JP2644834B2 - 現金自動取引装置 - Google Patents

現金自動取引装置

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JP2644834B2
JP2644834B2 JP63172742A JP17274288A JP2644834B2 JP 2644834 B2 JP2644834 B2 JP 2644834B2 JP 63172742 A JP63172742 A JP 63172742A JP 17274288 A JP17274288 A JP 17274288A JP 2644834 B2 JP2644834 B2 JP 2644834B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、堆積枚葉体間に隙間を形成する枚葉体類の
区別装置に係り、特に出金機や入出金機における金庫内
の堆積枚葉体群に把持爪挿入用の隙間を形成するに好適
な枚葉体類の区別装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、堆積された枚葉体群から所定定数の枚葉体を分
離するものとして、例えば特開昭60−137738号公報に記
載されているように、枚葉体群にくさび部材を挿入して
隙間を形成し、この隙間にフオーク爪を挿入し、このフ
オーク爪により分離した枚葉体を移送するものがある。
そして、前述したくさび部材は支持体に対し弾性部材を
介して取付けられており、くさび部材は弾性的な揺動を
なし、くさび部材のすぐ下の枚葉体の表面に沿ってくさ
び部材が変位できるため、くさび部材が、その下の枚葉
体にくい込むことを防止している。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した堆積枚葉体から所定量の厚さの枚葉体を分離
する場合に、堆積枚葉体が薄紙であつても厚さがあり、
一方、すきま拡大部材にも厚みがある。このため、上述
の装置においてはすきま拡大部材が堆積枚葉体の間に進
入した時、すきま拡大部材と枚葉体と枚葉体との間に挿
入できずに枚葉体と衝突し、松葉体を傷付けたり、枚葉
体に折れを作る等の不具合があった。
本発明は堆積枚葉体に傷や折れを付ける異常な進入を
防止できる堆積枚葉体のけ区別装置を提供することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の上記の目的は、堆積枚葉体群の一箇所に進入
してくさび部材で口を開けられた隙間を拡大するすきま
拡大部材を備え、前記すきま拡大部材が上記枚葉体群に
進入する距離に対応して収納部の下板が下がるか、ある
いは収納部の押板が上がることによって達成される。
〔作用〕
堆積枚葉体群の一箇所にすきま拡大部材を進入させた
時に、前記すきま拡大部材が枚葉体間に進入した厚み
分、枚葉体群が圧縮される。ここで、前記すきま拡大部
材を進入の過程に収納部の押板を上げるか、収納部の下
板を下げることによつて、堆積枚葉体群の圧縮量が軽減
され、しいては、前記すきま拡大部材が前記枚葉体群か
ら受ける反力は軽減される。したがつて、枚葉体に傷や
折れを付ける進入を防止でき、枚葉体に傷や折れを付け
ずに前記すきま拡大部材は枚葉体と松葉体の間に進入
し、堆積枚葉体群は離間され、堆積枚葉体間に把持装置
を挿入し得る空間が形成される。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。第1
図は本発明の装置の一実施例を備えた現金自動取引装置
を示すもので、この図において、1は台、2は台1上に
設けたケース、3はケース2の全面側に設けた入出金
口、4はケース2内に昇降可能および回転可能に設けた
把持装置、5はケース2内における把持装置4に近接し
て設けた紙幣分離部、6は紙幣分離部5に接続して設け
た紙幣を鑑別する鑑別部、7,8及び9はそれぞれ鑑別部
6に接続して設けた紙幣搬送路、10は把持装置4に近接
して設けられ、搬送路7に接続して設けられた偽券ある
いは鑑別不能券と判定された紙幣のスタツク部、11、12
はその下方に順次設けた金種別スタツク部、13a及び13b
は鑑別部6の指令により紙幣を搬送路7、8及び9に分
別するゲート部、14aは紙幣堆積部、14bはリジエクト紙
幣、非還流紙幣堆積部、15は紙幣、16は紙幣堆積部に設
