JP2627424B2 - 伝動帯の張り具合測定治具 - Google Patents

伝動帯の張り具合測定治具

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JP2627424B2
JP2627424B2 JP63091168A JP9116888A JP2627424B2 JP 2627424 B2 JP2627424 B2 JP 2627424B2 JP 63091168 A JP63091168 A JP 63091168A JP 9116888 A JP9116888 A JP 9116888A JP 2627424 B2 JP2627424 B2 JP 2627424B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、動力を伝達すべく複数の伝動輪に巻掛けら
れる無端状伝動帯の張り具合を測定するための伝動帯の
張り具合測定治具に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる測定治具は、たとえば実開昭56−122733
号公報等により公知である。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところが上記従来のものは、伝動帯を覆うカバーに測
定治具を取付けて測定するつもりであり、カバーと伝導
帯との相対位置が常に正確に一定となっているとは言え
ず、測定精度に問題があり、また伝動帯を覆うカバーが
ない場合には測定不能である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、
簡単な構成で伝動帯の張り具合を精度よくかつ容易に測
定し得るようにした伝動帯の張り具合測定治具を提供す
ることを目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、請求項1の発明によれ
ば、動力を伝達すべく複数の伝動輪に巻掛けられる無端
状伝動帯の張り具合を測定するための伝動帯の張り具合
測定治具において、隣接する一対の伝動輪に伝動帯を介
して当接する基準設定部を有して伝動帯の外面に対向配
置される治具本体と、伝動帯に当接すべく該伝動帯に対
してほぼ直角な方向に移動可能にして治具本体に支承さ
れる押圧部材と、この押圧部材を伝動帯に押付ける方向
の弾性力を発揮すべく治具本体および押圧部材間に介設
される弾発手段とを備え、治具本体には、隣接する両伝
動輪間のほぼ中央部で押圧部材が伝動帯に当該すべく該
治具本体の位置を定める位置決め部材が、隣接する両伝
動輪の一方に係合し得るように設けられ、また請求項2
の発明によれば、動力を伝達すべく複数の伝動輪に巻掛
けられる無端状伝動帯の張り具合を測定するための伝動
帯の張り具合測定治具において、伝動帯の外面に対向配
置される治具本体と、伝動帯に当接すべく該伝動帯に対
してほぼ直角な方向に移動可能にして治具本体に支承さ
れる押圧部材と、この押圧部材を伝動帯に押付ける方向
の弾性力を発揮すべく治具本体および押圧部材間に介設
される弾発手段とを備え、治具本体には、押圧部材の移
動方向を伝動帯に対してほぼ直角方向としながら前記両
伝動輪に対する治具本体の基準位置を設定すべく、隣接
する両伝動輪に伝動帯を介して当接可能な長さを有する
基準設定補助部材が着脱可能に取付けられ、更に請求項
3の発明によれば、動力を伝達すべく複数の伝動輪に巻
掛けられる無端状伝動帯の張り具合を測定するための伝
動帯の張り具合測定治具において、隣接する一対の伝動
輪に伝動帯を介して当接する基準設定部を有して伝動帯
の外面に対向配置される治具本体と、伝動帯に当接し得
る押圧部材と、この押圧部材を固着すると共に治具本体
の回転可能に支承されてその回動により押圧部材を伝動
帯に対してほぼ直角な方向に移動可能とする揺動レバー
と、押圧部材を伝動帯に押付けるように揺動レバーを付
勢すべく該揺動レバー及び治具本体間に介設されて押圧
部材の移動方向とほぼ直交する方向に弾発力を発揮する
弾発手段とを備えており、更にまた請求項4の発明によ
れば、動力を伝達すべく複数の伝動輪に巻掛けられる無
端状伝動帯の張り具合を測定するための伝動帯の張り具
合測定治具において、隣接する一対の伝動輪に伝動帯を
