JP2638701B2 - 特徴画像データの抽出方法 - Google Patents

特徴画像データの抽出方法

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JP2638701B2
JP2638701B2 JP32159691A JP32159691A JP2638701B2 JP 2638701 B2 JP2638701 B2 JP 2638701B2 JP 32159691 A JP32159691 A JP 32159691A JP 32159691 A JP32159691 A JP 32159691A JP 2638701 B2 JP2638701 B2 JP 2638701B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特徴画像データの抽出方
法に係り、より詳しくは、カラー原画像をカラー複写材
料または黒白複写材料に複写するときに使用する、人物
の顔の濃度データ等の特徴画像データを抽出する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】人物写
真を観賞するときに最も注目される部位は、人物の顔で
あり、品質の良い写真を作成するためには人物の顔の色
を適正な色に焼付ける必要がある。
【0003】従来では、カラーフィルムの原画像中の顔
領域をライトペンで指定して人物の顔の濃度データを抽
出し、この抽出した濃度データに基づいて顔の色が適正
に焼付けられるように露光量を決定している。このよう
な技術としては、特開昭62−115430号公報、特
開昭62−115431号公報、特開昭62−1154
32号公報、特開昭62−189456号公報、特開昭
62−189457号公報、特開昭63−138340
号公報、特開昭63−178222号公報に記載のもの
がある。
【0004】しかしながら、上記従来の技術では、画像
毎にオペレータがライトペンで顔領域を指定しなければ
ならないため、焼付作業に時間がかかる、という問題が
ある。また、オペレータが目視して顔領域を指定しなけ
ればならないため、無人化が困難である。
【0005】また、特開昭52−156624号公報、
特開昭52−156625号公報、特開昭53−123
30号公報、特開昭53−145620号公報、特開昭
53−145621号公報、特開昭53−145622
号公報には、肌色データを抽出することによって人物の
顔のデータを抽出する以下の方法が記載されている。す
なわち、カラー原画像を多数の測光点に分割すると共に
各測光点をR(赤)、G(緑)、B(青)の3色に分解
して測光し、測光データから計算した各測光点の色が肌
色範囲内か否か判断する。そして、肌色範囲と判断され
た測光点のクラスタ(群)を顔の濃度データとする。し
かしながら、この方法では肌色範囲内の色を顔の濃度デ
ータと仮定しているため、地面、木の幹、洋服等の肌色
または肌色に近似した色をした顔以外の部位も顔の濃度
データとして抽出されてしまう。また、同一被写体を同
一条件で撮影した場合であってもフィルム種によって撮
影画像の色味が異るため、フィルム種が異ると顔の濃度
データを自動的に抽出できないことがある。更に、被写
体を照明する光源の色が異ると撮影画像の色味が異る
(例えば、蛍光灯を光源として撮影した画像は緑味にな
る)ため、光源色が異ると顔の濃度データを自動的に抽
出できないことがある。
【0006】上記の光源色が異ることによって発生する
問題点を解決するためには、光源色補正を行ってから肌
色範囲の測光データを抽出すればよい。光源としては、
太陽光、蛍光灯、タングステン光に大別できるが、太陽
光は季節、時間帯によって色味が異り、また季節や時間
帯が同じでも直接光か間接光かによって色味が異る。ま
た、蛍光灯等の人工光は製品の多種多様化に伴い様々な
色味がある。従って、光源の各々について光源種を特定
して光源補正を行うのは困難である。また、仮に光源補
正が完全に行えたとしても地面や木の幹等の肌色または
肌色に近似した部位を抽出しないようにすることはでき
ず、更にフィルム種が異ったときに対処することができ
ない。
【0007】また、原画像内に濃度や大きさが異なる多
くの対象物が存在する場合のような複雑な画像において
原画像を分割する方法として、再帰的閾値処理がある。
この方法では、原画像を色領域毎に分割するために原画
像から得られる測光データに基づいて2次元ヒストグラ
ムを求め、求めた2次元ヒストグラムを原画像の色相、
明度及び彩度等を基にした特徴軸に画像データを投影
し、1次元ヒストグラムに変換し、変換した1次元ヒス
トグラムの最も先鋭度の高い山に属する画素を取り出
し、それらの画素からなる連結領域を求める。これらの
処理を再帰的に繰り返し行なって領域を細分化すること
によって全ての特徴に対するヒストグラムが完全に単峰
性になるまで分割を繰り返す。
【0008】しかしながら、通常、原画像には色相や彩
度等が類似した画像を多く含んでおり、得られる2次元
ヒストグラムは複数の山が合成したような複雑な形状に
なる。このため、2次元ヒストグラムを上記のような1
