JP2640024B2 - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JP2640024B2
JP2640024B2 JP2229968A JP22996890A JP2640024B2 JP 2640024 B2 JP2640024 B2 JP 2640024B2 JP 2229968 A JP2229968 A JP 2229968A JP 22996890 A JP22996890 A JP 22996890A JP 2640024 B2 JP2640024 B2 JP 2640024B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コンパクトディスクプレーヤ、ビデオディ
スクプレーヤ等のディスク再生装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、ディスク再生装置において、装置の小形化、軽
量化を目的として、ターンテーブルを駆動するスピンド
ルモータの他は、単一のモータによってトレイの駆動、
ディスククランプ動作及びピックアップ移送を行なうこ
とが提案されている(例えば特開平1−227284〔G11B25
/04〕)。
斯種ディスク再生装置においては、例えばモータから
ディスククランプ機構へ至る動力伝達系とモータからピ
ックアップ移送機構へ至る動力伝達系との間に、何れか
一方の動力伝達系からの動力を受けて動作する動力切換
え機構が介装され、該切換え機構によって、両動力伝達
系相互の切換え動作が行なわれる。
(解決しようとする課題) ところが、従来のディスク再生装置においては、ディ
スククランプ機構、トレイ駆動機構等のディスクローデ
ィング機構の動作中、モータからピックアップ移送機構
へ至る動力伝達経路は、動力伝達不能な状態であるが、
完全な切り離し状態でなく、例えば共通の動力源として
のカムギヤの外周面に、ピックアップアセンブリを一方
の移動端に拘持しておくためのレバーの端部がバネの反
発力を受けて摺接し、カムギヤの回転に摩擦によるブレ
ーキがかかっていた。従って、ディスクローディング動
作に対してピックアップ移送機構が負荷となって作用す
る問題があった。
本発明の目的は、ディスクローディング中はピックア
ップアセンブリを一方の移動端に拘持することが可能で
あると共に、モータからピックアップ移送機構へ至る動
力伝達経路を完全に切り離すことが出来るディスク再生
装置を提供し、これによってディスクローディングの際
のモータ負荷を軽減することである。
(課題を解決する為の手段) 本発明に係るディスク再生装置は、ディスクを初期位
置からターンテーブル(24)上のクランプ位置まで搬送
してクランプするためのディスクローディング機構と、
ターンテーブル(24)上のディスクから信号を再生すべ
きピックアップアセンブリ(27)をディスク半径方向へ
移送するためのピックアップ移送機構(8)と、前記デ
ィスクローディング機構及びピックアップ移送機構
(8)へ動力を切換え伝達すべき原動機構(3)とを具
えている。
ピックアップ移送機構(8)は、 ピックアップアセンブリ(27)の移送方向と平行な移
動が案内され、ピックアップアセンブリ(27)と一体移
動可能に係合すべきラック板(81)と、 ピックアップアセンブリ(27)を何れか一方の移動端
の近傍部にて該移動端から他方の移動端へ向って付勢す
るバネ手段 とを具えている。
原動機構(3)は、ラック板(81)のラック部(82)
と噛合して該ラック板を往復駆動すべきピニオン部(3
8)を具えている。
又、ラック板(81)と原動機構(3)の間に切換え機
構(7)が介在し、該切換え機構(7)は、 ディスクローディング機構の動作終了からピックアッ
プ移送機構(8)の動作開始へ至る過程で、原動機構
(3)に連繋して該原動機構(3)から動力を受ける入
力部と、 ディスクローディング機構の動作中はラック板(81)
に連繋して、該ラック板(81)を前記バネ手段に抗して
索引し、ラック部(82)を原動機構(3)のピニオン部
(38)から切り離した位置に拘持すると共に、ディスク
ローディング完了後は原動機構(3)に連動して、ラッ
ク板(81)の拘持を解除する出力部 とを具えている。
(作用) ディスクローディングにおいては、原動機構(3)か
らディスクローディング機構へ至る動力伝達経路が構成
されると共に、切換え機構(7)は、出力部がラック板
(81)に連繋して、該ラック板(81)を前記バネ手段に
抗して索引し、ラック板(81)のラック部(82)を原動
機構(3)のピニオン部(38)から切り離した位置に拘
持する。
ディスクローディングが完了すると、切換え機構
(7)の入力部へ原動機構(3)の動力が伝達され、こ
れによって切換え機構(7)の出力部がラック板(81)
をピニオン部(38)側へ移動せしめ、最終的にラック板
(81)の拘持を解除する。
これに伴って、ラック板(81)はバネ手段の付勢を受
けて更にピニオン部(38)側へ移動し、ラック部(82)
がピニオン部(38)と噛合することになる。
その後はピニオン部(38)によってラック部(82)が
駆動され、ピックアップアセンブリ(27)がラック板
(81)と一体となって往復移動し、ディスクの再生が行
なわれる。
ディスクのアンローディングを行なう場合は、原動機
構(3)の駆動によってラック板(81)をバネ手段に抗
して一方の移動端へ移動せしめる。この過程で切換え機
構(7)の出力部にラック板(81)が係合し、該ラック
板(81)によって出力部が駆動される。この結果、切換
え機構(7)は、ディスクローディング過程における初
期の状態、即ち出力部がバネ手段に抗してラック板(8
1)を前記移動端に拘持した状態に戻る。
