JP2644567B2 - スキー用具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はスキー用具に関し、一層詳細には、足にかか
るスキーヤーの上体の体重をスキー板およびスキーブー
ツに移動させ、スキーヤーの足への負担を軽減させるこ
との出来るスキー用具に関する。

背景技術 年毎にスキーが非常な勢いで普及しつつある。このス
キーは、実際、あらゆる年代の人に楽しまれ、また、殆
ど１年中スキーをすることが出来る。スキーは人気のあ
るスポーツであるため、スキー用品を製造する世界的に
大規模な産業が発展しつつある。ここ数年、スキー用品
は著しく進歩し、その性能および安全性が向上してい
る。例えば、スキー板やスキーブーツ、踝や膝への金
具、あるいは、スキーウエアの製造において著しい進歩
が見られる。加えて、特にスキーヤーの訓練を目的とし
た教程本や講習会が企画されている。

スキーにおいて最も重要な道具はスキー板とスキーブ
ーツである。スキーおよびスキーブーツには、スキーヤ
ーの個別の要求に沿うように、また、スキーというスポ
ーツが有する特別な要求に合致するようにそのサイズ、
形式、形状は多様である。加えて、スキーポールは、基
本的に、クロスカントリースキーを除き、スロープを登
ったり滑り降りる際、または、転倒した時に立ち上がる
際の補助として、あるいは、ターンをする際に姿勢を保
つのに用いられる。然しながら、スキーポールはスロー
プを滑降する際には必ずしも必要ではない。実際、場合
によっては、スキーポールを使用することの不都合なこ
とがある。スキーポールの使用がスキーにおいて最も発
生する負傷の原因となる。すなわち、“スキーヤーズサ
ム”と呼ばれる怪我はその例であって、これは、転倒の
際、スキーポールによって親指を突指することである。

スキーは、一般に、スキーヤーの足に負担がかかるス
ポーツであり、特にターンをする時に大きな負担がかか
る。これによる疲労は苦痛であり、滑る時間を短くし、
スキーの楽しみを減殺する。足に対する負担の中、相当
量はスキーヤーの上体の体重およびスロープからスキー
に対して受ける衝撃によるものである。間に合わせの準
備運動ではスキーヤーは足にかかる負担に十分に対処出
来ない。何故なら、多くのスキーヤーはこの負担に対す
る用意が出来ていないからであり、その結果、疲労によ
って負傷する危険性が増大する。一方、前もって適切な
用意がなされている場合でもスキーヤーの足はなお負担
にさらされる。スキーヤーの年令が高くその技量が拙い
ほど、足への負担が増大する。

これまで、スキー業界はスキー用品に関し様々な発
明、考案をしているが、足への負担およびこれに基づく
疲労という問題については依然として解決をみていな
い。本発明がなされるまでは、スキーヤーの足にかかる
上体の体重をスキーおよびスキーブーツにかかるように
移動させてスキーヤーの足の負担を軽減させる目的のス
キー用具はこれまで知られていない。

発明の目的 本発明は新規且つ比較的構成の簡素なスキー用具であ
って、通常のスキー板、スキーブーツ、スキーポールと
共に用いてスキーヤーの足にかかる負担を軽減するスキ
ー用具である。

従って、本発明の基本的な目的は、スキーヤーの足に
かかる負担を必然的に軽減させるスキー用具を提供する
ことにある。

さらに、本発明の他の目的は、スキーヤーの足にかか
る上体の体重をスキーおよびスキーブーツにかかるよう
にずらし、予めスキーヤーの足にかかる負担およびそれ
に伴う疲労を排除することの出来るスキー用具を提供す
ることにある。

また、本発明の他の目的は、斜面からスキーに受ける
衝撃よりスキーヤーの足を吸収作用によって守り、それ
によってスキーヤーの足への負担を軽減させるスキー用
具を提供することにある。

