JP2627379B2 - ポペット形両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路 - Google Patents
ポペット形両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路Info
- Publication number
- JP2627379B2 JP2627379B2 JP3321515A JP32151591A JP2627379B2 JP 2627379 B2 JP2627379 B2 JP 2627379B2 JP 3321515 A JP3321515 A JP 3321515A JP 32151591 A JP32151591 A JP 32151591A JP 2627379 B2 JP2627379 B2 JP 2627379B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- spring
- port
- receiving area
- pressure receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Lift Valve (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Servomotors (AREA)
Description
両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路に関する
ものであり、特に自己吐出圧の一部を利用した電気・油
圧パイロット弁制御により制御指令に基づいて吐出圧及
び/又は吐出量を変化させる可変ポンプによってアクチ
ュエータを所望の制御パターンで動作させる場合に負荷
側の圧力を可変ポンプの最低作動圧まで降圧させるのに
好適な新規な流路開閉弁とそれを使用した油圧回路、さ
らにはそのような流路開閉弁を搭載した可変ポンプに関
するものである。
連の順序動作を司る油圧アクチュエータを所望の圧力・
流量変化パターンに従って作動制御する場合、旧来のポ
ンプ吐出圧油を各種の制御弁で制御する方式に変わっ
て、自己吐出圧の一部を利用した電気・油圧パイロット
制御により制御指令に基づいて吐出圧及び/又は吐出量
を変化させる可変ポンプによってアクチュエータを所望
の制御パターンで動作させる方式が主流になってきてい
る。
己吐出圧によるパイロット制御を採用しているため、負
荷圧力が低くなるとポンプ自身のパイロット圧力が確保
しにくくなるので吐出流量の制御が困難になり、例えば
アクチュエータが暴走する場合があるなどの欠点があ
る。この欠点を解決するために、例えば特開昭62−2
70803号公報に示されるようにポンプ吐出ラインに
シーケンス弁またはチェック弁を介装することが試みら
れたが、例えばシーケンス弁のみを設けた場合はポンプ
吐出圧をシーケンス弁の設定圧以下まで下げるとポンプ
吐出ポートとアクチュエータ側回路とがシーケンス弁に
よって遮断されてしまうのでアクチュエータ側の圧力を
ポンプの吐出圧降下に応じて降圧させることはできず、
またチェック弁の場合はポンプによるアクチュエータ側
の昇圧は可能であるが降圧はできないため、アクチュエ
ータ側にサージ圧がそのまま残ってしまい、現実にはア
クチュエータ側回路中に設けた切換弁によって下流側の
圧力をタンクラインへ開放するまでは昇圧したまま降圧
不可能の状態となるという不具合があった。
シーケンス弁を使用する場合に逆方向チェック弁をシー
ケンス弁に並列に付加して、アクチュエータ側の圧力を
チェック弁のクラッキング圧まで降圧させることにより
解決できるが、この場合はシーケンス弁の設定圧付近の
低い負荷圧での制御時にシーケンス弁の応答性と制御安
定性が損なわれて二次側圧力のヒステリシスや圧力振動
を生じ、シーケンス弁自体がスプールタイプであるので
その漏れ量も無視できず、シーケンス弁スプールの制御
部形状によっては前記圧力振動のみならず圧損も大きく
なり、更には低流量時から大流量時までに亙るシーケン
ス動作圧力の安定性が得られないなど、実用に耐える性
能は到底発揮できない。
して、一次ポートと二次ポートのいずれか一方の圧力に
よる力または双方の圧力による合計の力がばねの初期反
力で定まる設定力より大きいときには流路を開いて一次
側と二次側間の圧油流れを可能とする新規な流路開閉弁
を提供することを第1の目的とし、またこの流路開閉弁
を用いて負荷側の圧力を可変ポンプの最低作動圧力から
追従して昇圧すること及び最低作動圧まで追従して降圧
することを可能とした油圧回路を提供することを第2の
目的とするものである。
