JP2609469B2 - ポスター循環掲示装置 - Google Patents

ポスター循環掲示装置

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JP2609469B2
JP2609469B2 JP63335175A JP33517588A JP2609469B2 JP 2609469 B2 JP2609469 B2 JP 2609469B2 JP 63335175 A JP63335175 A JP 63335175A JP 33517588 A JP33517588 A JP 33517588A JP 2609469 B2 JP2609469 B2 JP 2609469B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電車、バス等の公共交通車両、または、店
舗、地下道等の公共建造物に設置して、複数枚の広告用
ポスターを循環により順次変更して掲示するポスター循
環掲示装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、例えば、電車、バス等の公共交通車両において
は、第14図に示すような天井吊ポスター掲示具が使用さ
れていた。
この種の従来の天井吊ポスター掲示具は、電車等の天
井Cに主杆62をブラケット61を介して支持し、その主杆
62には一対の挟着板63を開閉可能に設け、その挟着板63
と主杆62との間にポスターPを挟着して、そのポスター
Pの両面を車内の乗客に掲示できるように構成されてい
た。
[発明が解決しようとする課題] ところが、従来の天井吊ポスター掲示具は上記のよう
に構成されているから、ポスターPの掲示枚数に制約を
受け、広告容量に限界があった。また、同じポスターP
が同じ場所に長時間掲示されやすいので、乗客の飽きを
招いて、広告効果が経時的に低下する。しかも、ポスタ
ーPを静止状態で吊り下げ掲示するだけの変化に乏しく
掲示方式であるため、乗客はポスターPを一瞥して済ま
せることが多く、十分な広告効果を期待できなかった。
他の先行技術として、特開昭49−128699号公報に掲載
の技術を挙げることができる。この公報に掲載の技術
は、ポスター等を収納箱内で順次正面に1枚づつ掲示す
る際に、次に掲示するポスターの掲示前にそれまで掲示
していたポスターを繰出し、次のポスターのを示するも
のである。したがって、収納箱内でポスターを順次繰出
すものであるから、収納箱を小形化すると、ポスターの
繰出しが困難となり、詰り等が発生し、円滑な移動が困
難となる。また、移動ができても、ポスターが折れ曲っ
たり、毀損したりする。そして、ポスター等の掲示物の
格納枚数を多くすることができない等の問題があった。
そこで、本発明の課題は、狭いスペースに大容量の広
告を効率よく掲示でき、また、見る人の注意と興味とを
喚起して変化に富んだ宣伝を効果的に行うことができ、
しかも、ケーシングからのポスターの繰出し動作を確
実、かつ、円滑に行うことができるとともに、装置全体
をコンパクトに構成できるポスター循環掲示装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明にかかるポスター循環掲示装置は、ケーシング
の下面から露出するようにポスターを吊り下げた複数本
のホルダを水平方向に、かつ、並列状態に支持する支持
手段と、前記支持手段の前端から後端に連結されるべく
前記ケーシング内の前端から後端に延びるように前記支
持手段と共に形成された搬送通路と、前記支持手段の最
前部の前記ホルダを前記搬送通路に沿って前記支持手段
の最後部に順次搬送する前記搬送通路に沿って往復回動
される搬送チェーンにキャリヤを設けてなる搬送手段
と、前記ケーシングの後部に回転可能に配設され、前記
支持手段の最後部に搬送された前記ホルダのポスター
を、前記繰出ローラの回転により搬送通路からケーシン
グ外の下方へ強制的に繰出す前記ケーシングの後部の前
記搬送通路の内側で前記共通の駆動手段により回転され