さらに、本発明の他の目的は、スキーヤーの疲労を少
なくし、以って安全に滑れるスキー用具を提供すること
にある。

さらに、本発明の他の目的は、スキーヤーの疲労を軽
減し、スキーを大いに楽しむことの出来るスキー用具を
提供することにある。

さらに、本発明の他の目的は、スキーポールを通常使
用されているように使わないことによってスキーポール
を原因とする受傷を少なくすることの出来るスキー用具
を提供することにある。

さらに、本発明の他の目的は、比較的構成が簡素で製
造単価の低いスキー用具を提供することにある。

本発明に係るスキー用具は、スキーヤーの上体の体重
を足からスキーおよびスキーブーツに移動させ、スキー
ヤーの足にかかる負担を必然的に排除する簡素且つ効果
的な手段を提供するものであり、本発明に係るスキー用
具を通常のスキー用品と共に使用することが出来ると共
に、スキーヤーはこれを短時間で装着することが出来
る。さらに、本発明に係るスキー用具は、スキー用品の
一部品として製造し得るものである。

また、本発明の目的は、スキーヤーの上体の体重を第
１および第２のスキーポールを介してスキーヤーの足か
らスキー板およびスキーブーツに移動させるためのスキ
ー用具であって、 前記第１スキーポールに取り付け可能であり且つ前記
スキーヤーの一方の脚部の後背部との連結手段を有する
第１のスプリング手段と、前記第２スキーポールに取り
付け可能であり且つ前記スキーヤーの他方の脚部の後背
部との連結手段を有する第２のスプリング手段と、 前記第１スプリング手段を繋ぐために前記スキーヤー
の一方の脚部の背後に取り付け可能な第１の繋着手段
と、前記第２スプリング手段を繋ぐために前記スキーヤ
ーの他方の脚部の背後に取り付け可能な第２の繋着手段
と、 前記第１スキーポールの先端を受容しこれを保持する
ために前記スキーヤーの一方の脚部の第１スキーブーツ
に取り付け可能な第１のソケット手段と、前記第２スキ
ーポールの先端を受容しこれを保持するために前記スキ
ーヤーの他方の脚部のスキーブーツに取り付け可能な第
２のソケット手段とからなり、 前記第１スプリング手段は前記第１繋着手段と連結自
在であり、前記第２スプリング手段は前記第２繋着手段
と連結自在であり、前記第１スキーポールは前記第１ソ
ケット手段に挿着可能であり、前記第２スキーポールは
前記第２ソケット手段に挿着可能であって、前記スキー
ヤーの動きに伴って前記スプリング手段が伸長してスキ
ーヤーの上体の体重をその脚部からスキー板並びにスキ
ーブーツに移動させるように構成したことを特徴とする
スキー用具を提供することにある。

本発明の他の目的は、スキーヤーの脚部にかかる上体
の体重がスキーポールを介しスキー板およびスキーブー
ツにかかるようにその体重を移動するためのスキー用具
であって、夫々のスキーポールに取着されスキーヤーの
脚部の後背部にある繋着手段と連結されるスプリング手
段と、スキーポールの先端を挿入可能であり且つ前記ス
キーブーツに取着されたソケット手段とを含み、スキー
ヤーの動作に伴ってスプリング手段が伸長しスキーヤー
の上体の体重が脚部からスキー板およびスキーブーツに
移動するように構成したことを特徴とするスキー用具を
提供することにある。

本発明の別の目的は、スキーヤーの脚部にかかる上体
の体重がスキーポールを介しスキー板およびスキーブー
ツにかかるようにその体重を移動する方法であって、夫
々のスキーポールに取着されるスプリング手段をスキー
ヤーの脚部の後背部にある繋着手段に連結し、スキーポ
ールの先端をスキーブーツに固定されるソケット手段に
挿入し、スキーヤーの上体の体重を足からスキー板およ
びスキーブーツに移動する動きに対応して前記スプリン
グ手段を伸長させることを特徴とする方法を提供するこ
とにある。