めの請求項1の発明によるポペット形両方向動作流路開
閉弁は、ボディに設けられた第1ポートと第2ポートと
の間のシート開口に着座して前記両ポート間の連通を遮
断するポペット弁体と、前記ボディ内に形成されたばね
室内で前記ポペット弁体を着座方向に付勢するばねとを
備えており、ここで前記ばね室はドレンに連通され、ま
た前記ポペット弁体は、それぞれ前記ばねのばね力に対
向した向きで、前記第1ポート側の圧油圧力の作用を受
ける第1の受圧面積部と前記第2ポート側の圧油圧力の
作用を受ける第2受圧面積部とを備えている。そして前
記ばねの初期反力および前記第1受圧面積部と第2受圧
面積部の各受圧面積は、前記第1受圧面積部に作用する
前記第1ポート側の圧油圧力によって前記ばねのばね力
に対向する向きにポペット弁体に生じる力または前記第
2受圧面積部に作用する前記第2ポート側の圧油圧力に
よって前記ばねのばね力に対向する向きにポペット弁体
に生じる力が前記ばねの初期反力で定まる設定力よりも
大きくなったときにはいずれも前記ポペット弁体が離座
して両ポート間を連通させるように定められている。即
ち前記ポペット弁体は、第1受圧面積部の前記圧油圧力
P1に対する有効受圧面積をA1、第2受圧面積部の圧
油圧力P2に対する有効受圧面積をA2とすると、前記
ばねの予め設定された初期反力Fsに対し、A1・P1
≧FsまたはA2・P2≧Fsのいずれの条件を満足す
るときでも前記シートから離座して両ポート間を連通さ
せる。
の油圧回路は、自己吐出圧の一部を利用した電気・油圧
パイロット制御により制御指令に基づいて吐出圧及び/
又は吐出量を変化させる可変ポンプと、この可変ポンプ
に接続された被制御アクチュエータと、前記可変ポンプ
から前記アクチュエータへの圧油供給流路中に介装され
た前記ポペット形両方向動作流路開閉弁とを備えてお
り、この流路開閉弁の前記第1ポートはポンプ吐出口側
に、前記第2ポートは被制御アクチュエータ側に接続さ
れる。前記流路開閉弁は、前記圧油供給流路の前記可変
ポンプ側に接続された第1ポートおよび前記圧油供給流
路の前記被制御アクチュエータに接続された第2ポート
を有するボディと、該ボディ内で第1ポートと第2ポー
トとを連絡する内部通路の途中に設けられた弁シート開
口と、該シート開口に着座して前記両ポート間の連通を
遮断するポペット弁体と、前記ボディ内に形成されたば
ね室内で前記ポペット弁体を着座方向に付勢するばねと
を備え、前記ばね室はドレンに連通されている。
前記ばねのばね力に対向した向きで、前記第1ポート側
の圧油圧力P1の作用を受ける第1の受圧面積部及び前
記第2ポート側の圧油圧力P2の作用を受ける第2受圧
面積部を備え、また前記ばねの初期反力Fs 及び前記ポ
ペット弁体の前記第1受圧面積部の前記圧油圧力P1に
対する有効受圧面積A1と前記第2受圧面積部の圧油圧
力P2に対する有効受圧面積A2 は、前記可変ポンプの
最低作動圧力P 1s に対してF s =P 1s (A 1 +
A 2 )に設定されており、前記ポペット弁体は、A 1 ・
P 1 +A 2 ・P 2 ≧F s (但しA 1 /A 2 >1)の開弁
条件が満足されたときに前記シート開口から離座して両
ポート間を連通させる。
路開閉弁は可変ポンプに搭載し、ポンプ吐出口に前記ポ
ペット形両方向動作流路開閉弁を直列に挿入するとよ
い。
開閉弁を搭載した可変ポンプは、請求項2による油圧回
路を構成する油圧供給源として利用可能である。
動作流路開閉弁は、第1ポートと第2ポートとのいずれ
か一方の圧力による力または双方の圧力による合計の力
がばねの初期反力で定まる設定力より大きいときには流
路を開いて両ポート間の圧油流れを可能とする。ポペッ
ト弁体は先端に受圧面積部を有し、この受圧面積部は前
記第1ポート側の圧油圧力P1の作用を受ける第1の受
圧面積部と、前記第2ポート側の圧油圧力P2の作用を
受ける第2の受圧面積部とからなっている。ポペット弁
体はその尾端側からばねで付勢されて両ポートの間のシ
ート開口に着座し、このばねが配設されたばね室は好ま
しくはショック緩衝用の適度な絞りを介してドレンに連
通される。第1の受圧面積部に第1ポート側の圧力P1
が作用したときにポペット弁体に生じる力と、第2の受
圧面積部に第2ポート側の圧力P2が作用したときにポ
ペット弁体に生じる力とは共に前記ばねのばね力に対向
する向きである。
る第1の受圧面積部の前記圧油圧力P1 に対する有効受
圧面積をA1 、第2ポート側の圧油圧力P2 の作用を受
ける第2受圧面積部の圧油圧力P2 に対する有効受圧面
積をA2 とすると、P1またはP2 が、前記ばねの予め
設定された初期反力Fs に対して、A1・P1 ≧Fs また
はA2・P2 ≧Fs のいずれの条件を満足するときでも前