けた押板、17は紙幣堆積部14aと把持装置4に対向して
設置された紙幣区別装置である。
上述した現金自動取引装置は、入出金口3に投入され
た紙幣を入金する場合、まず把持装置4が上昇し入出金
口3の位置に停止する。そして、把持装置4は入出金口
3に投入された紙幣を把持し、回転して分離部5に供給
する。分離部5は把持装置4によつて供給された紙幣を
1枚ずつ分離し鑑別部6に搬送する。鑑別部6は紙幣の
真券、偽券を鑑別する。この鑑別部6の鑑別結果にもと
ずいて、偽券あるいは鑑別不能券と判定された紙幣は、
ゲート13aの動作によつて、搬送路7を通つてスタツク
部10に集積され、真券と判定された紙幣は、万円券がゲ
ート13aの動作によつて、搬送路8を通つてスタツク部1
1に集積され、5千円券、千円券、万円券の損券(支払
い用紙幣として適していない)と判定された紙幣は、搬
送路9を通つてスタツク部12に集積される。入金取引
時、投入された紙幣に偽券あるいは鑑別不能券がなく、
顧客による入金取引確認キー押印が得られた場合は、ス
タツク部11に集積された万円紙幣は把持装置4によつて
把持されて、紙幣堆積部14aに堆積される。また、スタ
ツク部12に集積された千円,5千円,万円の損券紙幣は把
持装置4によつて把持されて、紙幣堆積部14bに堆積さ
れる。入金取引時、投入された紙幣に偽券あるいは鑑別
不能券と判定された紙幣が出た場合、その紙幣は前述の
ようにスタツク部10に集積される。次に、この紙幣群は
把持装置4によつて把持されて、入出金口3に返却し、
顧客に再投入を依頼する。この際顧客が再投入しないで
入金取引確認キーを押印した場合には、前述の偽券ある
いは鑑別不能券無と同じ動作を行うことになる。顧客が
返却されてきた紙幣を入出金口3に再投入したり、別の
紙幣を投入した場合は、これらの紙幣群を把持装置4で
把持し、分離部5で1枚ずつ分離、搬送して鑑別部6に
送ることになる。この動作後、偽券が発生しなければ、
顧客の入金取引確認キーの押印によつて、前述のように
スタツク部11に集積されている紙幣群は紙幣堆積部14a
に、スタツク部12に集積されている紙幣群は紙幣堆積部
14bにそれぞれ把持装置4によつて堆積されることにな
る。他に、入金紙幣群の中に偽券あるいは鑑別不能券が
発生して、顧客に返却した場合に顧客が入金を取やめた
場合や全て真券と判定して終了しても装置の表示額と顧
客の記憶額に違いがあり、顧客が入金を取止める場合に
は、顧客による解消キー押印により、スタツク部10,11
及び12に集積されている紙幣群は次のようにして、入出
金口3に返却することになる。まず、把持装置4はスタ
ツク部11の紙幣群を把持し、分離部5に供給する。これ
らの紙幣群は分離部5によって1枚ずつ分離、搬送され
鑑別部6を通つて、スタツク部10に送られすでに偽券あ
るいは鑑別不能券として集積されている紙幣群の上に集
積される。スタツク部12の紙幣群も同様の動作を行つた
後、スタツク部10に集積される。このように入金された
紙幣を一括して集積した後、把持装置4で把持し、入出
金口3に移し、顧客に返却する。そして顧客との取引終
了によつて前述したスタツク部10,11及び12に集積され
た紙幣はそれぞれ把持装置4によって把持されて、紙幣
堆積部14a及び14bに堆積される。これによつて入金動作
が完了する。次に出金する場合には、紙幣堆積部14aに
堆積した紙幣から区別装置17によつて一定量の紙幣を分
離し、把持装置4によつて把持したのち、この把持装置
4を上昇回転させて、紙幣を分離部5に供給する。分離
部5に供給された紙幣は前述した入金処理と同様に分
離、鑑別されスタツク部11,12に集積される。次にこの
スタツク部11,12に集積された紙幣は把持装置4によつ
て把持されて、入出金口3に放出される。
次に前述した紙幣区別装置17の一実施例の詳細な構成
を第2図を用いて説明する。この図において、第1図と
同符号のものは同一部分である。紙幣堆積部14aに堆積
された紙幣15は上下可能な下板164上に記載されてい
る。下板164はすべり軸受166を介して垂直に立てられた
軸165に対して上下に移動できるように取付けられ、ま
た、ボールスクリュー167、プーリ169、ベルト19を介し
てモータ軸(図示しない)のプーリにつながれ、モータ
を駆動することによつて下板164は上下に移動できる。
