JP2640180B2 - ポータブル映像機器駆動システム - Google Patents

ポータブル映像機器駆動システム

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JP2640180B2
JP2640180B2 JP3018752A JP1875291A JP2640180B2 JP 2640180 B2 JP2640180 B2 JP 2640180B2 JP 3018752 A JP3018752 A JP 3018752A JP 1875291 A JP1875291 A JP 1875291A JP 2640180 B2 JP2640180 B2 JP 2640180B2
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直一 岡野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポータブル機器に適用
される電源供給システムおよびバッテリ充電システムに
関し、特に、映像機器のバッテリの充電および映像機器
への電源供給を行なうための映像機器駆動システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の携帯化に伴ない、商用
電源だけでなくバッテリなどの2次電池によっても駆動
され得る電子機器が増えつつある。そのような電子機器
にたとえば、ビデオムービや電子スチルカメラなどの映
像機器がある。このような映像機器に代表される携帯用
電子機器の多くは、予め充電して使用するバッテリを2
次電池として用いる。このような携帯可能な電子機器
(以下、ポータブル機器と称す)を商用電源によって駆
動する場合には、商用電源をそのポータブル機器に適し
た所定の直流電圧に変換するためのオプション機器であ
るACアダプタが、ポータブル機器と商用電源との間に
接続される。一般にこのACアダプタは、バッテリを充
電するための機能も併せ持つ。すなわち、ポータブル機
器をバッテリで駆動する場合には、バッテリをこのAC
アダプタに接続して充電した後、ポータブル機器に接続
する。
【0003】上記のように、従来、ポータブル機器本体
と、このポータブル機器を駆動する2次電池を充電する
ための機能部とは別機器として構成された。このため、
2次電池としてポータブル機器本体に嵌め込まれたバッ
テリを充電してから使用する場合、ポータブル機器本体
からバッテリを取外し、取外したバッテリを充電のため
にACアダプタに取付け、充電されたバッテリをACア
ダプタから取外してポータブル機器本体に再度取付ける
必要がある。つまり、一旦ポータブル機器本体に取付け
たバッテリを充電して再度使用しようとすると、ポータ
ブル機器本体およびACアダプタへのバッテリ取付け作
業と、ポータブル機器本体およびACアダプタからのバ
ッテリ取外し作業とを何度も行なわなければならない。
このような作業はユーザにとって非常に面倒である。そ
こで、最近、ポータブル機器本体に一旦取付けたバッテ
リを取外すことなく、このバッテリを充電する方法が提
案されている。この方法によれば、ACアダプタによっ
て供給されるバッテリ充電のための電流が、ポータブル
機器内を介して、ポータブル機器本体に取付けられたバ
ッテリに付与される。図3は、このような方法をビデオ
ムービに適用した場合の、取扱いシステムを示す図であ
る。
【0004】図3を参照して、ビデオムービ(カメラ一
体型ビデオテープレコーダ)1から出力されるビデオ信
号によってモニタ画面に映像を映出す場合には、ビデオ
ムービ1からテレビジョン受像機5にビデオ信号を与え
る必要がある。また、ビデオムービ1から出力されるビ
デオ信号を他の映像機器において記録媒体に記録する場
合には、ビデオムービ1からたとえば据置型のVTR
(ビデオテープレコーダ)6にビデオ信号を与える必要
がある。また、VTR6から出力されるビデオ信号をビ
デオムービ1において記録媒体に記録したり、VTR6
から出力されるビデオ信号によってモニタ画面上に映像
を映出す場合には、VTR6からビデオムービ1やテレ
ビジョン受像機5にビデオ信号を与える必要がある。こ
のように、ビデオムービ1を他の映像機器と結合して用
いる場合、ビデオムービ1と他の映像機器との間の信号
授受関係をビデオムービ1の使用目的に応じて切換える
必要がある。この切換を行なうための回路は、ビデオム
ービ1本体とは別個のユニットに内蔵される場合があ
る。このユニット2をAVユニットと呼ぶ。ビデオムー
ビ1は、AVユニット2を介してテレビジョン受像機
5,VTR6などの、ビデオ信号の授受を行なう他の映
