JP2610443B2 - ロボットの姿勢制御方法 - Google Patents

ロボットの姿勢制御方法

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JP2610443B2
JP2610443B2 JP62224027A JP22402787A JP2610443B2 JP 2610443 B2 JP2610443 B2 JP 2610443B2 JP 62224027 A JP62224027 A JP 62224027A JP 22402787 A JP22402787 A JP 22402787A JP 2610443 B2 JP2610443 B2 JP 2610443B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第12図(a),(b),(c)) 発明が解決しようとする問題点(第13図,第14図) 問題点を解決するための手段(第1図) 作用 実施例 (a)一実施例の説明(第2図乃至第6図) (b)一実施例制御演算の説明(第7図乃至第8図) (c)他の実施例の説明 発明の効果 〔概要〕 ロボットの姿勢制御方法に係り、特にロボットの外的
環境を外的センサで検出して、ロボットの姿勢を自律的
に適応制御するロボットの姿勢制御方法に関し、 ロボットが障害物回避時に最適な姿勢をとると共に、
目標位置において正確に目標姿勢となるように姿勢制御
できるようにすることを目的とし、 ロボットの外的環境を検出するセンサ、該センサによ
り検出された外的環境に基づき適応制御されるロボット
の前記姿勢を制御する方法であって、前記外的環境に基
づいてポテンシャル量を求め、該ポテンシャル量を前記
ロボットに作用する反発力として前記回転自由度に加わ
る第1のモーメントを求め、該ロボットの到達目標位置
におけるロボットの目標姿勢と現姿勢との偏差及び到達
目標位置までの距離とに基づいて第2のモーメントを求
め、前記ロボットの前記回転自由度の回転角速度に基づ
いて第3のモーメントを求め、前記第1〜第3のモーメ
ントに基づいて該ロボットを適応制御するロボットの姿
勢制御方法において、前記第2のモーメントの大きさを
決定する係数を到達目標位置までの距離の関数とし、こ
の関数を目標大位置を離れるにつれて減少するように構
成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ロボットの姿勢制御方法に係り、特にロボ
ットの外的環境を外的センサで検出して、ロボットの姿
勢を自律的に適応制御するロボットの姿勢制御方法に関
する。
近年ロボットの知能化高機能化の要求に伴ない、ロボ
ットの未知の環境、例えば対象物の存在、障害物の存在
等に適用した制御、所謂外的環境適用制御が求められれ
ている。
このような制御を行なうには、外的環境を何等かの方
法で検出するセンサ(外的センサという)、例えばテレ
ビカメラ等の視覚センサや距離センサ、触角センサ、力
センサ、温度センサ等を設け、係るセンサの出力によっ
てロボットの運動姿勢を適用制御し障害物回避等を行な
う。
〔従来の技術〕
従来上述のようなロボットの姿勢制御方法として第12
図に示すようなものがある。
これは第12図(A)に示すように、ロボット1の作業
空間(運動空間)をX,Y軸で表記する2次元空間である
と、第12図(B)に示すようにこれにP軸を加えた3次
元の仮想空間を仮定する。
そして、第12図(A)に作業空間で得たセンサ出力
(距離R)に対し、第12図(B)に示すように、仮想空
間のRの位置にX,Y軸方向に予め定めた所定の広がりを
もちP軸方向に予め定めた所定の高さを持つ立体像Pを
生成する。即ちセンサの出力を仮想空間の立体像Pに変
換する。
この仮想空間では第12図(B)に示すように1次元の
距離情報が多次元の立体的な対象物として表示されるこ
ととなる。
この仮想空間での立体像PのP軸方向に高さを持って
いるので、ロボットの位置に対応する仮想空間上の位置
Aにおいて障害物OBの立体像Pに起因するP軸方向に場