る駆動繰出ローラと前記駆動繰出ローラに対し接触及び
離間可能な従動繰出ローラとを有し、前記搬送手段と共
通の駆動手段により駆動する繰出手段とを具備するもの
である。
[作用] 本発明においては、例えば、電車等の天井に装着さ
れ、最前部のホルダを搬送手段により最後部に搬送する
ことにより、複数枚のポスターが循環により順次更新し
て掲示されるから、狭いスペースに大量の広告を効率よ
く掲示できるとともに、ポスターの循環動作によって見
る人の注意と興味とを喚起して、変化に富んだ宣伝を効
果的に行うことができる。また、ポスターはホルダと共
に搬送通路に沿って搬送されたのち、繰出手段の繰出ロ
ーラによってケーシングの下方へ強制的に繰出されるの
で、ポスターに巻きぐせが生じることなく、それをケー
シングから確実かつ円滑に繰出すことができ、しかも、
ポスターを自然落下させる場合と比較して装置全体をコ
ンパクトに構成できる。
[実施例] 以下、本発明を電車、バス等の公共交通者両用のポス
ター循環掲示装置に具体化した一実施例を図面に基づい
て説明する。
第1図は本発明の実施例によるポスター循環掲示装置
の全体構成を概略的に示す断面図、第2図は第1図の傾
斜図、第3図はホルダの搬送機構を詳細に示す機箱の平
断面図、第4図はホルダの保持機構を詳細に示す機箱及
びカセットの部分縦断面図、第5図は前記搬送機構のキ
ャリヤを詳細に示す搬送チェーンの部分正面図、第6図
乃至第11図は第1図のポスター循環掲示装置の動作順序
を示す概略図である。
第1図及び第2図において、1はポスター循環掲示装
置のケーシングであり、電車等の公共交通車両の天井C
に対し天板2を介してねじ3により取外し可能に装着さ
れている。4は前記ケーシング1内に収容された機箱で
あり、前記天板2に対し取付金具5を介して、ねじ6に
より取外し可能に懸架されている。7は前記天板2及び
取付金具5を天井Cに固定するためのボルトである。
8は前記機箱4の下面に着脱可能に装着されたカセッ
トであり、その一端に機箱4のフック10に対し、回動及
び取外し可能に掛止される掛止軸9を有するとともに、
他端には機箱4の錠止部材12に錠止される突起11を備え
ている。
14は前記カセット8上に載置された複数本の棒状のホ
ルダであり、各ホルダ14は、第4図に示すように、半割
状の一対の挾持杆15をビス16で結合して構成され、両挾
持杆15の間にスペーサ17を介して広告用のポスターPの
上縁を挾持できるようになっている。また、ホルダ14の
両端面には係合ピン18が突設されるとともに、その係合
ピン18の基部には合成樹脂製の回転子19が挿着されてい
る。そして、前記回転子19を下側から支持するように、
カセット8には支持片20が形成され、これにより、各ホ
ルダ14がカセット8上の第4図に図示された位置の前後
方向に移動可能に支持されている。
第1図乃至第4図において、22は前記機箱4の左右両
端部に立設された内側板であり、その内面に固定された
ブラケット23には前後一対の支持ピン24が圧縮ばね25に
より下方に附勢された状態で昇降可能に支持されてい
る。前記支持ピン24の下端にはカセット8の前記支持片
20に対応して前後に延びる合成樹脂製の押圧体26が固定
されている。押圧体26の下面には前記圧縮ばね25の弾性
力で各ホルダ14の両端部上面に接合して、それを位置決
め保持する複数の凹部27が波形状に連続して形成されて
いる。そして、前記押圧体26と前記支持片20とにより、
複数本のホルダ14を機箱4とカセット8との間に並列状
態で位置決め保持する保持部材が構成されている。な
お、第1図に示す28は前記押圧体26の最前部に保持され
たホルダ14を検出する第1リミットスイッチである。
29は左右の内側板22に前記押圧体26の前端から後端へ
延びるように略長円環状に形成された搬送通路、30は両
内側板22の外側に立設された外側板であり、一方の外側
板30の外面には電源部31及び正逆回転可能なギヤモータ
32が設置されている。
