JP2635100B2 - バケット往復搬送システム - Google Patents

バケット往復搬送システム

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JP2635100B2
JP2635100B2 JP13211788A JP13211788A JP2635100B2 JP 2635100 B2 JP2635100 B2 JP 2635100B2 JP 13211788 A JP13211788 A JP 13211788A JP 13211788 A JP13211788 A JP 13211788A JP 2635100 B2 JP2635100 B2 JP 2635100B2
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JUTAKU TOSHI SEIBI KODAN
Shimizu Construction Co Ltd
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JUTAKU TOSHI SEIBI KODAN
Shimizu Construction Co Ltd
Shin Meiva Industry Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塵芥を収容する塵芥容器が縦管内を往復移
送可能に構成されたバケット往復搬送システムに関す
る。
(従来の技術) 従来、高層住宅等における一般家庭での塵芥の収集方
式としては、塵芥を収納したゴミ袋を所定の日時に所定
の集積位置まで持ち運ぶゴミ袋方式や、また、建物の最
下階から各階に亘って配設されたダストシュートに塵芥
を各階から投下して最下階で貯留するダストシュート方
式、さらに、建物の最下階から各階に亘って配設された
シュートに塵芥を収容したカプセルを建物の各階から投
下して最下階まで搬送するカプセル搬送方式(特公昭60
−286号公報参照)が提供されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の各収集方式にはそれぞれ次
のような問題があった。
ゴミ袋方式においては、 ゴミ袋を収集する日時が予め決められているため、
この決められた日時に集積位置まで忘れずに出さなけれ
ばならず不便であるとともに、その収集日までゴミ袋を
各家庭で溜めておかなければならず、室内の整頓や衛生
上の問題がある他、腐敗に伴う臭気によって嫌悪感をも
たらす。
塵芥収集日には、塵芥集積位置に塵芥が集積散乱さ
れ、不衛生であるとともに美観上も好ましくない。
高層建築物の場合では、各家庭から塵芥集積位置ま
での持ち運びが大変で大きな労力を要する。
ダストシュート方式においては、 ダストシュート内もしくは最下階の貯留部で落下時
の衝撃等により塵芥が散乱し易く、汚染、悪臭の原因と
なるとともに、塵芥の落下によって騒音が生じる。
最下階の貯留部で火災が発生した場合、ダストシュ
ートが煙道の役目をはたし、火災を助長する恐れがあ
る。
カプセル搬送方式においては、 シュートを落下するカプセルの落下速度を該カプセ
ルの重量により制御する機能がないため、カプセル内に
収容された塵芥の重量によりシュート内を落下するカプ
セルの落下速度が異なり、このため、高層建物において
は、カプセルが軽いと落下に時間がかかり過ぎて実用上
問題があるとともに、逆に重いと落下速度が速くなり着
地時にカプセルに作用する衝撃力が増大してカプセルが
損傷する恐れがある。
一度落下させたカプセルを再利用するためにはいち
いちエレベータ等の他の手段により元の場所に回収しな
ければならず回収作業に手間がかかる。
(課題を解決するための手段) 本発明のバケット往復搬送システムは、建物の所要階
に亘って配設されるとともに、開閉可能になされた搬出
入口が適宜階にそれぞれ形成され、内部をバケットが移
送可能になされた縦管と、前記搬出入口が形成された階
のうち最下階となる搬出入口に臨むよう前記縦管内でバ
ケットを支持する第1バケット支持装置と、前記最下層
を除く階の搬出入口にそれぞれ設けられ、該搬出入口に
臨むよう縦管内でバケットを支持する位置と、バケット
の降下を許容する位置とで作動しうる第2バケット支持
装置と、前記搬出入口が形成された各階と縦管との間で
バケットを搬送するバケット搬出入装置と、前記縦管外
もしくは前記バケット支持装置の上方近傍の縦管内より
選択的に吸引された空気が縦管外もしくはバケット支持
装置の下方の縦管内に選択的に供給されるとともに、そ
の空気供給量が調整可能になされた空気供給手段と、前