像機器に接続される。AVユニット2は、従来、前記切
換えを行なうための入出力信号制御部21と、前述のA
Cアダプタの機能を果たす電源部22とを含む。
【0005】入出力信号制御部21は、ビデオムービ1
およびAVユニット2本体に取付けられた外部スイッチ
および、ビデオムービ1を遠隔操作するためのリモート
コントロール信号送信器3から出力される光信号の両方
に応答して前記切換えおよびビデオムービ1の動作が制
御され得るように構成される。電源部22は、商用電源
に接続される。電源部22は、この商用電源から供給さ
れる交流電圧をビデオムービ1を駆動するための所定の
直流電圧に変換する機能と、バッテリ4を充電するため
の電流を出力する機能とを有する。この充電のための電
流は、入出力信号制御部21およびビデオムービ1内を
介して、ビデオムービ1に取付けられたバッテリ4に供
給される。
【0006】図4は、図3に示されるシステムの内部回
路の構成を示す概略ブロック図である。図4を参照し
て、ビデオムービ1は、その本来の機能を実現するため
の主要回路11と、この主要回路11,バッテリ4,お
よび電源部22間の接続を切換えるための切換回路部1
2とを含む。主要回路部11は、撮像のための回路11
7と、この撮像によって得られたビデオ信号や外部から
のビデオ信号の磁気テープ(図示せず)への記録を行な
う録画回路111と、前記磁気テープからビデオ信号を
再生する再生回路112と、このビデオムービ1全体を
制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略
す)113とを含む。主要回路部11は、さらに、マイ
コン113によって制御されて録画回路111および再
生回路112のうちのいずれか一方を入出力信号制御部
21に接続するスイッチ114を含む。切換回路部12
は、バッテリ4が接続されるべきバッテリ接続用端子1
21と、主要回路部11との間に直列に接続されるスイ
ッチ122および123を含む。スイッチ122のON
/OFFは、マイコン113によって制御される。
【0007】入出力信号制御部21は、VTR6に接続
されるべき外部端子216および217とビデオムービ
1に接続される外部端子218との間に設けられるスイ
ッチ211と、送信器3が出力する光信号を受信するリ
モコン受光部214と、このAVユニット2全体を制御
するマイコン213と、テレビジョン受像機5に接続さ
れる外部端子219とを含む。一方、電源部22は、商
用電源から供給される交流電圧を整流する整流回路22
1と、定電流供給回路222と、定電圧供給回路223
とを含む。定電流供給回路222は、整流回路221に
よって整流された電圧に応答して、バッテリを充電する
ための定電流を発生して信号線CCを介して入出力信号
制御部21の外部端子224に供給する。定電圧供給回
路223は、整流回路221によって整流された電圧に
応答して、ビデオムービ1の主要回路部11を駆動する
のに必要な定電圧を発生して信号線CVを介して入出力
信号制御部21の外部端子225に供給する。定電流供
給回路222および定電圧供給回路223の各々の能動
化/不能化はマイコン213から与えられる制御信号に
よって制御される。
【0008】ビデオムービ1とAVユニット2とが接続
された場合、スイッチ114とスイッチ211とは外部
端子115および218を介して接続され、マイコン1
13とマイコン213とは外部端子116および210
を介して接続される。さらに、スイッチ123と定電流
供給回路222とは外部端子124および224を介し
て接続され、スイッチ123と定電圧供給回路223と
は外部端子125および225を介して接続される。
【0009】AVユニット2において、スイッチ211
は外部スイッチSW3およびマイコン213によって制
御される。端子216は、VTR6が出力するビデオ信
号を受け、端子217はVTR6への入力信号を受け
る。
【0010】ビデオムービ1から出力されるビデオ信号
によってモニタ画面上に映像を映出す場合には、スイッ
チ114が再生回路112と端子115とを接続する。
これによって、再生回路112が磁気テープから再生し
たビデオ信号が端子115および218を介してAVユ
ニット2内に取込まれる。取込まれたビデオ信号はバッ
ファアンプ212によって増幅された後、端子219を
介してテレビジョン受像機5に与えられる。ビデオムー
ビ1から出力されるビデオ信号を他の映像機器によって
記録媒体に記録する場合には、スイッチ114によって
再生回路112と端子115とが接続され、かつ、スイ
ッチ211によって端子218と端子217とが接続さ
れる。これによって再生回路112によって再生された
