JP2608216B2 - ごみ貯留装置 - Google Patents

ごみ貯留装置

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JP2608216B2
JP2608216B2 JP32045991A JP32045991A JP2608216B2 JP 2608216 B2 JP2608216 B2 JP 2608216B2 JP 32045991 A JP32045991 A JP 32045991A JP 32045991 A JP32045991 A JP 32045991A JP 2608216 B2 JP2608216 B2 JP 2608216B2
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音次郎 杉浦
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富士車輌株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電源工事の困難な地帯
にごみ貯留容器またはごみ貯留用回転ドラムを設けて、
ごみ貯留容器内のスクリューまたはごみ貯留用回転ドラ
ムを自動車の駆動輪により駆動するようにしたごみ貯留
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のごみ貯留装置として、ロータリド
ラム式のものやスクリュードラム式のものがあるが何れ
も電源を必要としている。また、収穫したごみを発酵さ
せて堆肥化する装置も種々提案されているが、何れも大
規模なもので、電源を必要としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のごみ貯留装置や
発酵堆肥化装置は電源を必要としているため、公園、キ
ャンプ場などの電源工事の実施が困難なところでは使用
できないという問題があった。この発明の課題は上記の
ような従来施設の問題点を解決して、電源のない場所で
も自動車の動力を利用して容易に駆動できるスクリュー
を有するごみ貯留容器やごみ貯留用回転ドラムを提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は開閉自在の蓋を有するごみ投入口と開
閉自在の蓋を有するごみ排出口を有するごみ貯留容器内
に、貯留したごみを上記ごみ排出口へ向けて送るスクリ
ューを回転自在に装着し、上記排出口の近くには、上記
排出口から排出されるごみを受取る自動車の駆動輪を支
持してその回転を上記スクリューに伝達するドライブユ
ニットを設けたごみ貯留装置と、上記ごみ貯留容器に風
車の回転によりポンプを駆動するポンプ付風車と、上記
ポンプにより吸い込んだ外気を上記ごみ貯留容器内に吹
き込む曝気装置を設けたごみ貯留装置を提供する。
【0005】また、ごみ投入口とごみ排出口を有する回
転ドラム内に、貯留したごみを上記ごみ排出口の方へ送
るらせん羽根を設け、上記排出口の近くには、上記排出
口から排出されるごみを受取る自動車の駆動輪を支持し
てその回転を上記回転ドラムに伝達するドライブユニッ
トを設けたごみ貯留装置および上記回転ドラム内のごみ
に外気を吹き込む曝気管を設け、この曝気管に外気を供
給するポンプ付風車を設けたごみ貯留装置も提供する。
【0006】
【作用】スクリューを有するごみ貯留容器の場合は、そ
のごみ投入口からごみを投入し、容器内がほぼ満杯にな
った頃ごみ収集車が到着し、その後輪を駆動輪としてド
ライブユニット上にのせ、ごみ貯留容器の排出口を開放
し、後輪を駆動するとドライブユニットによりごみ貯留
容器内のスクリューが回転して貯留したごみが排出口か
らごみ収集車のごみ収集容器内に投入される。
【0007】また、ポンプ付風車と曝気装置がある場合
は風車の回転で駆動されたポンプにより吸込まれた外気
が曝気装置によりごみ貯留容器内のごみ中に吹き込まれ
てごみの発酵による堆肥化を促進する。
【0008】この場合時々自動車の後輪でドライブユニ
ットを介してスクリューを駆動してごみを破砕するとと
もに攪拌して空気と十分に接触させる。
【0009】回転ドラム内にごみを貯留する場合は、ご
みが満杯に近くなった時点でごみ収集車が接近し、ドラ
イブユニットに後輪をのせて駆動することによりドラム
を回転させ、ドラム内のごみをごみ収集車のごみ収集容
器内に排出する。
【0010】また、ポンプ付風車と曝気管を有するもの
でごみの堆肥化をする場合は、時々自動車の後輪でドラ
イブユニットを介してドラムを回転させてごみを攪拌す
るとともにポンプ付風車で吸い込んだ外気を曝気管から
ごみ内に吹き込み堆肥化を促進する。
【0011】
【実施例】図1、図2に示す実施例1において、1は定
位置に設置したごみ貯留容器で、前部の脚2により底部
が前上りに傾斜している。3は上記の容器1内に設けた
スクリューで、その軸4の前後端を軸受によって容器1
の前壁と後壁に回転自在に支承している。
【0012】また、容器1の両側や後部には開閉自在の
蓋5を有する投入口6を設け、その下部には踏台7を設
ける。また、前壁下部寄りには蓋8を有する排出口9を
設ける。10は地面を掘込んで設けた軸受に回転自在に
支承された伝動軸で、その後端のギヤ11を前記スクリ
ュー軸4の後端のギヤ12に噛合させる。
【0013】13はドライブユニットである。このユニ
ットは図1、図3のように前後一対のローラ14を地面
に設けた上部開放の機箱15内に回転自在に支承し、こ
の両ローラ14の一端にベベルギヤ16を固定し、前記
伝動軸10の前端部に固定した一対のベベルギヤ17を
上記各ベベルギヤ16に噛合させたものである。なお、
上記ドライブユニット13は片側でも両側でもよい。
【0014】上記の実施例1の場合ごみの投入は各投入
口6から行い、容器1が満杯になった頃、ごみ収集車2
0がバックで容器1に接近し、後輪21を図1、図3の
ようにローラ14上に載せ、そのごみ収集容器22の後
端開口に蓋8を開いた容器1の排出口9を臨ませる。
【0015】また、前輪23には車止め24をかませ
て、後輪21を駆動すると、後輪21に接触しているロ
ーラ14が回転し、その回転がベベルギヤ16、17を
介して伝動軸10に伝わり、この回転がギヤ11、12
を介してスクリュー軸4に伝わってスクリュー3が回転
し、容器1内のごみを前方へ送って排出口9から収集車
20の容器22へ積込み、積込みが終れば、ローラ14
を制動して車止め24を外し、収集車20を前進させて