本発明のまた別の目的は、スキーヤーの体重を脚部か
ら１枚あるいは一組のスキー板に移動するための装置で
あって、 スキーヤーの体重のかかる力の向きと反対方向の力を
発生するスプリング手段と、 １枚あるいは一組のスキー板とスキーヤーとを夫々前
記スプリング手段と着脱自在に連結する手段とからな
り、 前記連結手段は１枚若しくは一組のスキー板から直上
に延びる剛性を有するポールと、前記ポールの下端部と
１枚若しくは一対のスキー板とを連結する第１の継手手
段と、前記ポールの上端部と前記スプリング手段と連結
する第２の継手手段と、前記スプリング手段とスキーヤ
ーを連結する第３の継手手段とからなり、前記第１の継
手手段は１のブーツ若しくは一組のブーツに設けられポ
ールの下端部を着脱自在に受けるソケット手段からな
り、スキー滑降中はスキーヤーの体重の一部をスプリン
グ手段が支え、これにより体重の一部をスキーヤーの脚
部から１枚あるいは一組のスキー板に移動させることを
特徴とする装置を提供することにある。

図面の簡単な説明 本発明についての前記した目的、利点、新規なる特徴
は、次の発明の詳細な説明から添付の図面を参照して明
らかになるであろう。この場合、添付図面には各構成部
分を示す参照符号が付してある。

第１図は本発明に係るスキー用具の斜視図であって、
このスキー用具を装着したスキーヤーの直立した姿勢を
示す図、 第２図は本発明に係るスキー用具を示す斜視図であっ
て、スキーヤーの滑降中の姿勢を示す図、 第３図はスキーヤーおよびスキー用具の一部側面図、 第４図はスキーブーツに取着されるソケット手段のヒ
ンジを示す斜視図、 第５図は本発明に係るスキー用具のスプリング手段の
一実施態様を示す斜視図である。

発明の詳細な説明 第１図および第２図において、本発明に係るスキー用
具を使用しているスキーヤーＳが夫々直立した姿勢およ
び身を低身した姿勢を取っているのが示されている。こ
のスキー用具は、図示されるように、一般的に使用され
るスキー板２、スキーブーツ４およびスキーポール６に
対し使用することが出来る。当該スキー用具の夫々の構
成部分は夫々互いに左右共に互換性のあるものであり、
従って、便宜上、本発明の記載は一方について述べるこ
ととする。

一般に、本発明に係るスキー用具はスキーポール６に
取着されるスプリング手段８と、スキーヤーＳの脚部の
後部側に着脱自在に取着される繋着手段10と、スキーブ
ーツ４の後部側に取着されるソケット手段12とから基本
的に構成される。本発明に係る実施態様を記載するに先
立ち、当該スキー用具の構成部品はスキーの過酷な使用
状態に耐え得る在来の材質からなるということを指摘し
ておく。好適な材質としては、一般に金属あるいはプラ
スチックが用いられる。さらに、付け加えるならば、当
該スキー用具は、好ましくは、スキーヤーが利用出来る
種々のスキー用品やスキーウエアと組み合わせて彩色さ
れるものである。

スプリング手段８はスキーポール６に対してクランプ
20およびピン22のような慣用手段によって取り付けられ
る。アイボルト24はクランプ20とブラケット26とを連結
する。このブラケット26は７ポンドの弾発力を有する常
圧ばねとしてのスプリング27、28および29を慣用的な締
結手段、例えば、リベット32によって固定される。この
場合、ボルトおよびナット等を用いて構成することも可
能である。スプリング27、28および29はコイル状のばね
鋼板を用いてなり、その一端部はプラスチック製のドラ
ム30に連結され、一方、他端部は選択的にスキーヤーＳ
に任意に連結可能である。７ポンドの力を有する６つの
スプリングを利用し合計42ポンドのテンションによって
36ポンドから40ポンドのスキーヤーＳの上体の体重をス
キー板２およびスキーブーツ４へスプリング、スキーポ
ール６を介し移動することが可能となる。そして、スキ
ーヤーＳの体重が190から220ポンドまで効果的に機能す
る。上体の体重はスプリングがスキーヤーＳの動きに対
応して引張することによって移動する。その態様は第２
図に好適に示されている。