記最下階を除く階の搬出入口にそれぞれ対応して設けら
れ、前記空気供給手段により縦管に供給される空気を排
気する排気制御手段と、前記第1バケット支持装置の上
方近傍に設けられ、縦管から空気を排気し、その排気量
が調整可能な排気量制御手段と、前記縦管の下部に設け
られ、密閉された状態での縦管内の圧力を計測する圧力
計測手段とを備え、前記バケット供給装置により縦管内
に搬入されたバケットの降下に伴う縦管内の圧力を圧力
計測手段により測定し、この測定結果に基づいて排気量
制御手段により排気量を制御することでバケットを予め
設定された速度で降下させ、第1バケット支持装置上に
着地したバケットをバケット搬出入装置により塵芥貯留
手段に搬送し、バケット内の塵芥を排出して第1バケッ
ト支持装置上に復帰させた後、空気供給手段により空バ
ケットを上昇させ、バケット搬出入装置により該空バケ
ットを再び所定階に配置するように構成されたものであ
る。
(作用) 前記バケット搬出入装置により縦管内に搬送されたバ
ケットは、縦管内を降下することによって最下階へ降下
移送される。この降下移送時において、バケットが降下
してから所定時間後にこのバケットの降下に伴う密閉さ
れた縦管内の圧力を圧力計測手段により測定し、排気量
制御手段ではこの圧力測定結果に基づいて縦管内から排
気する空気の排気量を制御し、この結果、バケットを予
め設定された速度で降下させる。このように降下速度を
制御されて降下するバケットは第1バケット支持装置上
に着地し、バケット搬出装置により塵芥貯留手段に搬送
される。そして、バケットは塵芥貯留手段により該バケ
ット内の塵芥を排出した後、再び第1バケット支持装置
上に復帰され、空気供給手段により空気を縦管内に供給
することでこの空バケットを設定速度で上昇させる。こ
のように上昇する空バケットは、排気制御手段によって
前記所定階に停止され、第2バケット支持装置に支持さ
れた後、バケット搬出入装置により該空バケットを縦管
から所定階に搬送する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図は本発明に係るバケット往復搬送システムの概略構
成を示している。
図において、10は建物の所要階に亘って配設された縦
管であり、本例では塵芥収集階になされた地上階から各
階に亘って配設されたものを例示している。この縦管10
は、横断面形状が例えば矩形に形成されるとともに、全
長にわたって一定の大きさで延設されており、この縦管
10内を通ってバケットCが搬送される。バケットCは、
塵芥を収容する容器であり、その横断面形状は前記縦管
10の横断面形状と略同様矩形に形成されている。このバ
ケットCは、縦管10内を極めて容易に落下できるととも
に、後述する空気供給手段20により縦管10内を容易に上
昇できるように、該縦管10に対する横断面形状及び大き
さが設定されている。すなわち、後述する空気供給手段
20により縦管10内に供給する空気でバケットCを上昇さ
せるには、縦管10とバケットCとの間隙を空気が通過す
る時に発生する圧力とバケットCの受圧面積及び重量を
適切に設定する必要がある。
また、縦管10の各階及び塵芥収集階となる地上階に搬
出入口11が形成されている。搬出入口11は必ずしも各階
に設ける必要はなく、塵芥収集が必要な適宜階に設けれ
ばよい。これら搬出入口11にはそれぞれゲート12がゲー
トシリンダ12aにより開閉自在に設けられており、各ゲ
ート12を閉塞することで縦管10内が密閉状態となるよう
に構成されている。
以下説明の便宜上、地上階を除く各階に設けられた搬
出入口11を投入口11aと称し、地上階に設けられた搬出
入口11を排出口11bと称する。投入口11aの建物側にはバ
ケットCを該投入口11aに臨む位置に配置する設置室13
が設けられている。この設置室13にはバケットCを設置
室13と縦管10との間で搬送する図示しないバケット搬出
入装置が設けられ、また、排出口11bの建物側にも排出
口11b近傍に設置された塵芥貯留排出手段と第1バケッ
ト支持装置15との間で搬送するバケット搬出入装置が設
けられている。このバケット搬出入装置により各階では
バケットCを設置室13から縦管10内に搬入するととも
に、該バケットCを縦管10内から設置室13を搬出するよ
うに構成され、地上階においても上記と同様にバケット
Cを搬出入可能に構成されている。
一方、縦管10の下端部には縦管10内の排出口11bに臨
む位置でバケットCを支持する第1バケット支持装置15
が設けられている。この第1バケット支持装置15は、例
えば複数のローラ15aから構成されており、縦管10内を