介して当接する基準設定部を有して伝動帯の外面に対向
配置される治具本体と、伝動帯に当接すべく該伝動帯に
対してほぼ直角な方向に移動可能にして治具本体に支承
される押圧部材と、この押圧部材を伝動帯に押付ける方
向の弾性力を発揮すべく治具本体および押圧部材間に介
設される弾発手段と、押圧部材の移動量を測定する移動
量測定手段とを備え、その移動量測定手段は、押圧部材
とワイヤで接続されながら治具本体と離間した位置に配
置される。
(2) 作用 各請求項の発明によれば、基準設定部(請求項2の発
明では基準設定補助部材)を隣接する両伝動輪に伝動帯
を介して当接させるだけで、押圧部材を伝動帯にほぼ直
角に当接させることができ、弾発手段で弾発された該押
圧部材により伝動帯が押圧されるから、その弾発力に釣
合うだけ伝動帯が撓む。従ってその撓みに応じた押圧部
材の移動量を検出することにより、伝動帯の張り具合を
測定することができる。
また特に請求項1の発明によれば、上記位置決め部材
の位置決め作用によって、両伝動輪間のほぼ中央部で押
圧部材が伝動帯に当接するように治具本体の位置決めを
的確に行うことができる。
また特に請求項2の発明によれば、基準設定補助部材
を両伝動輪の軸間距離や直径に合わせて適宜交換するこ
とにより、伝動輪の軸間距離や直径が異なる他の伝動装
置の伝動帯の張り具合を各々的確に測定可能となる。
また特に請求項3の発明によれば、押圧部材を治具本
体に回動可能に支持したことで、押圧部材を摺動支持す
るような構造と比べ該部材の移動抵抗が軽減される。し
かも治具本体を押圧部材の直上に設ける必要はなくな
り、例えば一方の伝動輪側に偏位させて設置可能である
ことから、治具本体の配置自由度が増す。
また特に請求項4の発明によれば、治具本体を配置す
べき伝動帯近傍の作業空間が狭小であっても、該空間
(即ち治具本体)から移動量測定手段を離間した位置に
配して、そこで容易に測定作業を行うことができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明する
と、先ず本発明の第1実施例を示す第1図ないし第4図
において、車両用エンジンのクランク軸1からの動力
を、動弁カム軸2およびウォータポンプの入力軸3に伝
達すべく、クランク軸1に固設された伝動輪としての駆
動プーリ4と、動弁カム軸2に固設された伝動輪として
の第1従動プーリ5と、入力軸3に固設された伝動輪と
しての第2従動プーリ6とには、無端状の伝動帯として
のコグベルト7が巻掛けられる。また駆動プーリ4およ
び第1従動プーリ5間で、コグベルト7はテンショナ8
に巻掛けられており、該テンショナ8はコグベルト7の
張り具合を増加する方向に弾発付勢される。すなわち固
定位置で基端を回動自在に枢支されたレバー9の中間部
にテンショナ8が回転自在に支承されており、レバー9
の先端にはテンショナ8をコグベルト7に接触させる方
向のばね力を発揮するばね10が連結される。しかもテン
ショナ8はコグベルト7の張り具合を調整すべく位置を
調整可能にしてレバー9の中間部に支承される。さらに
第2従動プーリ6および駆動プーリ4間でコグベルト7
は、アイドラ11に巻掛けられる。
このようなコグベルト7の張り具合を測定するための
張り具合測定治具12は、隣接する一対の伝動輪たとえば
第1および第2従動プーリ5,6にコグベルト7を介して
当接する基準設定部15,15を有してコグベルト7の外面
に対向配置される治具本体13と、コグベルト7に当接す
べく該コグベルト7に対してほぼ直角な方向に移動可能
にして治具本体13に支承される押圧部材14と、この押圧
部材14をコグベルト7に押付ける方向の弾性力を発揮す
べく治具本体13および押圧部材14間に介設される弾発手
段としてのばね16と、押圧部材14の移動量を測定すべく
治具本体13に取付けられる移動量測定手段としてのダイ
ヤルゲージ17と、両従動デーリ5,6間のほぼ中央で押圧
部材14がコグベルト7に当接するように治具本体13の位
置を定めるべく該治具本体13に取付けられる位置決め部
材18とを備える。
治具本体13は矩形ブロック状に形成される。この治具
本体13のコグベルト7に対向する側の端部には、コグベ
ルト7を介して第1および第2従動プーリ5,6に当接す
