JP2660208B2 - 装飾体の製造方法 - Google Patents
装飾体の製造方法Info
- Publication number
- JP2660208B2 JP2660208B2 JP63071869A JP7186988A JP2660208B2 JP 2660208 B2 JP2660208 B2 JP 2660208B2 JP 63071869 A JP63071869 A JP 63071869A JP 7186988 A JP7186988 A JP 7186988A JP 2660208 B2 JP2660208 B2 JP 2660208B2
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- JP
- Japan
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- cut
- decorative body
- adhesive
- plate material
- cutting
- Prior art date
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- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、透明または半透明の板材から成る装飾体及
びその製造方法に関し、特に板材を任意形状に切断して
形成した複数の切断片を、相互位置をずらさないように
配置し、相互間の切断間隙に着色した接着剤を充填して
接着一体化し、接着剤による立体的な模様を形成したも
のである。
びその製造方法に関し、特に板材を任意形状に切断して
形成した複数の切断片を、相互位置をずらさないように
配置し、相互間の切断間隙に着色した接着剤を充填して
接着一体化し、接着剤による立体的な模様を形成したも
のである。
(従来の技術) 従来、透明または半透明の板ガラスにヒビを入れた、
いわゆる「ヒビ入りガラス」と称されるガラス装飾体が
知られている。これは、ガラス体に熱を加え、あるいは
機械的に力を加えてヒビを入れ、不規則的に生じたヒビ
割れ模様を利用したものである。
いわゆる「ヒビ入りガラス」と称されるガラス装飾体が
知られている。これは、ガラス体に熱を加え、あるいは
機械的に力を加えてヒビを入れ、不規則的に生じたヒビ
割れ模様を利用したものである。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来のヒビ入りガラスは、極めて単純に、偶然的
にガラスに生じたヒビ割れ模様を利用したに過ぎず、人
為的に装飾体加工がほとんど施されていないものであっ
て、装飾的効果もさ程高いものということができない。
にガラスに生じたヒビ割れ模様を利用したに過ぎず、人
為的に装飾体加工がほとんど施されていないものであっ
て、装飾的効果もさ程高いものということができない。
そこで、本発明は、透明または半透明のガラス等の素
材を切断して複数の切断片を形成し、これら複数の切断
片を位置ずれしないように固定した状態で、各切断片相
互の切断間隙に、着色した接着剤を浸透させ、素材の内
部に到る立体的な装飾模様を施すことにより、より装飾
効果の高い装飾体を提供することを課題とする。
材を切断して複数の切断片を形成し、これら複数の切断
片を位置ずれしないように固定した状態で、各切断片相
互の切断間隙に、着色した接着剤を浸透させ、素材の内
部に到る立体的な装飾模様を施すことにより、より装飾
効果の高い装飾体を提供することを課題とする。
(課題を解決する手段) 本発明においては、透明又は半透明の板材の周囲を固
定枠3で固定し、位置ずれしないようにした状態でこの
板材を任意形状に切断して複数の切断片1aを形成し、各
切断片1a間に切断間隙1bを形成し、この間隙1bに着色し
た接着剤2を浸透させ、この接着剤2を硬化させて、各
切断片1aを接着一体化した後、固定枠3を板材から取り
外す装飾体1の製造方法を採用した。
定枠3で固定し、位置ずれしないようにした状態でこの
板材を任意形状に切断して複数の切断片1aを形成し、各
切断片1a間に切断間隙1bを形成し、この間隙1bに着色し
た接着剤2を浸透させ、この接着剤2を硬化させて、各
切断片1aを接着一体化した後、固定枠3を板材から取り
外す装飾体1の製造方法を採用した。
(作 用) 本発明の装飾体においては、素材が透明または半透明
であるため、切断片1a,1a間に浸透した着色接着剤2が
立体的な模様を構成し、これを外部から見ることのでき
る。また、着色された接着剤2が光を遮るので、ブライ
ンドとしても機能する。また、この装飾体の製造過程に
おいて、板材を切断する際に、板材の周囲を固定枠3で
固定するので、切断間隙1bを形成しても、各切断片が位
置ずれすることがない。従って、複雑な切断模様を形成
しても、隣接切断片相互の整然とした噛み合いをくずす
