JP2623564B2 - 縫製加工物振り分け機構を備えた移送装置 - Google Patents

縫製加工物振り分け機構を備えた移送装置

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JP2623564B2
JP2623564B2 JP62100992A JP10099287A JP2623564B2 JP 2623564 B2 JP2623564 B2 JP 2623564B2 JP 62100992 A JP62100992 A JP 62100992A JP 10099287 A JP10099287 A JP 10099287A JP 2623564 B2 JP2623564 B2 JP 2623564B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は複数種類の縫製加工物を加工位置からスタ
ック位置へ向って移送する移送装置に係り、特に縫製加
工物振り分け機構を備えた移送装置に関する。
(従来の技術) 従来の移送装置において、加工位置とスタック位置と
の間の移送経路上で、縫製加工物(以下、単に加工物と
いう)をその種類に応じて振り分けながらスタック位置
まで移送するようにしたものは見当たらない。
(発明が解決しようとする問題点) 従って、例えば2種類の加工物が加工位置からスタッ
ク位置へ向って交互に移送される場合、その種類とは無
関係に同一位置にスタックされ、スタック終了後に作業
者が面倒な振り分け作業を行う必要が生じて、作業能率
の低下を招いていた。
(発明の目的) この発明は上記の事情を考慮してなされたものであっ
て、その目的は、加工位置からスタック位置へ加工物が
移送される間に、加工物をその種類に応じて確実に振り
分けることができ、作業者の負担を軽減して作業能率の
向上を図ることが可能な縫製加工物振り分け機構を備え
た移送装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、この発明においては、
加工物の移送面真上においてその移送方向に並設された
少なくとも2つの収容部と、各収容部の境界部分におい
て加工物移送面上へ出没可能に設けられ、加工物との係
合に基づいて加工物を各収容部に振り分ける係合体と、
その係合体を出没させる駆動手段と、加工位置から移送
される加工物の種類に応じて係合体が出没されるように
駆動手段の作動を制御する制御手段と、前記収容部に振
り分けられた加工物を移送面より上方のスタック位置ま
で移動し、その移動位置において保持する保持手段とを
設けている。
(作用) 従って、制御手段は駆動手段を制御することにより、
加工位置から移送される加工物の種類に応じて係合体を
加工物移送面上へ出没させ、その係合体との係合の有無
に応じて加工物が移送面真上に配設された各収容部に振
り分けられる。そして、保持手段は振り分け済みの加工
物を移送面より上方のスタック位置まで移動してその位
置に保持する。
(実施例) まず、この発明を具体化した一実施例の概要を説明す
ると、第1図に示すように、作業テーブル1にはプーリ
2の回転に伴って周回移動される一対の無端状ベルト3,
4が並設され、両ベルト3,4の左端において上側周回部に
跨がるようにカフスC等の加工物が載置された状態で、
両ベルト3,4の上側周回部が作業テーブル1の加工物移
送面1a上で右方へ向って移動されることにより、前記カ
フスCが右方へ搬送される。
ベルト3,4の後側には穴かがりミシン5及びボタン付
けミシン6が所定間隔をおいて並設され、両ミシン5,6
の針落下点5a,6a(加工位置)がベルト3,4に隣接して設
定されている。各ミシン5,6に対向してベルト3,4の前側
には同一の構成を有する一対の転送装置7,8が配置さ
れ、各転送装置7,8の右側には加工物移送面1aより上方
の突出位置と加工物移送面1aより下方の没入位置との間
で出没する4個の位置決め用の係合体9,10がそれぞれ配
設されている。
そして、ベルト3,4によって搬送されたカフスCが突
出位置に配置された穴がかり側の係合体9に係合して、
その移動を停止された後、転送装置7のピックアップ7a
によって把持されて穴かがりミシン5へ転送される。穴
かがりミシン5による縫製が終了すると、転送装置7に
よって再びベルト3,4上へ移動され、ピックアップ7aに