34は機箱4の前端部内で前記ギヤモータ32により回転
される駆動軸であり、その駆動軸34上には内側板22と外
側板30との間に位置するように左右一対の駆動スプロケ
ットホイール35が装着されている。また、前記駆動スプ
ロケットホイール35の後方において内側板22には左右一
対の従動スプロケットホイール36が支持され、これらの
駆動スプロケットホイール35と従動スプロケットホイー
ル36との間には、前記搬送通路29の内側でギヤモータ32
の正転及び逆転に伴い往復回動される搬送チェーン37が
巻装されている。
第4図及び第5図に示すように、前記搬送チェーン37
の所定位置には、ホルダ14の前記係合ピン18に結合する
左右一対のキャリヤ38がU字状の支持金具39を介してピ
ン40により回動可能に支持されている。キャリヤ38には
係止突起41が形成されるとともに、その係止突起41を支
持金具39の上部後面に当接附勢する引張ばね42が連結さ
れている。そして、ギヤモータ32により搬送チェーン37
が第5図の実線矢印方向へ正転されたときには、支持金
具39と係止突起41との係合によりキャリヤ38の回動が規
制された状態で、そのキャリヤ38によってホルダ14が前
方へ搬送される。また、搬送チェーン37が第5図の鎖線
矢印方向へ逆転されたときには、キャリヤ38は係合ピン
18との係合により引張ばね42の附勢力に抗して回動さ
れ、その状態で係合ピン18を後方へ乗り越えるようにな
っている。
なお、第1図はキャリヤ38が最前部及び二番目のホル
ダ14の中間のホームポジションに配置された状態を示す
もので、このキャリヤ38のホームポジョンを検出できる
ように、機箱4の適宜位置には第2リミットスイッチ43
が配設されている。
一方、第3図に示すように、前記従動スプロケットホ
イール36の内側に配設された左右一対の軸受板45間に
は、従動スプロケットホイール36とほぼ同一の軸線に沿
って延びる回転軸51が支持され、その回転軸51上にはポ
スターPの幅に対応する長さの駆動繰出ローラ44が相対
回転可能に挿着されている。46は前記回転軸51と前記駆
動軸34との間に介装された回転伝達機能であり、回転軸
51が常に駆動軸34と反対の方向に回転するように、複数
のスプロケットホイール、チェーン及びギヤから構成さ
れている。56は前記駆動繰出ローラ44と回転軸51との間
に介装された一方向クラッチであり、キャリヤ38が前記
ホームポジション側へ復動される搬送チェーン37の逆転
時にのみ、駆動繰出ローラ44の正転、つまり、ポスター
Pの繰出方向へ積極回転するように構成されている。
第1図乃至第3図において、47は前記駆動繰出ローラ
44の後方にそれと平行に配設された従動繰出ローラであ
り、左右の揺動腕48を介して下方の支軸49の周りで前後
に揺動可能に支持されていて、前記駆動繰出ローラ44に
当接する繰出位置(第9図参照)と、そこから後退して
搬送通路29を開放する休止位置(第1図参照)とに配置
されるようになっている。50は前記従動繰出ローラ47を
前記休止位置へ附勢するばねである。
52は他方の外側板30の外面に設置されたソレノイドで
あり、リンク53及び連結杆54を介して前記揺動腕48に連
結されていて、その突出及び没入動作により従動繰出ロ
ーラ47を前記休止位置と繰出位置とに配置できるように
構成されている。55は前記ソレノイド52の近傍の外側板
30に配設された制御部である。
次に、上記のように構成された本実施例のポスター循
環掲示装置の動作を説明する。
さて、第1図はポスター循環掲示装置の運転停止状態
を示すもので、この状態においては、キャリヤ38が最前
部及び二番目のホルダ14の中間のホームポジションに位
置するとともに、従動繰出ローラ47が駆動繰出ローラ44
から後退した休止位置に配置されている。
この運転停止状態において、複数枚の広告用のポスタ
ーPがそれらの上縁にてホルダ14に吊り下げられたの
ち、各ホルダ14は、回転子19を支持片20に載置して(第
4図参照)、カセット8上に並列状態で支持される。そ
