JP2617388B2 - フィルム材の熱圧着装置 - Google Patents

フィルム材の熱圧着装置

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JP2617388B2
JP2617388B2 JP3320878A JP32087891A JP2617388B2 JP 2617388 B2 JP2617388 B2 JP 2617388B2 JP 3320878 A JP3320878 A JP 3320878A JP 32087891 A JP32087891 A JP 32087891A JP 2617388 B2 JP2617388 B2 JP 2617388B2
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栄一 多田
和男 渡辺
猛 岸本
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Kyoei Automatic Control Tech Co Ltd
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Kyoei Automatic Control Tech Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶パネル等の基板材
に異方性導電テープ等のフィルム材を熱圧着するための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の熱圧着装置としては例え
ば図4、図5に示すようなものがある。この装置は、液
晶パネルの基板に外部と電気的に接続するための異方性
導電テープを仮付けするためのものである。図4は長手
方向(x軸方向)に対して直交する縦断面図で、この熱
圧着装置は紙面と直角方向に所定の長さを有し、支持ベ
ースBに固定した駆動用シリンダSに複数枚の支持板か
らなる駆動ブロック1を取付け、その下側に断熱材2を
介して支持ブロック3を取付け、さらに断熱材4a、4
bを介してヒーターブロック5を取付け、このヒーター
ブロック5に熱圧着ツール6を固着保持させて構成した
ものである。
【0003】駆動ブロック1はアルミニウム製の角柱状
部材7と複数の板状部材8、9、10からなり、ジョイ
ント11を介して角柱状部材7を駆動用シリンダSのロ
ッド端に連結し、またベースBの下端面にガイド12を
垂下し、このガイド12に断面L字状部材8に取付けた
スライド部材13を嵌合させてある。
【0004】また支持ブロック3は主に二枚の支持板1
4、15からなり、これらの間に断熱材4aをはさみ、
下側の支持板15の下に断熱材4bを取付けてある。上
側の支持板14の下面側からは上方へ向けて複数のボル
ト16が捩じ込んであり、このボルト16は断熱材2を
貫通して下側の板状部材10に螺合し、支持ブロック3
を駆動ブロック1に固定している。また二枚の支持板1
4、15の間、及び支持板15とヒーターブロック5と
の間は、断熱材4a、4bを貫通する夫々複数本のボル
ト22、23で連結固定して一体化してある。なお、図
中24a、24b、24cは断熱性を有する側板であ
る。
【0005】ヒーターブロック5は内部に二本のヒータ
ー17、17を長手方向(x軸方向)に沿って通し、下
面側の切り欠き18内に熱圧着ツール6をボルト19で
固定してある。熱圧着ツール6は、図示のように断面が
変形の台形状を有しており、下端に熱圧着用の突条20
を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この熱圧着装置により
液晶パネルの基板に異方性導電テープを圧着するには、
ヒーターブロック5内のヒーター17によって熱圧着ツ
ール6を約240℃にまで加熱昇温させるが、このヒー
ター17による熱は熱圧着ツール6を昇温させるだけで
なく、ヒーターブロック5からボルト23を介して下側
の支持板15に伝達され、さらにボルト22を介して上
側の支持板14に伝わり、支持板14から周囲空気に対
して熱伝達及び熱輻射により放熱される。さらに支持板
14に伝わった熱は、ボルト16を介して駆動ブロック
1へと伝達され、角柱状部材7や板状部材8〜10から
放熱される。もちろんヒーターブロック5からの伝熱は
断熱材4a、4b及び側板24a、24b、24cを介
しても行なわれ、これらの伝熱、放熱によって駆動ブロ
ック1、支持ブロック3及びヒーターブロック5の各構
成要素が夫々熱膨張により変形する。
【0007】この変形は、装置全体において伝熱、放熱
が均一に行なわれれば問題はない。ところが断熱材4
a、4b等による断熱を行なっているものの、ボルト1
6、22、23の熱伝達量が大きいため、各ブロックは
場所によって放熱量に差ができ、各構成要素の熱膨張度
合いがx、y、zの各軸方向でまちまちになってしまい
やすい。このためヒーターブロック5の変形が均一にな
らずにゆがみが生じ、熱圧着ツール6の突条22の先端
部に比較的大きな波打ち、凹凸等が発生し、液晶パネル
の基板上に置いた異方性導電テープを全長に亘って均一
に加熱できず、圧着性状にばらつきを生じさせてしまう
ことがあるという問題があった。このような熱圧着ツー
ル6に発生した変形は、所定の運転条件化において変形
した突状22の先端面を平坦に削れば解消し得る。とこ
ろが、熱変形が上述のように装置全体に及んでいるた
め、運転条件、周囲温度等の条件の変化によって再び突
条22に変形が生じてしまうので、切削による調整は適
当でなく、結局ベテランの調整員が感によって調整せざ
るを得ず、変形が装置構造に起因して複雑であるため、
調整に半月以上も掛かってしまうことがあるというもの
であった。
【0008】本発明者らが従来の装置を用いて行なった
実験では、周囲空気が24℃の状態で熱圧着ツール6
(x軸方向長さを50mmとして実験した。)を240℃
としたところ、支持ブロック3の下側の支持板15は上
面温度が約130℃、支持板14の上面温度が約80
℃、板状部材9、10の温度が約70℃となり、熱圧着
ツール6のx軸方向において図5に示すような上下方向
(y軸方向)の伸びΔlが見られた。熱圧着ツール6は
ステンレス材、ボルト16の伝熱容量は約70w、ボル
ト22は約230w、ボルト23は約260w、断熱材
4a、4bは厚みが約10mm、20mm、伝熱容量が1.