押板16は押し上力が一定値以上になると軸163を介して
上板163に対して上昇し、紙幣15を一定荷重で加圧する
ように取付けられており、スペーサ161を押板16が所定
のスソローク以上上昇しないように、押板16と上板163
の間に挿入してある。
次に上述した本発明の区別装置の一実施例の動作を第
2図〜第12図を用いて説明する。これらの図において、
第1図と同符号のものは同一部分である。まず、第2図
に示すように紙幣区別装置17は、アクチュエータ(図中
に示さない。)、例えば、モータやエアシリンダによっ
て堆積された紙幣15に対して堆積紙幣15端面に突入速度
Vで直進する。次に、第3図に示すようにくさび部材18
が堆積紙幣15の端面に衝突すると、くさび部材18は圧力
を受ける。その後、第4図及び第6図に示すようにくさ
び部材18は紙幣15間に進入し、くさび部材18のくさび形
状により堆積枚葉体群は離間される。ここで、第5図に
すきま拡大部材172が紙幣15端から進入するのに要した
時間tとすきま拡大部材172が紙幣15から受ける抵抗力
Fの関係を示す。まず、時間t0からt1では抵抗力Fは時
間と共に増加し、その後、時間t2と時間t3で抵抗力Fは
極大値を取る。ここで、第7図に示したモデルにより、
抵抗力Fを概算する。すきま拡大部材172のテーパ部分
には紙幣15から上面にはNu、下面にはNdの力がテーパ部
分に垂直に作用する。この垂直力Nu,Ndは紙幣15が圧縮
される時の反力、及び紙幣15が曲げられる時の反力の和
である。また、この垂直力Nu,Ndが作用することによ
り、すきま拡大部材172と紙幣15の間に摩擦力が働き、
摩擦力はテーパ部分に水平方向に上面ではμNu、下面で
はμNdの大きさである。したがつて、すきま拡大部材17
2に作用する進行方向と逆向きの力Fは下式で表わされ
る。
F=Nu(sinθu+μcosθu) +Nd×(sinθd+μcosθd) ……(1) この式より、すきま拡大部材172に作用する力Fを小
さくするには、すきま拡大部材172に作用する垂直力Nu,
Ndを小さくするか、すきま拡大部材172と紙幣15間の摩
擦を小さくするかであり、また、くさび形状の開き角θ
u,θdの最適化を図ることによつても可能である。
第8図にすきま拡大部材172が紙幣15端から距離11
入した時の側面図を示す。ここでは、下板164を距離δ
だけ下げた状態を示す。距離δをすきま拡大部材17
2の厚みの半分とすきま拡大部材172の下方の紙幣15が浮
き上がる量の和よりも大きくしておけば、すきま拡大部
材172の下面と紙幣15が当らないので、すきま拡大部材1
72に作用する力は約半分になる。次に第9図にすきま拡
大部材172が紙幣15端から距離12進入した時の側面図を
示す。ここでは、下板164を距離δだけ下げた状態を
示す。すきま拡大部材172の進入距離12は紙幣15の幅の
約半分である。この時には、すきま拡大部材172の上方
の紙幣15は垂れ下がつており、すきま拡大部材172はこ
の紙幣15を持ち上げる必要がある。これにより、すきま
拡大部材172に作用する力は極大値を示す。第10図に下
板の下げ量δと抵抗力Fの関係を示す。下板の下げ量
δの増加に伴って抵抗力Fは減少し、下げ量δが約
4mmで極小値を取り、その後、抵抗力は増加する。下げ
量δが約4mmまではすきま拡大部材172の下方の紙幣15
の影響があり、下げ量δが約4mmを越えるとすきま拡
大部材172の上方の紙幣15の垂下がりの影響が現われ
る。したがつて、下板の下げ量はδからδが最適で
ある。次に、第11図にすきま拡大部材172が紙幣15端か
ら距離12進入した時の側面図を示す。ここでは、押板16
を距離δだけ上げた状態を示す。ここで、押板16を距
離δだけ上げない場合は、すきま拡大部材172の厚み
の半分の距離だけすきま拡大部材172の上方の紙幣15を
圧縮するか、または、拡板16を持ち上げることになる。
これにより、すきま拡大部材172に作用する力は極大値
を示す。ここで、距離δをすきま拡大部材172の厚み
の半分より大きくしておけば、すきま拡大部材172の上
方の紙幣15を圧縮することもなく、またあらかじめ押板
16を持ち上げているので、すきま拡大部材172の進入に
よつて押板16を持ち上げない。したがつて、この時には
抵抗力Fは極大値を示さない。これによつて、堆積紙幣
