JP2627484B2 - 愛玩動物用遊戯具 - Google Patents

愛玩動物用遊戯具

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JP2627484B2 JP6102262A JP10226294A JP2627484B2 JP 2627484 B2 JP2627484 B2 JP 2627484B2 JP 6102262 A JP6102262 A JP 6102262A JP 10226294 A JP10226294 A JP 10226294A JP 2627484 B2 JP2627484 B2 JP 2627484B2
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貢三 坂井
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株式会社サカイペット産業
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハムスターなどの愛玩
動物を遊ばせる愛玩動物用遊戯具に関するものである。
【0002】
【従来技術】愛玩動物の飼育にあたっては、ストレスが
たまらないように十分に運動をさせる必要がある。その
ため、飼育用の籠の中には愛玩動物が狭い場所でも興味
をもって遊ぶように様々な構造の遊戯具が設置されてい
る。従来の遊戯具は、ブランコ、滑り台、梯子など、人
の子供用の遊戯具をそのまま小さくした構造のものが主
流であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の遊戯具には、次のような課題があった。すなわ
ち、従来のものは本来人の体型や運動能力に合った構造
であり、人とは体型や運動能力が違う愛玩動物にとって
は、十分な運動ができる適切な構造とはいい難い。その
ため愛玩動物が遊戯具に興味を示さなくなり、十分な運
動量が得られずにストレスがたまり、短期間の内に死ん
でしまうことがあった。
【0004】また、従来のものは籠内に取り付けたらそ
の構造のまま使用されるが、これでは使い方が限られる
ため、必要に応じて構造を変えるなどの融通がきかず、
不便である。更には、従来のものは大きさが小さいとは
いっても構造は本来のものと同じであるので製造するの
に手間がかかる。特に、小さい棒状体を並設してログハ
ウス状の壁部をつくるのは大変に手間のかかる面倒な作
業であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記課題を解消するもので、愛
玩動物の体型や運動能力に適合した構造で十分な運動が
でき、愛玩動物が興味を示さなくなる心配のない愛玩動
物用遊戯具を提供することを目的とする。また、他の目
的としては必要に応じて構造を変えることができる愛玩
動物用遊戯具を提供することである。更に他の目的とし
ては、製造が比較的容易にできるログハウス状の壁部を
有する遊戯具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明にあっては、
愛玩動物用遊戯具であって、台部と、当該台部に軸支手
段を介し回転または回動できるように取り付けてある可
動体と、を備えており、 上記可動体は、半円形状に形成
されている周壁部材と当該周壁部材の両側端口部を閉鎖
し向かい合わせに設けられている側壁部材とで形成され
ており、更に上記壁部材の上端縁と上記両方の側壁部材
の上端縁で囲まれて形成されている出入口を有し、 上記
周壁部材は断面形状が実質的に半円形の複数の棒状体を
平面側に接着された接着テープによって隣接して連結す
ることにより形成されており、 上記可動体は上記壁部材
の上部寄りを上記軸支手段により軸支してある、愛玩動
物用遊戯具である。
【0007】第2の発明にあっては愛玩動物用遊戯具
であって、 台部と、当該台部に軸支手段を介し回転また
は回動できるように取り付けてある可動体と、を備えて
おり、 上記可動体は、円筒形成に形成されている周壁部
材と当該周壁部材の両側端口部を閉鎖し向かい合わせに
設けられている側壁部材とで形成されており、更に上記
周壁部材は一箇所に出入口を有し、 上記周壁部材は断面
形状が実質的に半円形の複数の棒状体を平面側に接着さ
れた接着テープによって隣接して連結することにより形
成されており、 上記可動体は上記側壁部材の中心部を上
記軸支手段により軸支してある、愛玩動物用遊戯具であ
る。
【0008】第3の発明にあっては、 可動体は、台部か
ら取り外しができるようにしてある、 第1または第2の
発明に係る愛玩動物用遊戯具である。
【0009】
【作用】愛玩動物用遊戯具の可動体は中空に形成され、
台部に軸支手段を介して回転または回動可能に取り付け