(発明の効果) 本発明に係るディスク再生装置によれば、ディスクロ
ーディング中はピックアップ移送機構(8)を構成する
ラック部(82)が原動機構(3)のピニオン部(38)か
ら完全に切り離されるから、ディスクローディングの際
にピックアップ移送機構(8)が負荷となって作用する
ことはなく、これによってモータ負荷が軽減される。
(実施例) 以下、本発明をコンパクトディスクプレーヤに実施し
た一例につき、図面に沿って詳述する。尚、実施例は本
発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に
記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべき
ではない。
全体構成 第1図の如く扁平なキャビネット(1)のフロントパ
ネルにトレイ(61)が出没可能に配備され、該トレイ
(61)は、キャビネット(1)内のシャーシ(11)上に
形成した複数のトレイガイド部(14)によって、水平方
向の往復移動を案内されている。
シャーシ(11)の中央開口部に可動ベース(2)が上
下動可能に取り付けられ、該可動ベース(2)上にター
ンテーブル(24)、該ターンテーブルを駆動するスピン
ドルモータ(25)、ピックアップアセンブリ(27)、該
ピックアップアセンブリを往復移送するピックアップ移
送機構(8)が配備される。
又、シャーシ(11)上には、トレイ(61)を出没駆動
するためのトレイ駆動機構(6)、可動ベース(2)を
上下に駆動するための可動ベース駆動機構(20)が配備
されると共に、トレイ駆動機構(6)、可動ベース駆動
機構(20)及びピックアップ移送機構(8)へ動力を切
換え伝達するための原動機構(3)及び切換え機構
(7)が配備される。
更にシャーシ(11)上には、ターンテーブル(24)の
上方位置に、支持板(16)に回転自由に支持されたクラ
ンプ盤(15)が設置されている。
図示の如くトレイ(61)がディスク排出位置に設置さ
れた状態で、可動ベース(2)は下降端に設置されてお
り、該トレイ(61)上にディスクを載置して信号再生指
令を発すると、トレイ駆動機構(6)によってトレイ
(61)が水平方向にキャビネット(1)内へ向って駆動
され、ターンテーブル(24)上の所定位置に達する。次
に、可動ベース駆動機構(20)によって可動ベース
(2)が上昇し、トレイ(61)上のディスクがターンテ
ーブル(24)によって持ち上げられ、更に、上方位置の
クランプ盤(15)に押し付けられて、ディスククランプ
が行なわれる。この状態で、ターンテーブル(24)が回
転すると共に、ピックアップアセンブリ(27)がディス
ク半径線に沿って往復移動し、信号の再生が行なわれ
る。
可動ベース機構 第10図の如く可動ベース(2)は四角形の枠状に形成
され、トレイ収納方向の端部には、両側へ突出する一対
の支軸(21)(21)が形成され、第11図及び第12図の如
くこれらの支軸(21)(21)がシャーシ(11)上に軸支
されて、可動ベース(2)は上下に回転可能である。
又、可動ベース(2)の自由端部の一側面には、外向き
に突出する駆動軸(22)が設けられ、該駆動軸(22)が
後述の可動ベース駆動機構(20)に連繋して上下に駆動
される。
可動ベース(2)の自由端側の前面に、垂直方向に伸
びる板状の位置決めリブ(23)を突設すると共に、シャ
ーシ(11)には、該位置決めリブ(23)が密に嵌入可能
なガイド凹部(18)を形成する(第3図参照)。第11図
から第12図に示す様に可動ベース(2)が上昇する過程
で、位置決めリブ(23)はガイド凹部(18)へ嵌入し、
可動ベース(2)の垂直面内での移動を案内する。
従って、可動ベース(2)は、第5図及び第12図に示
す上昇端にて、回転軸に沿う方向のずれを生じることな
く正確に位置決めされ、この結果、ターンテーブル(2
4)は所定位置に設置される。これによって確実なディ
スククランプ動作を実現している。
第10図乃至第12図に示す様に、可動ベース(2)の自
由端部に、ターンテーブル(24)及び該ターンテーブル
を駆動するスピンドルモータ(25)が取り付けられ、可
動ベース(2)の中央開口部には、ターンテーブル(2
4)の半径線に対して平行に伸びる2本のガイドシャフ
ト(26)(26)が架設され、これらのガイドシャフト
(26)(26)によってピックアップアセンブリ(27)の
往復移動が案内されている。
原動機構(3) トレイ駆動機構(6)、可動ベース駆動機構(20)及
びピックアップ移送機構(8)へ動力を伝えるべき原動
機構(3)は、第1図及び第2図の如くショーシ(11)
上に、ピックアップ移行路の片側に配設され、動力源と
なる原動モータ(31)と、該モータの出力軸に固定され
た原動ギヤ(32)と、該ギヤに噛合する大径ギヤ部(3
4)及び小径ギヤ部(35)からなる第1中継ギヤ(33)
と、該小径ギヤ部(35)に噛合する大径ギヤ部(37)及
びピニオン部(38)からなる駆動ギヤ(36)と、該ピニ
オン部(38)によりピックアップ移行路に沿って往復駆
動される第1及び第2スライド板(4)(5)と、前記
ピニオン部(38)による両スライド板(4)(5)の駆
動を相互に切り換えるためのタイミングギヤ(39)とを
具えている。
第13図及び第14図に示す如くシャーシ(11)上には、
駆動ギヤ(36)及びタイミングギヤ(39)を夫々枢支す
べき2本の枢軸(13)(12)と、第1及び第2スライド
板(4)(5)に開設した長孔(40a)(50a)へ嵌入し
て両スライド板の移動を案内すべきガイドボス(19)と
が、スライド板移動方向とは直交する一直線上に配列さ
れている。この結果、第1及び第2のスライド板(4)