次元ヒストグラムに変換することが困難なため、明確に
分離することができない。
【0009】また、クラスタの状態、例えばクラスタの
数や広がり等に関するパラメータから得られる類似性に
よって2次元ヒストグラムをクラスタリングするISO
DATAアルゴリズム等の一般的クラスタリング方法が
ある。
【0010】しかしながら、上記のように2次元ヒスト
グラムが単純な形状であることは稀であるので、この方
法によって複雑な形状の2次元ヒストグラムをクラスタ
リングするためには、予めクラスタの分布やクラスタの
数等に関するパラメータを最適に推定しなければなら
ず、実用的ではない。
【0011】本発明は上記問題点を解決するために成さ
れたもので、ネガフィルム等のカラー原画像から人物の
顔のデータ等の特徴画像データのみを高い確度で自動的
に抽出することができる特徴画像データの抽出方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、カラー原画像を多数画素に分割し
て各画素を赤光、緑光及び青光の3色に分解して測光
し、測光により得られたデータに基づいて色相値及び彩
度値についての2次元ヒストグラムを求め、求めた2次
元ヒストグラムの特定の1つの山の頂上に対応する断面
を含みかつ2次元ヒストグラムの色相値軸及び彩度値軸
を含む座標平面に平行な特徴平面によって、2次元ヒス
トグラムを切断して2次元ヒストグラムの断面を求め、
特徴平面上で隣接する断面の境界の間隔が所定値以下に
なるまで各断面を膨張させるかまたは断面の境界の度数
が最小値または最小値近傍の所定値以下になるまでの断
面を膨張させる排他的膨張処理を行なって排他的膨張処
理後の断面の境界で2次元ヒストグラムを山毎に分割
し、カラー原画像の各画素が分割された山のどれに属す
るかを判断して画素を分割された山に対応する群に分け
ると共に、各々の群毎にカラー原画像を分割し、分割さ
れた領域の少なくとも1つを選択して選択された領域の
データを特徴画像データとして抽出する。
【0013】また、本発明では領域を選択するときに、
分割された領域が人物の顔か否かを判断し、人物の顔と
判断された領域を選択することにより、人物の顔の濃度
データを特徴画像データとして抽出することができる。
【0014】
【作用】本発明では、カラー原画像を多数画素に分割し
て各画素を赤光、緑光及び青光の3色に分解して測光
し、測光により得られたデータに基づいて色相値及び彩
度値の2次元ヒストグラムを求める。
【0015】測光によるデータに基づいて得られる色相
値及び彩度値の2次元ヒストグラムの山の形状が単純で
あることは稀であるため、各山が複雑な形状になると、
求めた2次元ヒストグラムを山毎に分割することが困難
である。
【0016】そこで本発明では、求めた2次元ヒストグ
ラムの特定の1つの山の頂上に対応する断面を含みかつ
2次元ヒストグラムの色相値軸及び彩度値軸を含む座標
平面に平行な特徴平面によって、2次元ヒストグラムを
切断して2次元ヒストグラムの断面を求める。この求め
た断面を該特徴平面上で排他的膨張処理する。排他的膨
張処理は、特徴平面上で隣接する断面の境界の間隔が所
定値以下になるまで各断面を膨張させる。これにより、
特徴平面上に存在する各断面が膨張することになるが、
山と山との境界すなわち谷で膨張が停止する。また、膨
張させようとする断面の境界の度数、すなわち画素値が
2次元ヒストグラムにおいて最小値または最小値近傍の
所定値以下になるときに膨張処理を停止する。これによ
り、各山の裾で断面の膨張は停止する。このため、山の
谷と裾とによって山の輪郭が求められる。
【0017】この特徴平面上における排他的膨張処理後
の断面の境界、すなわち山の輪郭で2次元ヒストグラム
を山毎に分割する。これにより、2次元ヒストグラムに
おいて、複数の山が重なるような複雑な形状の場合で
も、複数の山毎に2次元ヒストグラムを分割することが
できる。次に、分割された各山の色相値範囲及び彩度値
範囲の何れの範囲内に、カラー原画像の画素の色相値及
び彩度値が属するかを判断することにより、各画素が分
割された山のどれに属するかを判断し、多数画素を分割
された山に対応する群(クラスタ)に分ける。続いて、
カラー原画像を分割された群に対応する領域に分ける。
このとき、同じ群に含まれる画素が異る領域に分けられ
る場合もあるが、異る群に含まれる画素が同じ領域に含
まれることはない。これによって、カラー原画像は、ヒ
ストグラムによって分けられた色相値範囲及び彩度値範
囲内の色相値及び彩度値を持つ画素を含む領域毎に分け
られることになる。従って、カラー原画像上の1つの領
域内には、色相値及び彩度値が所定範囲内の画素が含ま
れることになり、画像の特徴を表す少なくとも1つの領
域を選択すれば、選択された領域のデータが特徴画像デ
ータを表すことになるから、領域の選択によって特徴画
像データを抽出することができる。
【0018】本発明では、色相値と彩度値とを用いてい
るため、特徴画像と色相が同一または近似した部位が混
在していても特徴画像データを抽出することができる。
【0019】人物写真を観賞するときに最も注目される
