JP2620993B2 - 塵芥収集車 - Google Patents

塵芥収集車

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JP2620993B2
JP2620993B2 JP3142098A JP14209891A JP2620993B2 JP 2620993 B2 JP2620993 B2 JP 2620993B2 JP 3142098 A JP3142098 A JP 3142098A JP 14209891 A JP14209891 A JP 14209891A JP 2620993 B2 JP2620993 B2 JP 2620993B2
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JP3142098A
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憲男 前田
修己 池田
昇 岡田
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塵芥収集車、特に車体
フレーム上に搭載した塵芥収容箱の後端上部に、該箱の
後端開口部を塞ぐ塵芥押込容器を枢支ピンを介して装着
すると共に、その塵芥押込容器の内部に塵芥押込手段を
収容してなる塵芥収集車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる塵芥収集車の塵芥収容箱
は、金属板により形成された複数のパーツを溶接あるい
はリベット等で一体に接合することにより形成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の全金属製の塵芥収容箱は重量が大きいため、塵芥の
積載量を充分に確保することができないという問題があ
った。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、塵芥収集車の塵芥収容箱を軽量化して塵芥の積載量
を増加させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の特徴によれば、車体フレーム上に搭
載した塵芥収容箱の後端上部に、該箱の後端開口部を塞
ぐ塵芥押込容器を枢支ピンを介して装着すると共に、そ
の塵芥押込容器の内部に塵芥押込手段を収容してなる塵
芥収集車において、前記塵芥収容箱は、車体フレーム上
に支承される床板と、上部に前記枢支ピンに対する支持
部を有して前記床板の後端に立設され門型の後骨と、こ
の後骨の上端から前方に延びる屋根骨と、前記床板の前
端と屋根骨の前端を接続する前骨からる金属フレー
ムに、繊維強化プラスチックよりなる左右一対のサイド
パネルを接合して形成され、また本発明の第2の特徴に
よれば、前記第1の特徴に加えて、車体フレームに塵芥
収容箱が後方へ傾動可能に装備される。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0007】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は塵芥収集車の概略側面図、図2は塵芥収容箱
の全体側面図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図3
の4−4線断面図、図5は塵芥収容箱の分解斜視図であ
る。
【0008】図1に示すように、この塵芥収集車Vは前
輪WF と後輪WR により支持された車体フレーム1を備
え、その前部および後部には運転室2と塵芥収容箱3が
それぞれ設けられる。
【0009】塵芥収容箱3は、その後下部がピボットピ
ン4で車体フレーム1に枢支され、床板12と車体フレ
ーム1間に介装したダンプ用シリンダ5によって前端が
昇降するように駆動される。塵芥収容箱3の後部には枢
支ピン6を介して塵芥押込容器7が装着され、通常の使
用状態では該塵芥押込容器7によって塵芥収容箱3の後
端開口部3aが塞がれる。またその塵芥押込容器7の内
部には図示せぬ駆動源により回転する掻上板8とシリン
ダ9により往復揺動する押込板10が設けられ、それら
掻上板8及び押込板10は本発明の塵芥押込手段を構成
している
【0010】次に、図2〜図5に基づいて塵芥収容箱3
の構造を説明する。
【0011】塵芥収容箱3は金属薄板で形成された金属
フレームと、左右一対の繊維強化プラスチック製のサイ
ドパネル11L ,11R から構成される。金属フレーム
は車体フレーム1に支持される矩形板状の床板12を備
え、その後端には、塵芥収容箱3の後端開口部3aを形
成すべく門型の後骨13が立設される。後骨13は金属