の状態量を有することとなる。この状態量を用いて制御
量を求めることができ、これを仮想空間からロボットが
受ける反発力として、この反発力に応じてロボットの姿
勢等を制御する。
例えば、自走型のロボット1が走行している時に、障
害物OBをセンサで見付け、姿勢制御によって障害物OBと
の衝突を回避する場合には、仮想空間では、第12図
(C)に示すように、立体像(制御場)が形成され、こ
の制御場ではロボット1にはセンサ21,22の位置で反発
力F1,F2を受けることとなり、第1の姿勢制御用のモー
メントM1を得ることができる。
一方ロボットは移動目標位置Prにおいて、所定の動作
等を実行するためには所定の目標姿勢φになっていな
ければならない。そこで現在におけるロボットの姿勢φ
を検出して、予め設定した目標位置における目標姿勢と
の差(φ=φ−φ)を検出して、目標姿勢に向けこ
の角度差φに比例した量を算出し、この量に基づいて
ロボットの重心周りに第2のモーメントM2を得ることが
できる。
また現在における回転角速度を検出し、それに比例
した量を算出しこの量に基づいてロボットの重心周りに
第3のモーメントM3を得ることができる。
この3つのモーメントM1,M2,M3をロボット1に与える
ことにより、障害物を回避しつつ移動し、目標位置に到
達したときには所定の目標角度にロボットが向いている
ようにロボットの姿勢を制御するようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上述した従来のロボットの姿勢制御方法に
あっては目標角度にロボットを向かせようとする第2の
モーメントは常にロボットに作用するから、この第2の
モーメントの大きさを決定する比例定数を大きくする
と、第13図に示すように、障害物を回避するのに最適な
姿勢をとろうとするのを妨げることとなる。同図は、ロ
ボット1が出発位置Sで図中Y方向を向いているのを障
害物OBを避けて目標位置Prまで移動して、目標位置では
X方向を向くように制御すべく比例定数として所定の値
を与えシミュレーションしたものである。同図におい
て、障害物の付近においてロボットの動きは障害物を避
けるには適当ではないものとなっている。
またこの比例定数を小さくすると、第14図に示すよう
に、ロボット1は目標位置Pにおいて目標角度に収束し
ないこととなる。同図は、比例定数を上述の場合の1/8
程度に設定した他はロボットには第13図の場合と同一の
条件を与えてシミュレーションしたものである。同図に
おいてロボットは目標位置において目標角度であるX方
向を向いていない。
従って、上記の比例定数は最適なものとする必要が有
る。
しかしながら、この比例定数の最適値の選択は難し
く、とくに障害物付近に目標位置を設定した場合には最
適値を選択することは困難なものとなるという問題点が
ある。
本発明は、ロボットが障害物回避時に最適な姿勢をと
ると共に、目標位置において正確に目標姿勢となるよう
姿勢制御できるロボットの姿勢制御方法を提供すること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明において、上記の問題点を解決するための手段
は、姿勢を変更可能な回転自由度を有するロボット1、
該ロボット1の外的環境を検出するセンサ22,23,……,2
n、該センサにより検出された外的環境に基づき適応制
御される前記ロボット1の前記姿勢を制御する方法であ
って、前記外的環境に基づいてポテンシャル量を求め、
該ポテンシャル量を前記ロボットに作用する反発力とし
て前記回転自由度に加わる第1のモーメントM1を求め、
該ロボット1の到達目標位置におけるロボット1の目標
姿勢φと現姿勢φとの偏差及び到達目標位置までの距
離Rcとに基づいて第2のモーメントM2を求め、前記ロボ
ット1の前記回転自由度の回転角速度φ/dtに基づいて
第3のモーメントM3を求め、前記第1〜第3のモーメン
トM1,M2,M3に基づいて該ロボットを適応制御するロボッ
トの姿勢制御方法において、前記第2のモーメントM2
