JP2646833B2 - 空気調和機の室外機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、家庭用、工業用の空気調和装置に広く用い
られる室外機の低騒音技術に関するものである。

従来の技術 従来の室外機は第３図に示すように、外箱２は金属あ
るいは合成樹脂により形成されていた。そして室外送風
機１が回転することにより送風作用を生じていたもので
ある。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、室外送風機１
が回転し送風作用を生じる時、外箱２によりかこまれた
送風回路内では、空気が非常に乱れた乱流状態にあり、
その圧力変動に共ない比較的大きな送風騒音を発生して
いた。

本発明は、このような従来の課題を解決するもので、
空力騒音を低減した空気調和機の室外機を提供すること
を目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の空気調和機の室外
機は、送風回路に面する外箱の一部に室外機の内部と外
部を貫通する多数の連続気孔を持つ多孔質材料を用いて
構成されている。

作用 本発明は上記の構成により、室外送風機が回転し送風
作用を生じる時、外箱内の送風回路内の乱流により発生
している圧力変動に共なう空力騒音を低減する。すなわ
ち外箱の一部に用いられた連続気孔を持つ多孔質材料の
微細な穴を通して室外機の内部と外部が連通しているた
めに、外箱内部の圧力変動を微細な穴による外部との呼
吸作用により低減できる。

実施例 以下本発明の実施例を添付図面に基づき説明する。

第１図において、１が室外送風機、２が外箱、３が多
孔質材で、このＡ−Ａ断面図が第２図である。４はファ
ンモータ、５は室外熱交換器、６は圧縮機や電装品を収
納する室である。これらが順次所定の位置に配置されて
いる。

以上の構成により、室外送風機１を回転させ矢印の方
向に送風させる。その時、外箱２内部の送風回路上の空
間Ｂは、乱流状態にあり圧力変動に共なう空力騒音を発
生している。しかし外箱２の一部に用いられている連続
気孔を持つ多孔質材３の微細な穴を通して室外機の外部
と連通しているため、この微細な穴による外部との呼吸
作用により、空間Ｂの圧力変動が低減されることにな
り、その結果、空力騒音が低下する。

発明の効果 以上のように本発明の空気調和機の室外機によれば、
送風回路に面する外箱の一部に室外機の内部と外部を貫
通する多数の連続気孔を持つ多孔質材料を用いることに
より、送風作用時に発生する乱流による圧力変動を、こ
の連続気孔による室外機の内部と外部との呼吸作用によ
り低減でき、ひいては空力騒音を低減することになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における空気調和機の室外機
の斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は従
来の空気調和機室外機の斜視図である。 １……室外送風機、２……外箱、３……多孔質材料、４
……ファンモータ、５……室外熱交換器。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】室外送風機、室外熱交換器、および外箱か
   ら構成される空気調和機の室外機であって、送風回路に
   面する前記外箱の一部に室外機の内部と外部を貫通する
   多数の連続気孔を持つ多孔質材料を用いた空気調和機の
   室外機。