して、複数本のホルダ14を支持したカセット8は、掛止
軸9をフック10に掛止するとともに、突起11を錠止部材
12に錠止して、機箱4の下面に装着される。すると、カ
セット8上の各ホルダ14は押圧体26の凹部27にそれぞれ
把持されて、圧縮ばね25の押圧力により確実に位置決め
保持される。したがって、各ポスターPの間隔を均等に
保った状態で、最前部のポスターPの前面の広告を車内
の乗客に掲示することがきる。
この状態で電源が投入されると、第1リミットスイッ
チ28により最前部のホルダ14が検出されたのち、ギヤモ
ータ32が正転され、駆動軸34、駆動スプロケットホイー
ル35及び従動スプロケットホイール36を介して搬送チェ
ーン37が第1図の時計方向へ正転される。すると、この
搬送チェーン37の回動に伴い、第6図に示すように、キ
ャリヤ38が最前部のホルダ14の係合ピン18に係合され、
そのホルダ14が前方へ引き出される。このとき、押圧体
26は圧縮ばね25の作用に抗して若干上昇して、ホルダ14
の移動を許容する。なお、このキャリヤ38の往動時に
は、ギヤモータ32の正転に伴い駆動軸34及び回転伝達機
構46を介して回転軸51が逆方向へ回転されるが、一方向
クラッチ56の作用により駆動繰出ローラ44は回転しな
い。
押圧体26から前方へ引き出されたホルダ14はキャリヤ
38の往動に従い、第7図に示すように、搬送通路29の上
側部分を通って後方へ搬送され、これに伴ってポスター
Pが機箱4の内部に引き込まれる。こうして、ホルダ14
がキャリヤ38に搬送されて押圧体26の後端に到達する
と、第8図に示すように、到達したホルダ14により最後
部のホルダ14が前方へ押圧され、それによって押圧体26
が若干上昇した状態で、全部のホルダ14が一つ前の凹部
27に順次移動されて、圧縮ばね25の作用でそこに位置決
め保持される。そして、押圧体26の最前部の凹部27にホ
ルダ14が移動すると、そのホルダ14により第1リミット
スイッチ28が押される。
なお、第11図に示すように、ポスターPの掲示枚数が
少ない場合には、キャリヤ38は第8図の位置より更に前
進して、搬送してきたホルダ14を最後部のホルダ14に押
圧する。したがって、この場合も、全部のホルダ14が一
つ前の凹部27に順次移動され、最前部の凹部27に移動し
たホルダ14により第1リミットスイッチ28が押される。
こうして、第1リミットスイッチ28が押されると、そ
の信号に基づき制御部55により、ギヤモータ32が一旦停
止され、そののち、逆転され、第9図に示すように、搬
送チェーン37の逆方向への回動に伴い、キャリヤ38がホ
ームポジション側へ復動される。また、ギヤモータ32の
逆転時には、駆動軸34、回転伝達機構46、回転軸51及び
一方向クラッチ56を介して駆動繰出ローラ44が搬送チェ
ーン37とは逆方向に回転される。更に、ギヤモータ32の
逆転と同時に、ソレノイド52が励磁され、リンク53及び
連結杆54を介して揺動腕48が前方へ揺動されて、従動繰
出ローラ47が駆動繰出ローラ44に圧接される。したがっ
て、最後部に搬送されたホルダ14のポスターPが搬送通
路29の途上で駆動繰出ローラ44と従動繰出ローラ47との
間に挾まれ、その状態で駆動繰出ローラ44の回転に伴い
搬送通路29からカセット8の下方へ強制的に繰出され、
そのポスターPの後面に印刷された広告が車内の乗客に
掲示される。
続いて、ギヤモータ32の逆転に伴いキャリヤ38が押圧
体26の前端まで復動されると、第10図に示すように、キ
ャリヤ38が最前部のホルダ14の係合ピン18に係合し、引
張ばね42の作用のもとで往復回動して、係合ピン18を乗
り越えたのち、第2リミットスイッチ43を押す。する
と、その第2リミットスイッチ43の信号に基づき制御部
55を介してギヤモータ32の駆動が停止されて、キャリヤ
38がホームポジションに停止されるとともに、駆動繰出
ローラ44の回転が停止される。また、これと同時に、ソ
レノイド52が消磁され、揺動腕48が後方へ揺動されて、