15群の把持装置4を挿入し得る空間が形成され、この空
間に把持装置4を挿入することができる。
第12図にすきま拡大部材172、下板164及び押板16をの
動作フローを示す。まず、イニシヤライズ201ですきま
拡大部材172の原点復帰や各種カウンタn,m,p及びqの初
期化を行う。その後、202ですきま拡大部材172のモータ
を駆動し、すきま拡大部材172を紙幣15間に進入させ
る。そして、判断部203,204,205、および206ですきま拡
大部材172の進入距離の判断を行う。まず、判断部206で
カウンタの値nがN1より小さい場合には、上記ループを
繰り返す。次に、判断部206でカウンタの値nがN1より
大きい場合には、すなわち、すきま拡大部材172の進入
距離がl0になれば、217で下板164のモータを駆動し、そ
の後、判断部219で下板164の移動距離を判断する。ここ
で、カウンタの値qがQ1より小さい場合には、220でカ
ウンタの値qを増加させて、かつ、217,218,219のルー
プを繰り返す。その後判断部219でカウンタの値qがQ1
より大きい場合、すなわち、下板164の移動距離がδ
になつた時に、下板164の移モータを停止させ、202〜20
6のループを繰り返す。次に、上記と同様にして、判断
部205でカウンタの値nとN2の比較を行い、n>N2の場
合には下板164の移動距離がδになるまで213〜216の
ループを繰り返す。また、同様にして、判断部204でカ
ウンタの値nとN3の比較を行い、n>N3の場合には押板
164の移動距離がδになるまで209〜212のループを繰
り返す。最後に、判断部203でカウンタの値nとN4の比
較を行い、n>N4の場合には、すなわち、すきま拡大部
材172の進入距離がl4になつた時に207でモータを停止さ
せ、堆積紙幣15の離間動作を終了する。
これにより、紙幣端に傷や折れを付ける異常な突入を
防止できるので紙幣端に傷や折れを付けることを抑える
ことができる。
よつて、本発明により、紙幣取扱いに関しては取引装
置自体による紙幣への傷や折れの発生を抑えることがで
きる。
また、本実施例では紙幣を対象としているが、はが
き、通帳などの枚葉体を区別する装置にも適用できる。
第13図〜第17図は、本発明の他の実施例を示すもので
ある。これらの図において、第1図と同符号のものは同
一部分である。紙幣堆積部14aに堆積された紙幣15は上
下可能な下板164上に記載されている。下板164は軸266
を介して上下に移動できるように取付けられ、圧縮ばね
265は紙幣15に一定のコンプライスアンスが作用するよ
うに下板164と軸266の間に挿入してある。押板16は押し
上げ力が一定値以上になると軸162を介して上板163に対
して上昇し、紙幣15を一定荷重で加圧するように取付け
られており、スペーサ161は押板16が所定のストローク
以上上昇しないように、押板16と上板163の間に挿入し
てある。また、押板16はくさび部材18が紙幣15に進入す
る位置の上部が切欠かれて切欠き部260を形成してい
る。
次に上述した本発明の区別装置の一実施例の動作を説
明する。紙幣区別装置17は、アクチュエータ(図中に示
さない。)、例えば、モータやエアシンダによつて堆積
された紙幣15に対して堆積紙幣15端面に突入速度Vで直
進する。次に、くさび部材18が堆積紙幣15の端面に衝突
すると、くさび部材18圧力を受ける。次に、くさび部材
18は紙幣15間に進入する。第14図にくさび部材18が紙幣
15間に進入した状態を示す。くさび部材18の紙幣15間に
進入した厚み分、紙幣15が圧縮されるか、または収納部
の押板16が持ち上げられるか、または収納部の下板164
が押し下げられる。ここで、収納部の押板16の切欠部26
0を形成することにより、紙幣15は圧縮されずに紙幣15
が収納部の押板16切欠き部260に曲がり込む。紙幣15が
曲がり、逃げた分だけくさび部材18が紙幣15から受ける
圧力は軽減され、しいては、紙幣15に傷や折れを付ける
進入を防止でき、紙幣15に傷や折れを付けずにくさび部
材18は紙幣15と紙幣15との間に進入し、くさび部材18の
くさび形状により堆積枚葉体群は離間される。その後、
分離捌き装置172を挿入し、隙間が拡大され、堆積枚葉
体群の把持装置4を挿入し得る空間が形成される。これ
により、この空間に把持装置4を挿入することができ
