JP2624438B2 - プロセッサヘッドの振動抑制装置 - Google Patents
プロセッサヘッドの振動抑制装置Info
- Publication number
- JP2624438B2 JP2624438B2 JP6490293A JP6490293A JP2624438B2 JP 2624438 B2 JP2624438 B2 JP 2624438B2 JP 6490293 A JP6490293 A JP 6490293A JP 6490293 A JP6490293 A JP 6490293A JP 2624438 B2 JP2624438 B2 JP 2624438B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- grapple
- cutter
- hydraulic
- processor head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセッサ(造材機)
におけるプロセッサヘッドの振動抑制装置に関するもの
である。
におけるプロセッサヘッドの振動抑制装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】山土場に集積された全木材の枝払い、玉
切り等を専門的に行うプロセッサは、枝払いや玉切り等
の作業機能を有するプロセッサヘッドと、このプロセッ
サヘッドが装着されてクローラ式やホイール式等の足回
り機構を備えたベースマシンとから構成される。なお、
ベースマシンとしては油圧掘削機や油圧パワーショベル
等が一般的である。
切り等を専門的に行うプロセッサは、枝払いや玉切り等
の作業機能を有するプロセッサヘッドと、このプロセッ
サヘッドが装着されてクローラ式やホイール式等の足回
り機構を備えたベースマシンとから構成される。なお、
ベースマシンとしては油圧掘削機や油圧パワーショベル
等が一般的である。
【0003】また、従来のプロセッサヘッドとして、例
えば図15及び図16に示すようなものがある。これ
は、シャックル01やロータリジョイント02を介して
図示しないベースマシンの起伏ブームに連結されるヘッ
ド本体03に、前方から順に、材を把持するグラップル
04、材を前後方向に送る送り機構としてのスパイクゴ
ムローラ05、材の長さを計測するロータリエンコーダ
06、材の切断機構としての油圧チェーンソ07等が装
備される。
えば図15及び図16に示すようなものがある。これ
は、シャックル01やロータリジョイント02を介して
図示しないベースマシンの起伏ブームに連結されるヘッ
ド本体03に、前方から順に、材を把持するグラップル
04、材を前後方向に送る送り機構としてのスパイクゴ
ムローラ05、材の長さを計測するロータリエンコーダ
06、材の切断機構としての油圧チェーンソ07等が装
備される。
【0004】そして、材の枝払いを行う枝払機構とし
て、ヘッド本体03の前面下部に円弧状の一ケの固定カ
ッタ08が設けられると共に、油圧シリンダの伸縮で開
閉されるグラップル04の前側部に円弧状の二ケの移動
カッタ09が付設される。
て、ヘッド本体03の前面下部に円弧状の一ケの固定カ
ッタ08が設けられると共に、油圧シリンダの伸縮で開
閉されるグラップル04の前側部に円弧状の二ケの移動
カッタ09が付設される。
【0005】従って、グラップル04で把持した材をス
パイクゴムローラ05により後方へ所定の速度で送るこ
とで、固定カッタ08及び移動カッタ09で枝払いが行
われる一方、ロータリエンコーダ06で所定の送り量が
検知されて油圧チェーンソ07で玉切りされることにな
る。
パイクゴムローラ05により後方へ所定の速度で送るこ
とで、固定カッタ08及び移動カッタ09で枝払いが行
われる一方、ロータリエンコーダ06で所定の送り量が
検知されて油圧チェーンソ07で玉切りされることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな従来のプロセッサヘッドにあっては、材の長さをロ
ータリエンコーダで計測しているため、材表面に凹凸が
あった場合に回転飛び等が発生して正確な計測が出来な
いという虞れがあった。
うな従来のプロセッサヘッドにあっては、材の長さをロ
ータリエンコーダで計測しているため、材表面に凹凸が
あった場合に回転飛び等が発生して正確な計測が出来な
いという虞れがあった。
【0007】そこで、本発明者等は、送り機構にフロン
ト及びリアグラップルを交互に作動させつつスライドフ
レームアウタ及びインナを伸縮させて材送りを行う尺取
虫式を採用し、その送り油圧シリンダにリニアパルスエ
ンコーダを付設すれば、材表面の凹凸に影響されずに正
確な計測ができることに着目した。ところが、尺取虫式
送り機構にあっては、枝切断中はリアグラップルによる
片持となることから、材の低剛性も加わって切断抵抗に