スプリング手段の形式としては、本実施態様に限定さ
れず、上体の体重に耐え、そして、その体重を脚部から
迂回させてスキー板あるいはスキーブーツに移動させる
得るものであればよい。例えば、他のタイプのスプリン
グ手段としては引張ばねや押圧ばね、または、弾性材料
からなる帯その他を用いることが出来る。この場合、さ
らに付言すれば、スプリングの数およびテンションの大
きさはスキーヤーＳの要求に応じて任意に変更可能であ
る。例えば、スキーヤーＳの体重が135から150ポンドの
時は、夫々のスプリング手段８に５ポンドの弾性力のス
プリングを２つ設ければ十分である。

Ｓ形フック34は、スプリング27、28に形成された孔部
35に係合する。そして、弾性を有する紐36は、例えば、
ナイロンからなり、前記Ｓ形フック34に取着されると共
に、スプリング29の孔部35を通して延在する。当該紐36
の端部にはスナップフック38が次述する繋着手段10との
連結のために取着される。

Ｓフック形34および紐36は全ての利用可能なスプリン
グ全部に連結する必要はなく、選択的に取り付けること
が可能である。例えば、６つのスプリングが用いられて
いるとすると、体重の軽いスキーヤー用としては、Ｓ形
フック34と弾性を有する紐36を６つのポンドのスプリン
グの中の２つに対して連結すればよい。また、体重の比
較的重いスキーヤー用には３つあるいは４つのスプリン
グに対して連結し、重量級のスキーヤー用には全てのス
プリングに対して連結すればよい。このように、Ｓ形フ
ック34と紐36は体重に対応させてスキーヤーに繋がるス
プリングの数を選択出来るようなフレキシブリティを有
する。

前記繋着手段10は、好適な実施態様として図示される
リングのような慣用的な繋着手段を用いることが可能で
ある。繋着手段10はスキーヤーＳの脚部の後部に取着さ
れ、スプリング手段８のスナップフック38と連結自在で
ある。繋着手段10は慣用的な固定手段である取り外し自
在なバンド39を介してスキーヤーの脚部に装着される。
この場合、付言すれば、繋着手段10はスキーパンツに直
接縫い込むことも可能である。スキーパンツに繋着手段
10を縫い付けた時は、スキーパンツから繋着手段10が矧
ぎ取られないようにスキーパンツに対しては十分な補強
を施しておくことが必要なことは謂うまでもない。

ソケット手段12はスキーブーツ４の後部に取り付けら
れてスキーポール６の先端を受容しこれを保持する。ソ
ケット手段12はヒンジ40と、開口部44を有し使用状態に
おいてスキーポール６の先端部を受容しこれを保持する
ソケット42とから構成される。ソケット手段12はスキー
ブーツ４に対して慣用的な固定手段、この場合、バンド
46を用いて取り付けられる。バンド46は、第４図に好適
に示されるように、スキーブーツ４にぴったりと締着さ
れる。この場合、付言すれば、ヒンジ40はリベット等の
ような慣用手段によってスキーブーツ４に直接固定して
もよい。