てあり、出入口から内部に出入りができる。これにより
ハムスターなどの愛玩動物が可動体の上に乗ると、その
重さで可動体が回転または回動し、出入口から内部に入
った場合は入ったままで回転または回動し、出入口が下
になったときに出入口から転げ落ちるなど、愛玩動物は
興味をもって楽しく遊ぶことができる。
【0010】また、周壁部材が断面形状が実質的に半円
形の複数の棒状体を平面に接着された接着テープにより
隣接して連結することにより形成してあるので、ログハ
ウス状の壁部を有する遊戯具の製造が容易にでき、また
外部の凹凸面により愛玩動物の手足部に適度な刺激を与
えることができる。
【0011】可動体が、台部から取り外しできるように
してあるものにあっては、必要に応じて台部から取り外
すことにより据え置くことができ、可動部を持たない普
通の遊戯具としての使用も可能である。
【0012】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明に係る愛玩動物用遊戯具の
第1実施例を示す斜視図、図2は周壁の構造を示す説明
図である。符号A1は愛玩動物用遊戯具で、台部1と可
動体2を備えている。台部1は四角形の台板10を備
え、その上面には所要の間隔で、支持手段を構成する二
本の支柱11、12が平行に立設されている。
【0013】支柱11、12間には、上記可動体2が取
り付けられている。可動体2は二枚の実質的に半円形状
の側板21、22を有している。側板21、22の円弧
状辺の間には、ログハウスの壁状の周壁23が設けてあ
る。これにより、可動体2の上部には開口部24が形成
されている。なお、周壁23は図2に示すように、断面
形状が実質的に半円形の棒状体231・・・・を幅方向
に並べ平面側の両端を接着テープ232、232により
連結した壁材で形成してある。
【0014】そして、側板21の中央部分には円形の出
入口211が設けてある。また、側板21、22の直線
辺の中央寄りには軸支手段を構成する軸孔212(図3
に図示)が設けてある。支柱11、12の先端寄り内側
には軸支手段を構成する軸ピンPが設けてあり、可動体
2は側板21、22の軸孔を支柱11、12の軸ピンP
に嵌め込んで回動可能に取り付けてある。なお、可動体
2は軸ピンPを抜くことにより支柱11、12から取り
外し可能となっている。
【0015】(作 用)図1を参照して本実施例の作用
を説明する。愛玩動物用遊戯具A1の可動体2は中空に
形成され、台部1の支柱11、12に回動可能に取り付
けてある。愛玩動物は、開口部24から可動体2の内部
に出入りができる。これにより、ハムスターなどの愛玩
動物が可動体2の上に乗るとその重さで可動体2が回動
し、愛玩動物が開口部24から内部に入った場合は入っ
たままでブランコのように揺動し、開口部24が下にな
ったときに開口部24から転げ落ちるなど、愛玩動物は
興味をもって楽しく遊ぶことができる。
【0016】また、可動体2の周壁23は断面形状が実
質的に半円形の棒状体231を幅方向に並べ平面側を接
着テープ232により連結した壁材で形成してあるの
で、ログハウス状の壁部を有する遊戯具の製造が容易に
でき、更には周壁23外部の凹凸面により愛玩動物の手
足部に適度な刺激を与えることができる。更には、可動
体2が実質的に椀状に形成されているので、必要に応じ
て台部1から外すことにより、図3に示すように開口部
24をふせて据え置くことができるので、可動部を持た
ない普通の遊戯具としての使用も可能である。
【0017】図4は本発明に係る愛玩動物用遊戯具の第
2実施例を示す斜視図である。本実施例の愛玩動物用遊
戯具A2は、台部1aと可動体2aを備え、可動体2a
は実質的にドラム状に形成されている。台部1aは四角
形の台板10aを備え、その上面には所要の間隔で、支
持手段を構成する二本の支柱13、14が立設されてい
る。
【0018】支柱13、14間には、上記可動体2aが
取り付けられている。可動体2aは二枚の実質的に円形
の側板25、26を有している。側板25、26の外周
縁の間には、周壁27が設けてある。周壁27には円形
の出入口28が形成されている。なお、周壁27は上記
愛玩動物用遊戯具A1の周壁23と同様に、断面形状が
実質的に半円形の棒状体271・・・・を幅方向に並べ
平面側の両端を接着テープ(図示省略)により連結した
壁材で形成してある。
【0019】そして、側板25、26の中心部には軸支
手段を構成する軸孔29(図5に図示)が設けてある。
また、支柱13、14の先端寄り内側には軸支手段を構
成する軸ピンPが設けてあり、可動体2aは側板25、
26の軸孔29を支柱13、14の軸ピンPに嵌め込ん
で回転可能に取り付けてある。なお、可動体2aは軸ピ
ンPを抜くことにより支柱13、14から取り外し可能
となっている。