より材の枝切断部が激しく振動し、きれいな切断面が得
られないという不具合がある。
ト及びリアグラップルを交互に作動させつつスライドフ
レームアウタ及びインナを伸縮させて材送りを行う尺取
虫式を採用し、その送り油圧シリンダにリニアパルスエ
ンコーダを付設すれば、材表面の凹凸に影響されずに正
確な計測ができることに着目した。ところが、尺取虫式
送り機構にあっては、枝切断中はリアグラップルによる
片持となることから、材の低剛性も加わって切断抵抗に
より材の枝切断部が激しく振動し、きれいな切断面が得
られないという不具合がある。
【0008】本発明は、このような実情に基づいて提案
されたもので、その目的とするところは、簡単な構造の
振動抑制装置で尺取虫式送り機構を実現できるプロセッ
サヘッドの振動抑制装置を提供することにある。
されたもので、その目的とするところは、簡単な構造の
振動抑制装置で尺取虫式送り機構を実現できるプロセッ
サヘッドの振動抑制装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、本発明の構成は、フロント及びリアグラップルを交
互に作動させつつスライドフレームアウタ及びインナを
伸縮させて材送りを行う尺取虫式送り機構を備えたプロ
セッサヘッドにおいて、枝払用カッタ後方直近の材の外
周面にローラを圧接して枝切断部の振動を抑制するロー
ラ機構を設けたことを特徴とする。また、前記ローラ機
構を材の円周方向に複数設けると共に、これらローラ機
構を作動させる油圧回路中にアキュームレータを設ける
と好適である。
の、本発明の構成は、フロント及びリアグラップルを交
互に作動させつつスライドフレームアウタ及びインナを
伸縮させて材送りを行う尺取虫式送り機構を備えたプロ
セッサヘッドにおいて、枝払用カッタ後方直近の材の外
周面にローラを圧接して枝切断部の振動を抑制するロー
ラ機構を設けたことを特徴とする。また、前記ローラ機
構を材の円周方向に複数設けると共に、これらローラ機
構を作動させる油圧回路中にアキュームレータを設ける
と好適である。
【0010】
【作用】前記構成によれば、カッタとローラ間の片持距
離が短かくなり、枝切断中の枝切断部の振動が抑制され
る。
離が短かくなり、枝切断中の枝切断部の振動が抑制され
る。
【0011】また、アキュームレータを設けることによ
り、材表面の凹凸に拘らず、適正な一定圧で圧すること
ができ、保持能力が高められる。
り、材表面の凹凸に拘らず、適正な一定圧で圧すること
ができ、保持能力が高められる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1及び図2に示すように、図示しない油
圧掘削機等ベースマシンの起伏ブームに、シャックル1
やロータリジョイント2を介して連結されるヘッド本体
3は、スライドフレームアウタ3Aとスライドフレーム
インナ3Bとから成り、スライドフレームアウタ3A内
に横,後向きに設けた送り油圧シリンダ3a1 のピスト
ンロッド先端がスライドフレームインナ3Bの前端部に
連結されて、材Wの送り機構を兼ねている。また、前記
送り油圧シリンダのシリンダ先端寄りには、ピストンロ
ッドの伸び量(換言すれば、材Wの送り量)を計測する
リニアパルスエンコーダ3a2 が装着される。
て説明する。図1及び図2に示すように、図示しない油
圧掘削機等ベースマシンの起伏ブームに、シャックル1
やロータリジョイント2を介して連結されるヘッド本体
3は、スライドフレームアウタ3Aとスライドフレーム
インナ3Bとから成り、スライドフレームアウタ3A内
に横,後向きに設けた送り油圧シリンダ3a1 のピスト
ンロッド先端がスライドフレームインナ3Bの前端部に
連結されて、材Wの送り機構を兼ねている。また、前記
送り油圧シリンダのシリンダ先端寄りには、ピストンロ
ッドの伸び量(換言すれば、材Wの送り量)を計測する
リニアパルスエンコーダ3a2 が装着される。
【0013】そして、前記スライドフレームアウタ3A
側に、材Wを把持するためのフロントグラップル4と、
このフロントグラップル4の前方に位置して枝払機構と
してのギアケースユニット5及びカッタドラムユニット
6とが組み付けられると共に、前記スライドフレームイ
ンナ3Bには、リアグラップル7と、このリアグラップ
ル7の後方に位置して切断機構としての油圧チェーンソ
8とが組み付けられる。
側に、材Wを把持するためのフロントグラップル4と、
このフロントグラップル4の前方に位置して枝払機構と
してのギアケースユニット5及びカッタドラムユニット
6とが組み付けられると共に、前記スライドフレームイ
ンナ3Bには、リアグラップル7と、このリアグラップ
ル7の後方に位置して切断機構としての油圧チェーンソ
8とが組み付けられる。
【0014】また、前記スライドフレームアウタ3A側
には、前記枝払機構と一体的に、材Wの外周面を円周を