第１図乃至第３図を参照しながら当該スキー用具の使
用方法について以下説明する。

スキーを開始するにあたって、スキーヤーは両足に夫
々繋着手段10が取着されたバンド39を装着すると共に、
ソケット手段12が取着されたバンドを夫々のスキーブー
ツ４に巻き付ける。スプリング手段８は前もってスキー
ポール６に取着されているものである。スロープを滑降
する前にスキーヤーＳは夫々のスプリング手段８をスナ
ップフック38を介して夫々の繋着手段10に連結し、スキ
ーポール６の先端をソケット40の開口部42に挿入する。
スロープを滑降する時には、スプリング27、28、29がス
キーヤーＳの脚を屈曲させる動作に伴って伸長する。こ
の動作により、スキーヤーＳの上体の体重がかかる向き
と反対方向の引張力がスプリング27、28、29に発生し、
これまで、スキーヤーＳの脚にかかっていた上体の体重
がその脚からスキー板２およびスキーブーツ４にスプリ
ング手段８、スキーポール６を介し移動する。スキー板
およびスキーブーツ４への上体の体重がかかることによ
ってスキーヤーＳの足に作用する負担が軽減され、従っ
て、このような負担に基づく疲労をスキーヤーＳが受け
ることはない。

ところで、本発明に係るスキー用具を一組のスキー板
に対して用いる場合についてこれまで説明したが、１枚
のスキー板を用いるスキーヤーに対しても適用すること
が可能である。例えば、体の不自由なスキーヤーが片足
でスキーする場合に、体の体重を片足からスキー板に移
動させるのに非常に役立つ。他の例としては、スキーボ
ーディングに用いることを挙げることが出来る。このス
キーボードはサーフボードに類似したものであり、１枚
のスキーボードをスキーヤーの両足に取り付けるもので
ある。

以上のように当該スキー用具は新規且つ簡単な構成を
有し、使用に容易であり且つ製造コストもさほどかから
ない。

以上、本発明について好適な実施態様を挙げて詳細に
説明したが、本発明について種々の改良並びに変形が可
能なことは勿論であり、従って、添付の請求の範囲に示
される技術思想の範囲内において上述の記載以外の態様
でも実施され得ることが諒解されよう。