よる把持を解除されたカフスCがボタン付けミシン6へ
向って搬送される。
引き続き、当該カフスCが突出位置に配置されたボタ
ン付け側の係合体10に係合してその移動を停止された
後、転送装置8のピックアップ8aによって把持されてボ
タン付けミシン6へ転送される。ボタン付けミシン6に
よる縫製が終了すると、転送装置8によって再びベルト
3,4上へ戻され、ピックアップ8aによる把持を解除され
たカフスCが積載装置11へ向って搬送される。そのカフ
スCは積載装置11に装備された振り分け装置12により、
種類に応じて振り分けられながら積層される。
次に、積載装置11及び振り分け装置12について詳細に
説明する。第1図に示すように、右方の転送装置8の右
側において作業テーブル1上には積載装置11の収容枠体
61が配設されている。この収容枠体6は第3図〜第5図
に示すように、カフス搬送方向に沿って所定間隔をおい
て配設され、かつその搬送方向と直交する3つの起立壁
62,63,64と、各起立壁62〜64の上部を連結する連結片65
とから構成されている。そして、各起立壁62〜64によっ
て左右のカフスCに対する収容部61a,61bが区画形成さ
れている。
前記各起立壁62〜64の内、左方の起立壁62にはカフス
Cの通過を許容する開口62aが形成され、中央の起立壁6
3の下部に形成した舌片63aと各ベルト3,4との間にはカ
フスCの通過を許容する隙間が形成され、右側の起立壁
64にはカフスCの移動を阻止する舌片64aが形成されて
いる。
前記収容枠体61の下方に配設された支持板66には複数
の案内軸67及び軸受け67aを介して作動板68が上下動可
能に支持されている。この作動板68にはカフス搬送方向
に沿って延びる4個の板状移動体69がそれぞれ2本の支
軸70によって支持固定されている。又、前記支持板66に
はエアシリンダ71が装着され、そのピストン71aが作動
板68に連結されている。そして、このエアシリンダ71の
作動に基づく作動板68の上下動に伴い、各移動体69が第
5図に実線で示すように作業テーブル1の上面より下方
へ没入する待機位置と、同図に2点鎖線で示す上昇位置
との間で上下動され、その上下動に基づいてカフスCを
上方へ移送し得るようになっている。
前記各移動体69の下面にはブラケット72によって小型
エアシリンダ73が取付けられ、各エアシリンダ73に供給
されるエアの制御により、各エアシリンダ73のピストン
73aが移動体69を貫通して上方へ突出する振り分け位置
と、移動体69より下方へ没入する休止位置とに切換配置
され、振り分け位置に配置された時には、カフスCとの
係合によってカフスCを左側及び中央の起立壁62,63間
に停止させ、休止位置に配置された時には、カフスCの
通過を許容するようになっている。なお、前記エアシリ
ンダ73によって駆動手段が構成され、ピストン73aによ
って係合体が構成されている。
第4図に示すように、作業テーブル1の右側下部には
前後に延びる支持ブラケット74が装着され、その支持ブ
ラケット74上に立設され、かつ上端において連結された
一対の案内軸75,76には可動枠体77が上下動可能に支持
されている。可動枠体77は上下一対の棒78と、両棒78を
連結する連結板79とから構成されている。前記支持ブラ
ケット74には上下動用エアシリンダ80が装着され、その
ピストン80aが前記可動枠体77の下部に連結されてい
る。
可動枠体77の下部には左右に延びる左右動用エアシリ
ンダ81が固定されるとともに、中間部には軸受82が固定
され、上部には案内枠83が取着されている。可動枠体77
の右側には移動板84が配設され、その下端が前記左右動
用エアシリンダ81のピストン81aに連結されるととも
に、その中間部に突設された案内軸85が前記軸受82に挿
通されている。又、移動板84の上部には複数の櫛歯86に
よって形成された載置面86aを有する保持手段としての
載置体87が取着され、各櫛歯86が可動枠体77及び案内枠
83に挿通案内されるとともに、前記各起立壁63,64の舌
片63a,64a間を通って収容枠体61内に下方あるいは右方
から進入し得るようになっている。
そして、前記上下動用エアシリンダ80の作動に伴い、
可動枠体77,左右動用エアシリンダ81及び載置体87等が
一体に上下動される。又、左右動用エアシリンダ81の作
動に伴い、移動板84,案内軸85及び載置体87等が一体に