べく両側方に張出す基準設定部15,15が、その両端間の
距離を両従動プーリ5,6の中心間の距離以上として一体
に設けられる。しかも基準設定部15,15のコグベルト7
に対向する面15a,15aは、治具本体13のコグベルト7へ
の対向端面13aと面一に形成されるものであり、治具本
体13と両基準設定部15,15とは、全体として略T字状に
形成される。また治具本体13の前記端面13aには、該端
面13aと直交する方向を深さ方向とするとともに両側面
に開放した案内凹部19が穿設され、該案内凹部19には、
その深さ方向に沿う移動を可能として押圧部材14が嵌合
される。したがって両基準設定部15,15を第1および第
2従動プーリ5,6に対応する位置でコグベルト7に当接
させることにより、治具本体13の端面13aは両従動プー
リ5,6の外周を結ぶ仮想線と平行となり、押圧部材14は
該仮想線と直交する方向に移動可能となるので、押圧部
材14の移動方向がコグベルト7に対してほぼ直角方向と
なるように治具本体13の姿勢が認定されるとともに、前
記両従動プーリ5,6に対する治具本体13の基準位置が設
定されることになる。
治具本体13には、前記案内凹部19との間に隔壁部20を
介在させて有底の案内穴21が穿設さえる。この案内穴21
は、案内凹部19の深さ方向に沿って長く延びるものであ
り、治具本体13の前記端面13aとは反対側の端面に開口
する。しかも該案内穴21の開口端を閉塞する蓋板22が治
具本体13に固着される。隔壁部20および蓋板22には、軸
線を同一として貫通孔23,24が穿設されており、貫通孔2
3にはロッド25が軸方向移動自在に挿通され、貫通孔24
にはロッド25に連結される受け部材26が挿通される。
案内穴21の隔壁部20寄りの部分には、スライドベアリ
ング27が圧入されており、ロッド25は該スライドベアリ
ング27により軸方向移動自在に案内される。また貫通孔
23から案内溝19に突出したロッド25の一端は押圧部材14
に螺着される。一方、受け部材26は、有底円筒状に形成
されており、その閉塞端を外方に突出させるようにして
貫通孔24に挿通される。しかも受け部材26の開口端に
は、案内穴21の内面に摺接する鍔部26aが全周にわたっ
て設けられており、受け部材26は案内穴21内を軸方向に
摺動可能である。さらにロッド25の他端部には雄ねじ25
aが設けられており、この雄ねじ25aは受け部材26の閉塞
端に螺合するとともに受け部材26の閉塞端から外方に突
出する。而して受け部材26から突出した雄ねじ25aの他
端部にはロックナット28が螺合される。したがってロッ
ド25および受け部材26は軸方向相対位置を調整可能にし
て同軸に連結されることになる。
受け部材26の鍔部26aと蓋板22との間には、受け部材2
6を囲繞するコイル状のばね16が縮設されており、この
ばね16のばね力により、受け部材26すなわちロッド25
は、押圧部材14を治具本体13から突出する方向に弾発付
勢されることになる。しかもばね16のばね定数は比較的
小さく設定されている。
ダイヤルゲージ17は、治具本体13の表面に固着され
る。このダイヤルゲージ17は、突出方向に弾発付勢され
ている測定子17aの移動方向を押圧部材14の移動方向と
平行にして治具本体13に取付けられるものであり、押圧
部材14には該測定子17aの先端を当接させる当接段部14a
が設けられる。したがって押圧部材14の移動に応じて測
定子17aが移動し、それにより押圧部材14の移動量を測
定することができる。
治具本体13の両側面と両基準設定部15,15との間に
は、三角形状のリブ29,29が設けられており、一方のリ
ブ29には位置決め部材18が一対のねじ部材30,30により
取付けられる。該位置決め部材18は、隣接する両従動プ
ーリ5,6のほぼ中心部で押圧部材14がコグベルト7に当
接すべく治具本体13の位置を定めるためのものであり、
コグベルト7を介して第2従動プーリ6に係合すべく略
C字状に形成される。
次にこの実施例の作用について説明すると、コグベル
ト7の張り具合を測定するにあたっては、位置決め部材
18を第2従動プーリ6に係合しながら両基準設定部15,1
5を両従動プーリ5,6に対応する位置でコグベルト7に当
接させるようにする。そうすると、治具本体13が両従動