【0020】(作 用)図5は第2実施例の可動体の他
の使用方法を示す説明図である。図4、図5を参照して
本実施例の作用を説明する。愛玩動物は、出入口28か
ら可動体2aの内部に出入りできる。これにより、ハム
スターなどの愛玩動物が可動体2aの上に乗ろうとする
と、その重さで可動体2aが回転し、なかなか上に乗る
ことができない。愛玩動物が出入口28から内部に入っ
た場合は入ったままで回転し、出入口28が下になった
ときに出入口28から転げ落ちるなど、愛玩動物は興味
をもって楽しく遊ぶことができる。
【0021】また、可動体2aが実質的にドラム状に形
成されているので、必要に応じて台部1aから外すこと
により、図5に示すように一方の側板26を下にして据
え置くことができ、可動部を持たない普通の遊戯具とし
ての使用も可能である。なお、本発明は図示の実施例に
限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内にお
いて種々の変形が可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)愛玩動物用遊戯具の可動体は中空に形成され、台
部に軸支手段を介して回転または回動可能に取り付けて
あり、出入口から内部に出入りができる。これによりハ
ムスターなどの愛玩動物が可動体の上に乗ると、その重
さで可動体が回転または回動し、出入口から内部に入っ
た場合は入ったままで回転または回動し、出入口が下に
なったときに出入口から転げ落ちるなど、愛玩動物は興
味をもって楽しく遊ぶことができる。また、周壁部材が
断面形状が実質的に半円形の複数の棒状体を平面側に接
着された接着テープにより隣接して連結することにより
形成してあるので、ログハウス状の壁部を有する遊戯具
の製造が容易にでき、また外部の凹凸面により愛玩動物
の手足部に適度な刺激を与えることができる。
【0023】(b)可動体が、台部から取り外しできる
ようにしてあるものにあっては、必要に応じて台部から
取り外すことにより据え置くことができ、可動部を持た
ない普通の遊戯具としての使用も可能である。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る愛玩動物用遊戯具の第1実施例を
示す斜視図。
【図2】周壁の構造を示す説明図。
【図3】第1実施例の可動体の他の使用方法を示す説明
図。
【図4】本発明に係る愛玩動物用遊戯具の第2実施例を
示す斜視図。
【図5】第2実施例の可動体の他の使用方法を示す説明
図。
【符号の説明】
A1 愛玩動物用遊戯具 1 台部 2 可動体 10 台板 11、12 支柱 21、22 側板 211 出入口 23 周壁 24 開口部 231 棒状体 232 接着テープ A2 愛玩動物用遊戯具 1a 台部 2a 可動体 10a 台板 13、14 支柱 25、26 側板 28 出入口 27 周壁 271 棒状体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 愛玩動物用遊戯具であって、 台部と、当跡台部に軸支手段を介し回転または回動でき
    るように取り付けてある可動体と、を備えており、 上記可動体は、半円形状に形成されている周壁部材と当
    該周壁部材の両側端口部を閉錆し向かい合わせに設けら
    れている側壁部材とで形成されており、更に上記周壁部
    材の上端縁と上記両方の側壁部材の上端縁で開まれて形
    成されている出入口を有し、 上記周壁部材は断面形状が実質的に半円形の複数の棒状
    体を平面側に接着された接着テープによって隣接して連
    結することにより形成されており、 上記可動体は上記側壁部材の上部寄りを上記軸支手段に
    より軸支してあることを特徴とする、 愛玩動物用遊戯具。
  2. 【請求項2】 愛玩動物用遊戯具であって、 台部と、当該台部に軸支手段を介し回転または回動でき
    るように取り付けてある可動体と、を備えでおり、 上記可動体は、円筒形状に形成されている周壁部材と当
    該固壁部材の両側端口部を閉鎖し向かい合わせに設けら
    れている側壁部材とで形成されており、更に上記周壁部
    材は一箇所に出入口を有し、 上記周壁部材は断面形状が実質的に半円形の複数の棒状
    体を平面側に接着された接着テープによって隣接して連
    結することにより形成されており、 上記可動体は上記側壁部材の中心部を上記軸支手段によ
    り軸支してあることを特徴とする、 愛玩動物用遊戯具。
  3. 【請求項3】 可動体は,台部から取り外しができるよ
    うにしてあることを特徴とする、 請求項1または2記載の 愛玩動物用遊戯具。
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