左右動される。さらに、前記各エアシリンダ80,81が所
定の順序で作動されることにより、載置体87は、第6図
(a),(f)に示すように、作業テーブル1より上方
において載置面86a上にカフスCを支持した状態で待機
する待機位置(スタック位置)と、同図(c)に示すよ
うに、前記待機位置と同一高さにおいて収容枠体61より
右方へ退避した上側退避位置と、同図(d)に示すよう
に、その上側退避位置から下方移動された下側退避位置
と、同図(e)に示すように、この下側退避位置と同一
高さにおいて収容枠体61内に進入した下降位置との間で
循環的に移動される。
第7図に示すように、この実施例における制御装置は
制御手段としてのCPU91,ROM92,RAM93,入力インターフェ
ース94及び出力インターフェース95を備え、ROM92には
積載装置11の作動制御用プログラムが記憶されている。
一方、前記移動体69上及び右側起立壁64の左側方におい
て作業テーブル1上にはカフスCを検出するためのカフ
ス検出器96,97が配設され、各検出器96,97から出力され
る検出信号は入力インターフェース94を介してCPU91に
入力される。
前記CPU91には、各移動体69駆動用のエアシリンダ71,
振り分け装置12のエアシリンダ73及び載置体87駆動用の
エアシリンダ80,81の作動をそれぞれ制御するための電
磁バルブ98,99,100がそれぞれ駆動回路98a,99a,100a及
び出力インターフェース95を介して接続されている。そ
して、CPU91は前記制御プログラムに基づいて前記各電
磁バルブ98〜100を制御する。
さて、前記ボタン付けミシン6から積載装置11へ向っ
て搬送されるカフスCを積載装置11にスタックする場合
には、移動体69及び予め縫製を終了したカフスC(第6
図に2点鎖線で示す)を支持した状態の載置体87が第4
図及び第6図(a)に示すように、待機位置に配置され
ている。
そして、積載装置11の作動開始時においてCPU91は予
め定められたカフス搬送順序に応じて振り分け装置12の
ための電磁バルブ100の作動を制御し、エアシリンダ73
のピストン73aをカフスCの左右に応じて移動体69上に
出没させる。そして、このピストン73aの出没状態は第
6図(a)〜第6図(f)に示すスタックサイクルが完
了するまで維持される。
そして、例えばピストン73aが没入位置に配置された
状態で、積載装置11へ向ってカフスCが移送されると、
そのカフスCが左側起立壁62の開口62a及び中央起立壁6
3の舌片63aとベルト3,4との間を通って右側収容室61bま
で移送される。そして、カフスCの辺縁が右側起立壁64
に係合すると、カフス検出器97から出力される検出信号
に基づいて、CPU91はエアシリンダ71を作動制御し、そ
れによって、移動体69を第6図(b)に示す上昇位置ま
で移動させる。従って、カフスCが載置体87の下面に圧
接される。
次いでCPU91はエアシリンダ81を作動制御し、載置体8
7を第6図(c)に示す上側退避位置まで右方移動させ
る。それにより、予め載置体87上に載置されていた縫製
済みのカフスCが当該カフスCの上面に重ね合わされ
る。その後、CPU91はエアシリンダ80を作動制御し、前
記載置体87を第6図(d)に示す側退避位置まで下降さ
せる。続いてCPU91は再びエアシリンダ81を作動制御
し、載置体87を第6図(e)に示す下降位置まで左方移
動させ、載置体87の先端を収容枠体61内において各移動
体69の下方まで進入させる。
次に、CPU91はエアシリンダ80を作動させ、載置体87
を第6図(f)に示す待機位置まで上昇させると同時
に、エアシリンダ71を作動させて、移動体69を同図に示
す待機位置まで下降させる。すると、載置体87の各櫛歯
86が各移動体69の間を通過して、移動体69上のカフスC
が右側収容室61b内において載置体87の載置面86a上に受
け渡され、先にスタックされたカフスCの下方から新た
なカフスCが重ね合わされてスタック動作が終了する。
又、ピストン73aが突出位置に配置された状態で、カ
フス検出器69から検出信号が出力された時には、その信
号に応答してCPU91がスタック動作を開始する。この
時、積載装置11へ向って移送されたカフスCはピストン
73aに係合して、その係合位置に停止され、そのままの