部位は、人物の顔であるので、カラー原画像の分割され
た領域が人物の顔か否かを判断し、人物の顔と判断され
た領域のデータを特徴画像データとして抽出するのが好
ましい。人物の顔の色相は、地面、木等の肌色部分と近
似しているが、ほとんどの場合彩度が異るため、色相値
及び彩度値の2次元ヒストグラムに基づいて人物の顔の
データを抽出するようにすれば、顔、地面、木等が混合
する画像からも人物の顔のデータを抽出することができ
る。
【0020】なお、特徴画像データとして抽出するデー
タは、人物の顔のデータ以外であってもよい。
【0021】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。本実施例は、オートプリンタに本発明を適用
したものである。図1に示されるように、本実施例のオ
ートプリンタは、カラーネガフィルム10を搬送する搬
送ローラ12を備えている。搬送ローラ12によって搬
送されるカラーネガフィルム10の下方には、光源1
4、調光フイルタ等の色補正フィルタ16および拡散ボ
ックス18が順に配列されている。また、ネガフィルム
10の上方には、ネガフィルム10を透過した光線を2
方向に分配する分配用プリズム20が配置されている。
分配用プリズム20によって分配された一方の光路上に
は、投影光学系22、ブラックシャッタ23及びカラー
ペーパー(印画紙)24が順に配列され、他方の光路上
には投影光学系26及びCCDイメージセンサ28が順
に配列されている。このCCDイメージセンサ28は、
ネガフィルム10の1画面(1コマ)全体を多数の画素
(例えば256×256画素)に分割して各画素をR
(赤)、G(緑)、及びB(青)の3色に分解して測光
する。CCDイメージセンサ28は、CCDイメージセ
ンサ出力を増幅する増幅器30及びアナログ−デジタル
(A/D)変換器32を介してCCDイメージセンサの
感度補正用の3×3マトリックス回路34に接続されて
いる。3×3マトリックス回路34は、以下で説明する
ルーチンのプログラムを記憶したマイクロコンピュータ
で構成された顔抽出回路36を介して適正露光量計算回
路40に接続されると共に、1画面全体の平均濃度を演
算する平均濃度演算回路38を介して適正露光量計算回
路40に接続されている。そして、適正露光量計算回路
40は、色補正フイルタを駆動するドライバ42を介し
て色補正フィルタ16に接続されている。
【0022】次に本実施例の作用を説明する。光源14
から照射された光線は、色補正フィルタ16、拡散ボッ
クス18及びカラーネガフィルム10を透過し、分配用
プリズム20によって分配され、投影光学系26を介し
てCCDイメージセンサ28に受光される。なお、この
ときブラックシャツタ23は閉じられている。この受光
によってCCDイメージセンサ28は、1画面全体を多
数の画素に分割して各画素をR、G、B3色に分解して
測光し、測光データ信号を出力する。測光データ信号は
増幅器30で増幅された後A/D変換器32でデジタル
信号に変換され、3×3マトリックス回路34でイメー
ジセンサの感度補正が行われ、顔抽出回路36と平均濃
度演算回路38に入力される。この平均濃度演算回路3
8では、1画面全体の平均濃度を演算する。顔抽出回路
36では、以下で説明するように1画面中の人物の顔の
部位を推定し、顔と推定された部位のR、G、B3色測
光データを出力する。露光量演算回路40は、顔抽出回
路36から出力された3色測光データと平均濃度演算回
路38で求められた平均濃度とを用いて露光量を演算
し、ドライバ42を介して色補正フイルタ16を制御す
ると共にブラックシャッタ23を開閉して焼付けを行
う。なお、平均濃度演算回路38で求めた平均濃度を用
いるとき、平均濃度に対する露光補正量を求めることが
できる。露光補正量を求めない場合、必ずしも平均濃度
演算回路38を必要とせず、直接顔抽出回路36から出
力された3色測光データより露光量を求めてもよい。
【0023】図2は顔抽出回路36よる顔抽出ルーチン
を示すものであり、ステップ100において入力された
3色測光データのノイズ除去、すなわちスムージングを
行う。次のステップ102では下記の(1)〜(3)式
によってR、G、B3色測光データをH(色相値)、L
(明度値)、S(彩度値)に変換する。
【0024】 L=(R+G+B)/3 ・・・・(1) S=1−min(r’,g’,b’)・・・・(2) H=H’/2Pi ・・・・(3) ただし、R、G、Bは図3の3次元色座標に示すように
各々最小値が0、最大値が1になるように規格された3
色測光データ、min( )は( )内の数値の最小
値、r’、g’、b’はr’=R/L、g’=G/L、
b’=B/Lを表す。またH’は次の(4)式で与えら
れ、Pi(iは、R、G、Bのうちの1つ)は図3のP
である。
【0025】
【数1】
【0026】ただし、
【0027】
【数2】
【0028】ステップ104では、図4(3)に示すよ
うに、各々直交する色相値軸H、彩度値軸S及び画素数
(または度数)軸から成る座標系を用いて色相値及び彩
度値についての2次元ヒストグラムを求め、次のステッ
