JP2612236B2 - 土壌攪拌装置 - Google Patents

土壌攪拌装置

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JP2612236B2
JP2612236B2 JP6206001A JP20600194A JP2612236B2 JP 2612236 B2 JP2612236 B2 JP 2612236B2 JP 6206001 A JP6206001 A JP 6206001A JP 20600194 A JP20600194 A JP 20600194A JP 2612236 B2 JP2612236 B2 JP 2612236B2
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文悟 山元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、稲を成育させるにあた
って、農薬を殆ど使用せずとも田植えを終えた後の稲作
圃場の除草が簡便に行えるとともに、稲の成育を助長す
ることも可能な土壌攪拌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
農産物を育成するにあたり各種の農薬が使用されている
が、農薬の使用は生態系を乱す虞があるばかりか、人体
に害を及ぼす虞もあり、特に食料農産物の残留農薬は、
これを食した人の自覚がないままに人体に吸収、蓄積さ
れていき、知らず知らずのうちに農薬によって身体が蝕
まれてしまうというようなことも起こり得る。更に、特
に水田稲作の場合、水田から流出した農薬が河川等を汚
染したりするのも問題であり、多量の農薬の使用は環境
破壊にもつながっている。このため、わが国においては
昭和46年に残留農薬の安全基準を制定し、農薬の使用
量を制限してはいるものの、理想的には古来の姿にたち
かえって農薬を一切使用せずに農産物を育成するのが望
ましく、また、農薬を使用しないまでもその使用量をで
きうるかぎり少なくするのが好ましい。
【0003】しかしながら、現在の農業をとりまく環境
をみてみると、農薬の使用は必要不可欠なものであると
いわざるを得ない。即ち、農薬を使用することの主たる
目的は農産物の成育を妨げる雑草を駆除することと、病
気や害虫から農産物を守ことにあるが、特に、稲作圃場
の雑草を除去するにあたって、田植え前の何も植えられ
ていない状態の圃場であれば、耕耘機等を乗り入れて土
壌を攪拌することによって雑草を除去することができる
が、田植えが済んだ後にあっては植えられた苗を倒した
り、傷つけたりせずに耕耘機を乗り入れるのは到底不可
能であって、現存する耕耘機では田植えを終えた後の稲
作圃場の土壌を攪拌して雑草を除去することはできず、
田植え後の稲作圃場に生えた雑草を除草剤等の農薬を用
いないで除去するには、作業者が稲の条間を移動しなが
ら一つ一つ手で雑草を取り除いていかなければならない
というように多大な労力が要求され、且つその作業は非
常に過酷なものであるから、農業に従事する者が年々減
少しているとともに、大半の農業従事者が兼業農家であ
るために人手が不足している現在の実情を顧みると、自
給のためのみに小規模で農産物を育成している場合は別
として、雑草の除去は農薬に頼らざるえないのが現状で
ある。
【0004】また、農薬の使用が現在ほど一般的でなか
った頃には、当然、雑草の除去は手作業で行われていた
が、除草作業を人の手で行えば、雑草を取り除く際に表
土が攪拌されて土中に空気が送られ、更に、表土が攪拌
されることに加えて作業者が圃場を歩行することが土の
入替えにつながり株から離れた位置にある養分の残って
いる土が株の根元に行き渡り、稲の成育を助長すること
もできた。しかしながら、単に農薬を散布するだけでは
土壌の撹拌はなされないから、農薬散布による雑草の駆
除は上記したような稲の成育の助けとはならず、収穫率
にも影響を及ぼしているであろうと考えられている。
【0005】本出願人は上記の如き問題に鑑み、田植え
を終えた後の稲作圃場であっても、如何にすれば農薬を
散布せずとも圃場内に生えた雑草を簡便に除去すること
ができ、且つ手作業で雑草を除去するのと同等、更には
それ以上に稲の成育を助長し得るかという観点に立って
鋭意研究した結果、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明土壌攪拌装
置は、田植えを終えた後の稲作圃場における土壌の攪拌
を行う土壌攪拌装置であって、接地抵抗により回転する
接地車輪、回転軸に複数の耕耘爪を取着してなる回転爪