状態でスタック動作が行われるため、カフスCは左側収
容室61a内において載置体87上に積層される。
上記のように、この実施例ではミシン6の針落下点6a
からスタック位置へカフスCが移送される間に、カフス
Cをその種類に応じて確実に各収容室61a,61bに振り分
けることができ、作業者の負担を軽減して作業能率の向
上を図ることができる。又、振り分け装置12における係
合体を、駆動手段を構成するエアシリンダ73のピストン
73aによって構成したので、振り分け専用の部材を別設
する必要がなく、部品点数を少なくして安価に製造でき
る。
なお、この発明は前記実施例に限定されるものではな
く、ミシン以外の縫製加工機を備えたシステムに具体化
することもできる。
発明の効果 以上詳述したように、この発明は加工位置からスタッ
ク位置へ加工物が移送される間に、加工物をその種類に
応じて確実に振り分けることができ、作業者の負担を軽
減して作業能率の向上を図ることができ、しかも、加工
物が振り分け収容される各収容部が移送面の真上に設け
られていることから、収容部を移送面の側方に設けた場
合に比べ装置全体の占有スペースの増大を抑えることが
できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化した縫製システムの平面図、
第2図は同じく正面図、第3図は積載装置及び振り分け
装置の拡大平面図、第4図は同じく拡大正断面図、第5
図は同じく側断面図、第6図(a)〜(f)は積載装置
の作動説明図、第7図は積載装置及び振り分け装置のた
めの制御装置を示すブロック図である。 図中、1a……加工物移送面、61a,61b……収容室、73…
…駆動手段としてのエアシリンダ、73a……係合体とし
てのピストン、87……保持手段としての載置体、91……
制御手段としてのCPU。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−14843(JP,A) 特開 昭61−7166(JP,A) 実開 昭61−8633(JP,U) 実開 昭62−104148(JP,U) 特公 昭64−6100(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類の縫製加工物(C)を加工装置か
    らスタック位置へ向って移送する移送装置において、 縫製加工物(C)の移送面(1a)真上においてその移送
    方向に並設された少なくとも2つの収容部(61a,61b)
    と、 各収容部(61a,61b)の境界部分において縫製加工物移
    送面(1a)上へ出没可能に設けられ、縫製加工物(C)
    との係合に基づいて縫製化合物(C)を各収容部(61a,
    61b)に振り分ける係合体(73a)と、 その係合体(73a)を出没させる駆動手段(73)と、 加工位置から移送される縫製加工物(C)の種類に応じ
    て係合体(73a)が出没されるように駆動手段(73)の
    作動を制御する制御手段(91)と、 前記収容部(61a,61b)に振り分けられた縫製化合物
    (C)を移送面(1a)より上方のスタック位置まで移動
    し、その移動位置において保持する保持手段(87)と からなることを特徴とする縫製加工物振り分け機構を備
    えた移送装置。
JP62100992A 1987-04-23 1987-04-23 縫製加工物振り分け機構を備えた移送装置 Expired - Lifetime JP2623564B2 (ja)

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JPS63264097A JPS63264097A (ja) 1988-10-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS617166A (ja) * 1984-06-20 1986-01-13 Ginza Yamagataya:Kk シ−ト材の積上げ装置
JPS6114843A (ja) * 1984-06-26 1986-01-23 Nec Kansai Ltd コンベアシステム
JPS62104148U (ja) * 1985-12-20 1987-07-02

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