67w/m・Kであった。なお断熱材4a、4bに伝熱
容量が0.23w/m・Kのセラミックス材を用いる
と、支持板14の上面温度が70℃、板状部材9、10
の温度が約63℃に下がったが、x軸方向の伸びのばら
つきによる変形傾向はほぼ同じであった。もちろんy、
z軸方向についても同様に変形が生じており、これらも
計測したが図示及び説明は省略する。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に鑑み、
加熱時のヒーターブロックの変形を極力小さくすること
ができ、調整も簡単に行なえるフィルム材の熱圧着装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフィルム材
の熱圧着装置は上記目的を達成するために、支持ブロッ
クの下側に熱圧着ツールを保持してなるフィルム材の熱
圧着装置において、上記熱圧着ツールを長手方向に対し
て直交する縦断面形状が直交する2軸に関して夫々対称
形とすると共に、該熱圧着ツールと上記支持ブロックと
の間に締結手段を掛け渡し、断熱材を上記支持ブロック
と上記熱圧着ツールとの間に保持してなる構成としたも
のである。
【0011】本発明に係るフィルム材の熱圧着装置は、
上記熱圧着ツールの長手方向軸に沿わせてヒータの軸心
を一致させて配してなる構成とすることができる。
【0012】本発明に係るフィルム材の熱圧着装置は、
上記熱圧着ツールは一方が熱圧着部となる一対の突条を
有し、上記断熱材は上記熱圧着ツールの長手方向に対し
て直交する縦断面形状が門字形状で、その内側に上記突
条より十分広い空間を有し、上記熱圧着ツールは、上記
突条の他方を上記断熱材の空間内に位置させてなる構成
とすることもできる。
【0013】
【実施例】図1及び図2、図3は本発明に係るフィルム
材の熱圧着装置の一実施例を示す図で、図1は図4に対
応する断面図、図2は図5に対応する側面図、図3は図
6に対応するグラフである。
【0014】図1、図2は、図4の板状部材9より下方
の部分に相当する構成部分を示したもので、本実施例の
熱圧着装置は、支持ブロック30の下側に断面門字形と
した断熱材31を介してヒーターブロックを兼ねる熱圧
着ツール32を保持して構成するものである。支持ブロ
ック30は、断面T字形の支持板33と、断面門字形の
支持板34とから構成してある。図柱35は、支持板3
4の内側空間で、断熱材31の頂面に設けた凸部31a
を嵌着できるようにしたものである。駆動ブロックにつ
いては図示を省略してあるが、従来のものと同様のもの
を用いればよい。なお図中31a、34aは熱変形吸収
用の切り欠き溝である。
【0015】熱圧着ツール32は図示のように断面が概
ね十字形状を有し、y軸方向及びz軸方向に関して対称
な形状を有するするもので、中心に一本のヒーター36
をx軸方向に沿って通してある。y軸方向の突状部3
7、37は被支持部となり(以下では被支持部37とい
う。)、またz軸方向の突状部38、38が熱圧着部と
なる(以下では熱圧着部38という。)。また、この熱
圧着ツール32の外周には、熱圧着部38及び断熱材3
1が接している被支持部37の上面を除いて、上述の断
熱材31と同材質の断熱材39がビス止めしてある。も
ちろん熱圧着工程において使用されるのは下側に向けて
突出する方の熱圧着部38で、上側の熱圧着部38は断
熱材31によって囲まれる空間E内に、断熱材31とは
距離をおいて突出する。この空間Eは図示のように熱圧
着部38より十分広いスペースを有し、熱圧着部38か
らの放熱が直接断熱材31に伝わらないようにしてい
る。そして液晶パネルの基板等に熱圧着される異方性導
伝テープ40は図示のようにリール41からローラ4
2、42を介して熱圧着部38の下に供給される。
【0016】図中43は支持吊り具であり、バックル4
4、吊り環45及びフック46とから構成してある。吊
り環45はバックル44に回転可能にかつバックル44
の幅との差の分だけx軸方向で可動に取付けてある。そ
してバックル44を支持ブロック30の支持板34に固
定し、フック46を熱圧着ツール32の被支持部37に
断熱材39を介して取付け、吊り環45をフック46に
引っ掛けて締め付けることにより熱圧着ツール32を支
持すると共に、断熱材31を支持ブロック30と熱圧着
ツール32との間に挟んで保持している。即ち、熱圧着
