JP2621807B2 - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタを集積
化した薄膜トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、絶縁基板上に薄膜トランジスタを
形成する技術の研究が活発に行なわれている。この技術
は、安価な透明絶縁基板を用いて高品質の薄形ディスプ
レイを実現するアクティブマトリックスパネル、あるい
は通常の半導体集積回路上にトランジスタなどの能動素
子を形成する三次元集積回路、あるいは安価で高性能な
イメージセンサ、あるいは高密度のメモリーなど、数多
くの応用が期待されるものである。
【0003】これらの応用の中には、基本的には薄膜ト
ランジスタをスイッチング素子としてのみ用いるものも
あるが、そのスイッチングに必要な駆動回路が薄膜トラ
ンジスタで同時に構成されることが望ましい。例えばア
クティブマトリックスパネルではマトリックス状に配置
された画素の1つ1つに薄膜トランジスタを配し、表示
データのスイッチングを行なうが、同時にその周辺駆動
回路を薄膜トランジスタで集積化できれば、実装の負担
を小さくすると共にシステム全体の低コスト化、小型化
が実現できる。すなわち、薄膜トランジスタでロジック
回路を構成することが必要となる。
【0004】この場合、通常の半導体集積回路の場合以
上に、相補構成(CMOS)化が要求される。これは、
薄膜トランジスタでロジック回路を構成する場合、一般
にその素子数が多くなり、相補構成にしない限り消費電
力が極めて大きくなってしまうためである。例えばアク
ティブマトリックスパネルの周辺駆動回路を薄膜トラン
ジスタで内蔵する場合、画素数に応じた数のシフトレジ
スタやバッファ、あるいはアナログスイッチなどが必要
となる。
【0005】一般的には500段以上のシフトレジスタ
を内蔵しなくてはならない。また、三次元集積回路やイ
メージセンサ、あるいは高密度メモリーなどの場合でも
同様に多数の素子数が必要とされることは容易に類推で
きる。このように素子数が多い場合、その消費電力を低
減する上で、薄膜トランジスタを相補構成とすることは
極めて有効である。相補型薄膜トランジスタは、Pチャ
ネル型薄膜トランジスタとNチャネル型薄膜トランジス
タから構成される。これらの薄膜トランジスタのうち、
いずれか一方は必ずオフ状態にあるため、電源間に貫通
電流の流れることがなく、消費電力を大幅に低減させる
ことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの薄膜
トランジスタは一般的に非単結晶シリコン膜で構成され
ているものであるため、単結晶シリコンに比べて膜質が
悪いので、単結晶シリコンによるトランジスタに比べて
十分なON電流が得られず、また、単結晶シリコンによ
るトランジスタに比べてトランジスタのOFF時にも大
きなリーク電流が発生するという特性を有していた。そ
のため、単結晶シリコンによるトランジスタに比べて、
ON/OFF比が小さいという問題を有していた。
【0007】本発明はこのような欠点を一挙に解決する
ものであり、その目的とするところは、非単結晶シリコ
ン膜からなるチャネル領域を有する薄膜トランジスタに
おいて、OFF時のリーク電流を低減し、ON/OFF
比を大きくする構成を、簡単な製造方法で安価に提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、薄膜トランジ
スタにおいて、チャンネル領域はノンドープの非単結晶
シリコン堆積膜よりなり、かつ、該非単結晶シリコン堆
積膜の膜厚は、該非単結晶シリコン堆積膜中に存在する
等価的にアクセプターまたはドナーとして働くトラップ
密度に基づく空乏層の広がり得る最大幅よりも薄く形成
されてなることを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】まず、チャネル領域をノンドープシリコン薄
膜により構成し、ソース・ドレインの導電型によってP