単板よりなる左右一対の側壁131 と上壁132 を備
え、その側壁131 と上壁132 および前記床板12の
後端全周には、前記塵芥押込容器7が接続されるボック
ス構造の補強枠133 が結合される。補強枠133 は側
壁131 の上端と下端に各2個の補強板14,15で接
続されるるとともに、その補強枠133 の左右上端には
塵芥押込容器7の枢支ピン6を支持する支持部としての
一対のブラケット16が突設される。また床板12の左
右後端には、前記ピボットピン4を支持する一対のブラ
ケット17が突設される。
【0012】後骨13の上壁132 の中央部には塵芥収
容箱3の長手方向に延びる屋根骨18の後端が接続され
る。屋根骨18は、一定幅の帯状に形成された上壁18
1 と、その下面に結合される断面U字状の補強部材18
2 から構成され、全体として矩形断面のボックス構造を
備える。そして屋根骨18の前端と前記床板12の前端
は、屋根骨18よりも僅かに幅広の帯状に形成された前
骨19により接続される。 前記サイドパネル11L
11R は、外表面から内表面に向けてマット、カーボン
クロス、マット、ロービングクロス、マット、ロービン
グクロス、マット、およびサーフェスマットを順次積層
して樹脂で結合した厚さ約4mmの繊維強化プラスチッ
ク製であり、相互に直角をなす側壁111 、上壁1
2 、および前壁113 の3つの面を備える。左側のサ
イドパネル11L の側壁111 には、外部から塵芥収容
箱3の内部を確認するための覗き窓20が設けられる。
【0013】サイドパネル11L ,11R の外周部は、
金属フレームの外周部すなわち床板12の前縁と側縁、
後骨13の側壁131 と上壁132 の前縁、屋根骨18
と前骨19の側縁に約10cm程度重ね合わされて複数
のリベット21で結合される。図4に示すように、サイ
ドパネル11L ,11R と金属フレームの結合部は、前
記リベット21の頭部を覆うように外側および内側から
帯状のクロス22,23が積層されて樹脂により固定さ
れる。ただし、屋根骨18の上面および下面には、左右
のサイドパネル11L ,11R の上壁112 の対向縁を
一体に接続するように幅広のクロス24,25が積層さ
れて樹脂で固定され、また前骨19の前面においても、
左右のサイドパネル11L ,11R の前壁113 の対向
縁を一体に接続するように幅広のクロス26が積層され
て樹脂で固定される。
【0014】上述のように構成された塵芥収容箱3の重
量は、従来の全金属製の塵芥収容箱に比べて、容積8m
3 のもので約100kg軽減される。しかも、腐食しや
すい金属部分が少ないため、その耐久性が大幅に向上す
る。
【0015】ところで上記構造の塵芥収集車Vにおいて
は周知のように塵芥収集作業に当って、塵芥収容箱3後
端に連接する塵芥押込容器7内へ家庭の塵芥が次々に投
入され、その投入塵芥が塵芥押込手段(掻上板8・押込
板10)によってその前方側の塵芥収容箱3内に強制的
に押し込まれる。この場合、その押込量の増加につれて
塵芥収容箱3の床面には大きな塵芥重量が、またその前
壁背面には塵芥の大きな押込荷重がそれぞれ作用するよ
うになるが、該塵芥重量は金属フレームの床板12によ
り、また該押込荷重は、同金属フレームの後骨13、床
板12及び屋根骨18の協働により強固に支えられた前
骨19によってそれぞれ強力に受け止められ、しかもこ
れらの塵芥重量や押込荷重は塵芥収容箱3のサイド側に
はあまり作用しないので、左右一対のサイドパネル11
L ,11 R を繊維強化プラスチッ ク製としても強度上、
問題となることはない。また塵芥収容箱3内に貯まった
塵芥を排出する場合には、塵芥押込容器7を該箱後端上
部の枢支ピン6を介して傾動させるが、この傾動時には
枢支ピン6の支持部たるブラケット16やその周辺部に
大きな荷重が集中するが、これを金属フレームの門型を
なす後骨13が強力に受け止めることができるので、左
右のサイドパネル11 L ,11 R をプラスチック製とし
ても、これに過度の歪みや変形を生じさせる恐れはな
い。
【0016】更に塵芥収容箱3の傾動時(ダンプ時)に
は該箱3内の塵芥重量を支える床板12の荷重負担が一
層大きくなるが、該床板12を金属フレームとしたこと
で必要な剛性・強度が確保される。
【0017】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行うことが可能である。
【0018】例えば、後骨13、屋根骨18、および前
骨19の形状は実施例にものに限定されず、所望の強度
が得られるように、その形状および補強部材との組合せ
を適宜変更することができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、車体フ
