JP2655016B2 - 媒体撹拌ミル - Google Patents

媒体撹拌ミル

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JP2655016B2
JP2655016B2 JP3112676A JP11267691A JP2655016B2 JP 2655016 B2 JP2655016 B2 JP 2655016B2 JP 3112676 A JP3112676 A JP 3112676A JP 11267691 A JP11267691 A JP 11267691A JP 2655016 B2 JP2655016 B2 JP 2655016B2
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JP
Japan
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tank
grinding
raw material
medium
pulverizing
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JP3112676A
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JPH04267952A (ja
Inventor
忠之 古閑
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,粉砕媒体と粉体槽内で
回転する撹拌棒との協働により,石灰石や高炉スラグ,
セメント原料,クリンカ等の窯業品や各種セラミック等
の化学品などの粉砕原料を粉砕する媒体撹拌ミルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】石灰石や高炉スラグ,セメント原料,ク
リンカや各種セラミック等の化学品を細かく粉砕し粉体
とする粉砕機の一種として,図5に示すような媒体撹拌
ミルがある。この媒体撹拌ミル1は直立円筒形の粉砕槽
2の内部に上下両端の軸受6,6で軸承され,複数個の
撹拌棒7を半径方向および上下方向多段に配設された回
転軸5が設けられ,回転軸5の上端にカップリング10
を介して設けたチエンホイル11およびローラチエン1
4を介して可変速電動機12の軸端のチエンホイル13
で回転駆動されるようになっている。そして,原料は粉
砕槽2の上部に設けた原料投入口3から内部に投入さ
れ,内部に収納されたスチールボールまたはセラミック
ボール等の粉砕媒体によって粉砕され,一定時間経過後
粉粉砕槽2下部の排出口4より排出されるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上に述べた媒体撹拌ミ
ルにおいては,粉砕原料および粉砕媒体の充満した粉砕
槽2内で撹拌棒7を有する回転軸5をかなりの高速,た
とえば,20〜100rpmで回転駆動し,一定時間経
過した後に,内部の原料粉体を排出口4より取り出し,
スクリーンや分級装置で所望の粉体に選別して製品とし
ていた。しかし,これらの方法はバッチ操作(回分操
作)であり,生産効率の低下が避けられないという難点
があった。
【0004】そこで,粉砕槽内へ空気を導入して粉砕後
の粉体を空気搬送する媒体撹拌ミルも提案されている
が,本来原料の粒体と粉砕媒体とが充満し撹拌棒で撹拌
された原料の流動状態から粉体のみを効率的に抽出する
ことは非常に困難であり,粉砕後の粉体のみを効率良く
排出させる連続式の媒体撹拌ミルの出現が望まれてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の媒体攪拌ミルは、略水平に固設された円
筒からなる粉砕槽の内部に駆動装置により回転自在な回
転軸を該粉砕槽と同心状に配設し、該回転軸には放射状
および軸方向多段に複数個の攪拌棒を備え、該粉砕槽の
内部には軸方向を複数個に画成し、かつ、多数のスリッ
トを有する円板状の目板を配設するとともに、該粉砕槽
の一端上部に原料投入管を備え他端に原料排出管を備え
た粉砕機であって、該粉砕槽は入口側よりも出口側を高
くした傾斜状態に保持し、前記目板で画成された多室の
粉砕室の各々に入口側より出口側に移行するにしたがっ
て順次小径となる粉砕媒体を収納してなる構成とした。
【0006】
【作用】本発明の媒体撹拌ミルにおいては,入口側より
も出口側を高くして傾斜した円筒形の粉砕槽をスリット
のある目板で区画して多室とし,各々順次小さくなる粉
砕媒体を収納して,入口側の供給口より原料を投入して
撹拌棒を有する回転軸を回転駆動するので,粉砕が進行
するに伴って生成した粉末は次第に嵩比重が減少し,流
体と同じ流動性を付与され,各室の境界をなす目板のス
リットを通過する。そして,やがて最終室の目板を通過
し所要の粒度となった粉体は排出口より排出され,次工
程の分級装置へ輸送される。原料の滞留時間は予め設定
された傾斜角度のほか,原料レベル,回転軸の回転数に
よっても制御される。
【0007】
【実施例】以下,本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は本発明の実施例に係り,図1は媒体
撹拌ミルの全体縦断面図,図2は図1のII−II視の
横断面図,図3は目板の要部拡大正面図,図4は撹拌棒
の要部拡大側面図である。
【0008】図において,1は媒体撹拌ミル,2は円筒
形状を有する粉砕槽,3は原料の供給口,4は粉砕原料
の排出口で,粉砕槽2は入口側よりも出口側が高くなる
ように傾斜して柱脚9,9により設置される。粉砕槽2
の内部には中心線に沿って軸受6,6,…によって軸承
される。回転軸5が設けられ,出口端の可変速電動機2
0とカップリング10を介して連結され,回転駆動でき
るようになっている。回転軸5には半径方向放射状に,
かつ,軸方向多段に丸棒からなる撹拌棒(アジテータ)
7が突設され,図4に示すように,さらに撹拌棒7に直
角に(軸方向に)補助撹拌棒7aが固設されている。ま
た,粉砕槽2は円形平板に粉体が通過するためのスリッ
トを穿設した目板8が適当な間隔離間して軸方向に複数
個設けられ,粉砕槽2を多室(図1の実施例では4室)