Claims (12)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】スキーヤーの上体の体重を第１および第２
   のスキーポールを介してスキーヤーの足からスキー板お
   よびスキーブーツに移動させるためのスキー用具であっ
   て、 （ａ） 前記第１スキーポールに取り付け可能であり且
   つ前記スキーヤーの一方の脚部の後背部との連結手段を
   有する第１のスプリング手段と、前記第２スキーポール
   に取り付け可能であり且つ前記スキーヤーの他方の脚部
   の後背部との連結手段を有する第２のスプリング手段
   と、 （ｂ） 前記第１スプリング手段を繋ぐために前記スキ
   ーヤーの一方の脚部の背後に取り付け可能な第１の繋着
   手段と、前記第２スプリング手段を繋ぐために前記スキ
   ーヤーの他方の脚部の背後に取り付け可能な第２の繋着
   手段と、 （ｃ） 前記第１スキーポールの先端を受容しこれを保
   持するために前記スキーヤーの一方の脚部の第１スキー
   ブーツに取り付け可能な第１のソケット手段と、前記第
   ２スキーポールの先端を受容しこれを保持するために前
   記スキーヤーの他方の脚部のスキーブーツに取り付け可
   能な第２のソケット手段とからなり、 前記第１スプリング手段は前記第１繋着手段と連結自在
   であり、前記第２スプリング手段は前記第２繋着手段と
   連結自在であり、前記第１スキーポールは前記第１ソケ
   ット手段に挿着可能であり、前記第２スキーポールは前
   記第２ソケット手段に挿着可能であって、前記スキーヤ
   ーの動きに伴って前記スプリング手段が伸長してスキー
   ヤーの上体の体重をその脚部からスキー板並びにスキー
   ブーツに移動させるよう構成したことを特徴とするスキ
   ー用具。
2. 【請求項２】請求項１記載のスキー用具において、第１
   および第２スプリング手段は常圧ばね、引張ばね、押圧
   ばね、弾性材料からなる帯の中から選択したものを用い
   てなるスキー用具。
3. 【請求項３】請求項１記載のスキー用具において、第１
   および第２スプリング手段は当該第１および第２スキー
   ポールに連結されるブラケットを含み、前記ブラケット
   には３つの常圧ばねが繋着手段との接続手段と共に連結
   されてなるスキー用具。
4. 【請求項４】請求項１記載のスキー用具において、繋着
   手段はリングからなるスキー用具。
5. 【請求項５】スキーヤーの脚部にかかる上体の体重がス
   キーポールを介しスキー板およびスキーブーツにかかる
   ようにその体重を移動するためのスキー用具であって、
   夫々のスキーポールに取着されスキーヤーの脚部の後背
   部にある繋着手段と連結されるスプリング手段と、スキ
   ーポールの先端を挿入可能であり且つ前記スキーブーツ
   に取着されたソケット手段とを含み、スキーヤーの動作
   に伴ってスプリング手段が伸長しスキーヤーの上体の体
   重が脚部からスキー板およびスキーブーツに移動するよ
   うに構成したことを特徴とするスキー用具。
6. 【請求項６】スキーヤーの脚部にかかる上体の体重がス
   キーポールを介しスキー板およびスキーブーツにかかる
   ようにその体重を移動する方法であって、夫々のスキー
   ポールに取着されるスプリング手段をスキーヤーの脚部
   の後背部にある繋着手段に連結し、スキーポールの先端
   をスキーブーツに固定されるソケット手段に挿入し、ス
   キーヤーの上体の体重を足からスキー板およびスキーブ
   ーツに移動する動きに対応して前記スプリング手段を伸
   長させることを特徴とする方法。
7. 【請求項７】スキーヤーの体重を脚部から１枚あるいは
   一組のスキー板に移動するための装置であって、 スキーヤーの体重のかかる力の向きと反対方向の力を発
   生するスプリング手段と、 １枚あるいは一組のスキー板とスキーヤーとを夫々前記
   スプリング手段と着脱自在に連結する手段とからなり、 前記連結手段は１枚若しくは一組のスキー板から直上に
   延びる剛性を有するポールと、前記ポールの下端部と１
   枚若しくは一対のスキー板とを連結する第１の継手手段
   と、前記ポールの上端部と前記スプリング手段と連結す
   る第２の継手手段と、前記スプリング手段とスキーヤー
   を連結する第３の継手手段とからなり、前記第１の継手
   手段は１のブーツ若しくは一組のブーツに設けられポー
   ルの下端部を着脱自在に受けるソケット手段からなり、
   スキー滑降中はスキーヤーの体重の一部をスプリング手
   段が支え、これにより体重の一部をスキーヤーの脚部か
   ら１枚あるいは一組のスキー板に移動させることを特徴
   とする装置。
8. 【請求項８】請求項７記載の装置において、第３継手手
   段はスキーヤーの脚部のももに取り付け可能なバンドか
   らなる装置。
9. 【請求項９】請求項７記載の装置において、スプリング
   手段は個々のスプリングが所定の引張力を発生する複数
   のスプリングを含み、スキーヤーの体重の範囲に対応さ
   せて用いるスプリングの数を選択してなる装置。
10. 【請求項１０】請求項９記載の装置において、スプリン
    グはブラケットに支持され、夫々連結手段を介してスキ
    ーヤーに繋着されると共に、スキーヤーの体重に対応さ
    せて繋着されるスプリングの数を選択してなる装置。
11. 【請求項１１】請求項10記載の装置において、夫々スプ
    リングは弾性材料の薄板をコイル状にしてなり、夫々の
    コイル状薄板の一端部は当該スプリングが巻回されるド
    ラムに連なり、他端部は当該連結手段に選択的に取り付
    けられ、前記ドラムは該ブラケット内に収容されてなる
    装置。
12. 【請求項１２】請求項11記載の装置において、連結手段
    は該コイル状薄板の該他端部に形成される孔部と、該コ
    イル状薄板とスキーヤーの間を連結自在な紐と、当該紐
    の一端に取着されスキーヤーから最も離間した位置にす
    る当該コイル状薄板に形成した当該孔部と係合自在なＳ
    形フックと含み、当該紐はスキーヤーにより近い位置に
    する当該コイル状薄板に形成した孔に選択的に挿通出来
    るようにしたことを特徴とする装置。