JP2662875B2 - 固形筆記具の製造方法 - Google Patents

固形筆記具の製造方法

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JP2662875B2
JP2662875B2 JP63105781A JP10578188A JP2662875B2 JP 2662875 B2 JP2662875 B2 JP 2662875B2 JP 63105781 A JP63105781 A JP 63105781A JP 10578188 A JP10578188 A JP 10578188A JP 2662875 B2 JP2662875 B2 JP 2662875B2
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頼信 山崎
茂 関口
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) シャープペンシル用の芯や鉛筆の芯などの筆記芯、ク
レヨンやパスなどの描画材、アイブロウやアイナイナー
などの化粧料といったような固形筆記具の製造方法に関
する。
(従来の技術) 固形筆記具を製造するにあたり、複数の材料を使用す
ることは極めて一般的なことである。その第1に挙げら
れるの結合材であり、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、塩素化ポリ塩化ビニル、塩化ゴム、ニトロセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、パラフィ
ンワックス、粘土などが固形筆記具の種類、従って、所
望する特性との関係で適宜使用されている。第2は着色
材あるいは体質材である。こおで、結合材が炭化するよ
うに処理するものにあっては、炭化した結合材が着色材
を兼ねるので、「着色材」と制限されない。代表的なの
は、黒鉛やカーボンブラックであるが、各種顔料、ある
いは、窒化硼素、タクルなども例示できる。その他、必
要に応じて、ステアリン酸系滑剤とか、可塑剤、溶剤な
どが使用されている。
このような複数の材料をニーダー、ロール、ミキサー
等によって十分に混練した後、必要に応じて乾燥し、ス
クリュー式押出機やプランジャー式押出機で所定寸法に
押出成形する。このとき、結合剤として熱可塑性のもの
を選択使用する際には、押出が容易にできるよう適宜温
度に加熱して押出す。その後、必要に応じて熱処理、例
えば、結合材を炭化させるための焼成処理や後処理を施
して製品を得ている。
(発明が解決しようとする課題) 前述したように、熱可塑性の結合材を使用したとき
は、押出の容易化を図って、加熱下において押出成形さ
れる。温度は使用材料に応じて適宜設定される。問題は
この押出成形をするにあたり、押出機としてプランジャ
ー式のものを使用する場合に生じる。ここで、プランジ
ャー式の押出機は加圧力に優れ、しばしば高粘度で押出
難くなる固形筆記具の製造にあっては好ましく使用され
ている。
添付第4図に基づき上述問題を詳述する。参照符号1
はプランジャー押出機におけるシリンダーであり、同2
は前述したように複数の材料を予め混練しておいた混練
物であり、同3はプランジャー(ピストン)である。シ
リンダー1は、図示省略するが押出口部分1aに種々径の
ダイスが取付けられており、これによって、1個の押出
機で種々径の製品が得られるようにされているのが一般
的である。また、前述したように、混練物2を加熱する
ため、このシリンダー1にはヒーターが巻かれているの
が一般的である。
さて、シリンダー1を加熱し、この熱を混練物2を加
熱し、後部をプランジャー3で押すことによって混練物
2は押出される。このとき、シリンダー1とプランジャ
ー3との間には図示したように隙間4が確保されてい
る。この隙間4は、混合物2の逃げ口となってはいけな
いので、小さなものに設定されているが、混練物2が混
練時に内含する気体を逃がすためのものである。即ち、
あまり大量の気体を含んだまま押出すと、押出物5は表
面肌の汚いものとなり、其々しい場合には脹れや割れな
どの生じてしまう。
このように、プランジャー3は積極的に加熱されては
いない。しかし、加熱された混練物2の熱は更に伝わっ
てプランジャー3を加熱する。従って、加熱されたプラ
ンジャー3を押圧し、この押圧力が混練物2の前部に伝
わって混練物2は押出されることになる。このとき、混
練物2は、その後部が最も大きな押圧力を受けることに
なる。そして、プランジャー3が加熱された状態である
と、混練物2のこの後部は内含する気体を通すことのな
い、もしくは通し難い、膜状態を形成することになる。
それゆえ、折角気体を逃がすために確保しておいた隙間
4から十分に気体が逃げなくなってしまう。また、混練
物2中の気体は、押出されるとき、まだ押出されていな
い部分に残存しようとする。この結果、押出の初期、中
期においてはまだしも、後期において、押出物5は前述
したように所望の製品とはならない。使用する材料の量