降下するバケットCが着地する着地部になされている。
また、縦管10内の各階部には、第2バケット支持装置
14が設けられている。第2バケット支持装置14は各投入
口11a…に臨むよう縦管10内でバケットを支持する位置
とバケットの降下を許容する位置とで作動するように構
成されており、バケット支持装置において、バケットC
の底部を支持し、バケットCを縦管10内の各階部で安定
的に保持するとともに、投入口11aを介してバケットC
の搬出入がスムースに行えるように複数のローラによっ
て構成されている。
さらに、縦管10の各階部には、排気口16が設けられて
おり、排気口16には排気バルブ18を有する配管17が連通
されており、これにより後述する空気供給手段20により
縦管10内に供給される空気を排気する排気制御手段19が
構成されている。この排気制御手段19は、バケットCと
排気口16で形成される実排気口における排気抵抗に対応
してバケットが受ける上昇力とバケットCの重量が平衡
状態になり、バケットCは縦管10内で停止状態(浮遊)
になるという原理を利用して、バケットCを所望の目標
階で停止させるように構成されている。
縦管10の各階部には例えば光電センサ70等の位置検出
器が設けられており、この位置検出器により、バケット
Cが縦管10内における投入口11aに臨む位置にあること
を感知する。
縦管10の前記第1バケット支持装置15よりも下方には
空気吹出口21が設けられている。空気吹出口21はバルブ
25を有する配管23によってブロワー22の空気吐出口22a
に連通されており、一方、その空気取入口22bにはバル
ブ27を有する配管26の一端が接続されている。この配管
26の他端26aは空気を縦管10外から吸入する吸入口にな
されている。さらに、縦管10の下部における前記第1バ
ケット支持装置15よりも上方には空気取入口32が設けら
れており、空気取入口32は、前記配管26におけるバルブ
27よりもブロワー22側から分岐された配管36にバルブ37
を介して接続されている。また、配管23におけるバルブ
25とブロワー22との間にはバルブ29を有する排気管28の
一端が接続されており、この排気管28の他端28aがブロ
ワー22から供給される空気を縦管10外に排出する排出口
になされている。このように、これら空気吹出口21、空
気取入口32、ブロワー22、各配管23,26,28,36及び各バ
ルブ25,27,29,37によって、空気供給手段20が構成され
ており、各バルブを開閉制御することで、空気を配管26
の他端26aもしくは空気取入口32から選択的に吸引し
て、配管28の他端28aもしくは空気吹出口21に選択的に
供給できるようになされている。
この空気供給手段20は、バルブ29,37を開にして縦
管10内の空気を空気取入口32から吸い込み、配管36、配
管26、ブロワー22、配管23、配管28を経て外部に排出す
ることで縦管10内を換気する換気状態、バルブ37,25
を開にすることで、縦管10内の空気を空気取入口32から
吸い込み、配管36、配管26、ブロワー22、配管23を経て
空気吹出口21から縦管10内に供給して再び空気取入口32
から吸い込むことで循環させ、縦管10内の空気吹出口21
と空気取入口32との間に上昇気流を発生させる着地速度
制御状態、バルブ27,29を開にして空気を配管26の他
端26aから吸い込みブロワー22、配管23の上流部、配管2
8を経て配管28の他端28aから排出するいわゆるニュート
ラル状態、バルブ25、27を開にして空気を配管26の他
端26aから配管26、ブロワー22、配管23、空気吹出口21
に送り、該空気吹出口21から縦管10内に供給し、縦管10
内でバケットCを上昇させるバケット上昇搬送状態の4
つの状態を選択的に取ることができる。
また、前記配管36におけるバルブ37よりも空気取入口
32寄りには、バルブ39を有する配管38の一端が接続され
ており、空気取入口32、配管36、配管38、バルブ39によ
り排気量制御手段40が構成されている。この排気量制御
手段40は、バケット降下時にこのバケットCにより縦管
10内で圧縮される空気の排気量を制御し、バケットCの
降下速度を制御するものである。また、排気量制御手段
40は、本例では上述のように空気取入口32と配管36の一
部を併用しているが、これに限らず別個に設けてもよ
い。
上記各バルブ25,27,29,37,39はコンピュータ等の制御
装置によって開閉制御されることで前述の空気供給手段
20による空気の供給経路及び排気量制御手段40を使い分
けることができる。各バルブのうちバルブ25及びバルブ
