JP2639072B2 - 金属系複合材料 - Google Patents

金属系複合材料

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JP2639072B2 JP1067581A JP6758189A JP2639072B2 JP 2639072 B2 JP2639072 B2 JP 2639072B2 JP 1067581 A JP1067581 A JP 1067581A JP 6758189 A JP6758189 A JP 6758189A JP 2639072 B2 JP2639072 B2 JP 2639072B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、金属系複合材料に係わり、特に航空宇宙分
野で利用される金属系複合材料に関するものである。
[従来の技術] 一般に航空機材料としては、アルミニウム(Al)やチ
タニウム(Ti)が採用されており、通常、アルミニウム
は約150℃までの温度で使用され、チタニウムは300〜40
0℃までの温度で使用されている。そして、航空機の機
体やエンジン部品等には、性能を向上させるべく軽量か
つ強度を有することが要求される。軽量化を図るために
は材料の肉厚を薄くすれば良いが、その反面強度が劣る
ことになる。例えば、強度のない軟らかい材料を機体に
使用すると撓んで振動が生じ、又、エンジンに使用する
と、その高速回転による遠心力で形状が変化してしま
う。
そこで、近年、軽量かつ強度を有する材料として金属
系複合材料が創案され航空宇宙分野を始めとする多くの
分野で使用されている。
この金属系複合材料は、例えばアルミニウム合金やチ
タニウム合金のマトリックス(基地)中に、炭素繊維
(CF)や、化学蒸着法(CVD法)等によって得た炭化珪
素繊維(SiCF)等の繊維を含有させたものである。
このような金属系複合材料を用いると、例えば航空機
エンジンのファンブレードに剛性を持たせることができ
るので、振動が防止され相隣接するブレード同士が干渉
し難くくなり、当該ブレードの中央部に設けられている
ミッド・スパン・シュラウドが不要となるため、空力性
能を向上させることができる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来の金属系複合材料は、材料を軽量にし、
かつ強度を持たせるべく金属マトリックス中に繊維を含
有させているが、例えば上記CFのような直径0.005〜0.0
15mmφの細い繊維を含有させると、繊維の体積含有率は
増加して全体としての剛性は向上するものの、繊維方向
の強度が小さいという問題があった。
また、例えば上記SiCFのような直径0.1〜0.2mmφの太
い繊維を含有させると、繊維方向の破断伸びは大きいも
のの、体積含有率が減少するため全体として大きな強度
及び剛性は得られないという問題があった。
従って、金属系複合材料に全体として強度及び剛性を
持たせ、その上で特定方向の破断伸びを著しく向上させ
ることはできなかった。
上述の如き課題に鑑みて本発明は、軽量で全体として
強度及び剛性を有すると共に、特定方向の破断伸びの著
しく優れた金属系複合材料を提供することを目的とする
ものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために特許請求の範囲1記載の発
明は、直径が0.1〜0.2mmの太い連続繊維を同一平面上に
複数本並行に配してなる太繊維層と表面にAl合金がイオ
ンプレーティングされた直径が0.005〜0.015mmの細い連
続繊維を同一方向に複数本配してなるシート状の細繊維
層を、Al合金箔を介して交互に多層に積層し、これを熱
間プレス成形したものである。
[作用] 上記構成によれば、金属マトリックス中に太い連続繊
維と細い連続繊維を交互に多層に積層させたことによ
り、太い連続繊維同士の間隙に細い連続繊維を入り込ま
せることができ、太い連続繊維を用いても複合材料中に
おける繊維の体積含有率を向上されることができる。こ
のため、金属系複合材料を軽量化することができると共
に、強度及び剛性全体を向上することができ、さらに、
太い連続繊維と細い連続繊維が直交する金属系複合材料
の場合、太い連続繊維の長手方向と90゜の方向の破断伸
びを著しく向上することができる。
[実施例] 以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基づいて詳
述する。
本発明の金属系複合材料は第1図及び第2図に示した
断面ミクロ組織の如く構成されている。第1図は、金属
マトリックス1中に太い繊維(連続繊維)2と細い繊維
(連続繊維)3とを同一方向(0゜方向/0゜方向)に含
有させたものである。また第2図は、金属マトリックス
1中に太い繊維2と細い繊維3とを直交方向(0゜方向
/90゜方向)に含有させたものである。上記太い繊維2
としては、例えば、SiCFからなる直径が0.1〜0.2mmφの
連続繊維を用いる。また、上記細い繊維3としては、例
えば、CFからなる直径が0.005〜0.015mmφの連続繊維を
用いる。実際には、市販のSiCFのグリーンテープとCFAl
(HM5052)イオンプレーティングプリフォーム(カーボ
ン繊維のシートの両面をAlでイオンプレーティングして
形成したシート状のプリフォームシート)を主強化材と
して用いる。そして、これら主強化材をAl合金箔を介し
て間接積層し、熱間プレスしたものである。上記Al合金
箔にはJIS 2017Al合金(25μm)を使用した。さらに、
上記熱間プレスによる成形条件は、CFAlの界面反応と成
形性から、853k×39.2MPa×15min.を採用した。
次に上記実施例における作用を述べる。
上述の如く、金属マトリックス1中に太い繊維2と細
い繊維3とを組合わせて含有する(以下ハイブリッドと
いう)本発明の金属系複合材料4の成形体の性能を評価
すべく室温(RT)、573K及び723Kにおいて引張試験を行
った。その引張強度を下記表.1に、又、室温での引張弾
性係数と弾性ひずみを下記表.2に示す。ここで引張方向
はSiCFを中心とした表示としており、例えばSiCFとCFの
0゜/90゜直交ハイブリッドの0゜方向特性はSiCF方向
を意味する。
尚、表.1,2中Vfは繊維の体積含有率である。
また、第3図及び第4図に本発明のSiCF/CFAlハイブ
リッドと従来の2017箔(JIS 2017)をインサートしたCF
Al及びSiCF6061(JIS 6061)との高温引張強度を比較す
る。第3図は、0゜方向の高温引張強度の対比であり、
第4図は90゜方向の高温引張強度の対比を示すものであ
る。尚、第5図は上記2017箔インサートCFAlの断面ミク
ロ組織を示すものである。
まず、第3図に示すように0゜方向の強度について
は、0゜/0゜強化材の0.43SiCF/0.11CFハイブリッドは
平均1777MPaを示し、0.5SiCF6061と同等以上の強度とな
っており、また引張弾性係数及び破断ひずみも同等以上
となっている。そして、0゜/90゜強化材の0.32SiCF/0.