大きさを決定する係数を到達目標位置までの距離Rcの関
数κ(Rc)とし、この関数κ(Rc)を目標位置を離れる
につれて減少するようにしたことである。
〔作用〕
本発明によれば上述した第2のモーメントM2の大きさ
は目標位置の遠方では小さいから、ロボットは第1のモ
ーメントM1により障害回避に最適な姿勢に制御され、目
標に近付くと第2のモーメントM2は大きなものとなるか
ら目標位置においてロボットは正確に目標角度を向くよ
うに制御される。
〔実施例〕
(a)一実施例の説明 第2図は本発明の一実施例説明図、第3図は第2図に
おける実空間と仮想空間の関係図、第4図は第2図にお
ける仮想空間による動作説明図である。
本実施例において、ロボットは仮想空間の反発力から
並進変位の制御量と姿勢を決定する第1のモーメントM1
を、また該ロボット1の到達目標位置Pにおけるロボッ
トの目標姿勢φと現姿勢φとの違いによって第2のモ
ーメントM2を発生して制御を実行する。
第2図(A)において、2次元X,Yの実空間(作業空
間)を移動するロボット1の側面に第2図(C)の如
く、各々距離センサである超音波センサ21〜28を2個づ
つ合計8個設け、超音波センサ21〜28で外部環境を把握
しながら、障害物OB1、OB2を避けながら実空間を移動
(並進移動,姿勢制御)する例を示している。
先ず、超音波センサ(以下センサと称す)21〜28の検
出距離riを、ロボット固有(重心を原点)の座標X−Y
で表し、センサが検出できる方向を定義する単位ベクト
ルe=(exi,eyi),(i=1〜8)と、第2図(C)
に示す如く設定するセンサの取付位置A1〜A8の位置ベク
トル=(Sxi,Syi),(i=1〜8)とを用いて、
センサiを捉えた障害物位置(Xi,Yi)を表わす第
(1)式。
(Xi,Yi)=ri*(exi,eyi)+(Sxi,Syi) ‥‥(1) これで、センサ21〜28の検出距離riより、ロボット1
の各センサ21〜28からの障害物の相対位置ベクトル
=(Xi,Yi)が得られる。
次に、これを仮想空間において展開する。
第3図に示す如く、実空間RSと仮想空間ISとにおい
て、実空間RSのX,Y2次元座標と仮想空間ISのX,Y2次元座
標とは一致しており、仮想空間ISは実空間RSのX,Y平面
に対し、新たに直交するP軸(ポテンシャル軸)を加え
たものである。
従って、2次元軸空間RSの点Aの位置は、仮想空間IS
の2次元平面X−Yの位置と対応する。
前述のセンサ21〜28の検出距離riによる相対位置ベク
トルを用いて、仮想空間ISにおけるX−Y面の
の示す位置を中心に、広がりをもった多次元正規分布曲
面をを障害物OB1,OB2の立体像Piとして生成する。
この立体像Piは、 Pi)Ai=Ki×exp(−R2/2σ) ‥‥(2) 但し、R2=(X−Xi+(Y−Yi、Aiはセンサ
取付位置、σは標準偏差である。
この仮想空間ISでは、各センサ取付位置Ai(i=1〜
8)においての立体像Piが順次生成され、重ね合された
立体像群(ポテンシャル曲面という)Pは、 P=ΣPi)Ai ‥‥(3) となる。
従って、第2図(A)の例では、仮想平面では第2図
(B)の如く障害物OB1,OB2の位置にX,Y方向に広がりを
持ち、P軸方向に高さを持つ立体像Pa,Pbが生成され、
これらの重ね合せによるポテンシャル曲面が形成され
る。
この仮想平面ISにおいて、ロボット1の位置でのP軸
方向の高さは、立体像Pa,Pbによるポテンシャル面PSの
P軸方向の高さPAとなる。
このようなポテンシャル面PSにおいて、ロボット1が
ポテンシャル面PSに沿ってポテンシャルの低い方に転が
るような反発力RFを生成するとともに、到達目標位置に
おけるロボットの目標姿勢と現姿勢との違いによる復元
力を生成して、ロボット1の並進変位及び姿勢制御を行
ない、障害物を回避する。
次にこのようにセンサ21〜28の出力から生成されたポ
テンシャル曲面からの反発力を求める方法について説明
する。
第4図及び第5図は反発力換算説明図、第6図は仮想
空間による動作説明図である。
第3図のA点における仮想空間ISのポテンシャル面PS