ビデオ信号は先ほどと同じ経路でACユニット2に取込
まれた後、端子217を介してVTR6に与えられる。
他の映像機器から出力されるビデオ信号をビデオムービ
1において記録媒体に記録したり、このビデオ信号によ
ってモニタ画面上に映像を映出したりする場合には、ス
イッチ114によって録画回路111と端子115とが
接続され、かつ、スイッチ211によって端子216と
端子218とが接続される。これによって、VTR6か
ら出力されたビデオ信号が、端子217からAVユニッ
ト2内を経由してビデオムービ1内に取込まれ録画回路
111に与えられるとともに、テレビジョン受像機5に
も与えられる。
【0011】ユーザは、このようなスイッチ114およ
び211の内部接続状態を送信器3を用いて制御するこ
とができる。すなわち、ユーザが送信器3を用いてリモ
コン受光部214に光信号を送出すると、リモコン受光
部214がこの光信号に応じた電気信号をマイコン21
3に与える。マイコン213は、リモコン受光部214
からの電気信号に基づいて、どのようなモード(ビデオ
ムービ1から出力されるビデオ信号を他の映像機器に与
えるモード,他の映像機器から出力されるビデオ信号を
ビデオムービ1に与えるモードなど)を示すものかを判
別し、判別結果に応じてスイッチ211の内部接続状態
を判別されたモードに適合するように設定する。さら
に、マイコン213は、前記判別結果に応じたデータを
端子210に与える。これによって、ビデオムービ1内
のマイコン113が送信器3から出力された光信号に間
接的に応答して、スイッチ114の内部接続状態を前記
判別されたモードに適合するように設定する。スイッチ
114の内部接続状態およびスイッチ211の内部接続
状態は、それぞれ、外部スイッチSW1およびSW3に
よっても制御可能である。
【0012】さて、ビデオムービ1を商用電源によって
駆動する場合には、スイッチ122がON状態とされ、
かつ、スイッチ123がOFF状態とされる。さらに、
AVユニット2において、マイコン213が定電圧供給
回路223を能動化する。この結果、定電圧供給回路2
23から出力される定電圧が端子225および125を
介してビデオムービ1に取込まれて主要回路部11に供
給される。主要回路部11は、この定電圧によって駆動
されて、前述のような動作を実現する。ビデオムービ1
をバッテリ4によって駆動する場合には、ビデオムービ
1がAVユニット2から取外され、バッテリ4がビデオ
ムービ1に接続された状態で、スイッチ122および1
23がともにON状態とされる。これによって、バッテ
リ4の出力電圧が切換回路部12を介して主要回路部1
1に供給される。バッテリ4を充電する場合には、ビデ
オムービ1がバッテリ4に接続された状態で、AVユニ
ット2に接続され、かつ、スイッチ122および123
がともにOFF状態とされる。さらに、マイコン213
が定電流供給回路222を能動化する。これによって、
定電流供給回路222が出力する定電流が端子224お
よび124を介してビデオムービ1に取込まれ端子12
1を介してバッテリ4に供給される。
【0013】スイッチ122は、ビデオムービ1の電源
スイッチSW4に連動してON/OFFする。すなわ
ち、マイコン113は、電源スイッチSW4が押されて
いるか否かを判別して、その判別結果に応じてスイッチ
122を制御する。電源スイッチSW4が押されるとス
イッチ122はONし、電源スイッチSW4が押されな
ければスイッチ122はOFF状態になる。一方、スイ
ッチ123は、ビデオムービ1の外部端子124および
125がそれぞれAVユニット2の外部端子224およ
び225に接続されることによって機械的にOFF状態
となる、たとえばバネスイッチ等である。したがって、
ビデオムービ1がAVユニット2およびバッテリ4に接
続され、電源スイッチSW4が押されると、AVユニッ
ト2内の定電流供給回路222および定電圧供給回路2
23からそれぞれ、定電圧および定電流がビデオムービ
1内の主要回路部12およびバッテリ4に供給され得る
状態となる。一方、マイコン113は、前記判別結果に
応じた信号を外部端子116に出力する。AVユニット
2内のマイコン213は、この信号に応答して、定電流
供給回路222または定電圧供給回路223のいずれか
一方に、それを能動化する制御信号を出力する。ビデオ
ムービ1の電源スイッチSW4が押されていることを示
す信号がマイコン213に与えられると、マイコン21
3は定電圧供給回路223を能動化し、電源スイッチS
W4が押されていないことを示す信号がマイコン213
に与えられると、マイコン213は定電流供給回路22
2を能動化する。それゆえ、ビデオムービ1がAVユニ