3等分した3方向から押圧して枝払い中の材Wの振動を
抑えるための三つのローラ機構9A〜9Cが組み付けら
れる。
には、前記枝払機構と一体的に、材Wの外周面を円周を
3等分した3方向から押圧して枝払い中の材Wの振動を
抑えるための三つのローラ機構9A〜9Cが組み付けら
れる。
【0015】前記フロントグラップル4と本質的には同
一構成のリアグラップル7は、図3及び図4にも示すよ
うに、スライドフレームインナ3Bに取着された前後一
対の取付ブラケット10に、左右のグラップルアーム1
1a,11bが枢軸12a,12bを介して回動自在に
支持され、同取付ブラケット10の上部に下向きでかつ
揺動自在に支持された左,右の把持油圧シリンダ13
a,13bの伸縮によって開閉し得るようになってい
る。
一構成のリアグラップル7は、図3及び図4にも示すよ
うに、スライドフレームインナ3Bに取着された前後一
対の取付ブラケット10に、左右のグラップルアーム1
1a,11bが枢軸12a,12bを介して回動自在に
支持され、同取付ブラケット10の上部に下向きでかつ
揺動自在に支持された左,右の把持油圧シリンダ13
a,13bの伸縮によって開閉し得るようになってい
る。
【0016】また、前記両枢軸12a,12bの回動タ
イミングは、両枢軸12a,12bにそれぞれ固設され
た同一歯数の歯車14a,14bの噛合により同期さ
れ、両把持油圧シリンダ13a,13b間の若干の作動
誤差を自動的に吸収し得るようにもなっている。
イミングは、両枢軸12a,12bにそれぞれ固設され
た同一歯数の歯車14a,14bの噛合により同期さ
れ、両把持油圧シリンダ13a,13b間の若干の作動
誤差を自動的に吸収し得るようにもなっている。
【0017】そして、前記左,右のグラップルアーム1
1a,11bの形状は、材Wの径が変化しても材Wのセ
ンターOを変化させないで材Wを把持し得るように選択
されている。即ち、グラップルアーム11a,11bと
材Wとの接触を図中a〜dの左右対称な4点接触とし、
これら接触点が材Wの径の変化によって常にセンターO
を指向して変化する形状となっているのである(図3参
照)。
1a,11bの形状は、材Wの径が変化しても材Wのセ
ンターOを変化させないで材Wを把持し得るように選択
されている。即ち、グラップルアーム11a,11bと
材Wとの接触を図中a〜dの左右対称な4点接触とし、
これら接触点が材Wの径の変化によって常にセンターO
を指向して変化する形状となっているのである(図3参
照)。
【0018】なお、右側のグラップルアーム11bは幅
広のものが一つ設けられるが、左側のグラップルアーム
11aは、前記右側のグラップルアーム11bの前方と
後方とに位置をずらして前記左側のグラップルアーム1
1aより幅の狭いものが二つ設けられる。
広のものが一つ設けられるが、左側のグラップルアーム
11aは、前記右側のグラップルアーム11bの前方と
後方とに位置をずらして前記左側のグラップルアーム1
1aより幅の狭いものが二つ設けられる。
【0019】前記油圧チェーンソ8は、スライドフレー
ムインナ3Bの後端部から斜め下方に垂設した支持ブラ
ケット15の下部に鎖のこ部16の基端部が枢支され、
同ブラケット15の上部に斜め下向きに取り付けられた
押付油圧シリンダ17の伸縮によって鎖のこ部16の先
端側が同ブラケット15に対し出入り可能となってい
る。そして、同ブラケット15の鎖のこ部16の枢支部
に駆動油圧モータ18が組み付けられている。
ムインナ3Bの後端部から斜め下方に垂設した支持ブラ
ケット15の下部に鎖のこ部16の基端部が枢支され、
同ブラケット15の上部に斜め下向きに取り付けられた
押付油圧シリンダ17の伸縮によって鎖のこ部16の先
端側が同ブラケット15に対し出入り可能となってい
る。そして、同ブラケット15の鎖のこ部16の枢支部
に駆動油圧モータ18が組み付けられている。
【0020】前記枝払機構のギアケースユニット5及び
カッタドラムユニット6は、略左右対称な半割構造とな
っており、フロント及びまたはリアグラップル4,7で
材Wを把持する以前では左右へ開き、材Wを把持した後
に閉じてリング状となし、後述する左,右両半割ギアケ
ース20a,20bに内装された半割ギア21a,21
bの回転により、同半割ギア21a,21bにそれぞれ
半割ドラム22a,22bを介して一体化されたカッタ
24a,24b付きの半割バックプレート23a,23
bが回転して枝払いが行われるようになっている。
カッタドラムユニット6は、略左右対称な半割構造とな
っており、フロント及びまたはリアグラップル4,7で
材Wを把持する以前では左右へ開き、材Wを把持した後
に閉じてリング状となし、後述する左,右両半割ギアケ
ース20a,20bに内装された半割ギア21a,21
bの回転により、同半割ギア21a,21bにそれぞれ
半割ドラム22a,22bを介して一体化されたカッタ