記ポペット弁体が離座して両ポート間を連通させる。こ
の場合、A1 とA2 を異ならせることにより、第2ポー
ト側の圧力P2 のみによる開弁設定圧と第1ポート側の
圧力P1 のみによる開弁設定圧とを個々に別の値に設定
することが可能である。
上記の2ポート形のポペット形両方向動作流路開閉弁
を、自己吐出圧の一部を利用した電気・油圧パイロット
制御により制御指令に基づいて吐出圧及び/又は吐出量
を変化させる可変ポンプから被制御アクチュエータへ至
る圧油供給流路中に介装した油圧回路であり、第1ポー
トを可変ポンプの吐出口側に、第2ポートを被制御アク
チュエータ側に接続してある(図2)。
記可変ポンプの最低作動圧力P1sが第1受圧面積部と
第2受圧面積部の両方に作用したときにポペット弁体に
生じる力に相当するようにFs=P1s(A1+A2)
に設定され、またポペット弁体の開弁条件はA1・P1
+A2・P2≧Fsである。ここで、A1/A2>1
(好ましくは2〜4)とすることにより、ばねの初期反
力Fsの設定によって第2ポート側の圧力P2のみによ
る開弁力が第1ポート側の圧力P1のみによる開弁力よ
り若干大きくなるようにセットすることができる。
ってP2 も)がポンプ最低作動圧力P1Sより高いときに
は、P1(A1+A2)>FS の条件が成立してポペット弁体
がシート開口から離れ、前記圧油供給流路が開かれた状
態となってポンプ吐出圧の昇圧パターンに追従した圧力
でアクチュエータの圧力制御を果たすことが可能であ
る。
圧P1Sより低下してP2Lになると、P1S・A1+P2L・A
2 <FS となるのでポペット弁体がシート開口に着座
し、前記圧油供給流路が閉鎖されることから、ポンプに
よるアクチュエータ側の圧力制御は不能となるが、この
状態は最低作動圧力以下の状態であるので何ら問題はな
い。
力から最高圧力までの範囲でポンプの昇圧・降圧パター
ンに追従して応答性よくアクチュエータ側の圧力を変化
させることが可能である。
方式による可変ポンプにおいて、ポンプ単体ではアクチ
ュエータ側の負荷圧力P2 がポンプ最低作動圧力P1Sよ
り低い場合に全く制御できない状態となるが、ポンプ吐
出ラインに本発明のポペット形両方向動作流路開閉弁を
挿入した場合には、この流路開閉弁の開弁条件がA1・P
1 +A2・P2 ≧Fs であることと、前記ばねのばね力設
定によってその初期反力がFs=P1S(A1+A2)に定めら
れていることから、ポンプの出口圧力P1 は、P1 ≧P
1S+(A2/A1)・(P1S−P2)となり、従って、アクチュエ
ータ側の負荷圧力P2 がポンプ最低作動圧力P1Sより低
い場合にはこのP1 の式において (P1S−P2)が常に正
の値となり、結局、P1 は必ずP1Sより大きい値とな
る。
接続することによって、この開閉弁が開いているときは
ポンプの出口圧力P1 が最低作動圧力P1Sより大きくな
るので流量制御を行なうことが可能である。
載した可変ポンプは、その使用に際して従来のようなシ
ーケンス弁またはチェック弁あるいは逆方向チェック弁
付きシーケンス弁などをアクチュエータへの圧油供給油
路に直列に挿入する必要がない。
着座方向に付勢するばねを配置したばね室は常時ドレン
へ連通されて使用回路のタンクラインへ落とされている
が、ポペット弁体の急激な動きを防止してショックレス
化するためにこのばね室からドレンへ抜ける流路中に適
当な絞りを配置することは好ましいことであり、さらに
このばね室に配置される前記ばねを例えばねじ式の調圧
可能な構成にすることも可能である。
路開閉弁は、自己圧制御型の可変ポンプの吐出ラインに
適用する以外に、例えばシリンダ負荷の自由落下の防止
又は先走り防止用のチェック付きカウンタバランス弁の
代わりに使用することもできる。
方向動作流路開閉弁の構造を断面図で示し、図2にその
要部の寸法関係を模式図で示す。また図3にはこの流路
開閉弁を圧油供給ライン中に接続した油圧回路の実施例
を示す。図1において弁ボディ10には第1ポート1と
第2ポート2とが設けられ、それらに通じる直交した内
部通路の途中には第1ポートと同軸に弁シート開口3が
設けられている。シート3の第1ポート1とは反対側に
はポペット弁体4が同軸に配置されており、このポペッ
ト弁体4は、その背部のボデイ内のばね室5内に配設さ
れたばね6により尾端側から押圧付勢されて先端でシー
ト3を閉鎖するように着座しており、第1ポート1また
は第2ポート2の一方又は双方からの圧油の作用でばね
6に抗して移動することによりシート3による流路遮断
を開くことができるようになっている。
途中で着座接触する先細りのテーパー形状となってお
り、図1と図2(a) に示すようにシート3の開口面積を