に比べ、得られる製品の量が減る訳で、この無駄を低減
することが本発明の目的である。尚、以下においては、
この無駄分の、使用した混練物全量に対する相対割合
(%)を「目減り量」と呼ぶ。
(課題を解決するための手段) 本発明は、少なくとも熱可塑性の結合材と、着色材あ
るいは体質材とを主材として使用し、この材料を予め混
練し、この混練物をプランジャー式押出機で所定寸法に
加熱押出し、その後、必要に応じて熱処理を施してなる
固形筆記具の製造方法において、前記プランジャー式押
出機のプランジャー内部に冷却液通路を形成しておき、
プランジャー先端近傍温度を60℃以下となし、混練物の
後部を冷却しながら押出すことを特徴とする固形筆記具
の製造方法を要旨とする。
以下、詳述する。
冷却液としては水や油など挙げられるが、水道の蛇口
に接続すれば、蛇口のひねり方一つで容易に流量調節、
従って、冷却調節ができる点で水で十分である。
プランジャーの冷却温度は、プランジャー先端近傍の
温度が60℃以下になればよく、大概、水温冷却で間に合
う。
また、プランジャー内部に形成する冷却液通路は、プ
ランジャーの隅々にまで到るように配設するのが最も好
ましいが、あまりに通路の占める割合を大きくするとプ
ランジャー強度が損われるので、この点には留意する必
要がある。
添付第1図に、このような冷却液通路を形成したプラ
ンジャーの一例を示す。矢印のように冷却液を通そうと
するもので、プランジャー本体3aに5方向からドリルで
穿孔し、そのうち、図面下方部にある3ヶ所をボルト6
で締めた上、更に溶着して封し、通路7を形成してあ
る。ちなみに、第1図はプランジャー3の中心を通る縦
断面図を示しているが、例えば、第1図のI−I線横断
図に相当する第2図のII−II線縦断面に第1図が相当す
るように、複数の通路7を有するものとすることもでき
る。それぞれ独立の冷却系統としておけば調節の自由度
も高くなる。尚、参照符号3bは摩耗交換できるように取
付けたリング対、同3cはヘッドである。
(実施例) ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物 30重量部 ジオクチルフタレート 18重量部 酸化珪素粉末 7重量部 カーボンブラック 1重量部 ステアリン酸塩 2重量部 黒鉛 60重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記材料をヘンシェルミキサーで混練後、3本ロール
で更に十分に混練した。得られた混練物(軟化温度80
℃)をプランジャー式押出機のシリンダーに入れ、押出
口近傍における混練物温度が約100℃となるように加熱
しながら直径約2mmに押出した。
この押出成形をするにあたり、添付図示したような冷
却液通路を有するプランジャーを使用し、プランジャー
先端近傍における温度(プランジャー温度)を種々変化
させながら、それぞれにおける目減り量との関係をグラ
フ化したものを第3図に示す。尚、冷却液を流させない
場合のプランジャー温度は約80℃であった。また、ちな
みに、上述のようにして得た押出物は比酸化性雰囲気下
1100℃迄熱処理し、更にスピンドル油を含浸して鉛筆の
芯とした。
(発明の効果) プランジャー先端近傍温度を60℃以下となし、混練物
の後部を冷却して製造することにより、目減り量を大巾
に少なくすることができ、よって本発明によれば、製品
単価を低下することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するにあたり、使用される押出機
のプランジャーの一例を示す要部縦断面図、第2図は同
じく他の一例を示すもので、第1図のI−I線に相当す
る横断面図、第3図は実施例におけるプランジャー温度
と目減り量との相関を示すグラフ、第4図は、プランジ
ャー式押出機による押出成形について説明するための要
部縦断面模式図。 1……シリンダー、1a……押出口部分、2……混練物、
3……プランジャー、3a……プランジャー本体、3b……
リング体、3c……ヘッド、4……隙間、5……押出物、
6……ボルト、7……冷却水通路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも熱可塑性の結合材と、着色材あ
    るいは体質材とを主材として使用し、この材料を予め混
    練し、この混練物をプランジャー式押出機で所定寸法に
    加熱押出し、その後、必要に応じて熱処理を施してなる
    固形筆記具の製造方法において、前記プランジャー式押
    出機のプランジャー内部に冷却液通路を形成しておき、
    プランジャー先端近傍温度を60℃以下となし、混練物の
    後部を冷却しながら押出すことを特徴とする固形筆記具
    の製造方法。
JP63105781A 1988-04-28 1988-04-28 固形筆記具の製造方法 Expired - Lifetime JP2662875B2 (ja)

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