24a,24b付きの半割バックプレート23a,23
bが回転して枝払いが行われるようになっている。
【0021】即ち、ギアケースユニット5は図5及び図
6にも示すように、左,右両半割ギアケース20a,2
0bの上端部が、スライドフレームアウタ3Aに取着さ
れた前後一対の取付ブラケット25の下部に、枢軸26
a,26bを介して回動自在に支持されると共に、両半
割ギアケース20a,20bはそれぞれの前記枢支部に
取着した同一歯数の歯車27a,27bの噛合によって
連係、同期されてなる。
6にも示すように、左,右両半割ギアケース20a,2
0bの上端部が、スライドフレームアウタ3Aに取着さ
れた前後一対の取付ブラケット25の下部に、枢軸26
a,26bを介して回動自在に支持されると共に、両半
割ギアケース20a,20bはそれぞれの前記枢支部に
取着した同一歯数の歯車27a,27bの噛合によって
連係、同期されてなる。
【0022】そして、前記取付ブラケット25の上部に
下向きでかつ揺動自在に支持された開閉油圧シリンダ2
8のピストンロッド28a先端が前記右半割ギアケース
20bの上部寄りにピン29結合され、当該開閉油圧シ
リンダ28の伸縮によって左,右両半割ギアケース20
a,20bが開閉し得るようになっている。
下向きでかつ揺動自在に支持された開閉油圧シリンダ2
8のピストンロッド28a先端が前記右半割ギアケース
20bの上部寄りにピン29結合され、当該開閉油圧シ
リンダ28の伸縮によって左,右両半割ギアケース20
a,20bが開閉し得るようになっている。
【0023】これら両半割ギアケース20a,20b内
に、半割ギア21a,21bが回動自在でかつ、前記両
半割ギアケース20a,20bの開き時には、各々の半
割ギアケース20a,20bの割り面と一致した状態で
保持され得るようにそれぞれ収装される。
に、半割ギア21a,21bが回動自在でかつ、前記両
半割ギアケース20a,20bの開き時には、各々の半
割ギアケース20a,20bの割り面と一致した状態で
保持され得るようにそれぞれ収装される。
【0024】そして、前記半割ギア21a,21bを駆
動する油圧モータ40が前記左半割ギアケース20aの
後面部に取り付けられ、その出力軸上に固設された駆動
ギア41が前記左半割ギア21aに噛合している。
動する油圧モータ40が前記左半割ギアケース20aの
後面部に取り付けられ、その出力軸上に固設された駆動
ギア41が前記左半割ギア21aに噛合している。
【0025】また、前記左,右両半割ギアケース20
a,20bの後面部に前述したローラ機構9C,9Bが
一つずつ組み付けられると共に、前記取付ブラケット2
5の後面部にもう一つのローラ機構9Aが組み付けられ
る。
a,20bの後面部に前述したローラ機構9C,9Bが
一つずつ組み付けられると共に、前記取付ブラケット2
5の後面部にもう一つのローラ機構9Aが組み付けられ
る。
【0026】前記左,右両半割ギアケース20a,20
bに組み付けられる両ローラ機構9C,9Bと本質的に
は同一構成のローラ機構9Aは、図11及び図12に示
すように、取付ブラケット25の左,右両部に支持部材
30a,30bを介して下向きにそれぞれ取り付けられ
た油圧シリンダ31a,31bと、これらの油圧シリン
ダ31a,31bのピストンロッド先端が連結された横
長のローラ支持部材32と、このローラ支持部材32の
左右方向中間部に回動自在に支持されて材Wの外周面に
圧接し得る大径ローラ33と、前記ローラ支持部材32
から前方へ延出された左右一対の支持杆34先端に回動
自在に支持されて材Wの外周面に圧接し得る小径ローラ
35と、前記ローラ支持部材32の左,右両部から上方
へ突出して支持部材30a,30bに立設したガイド筒
36a,36b内を上下摺動自在に貫通したガイド棒3
7a,37bとから構成される。
bに組み付けられる両ローラ機構9C,9Bと本質的に
は同一構成のローラ機構9Aは、図11及び図12に示
すように、取付ブラケット25の左,右両部に支持部材
30a,30bを介して下向きにそれぞれ取り付けられ
た油圧シリンダ31a,31bと、これらの油圧シリン
ダ31a,31bのピストンロッド先端が連結された横
長のローラ支持部材32と、このローラ支持部材32の
左右方向中間部に回動自在に支持されて材Wの外周面に
圧接し得る大径ローラ33と、前記ローラ支持部材32
から前方へ延出された左右一対の支持杆34先端に回動
自在に支持されて材Wの外周面に圧接し得る小径ローラ
35と、前記ローラ支持部材32の左,右両部から上方
へ突出して支持部材30a,30bに立設したガイド筒
36a,36b内を上下摺動自在に貫通したガイド棒3
7a,37bとから構成される。
【0027】そして、材Wの枝切断中は、常に油圧シリ
ンダ31a,31bの伸長により大径ローラ33及び小
径ローラ35が一定圧で材Wの外周面に圧接されるよう
になっている。