チャネル型あるいはNチャネル型薄膜トランジスタを
現する相補型薄膜トランジスタについて、図面に基づい
て詳しく説明する。
【0010】図1は相補型薄膜トランジスタの構造を示
す断面図である。101はガラス、石英、パシベーショ
ン膜を含む半導体集積回路基板などの絶縁基板であり、
その上にPチャネル型薄膜トランジスタ102とNチャ
ネル型薄膜トランジスタ103が形成されており、相補
型薄膜トランジスタを構成している。104はノンドー
プシリコン薄膜から成るPチャネル型薄膜トランジスタ
のチャネル領域である。105はボロンなどのアクセプ
タをドープしたP型シリコン薄膜から成るソース領域で
あり、106は同様に構成されたドレイン領域である。
107はSiO2 などのゲート絶縁膜、108は多結晶
シリコン、金属などのゲート電極、109はSiO2
どの層間絶縁膜である。110、111は金属などの導
電体から成り、それぞれソース電極、ドレイン電極であ
る。112はノンドープシリコン薄膜から成るNチャネ
ル型薄膜トランジスタのチャネル領域である。113は
リン、ヒ素などのドナーをドープしたN型シリコン薄膜
から成るソース領域であり、114は同様に構成された
ドレイン領域である。115はゲート絶縁膜、116は
ゲート電極、117はソース電極、118はドレイン電
極である。
【0011】本図より明らかなように、本構成ではPチ
ャネル型及びNチャネル型薄膜トランジスタのチャネル
領域として、共にノンドープシリコン薄膜を用いるこ
と、及び基本的にはPチャネル型薄型トランジスタとN
チャネル型薄膜トランジスタとは、ソース・ドレイン領
域の導電型によってのみ区別されることを大きな特徴と
している。
【0012】以下、これらの特徴により実現され本構成
の効果について説明する。
【0013】また、Pチャネル型及びNチャネル型薄膜
トランジスタのチャネル領域として、共にノンドープシ
リコン薄膜を用いることの効果について述べる。
【0014】両タイプの薄膜トランジスタのチャネル領
域として、共にノンドープシリコン薄膜、すなわち真性
半導体に近いシリコン薄膜を用いることにより、トラン
ジスタがオフ状態のときに流れるリーク電流(以下、O
FF電流という)を最小にすることが可能となる。単結
晶シリコンを用いる通常のトランジスタでは、Nチャネ
ル型の場合P型基板を、Pチャネル型の場合N型基板を
用いて極めて良質のPN接合を形成することにより、ソ
ース・ドレイン間のOFF電流を低減しているが、一般
に絶縁基板上のシリコン薄膜では単結晶化は不可能であ
り、多結晶状態あるいは非晶質状態となり、良質なPN
接合を形成することができず、したがってOFF電流を
低減させることが出来ない。
【0015】図2は本出願人の行なった実験のデータで
あり、Nチャネル型薄膜トランジスタにおけるチャネル
領域のシリコン薄膜中の不純物濃度とOFF電流の関係
を示すグラフである。不純物はボロンであり、チャネル
領域をP型にすることを目的としている。ドーピングは
イオン打ち込み法により、グラフの横軸はボロンのドー
プ量、縦軸は0Vのゲート電圧におけるOFF電流であ
る。このグラフから分かるように、ドープ量が0の場
合、すなわち真性半導体に近いノンドープシリコン薄膜
を用いた場合にOFF電流が最小となる。これは不純物
濃度が高くなるにつれてPN接合のリーク電流が増大す
るためである。また、逆にチャネル領域をN型にした場
合には、述べるまでもなくトランジスタはデプリーショ
ン型となり、OFF電流は増大する。したがって、ノン
ドープシリコン薄膜を用いた場合にOFF電流は最小と
なる。すなわち、OFF電流を低減するには、単結晶シ
リコンを用いたトランジスタのようにPN接合を用いる
のではなく、チャネル領域の抵抗値を出来る限り大きく
することが効果的である。上記の説明はNチャネル型薄
膜トランジスタについて行なったが、Pチャネル型薄膜
トランジスタについても全く同様に成立する。したがっ
て、両タイプの薄膜トランジスタとも、チャネル領域に
ノンドープシリコン薄膜を用いることによりOFF電流
を最小にすることが可能となる。