ことなく、そのまま生かすことができる。
であるため、切断片1a,1a間に浸透した着色接着剤2が
立体的な模様を構成し、これを外部から見ることのでき
る。また、着色された接着剤2が光を遮るので、ブライ
ンドとしても機能する。また、この装飾体の製造過程に
おいて、板材を切断する際に、板材の周囲を固定枠3で
固定するので、切断間隙1bを形成しても、各切断片が位
置ずれすることがない。従って、複雑な切断模様を形成
しても、隣接切断片相互の整然とした噛み合いをくずす
ことなく、そのまま生かすことができる。
(実施例) 窓用ガラスを用いて装飾体を構成した本発明の一実施
例を第1図乃至第3図に基づいて説明する。第1図は装
飾体の斜視図、第2図は正面図、第3図は接着部の拡大
断面図である。
例を第1図乃至第3図に基づいて説明する。第1図は装
飾体の斜視図、第2図は正面図、第3図は接着部の拡大
断面図である。
図において、1は、厚さが8mm程度の透明または半透
明の短形板ガラス材から成る装飾体である。装飾体1を
作製するには、先ず切断したときに切断片が位置ずれし
たり、離脱したりしないように、板ガラス材の外縁、そ
の他必要な箇所を固定枠3で固定する。そして、この板
ガラス材を固体カッター、水や空気の衝撃波、レーザ等
を用いた切断装置で所望の形状に切断し、複数の切断片
1a,1a・・・・を形成する。次に、板ガラスの切断片1a,
1a相互の切断間隙1bに、透明または着色した低粘性の接
着剤2を漬み込ませて、硬化させ、切断片1a,1a相互を
接着する。表面にあふれ出た余分な接着剤は除去する。
なお、接着剤2は有機質、無機質のいずれのものでもよ
い。接着剤2は、自然乾燥、加熱乾燥、紫外線照射等適
宜の方法で硬化させる。完全に接着剤2が硬化したら、
板ガラス材から固定枠3を取り外して装飾体1が完成す
る。
明の短形板ガラス材から成る装飾体である。装飾体1を
作製するには、先ず切断したときに切断片が位置ずれし
たり、離脱したりしないように、板ガラス材の外縁、そ
の他必要な箇所を固定枠3で固定する。そして、この板
ガラス材を固体カッター、水や空気の衝撃波、レーザ等
を用いた切断装置で所望の形状に切断し、複数の切断片
1a,1a・・・・を形成する。次に、板ガラスの切断片1a,
1a相互の切断間隙1bに、透明または着色した低粘性の接
着剤2を漬み込ませて、硬化させ、切断片1a,1a相互を
接着する。表面にあふれ出た余分な接着剤は除去する。
なお、接着剤2は有機質、無機質のいずれのものでもよ
い。接着剤2は、自然乾燥、加熱乾燥、紫外線照射等適
宜の方法で硬化させる。完全に接着剤2が硬化したら、
板ガラス材から固定枠3を取り外して装飾体1が完成す
る。
次に上記実施例の作用を説明する。装飾体1は、切断
片1aの表面に露出した接着剤2が線状の模様を構成する
と共に、切断片1a,1a相互間に浸透した接着剤が肉の内
部に入って立体模様を構成する。また、例えば、接着剤
として白銀色のものを用いると、これが適当に光の透過
を遮るのでブラインドとしても機能する。板材に切断線
をいれる際には、板材の周囲を固定枠3で固定するの
で、切断間隙1bを形成しても、各切断片1aが位置ずれす
ることがない。従って、複雑な切断模様を形成しても、
隣接切断片1a,1a相互の整然とした噛み合いをくずすこ
とがない。隣接切断片1a,1aを別々に形成する場合に
は、特に形状が複雑になると、両者の密接な組合せを得
ることが難しいし、製作に多くの時間を要する難点があ
る。
片1aの表面に露出した接着剤2が線状の模様を構成する
と共に、切断片1a,1a相互間に浸透した接着剤が肉の内
部に入って立体模様を構成する。また、例えば、接着剤
として白銀色のものを用いると、これが適当に光の透過
を遮るのでブラインドとしても機能する。板材に切断線
をいれる際には、板材の周囲を固定枠3で固定するの
で、切断間隙1bを形成しても、各切断片1aが位置ずれす
ることがない。従って、複雑な切断模様を形成しても、
隣接切断片1a,1a相互の整然とした噛み合いをくずすこ
とがない。隣接切断片1a,1aを別々に形成する場合に
は、特に形状が複雑になると、両者の密接な組合せを得
ることが難しいし、製作に多くの時間を要する難点があ
る。
なお、切断線の形状は、もちろん図示のものに限定さ
れるものではなく、あらゆる直線、曲線形状を取りう
る。
れるものではなく、あらゆる直線、曲線形状を取りう
る。
(発明の効果) 以上のように、本発明においては、透明又は半透明の
板材の周囲を固定枠3で固定し、位置ずれしないように
した状態でこの板材を任意形状に切断して複数の切断片
1aを形成し、各切断片1a間に切断間隙1bを形成し、次に
この間隙1bに着色した接着剤2で浸透させ、この接着剤
2を硬化させて、各切断片1aを接着一体化した後、固定
枠3を板材から取り外す装飾体1の製造方法を採用した
ため、素材の内部に到る立体的な装飾模様を構成して装