A、ポペット弁体の断面積をBとすると、図2(b) に示
すようにポペット弁体4の先端側からみた面積Aの部分
が前記第1ポート1側の圧油圧力P1 の作用を受ける第
1の受圧面積部(A1 )を構成し、同じく面積B−Aの
部分が前記第2ポート2側の圧油圧力P2 の作用を受け
る第2の受圧面積部(A2 )を構成している。
ばね6が配設されたばね室5は、外部のタンクラインへ
接続されるドレンポート7に連通され、その途中には弁
体動作時の油圧ショック緩衝用の適度な絞り8が設けら
れている。尚、この実施例ではばね室5を閉鎖している
端栓9がプラグねじであるが、ここにばね6の調圧のた
めのねじ機構を組み込んでもよい。
部に第1ポート1側の圧力P1 が作用したときにポペッ
ト弁体4に生じる力と、第2の受圧面積部に第2ポート
2側の圧力P2 が作用したときにポペット弁体4に生じ
る力とは、共に前記ばね6をそのばね力に抗してたわめ
る向きである。
ける第1の受圧面積部の前記圧油圧力P1 に対する有効
受圧面積をA1 、第2ポート2側の圧油圧力P2 の作用
を受ける第2受圧面積部の圧油圧力P2 に対する有効受
圧面積をA2 とすると、ポペット弁体4は、P1 または
P2 が前記ばね6の初期反力Fs に対してA1・P1 ≧F
s またはA2・P2 ≧Fs のいずれの条件を満足するとき
でも前記シート3から離座して両ポート間を連通させ
る。
閉弁が符号11の油圧図記号で示されている。図3にお
いて、可変ポンプ12は自身の吐出圧の一部を利用した
自己圧制御型のもので、吐出圧力と流量の検出信号によ
る閉ループフィードバック方式の電気・油圧パイロット
制御により制御指令信号に基づいて吐出圧及び/又は吐
出量を変化させる形式のものである。このような形式の
可変ポンプは既に公知であり、その詳細は例えば出願人
による特開昭62−55484号公報に述べられている
ので、ここでは詳述しない。
はポペット形両方向動作流路開閉弁11がその第1ポー
ト1によって接続され、第2ポート2は方向切換弁13
を介してアクチュエータシリンダ14に接続されてい
る。方向切換弁13のリターンポートはタンクラインへ
接続され、方向切換弁13の切換によってシリンダ14
の作動方向を切り換えるようになっている。
動作流路開閉弁11は可変ポンプ12の例えばハウジン
グカバー内に組込んだり、あるいはポンプハウジングに
外部搭載してもよい。
作動圧力P1Sが前記流路開閉弁11の前述した第1受圧
面積部(A1)第2受圧面積部(A2)との両方に作用した
ときの荷重にばね力FS を設定したとすると、図2にお
いて、可変ポンプ12がその最低作動圧と最高圧力との
間の範囲内で指令信号に従った所望の昇圧・降圧パター
ンで吐出圧油をアクチュエータ14に送る場合、始め第
2ポート側の圧力P2が零のとき、流路開閉弁11が開
かれる条件はA1・P1 ≧Fs =P1S(A1+A2)であるか
ら、P1 ≧P1S(1+A2/A1)となる。ここで、A1/A2
を2〜4とすると、開弁に際して第1ポート1の圧力P
1 としてはポンプ最低作動圧力P1Sの25〜50%増し
の圧力が必要であるが、流路開閉弁11が一旦開弁して
しまえば第2ポート2側には最低でもP1Sの圧力が存在
することになるので、以後は流路開閉弁11が開状態を
保ち、従ってアクチュエータシリンダ14側の圧力は、
ポンプ吐出圧力の変化に同期して最低作動圧力から最高
圧力の範囲で所望の昇圧・降圧パターンに制御可能であ
る。
発明によれば、一次ポートと二次ポートのいずれか一方
の圧力による力または双方の圧力による合計の力がばね
の初期反力で定まる設定力より大きいときには流路を開
いて一次側と二次側間の圧油流れを可能とするポペット
形両方向流路開閉弁が得られるので、従来の逆方向チェ
ック弁付きシーケンス弁を使用する必要がなく、したが
って負荷圧力が低い場合でも制御の応答性や安定性が損
なわれることなく単一のポペット弁体で両方向の圧油流
れを開閉制御できるという効果が得られる。また請求項
2に記載の発明によれば、そのようなポペット形両方向
流路開閉弁を用いて負荷側の圧力を可変ポンプの最低作
動圧から追従して昇圧すること及び最低作動圧まで追従
して降圧することを可能とした油圧回路を提供すること
ができ、特に自身の吐出圧力と流量の検出信号による閉
ループフィードバック方式の電気・油圧パイロット制御
により制御指令信号に基づいて吐出圧及び/又は吐出量
を変化させる自己圧制御型の可変ポンプを油圧源として
使用する際に負荷圧をポンプ最低作動圧まで安定に降圧
制御することができ、また負荷圧力がポンプ最低作動圧
力以下になった場合でも安定して流量制御を行なわせる
ことができるようになるものである。
流路開閉弁の構造を示す模式断面図である。