【0016】次に、Pチャネル型薄膜トランジスタとN
チャネル型薄膜トランジスタを、ソース・ドレイン領域
の導電型によってのみ区別することの効果について述べ
る。これにより、相補型薄膜トランジスタの製造工程を
著しく簡略化することができる。したがって、大幅な歩
留りの向上及び低コスト化が実現できる。図3は図1に
示した相補型薄膜トランジスタの製造方法の1例を示す
図である。
【0017】まず、図3(a)のように、絶縁基板30
1上にノンドープシリコン薄膜302、303を推積さ
せた後、所望のパターンを形成する。302にPチャネ
ル型薄膜トランジスタが、303にNチャネル型薄膜ト
ランジスタがそれぞれ形成される。次に図3(b)のよ
うに、ノンドープシリコン薄膜302及び303を熱酸
化することによりゲート絶縁膜304を形成する。ある
いは気相成長法などによりゲート絶縁膜を外部を推積さ
せても良い。その後、ゲート電極305を推積させて、
所望のパターン形成を行なう。もちろん、P型シリコン
薄膜とN型シリコン薄膜というように、Pチャネル型薄
膜トランジスタとNチャネル型薄膜トランジスタとで異
なるゲート電極材料を用いても差し支えない。
【0018】次に図3(c)のように、フォトレジスト
などのマスク材料306をNチャネル型薄膜トランジス
タとなるべき領域に形成して、ボロンなどのアクセプタ
元素307をイオン打ち込み法によりPチャネル型薄膜
トランジスタ中にドープし、ソース領域308及びドレ
イン領域309となるP型シリコン薄膜を形成する。さ
らに図3(d)のように、同様にフォトレジストなどの
マスク材料310をPチャネル型薄膜トランジスタとな
るべき領域に形成して、リン、ヒ素などのドナー元素3
11をイオン打ち込み法によりNチャネル型薄膜トラン
ジスタ中にドープし、ソース領域312及びドレイン領
域313となるN型シリコン薄膜を形成する。最後に図
3(e)のように、層間絶縁膜314を推積させた後コ
ンタクトホールを開口し、Pチャネル型薄型薄膜トラン
ジスタのソース電極315及びドレイン電極316、N
チャネル型薄膜トランジスタのソース電極317及びド
レイン電極318を形成し、相補型トランジスタは完成
する。
【0019】これよりわかるように、本構成による薄膜
トランジスタは極めて簡単な方法で製造できる。これ
は、Pチャネル型薄膜トランジスタもNチャネル型薄膜
トランジスタも共に、チャネル領域としてノンドープシ
リコン薄膜を用いることによる。
【0020】また本発明は、チャネル領域のシリコン薄
膜の膜厚を、シリコン薄膜表面に形成され得る空乏層の
最大幅よりも薄いことを特徴とする薄膜トランジスタを
も提供するものであるが、以下、これについて実施例に
基づき詳しく説明する。
【0021】図4は、本発明による相補型薄膜トランジ
スタのチャネル領域近傍を示す断面図である。図4
(a)はPチャネル型薄膜トランジスタ、図4(b)は
Nチャネル型薄膜トランジスタをそれぞれ示している。
絶縁基板401上にソース領域402、408、ドレイ
ン領域403、409、ゲート絶縁膜404、410、
ゲート電極405、411を有する薄膜トランジスタが
形成されている。チャネル領域のノンドープシリコン薄
膜406、412は同一層にて構成され、したがって同
一の膜厚tsiを有している。ゲート電圧の印加に伴な
ってシリコン薄膜表面には空乏層407、413が広が
ってくるが、Pチャネル型薄膜トランジスタにおける空
乏層の幅χPと、Nチャネル型薄膜トランジスタにおけ
る空乏層の幅χNはそれぞれ次式で与えられる。
【0022】
【数1】
【0023】ここに、qは単位電荷量、εはシリコン薄
膜の誘電率、φsはシリコン薄膜表面におけるエネルギ
ーバンドの曲がり量、NDは等価的にドナーとして働く
トラップの密度、NAは等価的にアクセプタとして働く
トラップの密度である。前述の如く、シリコン薄膜は多
結晶あるいは非晶質状態であり、多くの結晶欠陥を有し
ており、これがトラップとして作用する。エネルギーバ
ンド図において、フェルミレベルとコンダクションバン
ドの間に準位を作るトラップはドナーとして作用し、フ