ンダ31a,31bの伸長により大径ローラ33及び小
径ローラ35が一定圧で材Wの外周面に圧接されるよう
になっている。
【0028】一方、カッタドラムユニット6は、図7〜
図9にも示すように、大径の左,右両半割バックプレー
ト23a,23bの後面内周部にそれぞれ小径の左,右
両半割ドラム22a,22bの前端面が溶接等により接
合され、これら両半割ドラム22a,22bの後端面が
それぞれ前記左,右両半割ギア21a,21bの前面内
周部に溶接等により接合されてなる。
図9にも示すように、大径の左,右両半割バックプレー
ト23a,23bの後面内周部にそれぞれ小径の左,右
両半割ドラム22a,22bの前端面が溶接等により接
合され、これら両半割ドラム22a,22bの後端面が
それぞれ前記左,右両半割ギア21a,21bの前面内
周部に溶接等により接合されてなる。
【0029】そして、前記両半割バックプレート23
a,23bの前面の点対称な位置には、それぞれカッタ
ブラケット50a,50bの中間部がピン51a,51
bにより回動自在に支持され、これら両カッタブラケッ
ト50a,50bの一端側にカッタ24a,24bがか
つ他端側にウェイト52a,52bがそれぞれ付設され
る。
a,23bの前面の点対称な位置には、それぞれカッタ
ブラケット50a,50bの中間部がピン51a,51
bにより回動自在に支持され、これら両カッタブラケッ
ト50a,50bの一端側にカッタ24a,24bがか
つ他端側にウェイト52a,52bがそれぞれ付設され
る。
【0030】従って、図10の原理図にも示すように、
両半割ドラム22a,22b側が両半割ギア21a,2
1bを介して前述した駆動ギア41により回転させられ
ると、両カッタブラケット50a,50bのウェイト5
2a,52b部には遠心力が働き、これにより両カッタ
24a,24bが常に材Wの外周面側に押圧されること
になる。
両半割ドラム22a,22b側が両半割ギア21a,2
1bを介して前述した駆動ギア41により回転させられ
ると、両カッタブラケット50a,50bのウェイト5
2a,52b部には遠心力が働き、これにより両カッタ
24a,24bが常に材Wの外周面側に押圧されること
になる。
【0031】また、前記両カッタブラケット50a,5
0bは、前記ピン51a,51b周囲に配置したコイル
ばね53により、常時、カッタ24a,24bが材Wの
外周面から離間する方向へ付勢されている。図7中54
a,54bがその規制ストッパである。
0bは、前記ピン51a,51b周囲に配置したコイル
ばね53により、常時、カッタ24a,24bが材Wの
外周面から離間する方向へ付勢されている。図7中54
a,54bがその規制ストッパである。
【0032】また、前記両半割バックプレート23a,
23bの後面には、それぞれラチェット55a,55b
がピン56a,56bにより回動自在に支持される一方
コイルばね57a,57bにより所定位置に弾性保持さ
れている。
23bの後面には、それぞれラチェット55a,55b
がピン56a,56bにより回動自在に支持される一方
コイルばね57a,57bにより所定位置に弾性保持さ
れている。
【0033】そして、これら両ラチェット55a,55
bに対し、両半割バックプレート23a,23bの正転
時(カッタ24a,24b作動時)には係合しないで逆
転時に係合し得る係合ピン58a,58bが前記左,右
両半割ギアケース20a,20bの前面部から突出され
る。
bに対し、両半割バックプレート23a,23bの正転
時(カッタ24a,24b作動時)には係合しないで逆
転時に係合し得る係合ピン58a,58bが前記左,右
両半割ギアケース20a,20bの前面部から突出され
る。
【0034】前記各ラチェット55a,55bと各係合
ピン58a,58bとの係合位置は、前記各半割ギアケ
ース20a,20bの割り面と前記各半割ギア21a,
21bの割り面とが一致する位置であるように、予め設
定されている。
ピン58a,58bとの係合位置は、前記各半割ギアケ
ース20a,20bの割り面と前記各半割ギア21a,
21bの割り面とが一致する位置であるように、予め設
定されている。
【0035】なお、図7,9中59a,59b及び60
a,60bは各ラチェット55a,55bの正,逆両回
転方向の規制ストッパで、図7,8中61は左,右両半
割バックプレート23a,23bを締め付ける締付ボル
トである。
a,60bは各ラチェット55a,55bの正,逆両回
転方向の規制ストッパで、図7,8中61は左,右両半
割バックプレート23a,23bを締め付ける締付ボル
トである。
【0036】このように構成されるため、今フロントグ
ラップル4、リアグラップル7及び左,右両半割ギアケ
ース20a,20bを把持油圧シリンダ13a,13b
及び開閉油圧シリンダ28の収縮により開いた状態から
両グラップル4,7を閉じて材Wを把持した後、フロン