39は、制御装置により流量が調整可能な可変流量制御弁
が用いられており、これらバルブ25,39のシール性を高
め、縦管10内の気密性を確保するためには、可変流量制
御弁とシール性の高い開閉弁とを併用するのが好まし
い。
さらに、縦管10の下端部には圧力測定器(圧力測定手
段)Pが設けられている。この圧力測定器Pは、縦管10
内でバケットCが投下された所定時間後に、密閉された
状態でのバケットCにより圧縮される縦管10内の圧力を
検出するもので、この圧力測定器Pによって測定された
圧力は前記制御装置に出力される。
建物の最下階の排出口11b近傍に設けられた塵芥貯留
排出手段は、反転投入装置50と塵芥貯留排出装置60とを
備えている。反転投入装置50は各階から移送されてきた
バケットCを反転させて、このバケットC内に収容され
ている塵芥を塵芥貯留排出装置60に投入するように構成
されたものである。塵芥貯留排出装置60は、反転投入装
置50によって投入された塵芥を貯留した後、この塵芥を
排出口から排出して塵芥収集車80などに積み替えるよう
に構成されたものである。
次に、以上のように構成されたバケットの往復搬送シ
ステムの動作について説明する。
ここで、ブロワー22は駆動を開始してから平常運転に
達するまでの立ち上がりに時間がかかるため、通常は常
時駆動させており、このブロワー22を有する空気供給手
段20では、縦管10内でバケットCを搬送しない時は、バ
ルブ29,37のみを開にして縦管10内の空気を空気取入口3
2から吸い込み、配管36、配管26、ブロワー22、配管2
3、配管28を経て外部に排出することで、縦管10内を換
気しており、また、バケットCが縦管10内を降下してい
る時は、バルブ37,25を開にすることで、縦管10内の空
気を空気取入口32から吸い込み、配管36、配管26、ブロ
ワー22、配管23を経て空気吹出口21から縦管10内に排出
して再び空気取入口32から吸い込むことで循環させ、縦
管10内の空気吹出口21と空気取入口32との間に上昇気流
を発生させるようになされている。
まず、バケットCを各階から最下階に降下させる場合
について説明する。
所望階の第2バケット支持装置14を降下許容位置から
縦管10内に突出するバケット支持位置に作動させた後、
この階のゲート12を開いて投入口11aを開放し、バケッ
トCをバケット搬出入装置によって設置室13から縦管10
内に搬入する。この後、ゲート12を閉じて縦管10内を気
密状態にし、前記バケット支持装置14を降下許容位置に
作動させて縦管10内から没するとバケットCは縦管10内
を降下し始める。この時、空気供給手段20は、上述の換
気状態から、制御装置によりバルブ27,29のみを開にし
て空気を配管26の他端26aから吸い込みブロワー22、配
管23、配管28を経て配管28の他端28aから排出するいわ
ゆるニュートラル状態になされている。そして、縦管10
内を降下するバケットCは、該バケットCにより圧縮さ
れる縦管10内の空気をバケットCと縦管10との間隙から
徐々に上方に逃がすことで、徐々に降下する。
ここで、バケットCの定常落下速度Vcは、 m:バケット質量 ρ:空気比重量 Cd:空気抵抗係数 Sp:縦管断面積 Sc:バケット受圧面積 で表すことができ、この時、バケットCにより圧縮され
る縦管10内の空気の圧力Ps1は、 で求めることができる。よって、圧力測定器Pで縦管10
内の圧力Ps1を検出することで、(2)式からmgを求め
ることができ、このmgを(1)式に代入することによっ
て、定常落下速度Vcを求めることができる。
従って、バケットCの降下時において、圧力測定器P
ではバケットCが降下し始めてから所定時間後にこの縦
管10内の圧力を測定し、制御装置では圧力測定器Pで測
定された圧力Ps1に基いてバケットCの定常落下速度Vc
を上式(1),(2)から演算する。この結果、制御装
置ではバルブ39を開放制御して排気量制御手段40を作動
させ、測定速度が設定速度に近似するようバルブ39を開
閉制御して排気量を制御するとともに、バルブ37,25を
開にして空気供給手段20をニュートラル状態から着地速
度制御状態にする。つまり、バケットCの降下時におい
て、制御装置では、バルブ39の開閉制御を行って排気量
制御手段40を作動させて、縦管10内の空気を図において
矢符Aで示すように空気取入口32から配管36、配管38を
介して外部に排出し、この空気の排出量を制御すること
で、バケットCの降下速度を設定速度に近似するように
制御する。詳しくは、測定された圧力より導かれた降下
速度が設定速度との間に差が生じている場合には、バケ