(5)の両側に、駆動ギヤ(36)のピニオン部(38)と
タイミングギア(39)とが配置されることになる。
第1スライド板(4)は、図中に矢印で示すスライド
方向の前後に長孔(40a)(40b)を有し、これらの長孔
(40a)(40b)にシャーシ(11)上のガイドボス(19)
(19a)が夫々貫通して、第1スライド板(4)の移動
が案内されている。第1スライド板(4)には、駆動ギ
ヤ(36)のピニオン部(38)が噛合すべき第1ラック部
(41)と、後述のトレイ駆動機構(6)へ動力を伝える
べき第2ラック部(42)と、タイミングギヤ(39)が噛
合べき第3ラック部(43)とが形成される。又、第3ラ
ック部(43)の側部には、該ラック部の厚さ方向の下端
部からスライド方向へ伸びる突条部(44)が形成されて
いる。
一方、第2スライド板(5)は第1スライド板(4)
の上に重ねて配置され、図中に矢印で示すスライド方向
の前後に開設した長孔(50a)(50b)に、シャーシ(1
1)上のガイドボス(19)(19b)が夫々貫通して、第2
スライド板(5)の移動が案内されている。第2スライ
ド板(5)は水平壁部(51)及び垂直壁部(52)を有
し、水平壁部(51)には、駆動ギヤ(36)のピニオン部
(38)が噛合すべき第1ラック部(54)と、タイミング
ギヤ(39)が噛合すべき第2ラック部(55)と、後述の
切換え機構(7)を動作させるための第3ラック部(5
6)とが設けられ、第2ラック部(55)の側部には、該
ラック部の厚さ方向の上端部からスライド方向へ伸びる
突条部(57)が形成されている。又、垂直壁部(52)に
は、階段状のカム溝(53)が開設され、第2スライド板
(5)のディスク排出側の端部には突片(52a)が形成
されている。
トレイ駆動機構(6) 第3図の如くシャーシ(11)上には、第1スライド板
(4)の第2ラック部(42)に噛合すべきピニオン部
(64)が大径ギヤ部(65)からなる第2中継ギヤ(63)
が配置され、前記ガイドボス(19b)によって軸支され
ると共に、前記第2中継ギヤ(63)の大径ギヤ部(65)
が噛合する小径ギヤ部(67)及びピニオン部(68)から
なるトレイ送りギヤ(66)が設置されている。
一方、トレイ(61)の裏面には、トレイ出没方向に伸
びるラック(62)が形成され、該ラック(62)に前記ト
レイ送りギヤ(66)のピニオン部(68)が常時噛合して
いる。
トレイ駆動時には、原動機構(3)及びトレイ駆動機
構(6)は、第3図、第6図及び第7図に示す歯車噛合
状態に設定されている。原動モータ(31)の駆動によっ
て原動ギヤ(32)が反時計方向に回転すると、該回転が
第1中継ギヤ(33)を経て駆動ギヤ(36)へ伝えられ、
大径ギヤ部(37)の駆動により第1スライド板(4)が
第3図の左方の移動端から右方へ移動する。これによっ
て第2中継ギヤ(63)が反時計方向に、トレイ送りギヤ
(66)が時計方向に回転する。そして、該トレイ送りギ
ヤ(66)のピニオン部(68)によってトレイ(61)のラ
ック(62)が矢印方向へ駆動され、トレイ(61)は、最
終的に第15図に示すディスク収納側の移動端まで搬送さ
れる。
この結果、トレイ(61)上のディスク(10)はターン
テーブル(24)上方の所定位置に設置されることにな
る。
ディスク排出動作は、原動ギヤ(32)を逆転させて、
上記ディスク収納動作とは逆の動作により行なわれる。
尚、トレイ駆動時には、第2スライド板(5)は左方
の移動端にあって、該スライド板(5)の第1ラック部
(54)と駆動ギヤ(36)のピニオン部(38)との噛合は
解除されており、第2スライド板(5)は停止したまま
である。又、後述のピックアップ移送機構(8)を構成
する2枚のラック板(81)(84)は右方の移動端にあっ
て、該ラック板(81)(84)のラック部(82)(85)の
駆動ギヤ(36)のピニオン部(38)との噛合は解除され
ており、ピックアップ移送機構(8)は停止したままで
ある。
可動ベース駆動機構(20) 第11図に示す可動ベース(2)の駆動軸(22)が、第
13図に示す第2スライド板(5)のカム溝(53)に摺動
可能に嵌入しており、第15図乃至第17図の如く第2スラ
イド板合(5)が水平方向にスライドすることによっ
て、可動ベース(2)の駆動軸(22)が第2スライド板
(5)のカム溝(53)の斜面に押圧され、可動ベース
(2)は、第15図の下降端から第17図の上昇端まで駆動
される。
可動ベース駆動時、原動機構(3)は第4図及び第8
図に示す歯車噛合状態に設定されており、駆動ギヤ(3
6)のピニオン部(38)が第2スライド板(5)の第1
ラック部(54)と噛合している。原動ギヤ(32)が反時
計方向に回転すると、駆動ギヤ(36)が同方向に回転
し、ピニオン部(38)は第2スライド板(5)の第1ラ
ック部(54)を駆動して、第2スライド板(5)を右方
へ移動せしめる。これによって、上記の如く可動ベース
(2)が下降端から上方へ駆動される。
第2スライド板(5)のカム溝(53)には、上位側の
水平カム面の始端に隆起部(53a)が形成されており、
第16図の如く可動ベース(2)の上昇過程にて駆動軸
(22)が該隆起部(53a)へ乗り上げることによって、
駆動ベース(2)は水平姿勢から僅かに上昇したオーバ
ストロークの回動を行なった後、第17図の水平姿勢に戻
る。この動作の目的については後述する。
可動ベース(2)の上昇過程にて、第21図の如くター
ンテーブル(24)のテーパ軸部(24a)がトレイ(61)
上のディスク(10)の中央孔(10a)へ嵌入し、更に円
板部(24b)の上面によってディスク(10)が持ち上げ
られる。この際、トレイ(61)のディスク収納位置は、
クランプ盤(15)の中心よりも僅かな距離A、例えば0.