群、及び接地車輪の回転を回転爪群を駆動する駆動力と
して回転軸に伝達する駆動力伝達機構を有することを特
徴とする。
【0007】また、本発明土壌攪拌装置は、連結アーム
を介して乗用田植え機に取り付けられるように構成する
こともできる。
【0008】
【実施例】以下、本発明土壌攪拌装置の一例を図面に基
づき詳細に説明する。尚、図1は本発明装置16の概略
を示す側面図であり、図2は本発明装置16の概略を示
す平面図である。
【0009】本発明土壌攪拌装置16は、作業時の接地
抵抗によって回転する接地車輪1、回転軸3、3に複数
の耕耘爪2a、2b、・・・2pを取着してなる回転爪
群2、2、及び接地車輪1の回転を回転爪群2、2を駆
動する駆動力として回転軸3、3に伝達する駆動力伝達
機構がボディー13に内蔵されており、接地車輪1の回
転に伴って回転爪群2、2が駆動し、該回転爪群2、2
の個々の耕耘爪2a、2b、・・・2pによって稲の条
間の土壌を攪拌することができるように構成されてい
る。
【0010】尚、稲は300mm程度の条間をもって植
えられるのが一般的であり、また、稲が成育していく過
程において最終除草される7月中旬頃にはその条間は2
50mm程度となるため、土壌を攪拌する際に稲に傷を
付けたりすることがないように、接地車輪1、回転爪群
2、2、及び駆動力伝達機構を内蔵せしめるボディー1
3の幅は上記条間の間隔よりも狭くなるよう、220〜
230mmであるのが好ましい。また、本発明土壌攪拌
装置16を用いて土壌を攪拌すれば大半の雑草は土中に
埋められその後消滅するが、土中に埋め損なった雑草を
そのままにしておくと雑草が再生してしまうため、これ
をすくい取って除去するための部材4を図示するように
ボディー13の後方に取り付けておくのが好ましい。
【0011】本発明装置16における接地車輪1は、稲
作圃場の泥土状のぬかるみからでも充分な接地抵抗が得
られ、且つ泥ぎれ良く回転する構造のものであるのが望
ましく、図示する接地車輪1は、接地面とのなす角αが
25〜30°となる複数のフィン12、12、12、・
・・が、接地車輪1の接地面に一定の間隔をもって離間
して設けられており(図3)、個々のフィン12が受け
る接地抵抗によって車輪1が回転するとともに、フィン
12とフィン12との間を当該フィン12に接地抵抗を
及ぼした泥土が通り抜けていくように構成されている。
本発明では、このような構造のものを接地車輪1として
採用するのが好ましいが、接地車輪1の具体的な構造は
本発明において接地車輪1に要求される作用を奏するも
のであれば特に限定されない。
【0012】また、回転爪群2、2は、表面から20〜
40mm程度の深さで土壌が撹拌されるように設置され
ているのが好ましく、回転爪群2、2を構成する個々の
耕耘爪2a、2b、・・・2pは、土壌の撹拌が効率良
く行なえるようにその先端部近傍が捩れた形状を有して
おり、その具体的な形状は図4に示すようなものであっ
て、本発明におけるこのような形状の耕耘爪2a、2
b、・・・2pを図1や図2に示すように一定の間隔を
もって互い違いに回転軸3、3に取り付ければ、作業時
に効率良く土壌が撹拌され、しかも、攪拌された表土を
左右に移動せしめて稲の株から離れたところにある養分
が残っている土を株元に与えることができるとともに、
撹拌時の回転抵抗を少なくすることもできる。尚、図4
(a)、(b)は耕耘爪の側面図、また、図4(c)、
(d)、(e)、(f)は、それぞれ耕耘爪の正面図、
背面図、平面図、底面図を表している。
【0013】更に、本発明における駆動力伝達機構は、
接地車輪1の回転によって回転爪群2、2を駆動させる
ことができるものであれば公知の各種駆動力伝達機構を
利用することができるが、図示する一例における駆動力
伝達機構は、かさ歯車状に噛み合う接地車輪1の車軸5
に設けたギヤ6と、垂直軸8の下端に設けたギヤ7によ
り、垂直軸8の上端に設けた伝動ディスク9が接地車輪
1の回転に伴って回動するとともに、チェーン、又はタ
イミングゴムベルト等10で上記ディスク9に繋がれた
垂直軸11を介して、回転軸3、3に回転爪群2、2を
駆動する駆動力として接地車輪1の回転が伝達されるよ
うに構成されており、本発明ではこのような構成の駆動
力伝達機構を採用するとともに、特に図示しないが当該
機構に泥土の侵入を防ぐための覆いをしておき、駆動力
伝達機構に泥土が入り込んだりして駆動力の伝達に支障
をきたす虞がないようにするのが好ましい。
【0014】以上のように構成された本発明土壌撹拌装
置16は、稲を倒したりしないようにしなければならな
いというような制約がある田植えを終えた後の稲作圃場