ェルミレベルとバレンスバンドの間に準位を作るトラッ
プはアクセプタとして作用する。各トラップの準位はシ
リコン原子の配列の仕方によって決まり、一般にはND
とNAは等しくない。
【0024】図4ではNDの方がNAよりも大きく、し
たがってχPの方がχNよりも小さい場合を示してい
る。ゲート電圧をさらに大きくすると、それぞれの空乏
層の広がり幅は最大値に達し、シリコン薄膜表面に反転
層が形成され始める。このときのゲート電圧がしきい値
電圧であり、これ以上ゲート電圧を大きくしても、もは
や空乏層は広がらず、反転層内のキャリア密度が高くな
るのみである。Pチャネル型及びNチャネル型薄膜トラ
ンジスタにおける空乏層の最大幅χPmax及びχNm
ax、しきい値電圧VthP及びVthNは次式で与え
られる。
【0025】
【数2】
【0026】ここにφfP、φfNはそれぞれPチャネ
ル型、Nチャネル型薄膜トランジスタにおけるフェルミ
エネルギー、Coxは単位面積当りのゲート絶縁膜容
量、VFBはフラットバンド電圧である。
【0027】本発明による相補型薄膜トランジスタで
は、シリコン薄膜tsiを上記χPmax及びχNma
xのいずれよりも小さくなるように構成する。
【0028】以下これにより実現される本発明の効果に
ついて説明する。
【0029】シリコン薄膜の膜厚(tsi)が、空乏層
の広がり得る最大幅(χPmax及びχNmax)より
も小さい場合、空乏層はtsi以上に広がることはでき
ない。したがって、空乏層幅がtsiに達すると、ただ
ちにシリコン薄膜表面に反転層が形成されるようにな
る。すなわち、トランジスタのしきい値電圧が低減す
る。通常、シリコン薄膜中には極めて高密度のトラップ
が存在するため、しきい値電圧が高くなってしまうが、
本発明によれば、しきい値電圧を低減させることにより
薄膜トランジスタの駆動電圧を低くすることができ、ま
たトランジスタがオン状態の時に流れる電流(ON電
流)を大きくすることができる。したがって薄膜トラン
ジスタを使いやすくすると共に、より高速な動作を可能
とする。
【0030】また、この時のしきい値電圧は次式で与え
られる。
【0031】
【数3】
【0032】図4の例の場合、ND>NA、χP<χN
である。したがって、tsiを薄くしていった時、Pチ
ャネル型薄膜トランジスタよりもNチャネル型薄膜トラ
ンジスタの方がしきい値電圧の低下が早く始まる。しか
し、tsiをさらに薄くして、本発明の提供する膜厚の
範囲になると、Pチャネル型薄膜トランジスタとNチャ
ネル型薄膜トランジスタのしきい値電圧の差は小さくな
る。この様子を図5に示す。横軸はtsi、縦軸はしき
い値電圧の絶対値である。501はNチャネル型薄膜ト
ランジスタ、502はPチャネル型薄膜トランジスタの
グラフをそれぞれ示している。このグラフからわかるよ
うに、tsiがχPmaxよりも小さい領域で、両者の
しきい値電圧が急激に接近している。これは上式におい
て、NAよりもNDの方が大きいため、2つのトランジ
スタのしきい値電圧のtsi依存性が異なるためであ
る。したがって本発明によれば、Pチャネル型及びNチ
ャネル型薄膜トランジスタのしきい値電圧を近づけ、そ
の特性差を小さくすることが可能となる。これは相補型
トランジスタにおいて極めて大きな効果を有する。
【0033】なお、上記の説明はND>NAを仮定して
行なったが、NA<NDの場合にも全く同様に成立す
る。
【0034】図6は本発明の他の構成例を示すものであ
る。絶縁基板601上にPチャネル型薄膜トランジスタ
616とNチャネル型薄膜トランジスタ617が形成さ
れており、相補型薄膜トランジスタを構成している。6
02はゲート電極、603はゲート絶縁膜であるる60
4はノンドープシリコン薄膜から成るPチャネル型薄膜
トランジスタのチャネル領域である。605はボロンな
どのアクセプタをドープしたP型シリコン薄膜から成る
ソース領域であり、606は同様に構成されたドレイン
領域である。607は層間絶縁膜であり、608はソー
ス電極、609はドレイン電極である。610はゲート
電極であり、611はノンドープシリコン薄膜から成る