ット2に接続された状態で、電源スイッチSW4が押さ
れると、ビデオムービ1の主要回路部11がAVユニッ
ト2から与えられる定電圧によって駆動される。そし
て、電源スイッチSW4が押されていない状態で、ビデ
オムービ1がAVユニット2およびバッテリ4に接続さ
れると、バッテリ4がAVユニット2から与えられる定
電流によって充電され始める。
【0014】このように、ビデオムービ1がバッテリ4
およびAVユニット2に接続されている場合、ビデオム
ービ1の電源スイッチSW4が押されるまではバッテリ
4が充電されるバッテリ充電モードとなり、電源スイッ
チSW4が押されると、ビデオムービ1の主要回路部1
1が商用電源によって駆動されるアダプタモードに自動
的に切換わる。
【0015】一方、ビデオムービ1にAVユニット2が
接続されるバッテリ4のみが接続された状態で、電源ス
イッチSW4が押されると、スイッチ122および12
3がともにON状態となるので、ビデオムービ1の主要
回路部11がバッテリ4によって駆動される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ビデオ
信号の入出力を行なうことができる携帯可能な映像機器
においては、この映像機器を駆動するための定電圧を商
用電源から導出する回路部と、この映像機器に用いられ
るバッテリを充電するための定電流を供給する回路部と
が、この映像機器と他の映像機器との間の信号授受を制
御する回路部が格納されたオプション機器内に組込まれ
る。このため、このような映像機器に用いられるバッテ
リを充電するためのシステムに最近提案された方法が適
用されると、たとえば図4に示されるように、バッテリ
4がこの映像機器1に接続されたまま、オプション機器
2の出力によって充電可能となる。したがって、前記提
案された方法によれば、バッテリをこれによって駆動さ
れる映像機器に接続したまま充電することが可能となる
ものの、バッテリと前記オプション機器とは必ず一緒に
持ち歩く必要がある。たとえば、図4を参照して、ビデ
オムービ1を長期間バッテリ4で駆動する必要がある場
合、すなわち、ビデオムービ1を長期間旅行に持ってい
く場合など、バッテリ4を充電するためにAVユニット
2を一緒に持って行く必要がある。しかしながら、AV
ユニット2は、バッテリ4を充電するための定電流を商
用電源から導出するための回路部221および222だ
けでなく、ビデオムービ1を商用電源で駆動するための
回路部223と、ビデオムービ1と他の映像機器との間
の信号授受を制御したりリモートコントロール送信器3
によるビデオムービの遠隔操作を行なうための回路部2
1とを含む。このため、AVユニット2は、大きくて重
く、持運びには適していない。したがって、ビデオムー
ビ1を旅行に持って行く場合などに、これとともに携帯
しなければならないオプション機器の持運びが困難であ
るために、ビデオムービ1を長期間携帯することは実用
上困難である。
【0017】それゆえに、本発明の目的は、上記のよう
な問題点を解決し、商用電源および2次電池の両方によ
って駆動可能な映像機器に、前記2次電池を接続したま
ま充電することができ、かつ、この映像機器を長期間2
次電池によって駆動することが実用上容易である、映像
機器駆動システムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明に係る映像機器駆動システムは、商
用電源および充電可能なバッテリ手段のいずれによって
も駆動可能な内部回路を有する映像機器(以下、ポータ
ブル映像機器と呼ぶ)と他の映像機器との間に接続さ
れ、かつ、これらの映像機器間の信号授受を制御する制
御手段と、制御手段およびポータブル映像機器に接続可
能でかつ、ポータブル映像機器の内部回路を駆動するた
めの電圧およびバッテリ手段を充電するための電流また
は電圧を発生する駆動/充電手段とを備える。駆動/充
電手段は、商用電源から供給される電圧に応答して、ポ
ータブル映像機器の内部回路を駆動するのに要する電圧
を発生する駆動電圧発生手段と、商用電源から供給され
る電圧に応答して、バッテリ手段を充電するための電流
または電圧を発生する充電電流/電圧発生手段とを含
む。一方、制御手段は、駆動電圧発生手段によって発生
された電圧を受ける駆動電圧受け手段と、駆動電圧受け
手段が受けた電圧を外部に出力するための第1の電気経
路手段と、充電電流/電圧発生手段により発生された電
流または電圧を受ける充電電流/電圧受け手段と、充電
電流/電圧受け手段が受けた電流または電圧を外部に出
力するための第2の電気経路手段とを含む。一方、ポー
タブル映像機器は、バッテリ手段に接続され、かつ、駆