る。
第15図に収納部の押板16の切欠き部260のエツジ部に
曲率半径がRの丸みを付けた時くさび部材18が紙幣15間
に進入した状態を示す。収納部の押板16の切欠き部260
のエツジ部に曲率半径Rを大きくした場合には、上記の
紙幣15の切欠き部分への曲がり込みが大きくなる。した
がつて、紙幣15が曲がり、逃げた分だけくさび部材18が
紙幣15から受ける圧力は軽減される。
第16図に収納部の押板16aが紙幣15の変形に沿って移
動する構成とした他の実施例を示す。押板16aは軸16bを
中心として回転可能に取付けられ、押板16aの回転角度
は押板16a上に取付けたピン16cで制限され、また、押板
16aの回転力はピン16cをガイドにして取り付けられた圧
縮ばね16dで制限されている。
第18図にくさび部材18、紙幣15及び押板16の寸法関係
を示す。一般に応力はその作用方向に対して角度θが45
゜方向に伝わる。したがつて、押板16の切り欠きの幅B
は区別する紙幣15の厚みtの2倍とくさび部材18の幅b
の和より大きくしておけば、くさび部材18が紙幣15間に
進入することによつて生じる紙幣15間の応力は押板16に
伝わらないので、くさび部材18が紙幣15から受ける圧力
は軽減される。したがつて、紙幣15に傷や折れを付ける
進入を防止でき、紙幣15に傷や折れを付けずにくさび部
材18は紙幣15と紙幣15との間に進入し、くさび部材18の
くさび形状により堆積枚葉体群は離間される。
よつて、本発明により、紙幣取扱いに関しては取引装
置自体による紙幣への傷や折れの発生を抑えることがで
きる。
第18図〜第24図は、本発明の更に他の実施例を示すも
のである。これらの図において、第13図と同符号のもの
は同一部分である。紙幣堆積部14aに堆積された紙幣15
は上下可能な下板164上に積載されている。下板164は軸
266を介して上下に移動できるように取付けられ、圧縮
ばね265は紙幣15に一定のコンプライアンスが作用する
ように下板164と軸266の間に挿入してある。押板16を押
し上げ力が一定値以上になると軸163を介して上板163に
対して上昇し、紙幣15を一定荷重で加圧するように取付
けられており、スペーサ161は押板16が所定のストロー
ク以上上昇しないように、押板16と上板163の間に挿入
してある。一方、回転カム28が最初に紙幣端面15に突入
する部分を摩擦係数の大きい弾性体281を取付けてお
く。また、回転カム28ブランケツト171に設けた軸283を
中心に回転可能に取付けられ、その回転トルクを制御す
るためにねじりばね282、回転量を制限するためにスト
ッパ284を設けておく。
次に上述した本発明の区別装置の一実施例の制御動作
を説明する。まず、第19図に示す紙幣区別装置17は、ア
クチュエータ(図中に示さない。)、例えば、モータや
エアシンダによつて堆積された紙幣15に対して上向の方
向で堆積紙幣15端面に突入速度V1で直進する。次に、第
20図に示すように回転カム28が堆積紙幣15の端面に衝突
する。この時、回転カム28は堆積紙幣15端面から抵抗力
F2を受くる。ここで、回転カム28の突入方向(矢印v2
方向)の逆向きに抵抗力F2が作用するので、抵抗力F2
受ける作用点からその作用方向を回転カム28の回転軸28
3から距離δだけオフセットさせておけば、回転カム2
8は図上で反時計方向のモーメントを受ける。ここで、
ストッパ284でその回転力を制限するようにしておけ
ば、回転カム28は回転しない。また、堆積紙幣15と摩擦
係数の大きい弾性体281との摩擦力で堆積紙幣15の端面
を持ち上げ、堆積紙幣15に距離12の隙間を形成する。次
に、第21図に示すように回転カム28の進行方向を堆積さ
れた紙幣15に対してやや上向きの方向に変え、回転カム
28が堆積紙幣15から受ける反力F3と軸283と反力F3の方
向の距離13の積のモーメントが作用するようにする。こ
の時、ぬじりばね282の初期モーメントM0を上記モーメ
ントF3×l3より小さい値に設定しておき、上記モーメン
トF3×l3によつて回転カム28を回転させる。その後、第
22図に示すように回転カム28を堆積紙幣15の端面に速度
V4で直進させ、第23図及び第24図に示すように回転カム
28を回転させる。これによつて、堆積枚葉体群は離間さ
れ、堆積枚葉体群の把持装置4を挿入し得る空間が形成
