突により、第1段燃焼室2aで形成させた強力な
旋回渦流Fを第2段燃焼室2bで消去することができる。
ここで、第2図(a)〜(c)に示すように、第2段
燃焼室2b内にて旋回渦流Fを更に軸方向への一様な流れ
に整流するための条件として、流体力学的に考察してみ
ると、第1段燃焼室2aの1次サイクロンノズル8の流体
の吹き出す運動エネルギーと第2段燃焼室2bの2次サイ
クロンノズル11の流体の吹き出す運動エネルギー、即ち
両者のモーメンタム比のバランスで決められる。第1サ
イクロンノズル8の噴出モーメンタムMj1はMj1=V1 2
ρ・F1・R1,同様に2次サイクロンノズル11の噴出モ
ーメンタムMj2=V2 2・ρ・F2・R2で表わされる。
ただし、符号、V1,V2:各ノズル部の吹出し速度、ρ1,
ρ2:各ノズルでの流体の密度、F1,F2:各ノズル面積、
R1,R2:各ノズル中心と各燃焼空胴中心(同一軸を基準に
する)の距離、換言すれば偏心量、D1,D2:各燃焼室の胴
の直径、d:隔壁のスリット部直径を夫々示す。
しかして、第1燃焼室2a内の旋回渦流Fを消去するに
は、Mj2/Mj1≒1であるが、実際には夫々旋回渦流の摩
擦損失を生じるため、Mj2/Mj1⇒0.7〜1.2程度となる。
このため、第2段燃焼室2b内での流れは、旋回流を消
去する作用と同時に、室2aからの未燃ガスと2次酸化剤
G2及びシード剤の混合を効果的に行ない、燃焼反応及び
シード剤の完全蒸発を促進する高温ガスの理想的フロー
パターンを形成させることが必要である。
そこで、本発明者は本実施例にあって燃焼器モデルに
よる一連の流動試験と解析を行ない、第2図に示すよう
な理想的フローパターンを形成させる、燃焼器主要寸法
の構成組合せとの相関関係を明らかにし、前述の燃焼条
件を充足する二段燃焼器1を形成することを可能ならし
めた。
つまり、第2図(a)に良く示すように、第2段燃焼
室2b内の中間部に流れの淀み域(図中、符号X)を形成
させて、未燃ガスを室2b内中央付近に閉じ込めて(囲繞
してあ燃焼を促進することができる。
更に、第2段燃焼室2b後流部における高温ガスの流れ
(図中、符号Y)は、主流ガスの後流への流動によっ
て、ほぼ均一な軸方向速度分布に整流することができ
る。
ただしこの場合、第2図(b)に良く示すように、設
計上、特に2次サイクロンノズル11の偏心率=R2/D2
大きいと、その円周方向周壁部に流れの衝突乱れを生
じ、この現象により高温燃焼に供するシード剤供給系統
12(第1図(b)参照)からの噴霧シードが壁面に付着
し蒸発が阻害されることが判明している。
従って、この対策として第2図(c)に示すように、
試験等の解析結果からR2を適正に設定・配置することに
より、壁面との衝突がなくなり、即ち乱れがなくなるた
め効果的な整流が可能である。
最終的に、第2段燃焼室2bの逆旋回モーメンタムMj2
により主流のガス流れを消去すると共に、未燃ガスとシ
ード剤を燃焼室2b内に閉じ込めつつ、燃焼蒸発の促進を
行い均質な高温ガスプラズマを製造して、これをやはり
同一軸上に配置させた発電チャネル14に供給することが
できる。
以上の如き一連の過程でのフローパターンにおいて、
従来の如き高温ガス通路4がないために、その壁面部分
による熱損失及び圧力損失の発生を解消することができ
る。
発明の効果 以上詳述したように本発明によれば、高温ガスプラズ
マを製造する第1段燃焼室と第2段燃焼室、後流に接続
される主コンコポーネントの発電チャネルを同一軸線上
に配置して構成することにより、構造組成が非常にコン
パクトになり、製作費、建設費が従来方式に比べ約15%
程度も削減できる。
しかも、殊に高負荷の第2段燃焼室において効果的な
逆旋回流による整流方式が簡単かつ容易に得られ、ま
た、同一軸線上に構成することにより、器壁からの熱損
失及び作動ガス(高温ガスプラズマ)の圧力損失を数%
低く抑えることができるため、よってプラント全体の熱
効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による石炭だき二段燃焼器の一例を示
し、(a)はその概略構造断面図、(b)は(a)図の
B−B線断面図、第2図はその高温ガスプラズマが製造
される過程の燃焼ガス(旋回渦流)のフローパターンを
示し、(a)はその水平方向同一軸における流動状態
図、(b)は第2段燃焼室の2次酸化剤供給用サイクロ
ンノズルが適正に配置されない場合の円周方向における
流動状態図、(c)は(b)図の状態に対し2次サイク
ロンノズルが適正に配置される場合の流動状態図、第3
図は従来の石炭だき二段燃焼器の形式のうち横形二段燃
焼器を示す概略構造断面図、第4図はその縦形二段燃焼
器を示す概略構造断面図である。 1……石炭だき燃焼器、2a……第1段燃焼室、2b……第
2段燃焼室、8……1次酸化剤供給用サイクロンノズ
ル、11……2次酸化剤供給用サイクロンノズル、14……
発電チャネル、F……旋回渦流、G1,G2……各1次、2
次酸化剤、S……燃焼残渣(スラグ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 槙原 進 (56)参考文献 特開 昭63−58006(JP,A) 特開 昭48−44821(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室内に酸化剤により旋回渦流を形成さ
    せ、その遠心力作用によって燃焼残渣を分離除去する機
    能をもつ第1段燃焼室と、更に新たな酸化剤及びシード
    剤を供給して高温ガスプラズマを製造する第2段燃焼室
    と、該高温ガスプラズマが供給される発電チャネルとを
    具備してなる石炭だき燃焼装置において、各第1段燃焼
    室、第2段燃焼室、及び発電チャネルを同一軸上に配置
    すると共に、第1段燃焼室に設けた1次酸化剤供給用サ
    イクロンノズルと偏心率の異なる2次酸化剤供給用サイ
    クロンノズルを該1次酸化剤供給用サイクロンノズルと
    逆の旋回方向に向けて第2段燃焼室に配設したことを特
    徴とする石炭だき二段燃焼器。
JP1167032A 1989-06-30 1989-06-30 石炭だき二段燃焼器 Expired - Lifetime JP2664996B2 (ja)

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