10CFハイブリッドの場合、SiCFのVfが低い分当然強度は
低くなっており、0.27CF5052/2017よりも高い強度を示
すが、SiCF6061よりも低い強度を示している。従って、
0゜方向の強度はSiCFVfの値が支配していることが判
る。しかし、少なくともCFを90゜方向に入れたことによ
る0゜方向強度低下はない。
0゜方向の高温引張強度については、0゜/0゜強化材
及び0゜/90強化材共に、SiCFが33%級の体Vf材は723K
での対室温強度保持率70%程度であり、SiCF6061と同等
であるが、SiCFが43%級のハイブリッド材は同強度保持
率で80%を上回っており、高温強度が大きく向上した。
また、第4図に示すように90゜方向については、0゜
/0゜強化材の0.43SiCF/0.11CFハイブリッドは、引張強
度並びに破断ひずみともSiCF6061に比べ小さいが、0゜
/90゜強化材の0.34SiCF/0.09CFハイブリッドでは、室温
から723kまで明らかな強度改善が見られる。
次に、第6図に応力−ひずみ曲線図を例示した。図示
するように、SiCF6061の90゜方向材が破断する0.07%前
後のひずみ域を越えると、0゜/90゜強化ハイブリッド
材の90゜方向の応力−ひずみ曲線は階段状の振動を示し
始め、比較的直線的な低い勾配で上昇する。この90゜方
向破断強度とひずみはVfによっても異なり、またばらつ
きが大きいものの、0.34SiCF/0.09CFの低Vf材では90゜
方向破断ひずみが平均1.0%、最大2.25%となってい
る。これは第7図の断面ミクロ組織に示すように、0.34
SiCF/0.09CFの低Vf材の0゜/90゜積層成形時のCFの蛇行
の程度により、この破断ひずみは決定されるものと考え
られる。
また、参考に第8図及び第9図に破断面の状況を示す
が、2017を用いたことによりSiCFと金属マトリックスと
の接合性及びCFのプルアウトも良好である。
このように、金属マトリックス1中に太い繊維2とし
てSiCFと、細い繊維3としてCFとが含有されたことによ
り、太いSiCF同士の間隙に細いCFを含有させることがで
きるので、太いSiCFを含有させても繊維の体積含有率Vf
を向上させることができるため、軽量化されると共に、
材料の強度及び剛性を全体として向上させることができ
る。特に0゜方向/0゜方向ハイブリッドの場合は、体積
含有率Vfが著しく向上する。
そして、太いSiCFの方向の破断伸びを著しく向上させ
ることができるものである。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば、軽量で全体として強度
及び剛性を有すると共に、特定方向の破断伸びが著しく
優れた材料を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の0゜方向/0゜方向ハイブリッド金属系
複合材料を示す断面ミクロ組織、第2図は、本発明の0
゜方向/90゜方向ハイブリッド金属系複合材料を示す断
面ミクロ組織、第3図は0゜方向の高温引張強度の対比
を示すグラフ、第4図は90゜方向の高温引張強度の対比
を示すグラフ、第5図は2017箔インサートCFAlを示す断
面ミクロ組織、第6図は応力−ひずみ曲線図、第7図は
低Vfの0゜方向/90゜方向ハイブリッド金属系複合材料
を示す断面ミクロ組織、第8図は0゜方向/90゜方向0.3
4SiCF/0.09CFの90゜方向破断面の状況を示す断面ミクロ
組織、第9図0゜方向/90゜方向0.34SiCF/0.09CFの0゜
方向の破断面の状況を示す断面ミクロ組織である。 図中、1は金属マトリックス、2は太い繊維、3は細い
繊維、4は金属系複合材料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−204139(JP,A) 特開 昭62−227049(JP,A) 特開 昭63−75163(JP,A) 特開 昭61−295346(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直径が0.1〜0.2mmの太い連続繊維を同一平
    面上に複数本並行に配してなる太繊維層と表面にAl合金
    がイオンプレーティングされた直径が0.005〜0.015mmの
    細い連続繊維を同一方向に複数本配してなるシート状の
    細繊維層を、Al合金箔を介して交互に多層に積層し、こ
    れを熱間プレス成形したことを特徴とする金属系複合材
    料。
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