プーリ5,6に対する基準位置が設定されるとともに押圧
部材14が両従動プーリ5,6間のほぼ中心部でコグベルト
7にほぼ直角にして当接する。而して、押圧部材14はば
ね16で突出方向に付勢されているので、コグベルト7は
ばね16による押圧力に釣合う反力を発生するまで撓む。
そこでダイヤルゲージ17によって押圧部材14の移動量す
なわちコグベルト7の撓み量を読取ることにより、コグ
ベルト7の張り具合を測定することができる。
かかる測定時にコグベルト7の撓み量に応じてばね16
の変異量も変化するので押圧荷重も変化するが、ばね16
のばね定数は比較的小さく設定されているので、押圧部
材14すなわち受け部材26の移動量が少々変化しても荷重
変動は小さく、実際の測定には支障はない。
このようにして張り具合測定治具12をコグベルト7に
押付けるだけの簡単な操作により、コグベルト7の張り
具合を極めて容易に測定することができる。
第5図は本発明の第2実施例を示すものであり、上記
第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付す。
この第2実施例では、第1実施例のダイヤルゲージ17
を省略し、押圧部材14に連結されている受け部材26の外
側面に、移動量測定手段として蓋板22の外表面を基準レ
ベルとした目盛31が設けられる。このようにしても、押
圧部材14の移動量すなわちコグベルト7の移動量を容易
に検出することができ、第1実施例と同様にコグベルト
7の張り具合を容易に測定することができる。
第6図および第7図は本発明の第3実施例を示すもの
であり、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符
号を付す。
この第3実施例は、相互に隣接する伝動輪間の距離お
よび一方の伝動輪の直径が異なる伝動輪の張り具合を測
定する場合、たとえば両従動プーリ5,6間の距離および
従動プーリ6の直径が異なる各種伝動帯の張り具合を測
定する場合に対応し得るようにしたものであり、治具本
体13には、両従動プーリ5,6に対応する位置でコグベル
ト7に当接可能な長さを有する基準設定補助部材32,33
が治具本体13に着脱可能に取付けられるとともに、押圧
部材14までの位置を調整可能な位置決め部材34が押圧部
材14の移動方向と平行な方向に移動可能にして治具本体
13に取付けられる。
基準設定補助部材32,33は、リブ29,29に各一対のねじ
部材35,35により着脱自在に取付けられるものであり、
これらの基準設定補助部材32,33のコグベルト7に対向
する面32a,33aは、治具本体13への取付け状態で基準設
定部15,15におけるコグベルト7への対向面15a,15aと面
一となる。
また位置決め部材34は、基準設定補助部材33に取付け
られるものであり、基準設定補助部材34には、コグベル
ト7への対向面33aと平行な一対の長孔36,36が穿設され
る。また基準設定補助部材34の表面上を摺動可能にして
略U字状に形成された支持部材37が前記各長孔36,36に
挿通されるねじ部材38,38により基準設定補助部材33に
取付けられており、第2従動プーリ6に係合すべく直線
状に形成された位置決め部材34が支持部材37および基準
設定補助部材33間に挿通される。しかも位置決め部材34
の支持部材37内での位置は、支持部材37に螺合したねじ
部材39により固定される。
この第3実施例によれば、両従動プーリ5,6間の距離
が異なる場合には、基準設定補助部材32,33を交換する
ことにより治具本体13の姿勢および基準位置を設定する
ことができ、また第2従動プーリ6の直径が異なる場合
には、支持部材37の長孔36,36に沿う位置および位置決
め部材34の支持部材37内での位置を調整することにより
対応することが可能となる。
第8図は本発明の第4実施例を示すものであり、箱状
に形成された治具本体41には、第1および第2従動プー
リ5,6に対応する部分でコグベルト7に当接すべく一直
線状に延びる基準設定部42が固設されており、この基準
設定部42の長手方向中央部には透孔43が穿設される。ま
た治具本体41には、第2従動プーリ6に係合して前記透
孔43を前記従動プーリ5,6間のほぼ中央部とする位置決