を拡大すると、第4図(A)となる。
即ち、X方向に傾き Y方向に傾き を持つ面である。
これから、係るポテンシャル面PSに沿って転がろうと
する反発力を求める。
ここでP軸の負方向に仮想重力速度Gを第4図(A)
に示す如く設定し、X軸,Y軸方向の反発力の制御量とし
て加速度r,を求める。
X軸方向について考えると、第4図(B)の如くポテ
ンシャル曲面PSの斜度はαであるから、加速度は、 となり、 とすれば、第(1)式は、 =K・sin2α ‥‥(5) となって計算によって求められる。
同様にY軸の加速度は、 =K・sin2β ‥‥(6) として得られる。
これをX,Y軸方向の制御量とすれば、第4図(C)に
示す如く、ロボット1を球と仮定し、X軸,Y軸の加速度
r,の合成によってポテンシャル曲面PSに沿って転
がり力(反発力)RFが発生する。
即ち、第2図(B)の仮想空間において、ロボット1
はP軸ポテンシャル値の小さい方向に反発力が加わり、
従って、実空間では、ロボット1は障害物OB1,OB2の間
を障害物OB1,OB2を避けて移動することができる。
この原理は、ロボット1の重心に注目し、A点を重
心の位置とすることによって、ロボット1の並進変位
運動の制御に用いることができる。
これをロボット1の姿勢制御に用いるには、次のよう
にする。
第5図(A),(B)に示す如く、ロボット1全体の
質点が重心にあるという仮定から質点はセンサ21〜28
の取付け位置A1〜A8に分散存在することにする。
また、n(=8)個に分散した質量mi(Ms/n)の和は
仮想空間におけるロボット1の仮想質量Msに等しく。
ロボットモデルの重心は、力学的釣合い条件から求め
られる通常の力学的重心に一致する。
これらの仮定によって、センサ出力から発生する仮想
空間からの反発力Fiは、センサ取付位置に分散配置され
た質点Aiの中心に第1のモーメントM1として作用し、重
心にはこの第1のモーメントM1及び後述する仮想吸引
力、第2のモーメントM2と第3のモーメントM3が作用す
る。
慣性モーメントIは、第5図(A)の如く、並進変位
のX−Y軸に対し、点A(重心O)におけるP軸回りの
ものである。従って、姿勢制御の第1のモーメントM1
求めるには、先づ、各センサ取付け位置A1〜A8での反発
力の制御量ri,riを求める。
即ち、最初に第4図同様の方法で各センサ取付け位置
Ai(A1〜A8)のX方向の傾きαi,Y方向の傾きβを求
める。
そして、各センサ取付け位置Aiでの加速度ri,ri
を第(5)式,第(6)式を変形して、次のように得
る。ri =K・sin2α ‥‥(7)ri =K・sin2β ‥‥(8) ここで、各センサ取付け位置Aiで受ける反発力Fiは、 Fi=(Fxi,Fyi) =miri,ri) ‥‥(9) である。但し、miは分散された質点の質量である。
従って、第(7)式,第(8)式,第(9)式より、 となる。
このため、ロボットの重心回りの第1のモーメント
M1は、 と定義される。
従って、第(11)式に於ける第(9)式,第(10)式
各センサの取付け位置Aiの仮想空間ISからの反発力Fi
求め、第(11)式によって重心からのセンサ位置ベク
トルとによって、姿勢制御のための第1のモーメン
トM1が求められる。
同様に、重心での並進力F(Fx,Fy)は、 であるので、第(10)式より求めた各センサ取付け位置
Aiでの反発力Fxi,Fyiによって、並進変位の力(第4図
の転がり力)が得られる。
即ち、第6図に示すように、仮想的に仮想空間ISから
各センサ21〜28の出力で生成したポテンシャル面PSから
ロボット1は各センサ取付け位置Aiで図のような反発力
Fiを得、第(11)式から姿勢制御の第1のモーメントM1
を、第(12)式から並進変位力を得ることとなる。
次に、到達目標位置におけるロボットの目標姿勢φ
と現姿勢φとの違いによる復元力によって第2のモーメ
ントM2を得る方法について説明する。この例において、
予め設定されている目標地点Prの座標(Xr,Yr)と、ロ
ボットに設けている加速度計の値を2回積分して得た現