後輪21をローラ14から外し、容器22の開口を閉
じ、蓋8で排出口9を閉じる。
【0016】図4に示す実施例2は堆肥発酵用に使用す
る場合を示す。この場合、ポンプ付風車30を設ける。
このポンプ付風車30は風車31によりポンプ32を駆
動するもので、中空支柱33を容器1上に立てポンプ3
2で吸込んだ外気を中空支柱33内に導入し、この導入
した空気をホース34により曝気装置35に導くように
してある。
【0017】この曝気装置35は容器1の底部に設けら
れ、この底部に設けた無数の小孔36から容器1内に空
気を吹き込むものである。また、容器1の底部には過剰
の水を排出する排水管37を設ける。
【0018】スクリュー軸4の駆動装置は図1のものと
同じものを利用してもよいが、図4では若干異なってい
る。すなわち、伝動軸10をフレキシブルとし、後端を
地上の軸受により支承している。また、ドライブユニッ
ト13はベルト式とし、前後のローラ25に無端ベルト
26をかけ、一方のローラ25端のベベルギヤ27に伝
動軸10端のベベルギヤ28を噛合させている。
【0019】この実施例の場合、生ごみ、草木、畜糞そ
の他を投入口6から容器1内に投入し、例えば月2回程
度の定期的にトラックの後輪41をベルト26上にの
せ、図示省略してある前輪は車止めにより固定し、各投
入口6および排出口9を閉じたまま、後輪41を駆動し
てベルト26を回し、ベベルギヤ27、28を介して伝
動軸10を回し、ベベルギヤ11、12を介してスクリ
ュー軸4を回転させてスクリュー3により容器1内のご
みなどの堆肥化物を攪拌すると、同堆肥化物は粗破砕さ
れるとともに混合され、通気性もよくなり堆肥化が促進
される。
【0020】上記の場合、風車31の回転によりポンプ
32が駆動され、外気が中空支柱33、ホース34を経
て曝気装置35の無数の小孔36から容器1内に放出さ
れて堆肥化物に酸素を供給し、発酵をさらに促進する。
また、この攪拌混合中に投入口6から水や糞尿を投入す
る。
【0021】こうして容器1内の堆肥が十分に発酵し
て、トラックへ積み込む場合も上記と同様に後輪41を
ベルト26上へ載せ、排出口9の蓋8を開き、後輪41
を回転させてスクリュー3を駆動すると、堆肥は排出口
9からトラックの荷台40上へ排出されるのでこの堆肥
をスコップで荷台40の前の方へ移して荷台40上へ平
均に積載する。
【0022】図6、図7の実施例3は容器として、内側
にらせん羽根44を有する回転ドラム45を用いるもの
で、地面上に設けた架台46上の前後にそれぞれ左右一
対の受ローラ47を設け、この各受ローラ47によりド
ラム45の前後のタイヤ49を支承させる。そして、架
台46の前端にギヤ50を回転自在に設けて、これをド
ラム45の前端外周のギヤ51に噛合させる。
【0023】図6のドライブユニット13は実施例1の
ドライブユニット13と同じもので、伝動軸10をフレ
キシブルとして上記ギヤ50を回転させる。この場合、
ドラム45の後端中心に開口52を設け、架台46の後
端上に固定した投入筒53の前部を開口52内に入れ、
ドラム45の後方に出ている投入筒53の後端の投入口
54に開閉自在の蓋55を設け、架台46の後部には踏
台56を設ける。
【0024】また、上記投入筒53の側部には中空支柱
57を設けて、その上端には、実施例2のポンプ付風車
30と同様のポンプ付風車(図示省略)を設ける。ま
た、上記中空支柱57の下端にはドラム45内の下部で
開放される曝気管59を設ける。
【0025】ドラム45の前端の排出口60を開閉する
蓋61は架台46の前部上に設けた門型の支持枠62上
に軸63により回動自在に取付けたアーム64の先端に
回動自在に取付けてある。
【0026】上記実施例3の場合も実施例2と同様に生
ごみ、草木、畜糞その他を投入口54からドラム45内
に投入し、例えば月2回程度の定期的にごみ収集車20
の後輪21をローラ14上にのせ、前輪23は車止め2
4により固定し、投入口54および排出口60を閉じた
まま、後輪21を駆動してローラ14を回し、ベベルギ
ヤ16、17を介して伝動軸10を回し、ギヤ50、5
1を介してドラム45を回転させてらせん羽根44によ
りドラム45内のごみなどの堆肥化物を攪拌すると、同
堆肥化物は粗破砕されるとともに混合され、通気性もよ
くなり堆肥化が促進される。
【0027】上記の場合、図示省略してある風車の回転
によりポンプが駆動され、外気が中空支柱57、曝気管
59を経てその先端の開口からドラム45内に放出され
て堆肥化物に酸素を供給し、発酵をさらに促進する。ま
た、この攪拌混合中に蓋55を開いて投入口54から水
や糞尿を投入する。
【0028】こうしてドラム45内の堆肥が十分に発酵
して、トラックへ積み込む場合も上記と同様に後輪21
をローラ14上へ載せ、排出口60の蓋61を開き、ご
み収集車20の容器22の開口に排出口60を挿入し
て、後輪21を回転させ、ドラム45を駆動すると、堆
肥は排出口60から容器22内へ排出される。
【0029】上記各実施例はスクリュー3やドラム45
の軸の方向とごみ収集車やトラックの方向が一致してい
るが、直交する場合もある。また、スクリュー3が車の
方へ前上りに傾斜しているが、これは投入口6の位置を
低くするためで、前下りに傾斜させたり、水平にしたり
しても機能には変りはない。ドラム45の場合も図の逆
に前上りに傾斜させたり、水平にしたりしても機能には
変りはない。
【0030】
【効果】この発明は上記のようにごみ収集車やトラック
の動力を利用してスクリューやドラムを回転させるもの
であるから、田園地帯や公園、キャンプ場、山岳地帯な
どの電源工事の困難な地帯におけるごみ貯留用として最
適である。
【0031】また、空気を導入する装置を有するもので
はごみを発酵させて堆肥化できるので電源工事の困難な
田園地帯に設置して堆肥を用いた農業用として最適なも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の縦断側面図
【図2】同上の後面図
【図3】同じくドライブユニットの平面図
【図4】実施例2の縦断側面図
【図5】同上のドライブユニットの平面図
【図6】実施例3の縦断側面図
【図7】同上の後面図
【符号の説明】
1 ごみ貯留容器 3 スクリュー 5 蓋 6 投入口 13 ドライブユニット 20 ごみ収集車 21 後輪 22 ごみ収集容器 30 ポンプ付風車 35 曝気装置 40 トラック 44 らせん羽根 45 回転ドラム 54 投入口 55 蓋 59 曝気管 60 排出口 61 蓋