プ106において、後述するように、求めた2次元ヒス
トグラムに基づいて多数の画素のクラスタリングを行
い、このクラスタリングに基づいて画面を分割し、分割
された領域から人物の顔の候補となる領域を抽出する。
次のステップ110では、顔の候補として抽出された領
域から顔の領域を推定し、顔として推定された領域の
R、G、B3色測光データを出力する。そして、ステッ
プ112において全コマの焼付けが終了したか否か判断
し、焼付終了と判断されたときにこのルーチンを終了す
る。
【0029】なお、本実施例では、説明を簡単にするた
めに、1コマ全てについての2次元ヒストグラムから評
価するものとするが、色相値及び彩度値についての2次
元ヒストグラムから評価すべき領域を予め特定してお
き、この領域を切り出すようにしてもよい。
【0030】次に、上記ステップ106〜110の詳細
を説明する。図5はステップ106の詳細を示すもの
で、ステップ120では、色相値軸及び彩度値軸からな
る座標平面に平行な平面を徐々に平行移動させることに
よって2次元ヒストグラムの各山の頂上を検出する。先
ず、色相値軸及び彩度値軸からなる座標平面に平行な平
面を、画素数を0から増加する方向に平行移動させる。
このとき、平面で切り出された2次元ヒストグラムの各
山の断面の面積は減少してゆき、山の頂上で0になる。
この断面積が0になった時点を山の頂上と判断する。す
なわち、図4(3)に示した2次元ヒストグラムを色相
値軸及び彩度値軸からなる座標平面に平行な平面ST1
(画素数n)上では、図4(2)に示したように、平面
ST1によってスライスされた山の断面領域である各閉
領域が存在する。例えば、2次元ヒストグラムの山M2
は閉領域Ea1になる。次に、画素数が増加する方向に
平面を平行移動させた平面ST2上では、上記領域Ea
1は消失する。この閉領域が消失した時点(0になった
とき)がこの山の頂上であるものとして頂点の数を計数
する。またこのとき、頂上を検出したときの平面の高さ
(画素数または度数)を読み取ることによって山の高さ
Vを読み取る。なお、複数の山が重なっている場合に
は、徐々に画素数が増加する方向に平面を平行移動して
ゆくことで、1つの閉領域が頂上に対応される閉領域毎
に分離される。また、座標平面に平行な平面の平行移動
は、2次元ヒストグラムの最大高さから画素数が減少す
る方向であってもよい。この場合は閉領域が生じた(面
積が0を越えた)ときをその頂上とする。処理時間の短
縮が必要な場合は、精度が多少低下するが、所定の画素
数毎の段階的に平面を平行移動させて頂上を求めるよう
にしてもよい。
【0031】次のステップ122では、2次元ヒストグ
ラムで最も高さの低い山を選択する。すなわち、図6
(1)に示したように、山M1において高さが最低の山
M1aを選択する。そして、選択された山の高さVを取
り込む。またこのとき、山の高さVより小さな値、例え
ば、山の高さVの所定割合の値vを求める。なお、この
値vは、予め設定された値でもよい。次のステップ12
4では、選択された山を切り出すための閾値(V−v)
を設定する。ステップ126において、設定された閾値
によって定まる平面SI1で2次元ヒストグラムを切り
出す。これにより、この断面は図6(2)に斜線で示し
たように閉領域Eb1になる。ステップ128では切り
出された山を識別するために断面の各々にラベルを付け
る処理(ラベリング)を行なう。
【0032】次のステップ130では、選択された山の
頂上(高さ最低)に対応する1つの閉領域に2以上の山
の頂上が対応しているか否かを判断する。すなわち、図
6(2)に示したように、閉領域Eb1には、高さが最
低の山M1aの頂上以外に山M1b及び山M1cの2つ
の頂上が対応している。このため、閉領域Eb1に各山
の頂上を投影して投影された頂上が高さ最低の山M1a
の頂上のみであるか否かを判断するものである。これに
よって、閉領域に対応する山が高さ最低の山のみか否か
判断し、2以上の山に対応する場合は、ステップ132
において値vを減少(v=v−v’)させたのち、ステ
ップ124へ戻る。これにより、山を切り出すための閾
値は増加し、山を切り出すための平面の高さは高くな
る。この平面の上昇により、図6(3)に示したよう
に、閉領域Eb1は閉領域Eb2と閉領域Eb3とに分
離される。これにより、閉領域Eb2には高さが最低の
山の頂上のみが対応することになる。また、この高さが
最低の山M1aのみに対応するような閉領域Eb2が得
られる平面を特徴平面とする。なお、値v’は値vより
小さな値になるように設定される。このように、高さ最
低の山の頂上と断面とが1対1に対応するまでステップ
124〜ステップ130を繰り返す。
【0033】ステップ134では、上記高さが最低の山
の閾値による平面(特徴平面)上で2次元ヒストグラム
の断面部分の閉領域全てについて排他的膨張処理を行な
う。この排他的膨張処理について図7を参照して説明す
る。先ず、特徴平面を、所定の色相値及び所定の彩度値
から形成される単位領域によって複数に分割する。そし
て、上記特徴平面によって切り出された2次元ヒストグ