め部材44が固設される。
基準設定部42には、略L字形に形成されている揺動レ
バー45の中間屈曲部を枢支するブラケット46が固設さ
れ、該揺動レバー45の一端には透孔43内に位置する押圧
部材47が固設される。而して揺動レバー45は、押圧部材
47をコグベルト7に対して近接、離反させる方向に揺動
可能である。また揺動レバー45の他端部に設けられた連
結ピン48には連結リング49が連結されており、この連結
リング49は、基準設定部42の長手方向と平行な方向に移
動可能にして治具本体41に支承されたロッド50の一端に
設けられ、該ロッド50は治具本体41との間に縮設した弾
発手段としてのばね51により治具本体41から突出する方
向すなわち押圧部材47の移動方向とほぼ直交する方向に
付勢される。これにより揺動レバー45は、ばね51の弾発
方向をほぼ90度変換して押圧部材47をコグベルト7に押
付ける方向に揺動付勢されており、連結リング49は揺動
レバー45の揺動動作を許容すべく楕円状に形成される。
また治具本体41にはダイヤルゲージ17が取付けられて
おり、このダイヤルゲージ17の測定子17aは揺動レバー4
5の他端に当接される。
この第4実施例によっても位置決め部材44を第2従動
プーリ6に係合し、基準設定部42を両従動プーリ5,6に
対応する位置でコグベルト7に当接させることにより、
両従動プーリ5,6に対する治具本体41の姿勢、ならびに
押圧部材47の位置を設定することができ、ダイヤルゲー
ジ17によりコグベルト7の撓み量を測定することができ
るので、コグベルト7の張り具合を容易に測定可能とな
る。
第9図は本発明の第5実施例を示すものであり、この
第5実施例は上記第4実施例のばね51に代えて、流体圧
シリンダ52が弾発手段として治具本体41に取付けられ
る。この流体圧シリンダ52は、治具本体42に固設される
シリンダ体53と、該シリンダ体53内に摺動可能に嵌合す
るピストン54とを備え、ピストン54にロッド50が同軸に
連結される。
この第5実施例によれば、押圧部材47はピストン54の
背面に作用する流体圧によりコグベルト7に押付けられ
る。
第10図は本発明の第6実施例を示すものであり、治具
本体56には第1および第2従動プーリ5,6に対応する位
置でコグベルト7に当接する基準設定部57,58が一体に
設けられ、一方の基準設定部58の先端には第2従動プー
リ6に係合する位置決め部材44が固設される。また治具
本体56にはスライドベアリング59を介して押圧部材60が
移動自在に支承されており、この押圧部材60には、両基
準設定部57,58に一端を係合した一対の弾発手段として
のねじりばね61,61の他端が係合される。これにより押
圧部材60は、コグベルト7に押付けられる方向に付勢さ
れる。
また治具本体56とは別に支持板62が設けられており、
この支持板62上にはダイヤルゲージ17が取付けられると
ともに、ダイヤルゲージ17の測定子17a先端に当接する
移動体63を案内する案内筒64が固設される。しかも押圧
部材60には、一端を治具本体56に固着したアウタワイヤ
65内に移動自在に挿通されたインナワイヤ66の一端が連
結される。またインナワイヤ66およびアウタワイヤ65の
他端は前記移動体63に連結され、移動体63は案内筒64と
の間に介設したばね67により測定子17aに同軸に当接す
る方向に弾発付勢される。
この第6実施例によれば、ねじりばね61,61のばね力
に釣合う反力を発揮するまでコグベルト7が撓むのに応
じて押圧部材60が移動すると、その移動量に対応する分
だけ移動体63が移動するので、ダイヤルゲージ17でコグ
ベルト7の撓み量を測定することができ、狭い場所にあ
るコグベルト7の張り具合測定時に、その狭い場所から
離れた位置にあるダイヤルゲージ17で撓み量を読み取る
ことが可能となる。
以上の実施例のうち特に第1実施例は請求項1〜4の
発明に、第2実施例は請求項1〜3の発明に、第3実施
例は請求項1,2の発明に、第4実施例は請求項1,3の発明
に、第5実施例は請求項1,3の発明に、第6実施例は請
求項1,4の発明に、それぞれ対応している。
以上の実施例では、基準設定部15,15;42;57,58あるい
は基準設定補助部材32,33を第1および第2従動プーリ