図で、aは模式縦断面図、bはポペット弁体を先端面側
からみた模式端面図である。
流路開閉弁を圧油供給ライン中に接続した油圧回路の実
施例を示す回路図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ボディに設けられた第1ポートと第2ポ
ートとの間のシート開口に着座して前記両ポート間の連
通を遮断するポペット弁体と、前記ボディ内に形成され
たばね室内で前記ポペット弁体を着座方向に付勢するば
ねとを備え、前記ばね室はドレンに連通され、前記ポペ
ット弁体は、それぞれ前記ばねのばね力に対向した向き
で、前記第1ポート側の圧油圧力の作用を受ける第1の
受圧面積部及び前記第2ポート側の圧油圧力の作用を受
ける第2受圧面積部を備え、前記ばねの初期反力および
前記第1受圧面積部と第2受圧面積部の各受圧面積は、
前記第1受圧面積部に作用する前記第1ポート側の圧油
圧力によって前記ばねのばね力に対向する向きにポペッ
ト弁体に生じる力または前記第2受圧面積部に作用する
前記第2ポート側の圧油圧力によって前記ばねのばね力
に対向する向きにポペット弁体に生じる力が前記ばねの
初期反力で定まる設定力よりも大きくなったときにはい
ずれも前記ポペット弁体が離座して両ポート間を連通さ
せるように定められていることを特徴とするポペット形
両方向動作流路開閉弁。 - 【請求項2】 自己吐出圧の一部を利用した電気・油圧
パイロット制御により制御指令に基づいて吐出圧及び/
又は吐出量を変化させる可変ポンプと、この可変ポンプ
に接続された被制御アクチュエータと、前記可変ポンプ
から前記アクチュエータへの圧油供給流路中に介装され
たポペット形両方向動作流路開閉弁とを備え、前記流路
開閉弁は、前記圧油供給流路の前記可変ポンプ側に接続
された第1ポートおよび前記圧油供給流路の前記被制御
アクチュエータに接続された第2ポートを有するボディ
と、該ボディ内で第1ポートと第2ポートとを連絡する
内部通路の途中に設けられた弁シート開口と、該シート
開口に着座して前記両ポート間の連通を遮断するポペッ
ト弁体と、前記ボディ内に形成されたばね室内で前記ポ
ペット弁体を着座方向に付勢するばねとを備え、前記ば
ね室はドレンに連通され、前記ポペット弁体は、それぞ
れ前記ばねのばね力に対向した向きで、前記第1ポート
側の圧油圧力P1の作用を受ける第1の受圧面積部及び
前記第2ポート側の圧油圧力P2の作用を受ける第2受
圧面積部を備え、前記ばねの初期反力Fs および前記ポ
ペット弁体の前記第1受圧面積部の前記圧油圧力P1に
対する有効受圧面積A1と前記第2受圧面積部の圧油圧
力P2に対する有効受圧面積A2 は、前記可変ポンプの
最低作動圧力P 1s に対してF s =P 1s (A 1 +
A 2 )に設定されており、前記ポペット弁体は、A 1 ・
P 1 +A 2 ・P 2 ≧F s (但しA 1 /A 2 >1)の開弁
条件が満足されたときに前記シート開口から離座して両
ポート間を連通させることを特徴とする油圧回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3321515A JP2627379B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | ポペット形両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3321515A JP2627379B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | ポペット形両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141544A JPH05141544A (ja) | 1993-06-08 |
JP2627379B2 true JP2627379B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=18133433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3321515A Expired - Lifetime JP2627379B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | ポペット形両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2627379B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3536243B2 (ja) | 1998-03-16 | 2004-06-07 | 油研工業株式会社 | 油圧供給装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106678395B (zh) * | 2017-03-15 | 2023-05-05 | 安徽理工大学 | 一种有限压保护的多测点压力表开关 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54582Y2 (ja) * | 1974-11-08 | 1979-01-12 | ||