従動繰出ローラ47が休止位置に配置される。
この停止状態は制御部55のタイマに予め設定された所
定の時間だけ継続し、その停止時間中に、更新された最
前部のポスターPの前面が車内の乗客に掲示される。そ
して、この掲示時間が終了すると、前述したと同じ動作
で最前部のホルダ14及びポスターPが最後部へ搬送され
る。したがって、これらの動作を繰返すことにより、複
数枚のポスターPを順次更新して掲示することができ
る。
制御部55は、第12図の本発明の一実施例のポスター循
環掲示装置を駆動する制御回路図に示すように回路構成
されており、次のように制御している。
次に、第13図の本発明の一実施例のポスター循環掲示
装置をマイクロコンピュータCPUで制御する場合のフロ
ーチャートを用いて、その動作を説明する。
まず、電源SWの投入と同時にマイクロコンピュータCP
Uは動作を開始し、ステップS1で初期化を行ない、ステ
ップS1で第1リミットスイッチ28のオンを判断し、ステ
ップS3で第2リミットスイッチ43のオンを判断する。第
1リミットスイッチ28のオン及び両第1リミットスイッ
チ28及び第2リミットスイッチ43のオンが判断される
と、このときキャリヤ38がホームポジションに停止され
ていることを意味するから、ステップS4でポスターPを
視覚に訴える時間T分の経過を判断する。ステップS4で
T分の経過が判断されると、ステップS5でギヤモータ32
を正転とし、ステップS6で時間T1秒の経過を判断し、時
間T1秒内に第1リミットスイッチ28のオンがステップS8
で判断されると、キャリヤ38が最前部のホルダ14の係合
ピン18に係合して、異常なく正規の位置に移送したこと
になる。
しかし、ステップS6で時間T1秒の経過が判断される
と、異常事態が発生しているとして、この制御を停止す
る。即ち、キャリヤ38が最前部のホルダ14の係合ピン18
に係合し、引張ばね42の作用のもとで回動して、第1リ
ミットスイッチ28をオンとするまでに要する通常の時間
から、安全性を見込んで決定した所定の時間をT1秒と
し、ステップS5のギヤモータ32の正転がT1秒以上になっ
たとき、ステップS7でギヤモータ32を停止させ、この制
御を異常停止させる。
ステップS8で第1リミットスイッチ28のオンが判断さ
れると、ステップS9でギヤモータ32を停止させ、ステッ
プS10で2秒間経過するまで、その停止状態を維持し、
ステップS11でギヤモータ32を逆転させる。また、ステ
ップS12でソレノイド52が励磁され、リンク53及び連結
杆54を介して従動繰出ローラ47が駆動繰出ローラ44に圧
接され、ポスターPが搬送通路29からカセット8の下方
へ強制的に繰出される。また、キャリヤ38が係合ピン18
を乗り越えたのち、第2リミットスイッチ43をオンとす
る。第2リミットスイッチ43のオンがステップS15で判
断されると、再度、ステップS4からステップS15のルー
チンを繰返す。なお、この間、ギヤモータ32の逆転状態
が所定の安全性から決定したT1秒を越えたことがステッ
プS13で判断されると、ステップS14でギヤモータ32を停
止させ、異常事態が発生しているとして、この制御を停
止する。
また、ステップS2で第1リミットスイッチ28がオンで
ないと判断されたとき、ステップS5からのルーチンに入
り、ステップS3で第2リミットスイッチ43がオンでない
と判断されたとき、ステップS11からのルーチンに入
り、キャリヤ38がホームポジションに停止するようにす
る。
このように、本実施例の公共交通車両用のポスター循
環掲示装置は、電車等の天井Cに装着されるケーシング
1の下面に、ポスターPを吊り下げた複数本のホルダ14
を並列状態に支持する支持手段としてのカセット8を設
け、ケーシング1の内部に収容した機箱4には、カセッ
ト8の前端から後端へ延びるように搬送通路29を形成
し、その搬送通路29に沿ってギヤモータ32により往復回
動される搬送チェーン37にキャリヤ38を設けることによ
り、カセット8の最前部のホルダ14を搬送通路29に沿っ