在地点の座標Pとを比較して位置偏差Rcを求め、又予め
設定されている目標位置における目標姿勢φと、ロボ
ットに設けた回転速度計の値を積分して求めた現在の姿
勢φとを比較して角度偏差φを求め復元力である第2
のモーメントM2の値を関数として求めるようにしてい
る。
M2=κ(Rc)(φ−φ) ‥‥(13) ここで、κ(Rc)は定義域が[0,∞]、値域[0,M]
(Mは正の実数)、dκ(Rc)、/dRc≦0、且つ、Rc
0付近ではMに近い値を取り、Rcが増加すると急激に減
少し0に近い値を取る関数を選択している。この関数κ
(Rc)としては、 κ(Rc)=M・exp(−Rc 2/A2) ‥‥(14) M,Aは定数 を選択することができる。
また、現在の回転角速度による粘性力によって第3
のモーメントM3は次の方法によって得る。ロボットに設
けられた回転速度計により回転角速度を得、これによ
り第3のモーメントM3は、 M3=D・φ ‥‥(A) 但しDは捻り粘性係数(定数)として求めることがで
きる。
これにより、ロボット1は第(11)式から姿勢制御の
第1のモーメントM1を、第(12)式から並進変位力を、
また第(13)式,第(A)式から姿勢制御の第2のモー
メントM2、第3のモーメントM3を得、図中の矢印の如く
例えばロボット1は障害物OB1,OB2を回避し、またこれ
らの間を姿勢を制御しつつ移動して、目標位置に目標角
度で到達することとなる。
したがってロボット1の姿勢は、 なる方程式で表わされる。ここでIはロボットの慣性モ
ーメントである。
(b)一実施例制御演算の説明 上述の姿勢制御及び並進変位制御は、センサの出力か
ら演算によって実行される。
第7図は係る制御量演算のブロック図であり、各演算
をステップをブロックで示してある。
図中、第2図で示したものと同一のものは同一の記号
であり、30は座標変換部であり、前述のセンサ21〜2nの
検出距離r1〜rnを、第(1)式によりセンサ21〜2nの実
空間上での方向ベクトルとセンサ取付け位置
ベクトルを用いて前述の相対位置座標
(X1,Y1)〜(Xn,Yn)に変換するもの、31は制御
偏差発生部であり、与えられたロボット1の目標位置
Xr,Yrと現在位置との位置誤差及び角度偏差
発生するものであり、ロボット1の内部センサからの各
軸(X,Y軸)の検出した現加速度,を2回積分部31a
で2回積分して現在位置を得、同時にロボット1の内部
に設けられたジャイロで検出したロボット1の現回転速
度を積分部31cで積分して得た現回転角φを用いて変
換行列生成部31dで変換行列を得て、上述の現在位置に
この変換行列を乗算部31bで乗じて座標変換し、差分部3
1eで目的位置Xr,Yrと現在位置との差を求めて位置誤差
を発生するとともに、差分部31fで目標姿勢φ
積分部31cからの現回転角φとの差を求めてを発生
するものである。
32は像変換部であり、入力される位置座標
及び位置偏差を基本関数を用いて立体像に変換する
ものであり、具体的には多次元正規分布関数を基本関数
として用い、正規分布の立体像に変換するものである。
即ち、立体像Piは、第(2)式の演算によって生成さ
れる。
33は像演算部であり、像変換された各立体像Piを加算
して、仮想空間でのポテンシャル面を作成するものであ
り、ポテンシャル面(値)Pは第(3)式の演算によっ
て得られる。
34は換算部であり、前述の像演算部33で演算された仮
想空間でのポテンシャル値Pから偏微分によって、前述
の各センサ取付位置でのX,Y方向の曲面斜度αi
求め、反発力Fiを得、後述する仮想吸引力と合成し、並
進変位の制御量(速度)r,を、後述する第2のモ
ーメントと合成して姿勢制御量を演算するものであ
り、斜度計算機構34a,仮想重力計算機構34b,外積部34c1
〜34cn,除算部34d,加算器34e,回転角積分部34f,加算部3
4g,並進積分部34hを有している。
斜度計算機構34aは、前述の第4図で説明したX,Y方向
の偏微粉を各センサ取付位置Aiで求め、曲面斜度αi
を求めるものであり、次式により得られる。