7mm程度、ディスク排出側へずれた位置に設定されてい
る。これは図示の如く、ターンテーブル(24)は、水平
姿勢に至る直前の傾斜姿勢にてディスク(10)をトレイ
(61)から持ち上げることを考慮したものである。即
ち、前記傾斜姿勢におけるターンテーブル(24)のテー
パ軸部(24a)の位置は、最終的な水平姿勢における位
置からずれており、該テーパ軸部(24a)の回転中心
に、トレイ(61)上のディスク(10)の回転中心を一致
せしめ、これによってターンテーブル(24)のテーパ軸
部(24a)をディスク中央孔(10a)へスムーズに嵌入せ
しめるのである。可動ベース(2)が最終的に水平姿勢
まで上昇したときには、ターンテーブル(24)の回転中
心がクランプ盤(15)の中心に一致することとなる。従
って、ターンテーブル(24)上のディスク(10)は第17
図の如く偏心することなく、クランプ盤(15)へ押し付
けられ、ディスククランプが完了する。
可動ベース(2)を下降せしめてディスククランプを
解除する動作は、上記ディスククランプ動作とは逆の動
作により行なわれる。
尚、可動ベース駆動時には、駆動ギヤ(36)のピニオ
ン部(38)と第1スライド板(4)の第1スライド板
(4)との噛合は解除されており、第1スライド板
(4)は右方の移動端にて停止したままである。
可動ベース支持機構(9) 第18図乃至第20図の如くシャーシ(11)の裏面には回
動レバー(91)が回動自在に取り付けられており、シャ
ーシ(11)との間に介装したバネ(92)によって反時計
方向に回転付勢されている。該回動レバー(91)の一方
の自由端部(91a)は第2スライド板(5)の突片(52
a)へ向って伸び、他方の自由端部(91b)は可動ベース
(2)の裏面を受け止めることが可能な長さに伸びてい
る。
第18図は第15図に対応しており、第2スライド板
(5)は左方の移動端に位置して、突片(52a)は回動
レバー(91)から離間し、回動レバー(91)はバネ(9
2)の付勢によって反時計方向の回動姿勢に保持され、
自由端部(91b)は可動ベース(2)の裏面から離脱し
ている。
第19図は第16図に対応しており、第2スライド板
(5)が右方へ移動し、突片(52a)は回動レバー(9
1)の一方の自由端部(91a)を押圧して、回動レバー
(91)を僅かに時計方向へ回転させている。尚、このと
き、回動レバー(91)の一部が可動ベース(2)の裏面
へ向って臨出し始めるが、第16図の如く可動ベース
(2)は水平姿勢から更に上方へオーバストロークの回
動を行なっているから、回動レバー(91)が可動ベース
(2)と衝突することはない。
第20図は第17図に対応しており、第2スライド板
(5)が右方の移動端へ達し、突片(52a)は回動レバ
ー(91)の一方の自由端部(91a)を更に押圧して、回
動レバー(91)を時計方向の回動端まで回転させ、これ
によって他方の自由端部(91b)は可動ベース(2)の
裏面へ十分に臨出する。このとき、可動ベース(2)は
第17図の如く前記オーバストロークの位置から下降し、
水平姿勢にて前記回動レバー(91)の自由端部(91b)
によって受け止められることになる。
この結果、可動ベース(2)は安定した状態で水平姿
勢に保持されることになる。
トレイと可動ベースの駆動切換え動作 上述の如くトレイ(61)は第1スライド板(4)によ
って、可動ベース(2)は第2スライド板(5)によっ
て夫々駆動されるが、駆動ギヤ(36)のピニオン部(3
8)の動力を1スライド板(4)と第2スライド板
(5)へ切換え伝達するために、前記タイミングギヤ
(39)が設けられている。該タイミングギア(39)によ
る動力伝達切換え動作を第22図乃至第29図によって説明
する。
第22図(a)(b)及び第23図(a)(b)はトレイ
駆動中における歯車噛合状態を示している。第2のスラ
イド板(5)は左方の移動端に設置され、駆動ギヤ(3
6)のピニオン部(38)は、第2スライド板(5)の第
1ラック部(54)とは噛合を解除しているが、第1ラッ
ク部(41)のピニオン部(38)とは噛合している。従っ
て、ピニオン部(38)の反時計方向の回転によって第1
ラック部(41)が右方へ駆動されて、前述の如くトレイ
のディスク収納方向への搬送が行なわれる。このときタ
イミングギヤ(39)が第22図(b)の如く、歯幅方向の
下端部に歯欠部を有る歯(39a)(第13図参照)が、第
1スライド板(4)の突条部(44)の上方へ臨出すると
共に、該歯(39a)の両側の歯(39a)(39c)が突条部
(44)の端面に係合して、タイミングギヤ(39)にロッ
クがかかっている。又、第22図(a)の如くタイミング
ギヤ(39)の歯(39a)は第2スライド板(5)の第2
ラック部(55)と噛合しており、これによって第2スラ
イド板(5)にもロックがかかっている。
第24図(a)(b)及び第25図(a)(b)はトレイ
がディスク収納位置まで搬送されたときの歯車噛合状態
を示している。第24図(b)の如くピニオン部(38)と
第1スライド板(4)の第1ラック部(41)との噛合が
終点に達すると共に、第1スライド板(4)の第3ラッ
ク部(43)がタイミングギヤ(39)との噛合を開始し
て、タイミングギヤ(39)は僅かに時計方向へ回転す
る。該タイミングギヤ(39)の回転によって、第24図
(a)の第2スライド板(5)の第2ラック部(55)が