JP2771568B2 (ja) * | 1988-12-22 | 1998-07-02 | 東陶機器株式会社 | 吐出具 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP3321515A patent/JP2627379B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3536243B2 (ja) | 1998-03-16 | 2004-06-07 | 油研工業株式会社 | 油圧供給装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05141544A (ja) | 1993-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0900962B1 (en) | Pilot solenoid control valve and hydraulic control system using same | |
US20030159577A1 (en) | Hydraulic control circuit for operating a split actuator mechanical mechanism | |
US6073652A (en) | Pilot solenoid control valve with integral pressure sensing transducer | |
CN101230869A (zh) | 建筑机械的液压控制装置 | |
JPH07151107A (ja) | フィードバックポッペト弁 | |
EP0559903A4 (en) | Valve device | |
US20070157980A1 (en) | Pilot operated control valve having a two stage poppet | |
US6158462A (en) | Hydraulic pressure control device | |
JP3536243B2 (ja) | 油圧供給装置 | |
JP2627379B2 (ja) | ポペット形両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路 | |
RU2527811C2 (ru) | Клапанное устройство | |
JP4088606B2 (ja) | 建設重装備用流量制御装置 | |
JP3691343B2 (ja) | 配管破断制御弁装置 | |
JPH0266305A (ja) | 作業機シリンダの圧油供給装置 | |
JP4614717B2 (ja) | 方向制御弁 | |
JP2004360751A (ja) | 油圧制御装置 | |
JPS5824642Y2 (ja) | 流量及び背圧を制御する切換弁装置 | |
JPS6033446Y2 (ja) | 圧力制御弁装置用パイロツト圧調整弁 | |
JPH0443127B2 (ja) | ||
US6030183A (en) | Variable margin pressure control | |
EP0160265B1 (en) | Hydraulic control system | |
JP3607335B2 (ja) | 可変ポンプ制御装置 | |
CN212717427U (zh) | 一种变功率阀组、变功率控制装置及液压系统 | |
JPH0627522B2 (ja) | 油圧制御装置 | |
JP4565759B2 (ja) | 油圧制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080418 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418 Year of fee payment: 15 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418 Year of fee payment: 15 |