される。これにより、この空間に把持装置4を挿入する
ことができる。これにより、紙幣端に傷や折れを付ける
異常な突入を低減できるので紙幣端に傷や折れを付ける
ことを抑えることができる。
この実施例によれば、取引装置自体による紙幣への傷
や折れの発生を抑えることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、堆積枚葉体類
に例えば把持装置4を挿入するための空間を確実かつ容
易に形成することができる。また、堆積枚葉体類に傷や
折れを付けることを低滅できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一実施例を備えた現金自動取引
装置の構成を示す図、第2図〜第12図は本発明の一実施
例を説明する図で、第2図は本発明の装置の一実施例要
部の斜視図、第3図〜第4図,第6図〜第9図,第11図
は隙間形成のための動作を示す説明図、第5図はすきま
拡大部材が紙幣端から進入するのに要した時間tとすき
ま拡大部材が紙幣から受ける抵抗力Fの関係を示す図、
第10図は下板の下げ量δと抵抗力Fの関係を示す図、
第12図はすきま拡大部材、下板及び押板の動作フローを
示す図、第13図〜第17図は本発明の他の実施例を説明す
る図で、第13図は要部斜視図、第14図〜第17図は隙間形
成のための動作を説明する図、第18図〜第24図は本発明
の更に他の実施例を説明する図、第18図は要部斜視図、
第19図〜第24図は隙間形成のための動作を説明する図で
ある。 1……台、2……カバー、3……入出金口、4……把持
装置、5……紙幣分離部、6……鑑別部、7……搬送路
(1)、8……搬送路(2)、9……搬送路(3)、10
……スタツク部(1)…、11……スタツク部(2)…、
12……スタツク部(3)、13……ゲート部、14……堆積
部、15……紙幣、16……押板、17……区別装置、18……
くさび部材、28……回転カム、161……スペーサ、162…
…軸、163……上板、164……下板、266……切欠部、281
……摩擦部材、282……コイルばね。
フロントページの続き (72)発明者 石黒 明人 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡64番地1 株式会社日立製作所中條工場内 (56)参考文献 実開 昭58−131237(JP,U) 実開 昭61−11639(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押板及び下板を有する収納部に堆積された
    枚葉体群の枚葉体の間に隙間を形成して所定枚数の枚葉
    体を分離する枚葉体類の区別装置を備えた現金自動取引
    装置において、 前記区別装置に、すきま拡大部材を設け、このすきま拡
    大部材が前記枚葉体群に進入した距離を検出する手段
    と、この検出手段からの検出信号に基づいて前記押板と
    下板との間隔を制御する手段を設けたことを特徴とする
    現金自動取引装置。
  2. 【請求項2】押板を有する収納部に堆積された枚葉体群
    の枚葉体の間に隙間を形成して所定枚数の枚葉体を分離
    する枚葉体類の区別装置を備えた現金自動取引装置にお
    いて、 前記押板は前記枚葉体群と平行な断面が凹型となる切欠
    部を持ち、この切欠部は前記区別装置に設けたくさび部
    材が前記枚葉体群に進入する位置の上部にあることを特
    徴とする現金自動取引装置。
  3. 【請求項3】前記押板の切欠部の幅を、前記くさび部材
    の幅と区別する枚葉体の厚みの2倍の和より大きくした
    ことを特徴とする請求項2に記載の現金自動取引装置。
JP63172742A 1988-07-13 1988-07-13 現金自動取引装置 Expired - Lifetime JP2644834B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58131237U (ja) * 1982-02-25 1983-09-05 オムロン株式会社 紙葉類分離装置
JPS6259634U (ja) * 1985-10-04 1987-04-13

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