駆動され、第2スライド板(5)は僅かに右方へ移動す
る。この結果、第2スライド板(5)の第1ラック部
(54)がピニオン部(38)との噛合を開始する。
第26図(a)(b)及び第27図(a)(b)は更にピ
ニオン部(38)が反時計方向に回転して、ピニオン部
(38)による駆動が、第1スライド板(4)から第2ス
ライド板(5)へ移行した直後の歯車噛合状態を示して
いる。第26図(a)の如くピニオン部(38)によって第
2スライド板(5)の第1ラック部(54)が右方へ駆動
され、これに伴ってタイミングギヤ(39)が僅かに時計
方向へ回転する。該タイミングギヤ(39)の回転によっ
て、第26図(b)の如く第1スライド板(4)が右方へ
移動し、ピニオン部(38)と第1ラック部(41)との噛
合が完全に解除される。
第28図(a)(b)及び第29図(a)(b)は、可動
ベース駆動中における歯車噛合状態を示しており、ピニ
オン部(38)が第1ラック部(54)を駆動して第2スラ
イド板(5)が右方へ移動している。このとき、タイミ
ングギヤ(39)は、歯幅方向の上端部に歯欠部を有する
歯(39d)が第2スライド板(5)の突条部(57)の下
方へ臨出すると共に、該歯(39d)の両側の歯(39c)
(39e)が突条部(57)の端面と係合して、タイミング
ギヤ(39)にロックがかかっている。又、第28図(b)
の如くタイミンググギヤ(39)の歯(39d)は第1スラ
イド板(4)の第3ラック部(43)と噛合しており、こ
れによって第1スライド板(4)にもロックがかかって
いる。
尚、ディスク排出時に可動ベース(2)を下降せしめ
た後、トレイ(61)を排出方向へ駆動する場合は、ピニ
オン部(38)が逆転して、上記とは逆の切換え動作が行
なわれる。
上記の如く、第1スライド板(4)と第2スライド板
(5)とを上下に重ね合せて配置し、これらのスライド
板(4)(5)を挟んで両側に、駆動源となるピニオン
部(38)と動力切換え用のタイミングギヤ(39)とを配
置し、ピニオン部(38)とタイミングギヤ(39)の回転
中心は、スライド板移動方向とは直交する同一直線上に
揃えたから、両回転中心をずらして配置した場合に比べ
て正確な動力伝達切換え動作が実現される。
即ち、両回転中心がずれている場合は、両スライド板
(4)(5)を形成する際の寸法精度のバラツキ、特に
各スライド板(4)(5)に形成された複数のラック部
相互の位相関係のズレや、スライド板(4)(5)の温
度変化に伴う熱膨張等が原因となって、タイミングギヤ
(39)による切換えタイミングがずれ、上述の切換え動
作が正常に行なわれない虞れがある。
これに対して、両回転中心を揃えた本実施例の場合
は、上記原因によってスライド板(4)(5)に長手方
向の寸法誤差が生じたとしても、スライド板(4)
(5)のラック部に対するピニオン部(38)及びタイミ
ングギア(39)の位置関係に変化はないから、噛合開始
時点及び噛合解除時点に変化はなく、切換えタイミング
がずれることはない。従って、常に正常な動力伝達切換
え動作が実現されるのである。
ピックアップ移送機構(8) 第2図に示す如く、シャーシ(11)上には、ピックア
ップ移行路に沿って第1ラック板(81)と第2ラック板
(84)とが上下に重ねて配備されている。第2ラック板
(84)は、シャーシ(11)との係合部に形成した案内機
構(図示省略)によって、ピックアップ移行方向の往復
直線移動が案内されている。又、第1ラック板(81)は
第35図及び第36図に示す如く、第2ラック板(84)に対
し、ピックアップ移送方向に一定の遊びをもって係合し
ている。第1ラック板(81)と第2ラック板(84)の間
には、第1ラック板(81)を第2ラック板(84)に対し
て左方へ付勢する圧縮ばね(87)が介装されている。
第1ラック板(81)にはピックアップアセンブリ(2
7)側の端部に、ラック板長手方向に突出する突起(81
a)が形成され、該突起にコイルスプリング(88)の基
端部が係止されている。一方、第2ラック板(84)には
ピックアップアセンブリ(27)側の端部に、ストッパー
(86)が突設されている。該ストッパー(86)は、第39
図の如く下方へ伸びる突片(86a)を具えている。
第35図は、ピックアップ移送時におけるピックアップ
アセンブリ(27)と両ラック板(81)(84)の係合状態
を示しており、ピックアップアセンブリ(27)のベース
(27a)が第1ラック板(81)のコイルスプリング(8
8)と第2ラック板(84)のストッパー(86)との間に
介在し、コイルスプリング(88)の付勢力によって挟圧
保持されている(第40図参照)。従って、この状態で両
ラック板(81)(84)が駆動されることにより、ピック
アップアセンブリ(27)は両ラック板と一体となって移
送されるのである。
第37図及び第38図は、第1ラック板(81)の突起(81
a)に対するコイルスプリング(88)の取り付け構造を
示しており、第1ラック板(81)の突起(81a)の基端
部には、第1ラック板(81)の端面(81c)からコイル
スプリング(88)のワイヤ径よりも僅かに大なる距離だ
け離して、断面が略直角三角形の係止片(81b)が突設
されている。コイルスプリング(88)を突起(81a)に
取り付ける際には、図中に破線で示す様にコイルスプリ
ング(88)を回転させながら、突起(81a)の周囲へ被