てカセット8の最後部に順次搬送する搬送手段を構成
し、機箱4の後部には共通の駆動手段としての前記ギヤ
モータ32により回転される駆動繰出ローラ44を設けると
ともに、その駆動繰出ローラ44に対し接触及び離間可能
な従動繰出ローラ47を配設することにより、カセット8
の最後部に搬送されたホルダ14のポスターPを搬送通路
29からケーシング1の下方へ強制的に繰出す繰出手段を
構成したものである。
したがって、上記実施例のポスター循環掲示装置によ
れば、カセット8の最前部のホルダ14をキャリヤ38によ
り最後部に搬送して、複数枚のポスターPが循環動作に
より順次更新して掲示されるから、電車等の天井の狭い
スペースに大量の広告を効率よく掲示できるとともに、
ポスターPの循環動作で車内の乗客の注意と興味とを喚
起して、変化に富んだ宣伝を効果的に行うことができ
る。また、カセット8に広告内容が連続的に関連する複
数枚のポスターPを吊り下げてそれらを循環掲示すれ
ば、特定の広告ストーリーを乗客に対し紙芝居的に宣伝
でき、従来にない斬新な広告方式を電車等の公共交通車
両に採用することができる。
更に、最前部のホルダ14はキャリヤ38により管状の搬
送通路29に沿って最後部まで一挙に搬送されたのち、そ
のホルダ14のポスターPが駆動繰出ローラ44及び従動繰
出ローラ47によって搬送通路29からカセット8の下方へ
短時間のうちに強制的に繰出されるので、ポスターPに
巻ぐせが生じるおそれがなく、それをケーシングから確
実かつ円滑に繰出すことができる。しかも、最後部に搬
送されたポスターPを自然落下させる場合とは異なり、
落下用のスペースを確保する必要がなく、装置全体をコ
ンパクトに構成することができる。なお、本実施例によ
れば、共通の駆動手段としてのギヤモータ32で搬送チェ
ーン32と駆動繰出ローラ44を駆動するので、装置を少な
い部品点数で安価に構成することができる。
そのうえ、複数本のホルダ14は支持片20と押圧体26と
の間にしっかりと位置決め保持されているため、電車等
の揺れまたは車窓からの風によるホルダ14の衝突音を防
止でき、乗客に不快感を与えるおそれがない。また、機
箱4は天井Cに装着したケーシング1によって外側から
覆われているので、車内の美観を良好に維持することが
できる。しかも、各ホルダ14はカセット8を介して機箱
4の下面に支持されているから、そのカセット8を着脱
することにより、ポスターPの取り替え及び機箱4の内
部の保守点検作業を容易に行うこともできる。
更にまた、上記実施例の最後部に搬送されたホルダ14
のポスターPを、回転により搬送通路29からケーシング
1の下方へ強制的に繰出す繰出手段の繰出ローラは、駆
動繰出ローラ44及び従動繰出ローラ47で構成し、駆動繰
出ローラ44に対し従動繰出ローラ47を接触及び離間可能
としているが、ホルダ14の形態によっては必ずしも従動
繰出ローラ47を接触及び離間可能とする必要がなく、固
定位置とすることができる。まだ、駆動繰出ローラ44の
接触抵抗を大きくすることにより、従動繰出ローラ47を
省略することもできる。
なお、上記実施例では、電車、バス等の公共交通車両
用のポスター循環掲示装置に具体化されているが、本発
明を実施する場合には、この用途にのみ限定されるもの
ではなく、駅、店舗、地下道、ホテル等の公共建造物の
天井に設置される天井吊式のポスター循環掲示装置とし
て、或いは、前記公共建造物の床に設置される床置式の
ポスター循環掲示装置として実施することも可能であ
る。しかし、公共交通車両用の天井吊式のポスター循環
掲示装置として実施した場合には、車両の天井面を有効
利用して運行収益の向上を図ることができるとともに、
車内で退屈している乗客に対し効率のよい宣伝を行うこ
とができる。
[発明の効果] 以上のように、本発明のポスター循環掲示装置は、ケ
ーシングの下面から露出するようにポスターを吊り下げ
た複数本のホルダを水平方向に、かつ、並列状態に支持
する支持手段の前端から後端に連結されるべく前記ケー
