JP2613831B2 - レーザ装置 - Google Patents

レーザ装置

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JP2613831B2
JP2613831B2 JP3346080A JP34608091A JP2613831B2 JP 2613831 B2 JP2613831 B2 JP 2613831B2 JP 3346080 A JP3346080 A JP 3346080A JP 34608091 A JP34608091 A JP 34608091A JP 2613831 B2 JP2613831 B2 JP 2613831B2
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reflection mirror
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邦明 岩城
信孝 諸橋
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ光取り出しの
ための開口を持つ出口ミラーを用いた不安定型共振器を
備えたレーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、開口を持つ出口ミラーを用い
た、従来の不安定型共振器の概略断面図である。図にお
いて、10は全反射ミラー、20は出口全反射ミラーで
ある。この出口全反射ミラー20は、レーザ光に対する
反射率の高いミラー面201とその裏側にあって、開口
部202に面したミラー側面205をも含む領域の基盤
部とからな成っている。
【0003】次に、動作について説明する。まず、両ミ
ラー10及び20の間に配置されたレーザ媒質が励起し
レーザ発振が生じる時、全反射ミラー10により反射
し、出口全反射ミラー20へ向かうレーザビームの内、
径路dとeの間を進み、出口全反射ミラーの開口部20
2へ進入したレーザビームが外部へ取り出される。その
際、この開口部を通過するレーザビームは角度θだけ回
折し、レーザ光8を光軸a側へ広げる。従って、本来の
ビーム径路cと実際の径路bの差が出口全反射ミラーエ
ッジ部203により吸収され、熱に変換される。
【0004】図6は上記不安定型共振器を含む気体レー
ザ装置の概略断面図である。図において、上記不安定型
共振器に相当する全反射ミラーが11、出口全反射ミラ
ーが21であり、夫々筒状の容器301の両端部にOリ
ング321及び322をはさんではめ込まれた、全反射
ミラー保持部品311と出口全反射ミラー保持部品31
2とに装着されている。312には、出口全反射ミラー
の開口部に対応する位置に、レーザ光を取り出すため
の、透過率の高い材質でできたレーザ光出口窓4が設け
られており、Oリング33をはさんで、出口窓固定部品
34によって、出口全反射ミラー保持部品312に固定
されている。
【0005】この装置では内部に、例えばCO2 ガス等
のレーザ気体を封入するため、装置全体を気密構造とす
る必要がある。しかし、図5の様な、レーザ光取り出し
のための開口を持つ出口全反射ミラーを用いた共振器に
よるレーザ装置においては、出口全反射ミラーの開口部
よりレーザ気体が漏出するためレーザ光の出口部に設置
したレーザ光出口窓4でこの部分の気密を保っている。
【0006】図7は図6に示された気体レーザ装置のレ
ーザ光出口窓の機能と出口全反射ミラーの機能を1つの
部品に合わせ持たせたことで組立てが単純化し、また、
回折光によるミラー基盤の発熱が少なくした正ブランチ
の不安定型共振器を備える気体レーザ装置の断面図であ
る。
【0007】図において全反射ミラー13と出口全反射
ミラー23とで不安定型共振器を構成し、両ミラーの間
にはレーザ気体が設けられている。出口全反射ミラー2
3は基盤部がレーザ光に対する透過率の高い材質ででき
ており、凸面形状の表面を持つ部分と平面部分に分か
れ、その境目は直線状になっている。この内凸面形状の
表面部分のみは全反射コーティングが施され、この部分
が出口全反射ミラーのミラー面231となっている。な
お、コーティングの厚さは数μmである。また、平面部
分は無反射コーティングが施され、レーザ光出口窓23
2となっている。両ミラー13及び23を固定している
ミラー保持部品511及び512は夫々筒状の容器50
1の両端にOリング521及び522を介して保持され
ており、装置内部のレーザ気体に対する気密構造となっ
ている。ただし、ミラー保持部品512に設けられたレ
