JP2664189B2 - 核磁気共鳴を用いた検査装置 - Google Patents

核磁気共鳴を用いた検査装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は核磁気共鳴(NMR)を用いた検査装置に係
り、特に動いている部位を高い精度で撮影するのに好適
な超音波を用いた核磁気共鳴同期撮影装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、人体の頭部,腹部などの内部構造を非破壊的に
検査する装置として、X線CTや超音波撮像装置が広く利
用されて来ている。近年、核磁気共鳴現象を用いて同様
の検査を行う試みが成功しX線CTや超音波撮像装置では
得られない情報を取得できることが明らかになつて来
た。核磁気共鳴現象を用いた検査装置においては、検査
物体からの信号を物体各部に対応させて分離・識別する
必要がある。その1つに、検査物体に傾斜磁場を印加
し、物体各部の置かれた静磁場を異ならせ、これにより
各部の共鳴周波数あるいはフエーズ・エンコード量を異
ならせることで位置の情報を得る方法がある。
その基本原理については、ジヤーナル・オブ・マグネ
テイツク・レゾナンス誌(J.Magn.Reson.)第18巻,第6
9頁(1975年)に、あるいはフイジツクス・オブ・メデ
イシン・アンド・バイオロジー誌(Phys.Med.& Bio
l.)第25巻,第751頁(1980年)に報告されている。
さて、このような装置を用いて心臓を撮影する場合、
2つの方法が考えられる。1つは、マンスフイールドら
が提案したエコープレナー法(ジヤーナル・オブ・マグ
ネテイツク・レゾナンス誌,第29巻,355頁(1975年))
に代表される高速撮影法である。他の1つは、心電ある
いは血圧に同期して撮影する同期撮影法である。その一
例は特開昭62−44231号に記載されている。前者の方法
では、傾斜磁場を高速で切換える必要があるため、装置
が大型となる。一方、後者の方法では、装置は従来のも
のをそのまま利用できるが、画質は同期の精度に大きく
依存する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の同期撮影法においては、心電あるいは血圧によ
り同期を行うが、これらが必ずしも心臓の動きに完全に
対応しているとは限らなかつた。そのため撮影において
生じる同期誤差により、画質が劣化する問題があつた。
本発明の目的は、心臓の動きに直接同期して撮影を行
うことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、心臓の壁あるいはそれに付随する血管を
流れる血流に超音波を照射し、反射して来た超音波から
心臓の動きを検出することにより、達成される。
〔作用〕
超音波は心臓の壁のように音響インピーダンスが急峻
に変化する部位に入射すると、その境界面で反射される
性質がある。しかも、超音波にはNMRで用いられる静磁
場,傾斜磁場,高周波磁場との相互作用がほとんどない
ため、全く独立に動作させることが可能である。
第1図は心臓の動きを検出する方法の原理を示すもの
である。生体19内の心臓20に周波数の超音波を、超音
波送受波器21により送信する。心臓20と送受波器21の距
離をL,生体19の平均音速をVとすると、超音波を送信し
てから反射波が送受波器21に到達するまでの時間Δtは
次式により与えられる。
生体の平均音速Vは約1500m/sであるから、Lが10cm
であれば(1)式よりΔt=133μsとなる。いま反射
波の波数を5波,超音波の周波数を3MHzとすると、反
射波の長さは1mmとなる。この反射波のピークの位置を
検出することにより0.1〜0.2mm程度の誤差で心臓の位置
を検出することが可能である。第2図に示すパルスシー
ケンスは超音波の送受信のタイミングを表わす。送信パ
ルスP1が心臓に当つて反射され、それが検波されて信号
S1となる。P1からS1までの時間Δt1をカウンターで測定
する。この時、送受波器21から心臓20までの距離Lは
(1)式から で与えられる。これを各パルスについて測定すれば、心
臓の位置を知ることができる。なお、各パルスの間隔T
は、前記例の場合133μsより大きく選べばよいため、
極めて高速で心臓の位置を検出することができる。
〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第
3図は本発明の一実施例である検査装置の構成を示すも
のである。
図において、制御装置1は各装置へ種々の命令を一定