シング内の前端から後端に延びるように前記支持手段と
共に形成された搬送通路と、前記支持手段の最前部の前
記ホルダを前記搬送通路に沿って前記支持手段の最後部
に順次搬送する前記搬送通路に沿って往復回動される搬
送チェーンにキャリヤを設けてなる搬送手段と、前記ケ
ーシングの後部に回転可能に配設され、前記支持手段の
最後部に搬送された前記ホルダのポスターを、前記繰出
ローラの回転により搬送通路からケーシング外の下方へ
強制的に繰出す前記ケーシングの後部の前記搬送通路の
内側で前記共通の駆動手段により回転される駆動繰出ロ
ーラと前記駆動繰出ローラに対し接触及び離間可能な従
動繰出ローラとを有し、前記搬送手段と共通の駆動手段
により駆動する繰出手段とを具備するものであるから、
複数枚のポスターを循環により順次変新して掲示でき、
その結果、狭いスペースに大量の広告を効率よく掲示で
きるとともに、ポスターの循環動作によって見る人の注
意と興味とを喚起して、変化に富んだ宣伝を効果的に行
うことができるという優れた効果を奏する。また、ポス
ターはホルダと共に搬送通路に沿って搬送されたのち、
直ちに繰出手段の繰出ローラによってケーシングの下方
へ強制的に繰出されるので、ポスターに巻きぐせが生じ
ることなく、それをケーシングから確実かつ円滑に繰出
すことができ、しかも、ポスターを自然落下させる場合
と比較して装置全体をコンパクトに構成できるという効
果もある。更に、ポスターをケーシング外に繰出すこと
により、ポスターの送りを行うものであり、ケーシング
自体の大きさを小型化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるポスター循環掲示装置
を概略的に示す断面図、第2図は第1図の斜視図、第3
図は第1図に概略的に示されたホルダの搬送機構を詳細
に示す機箱の平断面図、第4図は第1図に概略的に示さ
れたホルダの保持機構を詳細に示す機箱及びカセットの
部分縦断面図、第5図は第1図に概略的に示されたキャ
リヤを詳細に示す搬送チェーンの部分正面図、第6図乃
至第11図は第1図のポスター循環掲示装置の動作順序を
示す概略図、第12図は本発明の一実施例のポスター循環
掲示装置を駆動する制御回路図、第13図は本発明の一実
施例のポスター循環掲示装置をマイクロコンピュータ制
御する場合のフローチャート、第14図は従来のポスター
掲示具を示す斜視図である。 図において、 1:ケーシング、8:カセット 14:ホルダ、29:搬送通路 32:ギヤモータ、37:搬送チェーン 38:キャリヤ、44:駆動繰出ローラ 47:従動繰出ローラ、P:ポスター である。 なお、図中、同一符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングの下面から露出するようにポス
    ターを吊り下げた複数本のホルダを水平方向に、かつ、
    並列状態に支持する支持手段と、 前記支持手段の前端から後端に連結されるべく前記ケー
    シング内の前端から後端に延びるように前記支持手段と
    共に形成された搬送通路と、 前記支持手段の最前部の前記ホルダを前記搬送通路に沿
    って前記支持手段の最後部に順次搬送する前記搬送通路
    に沿って往復回動される搬送チェーンにキャリヤを設け
    てなる搬送手段と、 前記ケーシングの後部に回転可能に配設され、前記支持
    手段の最後部に搬送された前記ホルダのポスターを、前
    記繰出ローラの回転により搬送通路からケーシング外の
    下方へ強制的に繰出す前記ケーシングの後部の前記搬送
    通路の内側で前記共通の駆動手段により回転される駆動
    繰出ローラと前記駆動繰出ローラに対し接触及び離間可
    能な従動繰出ローラとを有し、前記搬送手段と共通の駆
    動手段により駆動する繰出手段と を具備することを特徴とするポスター循環掲示装置。
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