トグラップル4のみを開いてからスライドフレームアウ
タ3Aからスライドフレームインナ3Bを送り油圧シリ
ンダ3a1 の伸長により押し出すことで、材Wを所定の
長さだけ後方へ送ることができ、以後両グラップル4,
7を交互に作動させつつ送り油圧シリンダ3a1 を伸縮
させることで、所謂尺取虫の如く材送りが行われる。
ラップル4、リアグラップル7及び左,右両半割ギアケ
ース20a,20bを把持油圧シリンダ13a,13b
及び開閉油圧シリンダ28の収縮により開いた状態から
両グラップル4,7を閉じて材Wを把持した後、フロン
トグラップル4のみを開いてからスライドフレームアウ
タ3Aからスライドフレームインナ3Bを送り油圧シリ
ンダ3a1 の伸長により押し出すことで、材Wを所定の
長さだけ後方へ送ることができ、以後両グラップル4,
7を交互に作動させつつ送り油圧シリンダ3a1 を伸縮
させることで、所謂尺取虫の如く材送りが行われる。
【0037】この際の送り量は、送り油圧シリンダ3a
1 に付設したリニアパルスエンコーダ3a2 で正確に計
測される。因に、従来用いられていたロータリエンコー
ダでは、材表面の凹凸の影響(回転飛び等)を受けるの
で、正確な計測は期待できなかった。
1 に付設したリニアパルスエンコーダ3a2 で正確に計
測される。因に、従来用いられていたロータリエンコー
ダでは、材表面の凹凸の影響(回転飛び等)を受けるの
で、正確な計測は期待できなかった。
【0038】前記材送り中に、左,右両半割ギアケース
20a,20bを閉じて油圧モータ40で駆動ギア41
を介し左,右両半割ギア21a,21bを回転させるこ
とで、これら両半割ギア21a,21bとそれぞれ一体
の左,右両半割ドラム22a,22b及び左,右両半割
バックプレート23a,23bが回転し、二つのカッタ
24a,24bにより材Wの枝払いが行われる。
20a,20bを閉じて油圧モータ40で駆動ギア41
を介し左,右両半割ギア21a,21bを回転させるこ
とで、これら両半割ギア21a,21bとそれぞれ一体
の左,右両半割ドラム22a,22b及び左,右両半割
バックプレート23a,23bが回転し、二つのカッタ
24a,24bにより材Wの枝払いが行われる。
【0039】この枝払いは、回転するカッタ24a,2
4bによりなたで切断する如く行われるので、従来のよ
うに枝を削ぎ落とすようなことがなく、樹皮の剥離が軽
減される(図10参照)。
4bによりなたで切断する如く行われるので、従来のよ
うに枝を削ぎ落とすようなことがなく、樹皮の剥離が軽
減される(図10参照)。
【0040】また、カッタ24a,24b等の周速は油
圧モータ40により瞬時に上げられるので、従来のよう
にカッタに助走距離を設定することなく、材Wを把持し
た位置から即枝払いが行い得る。
圧モータ40により瞬時に上げられるので、従来のよう
にカッタに助走距離を設定することなく、材Wを把持し
た位置から即枝払いが行い得る。
【0041】また、両カッタ24a,24bは遠心力で
常に材Wの外周面側に付勢されるので、材Wの径変化に
追従して幹から先端までカッタ24a,24bが材Wの
外周面に密接させられ、枝は常に根元より切断される
(図10参照)。
常に材Wの外周面側に付勢されるので、材Wの径変化に
追従して幹から先端までカッタ24a,24bが材Wの
外周面に密接させられ、枝は常に根元より切断される
(図10参照)。
【0042】そして、本実施例では、前記切断中には、
カッタ24a,24b後方直近の材Wの外周面が三つの
ローラ機構9A〜9Cのローラ33で保持されるため、
図13にも示すように、片持距離が従来L1 (カッタ2
4a,24bとリアグラップル7間の距離)であったも
のがL2 (カッタ24a,24bとローラ33間の距
離)に短縮され、これによって枝切断部の振動が大幅に
低減される。
カッタ24a,24b後方直近の材Wの外周面が三つの
ローラ機構9A〜9Cのローラ33で保持されるため、
図13にも示すように、片持距離が従来L1 (カッタ2
4a,24bとリアグラップル7間の距離)であったも
のがL2 (カッタ24a,24bとローラ33間の距
離)に短縮され、これによって枝切断部の振動が大幅に
低減される。
【0043】図14は、本発明の別の実施例を示すもの
である。これは、三つのローラ機構9A〜9Cの油圧シ
リンダ31a,31bに油圧源から作動油を供給する油
圧回路中にアキュームレータ38を介装した例である。
である。これは、三つのローラ機構9A〜9Cの油圧シ
リンダ31a,31bに油圧源から作動油を供給する油
圧回路中にアキュームレータ38を介装した例である。
【0044】これによれば、リリーフ弁39で設定され
た一定圧内で、材Wの表面の凹凸による油圧シリンダ3
1a,31b内の圧力変化をアキュームレータ38が吸
収することになり、常に一定圧で材Wが保持されるの
で、材表面に無用の傷を付けたりすることが回避され