ラムの断面部分の閉領域(図7(1)斜線部)の全ての
単位領域を濃度値「1」、それ以外の領域に属する単位
領域を濃度値「0」に対応させる。この濃度値「0」に
対応させた単位領域について濃度値「1」になるように
排他的に膨張させる。この排他的膨張処理は、各断面の
周辺領域(境界部分)から行なうようにする。
【0034】例えば、8近傍の手法によって評価を行な
う場合には、濃度値「0」に対応させた単位領域を評価
するための領域として3X3の単位領域の大きさからな
る評価領域を採用する。そして、この評価領域の中心領
域に評価する単位領域を設定し、その周辺の8領域に上
記濃度値「1」に対応させた単位領域が存在する場合に
は、評価する単位領域を濃度値「1」とする。特徴平面
の濃度値「0」の単位領域全てについて上記処理を行な
うことにより上記閉領域の面積が増加し膨張する。この
処理を繰り返して特徴平面における閉領域の全てについ
て膨張処理する。なお、膨張処理は、各々の閉領域の境
界の間隔が所定値(例えば、1単位領域)になった時点
で終了する。すなわち、各々の閉領域の境界の間隔が所
定値である単位領域は濃度値「0」に決定する。これに
より、1つの山に複数の頂上が存在しても、その谷の部
分までを境界とする膨張処理を行なうことができる。更
に、上記の評価領域をもって濃度値「0」の単位領域を
評価するときには、図7(1)において想像線で示した
ように、求めた2次元ヒストグラムを参照し、この評価
する単位領域が2次元ヒストグラムにおいて画素数がい
くらであるかを読み取る。この読み取った画素数が1以
下のときには膨張処理の必要がないため、排他的膨張処
理を行なわないようにする。これによって、山の裾の部
分までの膨張処理を行なうことができる。従って、上記
求めた山の谷と裾とによる山の輪郭が求められる。
【0035】このように、排他的膨張処理を行ない山の
輪郭を求めることによって2次元ヒストグラムを単峰の
山に分割することがきる。
【0036】次のステップ136では、選択された頂上
に対する原画像の色領域を切り出す。すなわち、上記排
他的膨張処理によって求めた色相値範囲及び彩度値範囲
に対応する原画像を分割して切り出す。ステップ138
では、残存する頂上があるか否かを判断して、2以上あ
る場合には、ステップ122へ戻り、全ての頂上に対す
る原画像の色領域を切り出しが終了した場合には、本ル
ーチンを終了する。また、残存する頂上が1つの場合に
は、既に色相値範囲及び彩度値範囲が求められているた
め、上記処理を繰り返すことなく断面にラベルを付ける
処理(ラベリング)を行なって次の処理へ進む。この原
画像を分割して切り出す処理を繰り返し処理することに
よって、原画像の全ての色領域に亘って分割して切り出
すことができる。
【0037】このように、2次元ヒストグラムの山の頂
上を検出し、この頂上毎に対応して2次元ヒストグラム
の山を切り出し、その切り出した断面を排他的膨張処理
し、この膨張された断面によって2次元ヒストグラムを
分割するため、原画像が複雑な形状にクラスタリングさ
れても、容易に分割することができる。
【0038】なお、上記2次元ヒストグラムの分割及び
原画像を分割して切り出す処理を各断面毎に行なった場
合について説明したが、2次元ヒストグラムを全て分割
したのちに原画像を切り出すようにしてもよい。
【0039】図8はステップ110の詳細を示すもの
で、ステップ162においてステップ106、すなわち
図5のルーチンで抽出された領域の中から1つの領域を
注目領域として選択し、注目領域の水平フィレ径および
垂直フィレ径が所定値になるように注目領域の拡大縮小
処理を行って注目領域のサイズの規格化を行うと共に、
次の(6)式に従って濃度値または輝度値の規格化を行
う。
【0040】
【数3】
【0041】ただし、 dmax :領域内最大濃度値(または輝度値) dmin :領域内最低濃度値(または輝度値) ds :イメージセンサのフルスケール濃度値(または
輝度値) d :規格化前濃度値(または輝度値) dr :規格化後濃度値(または輝度値) ステップ164では、予め記憶された複数種(本実施例
では10種類)の標準的な顔画像(正面から見た顔画
像、横から見た顔画像(左右)、下向き顔画像、上向き
顔画像等)に対する注目領域の相関係数rを次の(7)
式によって演算し、この相関係数を特徴量とする。この
標準的な顔画像は、顔の輪郭のみのデータであっても、
顔の輪郭のデータに顔の内部構造(眼、鼻、口等)デー
タを加えたデータであってもよい。
【0042】
【数4】
【0043】ただし、
【0044】
【数5】
【0045】であり、Tは画像の水平、垂直フィレ径の
長さ(ここでは、フィレ径の長さは同じとした)、f
(x、y)は注目領域、g(x、y)は標準的な顔画像
を表す。
【0046】そして、ステップ166において上記特徴
量を変量とした線形判別分析により注目領域が人物の顔
であるか否かを判断し、顔であると判断された領域の
R、G、B測光データを適正露光量計算回路40に出力
する。ステップ168では抽出された全領域について顔
か否かの判定が終了したか否か判断し、終了していない