ット降下速度を設定速度に近似するようバルブ39の開度
を調整し、排気量を制御する。このようなバケットCの
降下速度の制御は、投入階から空気取入口32を通過する
(着地手前)まで行われることになる。
また、この時、空気供給手段20は着地速度制御状態に
なされているので、これによって、空気取入口32から吸
い込まれた空気は、前記排気量制御手段40により配管38
の他端38aから排出されるとともに、配管36、配管26、
ブロワー22、配管23を経て空気吹出口21から供給されて
再び空気取入口32から吸い込まれて循環することで、縦
管10内の空気吹出口21と空気取入口32との間で上昇気流
を発生させている。そして、バケットCが空気取入口32
を通過した後、つまり、この通過後から着地するまでの
着地区域において、バケットCは、空気吹出口21と空気
取入口32との間に発生した上昇気流により降下速度がさ
らに遅くなるよう制御されて、第1バケット支持装置15
にゆっくりと着地する。この場合における空気吹出口21
からの吐出量はバルブ25により調整され、この吐出量は
降下速度を遅くするための上昇気流を発生する分だけで
よく、バケットCを上昇させる時の吐出量に比べれば僅
かである。なお、バルブ25による空気の吐出量の応答性
を高めるために、このバルブ25に微調整可能な補助バル
ブを併設してもよい。
この後、空気供給手段20では、バルブ29,37のみを開
にして縦管10内の空気を配管36、配管26、ブロワー22、
配管23、配管28を経て外部に排出することで、換気状態
になる。そして、最下階のゲート12を開いてバケットC
をバケット搬出入装置により排出口11bから搬出し、反
転投入装置50でバケットC内に収容された塵芥を塵芥貯
留排出装置60に投入する。
次に、バケットCを最下階から所望階まで上昇させる
場合について説明する。
反転投入装置50によって塵芥を塵芥貯留排出装置60に
投入した空のバケットCは、バケット搬出入装置で再び
縦管10内に搬入され、縦管10内において第1バケット支
持装置15に支持される。この後、ゲート12を閉じて、制
御装置によりバケットCを搬送しようとする所望階の排
気制御手段19の排気バルブ18を開にするとともに、この
制御装置によりバルブ25、27のみを開くことで空気供給
手段20をバケット上昇搬送状態にする。これより、空気
は図において矢符Bに示すように配管26の他端26aから
配管26、ブロワー22、配管23、空気吹出口21に送られ、
この空気吹出口21から縦管10内に供給される。このよう
に空気を空気取入口21から供給することで、空バケット
Cは縦管10内を上昇する。ここで、ブロワー22はバケッ
トCを上昇させるだけの十分な出力を有するものが用い
られている。
そして、排気バルブ18が開になされている所望階にバ
ケットCが達すると、(3)式に示すように、バケット
Cを上昇させるために供給された空気が排気口16より排
気される際に発生する圧力Ps2とバケットCの受圧面積S
cとの積と、バケットCの重量Wとが釣り合い、この位
置でバケットCは停止することになる。
W=Sc・Ps2 …(3) したがって、排気バルブ18が開状態になされている排
気口16に達すると、バケットCはその受圧部でその位置
を維持するだけの風量を受け、上昇に寄与していた風量
の一部が排気口16より排出される形となり、結果的にそ
のバケットCと釣り合う上昇力が得られることになる。
これにより、バケットCは停止(浮遊)状態になる。な
お、配管17を図において破線で示すように目標階よりも
上方の縦管10内に配設することで排気口16から排出され
る空気をこれよりも上方の縦管10内に排気するようにし
てもよい。
また、ブロワー22の回転数もしくはバルブ25の開閉を
制御することにより、バケット上昇搬送状態になされた
空気供給手段20により縦管10内に供給する空気の風量を
調整することによってバケットCの上昇に寄与する風量
を制御してバケットCを所望の目標階に適宜減速させな
がら停止させることも可能である。
このように所望階に停止したバケットCは、光電セン
サ70によってその存在が確認され、これによってその所
望階の第2バケット支持装置14がバケット支持位置に作
動し、バケットCを支持する。この後、この階のゲート
12が開かれ、バケットCはバケット搬出入装置によって
縦管10内から設置室13に搬出される。
そして、縦管10内でバケットCの搬送を行わない場合
は、バルブ29,37を開にして空気供給手段20を換気状態
にする。
このように、各階と最下階との間でバケットCを往復
搬送することができる。
なお、縦管10の横断面形状は本例に限らず、例えば円