5,6に、コグベルト7を介して押付けるようにしたが、
手を離してもその状態を維持し得るようにすることも可
能である。たとえば、基準設定部15,15;42;57,58あるい
は基準設定補助部材32,33に各従動プーリ5,6の外周縁に
係合し得る係合腕を設けてもよく、各従動プーリ5,6の
歯部に係合し得る係合部を回動可能にして基準設定部1
5,15;42;57,58あるいは基準設定補助部材32,33に取付け
るとともにその係合腕を係合方向にばね付勢してもよ
く、またコグベルト7の近傍にある固定部材に係合した
クリップを各基準設定部15,15;42;57,58あるいは基準設
定補助部材32,33に掛けて押付け状態を維持するように
してもよく、さらに磁石で押付け状態を維持するように
してもよい。
C.発明の効果 各請求項の発明によれば、基準設定部(請求項2の発
明では基準設定補助部材)を両伝動輪に対応する位置で
伝動帯に当接させるだけの簡単な操作により押圧部材を
伝動帯にほぼ直角に当接させ、その押圧部材を介して伝
動帯に加わる弾発手段の弾発力を以て伝動帯を撓ませる
ことができるので、カバーに測定治具を取付けるように
した従来のものに比べると、極めて容易にかつ正確に伝
動帯の張り具合を測定することが可能であり、カバーで
覆われていない伝動帯の張り具合も容易に測定可能とな
る。
また特に請求項1の発明によれば、治具本体に設けら
れて一方の伝動輪に係合する位置決め部材の位置決め作
用によって、両伝動輪間のほぼ中央部で押圧部材が伝動
帯に当接するように治具本体の位置決めを的確に行うこ
とができるから、測定精度の向上に寄与することができ
る。
また特に請求項2の発明によれば、治具本体に対し着
脱可能な基準設定補助部材を両伝動輪の軸間距離や直径
に合わせて適宜交換することにより、伝動輪の軸間距離
や直径が異なる他の伝動装置の伝動帯の張り具合を各々
的確に測定することができる。
また特に請求項3の発明によれば、押圧部材を揺動レ
バーを介して治具本体に回動可能に支持したことで、押
圧部材の移動抵抗を極力軽減することができる。しかも
治具本体を押圧部材の直上に設ける必要はなくなり、例
えば一方の伝動輪側に偏位させて設置可能であることか
ら、治具本体の配置自由度が増して作業性が向上する。
また特に請求項4の発明によれば、治具本体を配置す
べき伝動帯近傍の作業空間が狭小であっても、該空間
(即ち治具本体)から移動量測定手段を離間した位置に
配して、そこで容易に測定作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例を示すもの
で、第1図は測定状態を示す正面図、第2図は第1図の
要部拡大図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第4
図は第2図のIV矢視図、第5図は本発明の第2実施例の
第3図に対応した断面図、第6図および第7図は本発明
の第3実施例を示すものであり、第6図は第2図に対応
する正面図、第7図は第6図のVII−VII線視図、第8図
は本発明の第4実施例の部分切欠き正面図、第9図は本
発明の第5実施例の部分切欠き正面図、第10図は本発明
の第6実施例の部分切欠き正面図である。 5,6……伝動輪としての従動プーリ、7……伝動帯とし
てのコグベルト、12……張り具合測定治具、13,41,56…
…治具本体、14,47,60……押圧部材、15,42,57,58……
基準設定部、16,51……弾発手段としてのばね、17……
移動量測定手段としてのダイヤルゲージ、18,34,44……
位置決め部材、31……移動量測定手段としての目盛、3
2,33……基準設定部としての基準設定補助部材、45……
揺動レバー、52……弾発手段としての流体圧シリンダ、
61……弾発手段としてのねじりばね、65,66……ワイヤ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動力を伝達すべく複数の伝動輪(5,6)に
    巻掛けられる無端状伝動帯(7)の張り具合を測定する
    ための、伝動帯の張り具合測定治具において、 隣接する一対の伝動輪(5,6)に伝動帯(7)を介して
    当接する基準設定部(15,32,33,42,57,58)を有して伝