る。
た一定圧内で、材Wの表面の凹凸による油圧シリンダ3
1a,31b内の圧力変化をアキュームレータ38が吸
収することになり、常に一定圧で材Wが保持されるの
で、材表面に無用の傷を付けたりすることが回避され
る。
【0045】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
カッタ24a,24bを材Wの外周面側に付勢する手段
として、遠心力に代えて、単にスプリング等を用いても
良い。また、ギアケースユニット5及びカッタドラムユ
ニット6は、半割構造で開閉するものではなく、リング
状の一体構造として材Wの長手方向に沿って嵌合するよ
うにしても良い。
カッタ24a,24bを材Wの外周面側に付勢する手段
として、遠心力に代えて、単にスプリング等を用いても
良い。また、ギアケースユニット5及びカッタドラムユ
ニット6は、半割構造で開閉するものではなく、リング
状の一体構造として材Wの長手方向に沿って嵌合するよ
うにしても良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ッタ後方直近に材の外周面を押圧するためのローラ機構
を配設したので、尺取虫式送り機構を備えたプロセッサ
ヘッドにおける枝切断部の振動を抑制でき、安定したき
れいな切断面が得られる。
ッタ後方直近に材の外周面を押圧するためのローラ機構
を配設したので、尺取虫式送り機構を備えたプロセッサ
ヘッドにおける枝切断部の振動を抑制でき、安定したき
れいな切断面が得られる。
【0047】また、前記ローラ機構の油圧回路にアキュ
ームレータを用いた発明にあっては、材表面の凹凸に拘
らず常に一定のローラ保持力が得られ、材表面に無用に
傷を付けたりすることが回避できる。
ームレータを用いた発明にあっては、材表面の凹凸に拘
らず常に一定のローラ保持力が得られ、材表面に無用に
傷を付けたりすることが回避できる。
【図1】本発明の一実施例を示すプロセッサヘッドの全
体側面図である。
体側面図である。
【図2】同じくプロセッサヘッドの全体背面図である。
【図3】同じくリアグラップルの背面図である。
【図4】同じくリアグラップルの底断面図である。
【図5】同じくギアケースユニットの正面図である。
【図6】同じくギアケースユニットの背面図である。
【図7】同じくカッタドラムユニットの正面図である。
【図8】同じくカッタドラムユニットの側断面図であ
る。
る。
【図9】同じくカッタドラムユニットの背面図である。
【図10】同じくカッタの作動原理図である。
【図11】同じくローラ機構の背面図である。
【図12】同じくローラ機構の側面図である。
【図13】同じくローラ機構の作動原理図である。
【図14】本発明の別の実施例を示す概念図である。
【図15】従来のプロセッサヘッドの背面図である。
【図16】同じくプロセッサヘッドの側面図である。
3 ヘッド本体 3A スライドフレームアウタ 3B スライドフレームインナ 3a1 送り油圧シリンダ 4 フロントグラップル 5 ギアケースユニット 6 カッタドラムユニット 7 リアグラップル 9A,9B,9C ローラ機構 20a,20b 半割ギアケース 21a,21b 半割ギア 22a,22b 半割ドラム 23a,23b 半割バックプレート 24a,24b カッタ 33 ローラ 38 アキュームレータ 40 油圧モータ 41 駆動ギア 50a,50b カッタブラケット 52a,52b ウェイト
Claims (2)
- 【請求項1】 フロント及びリアグラップルを交互に作
動させつつスライドフレームアウタ及びインナを伸縮さ
せて材送りを行う尺取虫式送り機構を備えたプロセッサ
ヘッドにおいて、枝払用カッタ後方直近の材の外周面に
ローラを圧接して枝切断部の振動を抑制するローラ機構
を設けたことを特徴とするプロセッサヘッドの振動抑制
装置。 - 【請求項2】 ローラ機構を材の円周方向に複数設ける
と共に、これらローラ機構を作動させる油圧回路中にア
キュームレータを設けた請求項1記載のプロセッサヘッ
ドの振動抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6490293A JP2624438B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | プロセッサヘッドの振動抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6490293A JP2624438B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | プロセッサヘッドの振動抑制装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06276857A JPH06276857A (ja) | 1994-10-04 |