センサ取付けベクトルより取付け位置A1
Anを得て求める。
更に、 を演算し、各取付け位置Aiの曲面斜度αiを得る。
又、仮想重力計算機構34bは、第4図で説明した第
(7)式及び(8)式によって加速度ri,riを求め
第(9)式によって反発力Fiを演算するものである。
外積部34sc1〜34cnは求めた反発力F1〜Fnとセンサ取
付位置ベクトルとの外積×を求める
ものであり、除算部34dは後述する第2のモーメントM2
を質量m分の1の値にするもの、加算部34eは外積部34c
1〜34cnの外積の和をとり、第(11)式の第1のモーメ
ントM1を求め且つ除算部34dからの第2のモーメントM2
と加算するもの、34fは加算部34eの出力(合成加速度)
して積分し、回転制御量を出力するものである。
加算部34gは、仮想重量計算機構34bからの反発力Fi
和をとり、第(12)式の並進力F(Fx,Fy)を得且つ後
述する仮想吸引力発生部35からの仮想吸引力を加算する
もの、並進積分34hは、加算部34gの合成加速度r,
を1/Msして積分して並進制御量r,を求めるもので
ある。
35は仮想吸引発生部であり、位置偏差から目的位
置への並進方向の吸引力である誘導加速力を発生するも
のであり、位置偏差(Xr−X)を比例定数で倍
してバネ力としてフィードバックする比例部35aと、位
置偏差を一階微分し(Sはラプラス演算子)、偏差
速度を得、これを比例定数でC倍して粘性力として得る
微分部35bと、比例部35aのバネ力と微分部35bの粘性力
とを引いて誘導加速力を発する減算部35cおを有するも
のである。
36は第2モーメント発生部であり、角度偏差φと位
置偏差とから、第2のモーメントM2を発生するもの
であり、第2のモーメントM2を第(13)及び第(14)式
から求める演算部36aと、角度偏差を一階微分し、
偏差回転速度を得、これを比例定数でD倍して粘性力と
しての第3のモーメントM3を第(A)式より得る微分部
36bと、演算部36aと微分部36bの粘性力とを加える加算
部36cを有するものである。
次に、第7図実施例の動作について第8図,第9図を
用いて説明する。
ロボット1の各センサ21〜2nの出力は座標変換部30で
座標変換され、ロボット1からの相対座標(Xi,
Yi)に変換される。一方、制御偏差発生部31で位置偏差
(Xc,Yc)及び角度偏差を発生し、このうち
は、第(2)式によって像変換部32で立体像Piに変換
される。この時に、に対するゲインKiは正
に、一方、に対するゲインKiは負にとると、第8図
に示す如く仮想空間ISでは、障害物OB1,OB2の像Pa,Pb
P軸の正方向の高さをもつ正規分布形状をなし、一方、
目標位置(Xr,Yr)の像、即ち位置誤差による像PcはP
軸の負方向に高さをもつ正規分布形状をなす。従って、
像演算部33で第(3)式でこれらの和をとると、第8図
のポテンシャル面が得られ、仮想空間ISでは、障害物の
存在する位置にはKi>0となる凸部分を生成し、反対に
目標位置にはKi<0となる凹部分が生成される。
このことは、後述する並進及び姿勢制御量によって、
ロボット1が仮想空間IS上のポテンシャル面に沿って高
い方から低い方に向って転がっていくことになり、結局
障害物を避けた移動軌道IMが形成されており、実空間で
係る軌道IMに対応する軌道RMに沿って目標位置に向って
並進及び姿勢制御され移動する。
このため、換算部34においては、第(13)式,第(1
4)式によって、曲面斜度αiを求め、第(7)
式,第(8)式によって曲がり加速度ri,riを求め
て、第(9)式によって反発力Fiを得る。
加算部34gでは反発力Fiの和がとられ、並進制御力F
がえられ、同様に加算部34eでは反発力Fiと取付けベク
トルとの外積の和がとられ、第1のモーメントM1
得られる。
上記の仮想吸引力において、制御偏差発生部31からの
制御位置偏差が、仮想吸引力発生部35で位置偏差
に比例するバネ力とに比例する粘性力を発生し、これ
から誘導力を発生している。加算部34hで仮想重力によ