形、楕円等でもよい。この場合、バケットCの横断面形
状も縦管10の形状に対応するように形成することはいう
までもない。
また、ブロワーからの吐出量はバルブ25にて制御した
が、吸入後のバルブ27を流量制御弁とすることでも対応
することができる。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によれば、バケットが縦管
内を往復搬送することで各階の塵芥を手間をかけずに排
出処理することができ便利であるとともに、塵芥を排出
したバケットは再び所定階まで搬送されてくるため、バ
ケットの回収に手間をかけずに容易に繰り返し使用する
ことができ、経済的である。また、排出される塵芥が直
接外気に触れないため衛生的であり、町の美観を損なう
こともない。さらに、往復搬送におけるバケットの下降
及び上昇時には速度制御されるため、安全で信頼性の高
いものを提供することができるとともに、騒音、振動等
の二次的な被害を解決することができる。しかも下降時
の降下速度を制御することで、高層建築物でも降下時間
を短縮するように調整することができ実用的である。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係るバケット往復搬送システムの概略構成
および動作を示す側面図である。 10……縦管 11……搬出入口 14……第2バケット支持装置 15……第1バケット支持装置 19……排気制御手段 20……空気供給手段 40……排気量制御手段 P……圧力計測器(圧力計測手段) C……バケット
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 一平 神奈川県横浜市鶴見区尻手3丁目2番43 号 新明和工業株式会社内 (72)発明者 谷口 利治 神奈川県横浜市鶴見区尻手3丁目2番43 号 新明和工業株式会社内 (72)発明者 小林 有成 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 菊地 孝眞 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 審査官 渕野 留香

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の所要階に亘って配設されるととも
    に、開閉可能になされた搬出入口が適宜階にそれぞれ形
    成され、内部をバケットが搬送可能になされた縦管と、 前記バケットに収容された塵芥の収集階となる搬出入口
    に臨むよう前記縦管内でバケットを支持する第1バケッ
    ト支持装置と、 前記収集階を除く階の搬出入口にそれぞれ設けられ、該
    搬出入口に臨むよう縦管内でバケットを支持する位置
    と、バケットの降下を許容する位置とで作動しうる第2
    バケット支持装置と、 前記搬出入口が形成された各階と縦管との間でバケット
    を搬送するバケット搬出入装置と、 前記縦管外もしくは前記バケット支持装置の上方近傍の
    縦管内より選択的に吸引された空気が縦管外もしくはバ
    ケット支持装置の下方の縦管内に選択的に供給されると
    ともに、その空気供給量が調整可能になされた空気供給
    手段と、 前記収集階を除く階の搬出入口にそれぞれ対応して設け
    られ、前記空気供給手段により縦管に供給される空気を
    排気する排気制御手段と、 前記第1バケット支持装置の上方近傍に設けられ、縦管
    から空気を排気し、その排気量が調整可能な排気量制御
    手段と、 前記縦管の下部に設けられ、密閉された状態での縦管内
    の圧力を計測する圧力計測手段とを備え、 前記バケット搬出入装置により縦管内に搬入されたバケ
    ットの降下に伴う縦管内の圧力を圧力計測手段により測
    定し、この測定結果に基づいて排気量制御手段により排
    気量を制御することでバケットを予め設定された速度で
    降下させ、第1バケット支持装置上に着地したバケット
    をバケット搬出入装置により塵芥貯留排出手段に搬送
    し、バケット内の塵芥を排出してバケット支持装置上に
    復帰させた後、空気供給手段により空バケットを上昇さ
    せ、排気制御手段で所定階に停止させて第2バケット支
    持装置で支持し、バケット搬出入装置により該空バケッ
    トを再び所定階に配置するように構成されたことを特徴
    とするバケット往復搬送システム。
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