動電圧発生手段により発生された電圧を直接に、およ
び、第1の電気経路手段を介して受けてその内部回路に
供給する手段と、充電電流/電圧発生手段により発生さ
れた電流または電圧を直接に、および、第2の電気経路
手段を介して受けて、接続されたバッテリ手段に供給す
る手段とを備える。
【0019】好ましくは、駆動/充電手段は、さらに、
ポータブル映像機器のモードに応じて駆動電圧発生手段
および充電電流/電圧発生手段のうちのいずれか一方を
選択的に能動化する手段を含む。ポータブル映像機器
は、その内部回路が動作すべきモードと、その内部回路
が動作すべきでないモードとを有する。
【0020】
【作用】本発明に係る映像機器駆動システムは、上記の
ように構成されるので、駆動電圧発生手段と充電電流/
電圧発生手段とが制御手段およびポータブル映像機器に
接続可能な、制御手段とは独立した装置として設けられ
た駆動/充電手段に含まれる。そしてこの装置から、バ
ッテリ手段を充電するための電流または電圧と、ポータ
ブル映像機器の内部回路を駆動するための電圧とが、直
接に、または、制御手段を介して、それぞれポータブル
映像機器に接続されたバッテリ手段と前記内部回路とに
供給される。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のビデオムービ駆
動システムの構成を示す概略ブロック図である。図1を
参照して、このビデオムービ駆動システムにおいて、ビ
デオムービ1とテレビジョン受像機5やVTR6などの
他の映像機器との間の信号授受を制御する回路部(図3
におけるAVユニット2内の入出力信号制御部21)
と、ビデオムービ1を駆動するための定電圧および、ビ
デオムービ1に接続されたバッテリ4を充電するための
定電流を供給する回路部(図3におけるAVユニット2
内の電源部22)とは、別々の装置7および8として設
けられる。本実施例においては、装置7および8をそれ
ぞれ、AVユニットおよび電源ユニットと呼ぶ。AVユ
ニット7の内部構成は、図4における入出力信号制御部
21と同様である。ただし、AVユニット7は、図4に
おける入出力信号制御部21と異なり、電源ユニット8
に接続されるべき端子71および72を含み、かつ、マ
イコン213に接続される端子210としてマイコン2
13の出力信号を受ける端子のみを含む。ビデオムービ
1の内部構成も、図4に示されるものと同様である。た
だし、本実施例におけるビデオムービ1は、図4に示さ
れるものと異なり、マイコン113に接続される外部端
子116として、ビデオムービ1外部からマイコン11
3への入力信号を受ける端子のみを含む。
【0022】電源ユニット8は、ビデオムービ1の外部
端子124およびAVユニット7の外部端子71のいず
れにも接続可能な外部端子81と、ビデオムービ1の外
部端子125およびAVユニット7の外部端子72のい
ずれにも接続可能な外部端子82とを含む。電源ユニッ
ト8の内部構成は、図4における電源部22の構成と異
なる。具体的には、電源ユニット8は、図4における電
源部22に含まれる回路221〜223に加えて、電流
検出回路224と、ダイオード225および226と、
抵抗227とを含む。定電圧供給回路222の出力は端
子81に与えられ、定電圧供給回路223の出力はダイ
オード225を介して端子82に与えられる。電源ユニ
ット8は、AVユニット7と接続可能な外部端子を81
および82以外に持たない。このため、定電流供給回路
222および定電圧供給回路223は、図4に示される
システムの場合と異なり、その能動化/不能化をマイコ
ン213によって制御されない。本実施例では、定電流
供給回路222および定電圧供給回路223の各々の能
動化/不能化は電流検出回路224によって制御され
る。
【0023】ビデオムービ1内のスイッチ122および
123はそれぞれ、従来と同様に、電源スイッチSW4
に連動して開閉するようにマイコン113によって制御
されるスイッチおよび、ビデオムービ1の端子124,
125がAVユニット7の端子224,225および、
電源ユニット8の端子81,82のいずれに接続される
ことによって機械的にOFF状態となるスイッチであ
る。マイコン113は、電源スイッチSW4が押されて
いるか否かの判別やビデオムービ1全体の制御を従来通
り行なうが、この判別結果に応じた信号を端子116に
供給するという動作は行なわない。
【0024】図1には、ビデオムービ1が他の映像供給
5,6に結合されて用いられる場合の取扱いシステムが
示される。この場合、AVユニット7が他の映像機器
5,6と、ビデオムービ1と、電源ユニット8とに接続
される。電源スイッチSW4が押されなければ、スイッ