JP2624438B2 true JP2624438B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=13271468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6490293A Expired - Lifetime JP2624438B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | プロセッサヘッドの振動抑制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2624438B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP6490293A patent/JP2624438B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06276857A (ja) | 1994-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI585270B (zh) | 抓斗式吊斗裝置 | |
AU2011200196B2 (en) | Tree Felling And Grappling Head | |
EP3485723B1 (en) | Harvester for forestry | |
CA2643674A1 (fr) | Installation de fente des carcasses de porc ou analogue a un ou plusieurs robots | |
JP2624438B2 (ja) | プロセッサヘッドの振動抑制装置 | |
FR2758491A1 (fr) | Machine a fendre le bois en grande longueur | |
JP2949308B2 (ja) | 材木伐採機 | |
JP2665126B2 (ja) | プロセッサヘッドの枝払機構 | |
JP2624437B2 (ja) | プロセッサヘッドのカッタブラケット構造 | |
JP2624436B2 (ja) | プロセッサヘッドの枝払機構 | |
EP0041445A1 (fr) | Fourche à dispositif de découpage pour prélèvement de matière ensilée | |
FR2475175A1 (fr) | Ensemble d'entrainement pour pelles mecaniques et analogues | |
JP2774457B2 (ja) | 補助クランプ装置 | |
RU2170006C2 (ru) | Грейферный харвестер | |
EP0614332B1 (fr) | Machine pour faconner un arbre sur pied | |
JP2020074717A (ja) | 自走式木材伐倒搬出機 | |
FR2569216A1 (fr) | Dispositif pour le curage, en particulier de saignees perpendiculaires a une voie routiere | |
JP2023118235A (ja) | 作業機械 | |
JPS5927733Y2 (ja) | コンバインの排ワラ切断装置 | |
FR2607091A1 (fr) | Machine agricole du type tracteur enjambeur ou machine de recolte pour culture en ligne | |
JPH0310832Y2 (ja) | ||
JPH071957Y2 (ja) | 枝払カッター | |
JP4614559B2 (ja) | 樹皮剥ぎ用アタッチメントと自走式樹皮剥ぎ機 | |
FR2503244A1 (fr) | Installation de rabotage pour les exploitations houilleres au fond, avec un dispositif de havage dans la zone de transition de la taille a la galerie, plus particulierement pour une galerie en couche | |
FR2479124A1 (fr) | Dispositif permettant l'equipement de tracteurs agricoles pour la sylviculture |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970128 |