ときにはステップ162〜ステップ168を繰り返す。
【0047】上記では人物の顔か否かの判定を行うため
に用いる特徴量として相関係数を使用したが、以下で説
明する重心回りの正規化されたセントラル・モーメント
から導出される不変量、自己相関関数または幾何学的不
変量を用いてもよい。
【0048】画像f(x、y)の(p+q)次の重心回
りのセントラル・モーメントμpq
【0049】
【数6】
【0050】ただし、
【0051】
【数7】
【0052】とすれば、重心回りの正規化されたセント
ラル・モーメントは次のようになる。
【0053】
【数8】
【0054】ただし、y=(p+q+2)/2 p+q=2,3,…… 以上のことより、2次、3次の重心回りの正規化された
セントラル・モーメントから次の七つの不変量ψi,(i
=1,2,……,7)が導出される。
【0055】
【数9】
【0056】また、自己相関関数Rf は次のように表さ
れる。
【0057】
【数10】
【0058】そして、幾何学的不変特徴量は次の式で表
わされる。
【0059】
【数11】
【0060】適正露光量計算回路40は、顔抽出回路3
6で上記のように抽出された顔領域のR、G、B測光デ
ータと平均濃度演算回路38で演算された1コマの画面
平均濃度Di (i=R、G、Bのうちのいずれか)とを
用いて以下の式に従って適正露光量Ei を演算し、ドラ
イバ42に出力する。ドライバ42は適正露光量Ei
ら露光コントロール値を演算して調光フイルタ16を制
御する。
【0061】 logi =LMi ・CSi ・(DNi −Di )+PBi +LBi +MBi +NBi +K1 +K2 …(8) ただし、各記号は次のものを表す。
【0062】LM:倍率スロープ係数であり、ネガの種
類とプリントサイズから決まる引伸倍率に応じて予め設
定されている。
【0063】CS:ネガの種類毎に用意されたカラース
ロープ係数でアンダー露光用とオーバー露光用とがあ
り、プリントすべきコマの平均濃度が標準ネガ濃度値に
対してアンダーかオーバーかを判定してアンダー露光用
またはオーバー露光用のいずれかが選択される。
【0064】DN:標準ネガ濃度値。 D :プリントコマの平均濃度値。
【0065】PB:標準カラーペーパーに対する補正バ
ランス値であり、カラーペーパーの種類に応じて決定さ
れている。
【0066】LB:標準焼付レンズに対する。補正レン
ズバランス値であり、焼付レンズの種類に応じて決定さ
れてる。
【0067】MB:プリント光源の変動やペーパー現像
性能の変化に対する補正値(マスターバランス値)。
【0068】NB:ネガフィルムの特性によって定めら
れるネガバランス(カラーバランス)値。
【0069】K2 :カラー補正量。 K1 :以下の式で表される濃度補正量。
【0070】
【数12】
【0071】ここで、Ka 、Kb は定数であり、FDは
顔領域平均濃度である。また、上記(8)式の濃度補正
量K1 をフィルム検定装置によって求められた補正値と
し、カラー補正量K2 を次のように顔領域平均濃度を用
いて表してもよい。
【0072】
【数13】
【0073】ただし、Kc は定数である。更に、上記
(8)式の濃度補正量K1 、カラー補正量K2 をフィル
ム検定装置によって求められた補正量とし、(8)式の
プリントコマの平均濃度Di を顔領域の平均濃度FDi
置きかえて露出量を求めてもよい。
【0074】本実施例では、領域の輪郭及び内部構造を
用いて判断しているため、色相が類似している顔、地
面、木等が混在する画像からも顔のデータを抽出するこ
とができる。
【0075】次に本発明の第2実施例を説明する。本実
施例は、ステップ106で抽出された候補領域の各々に
ついて注目領域の形状及び色情報と注目領域の周辺に位
置する領域である近傍領域の形状及び色情報とから注目
領域が顔か否かを判断するものである。図9はこの顔か
否かを判断するルーチンを示すものであり、ステップ1
70において注目領域の周辺に注目領域と同一色相値、
及び彩度値または近似した色相値及び彩度値を持ち、か
つ、サイズ(例えば、水平フィレ径、垂直フィレ径を採
用することができる)が注目領域のサイズの25〜10
0%の範囲の領域が抽出されているか否か判断すること
によって、人物の手または足に対応する領域が抽出され
ているか否か判断する。判断の対象となる範囲は人物の
身体が存在する範囲、例えば注目領域を中心として注目
領域の面積と同一面積の円の直径の5倍を半径とする範
囲とする。なお、画像情報が途切れてしまう場合は、途
切れる方向については対象範囲を画像情報が途切れる位
置までとする。そして、注目領域の周辺に手または足に
対応する領域が存在する場合にはステップ172でフラ
グFa をセットする。
【0076】次のステップ174では、注目領域と連続
する領域が存在しかつその領域が人物の体に対応するか
否かを判断することにより人物の体の領域が抽出されて
いるか否かを判断する。人物の体は、通常左右軸対象で
かつ上下方向に非対象であると共に顔に連続しているの
で、注目領域と連続する領域が存在しかつその領域が左
右軸対象でかつ上下非対象かを判断することにより人物