せる。これに伴って、コイルスプリング(88)の先端
(88a)が第1ラック板(81)の端面(81c)と係止片
(81b)の間へ介入して、第38図の如く取付けが完了す
る。この状態で、コイルスプリング(88)の先端部は係
止片(81b)によって係止され、確実な抜け止めが施さ
れることになる。
ピックアップ移送時において、原動機構(3)及びピ
ックアップ移送機構(8)は第5図及び第9図に示す歯
車噛合状態に設定され、駆動ギヤ(36)のピニオン部
(38)が第1ラック板(81)の第1ラック部(82)及び
第2ラック板(84)のラック部(85)に同時に噛合して
いる。従って、原動ギヤ(32)が正逆に回転することに
よって、ピックアップアセンブリ(27)がガイドシャフ
ト(26)(26)に沿って往復移送されることになる。
尚、ピックアップ移送時には、第1スライド板(4)
及び第2スライド板(5)はともに右方の移動端に設置
されており、駆動ギヤ(36)のピニオン部(38)と両ス
ライド板(4)(5)のラック部(41)(54)との噛合
は解除されている。
可動ベース昇降時のピックアップの拘束 第39図は可動ベース(2)が降下位置に設定されてい
るときのピックアップアセンブリ(27)と両スライド板
(4)(5)の位置関係を示し、第40図はピックアップ
移送時の両者の係合状態を示している。
第39図においては、第1ラック板(81)及び第2ラッ
ク板(84)は夫々右方の移動端に設置されおり、第1ラ
ック板(81)のコイルスプリング(88)はピックアップ
アセンブリ(27)から離脱して、自由状態にあり、コイ
ルスプリング(88)によるピックアップアセンブリ(2
7)の挟圧保持は解除されている。しかし、第2ラック
板(84)に設けたストッパー(86)の突片(86a)がピ
ックアップアセンブリ(27)に当接して、ピックアップ
アセンブリ(27)がターンテーブル(24)から離れる方
向へ自由移動するのを阻止している。
第40図においては、ピックアップアセンブリ(27)が
第1ラック板(81)のコリルスプリング(88)と第2ラ
ック板(84)のストッパー(86)によって挟圧され、こ
の結果、ピックアップアセンブリ(27)と両ラック板
(81)(84)とが一体となって移動する。
可動ベースとピックアップの駆動切換え動作 上述の如く可動ベース(2)は、駆動ギヤ(36)のピ
ニオン部(38)によって第2スライド板(5)を駆動す
ることにより、ピックアップアセンブリ(27)は駆動ギ
ヤ(36)のピニオン部(38)によって第1及び第2ラッ
ク板(81)(84)を駆動することによって夫々動作する
が、ピニオン部(38)の動力を第2スライド板(5)と
両ラック板(81)(84)へ切換え伝達するために、第2
図に示す如くシャーシ(11)上には切換え機構(7)が
設けられている。
切換え機構(7)は、第1ラック板(81)の移動方向
の延長線上に配置された切換えピニオン(71)と、該切
換えピニオン(71)を回転付勢するスプリング(72)を
具えている。切換えピニオン(71)は第30図に示す如く
シャーシ(11)上の枢軸(12a)に支持され、上端部に
円板状の鍔部(73)を具えると共に、下端部には外向き
に突出するアーム部(74)を具えており、前記鍔部(7
3)から突出する係止片(73a)とシャーシ(11)上のフ
ック(11c)との間にスプリング(72)を張設してい
る。切換えピニオン(71)は、シャーシ(11)に所定の
開き角度で形成した2つのストッパー面(11a)(11b)
にアーム部(74)が当接することによって、回転角度範
囲が規定される。
第31図乃至第34図は、ディスククランプ完了後、切換
え機構(7)の動作によって動力伝達経路を第2スライ
ド板(5)から両ラック板(81)(84)へ切換える過程
を示している。
ディスククランプ完了時を示す第31図の状態では、駆
動ギア(36)のピニオン部(38)が第2スライド板
(5)の第1ラック部(54)の終端部と噛合しいる。
又、第2ラック板(84)は右方の移動端にてシャーシ上
のストッパー(図示省略)に当接して停止している。切
換えピニオン(71)は、第1ラック板(81)の第2ラッ
ク部(83)と噛合した状態で、スプリング(72)の付勢
力を受けて時計方向に回転しており、切換えピニオン
(71)のアーム部(74)がシャーシ上のストッパー面
(11a)に当って停止している。スプリング(72)の付
勢力を受けて切換えピニオン(71)が時計方向に回転す
ることによって、第1ラック板(81)は第2ラック板
(84)に対して右方へ索引され、これに伴って圧縮ばね
(87)は圧縮されている。
第31図の状態から駆動ギヤ(36)が反時計方向に回転
すると、ピニオン部(38)が第2スライド板(5)の第
1ラック部(54)を駆動して、第2スライド板(5)を
右方へ移動させる。これによって第2スライド板(5)
の第3ラック部(56)が切換えピニオン(71)との噛合
を開始し、切換えピニオン(71)をスプリング(72)に
抗して反時計方向に回転させる。該切換えピニオン(7
1)の回転によって第1ラック板(81)の第2ラック部
(83)が駆動され、第1ラック板(81)は左方へ僅かに
移動する。
第32図の状態から駆動ギヤ(36)が更に反時計方向に
回転すると、第33図の如く切換えピニオン(71)に対す
るスプリング(72)の回転付勢力が、時計方向から反時