のタイミングで出力する。高周波パルス発生器2の出力
は増幅器3で増幅され、コイル4を励振する。コイル4
は同時に受信コイルを兼用しており、受信された信号成
分は増幅器5を通り、検波器6で検波後、信号処理装置
7で画像に変換される。高周波パルス発生器2の出力
は、検波器6で直角位相検波する時の基準信号として用
いられる。Z方向及びそれに直角な方向の傾斜磁場の発
生はそれぞれのコイル8,9,10で行ない、これらのコイル
はそれぞれ増幅器11,12,13により駆動される。静磁場の
発生はコイル14で行ない、コイル14は電源15により駆動
される。コイル10はコイル9と同じ形状をなし、コイル
9とはZ軸のまわりに90゜回転させた関係にあり、互い
に直交する傾斜磁場を発生する。検査対象である人体16
はベツド17上に置かれ、ベツド17は支持台18上を移動す
る。
さて、本実施例が従来装置と異なる点は、超音波送受
信器21と距離測定器22およびメモリ23,24とが付加され
たことである。そこで、具体的な撮影手順を第4図を参
照しながら述べる。
ステツプ1では心拍の1〜数周期に渡つて心臓と超音
波送受波器との距離を計測する。具体的には、距離測定
器22は先に第1図で示したように、一定周期Tでくり返
しパルス音波を発生し、毎回の送波後の反射波が検出さ
れるまでの時間Δtを高周波クロツクの計数などにより
計測し、この値を距離Lに換算する。この毎回のLの値
をメモリ23に格納する。次にステツプ2では同期撮影す
る時相、つまり心臓の位置を選択し、それに対応する距
離をメモリ24に格納する。ステツプ3では超音波を送受
信しながら心臓までの距離を距離測定器22で測定し、そ
の値とメモリ24との差の絶対値をΔLとする。ステツプ
4ではΔLが判定値εよりも小さければ超音波の送受信
を中止し、NMR信号の計測を開始する。ステツプ5ではN
MR信号の計測が終了後、再び超音波の送受信を開始す
る。このステツプ4におけるNMR信号の計測は、本実施
例においては、いわゆる2次元フーリエ法により行な
う。すなわち、所定の第1の方向に傾斜磁場を印加した
状態で、コイル4を用いて周波数選択性の高周波磁場パ
ルスを印加し、もつて所定スライス内のスピンのみを励
起する。次にスライス面内に沿つた第2の方向にプログ
ラマブルな強度の傾斜磁場を印加してスピンの位置にこ
の方向の位置情報をエンコードする。次に同じくスライ
ス面内で、かつ第2の方向と直角な第3の方向に一定の
傾斜磁場を印加し、この状態でNMR信号をコイル4から
検出し、検波器6で検波してサンプリングする。これら
3方向の傾斜磁場は、それぞれコイル8,9,10を個々に用
いる。あるいはスライスが斜め方向の場合にはこれらの
コイルの合成磁場を用いる。さて、2次元フーリエイメ
ージングでは上記のエンコード用の傾斜磁場の強度をこ
の方向の絵素の数(例えば128)だけ変化させて上記の
シーケンスをくり返す必要がある。ただし、特開昭61−
168041に記載されているように、スピン励起のフリツプ
角を90゜より小さくすれば、くり返しの間隔をせばめる
ことができる。しかしながら、いずれにしても拍動によ
る目的部位の移動により、この複数回のくり返しを1回
の計測時間内に行なうことは不可能なので、N回のくり
返しをn回(n<N)ずつにわけて行なう。すなわち、
ステツプ3でΔLがεより小となつた時点で所定回数n
回の計測をくり返し、一回の計測時間内でのNMR信号の
計測を終了する。
この後はステツプ3に戻り、ステツプ3からステツプ
5までを繰り返し、1画面のイメージングに必要なN回
の計測を行なつた時点で全ての測定を終了する。すなわ
ち、拍動による心臓の動きを実際にモニタし、目的部内
が所定の位置の近傍にある期間のみ、複数回に分けてNM
R信号を計測することができ、拍動などによるボケをほ
ぼ完全に除去した像を得ることができる。
本発明の2番目の実施例として、心臓と超音波送受波
器との距離を測定する他の方法を第5図に示す。
この方法は、物体の音速測定によく用いられるシング
・アラウンド法を利用するものである。すなわち、送受
波器21の出力は送受分離回路27を通つて受波アンプ25に
入力する。受波アンプの出力は送信アンプ26のトリガ端
子に接続されており、受波アンプに信号が入つてくる
と、ある時間遅れτ後に送信アンプ26から送受波器21に
送信パルスが出力される。トリガ信号の周波数は/V変
換器27により電圧に変換される。ここで、送信パルスの
漏れ信号が受波アンプに入力するが、これを防ぐため
に、送信アンプがパルスを出している間はトリガを不感
状態にしておくことが必要である。このような装置構成