構造とされている。目板8は,一体の円板で形成するほ
か,図2のように,セグメントに分割した構造としても
良く,スリット8aは円弧状や放射状とするほか,図3
に示すように,直線の長穴で形成しても良い。8bは枠
体(図示せず)に目板8のセグメントを取り付けるため
のボルト穴である。粉砕槽2の円筒内面には要すれば摩
耗防止のために内張りライナを設けることができる。粉
砕槽2の各室にはそれぞれ粉砕媒体が所要量収納される
が,その媒体直径は入口から出口へ向かうにしたがって
順次小径となるように選択される。各目板8のスリット
8aは媒体の通過を阻止する大きさとする。なお,目板
8の代わりに金網を使用しても良い。
【0009】次に,本発明の媒体撹拌ミルの作動につい
て説明する。まず,適切に選定された粉砕媒体を各室に
収納された粉砕槽2へ,供給口3を経由して原料を投入
し,少なくとも第1室がほぼ充満する状態にして可変速
電動機20に通電し,撹拌棒7を備えた回転軸5を駆動
する。このとき,供給口3には図1に示す粉砕槽2の中
心からHの高さまで原料を供給し,粉砕の進行に伴っ
てこのレベルHが維持できるよう原料を供給する。図
示のθは傾斜角である。またHは入口中心部と出口下部
との高度差で,H=Lsinθ−D/2secθ(ただ
し,D,Lは粉砕槽2の直径と長さを示す)で示され
る。
【0010】原料の粒体は粉砕の進行にともなって粉体
となり,粒子径が小さくなればなるほど,比表面積が増
え,嵩比重が減少し,次第に液体が保有すると同様の流
動性を付与され,流れやすくなり,粉体圧レベルΔH=
−Hにより押圧されて出口側へ流動し移動する。こ
のようにして,粉粒体は順次入口側から出口側へ目板8
のスリット8aを通過しつつ,最終段の室へ到達し,最
後の目板8のスリット8aを通過して排出口4から落下
排出される。
【0011】粉砕原料の粉末度は,主に滞留時間に支配
され,滞留時間は傾斜角θ,粉体圧レベルΔH(すなわ
ち,供給レベルHと高度差H)のほか,撹拌棒の回転
数にも関係するので,所望の粉末度に応じて上記のファ
クタの影響度を予めテストによって把握しておくことが
必要である。また,各室の粉砕媒体のボール径サイズを
変更することによっても製品の粉末度を制御できる。
【0012】本発明では,主として乾式で原料を粉砕す
る場合を想定したが,勿論水などの液体を加えて湿式運
転をすることも可能である。また,分級装置と組み合わ
せて閉回路を構成して使用することもできる。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように,本発明の媒体撹拌ミ
ルは,出口側を高くした円筒傾斜型の粉砕槽を多室にス
リットを有する目板で画成したうえ,撹拌棒で粉砕媒体
と原料とを混合粉砕し,粉体を出口より排出させる構成
としたので,特別のキャリア(搬体)を使用せず,連続
的に所望の粉末度の製品を得ることができる。また,粉
末度の調整は原料の供給レベルや撹拌棒の回転数の変更
で遠隔操作で容易に実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の媒体撹拌ミルの実施例を示す全体縦断
面図である。
【図2】図1のII−II視の横断面図である。
【図3】本発明の目板の実施例を示す要部拡大正面図で
ある。
【図4】本発明の撹拌棒の実施例を示す要部拡大側面図
である。
【図5】従来の媒体撹拌ミルの実施例を示す全体縦断面
図である。
【符号の説明】
1 媒体撹拌ミル 2 粉砕槽 3 原料の供給口 4 製品の排出口 5 回転軸 6 軸受 7 撹拌棒 7a 補助撹拌棒 8 目板 8a スリット 9 柱脚 10 カップリング 20 可変速電動機

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平に固設された円筒からなる粉砕槽
    の内部に駆動装置により回転自在な回転軸を該粉砕槽と
    同心状に配設し、該回転軸には放射状および軸方向多段
    に複数個の攪拌棒を備え、該粉砕槽の内部には軸方向を
    複数個に画成し、かつ、多数のスリットを有する円板状
    の目板を配設するとともに、該粉砕槽の一端上部に原料
    投入管を備え他端に原料排出管を備えた粉砕機であっ
    て、該粉砕槽は入口側よりも出口側を高くした傾斜状態
    に保持し、前記目板で画成された多室の粉砕室の各々に
    入口側より出口側に移行するにしたがって順次小径とな
    る粉砕媒体を収納してなる媒体攪拌ミル。
JP3112676A 1991-02-22 1991-02-22 媒体撹拌ミル Expired - Lifetime JP2655016B2 (ja)

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JP3112676A JP2655016B2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 媒体撹拌ミル

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JP3112676A JP2655016B2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 媒体撹拌ミル

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Publication Number Publication Date
JPH04267952A JPH04267952A (ja) 1992-09-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5946663B2 (ja) * 1982-03-08 1984-11-14 大日本塗料株式会社 練合分散機

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JPH04267952A (ja) 1992-09-24

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