Nチャネル型薄膜トランジスタのチャネル領域である。
612はリン、ヒ素などのドナーをドープしたN型シリ
コン薄膜から成るソース領域であり、613は同様に構
成されたドレイン領域である。614しソース電極、6
15はドレイン電極である。
【0035】図から明らかなように、前述した本発明の
すべての効果は、本構成例においても成立する。すなわ
ち、チャネル領域がゲート電極の上に位置したり、ある
いはソース・ドレイン領域のシリコン薄膜がチャネル領
域のシリコン薄膜とは異なる層により構成されたり、付
随的な構造が変化しても本発明は成立し、同様の効果が
得られる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、単結晶シ
リコンより形成されるトランジスタに比べON/OFF
比の小さくなるチャンネル領域は非単結晶シリコン膜よ
りなる薄膜トランジスタにおいて、チャンネル領域の非
単結晶シリコン膜の膜厚を非単結晶シリコン膜中に存在
する等価的にアクセプター又はドナーとして働くトラッ
プ密度に基づく空乏層の広がり得る最大幅よりも薄く形
成したことにより、しきい値電圧が低くなってON電流
が大きくなり、またチャンネル領域のシリコン膜厚が薄
くなることによりチャンネル領域のOFF抵抗が増加し
てOFF電流が小さくなり、総じてON/OFF比の大
きな非単結晶薄膜トランジスタを提供するという数多く
の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 相補型薄膜トランジスタの製造を示す構成例
を示す図。
【図2】 チャネル領域の不純物濃度とOFF電流の関
係を示すグラフ。
【図3】 (a)〜(e)は図1に示した相補型薄膜
ランジスタの製造方法を示す図。
【図4】 (a)(b)は本発明による薄膜トランジス
タのチャネル領域近傍を示す図。
【図5】 チャネル流域のシリコン薄膜の膜厚としきい
値電圧の関係を示すグラフ。
【図6】 相補型薄膜トランジスタの構造を示す構成例
を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−98970(JP,A) 特開 昭51−5967(JP,A) 特開 昭54−152894(JP,A) 特開 昭52−122484(JP,A) 特開 昭55−86162(JP,A) 原央他著「MOSトランジスタの動作 理論」第2刷(昭56−5−1)近代科学 社 P.111−118 電子材料.Vol.21,No.1(昭 57−1)P.54−65 Solid State Elect ronics.Vol.24,No.12 (1981)PP.1093−1098

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜トランジスタにおいて、チャンネル
    領域はノンドープの非単結晶シリコン堆積膜よりなり、
    かつ、該非単結晶シリコン堆積膜の膜厚は、該非単結晶
    シリコン堆積膜中に存在する等価的にアクセプターまた
    はドナーとして働くトラップ密度に基づく空乏層の広が
    り得る最大幅よりも薄く形成されてなることを特徴とす
    る薄膜トランジスタ。
JP6211449A 1994-09-05 1994-09-05 薄膜トランジスタ Expired - Lifetime JP2621807B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS515967A (ja) * 1974-07-03 1976-01-19 Suwa Seikosha Kk Handotaisochi
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原央他著「MOSトランジスタの動作理論」第2刷(昭56−5−1)近代科学社 P.111−118
電子材料.Vol.21,No.1(昭57−1)P.54−65

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