の体に対応する領域が存在するか否かを判断することが
できる。そして、人物の体に対応する領域が存在すると
きはステップ176でフラグFb をセットする。
【0077】次のステップ178では以下の条件を判断
することにより頭部が存在するか否か判断する。頭部は
顔と隣接し、顔と統合したとき略惰円形になり、通常頭
部には帽子、ヘルメット、頭髪等が存在するから色相ま
たは彩度が顔と相異している。従って、注目領域に隣接
する領域についてこの領域の周囲長と、注目領域との隣
接部の境界長との比が30%以上であるか、注目領域と
隣接する領域とを統合したときの円形度が向上するか、
注目領域の色相値と注目領域に隣接する領域の色相値と
の色相差に対する彩度値差または明度値差が大きいか、
注目領域に隣接する領域の彩度値または明度値が注目領
域に比較して小さいかを判断することにより頭部が存在
するか否かを判断することができる。そして、頭部に対
応する領域が存在すると判断されたときにはステップ1
80においてフラグFc をセットする。
【0078】ステップ182では、フラグFa 及びフラ
グFb がセットされているか否か判断し、肯定判断され
たとき、すなわち注目領域の周辺に手または足に対応す
る領域が存在しかつ注目領域に連続する領域が体に対応
する領域のときは、注目領域は人物の顔であると判断し
て、ステップ188において注目領域のR、G、B測光
データを出力する。ステップ182で否定判断されたと
きはステップ184においてフラグFb 及びフラグFc
がセットされているか否か判断する。この判断が肯定さ
れたとき、すなわち注目領域に連続する領域が体に対応
する領域でかつ注目領域に隣接する領域が頭部に対応す
る領域のときは、注目領域は人物の顔であると判断して
ステップ188へ進む。ステップ184で否定判断され
たときはステップ186でフラグFa 、フラグFb 及び
フラグFc がセットされているか否か判断し、肯定判断
されたときは注目領域は人物の顔であると判断してステ
ップ188ヘ進む。次のステップ190では次の注目領
域の判断のためにフラグF a 、Fb 、Fc をリセットす
る。
【0079】なお、本実施例で注目領域が手または足、
体、頭部か否かを判断する場合に、上記第1実施例で説
明したように複数の標準的な手または足の画像、複数の
標準的な体の画像、複数の標準的な頭部の画像を予め記
憶しておいて、注目領域とこれらの標準的な画像とを比
較して判断してもよい。
【0080】次に本発明の第3実施例を説明する。本実
施例は抽出された領域を線図形化して注目領域の周辺に
位置する近傍領域の形状及び注目領域の形状に基づいて
注目領域が顔か否かを判断するようにしたものである。
図10は線図形化による顔判定ルーチンを示すもので、
上記のように抽出された一画面分の領域の線情報抽出処
理を行って各領域を線図形に変換する。ステップ202
では、予め記憶された人物の肩を表す標準線図形と一画
面の線図形とを比較することによって肩を表す線図形が
存在するか否かを判断する。肩を表す線図形が存在しな
い場合にはこのルーチンを終了し、肩を表す線図形が存
在する場合にはその上側に線図形が存在するか否かを判
断する。線図形が存在すれば、この線図形を注目線図形
としてステップ206において、この注目線図形の上側
に頭部(例えば、帽子、頭髪、ヘルメット等)を表す線
図形が存在するか判断する。ステップ206の判断が肯
定のときは、注目線図形の上側に頭部を表す線図形が存
在しかつ注目線図形の下側に肩を表す線図形が存在する
ため注目線図形は顔の線図形である確立が高い。このた
めステップ208においてこの注目線図形の輪郭が標準
的な顔の線図形の輪郭に近似しているか否か判断する。
ステップ208の判断が肯定のときはステップ210に
おいて注目線図形が顔であると判断してこの注目線図形
に対応する領域のR、G、B測光データを出力する。一
方、ステップ208の判断が否定のときはステップ21
2において肩を表す線図形の上側の線図形の下側の部分
を顔と判断し、この部分のR、G、B測光データを出力
する。
【0081】本実施例では、注目領域の形状等から顔か
否かを判断しているため、色相が類似している顔、地
面、木等が混在する画像からも顔のデータを抽出するこ
とができる。また、顔の徴細構造を用いて顔を判定して
いないため、判定対象画像の分解能が低くても少ない演
算時間で顔か否かを判定できる。
【0082】図11はプリンタまたはプリンタプロセッ
サとは別体の露光量決定装置に本発明を適用した変形例
を示すものである。なお、図11において図1と対応す
る部分には同一符号を付して説明を省略する。また、平
均濃度演算回路38は必ずしも必要ではないが、これに
代えて画面全体のLATDを検出する積算透過濃度検出
回路を用いてもよい。
【0083】図12は、図11の顔抽出回路を複数の顔
抽出回路361 、362 ・・・36nで構成し、並列処
理により露光量を演算するものである。顔抽出回路36
1 、362 ・・・36nは図13のタイムチャートに従
って画像を読込み、露光量を演算し、その結果を出力す
る。図13においてt1 は1コマの画像読込み時間、t