レーム上に搭載した塵芥収容箱の後端上部に、該箱の後
端開口部を塞ぐ塵芥押込容器を枢支ピンを介して装着す
ると共に、その塵芥押込容器の内部に塵芥押込手段を収
容してなる塵芥収集車において、その塵芥収容箱内に、
その後部に連接する塵芥押込容器内の塵芥押込手段から
塵芥が前方側に強制的に押し込まれ、その押込量の増加
につれて塵芥収容箱の床面に大きな塵芥重量が、またそ
の前壁背面に塵芥の大きな押込荷重がそれぞれ作用して
も、該塵芥重量を金属フレームの床板により、また該押
込荷重を、同金属フレームの後骨、床板及び屋根骨の協
働により強固に支えられた前骨によってそれぞれ強力に
受け止めることができ、しかもこれらの塵芥重量や押込
荷重は塵芥 収容箱のサイド側にはあまり作用しないの
で、左右一対のサイドパネルを繊維強化プラスチック製
としても強度上、問題となることはない。また塵芥収容
箱内に貯まった塵芥を排出するために塵芥押込容器を該
箱後端上部の枢支ピンを介して傾動させる場合には、そ
の枢支ピンの支持部に大きな荷重が集中するが、これを
金属フレームの門型をなす後骨が強力に受け止めること
ができるので、左右のサイドパネルをプラスチック製と
しても、これに過度の歪みや変形を生じさせる恐れもな
い。以上の結果、此の種の塵芥収容箱に必要な剛性・強
度を確保しながら、従来の全金属製の塵芥収容箱に比べ
て全体重量を大幅に軽減することが可能となり、その重
量軽減分だけ塵芥の積載量を増加させることができ、し
かも腐食しやすい金属の露出部分が少ないため、その耐
久性を向上させることができる。
【0020】更に請求項2の発明によれば、塵芥収容箱
が車体フレームに後方へ傾動可能に装備されるので、そ
の塵芥収容箱の傾動時には該箱内の塵芥重量を支える床
板の荷重負担が一層大きくなっても、該床板を金属フレ
ームとしたことで必要な剛性・強度を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塵芥収集車の概略側面図
【図2】塵芥収容箱の全体側面図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】塵芥収容箱の分解斜視図
【符号の説明】1・・・・・車体フレー3・・・・・塵芥収容箱 3a・・・・後端開口部 6・・・・・枢支ピン 7・・・・・塵芥押込容器 8・・・・・塵芥押込手段としての掻上板 10・・・・塵芥押込手段としての押込板 11L ・・・サイドパネル 11R ・・・サイドパネル 12・・・・床板 13・・・・後骨16・・・・支持部としてのブラケット 18・・・・屋根骨 19・・・・前骨
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−210805(JP,A) 特開 昭54−72513(JP,A) 特開 昭47−19453(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム(1)上に搭載した塵芥収
    容箱(3)の後端上部に、該箱(3)の後端開口部(3
    a)を塞ぐ塵芥押込容器(7)を枢支ピン(6)を介し
    て装着すると共に、その塵芥押込容器(7)の内部に塵
    芥押込手段(8,10)を収容してなる塵芥収集車にお
    いて、 前記塵芥収容箱(3)は、車体フレーム(1)上に支承
    される 床板(12)と、上部に前記枢支ピン(6)に対
    する支持部(16)を有して前記床板(12)の後端に
    立設される門型の後骨(13)と、この後骨(13)の
    上端から前方に延びる屋根骨(18)と、前記床板(1
    2)の前端と屋根骨(18)の前端を接続する前骨(1
    9)からる金属フレームに、繊維強化プラスチック
    よりなる左右一対のサイドパネル(11L ,11R )を
    接合して形成されるを特徴とする塵芥収集車。
  2. 【請求項2】 車体フレーム(1)に前記塵芥収容箱
    (3)を後方へ傾動可能に装備したことを特徴とする、
    請求項1に記載の塵芥収集車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5840499B2 (ja) * 1977-11-21 1983-09-06 日本高分子化学株式会社 強化プラスチック製ロ−タリ−タンクの製造方法
JPS61210805A (ja) * 1985-03-14 1986-09-19 日東工業株式会社 電気機器収納用箱

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