る並進制御力と合成し、合成したものを積分部34hで1/M
して積分して、制御量としてr,を求め、これを並
進速度指令としてロボット1のサーボ系(図示せず)に
与える。
これによってロボット1は軌道RM(第8図参照)に沿
って障害物を避けながら、目的位置(Xr,Yr)に向って
移動することになる。
ここで、仮想空間IS上でも、位置偏差に応じてポテン
シャル面(第8図の像Pc)が形成されており、目標位置
への誘導力は零ではない。従って、誘導制御量(仮想吸
引力)を発生しなくてもロボット1は目標位置に誘導さ
れるといえる。
しかし、位置偏差が大の場合には、ロボットが目標へ
向おうとする力は非常に小さくなることから、ロボット
を誘導することが難しくなる。
そこで、目標位置の像Pcの影響を仮想平面IS(第8
図)で大きくしようとして、目標位置に生成する局所関
数(第(2)式)の形状を変更すると、安定に誘導制御
を行うには、位置制御偏差やロボットの速度によって、
動的な形状変更を必要とされ、制御態様の複雑化を招
き、誘導特性を所望する特性に設定することが難しい。
このため、第7図に示す如く、位置偏差に比例するバ
ネ力と偏差速度に比例する粘性力を発生し、この2つの
値によって位置偏差に対する補償と、誘導速度に対する
補償を行うようにしたものである。
これによって初期制御偏差が大きくても、適度な接近
速度を保ちながら、確実に誘導制御できる。これととも
に前述のバネ定数や粘性係数Cを調整することによっ
て、誘導特性を変更できる。
また、加算部34eで第1のモーメントM1と第2のモー
メントM2,第3のモーメントM3を合成し、合成したもの
を積分部34fでm/I倍して積分し、制御量としてを求
め、同様に回転速度指令としてロボット1のサーボ系に
与える。
これらは、全てロボット制御装置のプロセッサのプロ
グラムによる演算によって実現でき、仮想空間ISは概念
上では存在するが、結局第(2)式,第(3)式で示す
値が仮想空間ISでのポテンシャル面を定義することにな
り、単なるデータで示される。
従って、プロセッサは、各センサ21〜2nの出力を座標
変換し、更に位置誤差を求めて、第(13)式を実行し、
X,Y方向の傾きを求め、更に第(14)式で曲面斜度α,
βを演算し、第(7)式,第(8)式で加速度ri,
riを演算し、且つ上述した演算を行ない並進速度r,
及び回転速度を各サンプリング時刻毎にサーボ系
に出力すればよいことになる。このような制御を行なう
ことによって、第9図乃至第11図に示すような動作が実
現できる。
第9図において、ロボット1は障害物OBを回避しつ
つ、出発位置Sから目標位置Rまで移動するが、出発位
置Sにおいてロボット1はY方向正側を向いており、目
標位置RにおいてはX方向正側を向いて停止すべく、上
述の方式では制御した場合のシミュレーションである。
この例において、ロボット1は障害物のまわりを障害物
に対して側部を向けた適正な姿勢で回避して、目標位置
Rにおいて目標姿勢になって停止している。
第10図は目標位置Prでのロボット1の目標姿勢をY方
向負側を向くよう設定してシミュレーションしたもの
で、第9図に示した場合と同様に良好な姿勢制御が行な
われる。
第11図は、障害物OBを2ケ所に設け、ロボット1の出
発位置Sでの姿勢をY軸に対して30゜傾けた状態とし、
目標位置Prにおいて、Y方向正側を向くように設定して
シミュレーションしたものである。この例においてもロ
ボットは2つの障害物OBの中間地点を両障害物に側面を
向けた適正な姿勢で通過して、目標位置の近傍で方向を
変えて、目標位置においては、目標姿勢となって停止す
るように姿勢制御が行なわれる。
このように本実施例によれば、目標位置から離れてい
るときはロボット1を目標姿勢とさせる第2のモーメン
トM2の大きさは小さいものであるため、ロボットの姿勢
は主として障害物回避のための第1のモーメントM1によ
って決定される。そして、ロボット1の目標位置に近づ
くと、第2のモーメントが大きくはたらき、目標位置が
たとえ障害物に近くとき第2のモーメントM2が作用し