チ122および123がともにOFF状態であるから、
電源ユニット8の外部端子82からAVユニット7内の
信号線CVを介してビデオムービ1の主要回路部11に
流れる電流は生じない。したがって、電源ユニット8に
おいて、ダイオード226および抵抗227の直列接続
回路に流れる電流が生じないので、抵抗227の両端の
電位が等しくなる。一方、電源スイッチSW4が押され
ると、スイッチ122がON状態となるので、電源ユニ
ット8の出力端子82から信号線CVを介してビデオム
ービ1の主要回路部11に流れる電流が生じる。したが
って、電源ユニット8において、ダイオード226およ
び抵抗227を介して電流が流れ、抵抗227の両端に
電位差が生じる。
【0025】そこで、電流検出回路224は、抵抗22
7の両端間の電圧を検出することによって、ビデオムー
ビ1においてスイッチ122の開閉状態の検出、すなわ
ち、電源スイッチSW4のON/OFF状態の間接的検
出を行なう。さらに、電流検出回路224は、この検出
結果に応じて定電流供給回路222および定電圧供給回
路223を制御する。電流検出回路224は、抵抗22
7の両端間の電圧が0Vであるときに、定電流供給回路
222および定電圧供給回路223をそれぞれ能動化お
よび不能化し、抵抗227の両端間の電圧が0Vでない
ときに、定電流供給回路222および定電圧供給回路2
23をそれぞれ不能化および能動化する。したがって、
電源スイッチSW4を押さなければ、ビデオムービ1に
接続されたバッテリ4が充電され、電源スイッチSW4
が押されると、バッテリ4の充電が中断されて、主要回
路部11が商用電源によって駆動され始める。その後、
電源スイッチSW4が切られると、スイッチ122は再
びOFF状態となるので、電源ユニット8において定電
源供給回路223に代わって定電流供給回路222が再
び動作し始める。これによって、バッテリ4が再び充電
され始める。なお、スイッチ122がON状態からOF
F状態に切換わった直後には、電源ユニット8において
過渡的に、端子82から電流検出回路10に向かう方向
に電流が流れようとするが、この電流はダイオード22
6によって阻止されるので問題は生じない。
【0026】このように、本実施例によれば、ビデオム
ービ1を商用電源で駆動するための回路部と、バッテリ
を充電するための回路部とが従来のAVユニットから独
立した装置8として除去されるとともに、ビデオムービ
1の電源スイッチSW4が押されているか否かを検出す
る回路を付加される。さらに、電源ユニット8の外部端
子81および82はそれぞれ、ビデオムービ1の外部端
子124および125に接続可能である。したがって、
ビデオムービ1を他の映像供給5,6と結合して使用し
ない場合には、AVユニット7を用いずにビデオムービ
1を駆動することができる。図2は、そのような場合の
ビデオムービ1の取扱いシステムを示す図である。
【0027】図2を参照して、このような場合には、ビ
デオムービ1がバッテリ4を接続されたままの状態で、
電源ユニット8に接続されるだけでよい。この場合に
も、電源スイッチSW4が押されているか否かに応じて
抵抗227の両端間の電圧が先の場合と同様に変化す
る。したがって、先の場合と同様に、電源スイッチSW
4が押されていればバッテリ充電モードとなり、電源ス
イッチSW4が押されていなければアダプタモードとな
る。
【0028】なお、ビデオムービ1の端子124,12
5に、AVユニット7の端子71,72および、電源ユ
ニット8の端子81,82のいずれも接続されなければ
スイッチ123はOFF状態であるので、ビデオムービ
1をバッテリ4によって駆動する場合には、ビデオムー
ビ1をAVユニット7および電源ユニット8のいずれに
も接続せずバッテリ4を接続すればよい。
【0029】このように、本実施例においては、従来の
AVユニットの電源部が1つの装置8として独立に設け
られるので、ビデオムービ1を旅行などに持って行くと
きには、バッテリ4とこの装置(電源ユニット)8を一
緒に持って行けばよく、AVユニット7は不要である。
つまり、従来に比べ、ビデオムービ1をバッテリ4で長
時間駆動して撮影を行なわなければならない場合にビデ
オムービ1と一緒に持って行かなければならないオプシ
ョン機器が小型化および軽重量化される。本実施例で
は、電源ユニット8内の定電流機器回路222と定電圧
機器回路223とが同時には動作しないように構成され
たが、これらが同時に動作するように構成することも可
能である。しかし、定電流供給回路222および定電圧
供給回路223を同時に動作させるには整流回路221
の容量を大きくする必要があるので、電源ユニット8の