であっても、単に本発明装置16を稲の条間に牽引等す
るだけで、このときの接地抵抗によって回転する接地車
輪1により回転爪群2、2が駆動され、耕耘機で撹拌す
るのと同じように稲の条間の土壌が撹拌されるので、農
薬を殆ど使用しなくても圃場に生えた雑草を簡便に除去
することができる。そして、土壌を攪拌することによっ
て土中に空気を送ったり、養分の残っている土を稲の根
元に行き渡らせることもできる。
【0015】更に、通常は稲がある程度成育した一定の
時期に数週間稲作圃場内に水を入れないようにして、土
壌にヒビ割れを生じさせることによって土壌表面の軟ら
かい部分に張り出した横根を切り、根が下方に伸びるよ
うにしむけて株の下に残っている養分を充分に吸わせる
とともに、直下根を育てることにより稲が病気や台風等
に対して強くなるようにしているが(所謂、田んぼの土
用干し)、上記のような横根が張り出した時期に本発明
装置16を用いて稲の条間の土壌を攪拌することで、土
壌を攪拌すると同時に横根を切断することもでき、この
時期に長雨が続く年度であっても思い通りの効果を得る
ことができる。
【0016】また、本発明土壌攪拌装置16は乗用の田
植え機に複数取り付けて用いるのが好ましく、このよう
にして用いる場合には、田植え機の車輪が稲の条間を通
るように田植え機を稲作圃場において走行させた際に本
発明装置16が稲の条間に位置するよう、当該装置16
を図5に示すように、田植え機の植付け部を取外し、該
植付け部の支持部材17に連結アーム14を介して取り
付ければ良い。このようにして本発明装置16を田植え
機に取り付けて用いれば、田植え機を上記の如く走行さ
せるだけで稲を傷つけることなく稲の条間の土壌を攪拌
することができるとともに、従来田植えだけにしか使い
途がなかった田植え機の有効利用を図ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
に本発明装置を稲の条間に牽引等するだけで、このとき
の接地抵抗によって回転する接地車輪により回転爪群が
駆動され、耕耘機で撹拌するのと同じように稲の条間の
土壌が撹拌されるので、除草剤等の農薬を用いなくても
圃場に生えた大半の雑草を簡便に除去することができる
とともに、土壌を攪拌することが空気を土中に送った
り、株から離れたところにある養分の残っている土を株
の根元に行き渡らせたりすることになって稲の成育を助
長することもでき、このように稲を健全に育てることで
出穂期に必要とされる病い予防剤や害虫予防剤も不必
要、若しくは減量可能となる。
【0018】また、本発明装置を乗用田植え機に取り付
けて用いることができるように構成すれば、乗用田植え
機を走行させるだけで稲を傷つけることなく稲の条間の
土壌を攪拌することができるので、作業がより簡便なも
のとなるとともに、従来、年に一回の田植えだけにしか
使い途がなかった田植え機の有効利用を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明土壌撹拌装置の概略を示す側面図であ
る。
【図2】本発明土壌撹拌装置の概略を示す平面図であ
る。
【図3】本発明土壌撹拌装置における接地車輪の一例を
示す一部を切り欠いた側面図、及び上記側面図のb−b
線断面図である。
【図4】本発明土壌撹拌装置における耕耘爪の形状を説
明する六面図である。
【図5】本発明土壌撹拌装置を田植え機に取り付けた状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 接地車輪 2 回転爪群 2a 耕耘爪 2b 耕耘爪 ・ ・ ・ 2p 耕耘爪 3 回転軸 14 連結アーム 16 土壌攪拌装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】田植えを終えた後の稲作圃場における土壌
    の攪拌を行う土壌攪拌装置であって、接地抵抗により回
    転する接地車輪、回転軸に複数の耕耘爪を取着してなる
    回転爪群、及び接地車輪の回転を回転爪群を駆動する駆
    動力として回転軸に伝達する駆動力伝達機構を有するこ
    とを特徴とする土壌攪拌装置。
  2. 【請求項2】連結アームを介して乗用田植え機に取り付
    けられるよう構成されている請求項1記載の土壌攪拌装
    置。
JP6206001A 1994-08-08 1994-08-08 土壌攪拌装置 Expired - Lifetime JP2612236B2 (ja)

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