て、ロボットを目標位置において、目標姿勢にして停止
させることができる。
(3)他の実施例の説明 上述の実施例では、仮想間の反発力から並進変位と姿
勢制御の両方の制御量を求めているが、姿勢制御量のみ
を求め、並進変位制御量は他の方法によって求めるよう
にしてもよい。
又、上述の実施例では、センサとして超音波距離セン
サを用いているが他の周知の距離センサを用いてもよ
い。
更に、移動ロボットに限らず、アームを有する作業ロ
ボットの作業にも適用でき、例えば、ハンドを目標位置
に移動させる場合や、ハンドの把持した物品を相手物品
に嵌合させる作業や、物体の倣い動作を行なう作業等に
も適用でき、これら作業に応じてセンサを適切な他の力
センサや温度センサ等を用いることもできる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、ロボットの姿
勢を外的センサが外的環境に基づいて求めたポテンシャ
ル量からロボットに作用する反発力として回転自由度に
加わる第1のモーメントと、ロボットの到達目標位置に
おけるロボットの目標姿勢と現姿勢との偏差及び到達目
標位置までの距離とに基づいて求めた第2のモーメント
と、ロボットの前記回転自由度の回転角速度に基づいて
求めた第3のモーメントとに基づいて該ロボットを適応
制御するロボットの姿勢制御方法において、第2のモー
メントの大きさを決定する係数を到達目標位置までの関
数とし、この関数を目標位置を離れるにつれて減少する
ようにしたから、ロボットを目標位置から離れた地点に
おいては障害物を回避するのに最適な姿勢で通過でき、
また目標位置において、指令された姿勢で停止させるこ
とができ、ロボットを良好に制御することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図、第2図は本発明の一実施
例説明図、第3図は第2図における実空間と仮想空間の
関係図、第4図及び第5図は第2図における反発力換算
説明図、第6図は仮想空間による動作説明図、第7図は
本発明に一実施例ブロック図、第8図は第7図による動
作説明図、第9図乃至第11図は本発明の実施例になるシ
ュミレーションの結果を示す図、第12図(a),
(b),(c)は従来のロボットの姿勢制御方式を示す
説明図、第13図及び第14図は従来のロボットの姿勢制御
方式によるシュミレーションの結果を示す図である。 1……ロボット 21,22,〜2n……センサ M1……第1のモーメント M2……第2のモーメント

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】姿勢を変更可能な回転自由度を有するロボ
    ット(1)、 該ロボット(1)の外的環境を検出するセンサ(22),
    (23),……,(2n)、 該センサにより検出された外的環境に基づき適応制御さ
    れる前記ロボット(1)の前記姿勢を制御する方法であ
    って、 前記外的環境に基づいてポテンシャル量を求め、該ポテ
    ンシャル量を前記ロボットに作用する反発力として前記
    回転自由度に加わる第1のモーメント(M1)を求め、 該ロボット(1)の到達目標位置におけるロボット
    (1)の目標姿勢(φ)と現姿勢(φ)との偏差及び
    到達目標位置までの距離(Rc)とに基づいて第2のモー
    メント(M2)を求め、 前記ロボット(1)の前記回転自由度の回転角速度(φ
    /dt)に基づいて第3のモーメント(M3)を求め、 前記第1〜第3のモーメント(M1,M2,M3)に基づいて該
    ロボットを適応制御するロボットの姿勢制御方法におい
    て、 前記第2のモーメント(M2)の大きさを決定する係数を
    到達目標位置までの距離(Rc)の関数(κ(Rc))と
    し、 この関数(κ(Rc))を目標位置を離れるにつれて減少
    するようにしたことを特徴とするロボットの姿勢制御方
    法。
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