    動帯(7)の外面に対向配置される治具本体(13,41,5
    6)と、伝動帯(7)に当接すべく該伝動帯(7)に対
    してほぼ直角な方向に移動可能にして治具本体(13,41,
    56)に支承される押圧部材(14,47,60)と、この押圧部
    材(14,47,60)を伝動帯(7)に押付ける方向の弾性力
    を発揮すべく治具本体(13,41,56)および押圧部材(1
    4,47,60)間に介設される弾発手段(16,51,52,61)とを
    備え、 治具本体(13,41,56)には、隣接する両伝動輪(5,6)
    間のほぼ中央部で押圧部材(14,47,60)が伝動帯(7)
    に当該すべく該治具本体(13,41,56)の位置を定める位
    置決め部材(18,34,44)が、隣接する両伝動輪(5,6)
    の一方に係合し得るように設けられることを特徴とす
    る、伝動帯の張り具合測定治具。
  2. 【請求項2】動力を伝達すべく複数の伝動輪(5,6)に
    巻掛けられる無端状伝動帯(7)の張り具合を測定する
    ための、伝動帯の張り具合測定治具において、 伝動帯(7)の外面に対向配置される治具本体(13)
    と、伝動帯(7)に当接すべく該伝動帯(7)に対して
    ほぼ直角な方向に移動可能にして治具本体(13)に支承
    される押圧部材(14)と、この押圧部材(14)を伝動帯
    (7)に押付ける方向の弾性力を発揮すべく治具本体
    (13)および押圧部材(14)間に介設される弾発手段
    (16)とを備え、 治具本体(13)には、押圧部材(14)の移動方向を伝動
    帯(7)に対してほぼ直角方向としながら前記両伝動輪
    (5,6)に対する治具本体(13)の基準位置を設定すべ
    く、隣接する両伝動輪(5,6)に伝動帯(7)を介して
    当接可能な長さを有する基準設定補助部材(32,33)が
    着脱可能に取付けられることを特徴とする、伝動帯の張
    り具合測定治具。
  3. 【請求項3】動力を伝達すべく複数の伝動輪(5,6)に
    巻掛けられる無端状伝動帯(7)の張り具合を測定する
    ための、伝動帯の張り具合測定治具において、 隣接する一対の伝動輪(5,6)に伝動帯(7)を介して
    当接する基準設定部(42)を有して伝動帯(7)の外面
    に対向配置される治具本体(41)と、伝動帯(7)に当
    接し得る押圧部材(47)と、この押圧部材(47)を固着
    すると共に治具本体(41)の回転可能に支承されてその
    回動により押圧部材(47)を伝動帯(7)に対してほぼ
    直角な方向に移動可能とする揺動レバー(45)と、押圧
    部材(47)を伝動帯(7)に押付けるように揺動レバー
    (45)を付勢すべく該揺動レバー(45)及び治具本体
    (41)間に介設されて押圧部材(47)の移動方向とほぼ
    直交する方向に弾発力を発揮する弾発手段(51,52)と
    を備えたことを特徴とする、伝動帯の張り具合測定治
    具。
  4. 【請求項4】動力を伝達すべく複数の伝動輪(5,6)に
    巻掛けられる無端状伝動帯(7)の張り具合を測定する
    ための、伝動帯の張り具合測定治具において、 隣接する一対の伝動輪(5,6)に伝動帯(7)を介して
    当接する基準設定部(57,58)を有して伝動帯(7)の
    外面に対向配置される治具本体(56)と、伝動帯(7)
    に当接すべく該伝動帯(7)に対してほぼ直角な方向に
    移動可能にして治具本体(56)に支承される押圧部材
    (60)と、この押圧部材(60)を伝動帯(7)に押付け
    る方向の弾性力を発揮すべく治具本体(56)および押圧
    部材(60)間に介設される弾発手段(61)と、押圧部材
    (60)の移動量を測定する移動量測定手段(31)とを備
    え、 その移動量測定手段(31)は、押圧部材(60)とワイヤ
    で接続されながら治具本体(56)と離間した位置に配置
    されることを特徴とする、伝動帯の張り具合測定治具。
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