ツール32に生ずる熱が断熱材を介することなく支持ブ
ロック30に伝熱されないようにし、また熱圧着ツール
32のx軸方向の伸びを吊り環45のバックル44に対
する位置ずれによって吸収するようにしてある。
【0017】本発明者らの行なった実験によれば、周囲
空気の温度が24℃の状態でヒーター36により熱圧着
ツール32(x軸方向長さ260mm)の温度を従来と同
様に240℃としたところ、支持ブロック30の温度は
25℃となり、断熱材による断熱が十分に行なわれ、熱
圧着ツール32のx軸方向における伸びΔlは、図3に
示すようなものが得られた。なお、図3は図2の左端部
分のみの変形を示しており、図示は省略するが右端部分
でも対称的な変形が見られ、中央部部における伸びは一
定であった。この変形は、従来装置における変形量に比
べて非常に小さく、液晶パネルに異方性導電テープを熱
圧着する場合には無視し得る程度のものであった。下側
の突条38の端面を正確に平坦にするには切削によれば
よく、変形量が非常に小さいのでかりに再変形を生じて
も再切削が可能であり、また突条38の上下を入れ替え
れば長期的使用が可能である。なお支持ブロック30及
び熱圧着ツール32はステンレス材、断熱材31の伝熱
容量は0.23w/m・K、支持釣具43はステンレス
材(一部鉄製)のものを用いた。
【0018】もちろん本発明は以上に示す形状、寸法、
構造、材質等のものに限定されず、類似の形状、構造等
のものであれば問題なく採用できるものである。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るフィルム材の熱圧着装置は
以上説明してきたように、熱圧着ツールを縦断面形状が
直交する2軸に関して対称形とし、かつ熱圧着ツールと
支持ブロックとの間に締結手段を掛け渡して断熱材を挟
むようにしたので、加熱時のヒーターブロックの変形を
極力小さくすることができ、調整も簡単に行なえるよう
になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム材の熱圧着装置の一実施
例を示す断面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同実験結果を示すグラフである。
【図4】従来のフィルム材の熱圧着装置の一例を示す断
面図である。
【図5】同側面図である。
【図6】同実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
30 支持ブロック 31 断熱材 32 熱圧着ツール 33、34 支持板 36 ヒーター 37 被支持部 38 熱圧着部 39 断熱材 40 異方性導伝テープ 43 支持吊り具 44 バックル 45 吊り環 46 フック E 空間 x 水平軸(長手方向) y 水平軸(短手方向) z 垂直軸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持ブロックの下側に熱圧着ツールを保
    持してなるフィルム材の熱圧着装置において、上記熱圧
    着ツールを長手方向に対して直交する縦断面形状が直交
    する2軸に関して夫々対称形とすると共に、該熱圧着ツ
    ールと上記支持ブロックとの間に締結手段を掛け渡し
    熱材を上記支持ブロックと上記熱圧着ツールとの間に
    保持してなることを特徴とするフィルム材の熱圧着装
    置。
  2. 【請求項2】 上記熱圧着ツールの長手方向軸に沿わせ
    てヒータの軸心を一致させて配してなることを特徴とす
    る請求項1のフィルム材の熱圧着装置。
  3. 【請求項3】 上記熱圧着ツールは一方が熱圧着部とな
    る一対の突条を有し、上記断熱材は上記熱圧着ツールの
    長手方向に対して直交する縦断面形状が門字形状で、そ
    の内側に上記突条より十分広い空間を有し、上記熱圧着
    ツールは、上記突条の他方を上記断熱材の空間内に位置
    させてなることを特徴とする請求項1または2のフィル
    ム材の熱圧着装置。
JP3320878A 1991-11-07 1991-11-07 フィルム材の熱圧着装置 Expired - Lifetime JP2617388B2 (ja)

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