小型化および軽量化が阻害される。それゆえ、定電流供
給回路222と定電圧供給回路223とは同時に動作し
ないことが望ましい。
【0030】具体的に本実施例のシステムを家庭などで
用いる場合には、ビデオムービ1,バッテリ4,AVユ
ニット7,および電源ユニット8を図1に示されるよう
に接続した状態で置いておき、ビデオムービ1および電
源ユニット8を必要に応じてAVユニット8から取外し
て用いればよい。
【0031】なお、上記実施例においては、本発明をビ
デオムービに適用した場合が説明されたが、本発明はビ
デオ信号の入出力を行なうことができ、かつ、2次電池
によって駆動可能な映像機器一般に適用されることが可
能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ポータ
ブル映像機器を商用電源で駆動するための回路と、この
ポータブル映像機器に接続されたバッテリを充電するた
めの回路とが、このポータブル映像機器および他の映像
機器間の信号授受を制御する回路部とは別の装置として
設けられる。このため、このポータブル映像機器を他の
映像機器と結合せずに、かつ、バッテリで長時間駆動し
て使用する場合には、このポータブル映像機器本体およ
びバッテリとともに携帯しなければならないオプション
機器の小型化および軽重量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のビデオムービ駆動システム
を、ビデオムービを他の映像機器と結合して使用する場
合について示す概略ブロック図である。
【図2】図1に示されるビデオムービ駆動システムにお
けるビデオムービを他の映像機器と結合せずに用いる場
合の取扱いシステムを示す図である。
【図3】従来のビデオムービの取扱いシステム例を示す
図である。
【図4】図3に示されるビデオムービおよびAVユニッ
トの内部構成を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 ビデオムービ 2,7 AVユニット 4 バッテリ 8 電源ユニット 11 ビデオムービの主要回路部 12 ビデオムービの切換回路部 81,82 電源ユニット8の外部端子 222 定電流供給回路 223 定電圧供給回路 224 電流検出回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源および、充電可能なバッテリ手
    段のいずれによっても駆動可能な内部回路を有する映像
    機器を駆動するための映像機器駆動システムであって、
    前記映像機器と他の映像機器との間に接続され、かつ、
    前記映像機器と前記他の映像機器との間の信号授受を制
    御する制御手段と、前記制御手段および前記映像機器に
    接続可能で、かつ、前記商用電源から供給される電圧に
    応答して、前記内部回路を駆動するのに要する電圧を発
    生する駆動電圧発生手段と、前記商用電源から供給され
    る電圧に応答して、前記バッテリ手段を充電するための
    電流または電圧を発生する充電電流/電圧発生手段とを
    有する駆動/充電手段とを備え、前記制御手段は、前記
    駆動電圧発生手段に発生された電圧を受ける駆動電圧受
    け手段と、前記駆動電圧受け手段が受けた電圧を、外部
    に出力するための第1の電気経路手段と、前記充電電流
    /電圧発生手段により発生された電流または電圧を受け
    る充電電流/電圧受け手段と、前記充電電流/電圧受け
    手段が受けた電流または電圧を外部に出力するための第
    2の電気経路手段とを含み、前記バッテリ手段は、前記
    映像機器に接続され、前記映像機器は、前記駆動電圧発
    生手段により発生された電圧を直接に、および、前記第
    1の電気経路手段を介して受けて、前記内部回路に供給
    する手段と、前記充電電流/電圧発生手段により発生さ
    れた電流または電圧を直接に、および、前記第2の電気
    経路手段を介して受けて、前記接続されたバッテリ手段
    に供給する手段とを含む、映像機器駆動システム。
  2. 【請求項2】 前記映像機器は、前記内部回路が動作す
    べきモードと、前記接続されたバッテリ手段が充電され
    るべきモードとを有し、前記駆動/充電手段は、さら
    に、前記映像機器の前記モードに応じて前記駆動電圧発
    生手段および前記充電電流/電圧発生手段のうちのいず
    れか一方を選択的に能動化する手段を含む、請求項1記
    載の映像機器駆動システム。
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