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在の蓋を有するごみ投入口と開閉
    自在の蓋を有するごみ排出口を有するごみ貯留容器内
    に、貯留したごみを上記ごみ排出口へ向けて送るスクリ
    ューを回転自在に装着し、上記排出口の近くには、上記
    排出口から排出されるごみを受取る自動車の駆動輪を支
    持してその回転を上記スクリューに伝達するドライブユ
    ニットを設けたごみ貯留装置。
  2. 【請求項2】 上記ごみ貯留容器に風車の回転によりポ
    ンプを駆動するポンプ付風車と、上記ポンプにより吸い
    込んだ外気を上記ごみ貯留容器内に吹き込む曝気装置を
    設けた請求項1記載のごみ貯留装置。
  3. 【請求項3】 ごみ投入口とごみ排出口を有する回転ド
    ラム内に、貯留したごみを上記ごみ排出口の方へ送るら
    せん羽根を設け、上記排出口の近くには、上記排出口か
    ら排出されるごみを受取る自動車の駆動輪を支持してそ
    の回転を上記回転ドラムに伝達するドライブユニットを
    設けたごみ貯留装置。
  4. 【請求項4】 上記回転ドラム内に収容したごみに外気
    を吹き込む曝気管を設け、この曝気管に外気を供給する
    ポンプ付風車を設けた請求項3記載のごみ貯留装置。
JP32045991A 1991-12-04 1991-12-04 ごみ貯留装置 Expired - Lifetime JP2608216B2 (ja)

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JPH05155403A JPH05155403A (ja) 1993-06-22
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JPH05155403A (ja) 1993-06-22

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