ーザ光取り出し用の穴は、共振器内部側より、出口全反
射ミラー23のレーザ出口窓232によって気密的にふ
さがれている。
【0008】図7において装置内部の全反射ミラー13
と出口全反射ミラー23による不安定型共振器の基本的
な動作については、出口全反射ミラー23の基盤部は、
レーザ光に対する透過性の高い材質でできており、開口
部232で発生した回折光がこのミラーの基盤部に入射
してもほとんど損失を起こさず、共振器外へと出てゆ
く。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図5に示されるよう
な、従来の出口全反射ミラーに開口部を持つ不安定型共
振器によるレーザ装置では、出口全反射ミラーの側面2
05が回折光の照射で発熱し、レーザ出力変化に伴う入
熱量の変化によりミラーの角度が変化し、レーザ装置の
安定性が得られないといった問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、出口ミラーの熱変形が少なく、
安定性のあるレーザ装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーザ装
置は、励起によりレーザ光を発生するレーザ媒質と、こ
のレーザ媒質をはさんで互いに対向するように配置され
た全反射ミラー及び出口全反射ミラーとを有する不安定
型共振器を備えたものにおいて、出口全反射ミラーは、
レーザ光取出しのための開口部を有し、かつ、この開口
部を形成する側面の光軸方向の断面を、共振器内部から
の光による開口部での回折光よりも深い角度のテーパを
持つような形状に形成したものである。
【0012】
【作用】この発明に係わるレーザ装置において、不安定
型共振器中の出口全反射ミラーが、開口部を形成するミ
ラーの側面にテーパを有するために、開口部に接する鏡
面エッジ部付近からの回折光の照射をほとんど受けず、
その結果出口全反射ミラーの発熱による共振器ミラーの
角度変化が抑えられ、安定性のあるレーザ装置が実現さ
れる。
【0013】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図により説明する。図1
は、実施例1における固体レーザ装置の正ブランチの不
安定型共振器を示す断面図である。図において、12は
全反射ミラー(凹面鏡)、22は出口全反射ミラー(凸
面鏡)であり、その間にレーザ媒質体6が配置されてい
る。また出口全反射ミラー22にはレーザ光取り出しの
ための開口部が設けられており、この実施例では、この
開口部222は出口全反射ミラー22の一部(図中ミラ
ー上部)を直線状に切欠いて形成されたものである。更
にこの切欠いた部分には光軸aに対してφの角度をなす
ようなテーパが設けられており、側面225を形成す
る。またこの2枚のミラー12及び22は共焦点を結ぶ
ように配置されている。
【0014】次に、動作について説明する。レーザ媒質
6の励起により発生したレーザビームγは出口全反射ミ
ラー22では光軸aから離れるような方向に、全反射ミ
ラー12では光軸と平行になるような方向に反射され
る。このような励起光は最終的には全反射ミラー12か
ら光軸に平行に、開口部222に向って進行し、共振器
外部へレーザ光として取り出される。従って共振器内部
より開口部へ向かうほとんどの光は光軸に対する平行光
線であるが、これが開口部222を通過する際に出口全
反射ミラー22の鏡面エッジ部223から回折し、光軸
に対する角度θ分だけ、光軸方向に広げたようなレーザ
光8となる。このような回折光は従来の方法では出口全
反射ミラーの基盤部を照射し、発熱していたが、この実
施例においては出口全反射ミラーの開口部に面する側面
225が、回折光の角度θよりも大きい角度φのテーパ
となっており、回折光は出口全反射ミラー22の基盤部
を照射することなく、共振器外へ放出される。その結果
ミラーの側面部225はほとんど発熱されず、安定した
レーザ装置を実現する。
【0015】実施例2. 上記実施例1は正ブランチ不安定型共振器について説明
したが、図2に示す負ブランチ不安定型共振器に適用し
ても同様の効果を奏する。また、例えば特開平3−15
5684号公報に示されたような、放電空間断面におけ
る寸法の長い方の一次元について負ブランチの不安定型
共振器(以下、一次元負ブランチ不安定型共振器と記
す)に適用しても同様の効果を奏する。正ブランチであ
ろうと負ブランチであろうと、不安定型共振器では共振
器内部のレーザ光が取り出しミラーの端部の開口より外
へ取り出されるとき、開口部がスリットのような役目を