計方向へ転換する。該反時計方向の付勢力により切換え
ピニオン(71)が更に反時計方向に回転することによっ
て、第2スライド板(5)の第3ラック部(56)が右方
へ駆動されると同時に、第1ラック板(81)の第2ラッ
ク部(83)が左方へ駆動される。この結果、第1ラック
板(81)の第1ラック部(82)が、駆動ギヤ(36)のピ
ニオン部(38)に対する噛合を開始する一方、ピニオン
部(38)と第2スライド板(5)の第1ラック部(54)
との噛合が解除される。
その後、僅かな期間は、駆動ギア(36)の駆動力と切
換えピニオン(71)の回転付勢力の両方によって、第1
ラック板(81)が左方へ移動し、最終的に第34図に示す
状態では、切換えピニオン(71)は、アーム部(74)が
シャーシ上のストッパー面(11b)に当って停止し、切
換えピニオン(71)と第1ラック板(81)の第2ラック
部(83)との噛合は解除される。又、第1ラック板(8
1)が圧縮ばね(87)の付勢によって第2ラック板(8
4)に対する左方の移動端まで移動した状態で、両ラッ
ク板(81)(84)のラック部(82)(85)が互いに同一
位相で重なり、これらのラック部が同時に駆動ギヤ(3
6)のピニオン部(38)と噛合することになる。
以後、駆動ギヤ(36)のピニオン部(38)の駆動によ
って両ラック板(81)(84)が往復駆動され、ピックア
ップアセンブリの移送が行なわれる。
ピックアップアセンブリ(27)による信号再生後、デ
ィスクを排出する際は、ピックアップアセンブリ(27)
を第4図の如くターンテーブル(24)側の移送へ移送
し、その後、切換え機構(7)の動作によって動力伝達
経路を両ラック板(81)(84)から第2スライド板
(5)へ切り換える。この過程は、前述の切換え動作と
は逆の動作、即ち第34図の状態から第33図、第32図の状
態を経て、第31図の状態へ戻ることによって行なわれ
る。
前述の如くトレイ(61)の駆動及び可動ベース(2)
の駆動は共に駆動ギヤ(36)の回転によって行なわれる
が、これらの駆動過程では、第31図の如く第1ラック板
(81)は、切換え機構(7)の動作により、圧縮ばね
(87)に抗して右方へ索引された状態に保持され、第1
ラック板(81)の第1ラック部(82)と駆動ギア(36)
のピニオン部(38)とは互いに接触することなく、完全
に切り離されている。従って、トレイ(61)或いは可動
ベース(2)の駆動時に、ピックアップ移送機構(8)
が負荷となって作用することはない。
ラックとピニオンの噛合開始時の抱合せ構造 第34図の状態から第33図の状態へ移行する過程で、切
換えピニオン(71)と第1ラック板(81)の第2ラック
部(83)とは、噛合を完全に解除した状態から、ラック
部(83)がピニオン(71)側へ向って長手方向に移動し
て、両者の噛合が開始される。この際、ラック部(83)
とピニオン(71)を夫々完全な歯面を有する通常の構成
とすると、噛合開始時に、ラック部(83)の先頭の歯が
ピニオン(71)の歯面と異常な位置で接触を開始するこ
とになり、正常な噛合状態へ移行するまでの間、歯面に
無理な力が作用し、歯面欠損等の原因となる。
そこで、本実施例では第41図の如くラック部(83)の
先頭の歯(81a)は、幅方向の略半分の部分(81b)が欠
如した形状に形成する。又、第42図の如くピニオン(7
1)は、前記ラック部(83)の先頭歯(83a)が噛合すべ
き歯(71a)を、該先頭歯(83a)に対応する部分(71
b)が欠如した形状に形成する。
第42図から第43図に示す如く、第1ラック板(81)が
矢印方向に移動して、ピニオン(71)との噛合を開始す
る過程で、第1ラック板(81)の先頭歯(83a)は、ピ
ニオン(71)の前記歯(71a)を通過して、次の歯(71
c)と噛み合う。又、ラック部(83)の2番目の歯(83
c)がピニオン(71)の歯(71a)と噛み合うこととな
り、第43図の如くラック部(83)とピニオン(71)とが
抱き合った状態となる。
この過程で、互いに噛合する歯面どうしに無理な力が
作用することはない。
噛合開始後は、通常の完全な歯面どうしの噛合状態と
なって、ラック板(81)の移動によりピニオン(71)が
回転駆動される。
上記のラックとピニオンの抱合せ構造は、第31図に示
す第2スライド板(5)の第3ラック部(56)と切換え
ピニオン(71)の組合せや、第5図に示す第1スライド
板(4)の第2ラック部(42)と第2中継ギア(63)の
ピニオン部(64)の組合せに付しても採用されている。
前者の組合せにおいては、第2スライド板(5)が第
31図の位置から右方へ移動して、第32図の如く第3ラッ
ク部(56)の右方の先頭歯が切換えピニオン(71)へ噛
み合う際、第3ラック部(56)と切換えピニオン(71)
とが抱き合って、スムーズに噛合が始まる。
又、後者の組合せにおいては、可動ベース(2)を下
降せしめた後、トレイを排出する過程で、第1スライド
板(4)が第5図の位置から左方へ移動して、第4図の
如く第2ラック部(42)の左側の先頭歯が第2中継ギア
(63)のピニオン部(64)へ噛み合う際、第2ラック部
(42)とピニオン部(64)とが抱き合って、スムーズに
噛合が始まる。
上記実施例の説明は、本発明の説明するためのもので
あって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範
囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部
構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技
術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るディスクプレーヤの全体構成を示
す一部破断斜視図、第2図は第1図の分解斜視図、第3
図はトレイ駆動状態の平面図、第4図は可動ベース駆動
状態の平面図、第5図はピックアップ移送状態の平面
図、第6図は第3図VI−VI線に沿う断面の要部を示す
図、第7図は第3図VII−VII線に沿う断面の要部を示す
図、第8図は第4図VIII−VIIIに沿う断面の要部を示す
図、第9図は第5図IX−IX線に沿う断面の要部を示す
図、第10図は可動ベース機構の分解斜視図、第11図及び
第12図は夫々可動ベース下降状態及び上昇状態における
一部破断斜視図、第13図は第1及び第2スライド板の分
解斜視図、第14図は第1及び第2スライド板の組立状態
の縦断面図、第15図乃至第17図は可動ベース駆動機構の
一連の動作を示す一部破断側面図、第18図乃至第20図は
可動ベース支持機構の一連の動作を示す裏面図、第21図
はトレイのディスク収納位置を説明する一部破断側面
図、第22図及び第23図は夫々第1スライド板駆動状態を
説明する平面図及び斜視図、第24図及び第25図は夫々第
1スライド板駆動状態から第2スライド板駆動状態への
切換わりの前半動作を説明する平面図及び斜視図、第26
図及び第27図は前記切換わりの後半動作を説明する平面
図及び斜視図、第28図及び第29図は第2スライド板駆動
状態を説明する平面図及び斜視図、第30図は切換え機構
の分解斜視図、第31図乃至第34図は第2スライド板駆動
状態から第1及び第2ラック板駆動状態への切換わりを
示す一連の平面図、第35図はピックアップ移送機構の組
立状態を示す斜視図、第36図はピックアップ移送機構の
分解斜視図、第37図は第1ラック板に対するコイルスプ
リングの取付け構造を拡大して示す分解斜視図、第38図
は該取付け構造の組立状態を示す一部破断側面図、第39
図及び第40図はコイルスプリングによるピックアップア
センブリ挟圧動作を示す一部破断側面図、第41図乃至第
48図はラックとピニオンの抱合せ構造を示し、第41図は
第1ラック板の第2ラック部を示す斜視図、第42図は第
2ラック部と切換えピニオンの噛合前の斜視図、第43図
は噛合開始時の抱合せ状態を示す斜視図である。 (11)……シャーシ、(18)……ガイド凹部 (2)……可動ベース、(23)……位置決めリブ (27)……ピックアップアセンブリ (3)……原動機構、(32)……原動ギア (36)……駆動ギヤ、(39)……タイミングギア (4)……第1スライド板、(5)……第2スライド板 (6)……トレイ駆動機構、(61)……トレイ (66)……トレイ送りギア、(68)……ピニオン部 (71)……切換えピニオン、(72)……スプリング (8)……ピックアップ移送機構 (81)……第1ラック板、(84)……第2ラック板 (87)……圧縮ばね、(88)……コイルスプリング (9)……可動ベース支持機構 (91)……回動レバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクを初期位置からターンテーブル
    (24)上のクランプ位置まで搬送してクランプするため
    のディスクローディング機構と、ターンテーブル(24)
    上のディスクから信号を再生すべきピックアップアセン
    ブリ(27)をディスク半径方向へ移送するためのピック
    アップ移送機構(8)と、前記ディスクローディング機
    構及びピックアップ移送機構(8)へ動力を切換え伝達
    すべき原動機構(3)とを具えたディスク再生装置にお
    いて、ピックアップ移送機構(8)は、 ピックアップアセンブリ(27)の移送方向と平行な移動
    が案内され、ピックアップアセンブリ(27)と一体移動
    可能に係合すべきラック板(81)と、 ピックアップアセンブリ(27)を何れか一方の移動端の
    近傍部にて該移動端から他方の移動端へ向けて付勢する
    バネ手段 とを具え、原動機構(3)は、ラック板(81)のラック
    部(82)と噛合して該ラック板を往復駆動すべきピニオ
    ン部(38)を具え、ラック板(81)と原動機構(3)の
    間に切換え機構(7)が介在し、該切換え機構(7)
    は、 ディスクローディング機構の動作終了からピックアップ
    移送機構(8)の動作開始へ至る過程で、原動機構
    (3)に連繋して該原動機構(3)から動力を受ける入
    力部と、 ディスクローディング機構の動作中はラック板(81)に
    連繋して、該ラック板(81)を前記バネ手段に抗して索
    引し、ラック部(82)を原動機構(3)のピニオン部
    (38)から切り離した位置に拘持すると共に、ディスク
    ローディング完了後は原動機構(3)に連動して、ラッ
    ク板(81)の拘持を解除する出力部 とを具えていることを特徴とするディスク再生装置。
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