2 は1コマの露光量演算時間、t3 は1コマの露光量演
算結果転送時間であり、t2 >>t1 、t3 である。顔
抽出回路361 はt1 時間で1コマの画像を読込み、t
2 時間で露光量を演算し、t3 時間で演算結果を転送す
る。顔抽出回路361 による1コマの画像読込みが終了
すると同時にフィルムが1コマ分送られ顔抽出回路36
2 による1コマり画像読込みが開始され、顔抽出回路3
1 の露光量演算と顔抽出回路362 の画像読込みとが
並列して行われ、以下同様に顔抽出回路363 、364
・・・36nによって並列処理される。
【0084】mxnのコマを並列処理するに要する時間
Tpは、 Tp=m(t1 +t2 +t3 )+(n−1)t1 である。一方、並列処理を行わない場合の処理時間Ts
は Ts=m・n(t1 +t2 +t3 ) である。従って、
【0085】
【数14】
【0086】倍高速化が可能である。なお、この並列処
理装置は図1のプリンタにも適用できる。
【0087】本発明は写真焼付装置の露光量決定以外
に、ディジタルカラープリンタの露光量決定、複写機の
複写条件決定、カメラの露出量決定、CRT画面の表示
条件決定、磁気画像データからハードコピーを作成する
ときの光量決定にも適用することができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、色
相値及び彩度値の2次元ヒストグラムに基づいて特徴画
像データを抽出しているため、特徴画像と色相が同一ま
たは近似した部位が混在していても特徴画像データを抽
出することができる、という効果が得られる。
【0089】また、2次元ヒストグラムの山毎に特徴平
面における断面を求め、その断面を膨張させた境界によ
る山の領域に基づいて原画像を分割することができるた
め、原画像が複雑な形状にクラスタリングされても特徴
画像データを抽出することができる、という効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のプリンタを示す概略図で
ある。
【図2】顔抽出回路の顔抽出ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図3】色座標を示す線図である。
【図4】(1)、(2)は2次元ヒストグラムを切り出
した座標平面に平行な平面を示す断面斜視図である。
(3)は色相値及び彩度値についての2次元ヒストグラ
ムを示す斜視図である。(4)は原画像を分割した状態
を示す線図である。
【図5】図2のステップ106の詳細を示す線図であ
る。
【図6】(1)は、2次元ヒストグラムの1つの山の側
面図及び平面図である。(2)、(3)は、座標平面に
平行な平面によって切り出された断面を含む2次元ヒス
トグラムを示す断面図である。
【図7】(1)は、特徴平面を示す斜視図である。
(2)は、2次元ヒストグラムを示す斜視図である。
【図8】図2のステップ110の詳細を示す線図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例の顔推定ルーチンの流れ図
である。
【図10】本発明の第3実施例の顔推定ルーチンの流れ
図である。
【図11】本発明を適用した露光量演算装置の概略図で
ある。
【図12】複数の顔抽出回路によって並列処理を行う露
光量演算装置の概略図である。
【図13】並列処理のタイムチャートを示す線図であ
る。
【符号の説明】
28 CCDイメージセンサ 30 増幅器 36 顔抽出回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー原画像を多数画素に分割して各画
    素を赤光、緑光及び青光の3色に分解して測光し、 測光により得られたデータに基づいて色相値及び彩度値
    についての2次元ヒストグラムを求め、 求めた2次元ヒストグラムの特定の1つの山の頂上に対
    応する断面を含みかつ2次元ヒストグラムの色相値軸及
    び彩度値軸を含む座標平面に平行な特徴平面によって、
    2次元ヒストグラムを切断して2次元ヒストグラムの断
    面を求め、 特徴平面上で隣接する断面の境界の間隔が所定値以下に
    なるまで各断面を膨張させるかまたは断面の境界の度数
    が最小値または最小値近傍の所定値以下になるまでの断
    面を膨張させる排他的膨張処理を行なって排他的膨張処
    理後の断面の境界で2次元ヒストグラムを山毎に分割
    し、 カラー原画像の各画素が分割された山のどれに属するか
    を判断して画素を分割された山に対応する群に分けると
    共に、各々の群毎にカラー原画像を分割し、 分割された領域の少なくとも1つを選択して選択された
    領域のデータを特徴画像データとして抽出する、 特徴画像データの抽出方法。
  2. 【請求項2】 領域を選択するときに、分割された領域
    が人物の顔か否かを判断し、人物の顔と判断された領域
    を選択する請求項1の特徴画像データの抽出方法。
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