果し、必ず回折光が生ずる。この回折光が取り出しミラ
ーの側部に照射し、発熱させるので、図2に示すように
取り出しミラーの側部にテーパ226を設けることが、
どちらの場合でも有効となる。なお、22aは凹面鏡か
らなる出口全反射ミラーである。
【0016】共振器の形状は、取り出しミラーの端部よ
りレーザ光を取り出すような不安定型共振器であれば、
図3に示す円筒状のものでもよい。また、図4に示すよ
うな角筒状のものでもよい。角筒状のものとしては、例
えば特開平3−155684号公報に示されるような一
次元負ブランチ不安定型共振器がある。なお、図3及び
図4において811及び812は夫々放電空間を示して
いる。
【0017】実施例1及び実施例2はは固体のレーザ媒
質を用いたレーザ装置について述べたが、レーザ媒質の
種類によって発明の内容が変わるものではなく、レーザ
気体を用いた装置であってもかまわない。この場合図
1、図2の固体のレーザ媒質体の代わりにレーザ気体を
置き換えればよいが、共振器の周囲に従来例の図6に見
られたような気密の容器をめぐらせる必要がある。
【0018】また、実施例1では、出口全反射ミラーの
開口部の形状もどのようなものであってもかまわない。
例えば図3に示すようなリング状開口部や、図4に示す
矩形状開口部であってもよい。更に、テーパを設ける部
分がレーザ光取り出しのための開口部でなくてもよい。
例えば、共振器内の励起光の照射領域がミラーの端部に
及んでいる場合、その部分に上記と同様のテーパを設け
ることにより、回折光の照射による加熱を避けることが
できる。
【0019】また、本実施例を従来例の図7に示した出
口全反射ミラー23を用いたレーザ装置に適用した場合
は、このミラーのレーザ光取り出し窓232の形状はど
の様なものであっても構わない。例えば図3及び図4に
示す開口部形状の場合は、その形状に対応するような全
反射コーティング及び無反射コーティングを施した出口
全反射ミラーを設ければよい。
【0020】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、不安定
型共振器の出口全反射ミラーの開口部側面にテーパを設
けたことにより、開口部からの回折光が出口全反射ミラ
ー基盤部へ照射するのを回避するような構造にしたの
で、回折光の照射による出口全反射ミラーの加熱が抑え
られ、安定したレーザ装置を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における固体レーザ装置の
正ブランチの不安定型共振器を示す断面図である。
【図2】負ブランチ不安定型共振器の説明図である。
【図3】共振器の形状の他の例を説明する説明図であ
る。
【図4】共振器の形状のさらに他の例を説明する説明図
である。
【図5】従来の正ブランチ不安定型共振器を示す断面図
である。
【図6】従来の気体レーザ装置を示す断面図である。
【図7】従来の正ブランチの不安定型共振器を備える気
体レーザ装置の断面図である。
【符号の説明】
10,11,12,13 全反射ミラー 20,21,22,23 出口全反射ミラー 201,221,231 出口全反射ミラーのミラー面 202,222 開口部 205,225 出口全反射ミラーの開口部を形成する
側面 4,232 レーザ光出口窓 6 レーザ媒質体 8 レーザ光 a 光軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起によりレーザ光を発生するレーザ媒
    質と、このレーザ媒質をはさんで互いに対向するように
    配置された全反射ミラー及び出口全反射ミラーとを有す
    る不安定型共振器を備えたレーザ装置において、前記出
    口全反射ミラーは、レーザ光取出しのための開口部を有
    し、かつ、この開口部を形成する側面の光軸方向の断面
    を、共振器内部からの光による開口部での回折光よりも
    深い角度のテーパを持つような形状に形成したことを特
    徴とするレーザ装置。
JP3346080A 1991-12-27 1991-12-27 レーザ装置 Expired - Lifetime JP2613831B2 (ja)

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JPH01258483A (ja) * 1988-04-08 1989-10-16 Mitsubishi Electric Corp パルスレーザ装置
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