にすると、1度トリガパルスを入力すると、その後は次
式で表わされる周波数で自走する。
従つて、27により検出されるこの自走周波数は、心臓
の位置に関するデータを示している。
なお、超音波の送受信を行なう送受波器21には通常PZ
T(チタン酸ジルコン酸鉛)が電気音響変換部に用いら
れるが、本発明のように電気音響変換部に含まれる金属
により静磁場分布が影響を受ける場合には、PVDC(ポリ
弗化ビニルデン)などの有機化合物あるいは両者の混合
体などを用いるのが望ましい。
以上の実施例では、心拍による目的部位の移動を例に
とつて、これによるボケの生じない撮像について述べた
が、本発明においては、部位の位置そのものをモニタし
ながら同期撮像を行なうので拍動のみならず、呼吸によ
る肺や横隔膜の周期的移動における画像のボケを除去し
た撮像も行なうことができるのは明らかである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、NMRを用いた同期撮像法において、
高精度で同期をとることができるので、心臓,肺などの
動きのある臓器を精度良く撮像するのに効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の原理を示す図、第2図は本発明の原理
を説明するためのパルスシーケンス、第3図は本発明を
実現するための装置構成図、第4図は測定手順、第5図
は本発明の他の実施例を表わす図である。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静磁場、傾斜磁場、及び高周波磁場の各磁
    場発生手段と、検査対象からの核磁気共鳴信号を検出す
    る信号検出手段を具備し、前記検査対象の撮影を行なう
    核磁気共鳴を用いた検査装置において、パルス状超音波
    を前記検査対象の表面から内部に送波して前記検査対象
    からの反射音波を受波する送受波手段と、前記検査対象
    の内部の所定部位からの反射音波から前記検査対象の動
    きを検出する手段とを有し、該動きを検出する手段によ
    る検出信号を使用して、前記核磁気共鳴信号が前記所定
    部位の動きに同期させて検出されることを特徴とする核
    磁気共鳴を用いた検査装置。
  2. 【請求項2】前記所定部位が前記検査対象の表面から所
    定の距離の近傍にあるときに、前記信号検出手段は前記
    核磁気共鳴信号を検出することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の核磁気共鳴を用いた検査装置。
  3. 【請求項3】前記動きを検出する手段は、所定の周波数
    を有する前記パルス状超音波の送波の時刻と前記所定部
    位から反射された前記反射音波の検出時刻との時間差か
    ら、前記検査対象の表面から前記所定部位までの距離を
    検出することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の核磁気共鳴を用いた検査装置。
  4. 【請求項4】前記動きを検出する手段は、シング・アラ
    ウンド法により、前記検査対象の表面から前記所定部位
    までの距離を検出することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の核磁気共鳴を用いた検査装置。
  5. 【請求項5】前記所定部位の位置変化の1周期以上にお
    いて、前記動きを検出する手段により検出された信号を
    使用して、前記検査対象の表面から前記所定部位までの
    距離を繰返し検出することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の核磁気共鳴を用いた検査装置。
  6. 【請求項6】前記送受波手段は、チタン酸ジルコン酸鉛
    と有機化合物とから構成、または有機圧電体から構成さ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の核
    磁気共鳴を用いた検査装置。
  7. 【請求項7】前記信号検出手段は、前記検査対象の所定
    のスライスの画像の形成に要する前記核磁気共鳴信号を
    複数回に分けて検出することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の核磁気共鳴を用いた検査装置。
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