飾効果を高めることができるし、光の透過を適度に遮る
のでブラインドとしても機能させることができ、しかも
製作に当たり、隣接切断片1a,1aを同時に形成すること
ができ、また隣接切断片1a,1a相互の外周の整然とした
密接な噛み合いをくずすことなく、そのまま生かし、美
しい装飾体を比較的簡単に提供することができるという
特有の効果を有する。
板材の周囲を固定枠3で固定し、位置ずれしないように
した状態でこの板材を任意形状に切断して複数の切断片
1aを形成し、各切断片1a間に切断間隙1bを形成し、次に
この間隙1bに着色した接着剤2で浸透させ、この接着剤
2を硬化させて、各切断片1aを接着一体化した後、固定
枠3を板材から取り外す装飾体1の製造方法を採用した
ため、素材の内部に到る立体的な装飾模様を構成して装
飾効果を高めることができるし、光の透過を適度に遮る
のでブラインドとしても機能させることができ、しかも
製作に当たり、隣接切断片1a,1aを同時に形成すること
ができ、また隣接切断片1a,1a相互の外周の整然とした
密接な噛み合いをくずすことなく、そのまま生かし、美
しい装飾体を比較的簡単に提供することができるという
特有の効果を有する。
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は装
飾体の斜視図、第2図は正面図、第3図は接着部の拡大
断面図である。 1……装飾体、1a……切断片、1b……切断間隙、2……
接着剤、3……固定枠。
飾体の斜視図、第2図は正面図、第3図は接着部の拡大
断面図である。 1……装飾体、1a……切断片、1b……切断間隙、2……
接着剤、3……固定枠。
Claims (1)
- 【請求項1】透明又は半透明の板材の周囲を固定枠で固
定し、この板材を任意形状に切断して複数の切断片を形
成し、次に切断片相互の間隙に着色した接着剤を浸透さ
せ、この接着剤を硬化させて、各切断片を接着一体化し
た後、前記固定枠を板材から取り外すことを特徴とする
装飾体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63071869A JP2660208B2 (ja) | 1988-03-28 | 1988-03-28 | 装飾体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63071869A JP2660208B2 (ja) | 1988-03-28 | 1988-03-28 | 装飾体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01244900A JPH01244900A (ja) | 1989-09-29 |
JP2660208B2 true JP2660208B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=13472954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63071869A Expired - Lifetime JP2660208B2 (ja) | 1988-03-28 | 1988-03-28 | 装飾体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2660208B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019026863A2 (ja) * | 2017-07-30 | 2019-02-07 | 平井正義 | 装飾体、装飾体照明設備、装飾体製造装置及び装飾体製造方法 |
JP6704561B2 (ja) * | 2017-08-02 | 2020-06-03 | 合同会社ルミノカラー | 装飾体、装飾体製造装置及び装飾体製造方法 |
JP6968486B1 (ja) * | 2020-04-13 | 2021-11-17 | 正義 平井 | 装飾体、装飾体製造装置及び装飾体製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58115400U (ja) * | 1982-02-01 | 1983-08-06 | 筒中プラスチツク工業株式会社 | ステンドグラス風装飾板 |
JPS6060954A (ja) * | 1983-09-09 | 1985-04-08 | Kanichi Kawarada | ステンドグラス |
-
1988
- 1988-03-28 JP JP63071869A patent/JP2660208B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01244900A (ja) | 1989-09-29 |
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